2012年02月28日(火)
東京マラソン2012〜意気込まない力〜 [ランニング]
「かわいいワンちゃんの写真撮らせてください。」
いきなりランナー(私)から話しかけられた飼い主さんは、ちょっと驚かれたようだった。
25km地点近く。私が走っている前後は、東京マラソンのランナー混みごみのイメージとはほど遠く、比較的人がすいている。そのあたりをそこそこのスピードで走っているランナーが、急に立ち止まり自分のほうに引返してきたら、そらびびる。
「やっと、かわいいワンちゃんに会えました。なんていうお名前ですか。」
「おじゃるです。」
「おじゃる? ・・・オスですか。」
「いえ、メスです。」
「何歳ですか。」
「今、9歳です。実は、いわきから預かっているんです。」
「いわき? あの震災の?」
「そうです。」
「そうなん? おじゃるちゃん、たいへんやったなあ・・・。やっぱり、ちょっとこわがってますね。」
「いろいろあったみたいで・・・。」
「すいません。ありがとうございました。これで、このあとがんばれます。」
それまでも何びきかワンちゃんを見たが上等系ばっかりで、ここでやっとかわいい雑種犬を見つけられた。
マラソンは35kmすぎからがしんどいとよく言われる。でも、私の場合はもっと早く、いつも25kmくらいからしんどくなる。その25km地点に、神の使いのようなかわいいワンちゃん。
「なんや、あとたった17kmやん。おじゃるちゃん、ありがとう。びびらせてごめんな。前へ前へ、走るでー。」
がぜん元気が出てきた。
「意気込まない」と「力」は相反する。しかし、目標を立てなかった今回のフルマラソンでは、この言葉が一番ピッタリくる。目標だった「ハーフ1時間半切り」を達成し、もう意気込むことは何もない。ただ、家族に迷惑をかけて出場させてもらうからにはだらしない走りはできない。「意気込まない」がそれなりの「力」が発揮できたら・・・、というのが本音である。
ホテルの朝食も、がんばってごはん2杯も食べた。いつもならお茶漬けサラサラで終わってしまうのに。このごはんがまた私好みのやわらかいごはんで、ゆっくり食べることができた。コーヒーも2杯飲んで、さあ出発。
浜松町からJR山手線で新宿まで30分ほど。
電車はランナーであふれているのかと思いきや、意外と隙々。みなさんもっと早くに会場入りされてるんでしょうか。
ただ、トイレはどこも人があふれていた。会場に近いほど混むと思ったので、駅の近くのトイレに並んで用を済ませておいた。
新宿に着いたのは8時ごろ。
早く着替えて荷物を預けなくては。
ランシャツランパンは、朝、ホテルで着替えておいた。問題はゲーターと5本指ソックス。私は腰が痛くてかがむことができない。腰がかけられるところをやっと見つけて、えっちらおっちら。ゲイターとソックスだけで何ぼ時間がかかったか。
「急がないと! 荷物は8時半まで、整列は8時45分終了。それをすぎると最後尾!」
マラソンのスタート地点にこんなに早く並んだのは、生まれて初めてかもしれない。9時10分スタートなのに、まだ40分ほどある。
人ごみの中なので寒さはそれほど感じなかったのだが、心配なのはトイレ。朝ごはんのときに、味噌汁を飲みお茶を飲み、コーヒーも2杯飲んでいる。会場入りしてからもゼリー1パックを飲み、スタート直前にもう1パック飲む予定。
新宿駅のトイレに行ったのは8時前。やっぱり、スタート時刻が近づくにつれトイレに行きたくなってきた。でも、もうジタバタしてもどうしようもない。
後ろにおられた方にお願いして、スタート前の記念写真。笑ってますけど、実はお腹が・・・。
予定通り半そでTシャツの上にランシャツ、ランパンにゲーター。ただ思っていたより肌寒かったので、持ってきていたビニール袋をはおった。グローブもいらないと思っていたが、せっかくなのでニンジン色のアシックスのグローブ新品をはめることにした。
テレビで何回も見たはずのスタート地点のはずだが、なぜか実感がわかない。東京都庁の写真を撮っておいてっと。
私の前はたったこれだけ。数百人という感じ。
後ろは果てしない。何しろ3万人以上ですから。
スタートはきわめてスムーズ。さすが陸連登録の部。こんな大規模マラソンなのに、こんなにストレスなくスタートできるなんて・・・。
スタートラインまで47秒くらい。上出来!
スタートしてすぐに仮設トイレがあった。でもすでにすごい行列。ここをスルーして進むと、またすぐ仮設トイレ。しかし、またすごい行列。もうすいているトイレが見つかるまでしんぼうしようっと。
1km地点、6分17秒。スタートラインからは5分30秒。前のほうに並んでいたとはいえ、やはり少し時間がかかった。しかし、ここらあたりから人がばらけ、普通に走れるようになった。
浅井えり子さん発見。
「写真撮らせてもらっていいですか。」
「いいですけど、だいじょうぶですか。」
「だいじょうぶです。高度なテクニックを身につけてますので・・・。」
スーツ姿で走る人発見。
「ブログに載せさせてもらいます。」
第1折り返しからトップ集団が・・・。
でもその中に川内選手はいない。
第2集団の大きなかたまりの中央に川内選手の姿が。
一瞬見ただけだが、しんどそうだった。
私を追い抜いていくサッカーボール氏。
「いつもこれで出ておられるんですか。」
「いえ、これは初めてです。」
「これは」ってことは、いつもはちがう仮装ってことやろうね。
しばらくすると、もう見えなくなってしまった。
「あの仮装で、なんぼ速いんじゃー。」
第1折り返しはこんなところ。
ここで15km。
あれっ、ここって、昨日の夕方ジョギングしたとこやん。
増上寺のバックに東京タワー。昨日、写真撮ったなあ。
私の前と右横のランナーが「アディゼロタクミ レン」。
これも写真撮っておかなくては。
ここまでのラップ。
5km 24分42秒
10km 49分00秒(24分18秒) トイレ約40秒含む
15km 1時間13分25秒(24分25秒)
20km 1時間37分58秒(24分33秒) トイレ約40秒含む
中間点 1時間43分12秒
思っていたより早く中間点を通過。後半落ちなかったら3時間半も切れると一瞬思ったが、後半落ちないはずもない。あまり先のことは考えず、今のリズムをくずさないように走っていこう。
やっと見つけたかわいいワンちゃん。
いわきで暮らしていたワンちゃんに、東京暮らしはどうやろう。もうなれたかな。
第2折り返しの手前でスカイツリーが。
これも写真を撮っておかなくては。
雷門の前を時計周りに回って28km。
「AKB、AKB・・・。」
すごい人気。この女性ランナーにもスッと追い抜かれてしまった。
「なんぼ速いAKB・・・。」
35kmすぎからは、うわさに聞いたアップダウンが3ヶ所。それでも走りのリズムはくずれることなく、いい感じで進んでいけた。
さすがに35kmすぎからはゴールタイムを計算した。残りをキロ5分ペースで行けば、ゴール3時間半が切れる。
「行けー!」
37kmくらいで、左足がカクンカクン。急に力が入らなくなった。でもスピードを落として様子を見ていると、自然に治ってくれた。
「よし!」
ゴールの電光掲示板は3時間28分台。
意外とすいているゴールアーチを通過。
私の時計で、3時間28分45秒。
後半のラップ。
25km 2時間02分18秒(24分20秒)
30km 2時間27分24秒(25分06秒) トイレ約40秒含む
35km 2時間52分25秒(25分01秒)
40km 3時間17分46秒(25分21秒)
ゴール 3時間28分44秒(10分58秒)
35kmすぎのアップダウンを考慮すると、終盤もほとんどペースが落ちていないと言っていい。
走り始めてちょうど30年。その間に何回フルを走ったか記録していないが(80回くらい?)、こんなふうに走れたのは初めてだ。(ちなみに、今回は前半1時間43分12秒、後半1時間45分32秒。「こんなことできるんですか」の世界です。)
ゴール直後にペットボトルの水をもらい、そのあとバスタオル。
次は完走メダル。
ミカンとバナナをいただき・・・。
荷物受け渡し場所へ。
預かっていただいている荷物は3万個以上。
係りのみなさん、お世話になります。
荷物をもらって更衣場所へ。
いつもなら、足を引きずり引きずりで、着替えも「いてててて」とか言いながらなのに、今回は平気。ソックスを脱いで足を観察したのだが、まったく異常なし。こんなことも初めてかも。
着替え終わってもまだ1時すぎ。チケットを取った新幹線は8時50分。あと8時間ほど何します?
まずは、ユリカモメで2駅先の「大江戸温泉物語」へ。
ここも走り終わったランナーであふれているのかと思ったらガラガラ。ふだんは入館料2900円のところ、今キャンペーン期間で2180円だそうだ。
ここは浴衣に着替え、腕にバーコードのベルトをつけて行動する。それを食事や買い物のたびに読み取ってもらい、退場するときにまとめてお支払いするというシステムだ。
まず温泉に入り、そのあと食事。でも、まだまだ時間がある。休憩室で家から持ってきた本を読んだ。でも、浴衣を着慣れてないせいかスースーして寒い。
もう一度温泉に入り、もう一度軽く食べる。それでもまだまだ時間が残っている。
ここから東京駅行きの無料シャトルバスが出ているとのことなので、それに乗ることにした。5時出発で5時半着。東京駅前に着いた時、ぐっすり寝込んでしまっていて運転手さんに起こしてもらった。
ここからでも、まだ3時間以上ある。八重洲地下街をウロウロ。
いいとこありました。古本屋さん。
ここで3冊購入。
「世の中の意見が〈私〉と違うとき読む本」 香山リカ 幻冬舎新書
「この国の『問題点』」 上杉隆 大和書房
「心をつなぐ左翼の言葉」 辻井喬 かもがわ出版
まだまだ時間があったので、さっそく買った本を読みたくなった。ただ、どこにもすわる場所がない。仕方ないので階段の端にすわって読むことにした。ちょっと風通しがよくて寒かったけど。
いつもの私の癖で、あっち読みこっち読みで3冊同時進行。3冊とも最初のほうはしっかり読めた。中でもセゾングループの経営者・堤清二氏が別名・辻井喬として対談された「心をつなぐ・・・」は秀逸(と言ってもまだ3分の1くらいしか読めていない)。古本屋さんでは、こんな意外な本との出合いもあるので楽しい。
そうこうしているうちに、やっと8時前。
お腹は減っていなかったので、ドトールコーヒーのケーキセット(500円)を晩ごはん代わりに。
ゴール後の8時間はもったいなかったような気もしたが、まずまずでしたかね。
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【RUN】
今日は5kmコース。
行き14分49秒、帰り14分42秒で29分31秒。
足は重いがどこも痛くないので、すぐ普通の練習ができるようになりそう。
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2012年02月27日(月)
東京マラソン2012・前日受付 [ランニング]
「東京マラソンに出られるんですか。」
「はい。まさか、東京ビッグサイトへ船で行けるとは思ってませんでした。」
浜松町駅近くの日の出桟橋から東京ビッグサイトへ行く船がある。料金も400円と高くはない。人ごみでエネルギーを消耗するよりは、短時間でも船旅気分が味わえるのはいい。今日の宿泊が浜松町のホテルだったので、ここから受付まで船で往復することにした。
その船を待っているとき、前に並んでおられた若い男女ペアの男性のほうから話しかけてこられた。私はウィンドブレーカー姿ですもん。それらしいですよね。
「どちらから?」
「茨城からです。」
「じゃー、近くていいですね。私は京都からなんです。」
「京都からですか。」
「なんか思っていたより寒くて・・・。」
「昨日はすごく暖かかったんですよ。今日は寒くなりましたけど、明日はまた少し暖かくなるらしいです。」
「うーん、それなら長そでじゃなくてもいいですかね。半そでと両方持ってきたんですけど。」
仲のよさそうなさわやかなお二人とお話ができてよかった。
マラソンを気持ちよく走るにはいろいろな要素がある。それは、前日の受付のときからすでに始まっていると言ってもいい。そういう意味で、このお二人とお話ができた私はいいスタートが切れたと言える。
京都駅12時02分発の新幹線。
時間が中途半端だったが、地下のラーメン屋さんへ。
ラーメン餃子セットに卵をトッピングで950円。お腹いっぱいになった。これが私のカーボローディングかな。
新幹線の中で東京ビッグサイトへのアクセスを調べていると、「浜松町から水上バスで25分」というのを見つけた。
「よっしゃ、これで行こ。」
浜松町駅から日の出桟橋へ。途中でかわいいネコちゃんに遭遇。
「明日マラソン走んねん」と言いながら近づいたが、「知らん」とのこと。
「おー、こんなかっこいい船に乗れるんかい」と思ったら、これは別便。
ちょっと横で、「船上結婚式」。
寒そうやったけど、心に残るいい結婚式ですね。
私が乗るのはこの船。午後3時ちょうど発。
なんと、お客は10人に満たず。
あれが「レインボーブリッジ」かなあ・・・。
先ほど話しかけてこられた仲のよいお二人を、後ろからパチリ。
「琉球海運」のコンテナがいっぱい。中身は何でしょう。
下の客室もほぼ貸しきり状態。こんなゆったりとした気持ちで受付に向かえるとは思わなかった。
いったん有明によって、東京ビッグサイトへ。
東京ビッグサイト到着。
船からおりたとき、先ほどのお二人に声をかけさせてもらった。
「後姿を撮らせてもらいました。ブログに載せさせてもらってもいいですか。」
さわやかな男性は31歳。私も歳を聞かれたので、「倍近い56歳です」と言うと、「お若く見えます」。まあ、お世辞でもこう言ってもらうとうれしいです。
土曜日のこの時間帯に受付に来る人が一番多いのだろう。
受付会場はごったがえしていた。
受付がすむと、あとは記念Tシャツをいただくだけ。
ところが、この出店ブースを通り抜けないとTシャツ配布場所に行けない。
もう、ここを通るだけでくたくた。私のような「初老ランナー」は、こんなところでエネルギーを消耗するわけにはいかない。
最後にひっそりとした「浅草商店街」のブースがありほっこりさせてもらった。
帰りも水上バス。
帰りは4時35分発。
さっきよりもお客さんは多かったが、それでも20人足らず。
「えっ、浜松町から東京タワーって近いんかな?」
日の出桟橋から歩いて5分くらい。
今日の宿、「チサンホテル浜松町」。
お昼の「ラーメンライスウィズ餃子」がお腹にドンと居座って、あまりお腹が減らない。まだ明るいので、晩ごはんを食べに行く店を探しがてら、ジョギングをすることにした。
ホテルのすぐ近くに神社発見。
お賽銭を入れて、「明日しっかり走れますように・・・。」
よく見るときつねさんがいっぱい。
「あー、ここは商売の神様、お稲荷さん!」
まあ、いいでしょう。
駅近くの飲食店街に入ると、ネコちゃんが数ひきウロウロ。
そのうちの1ぴきだけ写真に撮ることができた。
先に進むと、ライトアップされた東京タワー。
その手前には、「増上寺」という立派なお寺があった。
お店はたくさんあったのだが、どこも一人では入りにくい雰囲気。けっきょく、ホテル1階のレストランで食べることにした。
ジョギングは56分くらい。ゆっくり走ったので7kmくらいでしょうか。
「土日はセットメニューからお選びいただいています。」
普通は平日が安くて、土日は高くなる。しかし、ここは反対。私が注文した「ミックスフライセット」は、コーヒーが付いて1200円。安い。安すぎる。
生ビールとおつまみも注文したのだが、予定していたよりずっと安上がりですんだ。それに全部おいしかったし。
お店の女性スタッフさんは、若くて小柄でかわいい人だった。
すっかり食べ終わってお支払いに向かうと、その女性スタッフさんがおられた。
「どこで食べようかといろいろと探したんですけど、けっきょくここにして、正直言ってあまり期待してなかったんです。」
「そうなんですか・・・( ちょっとがっかりした表情)。」
「でも全部おいしくて、ここに来てよかったです。」
「ありがとうございます( ぱっと明るく)。」
「それに、てきぱきと働いておられる姿がすごく好感が持てて・・・。」
「ありがとうございます。そんなふうに言っていただいたら、すごくうれしいです。」
「失礼ですけど、おいくつですか。」
「・・・、いくつに見えます?」とニコッ!
あかん、このひとひねりで絶句。センスよすぎます。
このひとひねりのセンスが私にはないんですよねー。いい勉強になりました。
「チサンホテル浜松町」のレストランには、若くて小柄でキラリと光る女性スタッフさんがおられます。味よし、フンイキよし、値段もよし。私のお勧めです。
今日一日は、フルマラソン前日としてはいい時間をすごすことができたと言えると思う。
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ファンクラブ代表? [私の好きな人]
仕事が早い!
昨日の夜中の私のブログの記事を見てくださって、さっそくお祝いに駆けつけてくださった方がある。ありがとうございます。
「大好きなチーズケーキ。でも、ファンクラブ代表って・・・。」
うちのヨメさんと私のファンクラブ代表さんとの会話。
ヨメ「すいません。わざわざありがとうございます。」
代表「いえいえ。」
ヨメ「調子に乗るし、あんまりほめんといてください。」
代表「なんでやなー。調子に乗らしといたらええやん( いや、そんなんゆうたらあかんか)。」
さて、この方はどなたでしょう。
ヒントは、私のすきな人のうちのお一人です。
( 「パオパオだより」検定というのがあったら、これ問題にできますね。)
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【RUN】
今日は最短3kmコース。ゆっくり走って17分21秒。
いただいたチーズケーキを廉に見せると、廉が聞いてきた。
「パオパオ、3時間半切り狙ってたん?」
「いや、全然。まあ普通に走ったら、去年の篠山の3時間44分よりは速く走れるやろうくらいには思ってたけど・・・。その程度。」
「ほんまになにがよかったんやろうなあ。」
「いろいろあると思うけど、やっぱり陸連登録の部で出たのが大きいと思うわ。かなり前のほうに並べたし、レベルが同じくらい人の人といっしょにスタートできたのがよかったわ。いつもやったら場ちがいな人が混ざっていて、それをよけて走るだけでやる気がなくなってしまってたもんな。そのあともおんなじくらいのレペルのランナーとずっと走れたし・・・。廉、高いレベルのところで走らなあかんわ。」
「そやなー。」
そのあと、廉の今後の陸上競技の話になった。以前はそのへんのことを聞いても生返事のことが多かったのに、最近は自分からよく話してくれる。
「おたがいに、これからもしっかり走ろうぜ!」
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2012年02月26日(日)
東京マラソン2012 [ランニング]
3時間28分45秒でゴール。
ゴールしたあと、実は私はとっくの昔に死んでいて、長い長い夢の中をさまよってんのとちがうやろかと思えてきた。こんないいタイムで走れる練習してへんし・・・。
ゴールしたのが12時38分。格安パックで申し込んだ新幹線は8時50分発。8時間も何すんねー・・・、ということやったけど、意外とダメージ少なくけっこうウロウロしてました。
11時8分に京都駅着。日付けが変わるちょっと前に我が家到着。
ヨメさんと真樹は、「宇治川マラソン」の出張販売で疲れ、すでに就寝。お疲れ様でした。
廉だけが起きていたので、親子の会話。
私「東京マラソンな、3時間28分45秒やったわ。」
廉「えー! 3時間28分て、めっちゃええことない?」
私「そやなー。廉が生まれてから3時間半は一回も切ってへんし、20年以上ぶりやなあ。」
廉「どうしたん? 初めから飛ばしたん?」
私「いや、前半後半そう変わらへんで。いっつもは後半がかなり落ちるんやけど。」
廉「なにがよかったんやろなー。」
私「やっぱりシューズかな。『アディゼロタクミ レン』、けっこう履いてはる人多かったでー。パオパオの足も水ぶくれとか全然できてへんし・・・。」
廉「それはええフォームで走れてたってゆうことやろうなあ。」
私「まだまだはよなる?」
廉「もう限界やろ。」
私「そやな。」
ということで、もうお風呂に入って寝ます。くわしくはまた明日に。
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2012年02月25日(土)
東京マラソンへ [ランニング]
明日の東京マラソンに出場します。
抽選に外れた方が数十万人もおられるので、今まで記事にするのを控えていました。私は抽選ではなく、「アシックス」さんのスポンサー枠で出場させていただきます(ただし、招待ではなく有料です)。
「アシックス」のえらいさんから「京都キャロット」にお話があったのですが、当日は「宇治川マラソン」の出張販売日。私とヨメさんは初めから無理で、廉に振ってみると「京都マラソンなら出たかったけど、東京はそれほど・・・」ということでした。
10倍近くの倍率の人気大会だし、せっかくいただいたお話だったので、けっきょく私が出させてもらうことになりました。(ますみちゃん、いそがしい時やのにごめんね。)
幸い、私は陸連登録をしているので前からスタートできます。ただフルマラソンに向けての練習はまったくしていないので、ゆっくりめで走ろうと思っています。
半分は仕事だと思って、しっかり「市場調査」的なレポートもしたいです。(まあ、そんな余裕があるかが問題ですが・・・。)
今日の朝もいつものきくの散歩。
雨が降っていて、ちょっと寒い。
そして、いつもの「帰りません攻撃」。
また、ヨメさんにSOS。
きくは私のゆうことは全然きかないのに、ヨメさんには服従。
ご近所のネコちゃんも見送ってくれていた(?)
では、行ってきまーす。
眞寿美さん、真樹、明日の「宇治川マラソン」の販売、よろしくお願いします。
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2012年02月24日(金)
ハーフ1時間半切り総括 [ランニング]
息子・廉の大学陸上部同期、「みずぽん」さんが学連ハーフのときの写真を撮ってくれていた。長居周回の南側、時計台から1kmくらいの地点。ここに来るたびに声をかけてもらい、私も「調子ええわー」とか、「まだまだいける」「ねばるでえー」とか言いながら走らせてもらった。その上に写真まで撮ってもらって・・・。今回ハーフ1時間半が切れたのは、「みずぽん」さんの力も大きいです。ほんとうにありがとう。
去年12月に「学連ハーフに出たい」と思ったとき、私のハーフの持ちタイムは1時間44分48秒(11月6日の土山マラソン)。廉が私のエントリーへの条件として出したのが、1時間30分切り。まあ、常識的なラインです。でも、自己流の練習を一人でしている私に、2ヶ月でハーフ15分短縮はきつい。
とりあえず、それからでも間に合うハーフの大会に申し込み。
1月8日 武庫川 1時間35分目標 1時間35分02秒
1月22日 木曽三川 1時間32分目標 1時間34分17秒
2月4日 名古屋 1時間30分目標 1時間32分50秒
最初の武庫川で約10分も縮められたので、あとも思い通りに行くと思っていた。でも、そうは甘くなかった。私の最終選考会的レース、2月4日の名古屋で1時間32分50秒に終わってしまった。このとき、1週間後の学連ハーフは、すべてうまくいったとしても1時間31分、「惜しかったなー」で終わりそうな気がしていた。
当日。
まず、気象条件が抜群。風がなかったのが一番うれしかった。コースは今までに何回も走っている長居周回の平坦な走路。コースの景色も全部覚えているところ。
そして、何より出場者全員が競技者。私のエントリーの動機が「現役大学陸上部の息子と走ること」だったので、スタートラインに立てた喜びをかみしめながらスタートすることができた。
去年の暮れから「体重を減らしたい」と思ったら、特別何の努力もしていないのに3kg減。去年9月ころから体中次々と故障し(腰左右、左お尻、右ひざ内側、首から肩)、痛いところだらけ。それでもそこそこ走れるのは、体重が減ったことも大きいのかもしれない。
故障の中では首が動かなくなったのが一番痛かったが、これで私のキョロキョロしながら走る癖がなくなり、案外よかったのかも(何でもいいふうに考えましょう)。
周回道路に出ると、2周目から前のランナーが見えなくなった。一人ポツンと取り残された感じ。それでもあせることなく自分のペースで走ることができた。5km地点で「20分30秒」と知ったとき、「こんなに早く走っているのにしんどくない」と感じた。まだまだいける。
私が自分で取ったラップ、スプリットは以下の通り。
5km 20分32秒
10km 41分26秒(20分54秒)
15km 1時間02分50秒(21分24秒)
20km 1時間24分13秒(21分23秒)
ゴール 1時間28分52秒( 4分39秒)
途中で何人に抜かれたか分からない。でも、2周は抜かれなかった。
最後の1周で、やっと前を行く学生ランナーを1人だけ追い抜くことができた。つまり、最初から最後まで他のランナーと併走することはなかった。よく自分でペースを組み立てられたものだ。
(193名スタート、180名完走。私は178位。)
今回の成功の要因をあげると、以下の通り。
?レベルの高いレースにチャレンジしたこと。スタート前から最下位覚悟でタイム勝負という気持ちだったので、落ち着いて走れた。
「私のせいで息子が恥ずかしい思いをしなくていいように、最低限1時間半切り」という気持ちを持ちながら走り続けられたのがよかった。
?ウェアとシューズのチョイスが的確だった。冬場のレースはウェアで悩む。スタート直前まで寒さが心配だったが、風がなく、ランシャツランパンで出場したのは正解だった。
また、数日前にはき出したばかりの「アディゼロタクミ レン」は、見事にジャストフィット。初めて足を入れたときに「ピン」と来たシューズは、まずまちがいない。競技者のトレーニング用として売り出されたシューズだが、私のレベルでは完全にレース用として使える。
?思っても見なかった、京都府立大陸上部女子3人からの応援。同じところを7周もするので、3人で合計21回。これはうれしかった。前後のランナーがいなくて走りにくかったのだが、この3人のおかげで気持ちが途切れることはなかった。
正直に言って、ハーフ1時間半を切る練習はできていなかった。それなのにこんないいタイムが出たのは、やはり精神面の比重が大きいということだろうか。
多くの方にほめていただき、多くの方が「次の目標は?」と聞かれる。中には、「フルのサブ3」や「ウルトラのサブ10」ですねとおっしゃってくださる方もある。
うちのヨメさんも、「このオッサン、調子に乗って、何しだすか分からんでー」と言う。でも、廉がちゃんと言ってくれていた。「もう、パオパオは当分真剣に走らへんらしいわ」。
そのとーり。私はこう見えても、そんなに調子乗りでもなく、そんなにおだてに乗るほうでもないんです。今は、フルやウルトラにはほとんど興味なし。逆に、走り始めて3年目くらいのとき(29歳?)に出したハーフの自己ベスト、1時間20分19秒に少しでも近づきたいという気持ちはある。
ズバリ!
次の目標は、「来年の学連ハーフで1時間25分切り」。
それまでは、トラック5000mや、ロードの5km・10kmでスピードをつけて行こうと思っています。
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【RUN】
こないだ走った7kmコース。
うちから宝ヶ池通りへ出て、岩倉の叡電交差折り返し。行き19分31秒、帰り20分27秒で39分58秒。1kmスロージョグをプラスして8km。
全部で50分ほど。1日の練習の時間としては、これくらいがちょうどいい感じです。
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2012年02月23日(木)
あんものえさとの別れ [わんこ・にゃんこ]
今日、姉の家へあんものえさの残りを持っていった。
持って行く前に写真を撮っておいた。
「あー、こんなにあったんや。」
もうすぐ死んでしまうかも知れない猫のえさを、こんなにそろえるはずはありませんよね。もっともっと生きると思ってた。弱ってから1周間ももたへんかったもんな。
あの5月15日からもう9ヶ月がたった。
今日は夜のきくの散歩の時、あんものことを思い出して久しぶりに泣いてしまった。
私はあんもが死んでしまうちょっと前に、あんもが大好きになり「死ぬなー」と心から思った。あんもは、最後の最後に「パオパオありがとう」と言って死んだような気がする。私もそんなふうに死ねたらいいと思う。
「こうじ、かぶら食べるか」、そう言って姉がかぶらをくれた。
うちのヨメさんは料理が上手なので、炊いてもらって、あんもをしのんでしみじみと食べることにしよう。
あんものえさがかぶらに変わりました。
あんも、たまには出てきてくれよ、私の夢の中に・・・。
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【RUN】
いったんやんでいた雨が、夕方また降り出した。
昨日長めに走ったので、今日は無理せず、練習最短コースの3km。15分05秒。
スロージョグ1kmをプラスして、今日は4km。
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「タイム (吹替版)」 [映画]
◎シネマトゥディより
チェック:テクノロジーの発展によって老化を克服し裕福な者は永遠に生きられる一方、貧しい者は寿命のために働き続けなければならない近未来を舞台にしたアクション・サスペンス。監督は『ガタカ』のアンドリュー・ニコルが務め、斬新な発想で時間に支配された究極の格差社会を描き出す。主演は、『ソーシャル・ネットワーク』のジャスティン・ティンバーレイク。共演には『マンマ・ミーア!』のアマンダ・セイフライド、『ダークナイト』のキリアン・マーフィら多彩な顔ぶれがそろう。
ストーリー:科学技術が進歩したことにより老化現象を解決した近未来、25歳で生体の成長が止まると余命はあと1年という社会が構築されていた。富裕層は寿命を気にしなくていい一方、貧しい人々は寿命を延ばすためにあくせく働き続けなければならなかった。貧しい青年のウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)は、時間と引き換えに裕福な男性を殺した容疑を掛けられ、追われる身となってしまい……。
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映画の字幕を読んで気になるところがあり、それについて考えているうちに場面がどんどん変わっていた・・・、という経験はありませんか。私はしょっちゅうです。もともと注意散漫で、気になるとそこに引き込まれてしまう。難儀な性格です。
「吹き替えはええわー」と言うと、うちの家族はみんな「そら、あかんやろ」と言う。でも、私のような「すぐあっちへ行ってしまう」性格のものには、吹き替えは最適です。
イオンシネマ久御山は、朝一の上映は1200円(会員になると1000円)。朝9時20分から「タイム」の吹き替え版を上映していたので見に行くことにした。走っていこうかとも思ったが、ちと遠い。ガソリン1リッターちょっとで行ける距離なので車で行くことにした。
この映画は、私の好き系。
役者もみなよかった。特に、大富豪の娘役のアマンダさん、目力があってよかった、吸い込まれた。
父親が「25歳を85年やっている」と言っていたので110歳。その娘やったら80歳くらいやろう。何で「私は25歳は2年目」なんやね、おかしいやろう。50歳以上も歳ごまかしとんのかいと思って、はたと気付いた。そうか、別に83歳でも肉体は25歳なんやから、子どもができても何の不思議もない。あーややこし。
ストーリーとはほとんど関係のないカーチェイスもよかった。これぞアメリカ映画です。
でも私が一番心に残ったのは、スラム街出身のの主人公と大富豪の娘が服を脱ぎ海で泳ぐシーン。あれはよかった。もっと長く伸ばしてもよかったと思う。
残念だったこと。あの目力のあるアマンダさんが演じていたシルビアの声が優しすぎて・・・。エンドロールを見ると、「シルビア(篠田麻里子)」。そうでっかー。まあ、しゃあないか。
シルビアの父の言葉。
「100万年分の命を1年分ずつ100万人に分けてなんになる? それより優秀な人間に100万年生きてもらうほうが・・・」。
ああ恐ろし。また、維新の会を思い出してしまった。
私はもうこれ以上時間はいりません。いつ死んでもいいです。
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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