パオパオだより

2019年03月15日(金)

万一に備え [わんこ・にゃんこ]

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◎日本経済新聞3月14日夕刊・セカンドステージ

   中高年からの飼育、あきらめない
         ペットと生活 万一に備え

 定年退職後に犬や猫を飼い始めたいという人もいるだろう。動物の存在は心を癒やし生活に張りを与えてくれる。だが動物も寿命が延び、最後まで世話できるか気がかりも。保護犬・猫の里親になる条件でも「高齢者不可」の場合は多い。中高年からペットを飼う注意点を探った。

 「おーい、父ちゃんはこっちだよー」。東京都足立区で運送業を営む押尾一雄(80)さんが公園で愛犬のマルチーズ「トニー」を追いかけていた。子どもたちは巣立ち一人暮らし。17歳の老犬で目は見えず、耳も聞こえない。それでも押尾さんの気配は分かるそうだ。夜も同じ布団で寝る。

 犬は人間よりも早く年をとる。週に1回は動物病院に通い、獣医師らにこまめに近況を知らせる。「細かな様子も分かってもらっている。自分に何かあった時でも安心」

 かかりつけのまるち動物病院(東京・足立)の親跡昌博院長はNPO法人「高齢者のペット飼育支援獣医師ネットワーク」の副理事長も務める。飼い主が高齢で体力が落ちた場合の散歩代行や通院をサポートし、万が一飼えなくなった場合は新しい飼い主を探す。
 
 犬の平均寿命は14歳、猫は15歳といわれる。長く飼ううち人間もペットも年を取り、体力は衰える。いつ病気やけがをするか分からない。トイレの掃除も年齢とともにつらくなるし、旅行も簡単には行けない。飼う前にはよく考えたい。

 親跡院長は「犬なら高齢者には大型犬は薦めない。シーズーやトイプードル、小型犬の雑種などがいい」と話す。「子犬や子猫ではなく、ある程度育ちトイレが指定の場所でできる、むだぼえしないなど、しつけができている犬や猫の方が飼うのが容易」だ。

 高齢者のペット飼育を支援する一般社団法人「動物共生推進事業」(千葉県松戸市)の三本松美栄代表も「行動が落ち着いた成犬・成猫のほうがシニア世代と相性がいい」相性と話す。同法人は保護した猫や犬を里親に譲渡する。里親が深刻な病気にかかったり、死亡したりした場合はペットを再度引き取ることを保証。高齢者でもペットと暮らしやすい仕組み作りに取り組む。保護犬・猫と暮らすためのセミナーを開くほか、動物病院と連携、治療体制なども整えている。

 「一般に保護犬・猫の里親は60歳以上は受け付けないとしていることが多いが、実は60歳はまだ若い。時間や金銭面でがあり、動物とゆっくり触れあえる」と三本さん。譲渡した高齢者たちから「夫婦の会話が増えた」「犬の散歩で新しい友達ができた」と喜ばれているという。

 同法人から保護猫を引き取った60代の女性は同県柏市で一人暮らし。2年前、乳がんで入院した際は「猫のことが心配で仕方なかったが、いざという時には時預かってもらえるのが心強かった」と振り返る。

 ペットを飼うには一定の費用が必要。食事代などは犬も猫も月2万円はみておこう。狂犬病などの予防注射やトリミング費用なども加わる。散歩や通院などが負担になれば、ペットシッターを依頼できるが、数千円はかかる。ペットが病気になればさらに費用がかさむ。

 「自分には難しそうだ」と思ったら、保護猫や保護犬の団体でボランティア活動にかかわる手もある。里親が見つかる自宅で飼う一時預かりや、譲渡会の手伝いなどで触れ合える。飼う以外の選択肢もあると知っておきたい。
     ◇     ◇     ◇

   中高年からペットを飼うための5つの心得

1.飼うなら成犬・成猫を
2.飼育費用は月に2万〜。予防注射などの費用も見ておく。
3.猫ひっかき病などペットからうつる病気に注意
4.防災対策をしっかりと。はぐれた場合に備えてマイクロチップを埋め込んでおく
5.残されるペットのためにメモや公正証書を残す

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 今日は寮2に24時間。
 また恒例の朝日・日経チェック。

 「中高年からの飼育」って、分かりやすく言うとジジババの犬猫飼いってことですよね。

 我が家の「万一」は、一番は眞寿美さんに何かあること。これは我が家崩壊になってしまうということ。残された私ときくは、だんだん腐っていくだけ・・・。

 私の死は「万一」ではなく「想定内」。
 残されたヨメさんときくは、何事もなかったように暮らしていくんでしょうね。ちょっとは悲しがれよ。くやしー。

 きくの「万一」は・・・。
 これは考えたくない。
 でも、エリちゃんの16歳半まであと2年半。その覚悟だけはしとかなあかんね。

 私のがんの遠隔転移は今のところなし。これで、きくより長生きできる可能性が出てきた。きくに看取ってもらうつもりでいたのに、その逆になりそう。
 そんな日が、できるだけ遠いことを願う。

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2019年03月14日(木)

父の寝顔 [家族]

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 私は、一日一度も携帯を見ないこともある。
 今日も、夕方5時ごろ初めて携帯を見た。
 すると兄からメール。なんと朝の8時50分に。
     ◇     ◇     ◇
 おはよう。おじいさんが昨夜肺炎で鞍馬口病院に入院しました。717号室です。まだしゃべれませんが、また見に行ってやってください。
     ◇     ◇     ◇
 あかんやん、しゃべれへんて。
 急いで病院へ。

 病室に入ると、父は眠りこけていた。
 耳のそばで、「おじいさん、こうじです。お見舞いに来ました」と何度も言ったのだが、ピクリとも動かなかった。
 「しゃーないなあ、写真でも撮っとくか。」(というのが上の写真。)

 どうしましょうと思っていたところに、ちょうど看護師さん。
 私の顔を見て、「去年入院されてましたよね。」
 「はい、2月と3月と8月の3回。」
 でも最後の退院から7か月もたっているのに、よく覚えてられましたよね。

 「ふじいさーん、ごはんたべましょかー」
 「はい!」

 あれ、兄の情報では「しゃべれへん」ということやったのに、元気に返事しとるがな。よかった、よかった。

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 今日のお昼は、何度も起こそうとしても起きず、一口も食べていないそうだ。私とそっくりの食い意地のはった父なのに、よっぽどしんどかったんかねえ。

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 実際に食べさせに来てくださった方は、さっきとはちがう看護師さん。
 私の顔を見るなり、「去年入院されてましたよね。」
 「はい、2月3月8月の3回。」
 「そうでしたね。ふじいこうじさんですね。」
 「えー、下の名前までおぼえていてくださったんですか。」

 私はビックリ仰天だったが、その看護師さんは「なにか」みたいな。
 すごい、すごい。7階におられるY看護師さん。参りました。(きれいな方なので、私もお名前をおぼえていました。)

 Y看護師さんが上手に起こしてくださり、父はバクバクと食べだした。
 お昼に一口も食べられへんかったって、なんやったんでしょうね。

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 途中Y看護師さんに呼び出し。
 食事は中断したが、また最初の看護師さんが戻ってきてくださった。そして、次から次へと食べていき、完食!

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 そのあと、父は熟睡。
 入れ歯を入れたので、しっかりとした顔になった。

 せっかく来たので、面会時間最終の8時前までずっと父の顔を見ていた。
 ずっと見ていても、ピクリとも動かない。このまま死を迎えたとしても何の違和感もない。

 父は今97歳3か月。
 100歳まで行くと思っていたが、今日の状態を見ていたら無理なような気がしてきた。

 私のがんが全身転移していたら、父より先に死ぬと思っていた。私が先に死んだら父は悲しむ。でも、今の父は私が誰かもよく分かっていないようだ。

 父が死んだら私が悲しむ。
 たぶん、家族の中で一番悲しむと思う。
 ほぼ寝たきりになった今も、こわくてこわくて仕方ない父。
 寝たきりの振りをして、私がしょーもないことしていたら「バカモン!」と言ってゲンコツを振り下ろしてくるにちがいない。
 うちの父はそういう父です。ああ、こわ! 

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 帰るときも声をかけたが、ピクリとも動かず。
 私が来たことも記憶に残らないのはちょっとさびしいけど、しっかり眠って元気になって。

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2019年03月13日(水)

シューちゃん以上に長生きを [わんこ・にゃんこ]

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 今日は寮1の17時間バイト。
 早く帰れたので、ヨメさんといっしょにきくのお散歩へ。
 途中で抱っこして、ヨメさんに写真を撮ってもらった。

 あと10日ほどで14歳になるとは思えない、若くてかわいいきくちゃんやね。うちのヨメさんといっしょ。

 今日寮の裏の駐車場に着いた時、シューちゃんの飼い主さんに久しぶりに会った。いつもピョンピョンとんで喜んでくれるシューとちゃんなのだが、1か月ほど会っていなかった。

 「おはようございます。」
 「おはようございます。実はシュー、死んでしまったんです。」
 「そうでしたか。ここしばらくお見かけしていなかったので、ひょっとしたらとは思っていたんですけど。1か月ほど前ですよね。」
 「はい。1月31日の朝、起きて来ないのでおかしいなあと思って見に行ったら、もう息をしていませんでした。」
 「そうですか。眠ったまま死んじゃったんですね。」 
 「はい。今までかわいがっていただいて、ありがとうございました。」
 「いえいえ、いつもシューちゃん会うのを楽しみにしてたんですよ。」 
 「ありがとうございます。」

 シューちゃんは17歳ちょっと。うちが前に飼っていたエリちゃんは16歳半まで。
 きくには、それよりずっとずっと長生きしてほしい。
 ストレスなく、気楽に生きて行ってもらわなね。
     ◇     ◇     ◇

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 「シューちゃん見たらエリちゃん思い出す」 2018.4.18 
 「ようお帰り」 2017.5.10
 「待ってますよ」 2016.11.10
 シューちゃんてシューマッハやったんや 2016.7.20

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【RUN】

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 今日は走る時間がない日だったのだが、早く帰れたため、ちょっとだけ走ることにした。

 旧事務所を掃除していた時に出て来たてカッパのソックス。たぶん10年以上前の物。
 くるぶしが隠れるどころか、そのだいぶ上まである。ジジイはこんなソックスが好き。

 まず店まで0.7km。注文があったシューズを確認しに。
 そこから町内に戻ってあちこちグルグル4km、25分。

 ダウンジョグを0.7kmほどして、今日は5.4km。
 ゆるい練習やねえ。

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2019年03月12日(火)

こだま [雑感]

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 ふつうの車いすランナー・下山さんの伴走のための東京遠征も5年目。
 最初の年こそ下山さんをまねて夜行バスで行ったが、さすがにこれはジジイにはきつかった。4年前でも59歳ですから。
 2年目からは格安新幹線(こだま)+格安ホテルのパック。これはどういう仕組みになっているのか、往復新幹線代より安い設定になっている。(25000円くらい。)

 こだまは、京都から東京まで3時間40分。のぞみが2時間ちょっとなので、こだまはその2倍近くかかる。
 車内販売もないので、ほんまにヒマですにゃわ。各駅で5分くらい停車するので、その時に売店に買いに行ったらよかったんかなあ。

 わしゃ知らんかったんやけど、こだまもひかりものぞみも普通に買ったらおんなじ値段やてね。なんでやねんと思う。遅いこだまだけ安くせえよ。

 東京からの帰り、こだまに乗るとすぐ後ろに電源コンセントがあった。携帯のバッテリーが上がっていたため、これはええわと思って差し込んでおいた。
 そして東京駅のホームで買った弁当を食べたら、めっちゃ眠くなって爆睡。目が覚めたのは、岐阜羽島。
 後ろをむくと携帯がない。あー、えらいこっちゃ。とられた? 
 まさか―。11年目のガラケーですよ。そんなもん、だれがとる。

 寝ぼけまなこだったが、一旦落ち着こうと思った。
 そんなふっるいガラケー、誰もとるはずないやん。忘れもんと思われて、持って行かはったんやわ。
 私がいた6号車から乗務員室のある10号車へ。

 「あのー、充電していた携帯がなくなったんですけど。」
 「どんな携帯でした?」
 「白い古いガラケーで、ソニーのサイバーショットです。」

 若い女性の乗務員には、ソニーのサイバーショットはチンプンカンプンやったみたいやね。でも、「白い古いガラケー」で本人確認OKになったようだ。

 遅いこだまも味がある。
 京都から東京までは本来は14000円ほど。こだまは、その3分の2の9300円くらいでどうでしょう。この値段やったら、もっともっとこだまに乗る人が増えると思いますけど。 

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【今日のきく】

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 ストーブの前で、選択したてのタオルに乗りくつろぐきく。

 「タオルが毛だらけになるやろー!」

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 今日はお昼にもお散歩。
 きくは時間に関係なく、いつでもお散歩大歓迎。

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 きくの大好きな「横それ上り坂」。
 空き地が宅地になるのかと思ったら、京産大の駐車場になった。
 これなら、また散歩に来てもだいじょうぶやね。
 よかったね、きくちゃん。

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【RUN】

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 天気が悪い日は早く日が暮れる。
 
 夕方6時過ぎに、いつもの十王堂橋往復5km。
 スピードを出さないように厚着して。
 5km、ちょうど28分。

 こないだつまづいてえらいことやったので、できるだけ明るい時に走らなあかんね。

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2019年03月11日(月)

第5回かつしかふれあいRUNフェスタ・続き [ランニング]

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 毎年同じような写真が多いのだが、今年はいいのが撮れた。

 第2折り返し(18.9km)手前の給水所。
 下山さんが「カミさんがいるはずです」というもんだから、探しに探した。
 応援に来られているものと思って探していたから、私服の女性は・・・。
 「あれ? 奥さん、遅刻かー。それとも裏切り?」

 すると、私が通り過ぎた後ろで「イェイー」とか「ワ―」とかの声。
 「なんやねん、給水ボランティアかいな。そら、分からんわー。」

 でも振り返ってとっさにシャッターを押して、こんないい写真が撮れた。
 こんないいご夫婦の写真はなかなかないでしょ。
 (遠くにスカイツリーも写っています。)

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 ホテルで朝食を食べ、8時半に出発。

 麻布十番→溜池山王・国会記事堂前→町屋→堀切菖蒲園。

 9時15分、堀切菖蒲園駅に到着した時メールを確認すると、下山さんから「よろしくお願いします」とのメールが入っていた。
 「今、駅を出たところです」と返信したところで、私の携帯のバッテリーが終了。昨日、充電するのん忘れてましたわー。
 でもたぶん去年と同じところで待機しておられると思うので、携帯がつながらなくてもだいじょうぶでしょう。今の若い子では考えられんええ加減さです。

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 携帯つながらへんし、ゆっくり行ったろー。
 大会会場への途中に堀切菖蒲園がある。
 もちろん菖蒲の季節ではないが、入場無料と書いてあったので寄っていくことにした。

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 菖蒲の季節にまた来てみたいですね。

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 荒川河川敷の会場に到着すると、もう短い距離のレースが始まっていた。

 いつもの場所に「チーム下山」のみなさんが待機。
 しかし、毎年の伴走3名のうちKさんの姿が見えなかった。その代わりなのか、下山さんの隣に謎の美少女。よくよくお聞きすると、なななんと下山さんの知り合いの中学生Sちゃん。

 今までの3名体制がうまく機能していたので、この謎の美少女中学生には、Kさんにしてもらっていた給水などの世話係をしてもらうことにした。
 例年通り、私はちょっと先を走って露払い。井上さんは、下山さんの前を走ってもらって他のランナーとの接触回避。
 Kさんにしてもらっていた、下山さんの横や後ろを走って細々としたお世話をする仕事をSちゃんに。ひょっとしたら、この役が一番しんどいかもしれない。
 「がんばれ、中学生!」

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 ハーフのスタート時刻10時45分が近づいたので、その最後尾へ。最後尾には、「救護」スタッフが大勢待機されていた。

 スタート前に記念撮影。
 「下山さん、分かってますよね。今年は女子中学生が入ってくれたので最初飛ばすのはなしですよ。抑えて抑えてね。」

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 ハーフの全ランナーがスタートしたその後ろについて、スタートライン前まで。

 その時、下山さんに「ボクのブログの愛読者で葛飾に住まわれてる方がおられて、下山さんとも話したいって言ってはりましたわ」という話をしていた。
 「ウルトラも走られる女性みたいなんですけど、実際に会ったらきっついオッサンやったりしてねえ。それはそれでおもしろいけどね。」

 するとスタート横におられた毛糸の帽子をかぶった男性が、私に話しかけて来られた。
 「初めまして、『ひこ』の夫です。」
 「あー、ひこさんの・・・。」(これで「ひこ」さんは女性ですね。)
 「だいぶ探したんですけど分からなくて。もう会えないかもしれないと思っていました。」
 「すいませんねえ。少し離れたところで待機していたもんですから。それとスタート直後の接触を避けるために、毎年みなさんの10分後にスタートしてるんです。」
 「そうだったんですか。」
 「あっ、奥さん、どんなウェアで出ておられます?」
 「はい、こんな感じで(携帯の画像を見せられ)。」
 「あらま、お美しい・・・。」
 ダンナさんは、「そうでしょ」と言わんばかりの笑み。
 「折り返しで、絶対に見つけて写真撮らせてもらいますわ。」

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 10時55分、おもむろにスタート。
 いつもは「第1折り返しまでに貯金を作っておきます」と言って飛ばす下山さんなのに、今日は自重。「なーんや、やったらできるやん。」

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 謎の中学生Sちゃんは「長い距離を走ったことがない」ということで心配していたが、すごくリラックスしたいいフォーム。

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 キロ6分ちょっとのペースで、下山さんのことも気にしながらしっかり走れていた。

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 最初の給水所。
 地元中学生からの暑い応援。

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 車いすをこぎながらタッチするのも大変だと思いますが・・・。

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 でも、こうして応援してもらえるとうれしいですよね。

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 さて、Sちゃんの給水係デビュー。

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 井上さんの指示通り、「2つとって、1つを下山さんに、1つは必ず自分も飲む」を完ぺきに実施。さっき言ったばかりのことを、こうしてきちんとできるSちゃんはえらい。

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 そうこうしているうちに、折り返してきたトップランナーと対面。
 そろそろ平行するランナーだけでなく、対向するランナーにも気を配らなくてはならない。

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 毎年恒例のバンド演奏。
 これはすごくうれしい。

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 5km、32分。

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 このあたりから、折り返してくる女性ランナーを注視。
 すると、目印にしていたシルバーのロングタイツ女子を発見。向こうも私を認識してくれたようだ。

 「ひこさんに、まちがいない!」
 急いでカメラを構えたが、両方進んでいるので、シャッターが下りたときは近接。大アップになりましたね。でも、アップに十分耐えられる美形じゃあーりませんか。

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 ひこさんの元気に走っておられるところが見られて、本当によかった。
 ゴールで待ってくださっていることを期待して・・・。

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 「ねんきの入った白鳥軍団やなあ」と私。
 「ねんきんの入った白鳥じゃないですか」と下山さん。

 あかん、うますぎる。参りました!

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 走りながら水を渡すという高度なテクニックまで身に着けたSちゃん。
 「ええぞー。」

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 井上さんも常に後ろを振り返り、下山さんとSちゃんが付いてこれているかを確認されていた。

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 第1折り返し(8.4km)。
 ここからはランナーが少なくなるので、接触の危険はかなり低くなる。
 しかし道路が川側に傾斜しており、、下山さんの左腕にすごい負担がかかってくる。

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 バンド演奏の写真を撮りに行ったら、大きく手を振ってこたえてくださった。ありがとうございます。

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 10km、1時間3分。
 この5kmは31分。

 このあたりからSちゃんの右足が痛み出し、だんだん遅れ気味になってきた。でももう前後が混みごみということはないので、ゴール前で待ってもらっててもだいじょうぶ。よくがんばって付いてきてくれたね。正直に言ってビックリです。

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 井上さんが給水係を兼務。
 たいへんだが、下山さんのスピードが落ちてきているので何とかやってもらえた。

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 後半は、ちょっとした上りでも腕にこたえる。

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 心配そうに振り返る井上さん。

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 力いっぱい上ってこられる下山さんの姿は、みなさんに見ていただきたい。
 こんながんばっておられるのに、「東京マラソン出場資格なし」なんておかしすぎる!

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 私設エイドでコーラの補給。 
 ありがとうございました。

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 「さあ、行きましょう」と思ったら、ミニカステラももらっておられるじゃないですか。
 私といっしょやね。置いてあったら、食べたくなるところは。

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 左腕にスプレー。
 これで少しは楽になったでしょうか。

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 空は曇り空。風も少しだけ。
 記録を狙うランナーには絶好のコンディション。

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 15km、1時間39分。

 この5kmに36分。前の5kmより5分も多くかかった。これは道路の左傾斜の影響です。

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 太鼓での応援は、力がわいてくるようでうれしい。

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 こんな大きな旗を振りながらの応援。
 ご苦労様です。

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 やっとスタート地点へ(16.8km)。

 「チーム下山」の元締め(?)のIさんが写真を撮ってくださっていた。

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 ここからの数100mも、折り返してきてゴールに向かうランナーと対面するので危険。かなり道幅も狭いし。

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 ここだけ、前に井上さん、後ろに私の体制で進むことにした。

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 ゴール前を通過して、残り4kmちょっと。
 平坦ならいいのだが、まだ2か所アップダウンがある。

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 急な下りの先がヘアピンカーブ。
 これは車いすにとっては難所。

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 第2折り返し手前の給水所で、奥様と二人で「パー」。
 いいですやん。

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 ここから怒涛の進撃。
 「えらい元気出てきたがなー。」

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 青いスタッフジャンバーに青いキャップ。
 これでは、奥さん見つけられませんわ(右端)。

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 先行する下山さんにすぐに追いつけるやろうと思っていたら甘かった。
 私は汗タラタラ。

 先のヘアピンカーブのバンド演奏のところで、やっと追いつくことができた。この間1km近く。しんどかった。

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 ここで遅れていたSちゃんに遭遇。
 「いやー、ずっと走ってたんや。ゴール前で待ってたらよかったのに。」
 Sちゃん、責任感も強いんやね。「引き受けた仕事は、最後まで」という感じかな。
 ここで合流して、最後の1.1kmをいっしょに走ってゴールすることにした。

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 20km、2時間18分。
 この5kmは39分。
 ずいぶんかかってしまったけれど、第2折り返しからはかなりのスピードアップ。

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 ゴール写真ないですけど、2時間25分でゴール。
 もちろん、4人いっしょにゴールしましたよ。
 心配だったSちゃんも、2km中抜きしただけで19km以上走ってゴール。
 
 力を使い果たした下山さんは、給水テーブルに激突。
 ここまで出し切ってもらえたら、私ら伴走者もうれしいです。

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 これも恒例のインタビュー。
 「東京マラソン申し込み資格をください」って、ちゃんと言ったかなあ。下山さんお上品やからなあ。なんでもきつめに言わなあかんで。

(注)もうちょっとだけ、続きます。

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2019年03月10日(日)

第5回かつしかふれあいRUNフェスタ [ランニング]

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 心配された雨は、私が心を込めて作った「下山てるてる」のおかげで(?)降らず。
 5回の中で一番いいコンディションだったかもしれない。

 レース展開は・・・。
 いつも通り、10時55分、みなさんの10分後におもむろにスタート。

 第1折り返し(8.4km)までは抑えて抑えて。今回初伴走の長澤まさみ似のSちゃんが、しっかりと抑え役と給水係を務めてくれた。下山さんの知り合いの中学生で、長い距離は走ったことがないと言っていたのに、すごくがんばってくれた。

 第1折り返しから第2折り返しまでの10.5km(8.4〜18.9km)は、道路が左(荒川側)に傾斜。今年も下山さんは「車イスの左流れ」に悪戦苦闘。それでも、例年の息絶え絶え口バクバクにはならなかった。

 第2折り返し(18.9km)の手前で、「カミさんがいるはずです」と。そんな情報、早うゆわんかい!
 「よしえは、どこじゃー。よしえは、どこじゃー」と言いながら探したが分からず。すると、なんと給水係のボランティアをされていた。下山さんの応援に来ておられるとばっかり思っていたから、青のスタッフジャンバーに紛れて分かりませんでしたわ。早うゆわんかい!
 やっと見つけて、「ずっと『よしえはどこじゃー』ゆうて探してたんですよ」と私。 
 「よしえはここじゃー」と奥様はすばらしい返し。

 ここを折り返してから、下山さんのパワーが復活。
 奥様としゃべっていて遅れた分を取り戻そうと追ったが、まったく追いつけず。
 恐るべし「よしえドーピング」。

 途中足を痛めて遅れていた長澤まさみ似のSちゃんとも合流し、下山さん、私、伴走の井上さん、Sちゃんの4人でゴール。
 ゴールタイムはネットで2時間25分くらい。
 ハーフの半分が左傾斜なので、タイムを縮めるのはむずかしい。

 ゴールに待ってくださっていたのは、私のブログの愛読者である「ひこさん」ご夫妻。
 下山さんと同じ葛飾在住で、ぜひ下山さんとも話してみたいとおっしゃっていた。
 「私でできそうなら、下山さんの伴走もしたい」と。
 うれしいじゃないですか。伴走要員は多ければ多いほどいい。
 今回Sちゃんが伴走に入ってくれて、オッサンばかりの伴走とはちょっとちがう味が出た。美人ランナーのひこさんが入ってくださると、さらに新たな力がわいてくるかも。

 そのあと、ひこさんとダンナさんと私の3人で長話をした。個人情報にかかわる話が多いので、ここには書かないことにします。
 一つだけよかったこと。「私かわいいから、変なことに巻き込まれたら困るので」というようなことをおっしゃっていた。
 「そうなんですよ。ランナーでかわいい人がいたら、変なジジイがいっぱい付いてきたりして・・・。私もその変なジジイですけど。」
 こういう会話、好きですね。

 最後に下山さんの奥様が、ポランティアの仕事を終えられ合流。
 「今年はSちゃんが入ってくれたおかげで、私らのゆうことは聞かへんのに、Sちゃんのゆうことはしっかり聞いてくれてよかったです。下山さんはこんなヤツやったんかと思いましたわ。」
 「ガッテン!」ポーズで、「そんなヤツですよ」と奥様。
 大笑い。

 Sちゃんは来年も伴走してくれるというし、ひこさんも加わってもらえるかもしれないし、5年も続けて来たらいいこともあるもんですね。

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【今日のきく】

画像(320x240)・拡大画像(640x480)

 14時56分東京発のこだまに乗り、自宅には7時半前に到着。
 京都はジャジャ降りの雨。
 そんな中でも、きくはお散歩に連れて行ってもらえて大喜び。

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