2016年12月21日(水)
ゆりやん [私の好きな人]
◎毎日新聞12月19日朝刊・学校と私
受け入れてくれた友達=お笑い芸人・ゆりやんレトリィバァさん
1学年12人。先生が一人一人の良いところを伸ばしてくれるような田舎の小学校に通いました。中学に進むと、生徒は増えました。「イケてる子」「おとなしい子」のグループがあり、私はイケてるほうに入りたくて背伸びをしていました。元々太い眉毛を親に内緒で細くそったりして。
それが突然、中学3年で自分がいじめられることになったのです。女子には悪口を言われ、仲間外れにされ、男子には机の中の物を窓から投げられたりもしました。当時の私には中学しか世界がなく、いじめられたら終わり。本当に毎日が嫌でした。
でも、いじめる子たちに人生を変えられたくはなかった。芸人になるのが夢だったので「絶対に芸人になって『あの時、友達やったよな?』と近づいてきても無視してやろう」と思っていました。家では毎晩、父の食事の時にその日の出来事を話す習慣があり、相談に乗ってもらったことも助けになりました。
実は、自分がいじめられるまで私もいじめっ子の側で、一緒におとなしい子たちの悪口を言ったりしていたのです。居場所がなくなり、私はその子たちに仲間に入れてほしいと頼みました。すると本当にいい子たちで「いいよ」と受け入れてくれたのです。
それまでは悪口で笑っていたけれど変わった。「銀座」が仲間内の流行語になると、田舎で誰も銀座に行ったことすらないのに「その可愛い筆箱どこで買ったん?」「銀座」「うそやん」と何かにつけて口にしては笑いました。そんな面白さを知り、高校では背伸びせず自分が一緒にいたい人といようと決めました。
高校で仲の良かった友達は、一緒にいると自然と面白いことを言え、突っ込みを入れてくれたり。かつては苦手なタイプの子をライバル視したのですが、無理に対抗せず冷静に接するようにもなりました。私をいじめたようなタイプの子を一歩引いて見る感覚も養われた気がします。
そうやって出会った友達をまねすることで、ネタをやれています。いじめられた経験から、いい友達に巡り合う方法を知ることもできた。だから、もっと違う中学時代だったらなとは全然思いません。【聞き手・念佛明奈、写真・梅田麻衣子】
■人物略歴
1990年、奈良県吉野町生まれ。2013年に吉本総合芸能学院(NSC)大阪校を首席で卒業。ピン芸人日本一決定戦の「R−1ぐらんぷり」では、2年連続で決勝に進出した。
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今日は寮2(二条)17時間。
沖縄に行っている間にたまっていた新聞を寮に持っていき全部読んだ。
今日はやわらかい話題を。
私のお笑い芸人一押し、「ゆりやんレトリィバァ」。
複雑なもの(コンプレックスの本来の意味)を秘めた、ちょっとぽっちゃり女性。
これはやられてしまいます。とても他人とは思えない。
どこかで見たような・・・。うちのヨメさんの短大時代の写真がこんな感じだったような・・・。(バシッ、ボコッ、ドスッ! びしゃたたき!)
NSC主席と言われてもねえ。「それがどしてん!」レベルです。
そんで、なんでレトリィバァなん?
なんかやっぱり、うちのヨメさんと似たようなにおいがしますにゃわ。
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2016年12月20日(火)
最もダメージの少ない [沖縄]
「沖縄100キロウルトラ」は、こむら返りが止まらず86kmで断念。その直後は大変な状態だったが、民宿に戻ったら落ち着いた。お風呂にも普通に入れたし、晩ごはんもまあまあ食べられた。
昨日も階段を下りるのが少し大変だったくらいで、特別しんどくもなかった。足の水ぶくれももうどうってことはない。よくよく考えると、今までで一番ダメージの少ないウルトラだったと言っていいかもしれない。
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2016年12月19日(月)
真樹と一日、充実 [沖縄]
昨日「丸一日応援する」と言って、寝坊してしまった真樹。今日はその罪滅ぼしか、本当に丸一日付き合ってくれた。
サンエー・西原店では、私の誕生日プレゼントも買ってくれた。すごく着心地のいい青いトレーナー。ありがとね。
すがすがしい朝。
民宿「芭蕉布」さんは1日1組で、ご自宅の2階の3部屋を自由に使える。
真ん中の居間を挟んで、真樹はベッドの部屋、私は床にふとんの部屋で寝た。これなら、私のいびきが真樹のジャマをすることもない。
2階からの景色は抜群。
すぐ前が本島とつなぐ橋。
民宿の横には大きな岩。これを目印にして来てくださいと言われた。
おむかいのおうちのネコちゃんかな。
かなり離れていたのに、私の視線に気づいて固まってしまった。
こちらのネコちゃんは、朝日の中でうとうと、うとうと。
帰るときには、昨日もいたネコちゃんがごあいさつに。
自分とこみたいな顔してますが、実はおとなりのネコちゃんだそうだ。ちびというらしい。
人なつっこいネコちゃんだったので、捕まえて抱っこしたら「ふにゃー」。よく見たら、お尻をやられて皮がむけていた。ネコの世界は厳しい。
朝ごはんはパンとコーヒーといろいろ。初めて食べたうりずんがおいしかった。
ヒトデみたいな形の変わったフルーツも出してくださった。
真樹には、オーナーの奥様手作りのサンゴの置物までくださった。細かい作業が多く、かなり苦労して作られたらしい。
民宿を出て「さあどこに行きましょうかねえ」となったのだが、真樹が「パオパオの誕プレを買ったげる」と。ということで、サンエー・西原店へ。
鏡を見てびっくり。
ちょっとハゲ頭・・・、顔真っ黒・・・、ジャージにジャンパー・・・、沖縄のオジイやん! (おジイに失礼か。)
朝、鏡を見たときはもっとびっくりだった。ヒゲぼーぼーで髪の毛ぐしゃぐしゃで沖縄のオジイ・・・、いやいやいや。
いろいろ探して、ちょっと薄手の青いきれいなトレーナーが見つかったのでそれを買ってもらった。
ありがとうね、真樹ちゃん。
「昼ごはんは何たべよう。」
「映画行くんやし、とりあえず牧志まで行こう。」
いいお店を調べてあったのだが、月曜定休。
やっちまったなあ。かあちゃんがいたら、びしゃたたきにされるとこやった。
仕方ないので、桜坂劇場の前の駐車場に車を入れ平和通り商店街へ。
いきなり、かわいいネコちゃんのお迎えですにゃわ。
いやいや、あっちにもこっちにもいっぱいいるやん。
(注)もうちょっと、続きます。
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2016年12月18日(日)
第1回沖縄100Kウルトラ [ランニング]
がんばりました。
想定していたより早くこむら返りが起こりだし、53km、62km、76kmのこむら返りは、だましだましで何とかなった。しかし、86kmの第7関門手前500mで起こったこむら返りは複数個所。いっこうに治まる気配はなかった。もうとても「だましだまし」の段階ではなかった。
せっかくがんばって第7関門を制限時間内に通過したのに、ここでこの先のレースを断念。無念のリタイアです。
もうウルトラに出ることはないだろうと思っていた状態から、ここまで来れたら上出来です。真樹も応援に来てくれたことだし・・・。(それにしても、「一日中応援する。」と言っていた真樹は寝坊して最終盤にちょこっと来てくれただけ。いやいや、それだけでも感謝しなくてはね。)
奥武島の民宿「芭蕉布」さんのオーナーご夫妻が、わざわざ応援に出てきてくださった。手製の応援ボードを用意してくださり、写真も撮ってくださった。
こんなこと、めったにないことです。本当にありがとございました。
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朝3時半起き。
奥武島の民宿を3時50分に発、会場近辺には4時20分ごろ着。しかし前日に会場を確認していなかったので迷ってしまった。レストステーションの荷物預かりが4時半までとなっていたのであせった。たまたま自転車で通りかかられたオジィに「与那古浜公園」の場所を聞くことができた。この与那原町のオジィのおかげで、ちょうど4時半に荷物を預けることができた。
あとは「平和・憲法九条」ののぼりを背中にセッティングして、スタートラインに並ぶだけ。もちろん、他のランナーの迷惑にならないように最後尾からのスタート。
最後尾でボーとしていると、声をかけて来られる方あり。
「土山マラソンの時にごあいさつさせてもらった浮田です。fukikoの姉の夫です。」
まさかこんなところで知り合いに出会えるとは・・・。
浮田さんは私の1歳下。最近長い距離はほとんど走っていないというところも私に似ていて親近感がわいた。
スタートは5時。
真っ暗な中、最後尾からスタートなので心細かった。とりあえず、本当の最後尾にならないようにだけ気を付けて走った。
みなさんペンライトや携帯コップを持っておられたのだが、私はギリギリに行ったためどこでもらえばいいのかが分からなかった。
最初の給水所は3.1km。
真っ暗な中で、私たちのために待機し、世話をしてくださっている係の方には感謝感謝です。
10kmは1時間15分。
私の予定より9分も遅れ。しかし、あわてないあわてない。
街灯がない真っ暗なところも走った。
15kmすぎの知念岬。
やっと明るくなってきた。
声をかけてきてくださったのは、「ランナーズ9の会」のかこちゃん。
私もスタッフさんに写真を撮ってもらった。
早くものぼりの下のほうはぐるぐる巻き状態。
日の出がきれい。
みなさん足をとめて写真を撮ってられた。
20kmは2時間31分(1時間16分)。
やっぱり、予定より9分遅れ。
途中で追いつかれた二人の女性が、「のぼり、なおしたげましょ」と言ってぐるぐる巻きを戻してくださった。兵庫からご参加のお二人さん、どうもありがとうございました。
海岸沿いは横風がきつく走りづらかったが、景色は抜群。
26kmすぎ、奥武島到着。
本当はここで真樹に応援してもらうはずだったが、民宿のオーナーさんご夫妻がしっかり応援。
だいぶ早い時間から待機していてくださったようだ。
一応「8時すぎになりますよ」とは言っておいたのですが・・・。
第1関門(26.9km)を8時15分に通過。
ここも私の予定より9分遅れ。
ネコちゃんがいっぱいで有名な島だが、今日はふだんとちがう空気を感じたのか1ぴきしか見つけられなかった。
相変わらず、海からの風がびゅんびゅん。
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以下5枚は、民宿「芭蕉布」の奥様が撮ってくださったもの。
たくさんの写真、ありがとうございました。
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30km、3時間41分(1時間20分)。
ここで予定より13分遅れ。でも、まだまだ余裕あり。
その先の自販機前で、「パオパオさん」との声。
「えっ、岡原さん。どうしやはったんですか。岡原さんが私より後ろって考えられませんやん。」
岡原さんは「京都キャロット」のお客様で、ウルトラの常連さん。その方とこんなところでお会いするとは・・・。
背中に「辺野古基地反対!」と書いて走っている女性ランナーに追いついたので「がんばりましょう」と声をかけた。すると、しばらくしてまた追い付いてこられた。
「『ランナーズ9の会』のかたですよね。」
「はい、そうです。私もそうです。香川から来ました。」
「あっ、たしかお医者さんの・・・。」
「はい、主人もこの先を走っています。」
「そうなんですか、ご夫婦で参加ですか。」
36km手前で糸満市突入。
折り返しの市役所まで、まだ14kmもあるんですね。
38km地点あたりでトップ選手と遭遇。
「うっ、トップと24km差か・・・。」
この先の40km、4時間50分(1時間19分)。
ここで予定通りの通過タイムに。
第2関門(42.3km)、10時09分。
ここも予定通りの通過タイム。
抜きつ抜かれつの白鳥さんの写真を撮らせてもらった。
このスタイルで「愛の東尋坊」を完走されたそうだ。
「お互い、長物で苦労しますね」と白鳥さんからコメント。
かわいいワンちゃん、見っけ。
こんなワンちゃんも。
見ていただいて分かるように、この時期としては異常な暑さ。ワンちゃんもランナーものびてしまう。
まっすぐな歩道を突き進むと、立派な建物の糸満市役所が。
ところが建物のぐるりをずっと回らせられ、これがめちゃくちゃしんどかった。
50km、6時間12分(1時間22分)。
予定より7分遅れ。まあまあですか。
予定通り、ウェアを全着替え。
ソックスを脱ぐと、両足に3か所ずつ大きな大きな水ぶくれ。そら今まで1回もはいてないシューズで走ってるんですから仕方ない。痛かったけど、無視して走れる痛さ。だいじょうぶだいじょうぶ、どうってことはない。
かわいい女子高校生スタッフに写真を撮ってもらい、再スタート。
ここで普通の時計からガーミンのGPS時計に交換。私のは10時間しか持たんから、後半に投入ということにした。
中間点での着替え休けいは、15分の予定で実際は13分。
再スタートしたのは11時25分。
ただし、糸満市役所はまだ50km地点ではなかった。スタートしてしばらく先が50km、たぶん6時間30分くらい。予定より10分ほどの遅れ。
遅くともここらあたりから真樹の応援があると期待していた。しかし見当たらず。電話しても出ず。あとで分かったのだが、この時間まだ寝ていたみたい。
休けいあとの後半はどうかなあと心配だったが、まあまあ普通に走り出せた。
かわいいネコちゃんもいたし。
めんめのめっちゃかわいいワンちゃんもいたし。
私は、人間の応援より犬猫の応援(?)のほうがうれしい。
抜きつ抜かれつだった、名護の大工さん。
私の後ろゼッケンのメッセージを見て声をかけてくださった。
「娘さんが名護から応援に来てくれるんですか。」
「その予定なんですけど、いくら電話しても出ないんですよ。どうなってるんだか。」
「きっと、サプライズでどこかに待ってくれてるんですよ。」
「それやったらいいんですけど・・・。」
大工の備瀬さん(34)とは、ほぼ同じペースだったのでこちらから話しかけてみようかなあと思っていた。私のウエストパックのお尻に付けたメッセージの「名護」というところをきちんと見てくださって、声をかけてきてくださったのだった。
この「後ろゼッケンメッセージ」はすごくいい案だと思う。私もたくさんの方のメッセージを読ませていただき、そのうちの何人かには声もかけさせてもらった。
53kmあたりで、本日初の「ピリピリ」。
左太ももの内側の下の方。
以前はこむら返りと言えばふくらはぎだったのに、最近はここらが多い。なんででしょう。
すぐに歩きに変更。その「ピリピリ」が治まりそうになるまで、徹底して歩き。すると、しばらくしてまた走れるようになった。
このあたりだったでしょうか、「藤井さん!」と車から呼ぶ声。一瞬のうちに近寄り、ポカリを私に渡し、すぐに去って行った。
おー、あのお方は・・・。去年の与那国島一周マラソンで親しくさせていただいた具志堅和人さんでした。
このあたり給水所の紙コップ不足で、私は携帯コップももらっておらずスルーしていただけにありがたかった。
60km、7時間52分(1時間27分)。
予定より16分遅い。
しかしさっきのようにこむら返りを抑えられれば、なんとか完走できるかもと思えてきた。
しかし、62kmあたりでまたもやこむら返り。
すぐに歩きに切り替えたが、さすがに2回目はすぐに走れるようにはならない。
ありがたいありがたい私設エイド。
ただし、宣伝不足のせいか地元の方の私設エイドは少なかったように思う。
寝ていたワンちゃんの写真を撮ろうとしたら、驚いて起きてしまった。
ごめんね、安眠妨害して。
70km、9時間38分(1時間47分)。
こむら返りでだいぶ歩いたのと、かなりきつい上り坂があったのとでこの10kmはずいぶん時間がかかってしまった。予定していたよりも36分遅れ。もうこれ以上は遅れてはダメ。
「少しでも早く行きたい、こむら返りがこわい」のジレンマ。
体力気力は全然だいじょうぶなのでもどかしい。
帰りの奥武島口から奥武島の写真を撮る。
ここでも真樹に電話したが出てくれず。
「こら、最悪、リタイヤしてから真樹が来るというパターンか」と心配になってきた。それともなんかアクシデントがあって、もう応援には来てくれへんの?
気分転換に、トンネル内で自撮り。
「そうか、真正面から見たら何を背負ってるのかさっぱり分からんにゃなあ。」
このあと76kmあたりで、3回目のこむら返り。
なんか治すコツがつかめてきて、割と早く戻った。
第4、5関門は気にせず通過し、この第6関門(77km)についてビックリ。
あと3分ですやん!
もうこの先は、こむら返りがどうのこうのと言っている場合ではない。1km8分24秒以内で押して行くしかない。もちろん、休けいなしで。
そう決めたら行けるもんですね。
80km、11時間02分(1時間34分)。
予定より24分の遅れ。
一番きつい10kmのはずだったが、その前の10kmより13分も速く走れた。ちょっと盛り返した。
80から90はほとんど下りやし、そのあとはずっと平坦やし、第7関門(86km)は確実にクリア、第8関門(91.9km)も行けるかも・・・。
さあそろそろあのニライカナイ橋かという時、軽自動車から手を振る真樹。オス猫サブロー君の飼い主さんが、こんな遠くまで送ってきてくれたそうだ。ありがとうございます。
「次の86kmの関門は越えられそうやし、とりあえずそこまでがんばるわ。」
「きたー、ニライカナイ橋。きたー、今日最高の強風!」
景色は抜群だったが、のぼりごと車道に吹き飛ばされそうな勢い。
しかし下りだったので、いい感じで走ることができた。
ニライカナイ橋を下り切ったところから、今度は少し上りに。
86kmの関門まであと500mというところで、本日4回目のこむら返り。
私を追い抜いて行ったランナーが、「関門まであと7分しかありませんよ」と教えてくださった。「あと500mなんで、歩いてでも間に合うでしょう。」
ちょっと走ろうとすると「ピリピリ」。歩いたあとにまたちょっと走ろうとすると「ピリピリ」。太ももの内側だけでなく、外側もふくらはぎも・・・。
しかし、なんとか関門2分前に到着。
私は気づかなかったのだが、そこに真樹が待っていてくれた。
エイドでお水をもらい、コップを持ち上げようとしたときに両足に激しい痛み。コップを落として、その場に倒れそうになった。両足こむら返りで、へたしたら腕も・・・。
すると、そこにおられた女性スタッフさんがすばやくイスを持ってきてくださった。そして、私のつま先を曲げて足の裏側を伸ばしてくださった。これで大ごとにならずにすんだ。
その方は、沖縄市から来られたボランティアスタッフさんだとお聞きした。ほんとうにありがとうございました。お名前を聞いておけばよかったのだが、聞きそびれた。「今年2月のおきなわマラソンで、41km地点のゲートが閉められ完走できなかった」と語ってられたかわいい女性ランナーさんです。「次も走ります」とおっしゃっていたので、来年のおきなわマラソンで見つけられるかなあ。
「どうされますか。先に進まれますか、それともバスを待たれますか。」
収容バスが来るのは30分後と聞いたので、待っていると体も冷えるし、行けるところまで行ってみようかと思った。せっかく関門突破したのだから。
しかし、治まっていたこむら返りはちょっと動けばぶり返す。ここで断念するしかない。
私がのたうち回っていた一部始終を、真樹は最初から見ていたらしい。でもその前に、がんばって走っているところも見せられたし、これで良しとしましょう。
けっきょく、バスでゴール地点に帰ることにした。
帰り道にはゴールを目指すランナーの姿が・・・。ああここに入りたかったなあ。
そう思いながら観察していると、あと5kmくらいの交差点信号待ちに大工の備瀬さん。
「ぴせさーん、あとすこしー、がんばってー。」
「あー、ふじいさん!」
「86キロでやめましたー。」
「それは残念。じゃー、またー。」
「なごうら100」にも出られると言っておられた。出張販売の日じゃなかったら走りたかったのになあ。3月の第1日曜は「篠山」やしなあ、残念。
バスの中からヨメさんにメール。
「86キロの関門は越えたんですが、こむら返りが止まらず、そこで断念しました。これから、真樹と奥武島の民宿へ行きます。」
30分ほどでゴール地点に。
「完走証はこちらでお渡ししています」という呼び声に吸い込まれそうになった。
「ない、ない、ない」と言って大騒動になるところやった。疲れでだいぶボケてます。
預かってもらっていた荷物を受け取ったまではよかったが、そのあと全身こむら返り。風がビュンビュンで寒かったので、とりあえず何か着たかったのだが1ミリも動けない。真樹を長いこと待たせてしまった。
それでも自分で運転して、25km先の奥武島の民宿「芭蕉布」さんへ。
シューズを脱いだら予想通り、水ぶくれがいっぱいつぶれてますやん。そら、つま先がジンジンと痛んだはずやー。
胃腸薬を3回投入したせいか、いつもの吐き気はなかった。
沖縄では珍しく「なべ」にしてくださったので食べやすかった。
真樹もおいそうに食べていてよかった。
食べながら、食べたあともオーナーご夫妻と長話。奥様が「まきちゃん、スタンプの取り入れ方教えて」と言われ、真樹がていねいに教えてあげていた。真樹も、お役に立てて良かったと言っていた。
夜は真樹が買って来てくれたお菓子をバクバク「ゆんたく」する予定だったが、さすがにそこまで元気は残っていなかった。
3時半起床で11時就寝。いろんなことがあったけど、楽しい一日でした。
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2016年12月17日(土)
心静かなウルトラ前日 [ランニング]
明日の「沖縄100キロ」は、ターサージールTS4で。
けっきょく、月曜から6日連続RUNなし。今日は、この新しいシューズを少しでもはいて慣らしておきたかった。しかし、何やかやでその時間がなかった。
明日は、一度もはいたことのないシューズで100キロに挑戦です。まあ、それはそれで実験としておもしろいですよね。
「カプセルホテル・沖縄」の朝食。
これがついて2800円ですから安い。
ゆいれーる・牧志駅から古島駅へ。
牧志駅前ではフリーマーケットがあるようだ。
今日はバスが来る時刻の15分前に到着。
9時15分に乗り、10時半名護市役所前到着。
市役所北側のネコちゃんは、今日は1ぴきだけ。
たしか、これはトックリキワタの花。
だいぶ前、名護のお友だち・玉城さんに教えてもらった。
玉城さんのお勤め先の前を通過。
「今日は玉城さんは?」と一応聞いてみた。
「土曜日はお休みですよ。」
玉城さんの代わりに、ネコちゃんの写真を撮っておいた。
たぶん親子なんでしょうね。
長生きしてやー。
ゆっくり歩いて行ったので、真樹のアパートに着いたのは11時。
真樹は友だちのところに遊びに行っていて留守。
裏の家には新猫。
畑の土を掘っているのでどうしたんかなあと思って見ていたら、○ンコをして、また土で埋めていた。かしこいねえ。
「かしこいって、私のこと?」
かしこいのはたいていメスやから、たぶんこれも・・・。
仕方ないので、一人でお昼ごはんに。
パオパオ御用達の「きっと屋キッチン」さんへ。
気を使ってもらわなくてもいいおみやげを持ってきました。「おたべ」のミニ版で「こたべ」です。この3つのうちすら1つだけ選んでください。
この作戦は見事的中。店長のテンコさんはすごく喜んでくださった。
さて、テンコさんはどれを選ばれたでしょうか。
今日はシークレットメニューの日だったが、昨日のブログで公開されていたので「おでん」と分かっていた。いつも東南アジア系のメニューが多いので、純和風の「おでん」は若干ずっこける。でも、すごくおいしかった。
お客さんが私一人。
ということで、店長のテンコさんと一時間近く「さし」でお話しさせてもらった。「いやいや、そこまで話してくださらなくても」というような内容も含まれるので、ここにはそれは書きません。
書いてもいい話・・・。
高校の時、急な下り坂道でブレーキが利かなくなり、前輪に足を突っ込んで止めようとしたら体が吹っ飛んでいった。その数秒間の間に、本当に「過去の走馬燈」が見えたらしい。
自転車はフォークが吹っ飛んだが、体は奇跡的に軽症で、服がボロボロになったのと、足に青あざができたくらいですんだらしい。
あとの話は、とてもじゃないけど書けません。
私のウルトラの話も聞いてくださり、「どんな練習をされてるんですか」と聞いてこられた。
「たぶん、ウルトラに出る者の中では練習量は一番少ないと思います。でも、ほとんどの人が完走できる体力は元々持っていると思うんですよ。それがうまく出せる人と出せない人がいて、私は今の自分の力が100パーセント出せるように努力しているつもりです。ウルトラ完走には、精神的な要素も大きいと思いますけど・・・。
と言って、実は全然完走できてないんですけどね。」
明日ののぼりのチェック。
私にとってはこれが一番大事。
2時前に真樹が戻り、車を貸してもらった。
4時半ころ、奥武島の民宿到着。休けいしながら行ったとはいえ、えらい時間がかかった。
そこからコース下見へ。
心配していた風は、海岸沿いはきつかったが、ちょっと山側に入ったところではましだった。もう、これが気になって気になって・・・。
スタートの与那原町は、すごい車の渋滞。
けっきょく、奥武島より東側のコースだけしか下見できなかった。それでも、一番きつい上り坂がしっかり見られたのでよかった。あの上り坂は無理したらあかん。
もう一度民宿に着いたのは7時。
それから、おいしいおいしい晩ごはんをいただいた。
「ごはんは部屋に持って上がりましょうか」と言ってくださったのだが、ご夫婦といっしょにいただいた。お話しさせてもらいながら食べる方が消化にいいでしょう。
渋滞の運転が疲れたけど、まあまあ心静かないい「ウルトラ前日」になった。
明日、まっさらシューズでどこまで行けるかな。
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2016年12月16日(金)
「かあちゃんにはないしょやで」 [沖縄]
「まーきー。」
「なーにー。」
「また、やってもうたー。」
「えー?」
「最終バスに乗り遅れて、帰れへん。」
「あーあ。」
「こっちのカプセルホテルに泊まって、明日の朝に帰るわ。」
「わかったー。」
「かあちゃんにはないしょやで。」
「またかー。」
今日はリムジンバスが遅れて、ピーチに乗れへんかと心配だった。しかしそのピーチも遅れ、那覇空港着は50分ほどの遅れ。(16時25分着予定が17時15分着。)
ピーチのCAさんの髪の毛がピーチ色でかっこよかった。
那覇空港に降り立つと、とんでもない強風。体感温度はかなり低かった。
日曜は少し気温が上がるようだが、一日中5〜8mの風が吹く予報。大きなのぼりを背負って走る私には、かなりの試練になる。
「のぼりラン」にとって一番嫌な「横風」(今大会だと南風)にならないことを願う。横からあおられるくらいなら、向かい風のほうがまだ走りやすいですから。
余裕で桜坂劇場に行ける予定だったのに、5時50分からの映画に20分も遅れ。
「だれかの木琴」。
どんな映画かよく知らなかったが、私の好きな池松壮亮君が出ているので見たかった。
池松壮亮、いい。
恋人役の佐津川愛美も好きなんです。この二人が出ているだけで見る価値があった。
原作の井上荒野さんは、井上光晴さんの娘さんだそうだ。原作を読まなあかんね。
映画のあとにすぐゆいれーるに乗ればよかったのだが、やっぱり前の公園のネコちゃんが気になる。これで時間が狂ってしまったのかな。
古島駅で降りてバス停に向かっているとき、バスが目の前を・・・。
あれ? やんばる急行バスっていつも遅れてくるのに、時間ピッタリやん。走って追いかけたが、バスは行ってしまった。
駅に戻って駅員さんに帰る方法がないか聞いてみたが、この時間からは無理とのこと。タクシーの運ちゃんに聞いてみると「名護までは12000円くらい」。それならカプセルホテルに泊まった方がいい。
真樹に電話したあと、ゆいれーるで牧志駅へ・・・。と思ったら、ゆいれーるはトラブルが起きてストップ。もう、ふんだりけったり。
古島駅でだいぶ待って、やっと復旧したゆいれーるで牧志駅近くのカプセルホテルへ。
「初めてじゃないですよね。」
「はい、2回目です。」
「お名前は?」
「ふじいこうじです。」
「前は2年前に来られてますね。」
「そんなもんですかね。なんか、すごい暑い時でした。」
ちゃんと顧客管理をしておられるのがびっくり。沖縄らしくないような気がして・・・。
晩ごはんは10時。
そのお店の最後の客だったようで、広いお店でポツンと一人で食べていた。
ああ、幸先が思いやられるスタートになりました。
「かあちゃんにはないしょやでー。」
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【今日のきく】
早朝はまだ雨が降っていて、ヨメさんときくの散歩はちょっとだけ。
私が出かける前に雨はやみ、時間の余裕もあったのできくのお散歩に行っておいた。
比叡山も雪化粧。
北のほうの山も真っ白だったので、うちのいなかも少し積もったでしょう。
当分「今日のきく」の写真が撮れないので、今日はぎょうさん撮っておきました。
きくちゃん、オバサンのゆうことようきいて、かしこうしといてやー。
こまらしたらあかんでー。
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