2009年05月08日(金)
「しんちゃん」〜シリーズご近所犬・10〜 [わんこ・にゃんこ]
2年前、東映団地に引っ越してきた時、初めて会ったワンちゃんが「しんちゃん」だった。
うちの家から2軒挟んだ西隣り、Hさん宅のワンちゃんである。
近くに犬を飼っておられるおうちがあってホッとした。犬を毛嫌いするような人が近くにおられたら、そこには住めない。うちにはあまりかしこくない「きく」がいるから。
住み出してしばらくすると、近所中に犬の鳴き声がすることに気付いた。ここは、ほんとにいい団地です。
「しんちゃん」の「しん」は「森」のしんらしい。かっこいい。歳ははっきりとは分からないとおっしゃていた。でも、だいぶ目ダレをしているので、若くはないと思う。(確か、10歳はこえているとおっしゃっていたような・・・。)
しんちゃんはオスでうちのきくはメスなので、すぐ仲良くなるかなと思っていたが、どうも様子が変。仲良くもなく、いがみ合ったりもしない。お互いに見て見ぬふりをしているとしか思えないのだ。
うちのきくは、相手がどんな犬であろうとたいてい「ガウガウ」。(なぜか、ゴールデンだけは例外。)ところが、しんちゃんだけは空気のような存在みたいである。
そのしんちゃんは、きくが通るとあさっての方を向いてしまう。「なんでー。」
この2ひきの関係、「どっか、おかしいやろー。」
先日、きくと長代川の散歩道を歩いていると、しんちゃんの散歩に出くわした。
「いやー、しんちゃん、ええのん首にまいてもうてー。」
「実はね、手術したんです。まかなくてもいいんですけど、ちょっと手術の跡が痛々しくて・・・。」
「あらー、そうやったんですか。どんな手術やったんですか。」
「首にガンのようなものができて、それを取る手術やったんですけど、けっきょく取れませんでした。お医者さんからは、もう長くは生きられないって言われました。」
「えー、・・・。でも、そんなん言われてから長生きした例もありますし、だいじょうぶですよ。さっきも、すごく元気に歩いてましたやん。」
「そう、それはいつもとかわらないんです。」
しんちゃん!
そう、やすやすと死んでもろたら困る!
うちらの町内のご長寿犬として、うちのきくみたいな若造に目を光らせてもらわなー。
「たのむでー。」
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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