2019年03月25日(月)
きく14歳誕生日 [わんこ・にゃんこ]
れんもまきもいなくなった我が家では、きくが子どもみたいなもんやねえ。
今日はきくの誕生日。犬の14歳は、私の歳63より上だと思われる。
きくの名前の由来だった、雲ケ畑の高山菊司さんも亡くなられたしねえ。
きくちゃんにはせめて17歳以上は生きてほしいと思っているが、がんばってくれるかな。いや、「がんばらんかい!」
毎年作っているお誕生日ケーキ代わりの「きくパン」。
今年は「見返り美犬・きく」のイメージで作ろうと思い、下書きまで書いてみた。
でも、むずかしい。
途中でグチャグチャになってしまいそうになったので、「ふつうのきく」に変更。
さあ、食べてくれるかな。
まずは、記念撮影。
きくは食べ物と分かったのか、舌をペロリン。
最初はちょっとお上品に。
食べ始めたら、鼻にしわを寄せて「ガブガブガブ・・・。」
だんだん自分の方に引っ張っていく。
「あー、食べた、食べた、お腹いっぱい!」
そのスキを後ろから襲われ、オッサンオバサンに「はさまれたー。」
前はこんなことをしたら大暴れだったのに、最近はなされるがまま。
きくも、抗うのがめんどくさくなってきたのかな。
「まだまだ暴れてもだいじょうぶやでー。いつまでも、元気でねー。」
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【RUN】
今日やっと、2足のシューズを洗濯。
汚れよりも匂いをとらんとね。
今日はランはお休みにしようかなとも思ったが、ちょっとだけでもと思い直して、夕方町内1kmコースへ。
5:56、5:41、5:17で3km16分56秒。
走る気がわいてこないときは、町内コースをブーラブラ。
これでいいや。
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2019年03月24日(日)
第2回武庫川ペアハーフマラソン大会 [ランニング]
5km×4区間+1.0975kmのペアハーフマラソン。
1区と3区が女性、2区と4区が男性、最後の約1.1kmは二人いっしょに走り、手をつないでゴール。
初めから男女ペアで申し込んでおられたのが11チーム。個人参加の女子が5名で、男子はその倍の10名。当日の抽選でペアが決定するのだが、あぶれた男子は男男ペアになる。競争率2倍!
ジャジャジャジャーン・・・。
私は「当選」で、無事女男ペア結成。お相手は奈良のYさん。
「初めまして」の方だったので、どう話していいか分からなかったが、とりあえずは「相手がじいさんでガッカリや」と思われないような走りをしようと思った。
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家を7時35分に出て、阪神・武庫川駅近くのコインパーキングに8時45分ころ到着。(家から63kmくらい。)駅のトイレを借りて、会場着は9時。受付は9時までだったので、もうちょっと早く出発せんとあかんかった。
9時半過ぎに開会式。
そこで、個人参加の当日ペア発表。
私は男女ペアの最終36番。そして、同じ36番をひかれたのが奈良のYさん。
「5kmはどれくらいで?」
「30分が切れたらいいと思ってます。」
「私は1回目が23分、2回目が25分以内で走りたいんですが・・・。」
最近5kmのタイムがかなり落ちてきているが、今日はタスキを渡す相手がいるということを意識して、気を緩めることなく走りきろうと思った。
10時に、男女ペア16チーム、男男ペア5チームの計21チームがスタート。
この時、空は晴れ渡り、風もほとんどなかった。
ナンバーカード21〜36が男女ペア。41〜45が男男ペア。
自分のウォーミングアップが十分できていなかったので、このスタート後に入念に。全部で3km以上は走ったはず。
先頭が20分くらいで帰ってこられた。
でもここが中継所ではなく、下流側に往復200m走ってから。
わがチームのYさんが帰ってこられた。
1区5kmは、27分50秒くらい。
がんばってくだったんですね。こう来られると、こちらもがんばらねばと思う。
タスキをもらう少し前に、救急車が上流側へ。
「こんな時になんなんでしょうね」と話していた。
そしてタスキをもらって500mほど走ったところで、見てしまった・・・。
河川敷の堤防の斜面の草むらにうつぶせの男性。ズボンは作業服のズボンのように見えた。
そして、取り囲んでいた人たちがブルーシートでまわりを目隠し。
「えっ、それって・・・。」
一瞬写真を撮ろうとしたが、やめておいた。
胸ドキドキのまま、上流折り返し点へ。
帰りに現場を見ると、救急車はすでになく、警察関係の方が大勢。
何か、事件性の匂いが・・・。
2区5kmは、22分40秒くらい。
合わせて10km、50分30秒。
これはなかなかいいペース。
3区5kmは、またもや27分50秒くらい。いや、それよりちょっと速かったかも。1本目と2本目が同じ速さなんて、私には到底無理なこと。
でも、こう来られるとすごい刺激になる。負けてられんがな。
4区5kmは、23分20秒くらい。
さすがに1本目より40秒ほど遅くなったが、スタミナのない私にしたら上出来かな。
20kmは、1時間41分47秒くらい。
残りの約1.1kmは二人そろって。
ハーフゴールは、1時間47分56秒。
最後も、Yさんががんばって走ってくださった。
二人手をつないで、バンザイでゴール。
私は想定していたよりも速く走れたし、たぶんYさんもしっかり走れたのではないだろうか。それが何より。
ゴール後、記念のツーショット。
私のカメラの分がもひとつだったので、Yさんの写真を拝借しました。
走り切ったあとのいい笑顔です。
さて、最終ペア。
みなさんの期待通りのパフォーマンス。
今ならまだ私もヨメさんを抱っこしてゴールする力は残っていると思うが、ヨメさんがイヤがって出てくれんわなあ・・・。
表彰までしばらく時間があったので、ダウンジョグへ。
このごろ、ダウンのときに自分なりの体操のようなことをしている。いつまでたっても、左のお尻と右の首と肩、それに左鼠径部が痛いままやし。早くスッキリした体で走りたいもんやねえ。
なんかの表彰にかすらんかなあと期待したが、なんにも。
最高齢者賞が惜しかった。1つ上の64歳のランナーが参加されていた。
役員さんが用意してくださったお弁当を食べながらの懇親会。
最初「ビールが飲める人がうらやましい」と思っていたが、この時曇り空で冷たい風がピューピュー。
お弁当はまだほんのり暖かく、すごくおいしかった。
官浪理事長に、5月の「ユリカモメ」の出店の件をお願いしておいた。
「3年前と何も変わっていないので、よければどうぞ」と言ってくださった。
今日は、自分なりにしっかり走ることができ、走った後もしんどくなったりすることもなかった。
来年もまた出たいなあ。今度は電車で来て、ベロベロに酔っぱらって帰ろうか知らん。
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2019年03月23日(土)
GPS腕時計復活 [ランニング]
昨日、私のガーミンGPS腕時計の充電ができなくなった。
前は充電端子の部分をきれいにしたら直った。同じようにきれいにしたつもりなのに、今回は直らない。
私の還暦の祝いに家族に買ってもらったものなので、今で3年3か月。まだまだ使わないとと思ったが、充電できないとどうしようもない。
昨日はそう思いながら寝てしまったのだが、今日起きたら、ヨメさんが「見てみ」と。なんと、充電が100%になっていた。
私が寝たあとも、きれいに磨いてくれていたらしい。ありがとうございます。あと3年3か月使えたらいいのにね。
直ったら、さっそく使わな。
夕方、ガーミンGPS腕時計をはめて宝が池方面へ。
今日はさっそくいいことが。
久しぶりのアルちゃん。今日も元気元気。これで、こっちも元気元気。
京都乗馬クラブを突き抜けて、宝が池へ。
いやー、いましたやん、かわいいシロクロ猫ちゃん。
家から約2.8km、16分半。
今日は宝が池周回コースを使って5kmタイムトライアル。
1周(1.5km) 7分02秒
2周(3km) 14分17秒(7分14秒)
3周(4.5km) 21分28秒(7分10秒)
G (5km) 23分47秒(2分19秒)
一人でこの走りにくいコースを走ってこのタイムなら、まあまあかな。
帰りは、コンクリトラックをかすって遠回り。
約3.6km、26分10秒。
今日は、2.8+5+3.6で11.4km。
家に着いたら、きくちゃんが「お散歩ですよね」と飛び出てきた。
もちろん、すぐ行きましたよ。
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【今日のきく】
いつもの、すねポーズ。
お散歩に行ったら、長らく見ていなかったピース君を確認。
「ひょっとしたら死んだんかも」と心配していたので、ホッとした。
またまた、野菜自販機帰り。
うちは、毎日100円野菜。
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2019年03月22日(金)
長いのも走りたい [ランニング]
今日は、朝からどんどん気温が下がっていった。
朝起きたときは毛布が暑いくらいだったが、次第に冷たい風が吹き、夕方には10℃以下になっていたと思われる。
うちのご近所の猫ちゃんたちも、暖かいところを探して潜んでいた。
ずっと10kmを走ろうと思いスタートしていたのに、いつも走り出したらしんどくなって5kmで終わっていた。
今日も同じだったが、昨日1000mがしっかり走れたので、今度は10kmの番やね。これぐらい走れんで、「何のウルトラやねん」ちゅう話です。
久しぶりの佛大グランド往復10kmへ。
なかなか体が温まらず、ずっとキロ6分ペースで。
佛大グランド前到着、5km30分47秒。
写真だけ撮って、すぐに折り返し。
途中の鬱蒼としていた雑木林は、去年の台風のあとに倒れていた木を撤去されたようだ。だいぶまわりが明るくなっていた。
嵯峨野風竹藪は被害がなかったみたい。
実相院の近くの神社は、「いしざ」だと思っていたら、「石座」と書いて「いわくら」と読ませているようだ。知らんかった。
この境内の中にある一言神社は、その名のとおり、一言だけ願い事を聞いてくれる神社らしい。「ここぞ」というときに行かなあかんね。
うちの近くまで帰ってくると、救急車に追い抜かれた。そして北村クリニックで停まり、救急隊員さんがクリニック内に入って行かれた。クリニック内で病状が急変したんでしょうか。
帰り5kmは少し速くなり、29分02秒。
10kmトータルでは、59分50秒。
とにかく、久しぶりに10kmをしっかり走れてよかった。
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【今日のきく】
なぜか、冷たい板間で寝ています。
また、すねてんのかな?
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2019年03月21日(木)
3分50秒! [ランニング]
おとといの1000mの遅さはショックだった。
4分14秒〜21秒って・・・。
前にも書いたが、自分ではそこそこ走れたと思ったのにタイムが悪い。
これぞ「老化!」
自分なりに対策を考えてみた。
まずは恥骨骨折が治り切っていないこと。月曜の診察以来、毎日ヨメさんがストレッチをやってくれている。そのおかげで、だいぶ気体の動きがよくなっている。
次に、フォームがかなり小さくなっていること。ウルトラならそれでいいが、短い距離を速く走りたいときはそれではダメ。
大きなフォームにするためには、上り坂ダッシュですね。
幸いうちのすぐ近くに、300mまっすぐに上る坂がある。以前はよくここで練習していた。今日は久しぶりに、300m上り坂ダッシュをしよう。
1.5kmアップジョグのあと、1本目はタイムを計らずに。下りはゆっくりと戻る。
2本目より本気。
太ももを精いっぱい上げ、腕ふりをしっかり。1分22秒。
速いのか遅いのか分からんが、気持ちよく走れた。。
下り300mはゆっくりと2分以上かけて。
2本目、1分22秒。
3本目、1分19秒。
まあまあじゃないでしょうか。
そして、1kmジョグを挟んで・・・。
段ボール箱マンションに住む黒猫家族にごあいさつ。
おー、こんなところにもかわいいネコちゃんが。
なんか、速く走れるような気がしてきた。
地球研バス停北のマンホールをスタート。
最初の1、2、3歩がすごく軽い。
「これは行ける。」
途中何も考えず、流れるままに。
ゴールは・・・、3分50秒!
わが目を疑いましたわー。
やったらできるやん。
今日の感じなら、3分40秒切りまで行けますね。
まだ終わってへんかったなあ。
老化、ストップ!
今日は半そでTシャツになり、シューズもお気に入りのアディゼロタクミ・レンブーストにしたのがよかったのかなあ。
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【今日のきく】
毎度おなじみ、野菜自販機からの帰りです。
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ジュゴン [沖縄]
◎三上智恵さん(ジャーナリスト、映画監督、 ドキュメンタリー映像作家)のfacebookより
■3月19日
このツイート映像を見てしばし固まる
古宇利島のジュゴンを何度か撮影した
あの子なんだな
10年近く前、子供と泳いでいたのが
確認されてるから
そのお母さんなんだろうな
人間と同じくらい生きるから
子育て後10年で死ぬということは
天寿ではなかったのだろうな
ごめんね
なんか、ごめんねごめんねと
繰り返している自分がいる
こんな沖縄にして、ごめんね
この地域のジュゴンは
海神祭の主役の神を
乗せてニライカナイからくると
大宜味村謝名城の神歌に唄われる
沖縄の中でも
神々しい伝説に彩られた
天国の使いとしてのジュゴンです
いつもあなたがいる海だと思って
今帰仁や屋我地から
この海を眺めていたけど
この地域にいる
最後の一頭だったのだから
もう、ザンの海ではなくなったのか
ぽっかり穴が空いたこの胸を
どうしたらいいのか
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■3月20日
島袋ヨシさんが天に召されました
105歳です
命を守る会の
立ち上げからのメンバーで
彼女を手本に
初期の辺野古の女性たちは
頑張ってきたと言っても
過言ではなかった
最高齢で
誰より強い意志を持った
毅然としたおばあで
いまの文子おばぁのように
象徴的な存在でした
2004年の海にヤグラが立った
あの厳しい闘争の時は90歳
私が海に入って人柱になります
そう言って毎日テントに通い
防衛局の人たちには
お茶を出しながら
心を込めて話をされていた
その模様は私がQAB時代にディレクターを務めた番組
「海にすわる」に記録されている
こちらの、一部のみ
ネットにあった動画の
4分40秒あたり
7分40秒あたり
上がっているうちにみてください
この時代にいた人々の心の中には
ヨシさんの姿は焼き付いて離れない
おばあたちを海に入れさせる前に
私たちがやれることがあるはずだと
辺野古にたくさんの人たちが
集まってきたのだ
辺野古でずっと取材をしていても
95歳を超えてからのヨシさんは
私の顔と名前をもう
あまり思い出せなくなり
お見かけしても
声をかけるのを控えるようになり
病院にいる時間が長いと聞いて
もう、前のようにお話しすることは
ないのかも知らないと
寂しく思いつつ
それでも堂々たる長寿で
まだ健在でいてくださること
どこか守り神のように
思っていました
辺野古はもう
断念させましたよ
自由の海になりましたよ
という瞬間を待ち望んで
命を永らえていらしたのではないかと思う
また、その瞬間を
見せてあげられずに
巨星を見送るだけのわたしたち
涙を絞り出すくらいの
力しかないわたし
せめて、この数年の
見苦しい護岸と埋め立ての様子を
こんな残酷な風景を見ないで
宜野座の病院で穏やかに
目を閉じたものだと思いたい
ジュゴンも
そのまま海に沈んで行かずに
私たちの住む入り江に
身体を寄せてくれたのだ
私たちはここにいたんですよ
共に生きていたんですよと
亡骸で人間にメッセージを伝えつつ
沖縄から消えていった
ヨシさんもまた
辺野古と海の大切さを
毎日毎日みんなに訴えて
私たちが行くべき先を
毅然と示してくださった
ついにヨシさんを見送る日が
来てしまったのか
今日の沖縄の空は青く
海は輝いていて
守ってくれる大事な存在が
どんどん消えていって
しまってることになど
気づいてもいないような
断末魔のような晴れ
https://youtu.be/bMA5D9zvnW8
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辺野古と今帰仁漁港は、直線距離は近いが海づたいで行くと遠い。(150km以上。)
だから、名護市東部の辺野古埋め立てと北部を回遊していた個体Bの死とは直接は関係ないのかもしれない。
しかし、名護市西部の安和から辺戸岬をまわって辺野古へと、土砂運搬船がひっきりなしに通っている。それは今までなかったことなので、今回のジュゴンの死と大いに関係があるように思われる。
名護市安和の近くには、真樹がいつもお世話になっている比嘉さんの会社があり、何度も行ったことがある。今帰仁漁港の近くには、リゾートホテル・ベルパライソがあり、何度も泊まったことがある。辺戸岬も5年前だが一度だけ行った。辺野古のキャンプ・シュワブ前は、毎年行っている。
私は京都の人間だが、このあたりの距離感はよく分かっているつもり。
沖縄に住まわれている三上智恵さんの言葉は重い。
「沖縄のジュゴンが1匹死んだらしい。そら、いつか死ぬやろ」としか言えない人とはえらいちがい。
◇ ◇ ◇
ジュゴンも
そのまま海に沈んで行かずに
私たちの住む入り江に
身体を寄せてくれたのだ
◇ ◇ ◇
私もそう思います。
このジュゴンが、何かを訴えているように見えませんか。
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2019年03月20日(水)
くたくたになりながらも満面の笑み [時事]
◎毎日新聞3月11日 兵庫地方版・心の扉を開いて
共に生きる兵庫 第1部「地域で暮らす」/52 君の笑顔が見たい
■再受験男性を地元住民ら応援
昨年、夜間定時制の神戸市立楠高校を受験したが、県内でただ一人「定員内不合格」となった重度脳性まひの男性(16)。今年も同校を再受験するのを前に、支援集会が神戸と男性の地元で相次いで開かれた。先月22日の神戸は主に、神戸市教委に対し「障害を理由にした不合格だ」と抗議する内容だったが、今月3日の地元は、障害当事者や地域の人々らが次々と男性を励ます姿が印象的だった。
地元集会の会場には、男性が同級生らと一緒に学んだ地域の小中学校時代の写真が飾られていた。
小5の時の4泊5日の自然学校で同級生に囲まれ、はち切れんばかりの笑顔を見せる男性。小6と中3の修学旅行は親の付き添いなしで参加、くたくたになりながらも満面の笑みで帰ってきた。
中学では野球部に入部した。先輩の主将と肩を並べて写る純白のユニホーム姿の彼は、誇らしげだ。主将は毎日、歩行器の彼をランニングに誘ってくれた。自ら体を動かせない彼は白球を追いかけることはできなかったが、背番号をもらいベンチ入りした。「お前も部員なんやから試合中これをしっかり持っておけよ」。チームメートはボールを握らせてくれた。最後の試合では円陣の中心に入り、大きな掛け声を出して一緒に戦った。
笑顔が並ぶ写真。わずか体重546グラムで生まれ、医療的ケアも必要な彼が、地域の学校で友達と共に成長してきた記録だ。だが、それも高校受験で断ち切られてしまったのだ。
× ×
障害のある子もない子も地域の学校の普通学級で共に学ぶ「インクルーシブ教育」の必要性が叫ばれている。文部科学省は2013年、学校教育法施行令を改正。子供の就学先について、障害の種類で振り分ける「分離別学」を改め「本人・保護者の意見を最大限尊重する」と通知した。だが、義務教育で実践されても、高校で道を閉ざされては障害のある子は行き場を失い、孤立してしまう。これでは共生社会の実現にもつながらない。
× ×
集会では男性、両親、きょうだいが前に並んだ。「息子は母親から『こんな問題も分からないの』と頭をはたかれながら、猛勉強中です」。父親の報告になごやかな笑いが湧き起こる。男性は定員内不合格によって1年間浪人生活を強いられたが、親子は複雑な思いを胸に閉じ込め、今はただ前を向き、受験勉強に集中する。
楠高を再受験する彼に、合格祈願のお守りを手渡す男性がいた。地域の障害者作業所に通っており、母親同士が「ママ友」という。ある重度脳性まひの男性は懸命に声を振り絞り「受かってください」と伝えた。会場のあちらこちらから「ファイト!」「ファイト!」と激励の声も飛ぶ。
男性は話すことができなくても、相手の話す内容は分かっている。幼い頃から見知った人の激励に、彼は顔をくしゃくしゃにして、大きくうなずく。
地域の人々が、再挑戦する彼を励まし、温かく見守る。これが、地域で暮らすという意味なんだ。会場は何ともいえないぬくもりに包まれた。
× ×
いよいよ、12日が公立高校一般入試の本番だ。男性は楠高の個室で受験。代筆・代読者を付け、1教科50分の試験時間も75分に延長されるが、5教科全て他の受験生と同じ問題に挑む。彼は読み上げられる選択肢問題にだけ答えることになる。
1週間後の19日が合格発表だ。楠高の志願者数は昨年と同様、定員割れしている。男性に吉報が届くだろうか。君の笑顔が見たい。【編集委員・桜井由紀治】
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◎毎日新聞3月20日
定員割れ神戸・楠高 重度脳性まひ男性が2年連続不合格
◇説明なく、両親「悔しい」
公立高校入試の合格発表が19日あった。昨年、夜間定時制の神戸市立楠高校(兵庫区)を受験者数が定員を割り込みながら不合格となった重度脳性まひの男性(16)が今年も同校を再受験したが、2年連続で定員内不合格となった。
男性は全面介助と医療的ケアが必要。昨年入試前に、高校でも看護師配置を求めた男性側に対し、神戸市教委は「合格した段階で検討する」としたが、定員割れした1次、再募集された2次試験とも、点数を取りながら不合格となった。
男性は1年間、楠高に設置されている識字教室などで受験勉強に励み「この学校の雰囲気が好き」と今年も同校を志望。定員80人に対し、39人が受験した12日の入試で、昨年と同様に代読・代筆者や試験時間延長などの配慮を受け、他の受験生と同じ問題に挑んだ。
男性と両親は19日、合格者名簿にただ一人、男性の受験番号がないのを確認。説明を求めて校長に面会を申し入れたが、校長は「会う必要はない」と拒否。市教委を通して再度要請したが、市教委も同じ返事だったという。目を真っ赤にした両親は「残念で悔しい」と唇をかんだ。「楠に行きたくてしんどい思いをしてきた息子の願いをなぜ踏みにじるのか。校長はきちんと説明してほしい」と訴えた。2次試験は、県立湊川高校(長田区)を受験することを明らかにした。校門の前には、30人以上の支援者が集まり、「障害を理由とした差別的な扱いを禁じている障害者差別解消法違反だ」などと抗議した。【桜井由紀治】
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ただただ「なんで不合格?」と思う。
「くたくたになりながらも満面の笑み」、その笑みをずっと見ていたいとは思わないのだろうか。
私は、そんな笑みこそ見続けたい。
◇ ◇ ◇
説明を求めて校長に面会を申し入れたが、校長は「会う必要はない」と拒否。市教委を通して再度要請したが、市教委も同じ返事だったという。
◇ ◇ ◇
分からない。まったく分からない。
「ぜひうちに来てください」という高校もないのだろうか。
悲しすぎる。
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【RUN】
今日は、寮1の管理代行8時間半。
もう寮生が全員退寮したので、食堂はやっていない。
お昼は近くのコンビニで食料調達。全部で807円。痛いねえ。
走る時間がなかったが、晩ごはん前にちょっとだけ走ることにした。
町内1kmコースを3周。17分20秒。
何にもせんよりはましという程度かな。
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【今日のきく】
なんか、すねています。
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