パオパオだより

2019年03月21日(木)

ジュゴン [沖縄]

画像(320x218)・拡大画像(640x437)

沖縄県今帰仁村沖合で漂流していたジュゴンの死骸=18日(今帰仁漁業協同組合提供)

◎三上智恵さん(ジャーナリスト、映画監督、 ドキュメンタリー映像作家)のfacebookより

■3月19日

このツイート映像を見てしばし固まる

古宇利島のジュゴンを何度か撮影した
あの子なんだな

10年近く前、子供と泳いでいたのが
確認されてるから
そのお母さんなんだろうな

人間と同じくらい生きるから
子育て後10年で死ぬということは
天寿ではなかったのだろうな

ごめんね
なんか、ごめんねごめんねと
繰り返している自分がいる
こんな沖縄にして、ごめんね

この地域のジュゴンは
海神祭の主役の神を
乗せてニライカナイからくると
大宜味村謝名城の神歌に唄われる
沖縄の中でも
神々しい伝説に彩られた
天国の使いとしてのジュゴンです

いつもあなたがいる海だと思って
今帰仁や屋我地から
この海を眺めていたけど
この地域にいる
最後の一頭だったのだから
もう、ザンの海ではなくなったのか

ぽっかり穴が空いたこの胸を
どうしたらいいのか

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画像(320x182)・拡大画像(640x364)

■3月20日

島袋ヨシさんが天に召されました
105歳です

命を守る会の
立ち上げからのメンバーで
彼女を手本に
初期の辺野古の女性たちは
頑張ってきたと言っても
過言ではなかった

最高齢で
誰より強い意志を持った
毅然としたおばあで
いまの文子おばぁのように
象徴的な存在でした

2004年の海にヤグラが立った
あの厳しい闘争の時は90歳
私が海に入って人柱になります
そう言って毎日テントに通い
防衛局の人たちには
お茶を出しながら
心を込めて話をされていた

その模様は私がQAB時代にディレクターを務めた番組
「海にすわる」に記録されている
こちらの、一部のみ
ネットにあった動画の
4分40秒あたり
7分40秒あたり
上がっているうちにみてください

この時代にいた人々の心の中には
ヨシさんの姿は焼き付いて離れない
おばあたちを海に入れさせる前に
私たちがやれることがあるはずだと
辺野古にたくさんの人たちが
集まってきたのだ

辺野古でずっと取材をしていても
95歳を超えてからのヨシさんは
私の顔と名前をもう
あまり思い出せなくなり
お見かけしても
声をかけるのを控えるようになり

病院にいる時間が長いと聞いて
もう、前のようにお話しすることは
ないのかも知らないと
寂しく思いつつ
それでも堂々たる長寿で
まだ健在でいてくださること
どこか守り神のように
思っていました

辺野古はもう
断念させましたよ
自由の海になりましたよ
という瞬間を待ち望んで
命を永らえていらしたのではないかと思う

また、その瞬間を
見せてあげられずに
巨星を見送るだけのわたしたち

涙を絞り出すくらいの
力しかないわたし
せめて、この数年の
見苦しい護岸と埋め立ての様子を
こんな残酷な風景を見ないで
宜野座の病院で穏やかに
目を閉じたものだと思いたい

ジュゴンも
そのまま海に沈んで行かずに
私たちの住む入り江に
身体を寄せてくれたのだ

私たちはここにいたんですよ
共に生きていたんですよと
亡骸で人間にメッセージを伝えつつ
沖縄から消えていった

ヨシさんもまた
辺野古と海の大切さを
毎日毎日みんなに訴えて
私たちが行くべき先を
毅然と示してくださった

ついにヨシさんを見送る日が
来てしまったのか

今日の沖縄の空は青く
海は輝いていて
守ってくれる大事な存在が
どんどん消えていって
しまってることになど
気づいてもいないような
断末魔のような晴れ

https://youtu.be/bMA5D9zvnW8

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画像(302x320)・拡大画像(604x640)

沖縄島におけるジュゴン確認位置(1998年1月−2017年7月)。  出典 https://www.goo.ne.jp/green/column/nacsj_020.html

 辺野古と今帰仁漁港は、直線距離は近いが海づたいで行くと遠い。(150km以上。)
 だから、名護市東部の辺野古埋め立てと北部を回遊していた個体Bの死とは直接は関係ないのかもしれない。
 しかし、名護市西部の安和から辺戸岬をまわって辺野古へと、土砂運搬船がひっきりなしに通っている。それは今までなかったことなので、今回のジュゴンの死と大いに関係があるように思われる。

 名護市安和の近くには、真樹がいつもお世話になっている比嘉さんの会社があり、何度も行ったことがある。今帰仁漁港の近くには、リゾートホテル・ベルパライソがあり、何度も泊まったことがある。辺戸岬も5年前だが一度だけ行った。辺野古のキャンプ・シュワブ前は、毎年行っている。
 私は京都の人間だが、このあたりの距離感はよく分かっているつもり。

 沖縄に住まわれている三上智恵さんの言葉は重い。

 「沖縄のジュゴンが1匹死んだらしい。そら、いつか死ぬやろ」としか言えない人とはえらいちがい。
     ◇     ◇     ◇
ジュゴンも
そのまま海に沈んで行かずに
私たちの住む入り江に
身体を寄せてくれたのだ
     ◇     ◇     ◇
 私もそう思います。
 このジュゴンが、何かを訴えているように見えませんか。

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