2009年06月15日(月)
第17回みかた残酷マラソン・続き [ランニング・出張販売]
キャンプ場の坂を下り、しばらく走れば中間点の12km。1時間19分23秒。後半の方が楽やから、3時間半そこそこで行けるんちゃうかなあ。
牛さんらも、「今日は、なんでこんな大勢の人が走ってんの?」と思いながら見てるんやろなあ。
ヘアピンカーブでは、おばあちゃんが太鼓を鳴らしての応援。ありがとうございます。
ここの応援の特徴は、「また来年も、来てくださいよ〜」。
(来ます、来ます、絶対来ます。)
給水所には、小代小学校の子どもたちの応援看板。
これは、写真に撮っとかんなん。
ここは、後半最大の難所。
私は勝手に「ざんコンクリート坂」と呼んでます。
ここも歩きたくなるけど歩かない。
きつい上り坂といっても、距離がしれてます。けっこう、歩いている人を抜くことができた。私の背中の写真とメッセージ、見てくれはったかな。
20kmの手前。
「追いつきましたー」と、後ろから声が。
まさか・・・。
振り返ると、まさかの白装束。
えー、「後でがんばります」とか言ってはったのをいい加減に聞いていたが、ほんまに追いつかれたがなー。やられたー。
「今20kmで、2時間10分30秒やから、2時間半くらいでゴールできますよ。あとは、きつい上り坂はありませんし。」
「あっ、ありがとうございます。私、時計持ってないんではっきりわからなくて・・・。去年は3時間近くかかったんですよ。」
「すごいですやん。あのー、お名前で検索させてもらったら、ハーフ1時間30分台で走ってはるんですよね。ひょっとして、国際女子とか出てはるんですか。」
「いえいえ、まだそこまでは。でも、2年後くらいには出られるようにがんばろうと思ってるんです。いっしょにがんばりましょう。」
「いや、実は私も国際女子の参加資格目指してるんです。女装して・・・」
「サブスリー、めざしましょ!」
「喝」を入れられてしまった。私のじょうだんも不発か。
その姿は、見る見るうちに離れていき、やがて見えなくなってしまった。・・・つよっ!
この人にも、なんか冠つけたいなあ。
一番に思いついたのは、「私のライバル上り馬」やけど平凡すぎるし・・・。
そう! こんなん、どうでしょう。
「くのいち・あやの」
見かけからは、ピッタリやと思うんですが・・・。
また、怒られるかも・・・。
こんないらんことを考えながら走っているおっちゃんに、サブスリーなど絶対に無理。
キッパリ!
このコースの20km過ぎからの4kmは気持ちいい。
多少上り下りはあるが、応援の人が多く、その分がんばれる。残り1kmのあたりでゴール地点が見える。最後の1kmは全部下り。たぶん、それまで歩いていた人も、この最後の1kmは走りぬくと思う。
今日は、まったくつらくならなかった。一度だけ空を見上げてしまい、その時はやっぱり「パブロフの犬」のように、思い出して泣けてきた。でもそのあとは、私の左胸に下げた三宅誠孝さんの写真が風でパタパタと揺れてくれた。
そのたんびに思ったこと。「私も、なにかします。平和を守るために何したらいいんかようわからんけど、自分にできること探してみます。」
「死んだら、すべてが終わり」と、今でも思っている。でも、なぜか、三宅さんはいつまでも私の心の中に・・・。なんででしょう。
グランドに入り、残り100mのところに久保井さん。だいぶ前にゴールされたような感じ。
そして、私のゴール。
ほかのランナーと重なったらかなんなと思っていたが、だいじょうぶ。単独でゴールテープが切れそう。
ゴール10m手前から、くるっと背中向き。そのままバック走で、ゴール!
写真屋さん、しっかり撮ってくれはったかな、三宅誠孝さんの写真といっしょのゴール写真。
タイムは、2時間31分27秒。
去年より40秒ほど早かっただけ。あいきょう、あいきょう。
何人かの人と、三宅誠孝さんの話ができただけで大満足。
私にとって、感慨深いいいレースになりました。
(注)まだ、続きます。
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2009年06月14日(日)
第17回みかた残酷マラソン〜追悼・三宅誠孝さん〜 [ランニング・出張販売]
最近、「パブロフの犬」みたいになっている。
マラソンのレース中、空を見上げて雲があると泣けてくる。それは、自分自身で「空の雲が、亡くなられた三宅誠孝さんに見えたらいいのに・・・」と思い、それに自分でひっかかってしまっているからである。
ちょうど1年前の「みかた」。
高石ともやさんのマネージャーとしてかいがいしく働いておられた三宅さん。私のゴールの直後にゴールされた高石さんに、急いでそうめんを運んでおられた姿は忘れられません。
去年の「みかた」は、三宅誠孝さんと高石てるえさん(ともやさんの奥様)のふたりの闘病を応援するのぼりを背中に付けて走った。そののぼりを恥ずかしそうに(でも、ちょっとうれしそうに)見てくださった三宅さんは、今年の1月17日天国へ。
去年の「みかた」で、ともやさん、三宅さんと3人で撮らせてもらった写真は、私の宝です。
あれ以来一度もお会いすることなく、去年の11月お電話で話させていただいたのが最後となりました。
今年の「みかた」は、三宅誠孝さんの追悼です。
京都市の市会議員さんとして20年。三宅さんが一番に訴えておられたのは、「平和」だと思います。「スポーツは平和とともに」の精神。三宅さんにお会いしてなかったら、「憲法9条・静市の会」も、「ランナーズ・9の会」も入っていなかった。
三宅さんのような大きな功績を残された方とは比べ物にはなりませんが、私は私のできることを通して、「平和」の大切さを訴えていきます。
今日できることは、「ランナーズ9の会」のユニフォームに三宅さんのすてきな笑顔の写真をつけて走ること。
横で見ていたヨメさんは、「そんなこと、三宅さんはしてほしいと思ってはらへん」と言う。
そんなこと、分かってます。亡くなられた三宅さんのためにやってんのとちゃう。
これは自分のため。それと、たぶんよろこんでくださるであろう高石ともやさんのため。
それから、「こいつ、何つけて走っとるんや。ふむふむ、そうか・・・」とちょっと考えてもらえるかもしれん走る仲間のため・・・。
朝、店の前をちょろちょろしているワンちゃん発見。
写真撮らせてもらおうっと。
「すんませーん、写真撮らせてください。ワンちゃんのお名前は?」
「ファンタです。」
「ファンタちゃん・・・、あっ、去年も写真撮らせてもらった・・・。」
「そうですね。」
あー、うれし。また、会えたね。
そういえば、去年「みかた」のブログのトップ写真にさせてもらった吉岡さんちの雷(らい)ちゃん。今年は吉岡さんの都合で、残念ながら欠席。かわいいワンちゃんとの再会は、なかなか果たせません。
それに引き換え、この白スーツ。毎年登場の「マイクマン(?)」。スタート前に、うちらの出店テント前でパフォーマンス。
ずっと「小林明」だと思っていましたが、今年は「チャゲあす」。でも、スーツは去年といっしょのような気がするんですが・・・。(気にすな気にすな)
昨日の不安定な天気に比べ、今日は落ち着いている。
かんかん照りの一歩手前。湿度は低く、日陰は涼しそう。
スタート地点はすごい人。
今年は1500人を超えた。役員さんにお聞きすると、去年より200人アップだそうだ。
スタートライン付近に、なんと「振袖美人」。
応援に来ておられるのかと思ったら、なななんと、ナンバーカード付き。はっ、走られるんですか。
「すいませーん。私、一番後ろに行きたいんですけど、どうしたらいいんでしょう。」
「この横から行くとすべりそうやし、この下の建物をぐるっと回らんとしゃーないんやけど・・・。あっ、ここで待ってて、みんなが通り過ぎてから走ら始めはったらよろしいやん。」
「そうですね。そうします。ありがとうございます。」
「あっ、そうや。写真撮らせてください。・・・(パチリ!)・・・ブログに載せさせてもらいます。」
自称・石川さゆりさん。今日の話題独占かも・・・。
開会式。
いろいろお話があったが、あの「チャゲあす」が上に上げられ紹介されたのには「ビックラこいたー」。今や、あの「マイクマン」は、ゲストなみのあつかい? (ビックリしすぎて、写真をとり忘れた)
実行委員長の久保井洋次さん。「みかた」の顔と言ってもいいでしょう。
私と同い年ですが、私の数倍元気です。
毎年顔を出してくださる高石ともやさん。
今年は走られないそうです。山の上で、元気な歌声で我々を応援してくださるそうです。
私もゆっくり行くつもりだったので、かなり後ろのほうからスタート。
スタートからしばらくは、まっすぐな下り坂。
1500人は、さすがに多い。長い長い列になった。
1km地点あたりで、声をかけていただいた。
?5018は、「岩佐<ダン吉>」さん(大阪府岸和田市)。
私の背中の写真を見て、いろいろと聞いてきてくださった。三宅誠孝さんのことも、ご存知のようだった。
うれし。もう、これで今日の目的達成したようなもん。
3km地点付近か、走る実行委員長こと久保井さんが追いついてこられた。
「あれっ、もうはや。去年はもっと先で抜かれたような・・・。」
「今年はね、2、3日走るのを休んだんですよ。だから調子いいんかもねえ。何やかや言って、歳やからねえ。」
「そうそう、確実に落ちてることは確かです。」
ここらで5km、30分02秒。まだ、たいした上り坂はない。
きつい上り坂に入る手前。
「わー、ファンタちゃんやん。写真、写真。」
ファンタちゃんは、ほんとは写真がにが手みたい。でも、飼い主さんが、いつもおすわりをさせていいポーズをとらせてくださる。ありがとうございます。
そのちょっと先。
「伴走」の文字、発見。「京都」の文字も見えたので、声をかけてみた。
「写真撮らせてください。『賀茂川パートナーズ』の方ですよね。」
「はい、そうです。」
「京都キャロットです。写真、ブログに載せときます。」
「あっ、藤井さんですか。うわさは、かねがねお聞きしてます。」
「ありがとうございます。」
中島徹さんと中島寛子さん。「うん? 同じ名字? ということは・・・?」
上り坂がますますきつくなってきたころ、なにやら私のセンサーが「ピピピ」と反応。
おっ、この白装束は・・・。
「藤本さん、追いつきました。」
「あー。私はあとのほうでがんばりますので・・・。」
先週の「たたらぎ」のスタイルもよかったけど、今日もオリジナリティーがあっていいです。
こいのぼりのある峠に近づいたとき、高石ともやさんの歌声が聞こえてきた。
私を見つけて下さったともやさんは、演奏の手を止め、私が見せた背中の三宅誠孝さんの写真をなでてくださった。
いっぱいいっぱいしゃべらなくても、思いは通じます。
背中から元気をもらい、また新たな一歩を進めます。
「♪もう一歩、もー一歩♪・・・」
その先で、また声をかけてくださる方が・・・。
中済さん(大阪府高石市)と蛯原和弘さん(奈良県吉野郡)。
蛯原さんは、私に声をかけながら、私の背中の写真のことや三宅誠孝さんのことを説明されていた。
いつも思うのだが、視覚障害ランナーの伴走者はただ伴走するだけではダメ。目に入るものを次々と説明できる能力が必要。ただただ、すごいと思う。
ここらへんで、10km。1時間04分04秒。
調子ええのか悪いのか、さっぱり分からん。まあ、今んとこ、どっこも痛くないしええんかな。
前半最大の難所。キャンプ場までの急な上り坂。
ここは歩きたくなるけど歩いたらあかんとこ。
毎年歩いている人をなかなか抜けへんにゃけど、今年はだいぶ抜けた。
「歩いてる人、下向いてんと、私の背中を見て!」
「憲法9条、守ります」
ここは、標高605m。
ほとんどのランナーが、ここでゆっくり休み、給水給食をしっかりと取られます。
そこから下を見下ろすと、上るランナーと下るランナー。
この100mほどが、このコース唯一の対面場所です。
さて、心がリフレッシュしたところで、再スタート。
残り13km、「楽しもうぜ!」
(注)まだ、続きます。
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2009年06月13日(土)
第17回みかた残酷マラソン・前日受付 [ランニング・出張販売]
「みかた」前夜祭恒例、高石ともやコンサート。
夕方5時からなので、いつも前日出店の後片付けと重なりゆっくり見られない。
今年は雨が降り出しそうな空だったせいか、5時ころにはお客さんがなくなった。
「ちょっとだけ見てくるわ。」
会場のおじろドームに入り、ビックリ。
ものすごい人だった。
これを楽しみにして来ておられる方が多いのだろう。
最初の2曲だけ聞かせてもらって、会場を出た。
その2曲ともに、「雨」という言葉が入っていたのが気にはなったのだが・・・。
今日は、会場に着いた昼過ぎから、ずっとあやしい天気だった。
山の頂き付近に、雨雲が通過中なのが分かる。上の方は、雲で真っ白。
例年前日受付ではあまりお客さんが来られないのだが、今年は割に多いようだった。
ただ、顔見知りの方とはあまりお会いできなかった。「ランナーズ9の会」のかわせみさん、京都ランナーズの土井正人さん、くらいかな。
会場近くの道端には、アジサイがそろそろ咲き始めていた。
バス通りから学校にわたる橋。
旧コースでは、この橋を渡った先(小代小学校グランド)がゴールだった。
数年前新しくきれいになった小代小学校。この前が受付。
すぐおとなりの小代中学校グランドが、明日本番のゴール。
右端の一番下に、協賛企業として「京都キャロット」の名前も出してくださっています。
ゴール200mほど手前の道路の補修もされてました。
あのアスファルトを固める機械、どこから調達してきやはったのかな。
この大会のいいところは、役員さんが楽しそうなところ。実行委員長・久保井さんを中心に、みなさんよく動かれます。
美方町が他の町と合併して香美町になった時、今まで通りの「みかた残酷マラソン」が続くのか心配だったが、案ずることはなかった。合併してなくなってしまうマラソン大会もある中で、やはり、この「みかた」の実績がものをいったようだ。役員さんの中に何人もランナーがおられる大会は、強い!
片付け終わって、スキー場へ。
今年で3年連続でお世話になる、「谷山荘」さん。
ばんごはんは、焼肉、すき焼き、カモ鍋から選べますと言われていたが、けっきょくいつもどおりの焼き肉にした。
もちろん焼肉もおいしかったのだが、絶品だったのが手打ちそば。本わさびで冷えた細いめんをつるつると・・・。ああ、もう一回食べたい。
「谷山荘」さんは、とんでもない上り坂の先にあるのだが、まさに「いこいの宿」です。去年も書いたけど、これで料金がめっちゃ安。おなかが痛くなるまで食べさせていただきました。ありがとうございました。
さて、私の体調は・・・。
回復度80%くらいまでは戻ったかな。
まあ、こんな時は、「残酷」とか「24km」とかがかえって気が楽。このコースで、タイムを気にして走っている人は全体の何割くらいだろう。
一応私の目標は、「あちこちきょろきょろして、写真をたくさん撮ること」。まあ、タイムは気にしてないとはいえ、去年ののぼりを背中につけて走った2時間32分は上回りたいな。
それと、もう一つ大事なこと・・・。(明日へ続く)
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2009年06月12日(金)
どちら様でしたっけ? [わんこ・にゃんこ]
きくは注意散漫だが、やはり犬猫に関しては見つけるのが早い。
車に乗せていても散歩中でも、よく動くワンちゃんネコちゃんには反応する。ただ、顔なじみの仲間くらいには慣れてくれたらいいのに、いつまでたっても、
「おたく、どちら様でしたっけ? とりあえず、ガウガウガウ・・・」
毎日毎日散歩で通っている「花背造園」さんのネコちゃんにも、「ガウガウガウ・・・」
うちのすぐ近所でよく見かけるネコちゃんにも、「ガウガウガウ・・・」
最近事務所へ連れてきているので、2階にいるあんもちゃんにも、「ガウガウガウ・・・」
下(1階)で、2階にあがるドアにバンバン体当たり。
「ガウガウガウ、ウォンウォンウォン、フェンフェンフェン・・・」
もうすぐ20歳のおばあちゃん猫あんもは、これでちょっと心身症気味。
「きくー、そんなことでは、ともだちでけへんでー。」
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2009年06月11日(木)
「癒味家(YUMIYA)」 [グルメ情報]
昨日の昼も、ヨメさんと食べに行った。
しばらくいっしょに食べに行くのを嫌がっていたのに、ここ最近ちょっとまし。
昨日行ったのは、松ヶ崎橋西詰にあるホテル「アピカルイン京都」1階の「癒味家」さん。以前はよくお昼を食べに行っていたのだが、ランチがなくなって、しばらく行っていなかった。
しかし、最近ランチが復活。こら、行かな!
週替りランチ(¥1300)は今週ハンバーグだったので、彩々べんとう(¥1500)にした。選べるデザート2品と飲み物付きの値段なので、まずまずです。
彩々べんとうは、1日20個限定。
うちがお昼を食べに行くのはたいて1時過ぎ。限定ものにはたいていありつけない。
しかし、昨日は12時過ぎに行ったので、限定20個のべんとうがゲットできた。ラッキー!
ここは、ホテルなので駐車場も広い。
従業員さんも感じのいい方が多い。
京都の北のほうに用事のある方は、ぜひ一度どうぞ。
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2009年06月10日(水)
父の似顔絵 [家族]
今日の午後、北大路ビブレの「スペースろさんじ」で、私の父・善一の似顔絵をかいてもらった。
先週の水曜の昼、ヨメさんとお好み焼きの「がーでん」に食べにきたとき、この催しがあることを知った。そのとき持って帰ったチラシではちょうど今日も「似顔絵制作あり」の日になっていたので、父の取って置きの写真(カラーコピー)を持って出かけた。
会場に着くと、似顔絵制作コーナーには若くてきれいな女性がおられ、手元の画用紙に色付けをしておられた。
「しもたー、予約しとかなあかんかったんかな?」
しかし、お向かいには誰も座っておられなかった。とりあえず、お聞きしてみよう。
「あのー、似顔絵をかいてほしいんですが・・・。」
「はい、どうぞこちらへ・・・。」
「父の写真を持ってきたので、それを見てかいていただけますか。それと、ついでに私の顔もかいてほしいんですけど・・・。」
「じゃー、お父様はあとにして・・・。」
「すんませーん。」
私と父の絵をかいてくださったのは、龍門藍さん。もう、名前からしてかっこよすぎます。絵をかくために生まれてこられたようなお名前です。
30分ほど黙って座ってんなんのかなと思っていたら、気をつかってくださったのか、いろいろ話しかけてくださった。
話は自然と絵に関することが多くなった。私が絵をかくのが好きなこと、子どもが小さいときはよくいっしょに絵をかいたこと、子どもらの絵が私の絵に似ていること、人物をかくのはむずかしいということなどなど・・・。
「私の顔の特徴は眉毛が薄いこと。私の親も子も眉毛が濃いのに、どうゆうわけか私だけ薄いんです。
黒眼の部分も茶色いって、よくおばあさんに言われました。」
たぶん、輪郭がぼやけててかきにくかったでしょうね。
かき終わられるちょっと前、私の歳をたずねられた。
「53歳です。」
「あっ、私の父と同じくらいです。」
って、もう。
最近かわいいと思った人はみな、娘の世代です。歳、とったもんや。
すばらしいできあがり。
まるで、青年みたい。若干若くかきすぎなような気もするが、それで文句を言う人はいません。
かいておられる途中何回も、「やさしそうなお顔で・・・」と言われたが、そのたびに、「いや、頼りないだけです」とか、「お気楽やから」とか。
これがなかなか伝わらなかったのだが、「ヨメさんが社長で、私は雑用係として使ってもらってます」と言うと、やっとこのお気楽な顔の正体が分かってもらえたようだ。
父の似顔絵をかいてもらうのに少し時間がかかるので、4階の本屋さんで時間をつぶした。そして、1時間ほどして戻ると、父の絵もできあがっていた。
「うーん、こら、父よろこびますわ。えらい、わこーかいてくれはって。」
写真は今から5年ほど前のもの。それでも、そのときすでに82歳。似顔絵は、どう見ても60代です。
今まで父の日のプレゼントなんかしたことないけど、おとちゃん、この絵をよろこんでくれるかな。(うちのいなかでは、父親のことを「おとちゃん」と呼びます。)
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