2011年10月20日(木)
第17回四万十川ウルトラ・まとめ [ランニング]
「ますみちゃん、電話してもいい?」
「・・・」
「ますみちゃん、電話してもいい?」
「・・・」
「ますみちゃん、電話してもええかっちゅうとんのに・・・。」
「ああ、ええ、ええ。」
一応ウルトラに出るときは、レース途中でヨメさんに電話していいかを聞いてから行く。いつもなら、たいていこうなる。
「私は仕事でいそがしいんや。遊んでるもんの相手なんかしてられん!」とバッサリ。
それにくらべたら、今回は「ええ、ええ、(どうでもええ)」という感じかな。まあ、半信半疑ではあったが携帯電話を持ってスタートすることにした。
最初の峠を越えた22km地点あたりに、「携帯電話通話可能地帯」の看板。もう8時を過ぎていたので、電話してもだいじょうぶだろう。そう思ってかけてみた。反応なし。そのあともかかってもこず。普通、着信履歴見てかけてくるやろうと思ったが、いやいや私はそんなえらそうなことを言える立場ではない。
峠まで並走した山下けいきさんがおっしゃった。
「藤井さんのブログを見せてもらうと、すごくなごやかなご家族で・・・。」
「そう見えるでしょう。実は、あれは世間の目を欺くために・・・。」
「えー、そんなことないでしょう。」
「私ら夫婦が仲良くしてたら、娘がすごいうれしいらしくて・・・。」
ほんまは、電話しても出てもくれへんヨメさんですにゃわ。
50km通過の時(11時半ころ)も電話するが反応なし。
70km通過の時(2時半ころ)も同じ、・・・と思ったらしばらくしてかけなおしてきてくれた。
「はよやめて帰ってきーやー。死ぬんやったら、だれにも迷惑かけんとポックリやでー。」
ああ、ありがたいお言葉。
80km通過の時(4時前)、今度は一発で電話に出てくれた。
「私の大事な大事なこうじさんが80kmこえました、ってツイッターにつぶやいといてくれ。」
「何が、大事な大事なやねん、あほらし。」
90km通過の時(6時ころ)、もうスッと出てくれる。
「90kmこえたわ」と言ったら、びっくりしていた。ツイッターにも書いてくれたらしい。何人かの人から反応があったとのこと。
最終関門をこえた時(93.9km、6時43分)、急いで電話。
「最終関門、ギリギリでセーフや。」
「なんでー。」
「今年は貯金がぎょうさんあってん。」
「ほなもうゴールまで行って、これでほんまの終わりちゅうことにしー。」
「いや、制限時間内のゴールはもう無理やねん。でもひょっとしたら、時間過ぎててもゴールさせてくれはるかもしれん。とりあえず、行けるとこまで行く。」
「行き、行き。」
そして、99.5kmで収容。
「ますみちゃん、99.5km。」
「そうか、あと500mやなあ。」
「ちゃうて、99.5kmでバスに収容やて。」
「えー、なにそれ・・・。」
と言いつつ、わろとるがなー。
でも、そのあとの言葉がよかった。
「ゆっくりして帰ってきー。また、ぎょうさんマッサージしたるし。」
去年までのウルトラ15回連続関門収容の中では、去年の「丹後」の87kmが最高。それが、今回の「四万十」では99.5kmまで行けた。飛躍的に伸びたと言ってもいい。
その一番の原因は、この携帯電話での会話ではないだろうか。
ウルトラを走っていると、知らんまにペースが落ちたり、何がきっかけかよう分からんが突然ペースが上ることがある。私の場合は、「携帯電話でのヨメさんとの会話」が大きなカギとなっているのかもしれない。
うーん、もうちょっと分析しなくては・・・。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
鈴木eimy さん、コメントありがとうございます。
未完走4回、おめでとうございます。私はこれで16回になりましたので、まだまだですね。「ぜんぜんめげておりません」というのがいいです。ウルトラの楽しみ方が私とそっくりで、うれしくなります。二人で「ウルトラ未完走の会 」または、「ウルトラヘラヘラの会」でも作りましょうか。もちろん私が会長で、鈴木eimyさんが副会長ということで・・・。
収容バスならぬ収容船、うらやましい。私も乗ってみたいです。「しまなみ」はいいよーって、よく聞きますし。
かもなす由美さんに会ったら、お話しときますね。
次の目標はどの大会ですか。
お久しぶりです。知多半島ウルトラで、お世話になった者です。
お疲れさまでした。99.5キロとは、素晴らしい!しかも、引き際の良さは尊敬に値します。
ところで私は、未完走4回となりました。ふっふっ〜ぜんぜんめげておりません。
しまなみは、60キロエイドから最終ランナーでした。後で気がついたのですが、みんなリタイアしていました。
ひとりで、残り三つの島を走りました。途中4名のランナーに会いましたが、みんなリタイア。
結局、時間切れで、80.7キロエイドで車に。
男性ランナーが先に車に乗っていて、港まで送っていただき、高速艇で今治に渡りました。
まさかウルトラで船に乗るとは思ってもいなかったです。
でもでも、とっても楽しいウルトラでした。景色は素晴らしくきれいで、ぼんやり幸せ感に浸ってしまいました。また、途中で何人ものステキなランナーと出合いました。
60キロからのランは、かなり切羽詰まった感、でしたが、それらすべていい思い出です。
先日、かもなすのHさんと産大の24時間100キロハイクに参加しました。経験豊富はHさんのアドバイスのおかげで、なんとか無事完歩できました。
100キロの道のりを堪能しました。
23日は、ごちそうマラソンに参加します。
美味しいものいっぱい食べて走ります。