2014年04月04日(金)
「金沢マラソンに行くぞー!」 [私の好きな人]
今、私と東京の下山利博さんとの合言葉は「金沢マラソンに行くぞー!」
日常生活用の普通の車イスでフルマラソンを完走される下山さんの夢は、「公道を使ったシティフルマラソンに出場し完走すること」。しかし、私の地元の「京都マラソン」をはじめとしてすべてのマラソンが門前払い。個々の状況などの聞き取りをする姿勢すらなく、頭から「車イス不可」。抽選に参加する権利を奪い、その結果を一喜一憂する権利も奪っている。障害者差別禁止の法律や条令を作っている立場にあるものが主催者であるのに、「これはどうして?」と思わずにはいられない。
下山さんにとって金沢は特別思い入れのあるところ。犀川河川敷で開催されている「マラソンに挑戦する会」に毎年参加されていた。2008年は車イスのタイヤがパンクしてしまいリタイヤ。しかし、2009年から2011年は3年連続で4時間40分前後で完走。この大会がゴールデンウイークから9月開催に変更されたため、ここ数年は来られていない。それでも、この経験からなじみのある金沢の街を走ってみたいという気持ちになるのも十分に理解できる。
大会概要を見てみると、やはり「車いす不可」と書いてある。これは他の大会同様「他のランナーと接触した場合に危険」という理由だろう。しかし、まだ「実施案」の段階であるはずなので、まだまだ働きかけの余地はある。
今日、金沢マラソン組織委員会にメールを送った。もちろん、下山さんの今までの実績を知ってもらい、大会応募を認めてもらうように要望するものだ。
金沢は「京都のイケズ」とはちがうと信じたい。
2月22日に下山さんからいただいたコメントは重かった。
「パオパオさんには、本当にお世話になります。
生きているうちに、一度でいいので健常者の方と一緒に公道のマラソンに参加をして、生きている喜びを共有したいと思います。
必ず元気になります。一緒にまた走りましょうね。」
私も同じ気持ちです。
私が生きているうちに、下山さんのシティフルマラソン出場を実現し、一緒に走って完走を喜びたいと思っています。
ご自分のマラソン出場のことが気になるランナーのみなさん、そのエネルギーを応募さえさせてもらえない下山さんのために少し貸していただけませんでしょうか。
「ずっとずっとマラソンに出たいと思いながら門前払いを食らっている下山さんの夢を実現し、みんなで喜びあいませんか。」
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2014年02月22日(土)
普通の車イスランナー・下山さんの決意 [私の好きな人]
※ 今日はめちゃくちゃ長いですけど、がんばって最後まで読んでください。過去の記事をクリックして見られるようにもできるのですが、あえて全文再掲載しました。一番最後に私の気持ちを書いています。
■2011年5月3日のパオパオだより「第30回マラソンに挑戦する会」より
「なんとかしましょう」と私。
「よろしくお願いします」と下山さん。
ゆったからにはほんまになんとかするぞー!
「仏のパオパオ(???)」も、今日はさすがに怒りが爆発した。
みなさん知っておられました?
競技用じゃない普通の車イスでは、どのマラソン大会にも出られないんですよ。ゴール制限7時間で、抽選にさえ当たれば「誰でも出られる」はずの東京マラソンもダメなんです。(東京マラソンは、「フル2時間10分を切れるエリート車イスランナーの枠が20名分とってあるだけ」とのこと。)いいことばっかり言ってる東京マラソンでもこの有様です。他の大会がどんな対応かは推して知るべしです。
毎年この大会のフルを、普通の車イスで完走されている下山さん。「普通」にこだわり、「普通」を大切にしておられる下山さんの姿勢が私は大好き。
私は、下山さんはてっきりあちこちのマラソン大会に出ておられるものと思い込んでいた。ところが、今日お話させてもらって分かった。下山さんは、マラソン大会に出たくても出られない。普通の車イスでの出場が可能か問い合わせると、ほとんどすべての大会が「事故の危険性が高い」という理由で断られるそうだ。
その例外がこの大会。下山さんは、今日は自己ベストの4時間39分で完走された。
なんで? なんで、なんで、なんで・・・。
この大会のフルに4年連続で出場され、4時間台で完走されている下山さんを他の大会が排除するのはなぜ?
マラソン大会は、一部の人の自己満足のために開かれているわけじゃない。「誰でも出られる」という看板を掲げておいて、いざ特別な事情がある人が現れると排除する。出たい人が出られない大会に何の価値があるのか。
マラソン大会で下山さんを排除することは、ふだんの生活の中で下山さんを排除するのと同じことだ。いつも笑顔でマイペースを貫いておられる下山さんだが、心中は穏やかではないと思う。
今日、下山さんに提案してみた。
大阪の長居公園で開催されているフルマラソンは、規模の小さめのものが多い。コースも交通規制の要らない安全な公園内だし、なんと言っても「大阪人はよけるのかうまい。」マラソン大会が開催されていても、ランナーのじゃまにならないようにすばやく横断される。普通の車イスでも十分対応できそう。
ただしその話をしたあと、下山さんから「やっぱり、ふだん走ることのできない公道を走ってみたい」との言葉が。そらそうやわ。私らもいっしょやもん。あの晴れがましさを味わえないのは不公平。
「なんとかしましょう」とは言ってみたものの・・・。
私ができることは、身近な大会に交渉してみること。来年3月に第1回大会が予定されている「京都マラソン」。きっつい上り坂もあるけれど、挑戦しがいはある。まずはここに問い合わせてみよう。
古都京都のプライドを持った人たちが大会運営に携わっておられれば、他の大会と同じようなむげな返事にはならないだろう。
「とりあえず、聞くだけでも聞いてみようっと。」
私のブログの読者のみなさんもご協力お願いします。
下山さんが公道マラソンに出場できるよう、いろいろな情報をいただければうれしいです。
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■2011年9月15日のパオパオだより「京都マラソン門前払い」より
今、町内会の回覧にあやしい署名簿が回っている。
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京都市からの『ご署名』のお願い
3月11日当日はノーマイカーデー(クルマ利用の自粛)
ご賛同いただける方は、ぜひ、ご署名ください。
京都マラソンは、15000人の市民ランナーが最大6時間かけてゴールを目指します。
このため、長時間にわたり道路を使用するため、京都市全域で大規模な渋滞(渋滞予想図参照)が発生します。
緊急自動車や路線バス・福祉関係車両の通行に支障をきたさないためにも、マラソン当日におけるマイカー使用の自粛が必要です。
ぜひとも3月11日は、クルマの利用をお控えいただきますよう、ご理解、ご協力をお願いいしたします。
ご協力いただける方は、下記の記入例を参考に、「マイカー自粛宣言!」へご署名お願いいたします。
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なんと京都市民をバカにした回覧か。
3月11日に京都の市街地を使って大規模マラソンを実施する、ということを市民に周知徹底させることは大事なことである。でも、最後の一行はいらんでしょう。
署名簿には、住所・氏名・台数の記入と、「趣旨にご賛同いただける方は、□に✓を入れてください」。
ということは、チェックを入れない人はマイカー自粛しない人と見なされるわけ?
住所・氏名・車の保有台数という個人情報を提出させて、「自粛」を「強制」するなんて・・・。京都市民をどこまでバカにしているのか。京都市民は、マラソン大会を妨害するようなそんな非常識な人が多いとでも思っているのか。あいた口がふさがりません。
でも、この回覧のおかげで大事なことを思い出した。
「公道を使ったフルマラソンを完走したい」とおっしゃっていた東京の下山利博さん。下山さんは、競技用ではなくふだんの生活で使っておられる普通の車イスでフルマラソンを完走されているランナーである。金沢・犀川河川敷を使った「マラソンに挑戦する会」に出場され、4時間30から50分くらいのタイムで何度も完走されている。
「下山さんが出られる大会をさがします」と約束しておきながら、ほとんど何もしてこなかった。ここは、私の地元京都で大々的に開催される「第1回京都マラソン」に問い合わせなければ。
「お手紙、お手紙・・・」
こういうときは自筆の手紙に限る。おとといの夕方、さっそくFAXで送信。
◇ ◇ ◇
京都マラソン実行委員会事務局様
失礼します。左京区の藤井廣司と申します。
京都マラソンのエントリーに関しておたずねします。
募集要項の中の「参加資格」の欄に「※車いすでの参加はできません」と書かれています。しかし、この一行のみでそのくわしい説明は一切ありません。
私の友人で東京にお住まいのSさん(40代男性)は、車いすのランナーですが、京都マラソン出場を希望されています。彼は競技用ではなくふだんの生活に使っておられる一般用の車いすで何度もフルマラソンを完走されています。
一般の車いすランナーを排除していないマラソン大会に参加される時は、スタート時の接触をさけるため自主的に最後尾からスタートされています。また折り返しなどのせまい所ではスピードを弱められたりと、事故が起こらないように工夫されています。そうして、フルマラソンを4時間30分〜50分くらいで何度も完走されています。
もちろん、日々マラソンのトレーニングも積んでおられます。Sさんは公道を使った大規模マラソンを完走することを望んでおられます。
このSさんのような努力家も含め、わずか一行で「車いすでの参加はできません」という説明では納得がいきません。
まったく練習もされていない方でも、ただ抽選に当たれば出場でき、日々努力を続けておられるSさんのような車いすランナーは抽選自体に参加できないのは不公平であると思います。
なぜこういう結論に至ったか、その経過をお聞きしたいです。
文面では、「車いすランナーは一切受付ない」と取れるのですが、例えば伴走者を付ければどうかとか、ペアマラソンの第2走者(混雑が緩和されているはず)ならばどうかとか、考慮の余地はないのでしょうか。
京都マラソン開催の趣旨として、「参加者・応援者・市民が一体となって楽しめる大会」とあります。その中にSさんのような一般の車いすランナーが排除されていることが残念でなりません。
エントリーしめ切り日が近づいています。
早急に、大会事務局様の公式見解のご返答をよろしくお願いします。(ご返答をそのままSさんに伝えようと思いますので、FAXでお返事がいただけるとありがたいです。)
2011.9.13
藤井廣司
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◎ 昨日、大会事務局からお返事があった。
藤井 廣司 様
日ごろは、京都マラソンの開催にご理解とご協力をいただき、厚く御礼申し上げます。
さて、ご質問いただきました車いす競技について御回答させていただきます。
京都マラソン開催に当たりましては、何よりもランナーの方が安全に走行していただけることを第一に準備を進めてきたところでございます。京都は、他の都市と比較し、立体交差が少なく、道路も狭いなど、市民参加型マラソンを行うのに決して恵まれている環境ではありません。
このたびの京都マラソンのコースは、観光名所を巡るなど、京都らしい魅力的なコースである一方、交通に与える影響を最小限に抑えることとした結果、きぬかけの路や狐坂をはじめとするアップダウンや河川敷など、車いすランナーと一般ランナーとが並走するに当たり、危険であると思われる箇所が数多くございます。
そこで、車いす競技につきましては、安全に走行できると考えられる嵐山をフィニッシュとすること、また、一般ランナーとの混在を避けるために、スタートを5分早くすることとさせていただきました。伴走付きでの参加や、ペア駅伝の第2走者としての参加につきましても、上記理由から実現できる環境には至っておりません。
募集要項では、スペースの関係上、簡素な表現となっておりますが、これらの事情により、車いすでの御参加は、嵐山までの6kmとさせていただいている旨、御理解くださいますよう、お願い申し上げます。
京都マラソン実行委員会事務局
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ごていねいなお返事だった。
しかし、私には「門前払い」という言葉しか思い浮かばなかった。数多くのランナーを喜ばせるためには、少数派は排除。
「ハンデがある人もない人も、できる限りいっしょに」という考えは、マラソン大会ではまだまだとしか思えない。
下山さんは、「ふつう」ということにすごくこだわっておられる人だと思う。以前、「競技用の車イスを使おうとは思われないんですか」とお聞きしたことがある。その答えは、「はい!(きっぱり!)」
理由は、「その必要を感じないから」というものだったように思う。だから、車いすだけの大会には出場されていない。
しかし、第1回京都マラソンに参加するには、嵐山までの車いす6kmレースに参加という道しか残されていない。募集は20名以内。参加資格は・・・、「えっ!」
【 車いす競技】身体障害者福祉法(昭和24年法律283号)第15条の規定により身体障害者手帳の交付を受けた車いすの使用者(平成24年3月11日現在)で、京都障害者スポーツ振興会が推薦し、主催者が認めたもの。
京都障害者スポーツ振興会の推薦がないと出られない。まさかまさかの他府県人排除?
さっそく、京都障害者スポーツ振興会さんに電話。
「東京にいる私の友だちが、京都マラソンに出たいって言ってるんですけど・・・。」
電話を代わられた男性は、さすがに車いすランナーの立場に立って物事を考えてくださる方だった。
5分前スタートで一般のトップランナーに追いつかれないのは、かなりのスピードを持っている車いすランナーでないと無理なこと。(その見通しがつけば、他府県人でも推薦するとのこと。)
別枠の6kmという中途半端なレースでは出場希望者が少ないこと。
振興会からは、車いすでも一般と同じフルマラソンが走れるように要望していること、などなどお聞きした。
最後に、「今年はダメだったけれど、来年は車いすのランナーもいっしょに走れる京都マラソンにしましょう。いっしょに声をあげていってください」と言われた時はうれしかった。
そうですよね。
困難は一つ一つ克服していくものですね。
下山さんは車いす生活になったあと、そうして前を向いて生きてこられたんですものね。
今年がダメなら、来年に向けて働きかけて行きましょう。
ぜひとも出場したいという一人の声を大切にできないような大会なら、続けていく価値はないでしょう。
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■2012年9月21日のパオパオだより「下山さんに申し訳ない」より
◎「ふつうの車イスランナーSさんを京都マラソンに!」要望書
京都マラソン実行委員会事務局様 2012年9月13日
失礼します。左京区の藤井廣司と申します。
大会事務局様は、第2回大会の成功に向けて誠心誠意努力されておられるここと思います。ぜひ、「さすが京都」と言われる大会をめざしてください。
昨年に引き続きということになるのですが、京都マラソンのエントリーに関しておたずねさせていただきます。それは、「参加資格」のところです。
「参加資格」の欄には、【1】年齢、【2】時間制限について書かれています。これについては全く問題ありません。しかし、その下の注意書きとして「※マラソン・ペア駅伝に車いすでの参加はできません。」と書かれています。もう一つの注意書きとして「※障がいをお持ちの方で単独走行が困難な方は伴走者をつけることができます」と書かれ、障がいのある方も積極的に受け入れようとされているのに、車いすの方のみを排除されている理由が分かりません。
昨年も全く同じおたずねをさせていただいたのですが、「安全に走行していただけない」、「車いすランナーと一般ランナーとが並走するに当たり、危険であると思われる箇所が数多くある」というお返事でした。
そこで、私は第1回の京都マラソンを沿道から見させていただきました。その中には、安全に走行するのは困難と思われる松葉杖のランナーが数名出場されていました。また、テレビ関係のタレントランナーの映像を撮るスタッフや、それをガードする役のランナーも走っておられました。その周りは、「一般ランナーと並走するに当たり、危険であると思われる」状態でした。
去年もお話させていただいたのですが、私の友人の東京のSさんは、日常生活用の車イスで何度もフルマラソンを完走されています。だれの手も借りずに、フルマラソン4時間半台で完走という実績をお持ちです。たぶん、日本でただ一人のランナーであると思います。そのSさんの希望は、「(河川敷の道路ではなく)公道を使ったフルマラソンを完走したい」というものです。
こんな実績をお持ちのSさんですが、京都マラソンのコース中の急な上り坂やでこぼこの多い鴨川河川敷を普通の車イスで通り抜けられるかどうかは分かりません。しかし、それは他の一般ランナーにとっても全く同じこと。まずスタートさせてもらえなければ、話にも何もならないのでははないでしょうか。
車イスランナーが入ることによって心配されることは、一つ一つ解消への手立てを考えればいいことです。昨年私が提案させてもらった「伴走者つきの参加」や、「ペア駅伝2区走者としての参加」も、第2回大会を迎えるに当たり検討していただいたのでしょうか。
京都マラソン主催の一番に書かれているのは「京都市」。
確か京都市は、「健康都市・京都」というキャッチフレーズを使われていたはず。また、門川京都市長様は、どんなときも「共汗」という言葉を使っておられます。しかし、全国に発信しているこの「京都マラソン」で、(他の障がいをお持ちの方は一切不問なのに)健康なSさんを「車イスを使用している」という理由だけで排除し、ともに汗をかくどころかスタートラインに並ぶ参加資格抽選の権利さえ剥奪するとは・・・。このような扱いは、「人権蹂躙」「差別」と受け取られても仕方ないのではないでしょうか。
本当に「健康都市」「共汗」という精神を尊重するのであるなら、ぜひ全国に先駆けて車イスランナーと一般ランナーがいっしょに楽しく走る「京都マラソン」を実現させてほしいです。
以上の点につきまして、実行委員会様のご見解だけでなく、「京都マラソン」の最高責任者であられる京都市長様のご見解もぜひお聞きしたいです。
どうかよろしくお願いいたします。
◇ ◇ ◇
【追伸】
また、昨年、「車イスランナーには平坦な嵐山までの6kmレースを用意してある」とのことでした。しかし、京都障害者スポーツ振興会さんに問い合わせさせていただくと、「5分後にスタートする一般ランナーに追いつかれないハイレベルな競技用車イスランナーでないと出場は無理」とのこと。こちらの抽選がどうなっているのかは存じませんが、ハイレベルと言うことは、毎年同じようなメンバーが出場される可能性もあるわけですね。この競技用車イスランナー20名枠を死守される意味はあるのでしょうか。
20名のエリートランナーのためでなく、どうか一人の普通の車イスランナーに光を当ててください。
Sさんのお人柄が分かる私とのメールのやり取りを、以下に添付させていただきます。「もし参加が可能なら、3月まで年休をためておいて京都にいく」と張り切っておられます。完全な形でなくとも、何らかの形で京都マラソンに参加できる方法はないものでしょうか。
ご検討よろしくお願いいたします。
(私からSさんへ)
ごぶさたしています。京都の藤井です。
お変わりなくお元気にしておられますか。
今年は「マラソンに挑戦する会」が5月から9月に変更になり、毎年恒例になっていた犀川河川敷での○○さんとのおしゃべりができていなくて残念です。「大会が秋に変更になると出にくくなる」とおっしゃっていましたが、今年は参加されますか?もし来られるようでしたら、またぜひおしゃべりさせてください。
さて、また「京都マラソン」の参加申し込み締め切り日が近づいてきました。去年は「公道を使ったフルマラソンを完走したい」とおっしゃっていた○○さんの言葉を思い出し、勝手に実行委員会に交渉してみました。その結果は(ブログにも書いたので読んでくださったとは思いますが)、「安全に走行できない」「一般ランナーとの混在を避ける」などの理由で門前払いされました。
しかし、今年の第1回の大会を見学させてもらったのですが、松葉杖のランナーが数名出場。また、テレビ放送関係のタレントランナーにはガード役のランナーをつけることを許可していました。「車イスランナーを排除しておいて、それはないでしょう」と思いました。
もし○○さんがご迷惑でなかったら、今回はこの点あたりからもう一度実行委員会の見解を問いただそうと思っています。
前回も、○○さんのことは「私の友人で、ふつうの車イスでフルマラソンを完走されるSさん」ということにしてあり、実名は出していません。
○○さんの希望に添える結果になるかどうかはまったく分かりませんが、言うだけは言ってみたいです。今回は○○さんにちゃんとお話してからと思い、メールさせていただきました。お忙しいとは思いますが、お返事よろしくお願いいたします。
(Sさんから私へ)
藤井さま
お久しぶりです。○○です。
その節は、大変にお世話になりました。
風穴をあける活動に脱帽しています。
なぜ車イスだけが、ダメなんでしょうね。と不思議に思う今日この頃です。
今年は金沢マラソン大変残念ですが、不参加となりました。
やはり、GWのタイミングが身体への負担も含めて調整可能期間です。
京都マラソン、とても興味深いですね。
参加可能ならば、参加してみたいです。
コース図を確認してみました。
10km手前広沢池付近の50m程度の高低差と
25km付近の25m程度の高低差を探してみたのですが(グーグルストリートビュー)わ
かりませんでした。結構きついですか?
それ以外についてはほぼ問題ないのでは……と思いました。
6時間の制限であれば、完走可能と思います^^;
他ランナーとの接触云々については、大声を張り上げて危険回避可能と思います。
自転車用のベルも付けていますし問題無いと思います。
もし、参加可能ならば……、と思いますのでよろしくお願いします。
ちなみに、年度末なので残りの有給を利用して、体力回復をもくろんでいます(笑)
今後とも、よろしくお願いします。
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◎昨日京都マラソン実行委員会事務局からのお返事をいただいたあと、私が下山さんに送ったメール
こんばんわ。京都の藤井です。
先日の要望書の件ですが、京都マラソン事務局のメールアドレスが書かれておらず仕方なくプリントアウトしてFAXで送りました。そして本日午後、事務局よりFAXでお返事がありました。
◇ ◇ ◇
藤井 廣司様
このたびは、京都マラソンに関する貴重な御意見をいただき、ありがとうございます。ご質問いただきました車いすでの参加について回答させていただきます。
昨年と同様の回答となりますが、京都マラソンについては何よりもランナーの方が安全に走行していただけることを第一として準備を行っております。昨年大会を直接ご覧になっていただいたということですが、コースの一部である「きぬかけの路」や「鴨川の河川敷」などではランナーが密集し、現状でもランナー同士の交錯が発生しかねないポイントとなっております。また、立体交差の少ない京都の特性上、コース全域において救急車や消防車等の緊急車両通行時には、ランナーストップとしてランナーの皆様に急停止をお願いする場合がございます。その中で、目線の高さが違う車いすランナーと一般ランナーの並走を考えた場合、危険と思われる要素が多々あり、参加者の安全確保の観点から実現は困難であると考えております。
また、「伴走者つきの参加」につきまして上記の理由から、「ペア駅伝2区走者としての参加」については上記理由に加え、コース後半部分には走路が狭く未舗装の河川敷コースや、歩行者横断のための「島方式」、折り返しポイント等が多数あることもあり、車いすランナーと一般ランナーの並走の実現は困難であると考えております。
なお、京都マラソンにおける現行の車いす競技のつきましても、京都障害者スポーツ振興会をはじめとした関係機関と競技のうえ、一般ランナーとの混在を避ける観点からスタート時間の前倒しを行っている次第です。
今後、京都マラソンのコース変更等が実現し、ランナーの皆様の安全を十分に確保できるコース設定が可能となった際には、参加種目の門戸拡大や運営方法について改めて検討を行いたいと考えておりますので、何卒御理解いただきますよう、お願い申し上げます。
◇ ◇ ◇
すいません、がっかりですね。
「ゼロ回答」という言葉がありますが、これでは「ゼロ」どころか「マイナス回答」です。「前回から何の進展もありません」と正直に言われたらよかったのに・・・。あろうことか、「目線の高さが違う車いすランナーと一般ランナーの並走を考えた場合、危険と思われる要素が多々あり、参加者の安全確保の観点から実現は困難であると考えております」とは。目線の高さがどうのこうのと、参加資格に身長制限などないのに、これは明らかな車イス使用者差別です。他の障害をお持ちの方には寛容であるのに、なぜ車イスランナーに対してだけこんなに厳しいのかわけが分かりません。こんなちっぽけなこと、伴走者さえつければ解消することなのに。
ちなみに、緊急車両の件ですが、第1回京都マラソンに出場した私の知人は全員ランナーストップに引っかかりました。しかし、これまた不思議なんですが、全員緊急車両の姿どころか「ピーポー」の音も聞いてないんです。京都マラソンを妨害するために、偽の出動要請をした人がいたのではないかというわさも出ています。
「今後、京都マラソンのコース変更等が実現し、ランナーの皆様の安全を十分に確保できるコース設定が可能となった際には、」と、まるで第三者のような書き方で、自ら改善していこうという気は全く感じられません。これが、京都マラソン実行委員会事務局の実態です。
私はこれで終わりでは納得できません。今年参加実現が無理であったとしても、去年より一歩でも進んだご回答をいただけると期待していました。こんなことになるとは・・・。
このあとどんな手が打てるか分かりませんが、とりあえずは「新聞への投書」、「京都市長への手紙」サイトへの投稿はしてみようと思います。
下山さんにしていただけそうなことは、京都マラソンへのエントリーでしょうか。ランネットからの初期エントリーは無料です。抽選に通ったあと参加費を振り込むことになります。
このあと、万が一(億が一かも)参加が認められた時、エントリーもしてなかったことが問題になるのもしゃくですし。
このあたりの判断は下山さんにおまかせします。私が無理強いするものでもありません。もしエントリーしていただけるのなら、締め切りは明日(9/21)午後5時です。
私は、もうちょっと粘りたいです。
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◎今日返ってきた下山さんからのメール (本来は公開するものではないと思いますが・・・、下山さん、すいません。)
藤井さま
毎々お世話になります。下山です。
コース変更……。
私もなかなかやらないような気がしますね^^;
(どちらかというと、他のランナーが許さないような気がします)
もし車イスのランナーOKということでしたら
喜んで参加させていただきます。
本当に残念な気持ちですが
下山の気持ちになってご対応いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
金沢マラソンだって、狭いところいっぱいでしたよね。
他のランナーとの接触はなかったのに! って思います。
なかなか、風穴を開けるのは大変ですね。
今後とも、よろしくお願い致します。
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正直言って、第2回京都マラソンに下山さんが出場できる可能性は低いと思っていた。しかし、今後に希望がもてる点が一つでも表明してもらえばと思い働きかけをした。しかし、国会答弁でもあるまいに、私の質問にまともには答えておられない。
一番ショックだったのは、京都マラソンに出たいと強く願っておられる下山さんに対する謝罪がひと言もないことである。年齢も時間制限も軽々クリアされている下山さんが、車イスを利用されているというだけで抽選にさえ参加させてもらえないなんて・・・。これは「安全」という言葉を隠れ蓑にした差別です。人を人とも思わない大会実行委員会って、なに?
下山さんとお話させてもらって、大規模シティフルマラソンでは車イスランナーは出場できないことは知っている。しかし、「健康都市・京都」を標榜し、市長自らが「共汗」というご自身が考えられた造語をキャッチフレーズに使われている。その京都市が主催の「京都マラソン」なら、何か突破口が見つけられるかもとがんばってみたつもりだが・・・。
本当に、下山さんに申し訳ない。
でも、まだあきらめへん!
これから何ができるかわからんけど、考えられる限りのことはする。下山さん、見ていてください。
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長い長い前ふりでした。ここからが本文。
本当は2日前に書く予定でしたが、なぜか土曜の夕方5時ころから「パオパオだより」がDatabase acsess errer。今日(2月24日)の朝10時半ころ復旧。
今ごろ書いているのですが、日付だけ2月22日にして放り込んでいるところです。
2月22日の朝、「パオパオだより」の管理ページを開くと普通の車イスランナー・下山さんからのコメントが入っていた。
◇ ◇ ◇
パオパオさん
おひさしぶりです。shimoです。
金沢マラソンが、秋に変更となりましてGWのとても良いタイミングを、失ってしまいました。
その後マラソン参加をを夢みていましたが、参加できる大会もなく寂しい思いをしてましたら思わぬ事態となりました。
胃癌になりまして、一年前に胃の全摘出の手術をしました。
体重と体力は、途端に減ってしまい、スタミナもなくなってしまいましたが現在は、食べ続けてなんとか復活できるように励んでいるところです。
パオパオさんには、本当にお世話になります。
生きているうちに、一度でいいので健常者の方と一緒に公道のマラソンに参加をして、生きている喜びを共有したいと思います。
必ず元気になります。一緒にまた走りましょうね。
◇ ◇ ◇
(私の返事)
shimoさん、コメントありがとうございます。
年賀状をいただいたとき、ご病気のことがチラッと書かれていたので心配していました。大変なご病気と手術だったんですね。
私より一回り以上お若いshimoさんですから、絶対だいじょうぶ。「ふつうの車イスで公道フルマラソン出場」、実現させましょう。
「必ず元気になります。一緒にまた走りましょうね」というshimoさんの心強いお言葉を忘れず、私のできる働きかけはすべてやってみます。体重、体力、スタミナ、がんばって戻してフルマラソンを完走をする準備をしておいてください。
前に立ちはだかる困難を一つ一つ克服していきましょう。絶対にあきらめずに、「公道フルマラソン完走」の夢を実現していきましょう。
◇ ◇ ◇
下山さんからのコメントは本当に久しぶりでうれしかった。しかしその反面、コメントの内容からただならぬ決意を感じた。
去年、京都マラソンの事務局から「コースの変更などがない限り何度働きかけをしてもらっても応えられない」というようなお返事をいただき、今回は何もせずに済ませてしまった。今思うと、ダメで元々というつもりで今回も何かするべきだった。大病にあい大変な手術をされた下山さんが、「生きているうちに、一度でいいので健常者の方と一緒に公道のマラソンに参加をして、生きている喜びを共有したい」とまでおっしゃっているのに・・・。
以前の私の下山さんに関する記事を見られて、「それはマスコミとか議員の力を借りないと実現はむずかしいのではないか」とアドバイスしてくださる方があった。でも、私にはそんな気はまったくありません。
私が6年前に初めて下山さんにお会いしたときの最初の印象は、「普通すぎるくらい普通」。競技用の車イスではなく日常生活用の車イスでフルマラソンに挑戦しようと思われたことも、よく考えれば普通のこと。それは、私たちが競技者のような練習をしなくてもフルマラソンに挑戦したいと思うのとまったく同じ感覚。いろいろなお話をさせてもらったが、車イスを使っておられること以外は何もかも普通。
下山さんが公道を使ったフルマラソンに参加したいのは、マスコミや議員を使った特別枠としてではない。普通に抽選に参加して「当たったー!」と喜びながら参加したいのだと思う。(現在、その抽選にさえ参加を拒否されています。)
私はマスコミや議員に知り合いはいない。ただのマラソン大会の事情にちょっとくわしいおじさんなだけです。だから下山さんも気兼ねなく、私の小さな働きかけに喜んでくださっているのだと思う。
マスコミや議員さんの手を借りないで、普通の車イスランナーのシティーマラソンの参加を認めてもらう方法。「パオパオだより」の愛読者のみなさん、いいアイデアがあればぜひ教えてください。
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2013年11月22日(金)
阿佐ヶ谷姉妹・渡辺さん [私の好きな人]
今日はほんとはちがうことを書く予定だったが、あまりもの衝撃で・・・。
今年最大の衝撃?
いやいや、ここ数年で最大の衝撃かも・・・。
「なつがくーれば おもいだすー」で有名な芸人の阿佐ヶ谷姉妹。その大きい方の渡辺さんが、「カラオケ得点対決」というテレビ番組に出ておられた。芸人がプロの歌手にカラオケで対決するという企画。
「『なつがくーれば おもいだすー』の人やで、採点する機械が高得点出すとは思えんなー。」
ところが、ところが・・・。
私の大好きな鬼束ちひろの「月光」。
しびれたー。
なんと心地よい歌声。
紅白に出したってくれー。
このあと「かもめが飛んだ日」、「あの鐘を鳴らすのはあなた」と歌われ、高得点だったが私的にはいまいち。決勝ではメイJさんに僅差で敗れた。
でも、ほんとうによかった。
渡辺さんは、あの顔で得をしていると思った。
この番組のコメンテイター・LiLiKoさん(43歳)と大久保さん(42歳)が、渡辺さん(41歳)の歳を聞いて「今世紀最大の衝撃」と言っておられた。
私は渡辺さんのあの顔と歌声のギャップが、「今世紀最大の衝撃」かも。
もう一回言います。
紅白にしょうもない歌手出すくらいやったら、阿佐ヶ谷姉妹の渡辺さん出したってくれー!!
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【RUN】
店往復1回半。片道1回はヨメさんの車に乗せてもらったもんで。これで約2km。
暗くなってから7kmコースへ。
このコースは、高校駅伝男子の第4区を一部通る。
こんなかっこいい自転車屋さんもあるけど、選手は気がつかんやろねー。
叡電の踏み切りで3.5km。
ここで折り返し。
地下鉄・国際会館前は、高校駅伝男子の3区から4区への中継点。
けっきょく、7kmは43分15秒。こないだよりちょっとだけ遅かった。まだ本調子ではないので、これくらいで走れば充分でしょう。
ダウンジョグは、お楽しみ「エルちゃんタイム」。
「エルちゃん、エルちゃん」と小さな声で呼んでもなかなか出てきてくれなかった。どうも、ぐっすり寝ていたみたい。
エルちゃんは、ご近所正統派シェパード。まあ、うちの偽シェパード・きくのお友だちみたいなもんです。
シェパード?
とてもそうは見えませんよねえ。
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2013年11月02日(土)
いつ走るのをやめる? [私の好きな人]
私といりえゆかさんはあやしい関係です。
先日の「諏訪湖マラソン」で2年ぶりにお会いしました。その間年賀状のやり取りくらいしかなかったのですが、どこかでつながっている感じがします。
ここ数ヶ月は、私がブログの記事としていりえゆかさんを取り上げ、それに対していりえゆかさんがブログの記事として応えてくださる。その記事に対してまた私が応え、そしてまた・・・。
ねっ、あやしいでしょう。
まっ、その件は深追いしないこととして・・・。
昨日のいりえゆかさんのブログ「ラスティックなひとりごと」の中に気になる一文がありました。
「どこかでRUNのやめどきを探っている気がする・・・」
ほー。そうなんですか。
実は私もいりえゆかさんは「初ウルトラ100kmサブ11」を達成されて、もう次に目標にするものは何もないのではないかと思っていました。最近しんどそうな様子ですが、そらしんどくもなるわな。100km10時間台で走りきってるんやから。
ランニングは、無理してしがみつくようなものでもない。走る気がなくなれば、やめてみるのもいいでしょう。ただ、私はちょっと走らないとすぐ体重が増える。左ヒザを痛めて走れなかった数日で2kg増えてしまった。今また走り出して、1kgはすぐに減った。こんな感じで無理しないで走り続けることは、体重管理にはよさそうですけど・・・。
いりえゆかさんの「ウルトラ100kmサブ11」には、私はとうてい対抗できそうにない。私の得意分野でその記録に匹敵するのは、「60歳で5000m18分台」でしょうか。
それが達成できれば、私も競技としてのRUNはやめてもいい。どうかそれまでは「あやしい関係(?)」を続けましょうね。
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【RUN】
「あいおわ治療院」の高橋大輔似の先生に、「もう普通に練習していいですか」と聞いてみた。
「急に走る距離を増やさないこと、下りをバンバン走るのはやめておくこと」
この2つを守れば普通に走っていいらしい。
今日は練習にちょっと変化をつけてみた。
まずは3km、15分38秒。
1kmジョグのあと、超久しぶりの1000mタイムトライアル。3分49秒。思っていたより速く走れた。
一条山一周1kmジョギングのあと、2km線路北コース。
行きの1kmに4分16秒もかかってしまった。
「これではいかん」と帰りはスピードアップ。4分04秒で走れ、トータル8分20秒。まあまあですか。
1.2kmダウンジョグ。
そのあと店往復1.3kmをプラスして、今日は合計10.5km。
これくらいが、今一番いい感じで走れる距離です。
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【今日のきく】
「なんじゃー、こりゃー。」
「帽子のようで帽子でない、ベンベン。」
「髪飾りのようで髪飾りでない、ベンベン。」
「それはなにかとたずねたら、ベンベン。そりゃ、ただのでっかいきのこでっかいきのこ・・・。」
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2013年10月29日(火)
続・いりえゆかさんに聞け! [私の好きな人]
「いりえゆか門下に入らせていただきます。」
「えー、そんなそんな。」
「ウルトラのかみさまー」と手を合わせて拝む。
「えー、そんなそんな。」
去年は「諏訪湖マラソン」の日程変更のため出店できず、いりえゆかさんには会えなかった。まるまる2年ぶりの再会。以前は体の痛みでゴール後にまっすぐ立てず、動きもできないくらいだったいりえゆかさんなのに・・・。(今でも「いりえゆかさん」と言えば、諏訪湖マラソンゴール後に痛みで固まってしまったあの姿を一番に思い出す。)
しばらく会わないうちに、初ウルトラ100kmでサブ11のランナーになられているとは。何がどうなっているのかさっぱり分かりません。もうここまで行くと、私から見れば神の領域。いりえ門下に入れてもらって、一からウルトラをやり直したいという気持ちもあります。でも、「そんなそんな・・・」ですから、無理ですね。
思い当たることと言えば・・・。
私は若いころトライアスロンをやっていて、当時出場に際し義務付けられていた負荷心電図をとってもらっていた。そのときお世話になったW先生(女医さん)は、ご自分の医院に負荷心電図をとりにきた十数人のデータを分析し、講演で発表された。
その講演を聞いていた私は笑ってしまった。
スイム3.9km、バイク180km、ラン42.195kmの「第1回びわ湖トライアスロン」の完走者でW医院にかかったランナーの最大酸素摂取量が表にまとめてあった。ほとんどの選手が一般成人の平均を大きく上回っていた。しかし一人だけ飛びぬけて低く、一般成人の平均さえ下回っている選手がいた。
「なんちゅう低さ。笑ってしまうねー。これで完走とはある意味すごいねー・・・、ってそれボクやん!」
結論。
私は元々フルもウルトラも無理。そんなん適してないんです。それに反して、いりえゆかさんはめっちゃ最大酸素摂取量が多いにちがいない。1kmのスピードで100kmを走りきってしまうランナー。そうゆうことですね。
「どうしたら短い距離も速くなりますか」といりえゆかさん。
「いや、何をやってもほとんど効果ないと思いますよ。ボクが何をやってもウルトラが完走できなかったのと同じで、いりえゆかさんには短いのは向いてないんですよ。」
「えっ、そうなんでしょうか。」
「いいことばっかり続くより、よくないこともあってまたいいことがあるほうが楽しいじゃないですか。」
でも初ウルトラ100kmサブ11で、この上にまだなにがしたいんかなあ。そこをもうちょい聞いとけばよかった。また、ブログ「ラスティックなひとりごと」をしっかり読むことにしましょう。
手作りケーキ、ありがとうございました。
すごくおいしかったです。
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【RUN】
昨日も走らなかった。
今日は久しぶりにコーナン往復5km。28分27秒。
左ヒザも痛くならず、しっかり走れた。でも、今度は右ヒザがちょっと気になる。
1kmをプラスして今日は6km。
これから少しずつ距離を伸ばしていこう。
夜は外食。すぐ近くの中華料理店。
安くていいのだが、消費するエネルギーと摂取するエネルギーのバランスが崩れている。はっきり言って、今の私はデブです。あーあ。
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2013年10月24日(木)
天野祐吉さん [私の好きな人]
◎朝日新聞10月21日朝刊
【評伝】 ありがとう さよなら CM天気図
フツーですごい引っかき回し役
天野祐吉さんはフツーの人だった。CMはみんなが見る。そのフツーなものの中に、時代のそよぎや、人の心のうつろいを見つけて届けてくれた。フツーで、すごい人だった。
1979年に「広告批評」を創刊。待ち受けていたかのように「おいしい生活。」(西武百貨店・82年) 「おしりだってあらってほしい。」(東陶機器・同年)などなど、話題のCMがあらわれ、社会現象として語られる時代になった。
「CMは、想像力を切り開き、鍛える」。天野さんはそう語っていた。やわらかいことばの下には思索者のゴリッとした芯があった。「広告批評」82年6月号には「まず、総理から前線へ。」「とにかく死ぬのヤだもんね。」と反戦広告を並べて話題を呼んだ。
こだわりと月並みとヤボが嫌い。ひっかき回し役を進んで買って出た。
連載中の「CM点気図」の前身「私のCMウオッチング」では90年に、洗濯機のCMを語った回がきっかけで、「妻が夫のパンツを洗うのは常識か否か」の論争が勃発した。いや、男女共同参画時代の到来を「パンツ洗い」を通して告げるべく、天野さんがしかけた。
けれど、90年代も終わるころにはCM文化がやせ細っていく。「広告批評」も2009年に休刊。それでも最期まで書くことはやめなかった。20日の朝刊読者面では、前回東京五輪の年、1964年のベストセラーを語っている。
図らずも最終回となった16日付「CM天気図」では顔写真付きの野菜販売を取り上げ、こう結んだ。「アンチグローバリズムのささやかなCMだったりして」
(編集委員・鈴木繁)
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有名人が亡くなられても、ほとんど思うことはない。
しかし、今年はちがう。
島森路子さんと天野祐吉さん。「広告批評」という雑誌の編集に携わったお二人。島森さん66歳、天野さん80歳。テレビでしか見たことのないお二人だが、きっとお会いしたら私のような者にでも「ニコッ」と微笑みを返してくださりそうな・・・。そんなイメージのあるお二人でした。
島森さんは長い闘病生活を送られていたようだ。だから、亡くなられたと知ったときは「やっぱり・・・。」
天野さんは、私のバイト先で朝日新聞の連載を毎週楽しみにして読んでいただけに「えっ!」(先週も読んだのに・・・。) もう「CM天気図」は読めないんですね。
テレビから、フツーの「下品でない」方が消えていくのがさびしい。
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