2017年08月01日(火)
世界陸上マラソン代表 [マラソン評論]
◎スポーツコミュニケーションズ3月20日より
瀬古プロジェクトリーダー「日本刀のようになれ」
20日、日本陸上競技連盟は都内のナショナルトレーニングセンターで、8月の世界選手権(イギリス・ロンドン)男女マラソン日本代表6名が集い、日本陸連強化スタッフとのミーティングを行った。ミーティング後には代表選手が記者会見し、世界選手権に向けての意気込みを語った。
昨夏のリオデジャネイロ五輪でマラソン日本代表は男子が16位、女子14位が最高と、表彰台には遠く及ばなかった。五輪に限れば男子は1992年のバルセロナ大会、女子は2004年アテネ大会からメダルを手にできていない。マラソン王国復活に向けて、日本陸連は昨年11月からかつての名選手である瀬古利彦を長距離・マラソン強化戦略プロジェクトリーダーに据えた。
夏のロンドンを駆けるメンバーが決まってから3日後、日本代表はナショナルトレーニングセンターに集合した。この日のミーティングで瀬古プロジェクトリーダーは、選手・コーチに力説したという。
「鎌や剃刀はすぐ欠ける。欠けるような選手はダメだ。日本刀のようになりなさい。なんでも切れて欠けない選手になろうよと。真っ赤に燃えるような鉄を刀鍛冶が命を込めて叩いて打つから日本刀ができる。だから選手はギラギラ燃えていないとダメ。監督はグワーッと命をかけて打つ。そうすると素晴らしい選手ができる。そういう関係になろうよと話しました」
切れ味鋭い日本刀になるべく選ばれた6名は、初出場の20代の若手が3名とフレッシュな顔ぶれとなった。男子は東京マラソンで日本人最高の8位に入り、選考会トップの2時間8分22秒を叩き出した井上大仁(MHPS)に、経験豊富な2名が加わった。24歳の井上は「強い選手の中、選ばれて光栄。場数を踏んでいるベテランの先輩方に心構えなどを学んでいきたい」と語り、「初めてだからこそできること、代表だからこそやらなければいけないことがある」と抱負を述べた。
福岡国際マラソン3位の川内優輝(埼玉県庁)と、別府大分毎日マラソン優勝の中本健太郎(安川電機)はいずれも2大会ぶり3回目の世界選手権出場となる。川内は数々の海外レースに参戦。夏の世界大会は今大会限りの意向を示している。「2014年からロンドンでの結果を残すことを考えていた。自分を燃やし尽くすつもりです」と意気込む。世界選手権までも海外のマラソンに出場し、調整する予定だ。
3人の中で一番の実績を持つのが中本だ。ロンドン五輪は6位、世界選手権モスクワ大会は5位。34歳と代表最年長となったが、「年齢は言いわけにせず、結果を求められると思うので、5位以上を目指したい」と静かに燃えている。夏のレースで結果を残していることに加え、ロンドンのコースを経験していることも強みと言えるだろう。
女子は2位に入った名古屋ウィメンズマラソンで日本歴代4位の2時間21分36秒を叩き出した安藤友香(スズキ浜松AC)、同レースで安藤に次ぐ3位の清田真央(スズキ浜松AC)の初代表の23歳が2人。12年ロンドン五輪も経験している重友梨佐(天満屋)が大阪国際女子マラソン優勝により2大会連続での世界選手権代表入りを果たした。
中でも唯一派遣設定記録(2時間22分30秒)をクリアした安藤にかかる期待は大きい。初マラソンで一気に注目浴びる存在となったが、2度目のマラソンとなる世界選手権で、どんな走りを見せるかで真価が問われる。安藤自身は「挑戦する気持ちを忘れてはいけない」と強気に攻める気持ちは変わらない。チームメイトの清田も世界に挑む姿勢を持つ。「ロンドンでは外国人選手と後半までしっかり勝負していけるように頑張っていきたい」
初出場の2人が“チャレンジ”ならば、重友にとっては“リベンジ”の場だ。「ロンドン五輪では悔しい思いでしか走れなかった」。79位に終わった5年前の屈辱を晴らす腹づもりである。若手2人に挟まれるかたちだが、「ただ年だけ取っていないと言えるようにしたい。いろいろ経験もさせてもらって今がある。それが自分の強みになったらいい」と話した。
6本の刀が、夏までにどこまで仕上がるのか。ここからがスタートと言ってもいい。刃が欠けぬようにしていくことも大事だが、まずは世界に一太刀浴びせられるほどの切れ味に磨き上げてほしい。
(文・写真/杉浦泰介)
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世界陸上のことなど、すっかり忘れていた。
世間的にも同じような感じ。
「ラストランのボルトと、4×100Rで日本はメダルをとれるか」だけではねえ。
3月に発表されたマラソン日本代表も、私の一押しである男子の中本選手は覚えていたが、他の5名は「そうでしたっけ」。
実はビデオが壊れていて、代表選考レースもまったく見ていない。今まで私の予想はよく当たったのだが、今回は自信がない。
まず男子。
中本選手はやる。彼のいいところは駆け引きに乗らないところ。マイペースを貫いて入賞圏内に入る。
川内選手は分からん。どう応援したらいいのか。入賞圏内には入ると思うが、メダルは無理だと思う。
井上選手って、だれ? 所属が「MHPS」って、どこ? 24歳ということは、うちの廉より年下か。最初からバンバン行ったれ―。
女子。
「昔の名前で出ています」的な重友と、23歳の二人。
期待はしたいが、全滅の予想。でも、応援する。
男子マラソンは、8月6日(日)の18時55分から。
女子マラソンは、8月6日(日)の22時00分から。
TBSということは4チャンです。
ゆっくりとみられるいい時間帯。
久しぶりにビールを飲みながら見ましょうかねえ。
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【RUN】
ヨメさんが夏休みに入ったので、一人晩ごはんが解消。
安い食材をうまく使って、おいしい食事を用意してくれる。それを何やかやしゃべりながら食べるので、おいしいおいしい。
「ますみちゃんと食べたら、なんでもおいしいなあ・・・。」
「・・・(無視)。」
栄養状態がよくなってきたせいか、おとといから体重が59kgを超えている。
今日はダラダラしていて走っていなかったのだが、夕食後にちょっとだけ走りに行った。
3km、18分10秒。
夕食後に走ると必ずお腹ゴロゴロになる。やっぱりなったが、3kmならそのまま何とかなる。
これからも昼に走れなかったときは、夜にちょっとでも走るようにしよう。
明日はまた、17時間バイトで走れませんからね。
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【今日のきく】
昨日は「はよ、散歩いけー」とうなっていたきくだが、今日はかしこく待っていた。
なーんでか。
それは、出社拒否をして家で寝ていたから。
犬も「うしろめたい」という感覚があるようです。
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2014年11月20日(木)
最大酸素摂取量 [マラソン評論]
◎読売新聞9月17日朝刊・めざせ大阪マラソン 第6回
年齢重ねても速くなる?
大阪マラソンのチャリティーアンバサダーを務める京都大iPS細胞研究所(京都市左京区)の山中伸弥所長が企画した、チャリティーランナーのための練習会に同行させてもらった。
早朝から激しい雨が降っていたが、山中さんは「どうしても走りたい」とインターネットで雨雲の動きを何度も確認し、小雨になったのを見て開催を決めた。マラソンの魅力を「(社会的な)地位など関係なく、みんな一緒に走る。普段と全然違う時間を過ごせること」と話し、全国から集まった約30人の参加者と笑顔で言葉を交わしながら、京都市の中心部を流れる鴨川沿いを軽やかに走った。
ノーベル賞受賞者として常に注目され、再生医療の研究で世界をリードする山中さんにとって、マラソンはそんな重圧から解放される貴重な一時なのだろう。大会当日は海外出張で出場できないが、大科学者の素顔に触れたランナーたちは「参加して本当に良かった」と口をそろえていた。
□「最大酸素摂取量」高めて余裕の走り
山中さんが、マラソンで一番大切と考えているのが「ペース配分」だ。体力に任せて前半から飛ばした20代の頃より、50歳を過ぎた現在の方がタイムがいいという。
ベストタイムを出すには、最後まで同じペースを守るのが理想だ。だが私自身、過去4回のレースを振り返ると、前半速く、後半苦しんで5時間近くかかっている。最後まで失速せず2〜3時間台で走りきる選手と、どこが違うのだろうか。
第6回の講座で豊岡示朗・大阪体育大教授は、全力で運動した時に体が消費する酸素の限界量を表す指標「※最大酸素摂取量」について説明した。この数値が大きいほど、筋肉は酸素を使って乳酸や脂肪をどんどん燃焼させるので、走りに余裕ができる。自動車の排気量のようなものだ。
30歳の男性で平均40ml/kg分、女性で34ml/kg分程度だが、70〜80年代、日本のマラソン界を牽引けんいんした瀬古利彦さんは現役時代82ml/kg分、増田明美さんは72ml/kg分もあったという。これには生まれつきの素質が影響し、年を取ると下がるが、「トレーニングをすれば誰でも改善する。60代でも5〜7%は向上しますよ」と豊岡教授。
測定は、ランニングマシンで全力疾走して呼気を分析するが、12分間走のタイムから推定することも可能だ。
「大会1か月前に12分間走テストをします。その結果で皆さんの最大酸素摂取量と、大体の予測タイムがわかる。しっかり練習してきてください」
実技では目標タイム別に3グループに分かれ、5〜9キロを一定のペースで走る練習を行った。GPSウォッチで1キロごとの時間を計ると、ペースを守る難しさに改めて気づく。仕上げの時期が近づいてきた。
(宇治学研支局長 今津博文)
※最大酸素摂取量 体重1kgあたり1分間に消費する酸素の最大量。全身の持久力の目安となる。この値が高い人ほど、生活習慣病の発症率が低い傾向があり、厚生労働省は健康維持のための基準値を示している。
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今日は丸一日寮に缶詰。
恒例の朝日新聞と読売新聞の読み漁りをしたが、興味深い記事はない。そこで、以前切り取っておいた読売新聞の「大阪マラソン特集」の記事を引っ張り出してきた。それは、最大酸素摂取量について分かりやすく書いてあった。
ごく簡単に言うと、マラソンに向いているかどうかに大きくかかわる最大酸素摂取量は、生まれつきの素質が大きいがトレーニングをすれば多少は改善するというもの。
前にもちょっと書いたが、30年近く前の「第1回びわ湖トライアスロン」に申し込むとき負荷心電図の提出が求められた。その時初めて循環器専門医に行き、最大酸素摂取量も測ってもらった。
そのお医者さんが、後日「びわ湖トライアスロン完走者と最大酸素摂取量」について発表された。その場に私もいて、ちょっとワクワク。しかし画面に映し出されたグラフに、一般成人男子の平均より一人だけ下回っていた者がいた。なんとそれが私だった。
その頃の私は、クラブ内でも30kmレース(1時間58分)までは敵なしという絶好調時だった。スイム3.9、バイク160、ラン42のフルトライアスロンも制限時間内に完走。ただサブ3をめざしていたフルマラソンだけは、いつも終盤に歩いてしまい全コースを走り抜いたことがなかった。やっぱりこのあたり、「最大酸素摂取量」の少なさが原因だったんでしょうか。
「60代でも5〜7%は向上する」らしいので、今は平均以下ってことはないかなあ。
わざわざ測ってもらわなくても、今はGPS腕時計で自分で測れるらしい。興味のある方は、ぜひ。「京都キャロット」でも取扱いしています。
※ ガーミン・フォアアスリート620J (税込47304円)
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2014年10月28日(火)
かっこよすぎる山中アナ [マラソン評論]
◎Sponichi Annexより
MBS山中真アナ、大阪マラソン3時間切り完走──長男から手作り「優勝メダル」も
大阪市内で26日に行われた「第4回大阪マラソン」に出場したMBS毎日放送の山中真アナウンサー(37)が、目標の3時間を切る2時間56分04秒での完走を果たした。
昨年出場した際は、3時間切りに挑んだが足をひきずりながら3時間2分18秒と、あと一歩のところで目標を達成できなかった。今年はリベンジということで、元陸上のマラソン選手の千葉真子や元ラグビー選手の大畑大介らの指導のもと、8月からは月に200キロ以上走り込むなど、練習を重ねていた。
■ゴールで9歳の長男が手作り「優勝メダル」プレゼント
ゴールの瞬間、駆けつけた家族や大畑、そして同僚アナウンサーらと抱き合って喜びを分かち合い、長男の晴くん(9)から手作りの「優勝メダル」をプレゼントされた。
山中アナは「ここまで目標を公言する事の怖さをずっと感じていたが、達成できてとにかくほっとした。今はすがすがしい気分。(37キロあたりの)南港大橋を過ぎた時点で、いけると思った。ここまで支えてくれた家族やスタッフ、沿道で応援してくれた皆さんなどに、本当に感謝しています」と話していた。
■28日の「ちちんぷいぷい」で特集を放送
この模様は28日放送の同局テレビ「ちちんぷいぷい」(月〜金曜・午後1時55分〜)で、これまでの軌跡と合わせ特集する予定。また、同局の上泉雄一アナ(45)も出場し、マイクを手にインタビューをしながら5時間8分4秒で完走した。
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このニュースは、全国的にはどうなんでしょう。たぶん、関西の市民ランナーの間では大ニュースとして扱われていると思いますが・・・。
今日の夕方5時、たまたまテレビをつけると毎日放送の「ちちんぷいぷい」。ちょうど、「山中アナの大阪マラソンサブスリー再挑戦」のコーナーが始まるところだった。
今までこの番組を全然見ていなかったので、去年から今年にかけてのことがまとめてあってよく分かった。去年もサブスリーペースで終盤まで走っていたのだが、残り4kmほどから極端にペースダウンし達成できなかった。
今年は、最初から最後までキロ4分10秒ペースがくずれなかった。それは見事なものだった。
レース途中、奥さんと4人の子どもたちが応援。9歳長男、6歳次男はお父さんに向けて応援コメントを入れていた。あと3歳くらいの三男とお母さんに抱っこされていた長女。この場面が一番よかった。4人の子のお父さんというだけでも応援したくなってしまう。
「子どもの前ではいいところを見せないとね。」
山中アナのその言葉を聞いたとき、背中がゾクゾク。その気持ちが自然と自分の力になっていたとしたら、そんなうれしいことはない。レベルは全然ちがうけど、私もちょっとだけ「子どもにいいところを見せよう」と思って走っています。
ああ、かっこよすぎるやん、山中アナ!
※ 山中真選手のフルマラソン記録
第1回大阪マラソン 3時間32分15秒
第2回大阪マラソン 3時間05分32秒
第3回大阪マラソン 3時間02分18秒
第4回大阪マラソン 2時間56分04秒
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【今日のきく】
ふだん、きくはおだやか。
今日も店でおだやかにすごしていたので、「チャンス、こんなときこそ爪切りを!」と思ったが、こんなときに限って爪切りが手元にない。ぐるぐる巻きになってしまっているオオカミ爪を切りたかったのになあ・・・。
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【RUN】
今週末は11月2日が「土山マラソン」、3日が「京都丹波ロードレース」。
「土山」は出場せず仕事に専念。「丹波」はヨメさんの学校があるので廉についてきてもらう。そこで5kmに出る予定。「丹波」は2年前19分52秒で入賞。去年は出ていないので2年ぶりに5km20分切りを狙いたいところ。でも、ここのところスピード練習が全然できていないのでダメでしょうね。
今日はいつもの5km。27分23秒。
まあまあです。
明日からまた寮の24時間管理代行のバイト。体調がくずれやすく、練習がしにくい。でもそのへんは工夫してがんばりましょう。
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2014年10月14日(火)
舞鶴赤れんがハーフマラソンはやっぱり× [マラソン評論]
昨日台風19号接近で開催が危ぶまれていた「第2回舞鶴赤れんがハーフマラソン」は、無事開催されたようだ。ただし、当日大混乱があったらしい。
私の大好きな「ランナーズ9の会」の大先輩ランナー・かわせみさんが、会の掲示板にくわしく書かれていたので引用させていただきます。
◇
■舞鶴赤れんがマラソン かわせみ
今日は、「舞鶴赤れんがマラソン」に行ってきました。台風接近にも関わらず実施されました。それは良かったのですが、永年走って多くの大会に出た中で、はじめての残念な体験をしましたので報告します。
ハーフの制限時間が2時間30分なので、十分完走できるようにキロ7分より少し早いペースで中間過ぎまで走りました。ところが第3関門(16.5キロ)の閉鎖期間1時間55分がスタート前には何の予告もなかったのに、10分も早く閉鎖されてしまいました。そのため、ほんの数分差で切られてしまいました。私だけでなく、完走目的で走っていた実に多くのランナーが切られました。これまでの大会のハーフでは見たこともない人数でした。(ゴールの制限時間は予定どおりだったようで、そのまま走らせてもらえれば、ここで切られたランナーの大半が完走出来たと思います。なかにはハーフ初挑戦らしく、悔しくて涙している女性もいました)
そのうえ、こんなに大勢とは予測していなかったのか、収容バスがなかなか来ません。やっと来たかと思うと、どういう訳か1種の免許を持つ運転手が来ていないので出発出来ないという有様。替りの運転手が来るまで、40分程もバス車内で待たされました。身体は冷えて来るし、40分も待たされるなら、走っていけば十分ゴールまで行けるのにと、皆、憤懣やるかたないとブーイングでした。とにかく前代未聞というか、はじめての貴重な体験でした。
Date: 2014/10/13/16:35:23
◇
ひと言で言えば、「あまりにひどい!」
当日朝急きょ、第3関門(16.5km)の閉鎖を10分縮めることを決定されたようである。いったい誰が、何の権限で?
これはどう考えても、ランニング経験のない人の仕業のような気がする。「第3関門を厳しくしておいたら、早じまいできますねー」という単純な発想でしょうか。
ゴール2時間半、第3関門1時間55分ということは、かわせみさんの想定どおりキロ7分ペースを守れば通過できる。日ごろきちんと練習しているランナーにとっては、そう難しい設定ではない。
ところがレース開始直前に、「キロ7分ペースを6分20秒ペースに上げて走ってください」と言われてもねえ。この差はとんでもない差だということが分からない人が、大会を牛耳っていた可能性がある。そんなことなら初めから申し込まなかった人もいるでしょう。
大会主催者側はその急きょ変更をランナーや役員全員に周知徹底させたつもりらしいが、聞き取れなかった人が相当おられたようである。
かわせみさんは、私がよく言っている「ブルース・リー」世代(74〜75歳)。私は自慢できるくらい各地の大会に出ているほうだが、その私がビックリするくらいマラソン大会の出場経験が豊富な方だ。
お会いするたびに、ニコニコ顔で「パオパオさん、○○の大会は行かれたことありますか。あそこはね・・・」と話しかけてくださる。それは楽しかった話ばかり。全部が全部そうではないとは思うが、不満なところも消化して自分なりに楽しまれるのがうまい方なのだと思う。そのお姿を見て、自分もそうでありたいと常々思っている。その温厚なかわせみさんが怒っておられるのだから、相当ひどい対応であったことが想像される。
ランネットの大会レポート欄にも同じような書き込みがあった。
「10分差で第3関門で通過できない人が100人ぐらい出てくるわ、その人達を収容するバスが足りなくなり、結局40分以上待たされるわで、ちゃんとこの事を想定した上で何のメリットがあって前倒しを決定したのかと疑問に思います。全体的には対応が良かったので残念です。」
私は大会関係者に提案したい。
「第3関門を1時間55分で通過するのと1時間45分で通過するちがいを、自分で走って比べてもらいたい。」
そうすれば、舞鶴まで走りに来てくださったのに完走を阻止されたみなさんの気持ちが少しは分かるのではないでしょうか。
マラソン大会開催時には、我々一般市民ランナーには想像もつかないような「理不尽な圧力」がかかるとよく聞きます。もしそれが理由で関門閉鎖時刻変更が決まったのなら、参加されたランナーにそのいきさつを報告する義務があるでしょう。
私も去年この大会に参加させていただき、特色のあるすごくいい大会だと思った。大会終了後も参加されたランナーや地域住民を初め各方面からご意見をお伺いし、プラスの評価が圧倒的に多かったため第2回大会を開く決定をされたと聞く。こういう姿勢の大会は、さらによい大会に発展していくと思っていただけに残念だ。
なんのために大会を開催し、誰を喜ばせるために開催するのか、「はじめの一歩」から考え直す必要があるのではないでしょうか。
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【今日のきく】
「京都キャロット」店内で大暴れ。
でもオッサンとちごうて、ちゃんとオバサンの警護という大事な仕事をしています。
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【RUN】
同じコースはあきるので、以前よく使っていたコーナン往復5kmコースへ。
29分04秒。
右アキレス腱はまあまあの状態。
当分追い込むレースはないし・・・。
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2014年05月20日(火)
美山にマラソン練習コース [マラソン評論]
◎京都新聞5月20日朝刊
美山でマラソン練習を
地元スポーツクラブがコース設定、マップに
木崎選手招き31日試走会
京都府南丹市美山町の総合型地域スポーツクラブ「みやまスポーツクラブ」はこのほど、同町内にランニングコースを設定し、「ふるさと美山らんらんMAP」にまとめた。31日にはコース開きイベントとして、ロンドン五輪女子マラソンに出場した木?良子選手を招き、ランニング教室とコース試走会を開く。
美山町は交通量が少なく、信号もほとんどない。山間部ではあるが比較的高低差が少なく、走りやすいという。ランニングが全国的なブームとなる中、新たな美山ファンを開拓しようと昨年からコース設定に乗り出した。
同町中の町自然文化村を発着点とし、芦生ロードパークまでを往復する由良川源流コース(20キロ)と、同町北のかやぶきの里などを駆ける「かやぶきの里コース」(同)を設けた。両コースの発着点と折り返し地点、中間地点の計5カ所に看板を設置した。
マップはA3判、カラーの八つ折りで、コース詳細図のほか道の駅やカフェなど一休みスポットの案内もある。名前の「らんらん」には美山を走って(RUN)良さを学んで(LEARN)ほしいという願いを込めた。同クラブの村田正夫会長は「プロからアマチュアまで、マラソンの練習コースとして使ってほしい」と話す。
31日のオープニングイベントは町自然文化村で午前10時半から。木崎選手が子ども向けにランニング教室を行い、その後知井小前までの往復約2キロを参加者と一緒に試走する。参加費200円(中学生以下100円)。申し込みが必要で、先着100人。同クラブTEL0771(68)0044。
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美山と言えば「かやぶきの里」。全国的にも有名になったきれいな名前の町だったのに、残念ながら合併して南丹市という平凡な名前になってしまった。
私も京都北部や兵庫北部のマラソン大会に行くときは、いつも自宅→花背別所町→京北→美山→綾部を通っていく。
美山と言えば「かやぶきの里」だが、その次に思いつくのが自転車競技(ロードレース)の会場として。国体やインターハイの京都府予選はたいていここで行われている。また、草レースの大会も行われているはずだ。私も一度は出たかったけれど、もう今からロードレーサーを買う余裕はない。
マラソン練習コースが整備されるのはいいことだ。これで「夏合宿を美山で」というチームも出てくるかもしれない。
どうせなら5kmごとではなく、1kmごとの標示にしてもらいたい。また、スタートゴール地点に思い切って400mトラック(土のグランドでもいいので)を作ってもらえたら・・・。そうすれば、すぐにでも「京都美山かやぶきの里マラソン」が実現できそう。
車さえあれば京都市内から近いので、まだまだ夢が広がる「マラソン練習コース」になりそうだ。
5月31日も翌日の兵庫の「たたらぎダム湖マラソン」に向かって美山を通過するのだが、10時半からということで間に合わない。試走会だけでなく、今後ほんとうのマラソン大会が開催されたらいいのに。
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2014年03月07日(金)
マラソン大会の選択と評価 [マラソン評論]
2月末、「香住ジオパークフルマラソン大会」から封書が届いた。
「大会は4月27日やし、受付票送付にしては早すぎるわなあ」と思いながらその封書をあけてみた。
「なななんと・・・。」
それは、「変更事項についてのお知らせ」だった。
コース変更(山間部に入るコースがほとんどカット)、制限時間短縮(7時間→6時間)、前夜祭の中止・・・。
えっえっえー、参加料の払い込みが終わった後にこんな大幅な変更って!
ここまで変わってしまったら、「お知らせ」ではなくて「おわび」でないとまずいのでは・・・。
みなさんは、どんな基準で出場する大会を選んでおられるのだろう。
私の場合は、一番に「特色のある大会かどうか」を気にかける。
「香住ジオパークフルマラソン」はその名の通り「ジオパーク」が一番の特色だろう。(ジオパークとは、美しい自然景観や学術的価値を持つ地層を用いて、その土地や地球の成り立ちを知り、それらと私たちとの関わりを楽しく正しく学び、感じることができる自然公園のこと。)
海岸沿いや山間部を縦横に駆け巡り、7時間かけて自然を満喫する大会はすばらしいと思い申し込んだ。最大高低差200mは記録を狙う大会ではありえないが、ジオパークマラソンなら大ありです(もっとあってもいいくらい)。
フルマラソン引退宣言をした私だが、こんな特色のある大会ならゆったりとした気持ちで走ってみたいと思った。
ところが、私が一番期待していた山間部分がほとんどカット。コースは海岸沿いを折り返す平凡なコースに変更(高低差80mの丘越えが3ヶ所×2)。ガッカリです。
私は6時間制限になっても問題はないが・・・。
6時間15分制限の「おきなわマラソン」や「NAHAマラソン」を真樹といっしょに走った経験から言わせてもらうと、この制限ギリギリあたりのランナーはすごく多い。「7時間あったら完走できるのに」という声をたくさん聞いた。
「香住」は7時間制限だから申し込んだというランナーも多いと思われる。だから参加料を振り込んだ後で7時間制限を6時間にしてしまわれたことは、「詐欺」と言われても仕方ないかも知れない。
あの封書をしっかり見た人はいいが、大会当日の受付やスタート地点で「6時間制限」に初めて気づく人もいるかもしれない。これはすごい衝撃です。
第1回大会ということで、大会実行委員会の皆様にはさまざまなご苦労があったと思います。しかし、その点を差し引いても少し甘かったのではないかと思われるところがある。関係各位との交渉(特に兵庫県警)に対して、「たぶんだいじょうぶだろう」というようなところがあったのではないでしょうか。
「京都キャロット」の大会会場での出店を許可してもらっている身でこんなことまで言いたくはないのですが、多くの方からの声を真摯に聞き、ぜひ今後いい大会にしていっていただきたいと思います。
ランネットの大会評価の中に「大会の要項変更」という項目はないが、「香住ジオパークフルマラソン」は残念ながらマイナス評価からのスタートと言わざるをえない。
でも、これからが勝負です。ぜひいい大会になるように、「しっかり!」
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【RUN】
昨日も今日も雪。
ぎっくり腰が少しましになったような気がした。
店往復1.3kmをゆっくりと走ってみた。これが行けたら5kmをゆっくり走ろうと思ったが、右腰にビンビン響いてダメ。
復活には時間がかかりそう。
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