パオパオだより

　「朝からおらんわな」と思いつつ、一応猫空き家横の路地を巡回。こんなところにも、時々タバコのポイ捨てあるんですよ。

　瓦屋根を見上げると、堂々たるミケちゃん。
　ミケ猫は１００％メスらしいが、この堂々ミケちゃん、ほんまにメスかいなと疑ってしまう。

　首の裏がかいーのかねえ。
　私がじっと見ていても、全然に気にしない。
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　今日も愛妻弁当配達あり。

　「美容院行くんやろ。かわいらししてきてもらいやー。」
　「お金ないし、前の毛を切るだけ。あんまり変わらん。」
　
　そんなことないよー。
　きっと、「さらに」かわいくなって帰ってくるにちがいない。

　お昼の巡回で、また堂々ミケちゃんに遭遇。
　一筋西の通りで。

　追いかけたけど、もう人間は通れない。
　ちょっと遠回りして反対側へ。

　堂々としてるねえ。
　でも、ちゃんとさくら耳。
　誰がお世話してるのかなあ。エサをやり過ぎではないかと思われますが・・・。
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　午後に、会社の部長さんが巡視に来られた。

　「何か困っていることはありませんか。」
　「唯一困っていた退出時間延長の先生ですけど、事務局のＳさんが直接言ってくださって、やっと決まり通りに退出されるようになりました。」
　「えー、よくＳさんが動かれましたね。」
　「お一人だけじゃなく、時間を守らない先生が増えてきていましたから。その点をしっかり説明させてもらったので、動いてくださったんだと思います。」
　「藤井さんとＳさんとの間に、しっかり信頼関係が築けているんですね。」

　夕方の巡回では、びーちゃん。
　今日はかわいく撮れた。

　朝早くからエビの処理をして、おいしいエビフライ入りのお弁当にしてくれていた。　
　あと、ゆで卵とサツマイモとブロッコリーとシイタケとリンゴ。いろいろ入っていておいしかった。

　家に帰ったら・・・。

　ほらー、「さらに」かわいくなってるやん。

　朝起きたら、うっすらと雪。予報通り。

　それはいいのだが、全然歩けない。たぶんまたぎっくり腰。
　原因は分かっている。昨日の厚底シューズでの５ｋｍ全力走。シューズの反発力を借りて、現状以上のスピードで走ってしまった。そのツケです。身の程知らずってことですね。

　大学近くのコインパーキングに着いた時も、まだ雪がちらほら。
　今日は一日中、寒さにふるえそう。

　座っていたら楽かと思ったら、逆。
　立っている方が痛みがましで、歩いている方がもっとまし。
　ということで、警備員の常駐場所であるギャラリーをウロウロウロウロしていた。

　１０時半くらいに愛妻弁当配達。
　そのときに「ギックリ腰に効くツボ」を指圧してもらった。
　これでだいぶましになるはず。

　一度座ると、立ち上がるのが大変。
　最初は腰の曲がったおじいさん歩き、ヨチヨチ。
　だんだん背筋がピンとして来て、ゆっくりなら歩けるようになる。
　さらに歩き続けると、ほぼ普通のスピードに。ただし、ポイ捨てタバコを拾うのにかがむと激痛。
　巡回ごとにこの繰り返し。

　夕方最後の巡回で、またお地蔵さん近くの路地奥へ。

　柄のきれいなびーちゃん。

　植木鉢には、目チャチャオージ。
　お腹、冷たくないんかな。

　念のために、大学近くの猫空き家へ。

　「おったー。ぱ行一族じゃなくて、ハチワレのだれ？」

　横から急に、ミケちゃん。

　「私も撮って」ゆうてるんかな。

　２ひきは仲良しのようだ。
　比べてみると、ミケちゃんの方がだいぶ大きかったけど。

　堂々たるミケちゃん。
　ちゃんとさくら耳。

　「また出てきてやー。」

　ひさしぶりにここの猫ちゃんに会えて、腰の具合もだいぶ良くなった気がした。

　今日のお弁当はきれい。
　おいしくいただきました。

　今日もみなさん退出時刻を守ってくださった。３０分ちがうだけだが、めっちゃ楽。
　全部閉め終わったあと、ゆっくりできるので疲れが残らない。今までなんやったんでしょうね。

　今日は思っていたほど寒くなく、お昼の巡回のときに久しぶりに豊國神社へ。
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■豊國神社（とよくにじんじゃ、ほうこくじんじゃ）

　慶長３（１５９８）年８月１８日、天下統一を果たした英傑豊臣秀吉公は伏見城においてその波乱に満ちた生涯を終えられた。御遺骸は遺命により東山阿弥陀ヶ峯の頂に葬られ、翌慶長４年、中腹に秀吉公を祀る豊国社が創建された。
　朝廷からは正一位の神階と「豊国大明神」の御神号を賜り、社領１万石、境内域３０万坪を誇る壮麗かつ壮大な神社であった。毎年４月と８月に行われた豊国祭には朝廷より勅使が遣わされ、北政所を始め豊臣家、諸大名の参拝や寄進が相次いだ。
　特に慶長９年の秀吉公七回忌にあたり斎行された豊国大明神臨時祭は空前絶後の大祭礼であったと諸記録に伝えられている。
　しかしこのように繁栄を極めた豊国社も慶長２０（１６１５）年、大坂夏の陣において豊臣家が滅亡すると徳川家康により廃祀。以後江戸時代を通じ草叢に埋もれてしまっていたが、明治元（１８６８）年、明治天皇の御沙汰により再興が決定。同６年、別格官弊社に列し、同１３年には方広寺大仏殿跡地に社殿が造営され名実共に再興された。
　境内には伏見城の遺構と伝えられる国宝の大唐門が聳え、また北政所豊臣吉子方を祀る貞照神社や秀吉公の遺品・豊国社の社宝を収蔵する宝物館等があり、現在では出世開運の神様として全国より崇敬を集めている。

　来年はうま年ですね。
　またＷさんと京都競馬場へ行かんなん。
　「出世」には縁がなかったけど、「開運」はまだこれからでもあるかもね。

■瓢箪（ひょうたん）絵馬

　豊臣秀吉は合戦の馬印として千成瓢箪を使用したことに因んで、瓢箪の形に切り抜いた絵馬や瓢箪をかたどった形のお守りもあります。豊臣秀吉の出世にちなんで立身出世の祈願を絵馬に託す人が多いようです。

■出世絵馬

　織田信長のぞうりを秀吉が自分の懐（ふところ）で温めたエピソードを題材にしたぞうりの形をした出世絵馬も人気があるようです。
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　今日のランチはおかず三種。
　これで４５０円は安い。

　夕方の巡回で、またお地蔵さんの近くの路地奥へ。

　堂々たるびーちゃん。

　びーちゃんだけかと思ったら、横から目チャチャオージ登場。

　目チャチャの目をいっぱいに開いてこっちを向いてくれた。
　かわいい。

　「また、遊んでな。目チャチャじゃないオージにもよろしく。」

　ぱ行一族はこのごろさっぱり。
　どこにかくれてるんかなあ。

　日が暮れるのが早くなって、まさむね君にも全然会えていない。（きっと、もっと早い時間に散歩されてるんでしょう。）

　今日の愛妻弁当はちょっと色が地味。
　にぎやかしにミカンを添えてみました。

　今日もねばりん先生のねばりなし。２回連続やから、もう安心してもいいやろね。
　「全室消灯、気持ちよかー。あー、らっくー！」

　早く片付いて、戻っていすに座ったら急に心臓ドキドキ。めっちゃ胸が苦しくなってきた。今までに経験したことのない痛み。
　これも加齢のせいですか？
　こういうときはどうしたらいいんでしょう。

　「やったー！　北館が本来の時刻に閉められる―。」

　何度説明させてもらっても、まったく聞き入れてもらえなかった例のねばりん先生。なんと、今日は定時に退出されましたー。

　毎回３０分延長されていたので、今までの段取りが狂って精神的にまいっていた。
　きっと事務局のＳさんが直接言ってくれはったんやわ。いつもイヤな役をすべて引き受けて下っているＳさん。ほんとうにありがとうございます。

　私がねばりん先生に最初に説明させてもらったとき、「ほかの警備員さんから、そんなことを言われたことがない」と言い返してこられた。
　先輩警備員二人、なに先生にへーこらしとんにゃー。ちゃんと大学と警備会社で契約かわしてんにゃから、しっかりゆうことは言わんかーい。

　あー、ほんまにらっくー。
　イライラがだいぶ解消された。
　これで一件落着となったらいいんですけど・・・。

　今日もちょっと雨降り。
　「おらんかもな」と思いつつ、お地蔵さんの近くの路地奥へ。

　目チャチャじゃないほうのオージが、またちょこんと佇んでいた。
　オージに「ありがとね、ありがとね」と言ったけど、「（なにがありがたいんかなあ）」という感じで私を見ていた。

　「仕事中にねこちゃんに会えるだけでうれしいんよ。」

　そう思えば、いいアルバイトです。

　今日はいつもよりはだいぶ元気に帰ってきた。最後のねばりん先生の抵抗が、よっほどしんどかったちゅうことみたい。いつもより３割ほど楽な気がする。
　
　今日も充実夜食。
　明日はそんなに走るつもりはないので、たくさん食べてもだいじょうぶ。

　よその猫よりうちのみーちゃん。
　おもろい顔して笑かしてくれるやん。

　「今日はずっと雨やったし、猫ちゃんおらんわなあ・・・、おったー！」

　期待を裏切らないオージが、小さな小屋と小屋の間に静かに佇んでいた。

　「いいおうちが２つもあるんやなあ。オージ用とびーちゃん用かな。びーちゃんはどこにおるんかなあ。」

　「うっ、またオージ？　オージは２ひきいたんかー。」

　そういえば、この植木鉢オージは目チャチャ。
　前から目チャチャだったりなかったり、おかしいなあとは思っていた。おんなじハチワレが２ひきいたんや。

　こないだ名前を教えてもらったのは、目チャチャじゃない方のオージ。目チャチャオージはなんちゅう名前なんやろう。

　柄がそっくりやし、兄弟（姉妹）かな。
　あっ、オージはメス。目チャチャオージもメスかねえ。
　またこないだのおねえさんに会えたら聞いてみるんやけど。

　一日雨でうっとおしかったけど、最後の巡回で「オージの謎」が解けてよかった。
　また次も、２ひき同時に出てきてやー。

　私の行っているバイトは、とにかく時間が長い。
　朝７時３０分から夜１０時３０分までの１５時間拘束。（給料がもらえるのは休憩２時間３０分を引いた１２時間３０分×最低賃金。）

　目が回るほど忙しいのは、夕方６時からの施錠。それ以外はたいしてやることがない。
　また、一人で任されているので他の方に気をつかうこともなく楽。

　ただやはり時間が極端に長いので、終わりのほうは頭がボーっとする。できるだけ精神的に疲れないように気を付けている。

　今日家を出た時は４℃。荒神橋あたりまでずっと４℃だった。今までの最低気温。

　大学に着くとメモが置かれていた。
　おととい私がメモを残しておいた分のお返事。
　簡単に言うと、教職員への一斉メールでの「退出時刻の周知徹底」をしたというもの。

　「過去の経緯として」、「警備会社との契約変更にあわせて」、「常態化していた警備員の残業問題を解決したい旨」などとすごく詳しくていねいなメールだった。

　さすが事務局のＳさんは頼りになる。こんなにしっかりしたメールを見られたら、みなさんよく理解され、退出時刻を守ってくださるでしょうと期待していた。

　愛妻弁当を食べ、夕方６時から施錠開始。
　順調、順調、順調。
　午後９時、次々と教室の照明が消えていった。

　「よっしゃー、一斉メール効果じゃー。」

　今日はスカッと終われるなあ。
　「あれっ？」
　「いつまでも１か所照明ついてる。消し忘れか？」

　残念ながら消し忘れではなかった。室内でうごめく人影。
　「あー、なんにも変わらんかったー。」

　笑いたかったが、けっこうこわくなってきた。
　まるっきり前のまま。

　前にも思ったが、あの方とはコミュニケーションというものがとれないみたい。
　悲しい。
　精神的に疲れる。