2011年10月25日(火)
第23回諏訪湖マラソン〜山口さん〜 [ランニング・出張販売]
「なんで、ガードマンさんがトップ写真に?」と思われる方もあるかもしれません。そういう方は、「パオパオだより」のつうとは言えません。
「駒ケ根高原マラソン」でずっと前からお世話になっていた、ガードマンの山口さんですよ。いったい何人の不届き者を捕まえてくださったことか。それ以来、親しくお話させていただいています。
今回の諏訪湖マラソンでも、山口さんのほうからわざわざうちの出店テントにごあいさつに来てくださった。諏訪湖マラソンの警備もずっと前から来ておられたそうだが、今まではコース上の担当で、今回初めて会場内の担当になったそうだ。
ここ2年「駒ケ根」でお見かけしないと思ったら、他の警備会社が安値で落札し行けなくなったとのこと。うちらの商売も年々たいへんになっていくけど、警備会社までスパッと切られてしまうご時世なんですね。いろいろなところで「仁義なき戦い」がくり広げられているということでしょうか。
でも、久しぶりに山口さんの元気なお顔が見られてよかった。娘さんやお孫さんの話をされている時の山口さんは、ほんとうにうれしそう。山口さんは、元気で明るくて男前なガードマンさんです。
前日の宿泊は、安いビジネスホテル。食事は。国道沿いにあったお好み焼き屋さん。これで、いつものホテルに比べて半分くらいの費用で済んだ。
お好み焼き屋さんでは、初めてホッピーを飲んだ。私のブログの師匠・羽根田治さんの「鳩間島通信」によく出ていた。まあ、「けの抜けたビール」ちゅうとこですかね。
朝一番から、他の出店業者からいちゃもんをつけられ不愉快。この大会の立ち上げ以来出店させていただいている「京都キャロット」に対して、最近参入してきた業者が大きな顔をするってどういうことでしょうね。それも、他の業者の名前を借りて便乗参入しているような立場でしょう、あんた。あきれます。
先週「四万十川ウルトラ」を8時間台で完走されたばかりの三重のハットリさんがご来店。パッと見た感じ、まったく疲れておられないように見えた。
ここ何年かはウインドブレーカーを着ないと寒くていられないような寒さだったが、今年は暖かい。私らのように走らないものにとってはありがたかった。でも、ランナーのみなさんには、予想外の気温であったかも、。
湖周に入る前、4kmほどまわってスタート地点に戻ってくる。ランナーがスタートしてしまえば店はヒマなので、ここでしばらく観戦していた。
知っている人が見つけられればと思っていたが・・・。
「おー、『ランナーズ9の会』のランナー!」
すばやくシャッターを切ることができた。
あとでよく見ると、ランパンの前に「原発NO」の文字。さすがです。
あとはかわいいワンちゃん探しっと。
いましたー、口の黒いポメラニアン。
「さくら・メス・2歳」。
2週連続で「口の黒いポメラニアン」に遭遇。そういう犬種があるんかな。
まだ11時にもなっていなかったが、早い昼食。
私は、名物「峠の釜めし」(900円)。
ヨメさんは「完走弁当」(1000円)。
毛がぼわんぼわんの柴。
「ももちゃん・メス・2歳」。
レース中はヒマでヒマで・・・。
やっぱり、ゆっくりでもいいしレースに参加すべきですね。
予想していた以上に暑くなったせいか、救急車が何回も出動した。
そのたびに、カードマンの山口さんの高くてよく通る声での先導。
マラソン大会は、こういう人たちにも支えられて成り立っています。それを忘れてはいけませんね。
来年こそ、久しぶりの「諏訪湖」走ってみるかー。
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宇治陸協記録会・男子5000m第1組 [陸上競技]
10月22日、廉の5000mのレースが宇治・太陽が丘であった。スタートが9時半ということだったので、「諏訪湖マラソン」の出張販売の行きしに見ていける。
スタート直前でもゆっくりしていた様子だったので、2組あるうちの第2組かと思っていた。ところが集合がかかるとスタートラインへ。あわてて車に戻っていたヨメさんを呼びにいった。
第1組には、京都府立大の佐藤選手と小林選手、ふだんの練習仲間である京都工繊大からも4選手が出場していた。
その中で、先日の「びわ湖大学駅伝予選会」の10000mで31分08秒を出した工繊の久本選手が、最初から極的に飛び出した。
廉は、今回の5000mでは「最低でも3000mまでハイペースで、残り2000mはつぶれてもいい」と宣言していた。具体的には、3000mを9分30秒で通過するということだろう。
この考えには大賛成。長距離種目では、後半スピードアップというレースなどほとんど望めない。「最大限のハイペースをどこまで維持できるか」、これに尽きるような気がする。
ヨメさんはスタート地点(第3コーナー)に陣取って、最後まで見ていた。
私は1000mごとのラップを取りたかったので、写真を撮りながらトラックの周りをグルグル逆回り。
1000mは、3分3秒くらい。
このペースで最後まで行って、15分15秒か・・・。きつい!
2000m、6分15秒(3分12秒)くらい。
その組全体の前のほう(6、7番手あたり)でレースができているのはいい経験になるだろうと思った。
3000m通過トップは、ダントツの久本選手。
廉の通過は9分35秒(3分19秒)くらい。
ここまではだいたい目標通りに走れたのではないだろうか。
京都府立大の小林選手。
京都工繊大の選手。
京都府立大の佐藤選手。
息子・廉の写真を撮っているかあちゃん。
3000m過ぎからの廉の走りは、明らかに変っていった。先日の10000mの終盤と同じく、足に鉛がついているような感じ。
4000mは、13分07秒(3分32秒)。うーん、ここまで落ちるか。
この時点で、16分10秒の自己ベスト更新は絶対無理になった。ただ、今日のレースの目標はそれではないのでこだわることはない。
4000mを過ぎてゴールが近づくと、多少は盛り返した。
ラストスパート。
あごが上っています。
くずれるようなゴール。
私の時計で、ちょうど16分30秒(3分23秒)くらい。
3000〜4000mの1000の落ち込みを、もう5秒でも少なくしてほしかった。でも、それ以外は思い通りのレースができただろう。
ゴール後はそうとう長い間倒れたままだった。私たちは長野の諏訪湖まで行かなくてはならないので、そのあとを見ずに太陽が丘を出発した。
廉にメールだけしておいた。
「積極的なレース」
結果はよくなかったみたいやけど、前で勝負できてよかった。16分30秒くらい?
正式タイムが出たら教えてください。お疲れ様です。
正式タイムは、16分31秒15。
これが今シーズン最後のトラックレースだと思っていたが、廉によく聞くと、あと2レース走るらしい。 「次も、しっかり!」
廉の5000m16分切りか、私の20分切りかどっちが先かと私が勝手に競っているのだが、これでまた楽しみが先に延ばされた。今週末(10/30)、私はトラック5000mに出るのだが、今の体の状態では21分切りも無理。それなら、廉にならって3000m通過12分をめざそうかい。あとの2000mはつぶれてもいい。そして、追加で申し込んだ11月23日の大阪長居で20分切りを狙おうかい。
前にも書いたけど・・・。
「父親が走っているっていうことは、廉の競技生活にプラスになってるやんね。」
「うーん、うーん、マイナスにはなってへんとは思うけど・・・。」
これが、廉のパオパオに対する精一杯のやさしさでしょうか。
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2011年10月24日(月)
楽しめー、智! [沖縄]
ついさっき沖縄の智さんから電話があったので、緊急アップ。
個人情報の問題があるのでくわしくは書かない。
ただ、智さんが、「私はなんとかという脳内物質がダダ漏れ」という私のコメント返しを見て電話をしてこられたことはまちがいない。
仕事上の悩みを相談してきてくださった。こんな頼りない私を頼って。ああ、ありがたい・・・。
正直、今の私に人様にアドバイスできるようなことはない。でも、パッとひらめいたことがあった。
「何回も私のブログに書いている『ゆめさき舎』のまっちゃんね、ほかの施設を断られた重度障害の青年ばっかり受け入れてはんねん。まっちゃんてすごい小柄でね、大暴れするでっかい青年相手に毎日大変やと思うねん。そやけどね、ボクから見たら、まっちゃんは絶対あの仕事を楽しんでやってはる。つらいことばっかりの中に、自分の楽しみを見つけてはる。そやし、めげんと続けられてると思うんやわ。
智さんもめげんなー。つらいことばっかりの中にかて、絶対楽しいことあるって。それを見つけて自分の糧にしていかんと・・・。」
今の私に言えることはこれくらい。
「めげんな、智! 楽しめー、智!」
遠く京都から沖縄へエールを送ります。
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第23回諏訪湖マラソン〜北川君(信州大)〜 [ランニング・出張販売]
こんなこともあるんや・・・。
「諏訪湖マラソン」の最終走者もゴールし、会場の撤去が進められていた。私たちがお借りしていた出店用テントも解体に。大学生のバイトさんがテキパキと働いていた。
そのうちの一人が、私がはずした「京都キャロット」の看板をしげしげと見つめている。
「僕、京都キャロット知ってます。滋賀県出身なんで・・・。」
「ひょっとして、信州大?」とヨメさん。
「はい。」
「陸上部?」
「はい。」
「そうなん。信州大やったら京都工繊大と東京農工大と交流戦やってるでしょう。うちの子、京都府立大の陸上部なんやけど、そのとき工繊の助っ人で行ってるんですよ。」
「えっ、京都府立大。僕、府立大の三須さんと、高校の同級生なんです。」
「へー、そうなんですか。帰ったら、息子にゆうときますわー。こんなとこで、信州大陸上部の子に会えるなんて・・・。」
ちがうテントの解体に行った北川君を追いかけてパチリ!
私の名刺を渡しておいた。このブログ、見てくれるかな。
昨日の夜9時、家に到着。
まずは廉に。
「廉、ビッグニュースや。テントの片付けのバイトに来てた大学生な、信州大の陸上部の子やってん。」
「えー、そうなん。すごいやん。」
「高校の時、三須さんの同級生やったって。」
「あっ、その人知ってる。たしか、『かんちゃん』とかゆうてたんとちごたかな。三須先輩の知られたくない過去をいっぱい知ってはるらしい。」
「ほー、そうか。そらおもろい。そんなんやったら、もうちょっとしゃべったらよかったな。」
さわやかイケメンの北川君。また、どこかでうちの廉と会うことがあると思いますが、そのときはよろしくお願いします。
陸上、がんばってね。
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2011年10月23日(日)
第23回諏訪湖マラソン〜いりえゆかさん〜 [ランニング・出張販売]
「今日は写真なしで、文章だけでいりえさんとこの記事書いときます。」
「写真なしで?」
「今日は娘さんも来てはるし、写真はちょっとまずいでしょ。」
「いえ、全然だいじょうぶですよ。でも、わざわざカメラ取ってきてもらうのもねえ。」
「へへへー、それがね、カメラをはいつもポケットに・・・。撮りますよー。」
パチリ!
ということで、ブログ友だちのいりえゆかさん、イケメンのダンナさん、お上品でかわいい中1の娘さんの写真を撮らせていただきました。
実は今日のトップ写真は迷った。
?ガードマンの山口さん。
?いりえさんご一家。
?信州大学陸上部の北川君。
どの方もトップを飾るのにふさわしい人だった。しかし、今や商売よりもいりえゆかさんにお会いするのがこの大会の目的のようになってしまっている。1年に1回しかお会いできない方なのだが、私はそれが楽しみで楽しみで・・・。なんででしょうね。
やっぱり、ここは敬意を表してトップ写真に。
私がいりえゆかさんが好きなのは、私に似たところがあるからだと思っていた。でも、今日、私には絶対にない一面を見せてもらった。
レース中、カメラを持って駆け回っているいりえゆかさんの娘さんを見つけた。実物とは一度もご対面したことはないのだが、いりえゆかさんのブログに何回も登場しているのですぐに分かった。うちの親戚の子にそっくりな、お上品でかわいい娘さんだ。
「いりえゆかさんのゴール写真を撮らねば」と思い、1時間30分くらいからずっと目を凝らしてゴール前に陣どっていた。
「サングラスをしたちっちゃい人は・・・」
1時間50分、それらしき女性がゴールに向かってきた。しかし、ランナーが多すぎてシャッターが切れなかった。
その女性は、ゴール後、完全に固まってしまった。腰が曲がり、一歩も動けない。そうとう自分を追い込んでしまったようだ。
それはまちがいなくいりえゆかさん。自分の設定した目標に厳しく向き合う真摯な姿。私とは似ても似つかぬマジメな方だった。
後片づけの最中、ご家族そろってお顔を見せてくださった。
ダンナさんはまたもや自己新、ハーフ1時間20分切りを達成。
「一応ゆっときますと、私のハーフ自己ベストは1時間20分19秒です。」
「えー、そんなに速かったんですか。かなり昔の・・・。」
「そうなんです、29の時やったと思います。」
でもこれは受け狙いではなく、本当の話。今や見る影もないですけど・・・。
いりえゆかさんともいっぱいお話をさせてもらった。会話というより、私が一方的に話を聞いてもらったという感じ。あれもこれも。一回りも歳下の、ひとの奥さんに何してんだか。
でも、今までほとんどお話したことがなかったダンナさんともしゃべれてよかった。一個だけ個人情報を入手した。ダンナさんも関西出身の方だった。これで納得。長野のダンナさんに大阪の奥様というのは想像しにくい。
奥様にべらべらしゃべり続けている私を横でニコニコ顔で見ておられたダンナさんはいいとして、お母さんにうれしそうに話しかけている私を見て娘さんはどう思ってられただろう。まあ、悪気のないおっちゃんであることはまちがいないので・・・。
また一年後のこの大会までお会いできないなんて残念。
ペンション「ラスティック」に行ってみようかしらん。
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2011年10月22日(土)
宇治陸協記録会〜5000m15分台をめざす廉〜 [陸上競技]
今日は、宇治陸協記録会。
廉は、今シーズン初の5000m。
昨シーズン16分10秒まで上げてきていた廉だが、今シーズンは故障続き。トラックのレースにもほとんど出場できていなかった。
今シーズン最後のトラックレース。目標にしていた5000m15分台に届くか。
廉が5000m15分台にこだわっているのにはわけがある。
「びわ湖大学駅伝(関西学生駅伝)」は8区間なので、大学陸上部に8名以上予選会に出られるメンバーがいないと門前払いである。しかし、5000m15分台を出すと個人でも予選会に出られる。そして、本戦にはずれた大学から上位10名は「学連選抜」として出場できる。廉はそれを励みに練習してきた。
しかし、なんということだ。今年は「学連選抜」がなくなってしまった。廉自体が今故障中で、予選会の前に5000m15分台が出せなかったので今年はいい。しかし、来年の予選会までには何とか15分台を出そうと燃えていた。
「酷です!」
一年ごとに大会の様式を変えるのはやめてください。うちの息子のように、そこを目標にしてがんばっている子もいるんですから。
さて、そんなことがあってからの5000m。廉はどんな走りを見せてくれるんでしょう。
廉の15分台の前に私の19分台をと思っていたが、間に合わなかった。でも、パオパオも負けへんでー。
※ ヨメさんのケイタイで写真が撮れたらアップします。
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2011年10月21日(金)
第17回四万十川ウルトラ・まだまだ [ランニング]
「パオパオの写真、全部わらってるやん」と真樹。
今日、四万十川ウルトラのレース中の写真がネットにアップされた。ゴール写真がない私にとっては、こんなん見るのが楽しみで・・・。やっとアップされた写真は多数。
「ほれ、パオパオの走ってるとこ、いっぱい写してくれてはるでー」と見せた時の感想が先の言葉。
毎回毎回ヨメさんからは、「アンタは楽しみすぎなんや。そやし、完走もでけへんにゃわ」と叱られている。そうかもね。「なにがそんなに楽しいねん」と突っ込みたくもなるのかも・・・。
でもな、それがパオパオのええとこかもしれん・・・、「だれがエテコやねん!」
(関西以外の方に説明。これは寛平ちゃんのギャグで、「ええとこ」と「エテコ→猿」をかけてあります。)
今日、京都キャロットに注文を入れてくださったお客様が注文のついでにコメントを入れてくださっていた。
「四万十ウルトラ、私はほんの少し前でもがき苦しんでいました。・・・」
とか言いつつ、きちんと制限時間内でゴールされていた。
そしてそのあと、もっとびっくり。「自転車の彼女・・・私の連れです」。
いやー、そうでしたん。
14時間も走って、本格的にこちらからお声をかけさせてもらったのはあの自転車の笠美人さんだけですよ。こうして、ご本人からではないけれどお連れさんからコメントをいただけるなんて・・・。そして、「京都キャロット」でご注文もしていただけるなんて・・・。
私、人を見る目、ありますね。ほんま、感じのいい美人さんでしたもん。
峠までいっしょに走った山下けいきさんは、ご自身のブログのリンク集の一番上に「パオパオだより」を入れてくださった。
国労闘争団(元か?)の中野勇人さんは、私の記事の中にお仲間の谷さんを見つけ、メールを送ってきてくださった。(なんと、84km付近で出会った谷さんは、去年のサロマにいっしょに出た谷さんの奥様だった・・・。なんで、ピンとこんかったかなあ。)
前日の夕食時に意気投合した神戸のKさんからもメールをいただいた。レース中に食べるのは苦手だとおっしゃっていたのに、60kmレースの45km地点くらいで食べ物を詰め込み、そのあと手に持って食べながら走られたそうだ。最後の10kmは50分切り。ああ、恐ろしや。
そのほかにも、「みかた」の久保井さんや、「滋賀マスターズ」のリトルランナーさんからも直メールをいただいた。ほんまにありがたいことです。
まとめをしたはずやのに、まだまだ「四万十」ネタは尽きません。
ええかげんに切り替えて、トラックモードに入らなあかんにゃけど・・・。10月30日にトラックのレースが待ってるちゅうのに・・・。
※ オールスポーツさん、写真は買わせていただきますので、よろしく。
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2011年10月20日(木)
第17回四万十川ウルトラ・まとめ [ランニング]
「ますみちゃん、電話してもいい?」
「・・・」
「ますみちゃん、電話してもいい?」
「・・・」
「ますみちゃん、電話してもええかっちゅうとんのに・・・。」
「ああ、ええ、ええ。」
一応ウルトラに出るときは、レース途中でヨメさんに電話していいかを聞いてから行く。いつもなら、たいていこうなる。
「私は仕事でいそがしいんや。遊んでるもんの相手なんかしてられん!」とバッサリ。
それにくらべたら、今回は「ええ、ええ、(どうでもええ)」という感じかな。まあ、半信半疑ではあったが携帯電話を持ってスタートすることにした。
最初の峠を越えた22km地点あたりに、「携帯電話通話可能地帯」の看板。もう8時を過ぎていたので、電話してもだいじょうぶだろう。そう思ってかけてみた。反応なし。そのあともかかってもこず。普通、着信履歴見てかけてくるやろうと思ったが、いやいや私はそんなえらそうなことを言える立場ではない。
峠まで並走した山下けいきさんがおっしゃった。
「藤井さんのブログを見せてもらうと、すごくなごやかなご家族で・・・。」
「そう見えるでしょう。実は、あれは世間の目を欺くために・・・。」
「えー、そんなことないでしょう。」
「私ら夫婦が仲良くしてたら、娘がすごいうれしいらしくて・・・。」
ほんまは、電話しても出てもくれへんヨメさんですにゃわ。
50km通過の時(11時半ころ)も電話するが反応なし。
70km通過の時(2時半ころ)も同じ、・・・と思ったらしばらくしてかけなおしてきてくれた。
「はよやめて帰ってきーやー。死ぬんやったら、だれにも迷惑かけんとポックリやでー。」
ああ、ありがたいお言葉。
80km通過の時(4時前)、今度は一発で電話に出てくれた。
「私の大事な大事なこうじさんが80kmこえました、ってツイッターにつぶやいといてくれ。」
「何が、大事な大事なやねん、あほらし。」
90km通過の時(6時ころ)、もうスッと出てくれる。
「90kmこえたわ」と言ったら、びっくりしていた。ツイッターにも書いてくれたらしい。何人かの人から反応があったとのこと。
最終関門をこえた時(93.9km、6時43分)、急いで電話。
「最終関門、ギリギリでセーフや。」
「なんでー。」
「今年は貯金がぎょうさんあってん。」
「ほなもうゴールまで行って、これでほんまの終わりちゅうことにしー。」
「いや、制限時間内のゴールはもう無理やねん。でもひょっとしたら、時間過ぎててもゴールさせてくれはるかもしれん。とりあえず、行けるとこまで行く。」
「行き、行き。」
そして、99.5kmで収容。
「ますみちゃん、99.5km。」
「そうか、あと500mやなあ。」
「ちゃうて、99.5kmでバスに収容やて。」
「えー、なにそれ・・・。」
と言いつつ、わろとるがなー。
でも、そのあとの言葉がよかった。
「ゆっくりして帰ってきー。また、ぎょうさんマッサージしたるし。」
去年までのウルトラ15回連続関門収容の中では、去年の「丹後」の87kmが最高。それが、今回の「四万十」では99.5kmまで行けた。飛躍的に伸びたと言ってもいい。
その一番の原因は、この携帯電話での会話ではないだろうか。
ウルトラを走っていると、知らんまにペースが落ちたり、何がきっかけかよう分からんが突然ペースが上ることがある。私の場合は、「携帯電話でのヨメさんとの会話」が大きなカギとなっているのかもしれない。
うーん、もうちょっと分析しなくては・・・。
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