2011年04月14日(木)
私の尊敬する・・・ [わんこ・にゃんこ]
私の尊敬する人は、過去にはなし。たぶん、この先もないと思う。
よくアンケートで「両親」と書いている人があるが、あれを見ると身震いしてしまう。
「そんな、バカな!」
私にとって両親は、いくつになっても恐れ多い存在。「尊敬」なんて軽い言葉ですまされる存在ではない。
姉や兄が親に向かって軽々しくしゃべっているのを横で見ていて、私はいつもハラハラドキドキしていたものだ。
今現在、強いて尊敬する存在といえば・・・、うちの黒猫・あんも。
もうすぐ22歳なんですよ。人間でゆったら何歳?
それなのに、いつも堂々としていて私を寄せ付けない。
ちょっとちょっかいを出そうものなら、今も衰えぬ秒殺ネコパンチ!
100歳超えたあばあに、「お前もしっかりせえ」と叱れているようで・・・。
でも今やばあさんネコ・あんもは、ネコパンチを出す瞬間はよろけてしまう。こないだなんか、階段の途中で私にネコパンチを繰り出し、真ん中へんから一番下まで転げ落ちてしまった。でも、そのあと何事もなかったかのように立ち上がり、階段を上ってきたあんものかっこよさったら・・・。ほれぼれしてしまうねー。
うん?
これって、「尊敬」じゃなくて「憧れ」?
こんなあんもも、食事中だけは無警戒になってしまう。
後ろから忍び寄って、「えいや!」とだっこして、素早く写真。
成功。
今日はなぜか穏やかで、そのあとなでても怒らなかった。
「ミヤーン、ミヤーン」と大声でないていたけど、なにを訴えていたんやろう・・・。
※ 4月10日「ちゅら海・今帰仁・パイナップル」の記事をやっと書きあげました。よろしかったら、戻って見てください。
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2011年04月13日(水)
きくと桜 [わんこ・にゃんこ]
今日の題は、外国人向けの日本観光パンフレットみたい。
でも、このきくは花の「菊」ではなく琉球ミニシェパードのきく。
ずっと勝手に「琉球ミニシェパード」を名乗ってきたが、最近ますます「ミニ」ではなくなってきた。(そっちかい!)
わがままな「琉球ミドルシェパード」ってとこでどうでしょう。
桜のトンネルはなんとも言えんいい感じ。
そこにきくを走らせるとこんな感じ。
穏やかな気候です。
「よっ、おとこまえ!」
って、女の子なんですけど・・・。
夜はもうお疲れ?
「ゴッ、ゴンドウクジラ?」
いえ、きくの背中が黒光りしているだけです。
明日、また桜の下を走ろうな。
※ 4月9日の「伊江島一周マラソン」の記事をやっと書き上げました。よろしかったら、ぜひ戻って見てください。
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2011年04月12日(火)
ゆりとメダルとおみやげと [沖縄]
伊江島マラソン2位の賞品は、特産品のゆり。
私も3kmで2位に入れたので、鉢植えのゆりをいただいた。どうやって持って帰るか悩んだが、けっきょく宅配便で送ることにした。沖縄京都間はかなり高くつくが、植物を傷めずに運ぶにはこれも仕方ない。
ホテルでもらった一番大きなダンボールにゆりを入れ、あいたスペースに大会参加賞の泡盛やおみやげなどを詰め込んだ。
今日届いた荷物を見てびっくり。荷物が2つに分けてあった。1つはゆりだけ、もう1つはそのほかのもの。宅配業者さん(日通のペリカン便)が詰め替えてくださったようだ。
ゆりも泡盛も無事。すぐにホテルにお礼の電話をした。
こういう細かい対応がうれしいですね。
3km2位の赤メダル、10km3位の緑メダルもいっしょに入れておいた。(ちなみに1位は青メダル。いつかゲットしたい。)
沖縄伊江島のゆりが、ここ京都で咲いたらうれしいなあ。
大会会場で使えるフリー食券(500円分)は、おみやげ物にも使えた。私は3種目出場したので1500円分、真樹の分も合わせると2000円分になり、いろいろな種類のおみやげが買えた。
大会記念泡盛も4本いただいた。
私はほとんど飲めないので、誰にあげよか知らん。
これは、「ナゴパイナップルパーク」での記念写真。
足を引っ張ったら写真が出てくる。
愛嬌があります。
このメダルがうれしくて、何べんも何べんも写真。
ちょっとしつこかったかな。
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2011年04月11日(月)
ガラス彫刻 「沖縄KING」 [沖縄]
沖縄最終日は那覇へ。
何か一つ「手作り系」もしてみたいと思っていたら、いい所が見つかった。
ガラス彫刻専門店「沖縄KING」さん。グラスに絵や文字を彫刻できるらしい。
昨日の夜、真樹と相談。
「明日、どうする?」
「もう、那覇行っとこ。」
沖縄旅行はもう何度目になるか分からないくらいだが、いつも那覇空港前の渋滞に巻き込まれている。一番ひどかったのは、4年前廉と行った時。レンタカーを返しに行く時間もないくらいだったので、空港前で廉だけ降ろし搭乗手続きをしてもらった。私は大急ぎでレンタカーを返し、空港にとんぼ返り。超ぎりぎりで搭乗。あの時は本気で青ざめた。
そんな話を聞いているので、真樹も心配だったのだろう。早めに空港近くに戻っておきたかったようだ。
せっかくビーチ前のホテルに泊まったのに、まだ一度もビーチには出ていなかった。最終日は余裕があったので、少しビーチにも出てみようと思っていた。その予定で、昨日ぞうりを買ったばかり。
朝食後、ビーチに出ようとしたら雨。
ポツポツかなと思ったら、かなりの強風を伴った雨だった。
「浜遊び」断念。
本当は私は最終日には「体を使って遊ぶ系」のところにも行きたかったのだが、この雨であきらめもついた。真樹が言っていた「手作り系」のところをさがしておいてよかった。
那覇市内でガラス彫刻のお店をされている「沖縄KING」さん。電話で予約を入れると、快くOKのお返事だった。
カーナビの電話番号検索は無理なようだったので、住所を番地まで入れて検索。カーナビの指示どおり進むと、私の予想通り10時半ちょうどにお店に到着した。
お店に入らせていただくと、40歳くらいの男性が待っていてくださった。
「絵や文字がガラスに彫刻できる」というのが最初は理解できていなかったのだが、ていねいに説明してくださってようやく分かった。
簡単言うとこういうこと。
1.削りたい部分を露出させる。(削れたら困るところをテープなどで隠す。)
2.細かい砂が噴射される機械を使って、露出している部分を彫る。
3.保護していたテープをはがす。
これならできそう。
絵の柄は、沖縄らしいデザインが10種類ほどあってその中から選ぶ。真樹はカメ、私はハイビスカス。
文字のほうは自分の名前や制作した日を入れる人が多いらしく、私らもそうした。
絵柄と文字のシールをグラスにはり、削りたい部分をピンセットで取り除く。この作業、真樹は早くできたのだが、私はかなり時間がかかってしまった。なんせ、老眼なもんで・・・。
彫刻の機械には、備え付けの分厚いゴム手袋をはめて手を入れる。そうでないと、指に彫刻が・・・。
私が先にやらせてもらったのだが、まんべんなくきれいに仕上げようと真剣だった。終わったとき、思わず「ふー」。
お店の方に、「息が止まるでしょう」と言われた。ほんとうに。
おー、こんな真樹の真剣な顔はめったに見られん。貴重なショットです。
真樹は、細かい作業が苦手ではないということが分かった。きれいに仕上がっていた。
作品を持って、記念撮影。
撮ってくださったのは、このお店のオーナーである奥様。
こちらも記念に、ご夫婦とともに写真に入っていただいた(真樹が撮影)。
オーナーさんご夫妻と、少しおしゃべりもさせてもらった。
真樹も私も、ご主人は沖縄の方だと思い込んでいたのだが、なんと大阪出身。
「沖縄の方に見えますね」と言ったら、「そう言われたのは初めてです」と喜んでおられた。そのご主人が、大阪で沖縄出身のaikoさんと知り合われご結婚。3年ほど前ご家族そろって沖縄に移られ、このお店をオープンされたということだ。
いいお店にめぐりあえた。お二人のゆったりとしたお人柄が伝わってきて、すごくいい時間が持てた。
去年の夏、今帰仁の九平君のおばあちゃんが言ってはったよなあ。
「沖縄はだれも急がないさー」
ガラス彫刻専門点「沖縄KING」さんは、その沖縄のよさを再認識させてくれるようなお店でした。 (P.S. aikoさんはお若くて美人!)
沖縄大学がすぐ近くのようだったので、「前だけでも通ってみるか」と真樹に提案。カーナビに入れて見ると、なんと沖縄KINGさんから1.2km。
「こんな近いんやったら、もし真樹が沖縄大学入ったら、沖縄KINGさんでバイトさせてもらわんなんなー。」
沖縄大学の前を通ると、ちょうど昼時で学生さんがたくさん門から出てきていた。真向かいにある食堂などへ行くようだ。チラッと見ただけだが、けっこうイケメンの学生がいたりして・・・。
真樹も、「ここもええかなあ・・・」なーんてね。オープンキャンパスの日に都合がつけば、行けたらいいのにね。そのときは、またこのパオパオがおともに・・・。(かあちゃんに、おこられる〜。)
空港で昼食。
沖縄料理の店には、来店された有名人のサイン色紙がいっぱい飾ってあった。私は前から食べたかった「海ぶどう丼」を注文。ちょっと高かったがおいしかった。
外を見ると「ポケモン飛行機」。
ポケモンが大好きな廉のみやげに・・・っと、もう大学2回生やちゅうねん。
空港に早く来すぎて時間をもてあました。こんなん初めて。
関空、17時10分着。
うまい具合に特急「はるか」に乗れて、京都駅に着いたのは夜7時。こんな早い時間に沖縄から京都に帰ってきたのも初めてだ。これは楽。
きくちゃんが、振りちぎれんばかりにしっぽをふって迎えてくれた。ああうれし。
ますみちゃん、4日も沖縄に行かせてくれてありがとね。
とってもとってもいい旅行でした。
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 4 )
2011年04月10日(日)
ちゅら海・今帰仁・パイナップル [沖縄]
昨日の夜、真樹に聞いてみた。
「どっか行きたいとこある?」
それが、まさかまさかの「ちゅら海水族館」。
つい2ヶ月ほど前、高校の研修旅行で行ったとこやん。そこに行きたいとゆうとは思わなんだ。
こないだは、駐車場から入り口まで雨に打たれぬれてしまい体が冷え、時間も短く見た気がせんかったらしい。
「そうか、そんならこのホテルからすぐやし行こかいな」ということで、10時過ぎホテルスタート。11時には「ちゅら海水族館」に着いた。
「ちゅら海水族館」の目の前に、昨日行った伊江島が。私もこの水族館は3回目になるのだが、今まで伊江島の存在にはまったく気づかなかった。おもしろいもんですね。
キジムナーの足を引っ張るパオパオ。
ジンベエザメがいる水槽の横のカフェ。まだお昼ちょっと前ですいていたので入った。食事系はピラフくらいしかなかったのでそれを注文。チンのやつなのでおいしいとは言えなかったが、ジンベエザメを見ながら食べられるのはぜいたく。
もっとちゃんとしたメニューを増やして宣伝したら、もっともっとお客さんが増えると思う。
ここにきたら絶対見ていかなあかん、イルカの「フジ」。尾びれのなくなったイルカです。
前に来た時はプールの底のほうでじっとしていたので心配だった。今日もあまり動かないのか・・・。
いや、そんなことはなかった。ほかのイルカに比べると動きは少ないかも知れないが、人工の尾びれをつけて元気に泳いでいた。時々顔も出してくれたし・・・。
ゴンドウクジラのゴンちゃん。
えさの魚を口に入れても必ず吐き出す。
志村けん状態。
何度も何度も、口に放り込んでは「ぺっ」のくり返し。
まとめて全部いっぺんに放り込むと、やっと「ごっくん」。もちろん、わざとです。
イルカのショーのところからだいぶ離れたところに「マナティー館」。
ここは入ってよかった。
マナティーがすぐ近くで見られる。
マナティーは草食動物で野菜系のものしか食べない。私たちが入ったときは、ちょうどかぼちゃをやっておられるときだった。その薄いかぼちゃを、短い手を使って上手に食べるんです。なんてかわいいこと。
「ちゅら海水族館」から伊江島はほんとにすぐ近くに見える。それをうまく利用して宣伝したら、伊江島の観光客ももっと増えるのにと思った。
同じところでも来るたぴにまた新しい発見がある。
「ちゅら海水族館」もまた来てみたい。
--------------------------------------------------------------------------------
沖縄本島北部に来れば、必ず立ち寄りたいところがある。
真樹がいなかの小学校に通っていた時、1年上の学年に九平君がいた。その九平君のおばあちゃんが、今帰仁(なきじん)にひとり住んでおられる。
去年の夏、真樹を連れて行ったらすごく喜んでくださった。
「真樹が名桜大学を受験するかもしれません」と言うと、「うちに空き家があるから、そこから通ったらいいよ」と言ってくださった。「女の子がそばにいてくれたら、5年は長生きできるよー」とも言ってくださった。
こんなやさしいおばあちゃんに会いに行かなければ。
その前に、有名な今帰仁城跡を見学。
ここは、九平君の同級生の俊君一家が去年の夏訪れたところ。(ここでの写真が今年の年賀状になっていた。)
ちゅら海水族館からすぐ。
今帰仁城跡の入場料は大人400円、高校生300円だった。
入り口の入場券を渡すところに、なんとネコちゃん! それも、食事中!
「さわったら怒りますか?」
「あっ、全然だいじょうぶですよ。」
いやー、こんなとこでネコちゃんをなでられるとは思わんかった。
このでっかいネコちゃんは名前は「との」。
足元にはもう1ぴき、こちらもでっかいネコちゃんがうつらうつら。
このネコちゃんの名前は「とら」。
さらに、反対側の茂みにもう1ぴき。
こちらは、さきの2ひきとちがってやや小ぶり。動きも俊敏だった。
名前を聞くと、「名前は付けてないんですよー、全部で10ぴきもいるのでねー。」
まさかこんなところで3びきもかわいいネコちゃんに会えるとは。すごく得した気分。
城はもうないのだが、石段や石垣が残っている。
上ったところに「マキ科、イヌマキ」の木。
「マキの木ってあるんやな。それも『犬真樹』やって。こら、写真撮っとかなあかんわ。」
記念撮影ポイントに行くと、2組もシャッターを頼まれてしまった。まあまあ上手に撮れました。
真樹を一人で撮っていると、先ほど撮ってあげたご夫婦の奥様がわざわざ戻ってこられ「シャッター押しますよ。」
そこまで言われたら、真樹も嫌がるわけにはいかん。
なかなかいい親子記念写真になった。
俊君一家が写真を撮った場所を見つけようと、さがしまわったが見つけられなかった。
「写真に写ってた大きな木、もう切ってしまわはったんちゃう?」
入り口に戻ると、とらちゃんがバケツを枕にうつらうつら。
なんちゅうかわいらしいネコちゃんやねん。
今日もかなり暑い。
売店でアイスを売っていたので食べることにした。
私は、沖縄の「ぜんざい」。
日に焼けて、昨日買ったばかりのかりゆしウェアスタイルで食べる「ぜんざい」は最高。
私が食べたのは、「黒糖ソフトぜんざい」やったかな。
沖縄の夏は、コレで決まり!
このあと、今帰仁小学校近くの兼次(かねし)家へ。
5年前初めておじゃましたときには、まだおじいさんも元気だったのに・・・。この5月で三回忌になるそうだ。
でも、そのころに九平君一家が仕事もかねて沖縄に来てくれるそうだ。おばあちゃんは、それをすごく楽しみにしておられた。
ゆっくりしていきたかったのだが、まだ行きたいところも会ったので「また来ます」と言ってお別れしてきた。
−------------------------------------------------------------------------------
次は、「ナゴパイナップルパーク」。
でもその前に立ち寄りたいところがあった。
去年の夏、学校見学をさせていただいた「名桜大学」。
わざわざ先生2人を呼び出してくださり、いろいろとお話をしてくださった。ここまで来たのなら、そのときのお礼を言っておかなくては。
ただし、この日は日曜。守衛さんだけしかおられなかったので、お礼をいいに来た旨を話し、京都から持って来たお菓子をことづけておいた。
また、真樹からNGが出そうだったが、真樹は車にゆられてぐっすり。すべてパオパオが勝手にやったということで・・・。
「ナゴパイナップルパーク」は「名桜大学」のすぐお隣り。
何回も前は通っていたのだが、入るのは初めて。
沖縄ツーリストからもらった券があったので、入場料はタダ。
入るといきなり、「カートに乗ってください。」
説明付きのカートで園内をぐるり。
確かにパイナップルがあることはあるが、想像していた公園とはだいぶちがった。もっとだだ広くて、歩きまわらんなんようなところだと思っていた。
カートでぐるットまわったら、もうおしまい。
その先は、なぜか「貝の展示館」。パイナップルはどこ?
まあ、「カイロウドウケツ」を見られたのが値打ちやったかな。
「貝」の先は広大な売店。
公園には2、3人しか係の方がおられなかったのに、売店には何十人も。ははん、ここは公園に売店が付いている施設じゃなくて、広大な売店に小さな公園が付いている施設やったんやー。ほっほっほー。
まあ、いいや。貴重な真樹とのツーショット写真が2枚も手に入ったんやから。
2枚で1500円は安い。ちゅら海水族館がもっと高いと思っていたのに安くついたので、これくらいのぜいたくはいいでしょう(水族館は、大人1800円、高校生1200円のそれぞれ1割引)。
今日は一日で3か所をゆっくり見てまわることができた。 込み合わないこの季節に沖縄に来るのもなかなかいいなあと思った。
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2011年04月09日(土)
第19回伊江島一周マラソン [ランニング]
待ってくれている人がいたらがんばれる。
3kmを走った後、自分が思っていたよりも早く5kmがスタート。その後半、早くも目の前クラクラ。ほんまに、ゴール1km手前のへんで倒れるかもと思いました。でもゴール前300mのところに真樹が待っているはずと思ったら、気がしっかり持てた。
5kmは21分31秒と好タイムだったが、惜しくも4位。悔しかったけれど、不思議な満足感もあった。自分なりに100%近い力が出せたと思う。それで入賞できなかったらしょうがない。
10kmは、5kmゴール後すぐ。
こちらは、前半がクラクラ。でも、走っているうちに体も心も安定してきた。
最後の交差点に真樹がいてくれるはずと思って探したが見つからず。「車で寝とんのかな。」
そしたら、そのちょっと先の高いところで、カメラを構えて待ってくれてましたわ。
「帰ってきたでー」と大声で呼びかけたら、「ニコッ!」
記録証発行所でもらった結果は・・・、3位!
「わー!」と叫んだら、係の女性がびっくりされていた。これは、最初の3kmの2位よりうれしかった。
「がんばれたのは、待っていてくれた真樹のおかげです。ありがとね。」
本部港9時発のフェリーで伊江島へ。
少しは島の観光もしたかったので、レンタカーごと船に乗った。
フェリー乗り場では、野良犬らしき黒いワンちゃんがさまよっていた。船が出る寸前まで、船のすぐ近くにいた。そんなにやせてはいないように見えたが、何とか生き延びていってほしい。
伊江島の東部にとんがっている城山(ぐすくやま)。高さ172mだそうだが、もっと高く見える。
約30分で伊江港に到着。
ナンバーカード交付会場は、港のすぐ近くの「はにくすにホール」。
スタートまでだいぶ余裕があったので、島の観光をすることにした。
港のすぐ近くに、真樹が民泊させてもらったおうちがあった。ごあいさつをしたかったのだが、真樹からNG。また、次の機会に・・・。
伊江島といえばここ。
「伊江島タッチュー」と呼ばれる城山。昔から漁師さんの目印になっていたらしい。
真樹は1月末の民泊の時に登ったばかりなので、私ひとりで登ることになった。
島の南側(港側)は、わりと家が多い。
そして、すぐ目の前に沖縄本島(本部半島)が見える。
登っている途中、大勢の外国人とすれちがった。マイクロバスで来られていた方のようだ。
島の北側は一面畑。ほとんど民家は見られない。
島の西側は米軍の飛行場と訓練場。
ハーフマラソンのコースでは、飛行場の敷地を少しかすっていくようだ。
頂上に誰もおられなかったので、カメラを岩においてセルフ写真。
太陽が雲にかかっていたので、まだそんなに暑くはなかった。
下りも登りと同じ道。狭くて急だが、ちゃんとした階段になっているので歩きやすい。
このあと、島の最北端「リリーフィールド公園」へ。
4月後半から「ゆり祭り」が始まるらしいが、まだゆりはほとんど咲いていなかった。
そこから飛行場のまわりを回ってマラソン会場に戻った。
マラソン会場である「ミースィ公園」のまわりを散歩。
ゴール前300mくらいのところのおうちに、「ご自由に菊の花、どうぞもらって下さい」のはり紙。コース上にこんなところがあると、これだけで大会の印象がよくなる。
もし、このおうちの人と会えたらお話させてもらおう。
一方、沖縄ならではのはり紙広告もある。
「軍用地専門」不動産取引。ここを訪れた多くの修学旅行生(研修旅行生)は、このはり紙に気づいただろうか。
大会参加者には、「弁当、そば、牛汁、魚汁」の4つのうちのどれかの食券と500円分のフリー食券がついている。真樹は沖縄そばが好きなので「そば」。私は3種目参加なので、それ以外の3種類を申し込んでおいた。
最初の3kmが2時半スタートなので、11時半ころには食べておきたかった。ドライブ中に寝てしまった真樹を車に残したまま、私一人で早めの昼食。
お弁当と魚汁にしようと思ったら、「イカ汁もありますよ」。もらったら、真っ黒け。イカ墨汁でした。でも、すごくおいしかった。(イカ汁にはごはんも付いていたのだが、食べきれないので返しておいた。)
沖縄のマラソン大会はどこも屋台が充実している。今日のフェリーで帰らなくてもよかったら、いろいろ食べ歩きをしたかったんですけど・・・。また、次の機会に・・・。
中央ステージ前に、東日本大震災への義援金を呼びかけるテントが設置されていた。その募金箱の置かれている後ろに、なにやら袋に詰められたものが大量に・・・。そのときはそれが何かも検討つかなかった。
その横のテントには、東日本大震災に関する写真が。
見てびっくり。最上段中央のマスクをされている方・・・、伊江島診療所の所長さんだそうです。今回の震災で被災地に派遣されているようです。
「マラソン大会もきちっと開催して、被災地支援もしっかりやる」
マラソン大会中止を押し付け自分は何もしない人に、この伊江島の姿勢を見てもらいたい。
このあとひらめいたので、真樹に宣言。
「パオパオなあ、入賞した数かける1000円の募金するわ。最高3000円で最低は0。」
真樹は笑っていた。
うす曇だった空がだんだん晴れてきた。
心配していた気温が、どんどん上っていっているようである。ただ、救いは少し風があること。これで体感温度がだいぶましになる。
食べ終わって車にも戻ると真樹が起きていた。
今度は、真樹の昼食のためにもう一度屋台前へ。
真樹は、「全部の麺類の中で、『沖縄そば』が一番好き」だそうだ。しっかり食べて、久しぶりのレースをしっかり走ってもらわんなん。
屋台の一番はしに、伊江島のお菓子類を中心においておられるテントがあった。
「フリー食券、ここでも使えるんですか?」
「使えるよー。」
やったね。うちは500円×4人分あるから、いっぱい買える。ヨメさんやおじいさん(父)やバイトさんのおみやげになりそうなものを選んだ。
マラソン大会でこういうサービスがあるとすごくうれしい。
「すいません、写真撮らせてもらっていいですか。」
「なにー、おばあ?」
「はい、モデルになってください。」
「いいけど、おばあは高いよ。」
そのあともまだ時間の余裕があったので、先ほどの菊の花のおうちを訪ねてみた。すると、ご夫婦で玄関先に出でおられた。
「菊の花を出してくださっているんですね。」
「あー、たくさん持っていってよー。」
「いや、私、京都からなんで花がしおれてしまうでしょ。」
「2日ほどだったらだいじょうぶよ。京都から?」
「はい、娘の高校がこの1月に民泊で伊江島に来させてもらって、すごくいいとこやったって言ってたんですよ。それでちょっと調べたら、4月にマラソン大会があるっていうことが分って、娘といっしょに来たんです。」
「そうですかー。それは応援しなくちゃねー。何キロ走られるの?」
「娘は3キロで、私は・・・、ちょっと変ってて3キロ5キロ10キロと続けて3回走るんです。」
「えー、それはそれは・・・。」
「この最後の上り坂を3回も走らんなんと思うと・・・。」
「最初の3キロは準備運動のつもりで行けばいいさー。」
「ほんまほんま、ほんまにそうですよね。レース中声かけますから、応援よろしくお願いします。」
伊江島のおじい(大城さん)からいいアドバイスをいただいた。
午後2時から開会式。
もう、空は晴天。たぶん、気温は25℃を超えていると思う
コザ高校駅伝部の選手がたくさん招待されていた。
開会にあたって、まず1分間の黙祷。
それぞれがいろいろなことを思われたと思う。
私は、「もう原発はやめたい」。
伊江島ではほとんどワンちゃんを見ない。会場でもほとんど見なかった。
やっと見つけたかわいいワンちゃん。
「にこちゃん・メス・3ヶ月」
ラプラドールの子犬かなあと思ったら雑種だそうです。かわいかった。
2時30分、いよいよ3kmのスタート。
私は一番前、真樹は一番後ろへ。
スタートして東へ。
直線300mほど行くと右折、港側へ下る坂道。そこでペースをつかまなくては。
スタートダッシュはいい感じ。
右折してからの下り坂も、前に離されないようについていけた。坂を下りきったところで左折して平坦な道へ。
そこで前を観察したのだが、50代以上らしき人は見当たらず。
「ひょっとして、現在トップ?」
1km地点、3分49秒。このスピードだと、優勝も夢じゃないかも・・・。「へっへっへー!」
2km地点を過ぎても、初めの下り坂でついた勢いそのままで走り続けることができた。
「これは、ゴール11分40秒くらいか?」
しかし、最後の上り坂でやや失速。それでも後ろから一人も抜かれることはなかった。
さあ、ゴール。記録証か出てきた。
「・・・2位! 12分04秒!」
実は、3km5km10kmの中ではこの3kmが一番自信があった。最悪でも3位には入れると踏んでいた。まあまあ予定通り。でも、ここまできたら優勝ねらいたかったなあ。
でも、冷静に考えると、ここはおさえて13分くらいで走る予定だった。ついついきばりすぎてしまった。これがあとに響かへんかったらええんやけど・・・。
さあ、真樹の写真を撮りに行こう。
見に行く途中、菊の花の大城さんご夫妻にお願いしておいた。
「うちの子、660番ですし、応援お願いしまーす。」
坂の一番下まで行くと、やっと真樹が戻ってきた。
さすがの上り坂。まわりの人もほとんど歩いている。
大会記念Tシャツは、復興祈念のデザイン。
真樹が「せっかくやから、これ着て走ろう」と言ったので、私もめずらしくそれで走った。このTシャツで出ていた人がすごく多かった。
真樹のゴール。
大きな男の人に隠れてしまい、うまく撮れなかった。
「ちからをあわせて がんばろう、にっぽん。」
暑い中、きつい上り坂もあったけど、それなりにしっかり走りました。
3km一般女子(高校生〜29歳)58人中18位。(タイムは秘密。)
私はこんなゆっくりしている場合じゃない。
真樹を迎えに行ったりしていたので、あっという間に5kmのスタート時刻に。
大急ぎで着替えてスタート地点へ。
5kmは、今までの入賞者のタイムを見ても一番の難関。ここは、3kmの勢いのまま攻めるレースにしたい。
3時20分、5kmがスタート。
スタート直後は下っていくので楽に走りだせた。
しかし、途中の記憶がほとんど残っていない。ラップも何回かとったはずなのに時計に残っておらず、記憶にも残っていない。ただ、残り2kmくらいから目の前が薄暗くなってきたことだけは覚えている。
ここらで思ったこと。
シュミレーションランでは10kmの終わりに気絶寸前になったけど、本番ではもうかい! ここで倒れてどうすんねん! 坂を上りきったところに、真樹がカメラ構えて待ってるはずや。倒れてられるかい!
坂の途中に菊の花の大城さんち。
「1枚、写真撮らせてもらいますわ。」
「余裕だねー。」
ちがうんです。こんなことでもせんと倒れるんです。
公園入り口で真樹発見。
「イェーイ!」
「(パチリ)」 (トップの写真)
これで息を吹き返し、怒涛のゴール。
「3位いけたかも・・・。」
出てきた記録証は「4位」。タイムはこの暑さの中で21分31秒だからようがんばりました。というか、よう倒れんとゴールしました。
こんなことに一喜一憂してられん 。またまた急いで着替えて10kmスタート地点へ。
スタート前で、チョッパーがジャグリングをしていたので写真を撮らせてもらった。
「今日、3km5kmと走って3種目なんです。5kmのゴール前では倒れそうになりました」と言ったら、チョッパーにあきれられてしまった。
10kmの名簿を見て、どえらい人の名前を発見してしまった。「名嘉真儀孝」さん。
昨年の5km優勝者(18分31秒)であり、この大会の10km50代最高記録保持者(36分13秒)。そして、去年私が優勝ねらいで参加した「とかしき島マラソン10km」の優勝者でもある。
「あー、これでまた3位入賞が遠ざかったかー・・・。」
4時10分、10kmがスタート。
10kmは3km5kmとは反対に西に向いてスタート。
太陽に雲がかかり、少しは走りやすくなった感じだった。
最初はゆるやかな上り。
そのあたりで、50代らしきランナーをだいぶ抜いた。
しかし、5kmゴール前のしんどさをそのまま引きずっている。体か重く息がしんどい。
「早く自分のリズムを組み立てて行かなくては・・・。」
飛行場の手前を右折し、島の東側をめざす。城山が見えたあたりからゆるい下りになっていたようだ。少しずつ体が楽になっていく。
すぐ前を走っている若者に「ゆうたー、ゆうたー」とすごい声援。呼び捨ての応援ということは、地元・伊江島の青年にちがいない。
そんなことを考えながら走っていると、体も心も落ち着いてきた。自分なりのいいリズムで走れるようになってきた。
東海岸手前で右にカーブし、あとはゴールまでだいたいまっすぐ。その後半は前を走るランナーを目標に、一人また一人と抜いていくことができた。
「ゆうた君」に追いついたので、「地元の方ですか?」と聞くと、「そうです」。すぐ追い抜けると思ったら、そこからだいぶ私についてきた。「ええ粘りじゃー。」
坂を上りきる手前で何とか「ゆうた君」に先行。
公園の入り口で、また真樹から写真撮影。今度は5kmの時より元気だった。
「真樹、帰ってきたでー。」
「(パチリ)」 (トップの次の写真)
ゴールタイムは45分02秒。
この条件の中ではゆうことなしのタイム。これで入賞ならずとも納得できるところ。
そして、出てきた記録証は「3位」。
「やったー!」
「ゆうた君、ゆうた君。」
いきなり知らないおじさんから名前を呼ばれた「ゆうた君」は、少しとまどっていた。
「ゆうた君、いっしょに写真とってもらいましょ。」
「はい。」
なかなかガッツのある若者。最後のゴールではちょっとだけ先行させてもらったが、私が追いついてからの粘りはすごかった。真樹の友だちになってもらえたら・・・。
「高校生ですか?」
「いえ、22歳です。」
「そうなん。若く見えるねえ。社会人?」
「はい、そうです。」
残念。6歳も上ではちょっと無理か。
表彰式でとなりの2位の男性から話かけられた。
宇江城さんという方で、奥様は女子の1位だった。すごく仲のいいご夫婦だったので、記念に写真を撮らせてもらった。ご夫婦ともいい笑顔ですね。来年はうちも・・・。
あとで記録を調べてびっくり。2位の宇江城さんは、去年の10kmの優勝者。
今年の50代10kmの入賞タイムはえらいことになってます。
1位 名嘉真儀孝 38分22秒
2位 宇江城政博 39分21秒
3位 藤井 廣司 45分02秒
ほんま、ようこれで入賞できたもんや。
「3位3位3位」ねらいは、結局「2位4位3位」。
よって、募金額は1000円×2で2000円。ちゃんと募金箱に入れてきました。
募金箱の後ろに大量に置かれていたものが何かやっと分った。募金した人へのお礼として、島特産の菊の花束を渡しておられたのだ。私は京都まで帰るのでと辞退したのだが、本当に細かい心づかいがうれしかった。
ああ、こんないい大会、来年も出たいなあ。
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 3 )
【 過去の記事へ 】