2009年06月14日(日)
第17回みかた残酷マラソン〜追悼・三宅誠孝さん〜 [ランニング・出張販売]
最近、「パブロフの犬」みたいになっている。
マラソンのレース中、空を見上げて雲があると泣けてくる。それは、自分自身で「空の雲が、亡くなられた三宅誠孝さんに見えたらいいのに・・・」と思い、それに自分でひっかかってしまっているからである。
ちょうど1年前の「みかた」。
高石ともやさんのマネージャーとしてかいがいしく働いておられた三宅さん。私のゴールの直後にゴールされた高石さんに、急いでそうめんを運んでおられた姿は忘れられません。
去年の「みかた」は、三宅誠孝さんと高石てるえさん(ともやさんの奥様)のふたりの闘病を応援するのぼりを背中に付けて走った。そののぼりを恥ずかしそうに(でも、ちょっとうれしそうに)見てくださった三宅さんは、今年の1月17日天国へ。
去年の「みかた」で、ともやさん、三宅さんと3人で撮らせてもらった写真は、私の宝です。
あれ以来一度もお会いすることなく、去年の11月お電話で話させていただいたのが最後となりました。
今年の「みかた」は、三宅誠孝さんの追悼です。
京都市の市会議員さんとして20年。三宅さんが一番に訴えておられたのは、「平和」だと思います。「スポーツは平和とともに」の精神。三宅さんにお会いしてなかったら、「憲法9条・静市の会」も、「ランナーズ・9の会」も入っていなかった。
三宅さんのような大きな功績を残された方とは比べ物にはなりませんが、私は私のできることを通して、「平和」の大切さを訴えていきます。
今日できることは、「ランナーズ9の会」のユニフォームに三宅さんのすてきな笑顔の写真をつけて走ること。
横で見ていたヨメさんは、「そんなこと、三宅さんはしてほしいと思ってはらへん」と言う。
そんなこと、分かってます。亡くなられた三宅さんのためにやってんのとちゃう。
これは自分のため。それと、たぶんよろこんでくださるであろう高石ともやさんのため。
それから、「こいつ、何つけて走っとるんや。ふむふむ、そうか・・・」とちょっと考えてもらえるかもしれん走る仲間のため・・・。
朝、店の前をちょろちょろしているワンちゃん発見。
写真撮らせてもらおうっと。
「すんませーん、写真撮らせてください。ワンちゃんのお名前は?」
「ファンタです。」
「ファンタちゃん・・・、あっ、去年も写真撮らせてもらった・・・。」
「そうですね。」
あー、うれし。また、会えたね。
そういえば、去年「みかた」のブログのトップ写真にさせてもらった吉岡さんちの雷(らい)ちゃん。今年は吉岡さんの都合で、残念ながら欠席。かわいいワンちゃんとの再会は、なかなか果たせません。
それに引き換え、この白スーツ。毎年登場の「マイクマン(?)」。スタート前に、うちらの出店テント前でパフォーマンス。
ずっと「小林明」だと思っていましたが、今年は「チャゲあす」。でも、スーツは去年といっしょのような気がするんですが・・・。(気にすな気にすな)
昨日の不安定な天気に比べ、今日は落ち着いている。
かんかん照りの一歩手前。湿度は低く、日陰は涼しそう。
スタート地点はすごい人。
今年は1500人を超えた。役員さんにお聞きすると、去年より200人アップだそうだ。
スタートライン付近に、なんと「振袖美人」。
応援に来ておられるのかと思ったら、なななんと、ナンバーカード付き。はっ、走られるんですか。
「すいませーん。私、一番後ろに行きたいんですけど、どうしたらいいんでしょう。」
「この横から行くとすべりそうやし、この下の建物をぐるっと回らんとしゃーないんやけど・・・。あっ、ここで待ってて、みんなが通り過ぎてから走ら始めはったらよろしいやん。」
「そうですね。そうします。ありがとうございます。」
「あっ、そうや。写真撮らせてください。・・・(パチリ!)・・・ブログに載せさせてもらいます。」
自称・石川さゆりさん。今日の話題独占かも・・・。
開会式。
いろいろお話があったが、あの「チャゲあす」が上に上げられ紹介されたのには「ビックラこいたー」。今や、あの「マイクマン」は、ゲストなみのあつかい? (ビックリしすぎて、写真をとり忘れた)
実行委員長の久保井洋次さん。「みかた」の顔と言ってもいいでしょう。
私と同い年ですが、私の数倍元気です。
毎年顔を出してくださる高石ともやさん。
今年は走られないそうです。山の上で、元気な歌声で我々を応援してくださるそうです。
私もゆっくり行くつもりだったので、かなり後ろのほうからスタート。
スタートからしばらくは、まっすぐな下り坂。
1500人は、さすがに多い。長い長い列になった。
1km地点あたりで、声をかけていただいた。
?5018は、「岩佐<ダン吉>」さん(大阪府岸和田市)。
私の背中の写真を見て、いろいろと聞いてきてくださった。三宅誠孝さんのことも、ご存知のようだった。
うれし。もう、これで今日の目的達成したようなもん。
3km地点付近か、走る実行委員長こと久保井さんが追いついてこられた。
「あれっ、もうはや。去年はもっと先で抜かれたような・・・。」
「今年はね、2、3日走るのを休んだんですよ。だから調子いいんかもねえ。何やかや言って、歳やからねえ。」
「そうそう、確実に落ちてることは確かです。」
ここらで5km、30分02秒。まだ、たいした上り坂はない。
きつい上り坂に入る手前。
「わー、ファンタちゃんやん。写真、写真。」
ファンタちゃんは、ほんとは写真がにが手みたい。でも、飼い主さんが、いつもおすわりをさせていいポーズをとらせてくださる。ありがとうございます。
そのちょっと先。
「伴走」の文字、発見。「京都」の文字も見えたので、声をかけてみた。
「写真撮らせてください。『賀茂川パートナーズ』の方ですよね。」
「はい、そうです。」
「京都キャロットです。写真、ブログに載せときます。」
「あっ、藤井さんですか。うわさは、かねがねお聞きしてます。」
「ありがとうございます。」
中島徹さんと中島寛子さん。「うん? 同じ名字? ということは・・・?」
上り坂がますますきつくなってきたころ、なにやら私のセンサーが「ピピピ」と反応。
おっ、この白装束は・・・。
「藤本さん、追いつきました。」
「あー。私はあとのほうでがんばりますので・・・。」
先週の「たたらぎ」のスタイルもよかったけど、今日もオリジナリティーがあっていいです。
こいのぼりのある峠に近づいたとき、高石ともやさんの歌声が聞こえてきた。
私を見つけて下さったともやさんは、演奏の手を止め、私が見せた背中の三宅誠孝さんの写真をなでてくださった。
いっぱいいっぱいしゃべらなくても、思いは通じます。
背中から元気をもらい、また新たな一歩を進めます。
「♪もう一歩、もー一歩♪・・・」
その先で、また声をかけてくださる方が・・・。
中済さん(大阪府高石市)と蛯原和弘さん(奈良県吉野郡)。
蛯原さんは、私に声をかけながら、私の背中の写真のことや三宅誠孝さんのことを説明されていた。
いつも思うのだが、視覚障害ランナーの伴走者はただ伴走するだけではダメ。目に入るものを次々と説明できる能力が必要。ただただ、すごいと思う。
ここらへんで、10km。1時間04分04秒。
調子ええのか悪いのか、さっぱり分からん。まあ、今んとこ、どっこも痛くないしええんかな。
前半最大の難所。キャンプ場までの急な上り坂。
ここは歩きたくなるけど歩いたらあかんとこ。
毎年歩いている人をなかなか抜けへんにゃけど、今年はだいぶ抜けた。
「歩いてる人、下向いてんと、私の背中を見て!」
「憲法9条、守ります」
ここは、標高605m。
ほとんどのランナーが、ここでゆっくり休み、給水給食をしっかりと取られます。
そこから下を見下ろすと、上るランナーと下るランナー。
この100mほどが、このコース唯一の対面場所です。
さて、心がリフレッシュしたところで、再スタート。
残り13km、「楽しもうぜ!」
(注)まだ、続きます。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
トラックバック
トラックバックURL
http://blog.kyoto-carrot.com/tb.php?ID=499
コメント
中島さんペア、コメントありがとうございます。
私も、もう一枚、ゴール付近で写真を撮らせてもらおうと思っていたのですが、見つけられませんでした。ひょっとして、抜き返されてたんでしょうか。「鯖街道」の斎藤さんみたいに・・・。
今の私は、賀茂川パートナーズさんに何のお手伝いもできていませんが、こうしてブログで紹介することで活動を知ってもらえればいいかなと思っています。
伴走者に必要なものは、「走力+話術」だとつくづく思います。長いレース中、ずっと話し続けておられる伴走の方には頭が下がります。
私は、人への思いやりが乏しいので、この役はかなりむずかしそうです。(でも、いつかはできるようになりたいです。)
賀茂川パートナーズの中島徹α寛子です。
日曜日は、お疲れ様でした。
レース中、写真をとっていただき、ありがとうございました。
ゴール後、そちらの店の近くまで行っていたのですが、知り合いから電話が入り、結局見せによれずじまいでした。
また、どこかの大会でお会いできたら嬉しいです。