パオパオだより

2024年07月13日(土)

「かしこ」はにがて [平和]

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 今日は、「憲法九条・静市の会通信」配り。
 「憲法九条・静市の会」に入会させてもらったのはずいぶん前のことだが、群れるのが苦手な私は何の活動もせず日がたってしまった。

 ところが、「通信配りを手伝ってくださいませんか」と声をかけてきてくださった方があった。
 自分一人で自分のペースでできて、まあまあ喜んでもらえる活動。これなら私でもできます。

 4月に一度配らせてもらっているので、今回で2回目。
 私は町内の約140部を配る。

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 この第63号には、私の投稿も掲載されている。
 6月23日・沖縄慰霊の日の「一人沖縄平和ラン」。
 これも「団体で走られるんでしょう」とよく言われるのだが、群れるのが苦手な私はいつも一人で。自分のペース最優先なんです。

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 うちの町内は、叡電の線路と長代川に挟まれた離れ島のような閑静なところ。
 何人かの方と対面したが、いつも町内を走っているのであやしまれるようなこともなかった。

 全部持って配るのはたいへんなので、小分けして何度も家に帰ってはまた配りに行くの繰り返し。

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 全部配り終わって家に帰ったら、2.84km、54分。
 朝からいい運動になった。

 最近つくづく思ったこと。
 私は、いわゆる「意識高い系の人」とはあわない。
 関西でいう「かしこ」は大の苦手。

 自称「ほんまはかしこいけど、かしこくないふりをしている」私。
 そんな人とは仲良くなりたいなあと思っている複雑な私です。

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【RUN】

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 また夕方に、ちょこっと走りに。
 北稜高校のちょっと手前で、叡電が鉢合わせ。こんな場面にはなかなかでく合わせない。

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 叡電・木野駅手前から一条山へ。
 これで2.2kmのアップジョグ。

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 今日は叡電線路南コース。
 こちらはほぼまっすぐでアップダウンもないので単調。

 2km10分を切ったら、もうそんなに縮めることはできない。
 前回2kmを9分54秒だったので、今日はそれを少しでも上回るのが目標。

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 ところが、1km折り返しが5分01秒。
 「遅くなってるやん。あかんやん。」

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 帰り1kmを必死でがんばって4分55秒。
 2km、9分56秒。

 「前より2秒遅くなってしもた―。」

 まあ、これも想定内。
 左足がしっかり動いていない今の状況では、このあたりが限界なのかもしれない。

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 「そろそろハードルの練習しないとなあ。でも、西京極に行くヒマないしなあ」と思っていると、いいのを見つけた。

 北稜高校の裏の道にいくところにある車止め。
 ハードルの高さは76.2cmなので、これくらいだと思う。今度メジャーを持ってきて測ってみよう。

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 そのちょっと先で、2ひきの猫がじゃれあっていた。
 みーちゃん柄は逃げなかったので写真が撮れた。

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 もう1びきのトラ柄は車の下へ。

 ここはバス通りのすぐ前。
 「車にひかれたらあかんで―。きーつけやー。」

 今日も、ご近所猫に励まされるパオパオでした。

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2022年03月04日(金)

「あんたのことかえていかんな」 [平和]

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左側の人物が西光万吉 駒井喜作(中央)、泉野利喜蔵(右側)とともに 1922年

◎京都新聞3月4日朝刊

   水平社100年 差別ない社会へ 「人の世に熱あれ、人間に光あれ」

 人間の尊厳と平等を求めて部落差別と闘った「全国水平社」の創立から100年の節目となる3日、創立の地である京都市左京区岡崎で記念集会が開かれた。約千人が参加し、差別のない社会に向けた「新たなる決意」を表明したほか、戦争は最大の人権侵害であるとしてロシアのウクライナ侵攻を批判した。

□ 創立地の京で集会 戦争の人権侵害 警鐘

 水平社の後継団体である部落解放同盟がロームシアター京都で開いた。式典では「人の世に熱あれ、人間に光あれ」で知られる水平社宣言を朗読。解放同盟中央本部の組坂繁之執行委員長が「水平社宣言が運動の原点であることを、100周年を機にもう一度胸に刻まなければならない」と強調。松本治一郎初代委員長が「戦争が最大の差別である」と述べたことに触れ、ロシアのウクライナ侵攻に対して「反対の声を上げなければならない」と訴えた。

 続いて「新たなる決意」として、障害者やアイヌ民族などを含めたマイノリティー全体の人権を確立するために包括的な法整備を目指すことや、ネット社会がもたらす差別と闘うことなど4点を示し、参加者らがその達成を誓った。

 式典の前後には、部落差別によって神社への奉納を禁じられた歴史を持つ吉祥院六斎念仏踊り(南区)の披露や、記念事業として制作された映画「破戒」の上映もあった。

 全国水平社は1922年3月3日、被差別部落出身の若者らの呼び掛けで、全国から約3千人が京都市の岡崎公会堂(当時)に集い、創立大会が開かれた。そこで採択された宣言は、「日本最初の人権宣言」とも評される。

□ 言葉胸に、人間の尊厳説き続け

 「全ての人間に光あれ」。水平社宣言を起草した西光万吉(1895〜1970)の実家の西光寺(奈良県御所市)を継いだ、親族の清原隆宣住職(69)は、家族が被害を受けた差別事件を経て、幼少期に触れた西光の言葉を胸に人間の尊厳を説き続けている。

 清原さんは、西光(本名・清原一隆)の弟、道祥の孫に当たる。幼いころ、和歌山県に移住していた西光がたびたび寺を訪れ、父と議論していた光景を覚えている。教員として同和教育を推進していた父の影響もあり、高校で解放運動のサークルを作り、生徒会と協力して「狭山事件」の署名運動などに精を出した。その後、自信も中学教師となった。

 90年代に入り、中学3年だった長女が同級生からガラスやくぎを靴に入れられるいじめを受け、「即時退校せよ」などと差別落書きの対象となった。「自分が差別される方がまだまし。子どもがされたらたまらない」

 長女は食事が喉を通らず、円形脱毛症になった。「それでも、休んだら負けたことになるから、と毎日とぼとぼと家を出ていた」と振り返る。

 加害者が分からない中、長女は仲間と「そんなことしてしんどい思い全然せーへんの? してるゃろ? 腹立つし、許されへんけど、あんたのことかえていかんな、この学校かわらへんねん。まずはヤメて」などと、メッセージを構内に掲示したのだ。娘が取った行動は清原さんを驚かせた。

 「これこそ水平社の思いだ」。

 思い出したのは西光がかつて語った「水平社の運動は長い間の差別に対する復讐でなく、人間を人間と思わない哀れな人間を救う運動である」との言葉。その後、加害者は学校に名乗り出たという。

 被差別部落の若者が反差別の声を上げて1世紀。社会は依然、様々な差別問題を抱える。教員退職後に住職になった清原さんは数年前、説教の専門資格「布教使」の免許を取得した。「水平社は『自分たちさえ差別されなかったらいい』ではなく、全ての人が人として尊ばれる世の中をつくろうとした。そんな精神を伝えていきたい」
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京都のひな祭りは男雛と女雛の立ち位置が逆

 「3月3日はひなまつり」としか頭になかったが、水平社宣言の日だった。
 それも、今年でちょうど100年。私の父が生まれたのが1921年12月なので、その3か月後のことである。

 京都新聞に紹介されていた、西光万吉の親族が中学生の時に差別された時の話。
 「腹たつし、許されへんけど、あんたのことかえていかんな、この学校かわらへんねん。」

 「ほんま、ほんま」と思わず言いたくなった。よう、そこまで言えたね。えらい!

 西光万吉さんがかつて語った言葉。
 「水平社の運動は長い間の差別に対する復讐でなく、人間を人間と思わない哀れな人間を救う運動である。」

 「そやねん。復讐したい気持ちはあるやろう。でもいつまでもいつまでも復讐し続けるのもしんどいやろう」と言いたくなった。

 「復讐のために政治家になったんか」と疑われるような人もいる。
 それはしんどいし、それこそ哀れ。
 人間を人間と思わない哀れな人も救い、復讐に生きているような人もまた救わなあかん。
 100年かけてもこの問題は解決はしていない。まだまだ、先は長い。
 

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2021年06月15日(火)

「9回目?」 [平和]

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2020年6月23日

 今日は寮1の17時間バイト。
 管理人室で寮母さんとしゃべっているとき、料理長のSさんが入ってこられた。

寮母さん「藤井さん、沖縄走るのって23日でしたよね。」
私   「はい、沖縄戦が終わった日です。」
Sさん 「藤井さん、また沖縄に走りに行くんかいな。もう何回目?」
私   「今年で9回目です。」
Sさん 「9回目? ようやるなあ。奥さん『好きなことして死んだらええわ』、ゆうてるんやろ。」
私   「なんで知ってはるんですか!」

 ヨメさんが言っているのは、正確には「人の迷惑にならんように、ポックリ死ぬ。帰ってこんでええでー。」

 ヨメさんは、私のやっていることがまったく理解できないらしい。何か政治的な匂いがするらしくて。全然そんなことないんですけどね。

 そんな時、いつも説明している。
 「ただ走りたいし走ってるだけ。のぼりはヨットの帆みたいなもん。これ背負って走った方がよう走れるねん。」
 それを聞いて、ヨメさんはますますあやしいものを見る目になって行く。

 9年前の6月23日に始めた「一人沖縄平和ラン」。
 猛暑の中をいっぱい走れて、娘の真樹にも会えて、ごく一部の人には喜んでもらえる。こんないいことないじゃないですか。

 今年は体調不良が続き、練習がしっかりできているとは言えない。歳も65にもなってしまったし。
 那覇→名護の約70km完走はかなり難しいようにも思う。
 でも、チャレンジしなくては。 
 なーんちゃて、ただ走りたいだけですけど・・・。

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【今日のきくみー】

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 今日は雨で、あまり散歩には行けなかったらしい。
 でも、食欲はあります。
 いいことやね。

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 みーちゃんは、夜中にゴキブリゲット。
 今朝のドヤ顔。

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2021年05月03日(月)

憲法記念日に沖縄差別を考える [平和]

◎ツイッターより

沖縄発 新しい提案 責任者安里個人アカウント@henokokaiketsu

憲法記念日に、平和を考えることは重要ですが、それは戦争など物理的な暴力がない消極的平和を述べているのか。差別や抑圧・疎外など構造的暴力のない積極的平和のことを述べているのか。各紙面を読んでも沖縄の基地の問題を憲法が保障する「差別の禁止」から指摘するものがないのが残念。沖縄の声とは

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沖縄県で安保破棄は不可能。安全保障に関する主義主張は、沖縄に負わせるのではなく、日本全体に問うて、当事者意識をもった国民的議論(最終的には国会)により決定すべき問題。
新しい提案は「基地を引き取れ」ということではなく、「差別を止め」、「基地の議論を引き取れ」というもの。

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「辺野古が唯一」を瓦解させるためには、さまざまな立場の多くの人が「認識」と「環境」をつくること。

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今こそ民主主義の原点に立ち返るべき。
基本的人権の尊重=少数者の権利の保障=差別の禁止

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上空から見た沖縄県名護市辺野古の埋め立て予定海域(18年8月14日撮影)

 憲法記念日くらい、憲法関連の記事を書かなくては。
 今日が結婚記念日の松村夫妻(私の走友)に笑われる。
     ◇     ◇     ◇
 日本国憲法のおかげで、毎日平和な暮らしが送れている。
 私自身は今の憲法に何の不満もない。だから「憲法改正」という言葉に引っ掛かる。

 憲法のどこかに誤りがあり、それを「正す」のであれば大賛成。でも、どこに誤りがあるんですか。
 私から言わせてもらうと、現行憲法を無理矢理変えようとする人たちは「憲法改悪派」です。
 世論調査で「憲法改正に賛成ですか」と問われれば、誰もが賛成でしょう。「正す」のですから。でも、「憲法改悪に賛成ですか」と問われれば、みんな反対だと思います。聞き方次第ですよね。
 せめて「憲法改変に賛成ですか」と聞いてもらいたいものです。

 さて、本題。
 「沖縄はその他の都道府県から差別されている」と言うと、ほとんどの方は「そんなことはない」と否定する。でも沖縄に米軍基地が集中していった過程を見ると、そうは言えなくなる。
 「沖縄発 新しい提案」さんのツイッターを見るとよく理解できる。

 前からずっと言い続けていることだが、「受益者負担の原則」から言えば、米軍基地の大半は東京・大阪近辺に移設すべき。
 埋め立てるべきは辺野古沖ではなく、東京湾・大阪湾でしょう。人口集中地区にこそ、その人たちを守る(?)米軍基地を移設しましょう。
 私の言ってること、どこかおかしいですか?

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【RUN】

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 昨日の左腰の激痛が長引くかと心配だったが、一晩寝たら回復。まだ回復力あるんですね。ホッとした。

 午後5時過ぎ、底厚めのシューズを履いてスタート。
 今日はゆっくり東北部クリーンセンター往復5km。

 今日の恵光寺さんのありがたいお言葉は、「耐える」。
 それは私にないもの。
 そやし、「相手の苦悩、悲しみ」が理解でけへんのかな。

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 今日もいました、かわいいワンちゃん。
 ものすごかしこそう。

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 2.5km折り返しで、ちょうど16分。

 思っていたより腰の調子がいいので、ここからちょっと飛ばしてみる。

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 行きしにはいなかった猫だまりの猫ちゃん。
 帰りには1ぴき。
 でも、前にこんな猫ちゃんいたかなあ。

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 5km、29分38秒。

 帰りは下りなので、気持ちよく走れた。

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 また町内猫パトロール。
 最近、町内猫勢力図がだいぶ変わってきている。
 この黒猫はだれ?
 名札付けたいなあ。

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 これは、みーちゃん姉妹猫だと思うんですが・・・。

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 「黒地に白メッシュ」、これは初見。 

 ひさしちゃんの縄張りに入り込んでるのは、だれ?
 だれ、だれ?

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【今日のきくみー】

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 みーちゃんがオッサンを狙ってる顔。
 よけないと、やられてしまいます。

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 今日はいい天気なので、きくちゃんはお庭で日向ぼっこ。
 おだやかな顔。

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 私が走りに行ったとき、心配だったがぐっすり寝てくれていた。

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 みーちゃんは、「おもんなー」という表情。
 外に出たがっているのかな。

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 きくちゃんは車いすがなくても、いっぱいいっぱい歩けます。

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 夜はオバサンに毛づくろいもしてもらって、さっぱりしたー。

 夜中に歩き回るのは、なしやで―。

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2021年03月18日(木)

「自分にウソをついては、子どもの前に立てません」 [平和]

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2009年6月、停職処分に抗議して「出勤」。生徒に挨拶していた根津公子さん(中央)。

◎週刊金曜日 3/17(水) 16:52配信

   「君が代」不起立訴訟で高裁判決を最高裁が維持 元教諭の処分取り消し確定

 東京都立特別支援学校の教員だった根津公子さんと河原井純子さんが2009年の卒業式で「君が代」斉唱時に起立せず職務命令に違反したとして、東京都教育委員会が出した停職6カ月の懲戒処分の取り消しを求めた裁判に決着がついた。
 最高裁第二小法廷(三浦守裁判長)は2月17日、裁判官全員一致で上告審として受理しないことを決定。東京高裁での根津さん側の逆転勝訴判決(20年3月。ただし2人への損害賠償は認めず)が、これで確定した。

 最近の最高裁は政権に忖度した判決が多く、最高裁の決定を聞き、根津さんは「夢かと思った」。

 06年から09年まで毎年の卒業式での根津さんと河原井さんの不起立に対する処分取り消しを求める四つの裁判で代理人を務めてきた萱野一樹弁護士は「国賠請求が認められるべきでしたが、これで都教委の全国的に突出した累積加重処分は許されないことが確定しました」と判決の意義を指摘する。

 「累積加重処分」とは不起立を重ねるごとに戒告、減給、停職と重くなる処分だ。これは「思想転向強要システム」と呼ばれる。

 この裁判では、まず18年5月の一審判決(東京地裁)では河原井さんの処分だけ取り消し。1年前の二審判決(東京高裁)では根津さんの処分も取り消していた。
 高裁では停職期間の上限は6カ月であることから「より重い処分は免職のみ」と判断。その後の卒業式では職務命令に従うか身分喪失かの選択を迫られる「著しい質的な違い」があり「心理的圧迫の程度は強い」とし、都教委は裁量権を逸脱、違法と判示した。

 都教委は「根津元教諭は繰り返し職務命令に違反し、悪質性があるので処分を加重したが、(高裁判決では)受け入れられなかったのは遺憾」として根津さんについてだけ最高裁に上告受理申し立てを行ない、根津さん側も損害賠償を求めて上告と上告受理申し立てをしていた。

【「自分にウソをついては生徒の前に立てない」】

 萱野弁護士によれば、裁判所からは06年事件から09年事件までを併合するよう強く勧められたが、併合せず各年度ごとに闘ってきた。

 「併合していたら根津さんの勝訴はなかった」と河原井さんは話す。

 その結果、河原井さんは減給以上のすべての処分が取り消され、06年、07年事件では国賠請求も認められた。
 他方、12年最高裁の「分断不当判決」(06年事件)で処分を取り消されなかった根津さんはその後、07年事件では東京高裁の逆転勝訴で処分取り消しと国賠請求が認められたほか、08年事件では敗訴したものの、09年事件は処分取り消しの逆転勝訴となった。

 「妥協せず信念を貫く大切さを、根津さん、河原井さんが身をもって示しました」と、萱野弁護士は2人を讃えた。

 また、今回の逆転勝訴確定は、大阪府立学校の教職員も励ました。大阪府では当時の橋下徹知事が主導し、府職員に君が代の起立斉唱を義務付ける国旗国歌条例が11年に成立。12年には同一の職務命令に3回違反すると免職になる職員基本条例が制定され、「スリーアウト制」と呼ばれている。

 不起立ですでに戒告処分を2回受けている大阪府立高校教員の増田俊道さんは自身の現状を「3分の2免職」と表現するが、「今回の根津さんの勝訴確定で『君が代』不起立3回で免職にできないことが一層明らかになりました。諦めない限り、最後は勝利で終わると確信しました」と話した。

 これで根津さん側の裁判はすべて終わった。根津さんは一度だけ起立しかけたことがある。05年の卒業式だ。当時の勤務校の校長が根津さんの不起立問題で都教委との板挟みになり、憔悴していたからだ。式当日、「君が代」が始まった時に根津さんは立っていた。

 しかし、突然、以前読んだ本の「皇軍」兵士が中国人捕虜を刺突する訓練の場面が脳裏に浮かび、座った。自分はやはり「君が代」に敬意は示せないと思った。

 「自分にウソをついては、生徒の前に立てません」

 根津さんは、こうふり返った。

(永尾俊彦・ルポライター、2021年3月5日号)
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 何人の方が、この記事をしっかり読んでくださるだろうか。

 私が30年前、小学校教師を辞めたとき、多くの方から「なんで?」と聞かれた。
 人に説明するのが苦手な私は、適当なことを言ってその答えをはぐらかしていた。

 でも本当は、根津さんらと同じだった。ちがったのは、根津さんらは裁判にまで持ち込んで闘われ、私はスーっと辞めて行った。
 京都市の全校長が「思想転向強要」に負け、みんなリモコンロボットのように同じ発言をするようになったのはものすごい恐怖だった。「あんな人間には絶対になりたくない」と強く思った。

 「自分にウソをついては、生徒の前に立てません」と根津さんは言われた。

 その点は私も似ている。
 もうすぐ生まれてくる予定だったわが子に、「自分にウソをついては、その前に立てない」という気持ちだった。
 退職後4か月目に生まれて来てくれた子に、「清廉潔白の『廉』」と名付けたのにはそんな理由もあった。

 あれから30年。
 遠い遠い昔話だが、この度の裁判の結果のニュースは30年前の私を思い出すきっかけになった。この話題は、やっぱりスルーできない。

 昨日の同性婚裁判や、最近の原発差し止め裁判など、やっと庶民感覚の判決が出るようになった。
 「思想転向強要システム」なんて、おかしいに決まってるじゃないですか。根津さんらの「妥協せず信念を貫く姿」には敬意を表したい。

 私も、根津さんらの10分の1でも抵抗したかった。
 寝言か!

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【今日のきくみー】

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 だいぶお散歩したあと、疲れたみたいだったのできくを抱っこ。

 きくちゃんかわいい。
 オッサン、ハゲー。

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 家政婦は見た。
 みーちゃんも見た。

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【RUN】

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 今日は三線教室。
 また新しい曲に挑戦で、肩こりごり。だだ疲れ。

 午後6時、やっと走りに。
 もう薄暗くなっているので3kmだけ。

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 ヨメさんは鍼灸施術中だったが、きくは熟睡していたので短時間ならだいじょうぶ。

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 みーちゃんは、なぜか黄色残酷ハウスの中。

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 「どうせ少ししか走らないのなら、速く走ろう」と思ってちょっとがんばった。
 3km、14分58秒。

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 また町内猫パトロール。
 暗くて、どの猫かよう分からん。

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 これはドキンちゃんにまちがいないやろう。
 1ぴきだけでポツんといたので、ちょっと心配。

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2020年05月28日(木)

リバティおおさか [平和]

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移転予定の人権博物館=大阪市浪速区、小杉豊和撮影

◎朝日新聞5月26日

   「ネガティブ、偏向」と補助削減 展示に口出しする維新

 部落問題を中心に人権問題を総合的に取り上げてきた大阪市浪速区の大阪人権博物館(リバティおおさか)が、最後の一般公開を終える今月末、35年の歴史にいったん幕を下ろす。大阪府知事だった橋下徹氏が問題視したことが端緒となり、26日午後の大阪市議会で関連議案が可決された。関係者からは無念の声が上がる。

 「知識不足による偏見はいつの時代でも起こる。知ることで偏見は減らせるので、別の場所でも博物館を存続してほしい」。博物館を訪れるのは2回目という、さいたま市見沼区のタクシー運転手、楠本峰生さん(62)は話した。新型コロナウイルスの感染拡大で3月から臨時に休館していたが、今月25日から31日まで、最後の一般公開が無料で行われている。

 博物館は1985年、大阪府や大阪市、部落解放同盟府連合会などが出資する財団が、被差別部落への差別や偏見の解消に向けて開いた。被差別部落出身の教師の苦悩を描いた島崎藤村の小説「破戒」の初版などが並ぶ。

 展示は部落差別問題だけでなく、在日コリアンやハンセン病、公害、性的少数者など12分野に広がり、世界でも珍しい人権問題の総合博物館だ。朝鮮の人々が日本の植民地支配に抵抗する三・一独立運動のビラや水俣病を世界に伝えた米国人写真家の故ユージン・スミスのオリジナルプリントもある。所蔵資料は約3万点、総来場者は約170万人にのぼる。

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人権博物館の展示物=大阪市浪速区、小杉豊和撮影=大阪市浪速区、小杉豊和撮影

 博物館をめぐる状況が大きく変わったのは、橋下氏が大阪府知事に就任した2008年だ。橋下氏は「展示内容が分かりにくい。公金を投入する意味を感じない」「差別、人権などネガティブな部分が多い」と見直しを求めた。府と市は13年、年間計1億〜2億円程度だった運営補助金を全廃した。

 橋下氏は財政改革の一環として大阪市長時代の15年、博物館を運営する財団に対し、無償提供していた市有地からの立ち退きと賃料相当の損害金の支払いを求めて大阪地裁に提訴。財団は「行政権力の乱用」と反論したが、地裁は今年3月、市が賃料相当の約1億9千万円を免除する代わりに、財団が土地を明け渡すという和解案を提示し、双方が受け入れた。

 26日の市議会では、和解案を… (以下有料記事)
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 行ってきました、維新のいちゃもんで今月末で立ち退きとなる「リバティおおさか」(大阪人権博物館)へ。

 行ってよかった。
 あと3日で立ち退きです。
 この先どうなるか分かりません。行ける時間のある方、ぜひ行ってください。

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 「昼から、大阪行ってくるわ。」
 「何しに?」
 「リバティ大阪が5月末で立ち退きで、もう見られへんようになるかもしれんねん。」
 「なに、それ。」
 「大阪人権博物館。橋下さんがいちゃもんつけて、つぶしにかからはってん。」

 午後1時過ぎ出発。
 四条大宮の近くで上限610円という駐車場が見つかったので、そこまで車で。めっちゃ細い路地をさまよいまくってやっと到着。安いのには訳があるんですね。
 阪急・大宮駅から梅田へ。JR環状線に乗り換え、「芦原橋」駅へ。聞いたこともない地名だったが、京セラドームがある大正駅の次の駅だった。この区間は180円。

 2時間もあれば行けると思っていたが、実際は2時間半かかった。

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 中に入るとすごい人。私ぐらいの年代の人が多かったが、子ども連れで家族で来られている方も何組か見られた。

 人権にかかわる数々の展示物があったが、展示室内は撮影禁止。
 こういうところはいくら説明しても説明しきれない。実際に見てもらわんことには。

 私がまず見入ってしまったのは、「水俣病」のコーナー。つい最近、石牟礼道子さんの「苦海浄土」を読んだところだったので。

 次に見入ったのが、「沖縄」。
 ここはもっと展示を増やしてもらいたいと思った。今の若い子は、沖縄が外国扱いやったことなど理解できないと思う。

 そして、一番時間をかけてみたのが「いじめ」のコーナー。「いじめ」で自殺した子どもらの写真、プロフィール、書き置き、日記、作文などが展示されていた。ここはゆっくり全部見た。

 「差別、人権などネガティブな部分が多い」と見直しを求めた・・・って。なにをゆんとんねとしか言えない。

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 よく「人権派弁護士」と言われるのを聞くが、今やコロナタレントとして大活躍の橋下弁護士、吉村弁護士のことを「サラ金派弁護士」と呼んでいる人もいるらしい。

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 橋下氏は「展示内容が分かりにくい。公金を投入する意味を感じない」と発言したそうだが、それはあなた個人にとってのことで、みながみなそう思っているわけではない。
 今まで続いてきた歴史をすべて「既得権益」のひと言で片付けて破壊していく。そんなことで広い考えなど身に付いて行くのだろうか。

 私は「心に引っ掛かる何か」を見せてもらえるだけでも、かなり価値のある施設だと思う。そういう機会を次々とつぶしていくのはやめてほしい。

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 関連書籍が販売されていて、買いたいなあと思ったけど高くて買えなかった。
 現在500円の入場料が無料なので、「せめて1000円はカンパ箱に入れて帰ろう」と思っていたのに忘れてしまった。申し訳ないので、郵便振替で送っとこ。

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 誰かと来ていたら、顔を入れて記念撮影したいところ。
 これも撤去で、こわされるんでしょうね。

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 約1時間半で閉館の5時になってしまった。
 「証言の部屋」というコーナーで20名以上の証言者の話(ビデオ)を聞くことができたのに、時間がなくなってしまい聞けなかった。これが惜しかった。もっと早く行かなあかんかった。

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 「リバティおおさか」は、芦原橋駅から新なにわ筋を500mほど南下し、西に右折して100mちょっと。
 来るときは急いでいて気づかなかったのだが、その右折した先の歩道に人権関連と思われる像がたくさんあった。

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 子どもたちが「リバティおおさか」に行くときは、この像を見て「なんや、なんや」と言って盛り上がるんでしょうね。「リバティおおさか」がなくなったら、この広い歩道やこの像はどうなってしまうのでしょう。

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 駅まで歩いているとき、「人権博物館」てもっと大規模にしてええくらいやと思った。
 敵視する人たちを説得することも大事だが、今は賛同するひとたちの力を集めて再建してほしい。「何かに気づくチャンス」がどんどんなくなっていく世の中は悲惨。

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 JR大阪駅から阪急梅田駅に向かう通路にはたくさんの人。

 私も他府県移動なので自粛対象ではあるが、今日は「不要不急」ではない。今日しか行けないところに行けて、いろいろなことが考えられてよかった。

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【追加】今日(5月29日のツイッターより)

るまたん @lematin·5h

リバティおおさかの件、最も悪質なのはここがかつて差別を受けていた人たちがお金を出しあって土地を買い、小学校を建てて大阪市に寄付したところだ、という点。
それ大阪市が勝手に用途決めていい場所なんですか?

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【今日のきく】

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 大阪から帰ってきたのが7時前。帰りは2時間弱で帰ってこれた。

 きくの散歩が行けてないということだったので、急いで大きな公園へ。

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 きくはなぜか柵の下とかに挟まるのが好き。

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【RUN】

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 「夜に走るのはヤメ」と決めていたのに、今日は時間がなく9時過ぎにスタート。
 比較的安全なご近所をグルグル5km、31分50秒。
 心配していたお腹もグルグル言い出したが、なんとか走れた。
 「もうほんまに夜走るのはやめよう。」

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