パオパオだより

2009年07月31日(金)

「精神」 [映画]

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映画「精神」チラシ

◎毎日新聞京都版 〜映画を語る〜 (7月31日朝刊)

 「死にたい」「幻聴が聞こえる」 患者の心の叫び描く  ー想田監督の「精神」公開中ー


 岡山市の診療所「こらーる岡山」に通う精神病患者の顔を、モザイクなしで赤裸々に映し出した想田和弘監督の「精神」が、下京区・京都シネマで公開中。川崎市議補選に出馬した山内和彦さんの選挙活動を追った「選挙」に続く、想田監督の?観察映画"第2弾だ。「死にたい」「幻聴が聞こえる」――。患者らの切実な心の叫びは、精神病をタブー視し、目を背けてきた我々への警鐘のようだ。「精神科を覆っている見えないカーテンを、カメラの力で取り除いてみたかった」――。想田監督のこの思いを、私たちはどこまで受け止めることができるのだろうか。【小川信】

 20代で燃え尽き症候群を経験し、あるテレビ番組の編集で精神的に追い詰められたこともある想田監督が、精神科にカメラを向けようと考えたのは03年の暮れごろ。義母の仕事を通じて面識のあった「こらーる岡山」へ撮影を依頼した。
 「カーテンを取り払いたいのにモザイクをかけるのはおかしい」と考えた想田監督。出演は患者同士らで会議を開くなどして決めたが、作品の完成後も感じようが揺れ動いた患者もいたという。「モザイクをかけると、顔が見えなくなって患者が記号化してしまう。差別され、根拠もなく恐れられる原因を、自ら生み出すわけにはいかなかった」と語る。
 確かに映し出されているのは、「患者」というレッテルを張ってひとくくりにできる人たちではなく、多様な個性を持ち、様々な表情を見せる人たちだった。過去を語りながら、にこやかに詩や俳句に興じる人たち。自らの壮絶な半生を淡々と語りながらも、子どもからもらった手紙を嬉しそうに紹介する女性――。幾通りもの人生や日常があった。
 我々が腫れ物に触るように接してきた精神病を取り巻く本質は何なのか。想田監督は言う。「僕らは傷つけたり迷惑をかけることを恐れ、人間関係が希薄化している。でも、人間は1人じゃ生きていけない。望んで1人になったのに、その孤独に耐えられないでいる」
 誰かとつながっていたくて、でも煩わしさからは逃れたいと考える現代人。「こらーる岡山」の人たちは、そのことを私たちに教えてくれているのかもしれない。

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映画「精神」パンフレット(500円)

 この映画を見る人は20人くらいかなあと思っていた。
 しかし、どんどんどんどん席が埋まっていき、最終的には入れなかった人までおられたようだ。フシギ!
 いったいどんな人がこの映画を見に来られているのだろう。映画の内容より、こちらのほうが気になった。
 とか何とか言いながら、かくいう私も「なんで?」と思われる方が多いでしょう。

 一般的な(平均的な)感想を書いてもしょうがない。ここは、きわめて私的な映画評を・・・。

 直接的な要因は、「実名を出し、モザイクをかけない」という潔さである。人の言葉は、そのときの表情とともに記憶するものである。仮名やモザイクではその印象は半減してしまう。

 (ここからは、超私的に)
 私は京都のいなか育ちなので、小さい時から精神病患者に会ったことがない。でも、何でもかんでも興味があったので、「狂」という文字が入っている本などはよくこそっと読んでいたものだ。だから、そういう人を避けるというより、興味深く観察するほうだったかもしれない。

 私が初めて精神病患者に会ったのは、大学時代。府立病院の地下のパン屋さんでアルバイトをしていたときのこと。
 当時も今と変わらずなーんも考えてへん人間だったので、患者さんが店に来られても気づかなかった。雇い主のオバちゃんから、「あの人ちょっと変わってるやろ。精神科にかかってはんねん。」と言われるまでは。
 それでも、そういう人たちと関わることは全然いやではなかった。このころから、お気楽だったんですねえ。

 そして、運命の日。
 いつものように牛乳の三角パックを自動販売機に補充しているとき、ものすごい美人の看護学生が私のまわりをうろうろしていた。とんでもない美人だったので、私は無視するしかなかったのだが・・・。それでもいやに近づいてくる。
 しゃーないなあ。私はその彼女をおちょくるように、変な顔をして下から見上げた。
 そしたら、彼女の目から大粒の涙がボロボロ・・・。
 走り去る彼女を追う私。
 なんやよう分からんかったけど、その場をとりなし店に戻る。

 雇い主のオバちゃんが、「藤井君、あの子となんかあったんか。」
 「いやー、さっぱり分かりませんねん。なんちゅうたって、初対面ですもん。なんか、ボクとしゃべりたかったんですって。変わってますよねー。」

 そして、その後、その子は何度も店に来るようになり、私の空いている時間にデートのようなこともするようになった。
 いろいろ話してやっと分かった。その学年ナンバーワンの美人と言ってもいい彼女は、看護学校卒業を控えて悩みに悩んでいた。ご両親が教師であり(お父さんは校長)、兄と妹も親の期待通りの進路(教職)を進んでいる。そして自分ひとり京都の看護学校へ進んだが、中途半端な状態が続いている。また、高校時代に好きだった彼氏が忘れられない。
 そんないろいろなことが複合的にのしかかってきて、おかしくなって精神科に通うようになっていた。

 彼女は、私の話をいつも一生懸命聞いていた。何でもかんでも、「それで、ええんちゃうん」という私がフシギでしょうがなかったらしい。彼女の口癖は、「そんなふうに考えられたらいいね」だった。
 しかし、会うたびに不安定で、話している途中突然「プィ」と怒り出して、私が気を使って着せたジャンバーをそのまま着て帰ってしまったこともあった。(そうや、あれは冬のことやったんや。)

 ある日。
 「これ、もらってね。」
 彼女が大事にしていた手帳に張っていた自分の写真を、突然ピリッと破って私にくれた。(まるで、映画のワンシーンのように。)
 その後、彼女は富山の実家へ。
 お別れの記念に、あの写真をくれたんやね。あの写真どこへいってしもたんかなー。

 彼女が実家に帰ってだいぶたってから、彼女に会いにいったことがある。
 びっくりした。
 学年ナンバーワンだったはずの彼女は、2倍くらいにふくれていた。全然覇気がなく、ほとんど話もできなかった。今思えば、あれは薬の副作用だったんでしょうね。
 雨の日本海沿いの道をドライブし、途中でいっしょにラーメンを食べ、家に送り届けた。それ以来、会っていない。

 あれから30年ほどがたつ。
 この映画を見て心配になった。
 今、精神病の一番の症状は「自殺願望」だそうだ。
 この映画の一番の印象は、映画の終わりに「追悼」としてそれまで出ておられた3人の方のお写真が出たことだ。1年ほどの間に亡くなられた。これは、たぶん自殺でしょう。

 精神病に対して私が勝手にイメージしていたのは、やせ細った芥川龍之介。でも、今は、薬の副作用で太ってしまった自殺願望の強すぎる人たちである。

 彼女は私の一歳下。まさか、自殺なんてしてないよな。
 生きとってくれー!

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想田監督の著書

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2009年07月30日(木)

「ゆめの樹」 [グルメ情報]

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 今日は、昨日見た映画「精神」のことを書こうと思っていたが、昨日の夜楽しいことがあったのでそれを書きます。

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 昨日、久しぶりに家族4人そろっての外食。

 いつもは車で出かけるのだが、昨日は歩き。
 うちから歩いて5分ほどのところに、お好み焼き屋さん「ゆめの樹」がある。

 家族4人そろって来たのは初めて。
 私とヨメさんは歩きで、廉と真樹はそれぞれ自転車に乗ってきたようだ。

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 ここは、もう味は抜群なのだが、出てくるのに時間がかかる。
 普段なら誰かがイライラしだすのに、昨日はセーフだった。もう、これでハラハラせんならんにゃから。

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 歩いてきたので、きっちりビールを2杯。
 おいしいお好み焼きと焼きそばを、家族といっしょに食べられて、もう言うことはない。

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 帰りは、廉の自転車に真樹と二人乗り。
 「おお、仲良しきょうだい!」

 (あんたらも、そんなことできるんですか?)

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 かあちゃんは、真樹の自転車で。足が短いから大変です。

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 家に帰ればきくちゃんが、
 「何で、私は連れて行ってもらえへんかったん?」

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 「あー、そんなきれいな目で見つめんといて・・・」

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2009年07月29日(水)

「ディアドクター」 [映画]

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 今日は、「京都キャロット」の定休日。
 いなかの墓そうじに行くか、映画を見に行くかで迷った。ただ空模様が不安定なため、いなかでじゃじゃぶりに合う可能性もある。墓参りの日までまだ少し余裕があるので、今日は「京都シネマ」に行くことにした。

 実は、5月の末、京都シネマのプレミアム会員に申し込んでいた。入会金10000円で、京都シネマの上映映画が永久に900円というもの。
 それから2ヶ月、映画には行けていなかった。今日。やっと正式な手続き。
 しかし、ここで「ハタ」と気がついた。ここは、一般会員でも1000円で見られるのだ。私が「京都シネマ」で1年間に見る映画は、5、6本。ということは、この100円の差で10000円のもとをとるのに20年! (もう、死んどる!)
 それから、もうひとつ気がついたこと。1000円になるシルバー料金まで、あとわずか6年半。
 これは意地でも、年間20本近くは見んならん。

 ということで、今日見たかった映画は「精神」という映画だったが、その前に「ディアドクター」も見ることにした。

 映画の内容を言ってしまうと台無しになってしまうので、ナイショ。
 私はつるべと瑛太が出ていることくらいしか知らなかったが、いい映画だった。。
 中途半端な青年を演じさせたら天下一品の瑛太がよかった。中途半端な村の医師つるべもよかったし、大病院勤務の中途半端な医師井川遥もよかった。(井川遥は、一時おばさんぽくなっていたのに、またきれいさが復活していた。)
 その中で中途半端でなかったのは、村の老婦人八千草薫とこわもて刑事役の○○さん(名前、分かりません)。
 それに加えて、私の大好きな余貴美子さん。まあ、この人が入っているだけで見る価値があるちゅうもんです。

 途中で映っていた景色が三重県の海にすごく似ていたが、エンドロールで「鳥羽市協力」の文字発見。映画は、こんな楽しみ方もあります。

 まったくちがう映画だが、医師であった父親へのコンプレックスを扱っているという点で、「歩いても歩いても」にも似ているような気もした。

 私が行く映画としては珍しく満席。わずか100人ほどではあるが、100人それぞれがちがった楽しみ方をしているんでしょうね。

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2009年07月28日(火)

きくのおかしゃん [わんこ・にゃんこ]

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 「きくのおかあさんて、どれでしたっけ?」
 「ああ、その後ろのん。よう似とるやろ。」

 きのう、きくの実家・北区雲ヶ畑の高山牧場に、4年ぶりにおじゃまさせてもらった。4年前の5月、きくをもらってから一度も来させてもらっていなかった。

 今年の4月から縁あって、娘の真樹がこの地域にお世話になっているのに、高山牧場さんにごあいさつに行けてなかったのが気になっていた。
 こないだの日曜、滋賀に合宿に行った帰り、京都駅で「赤福餅」を買ってきた。お好きかどうか分からないが、これを持って行くことにした。 

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 橋を渡って、牛たちの横を通り、おうちに近づくとワンちゃんたちのほえ声。3びきいる。
 あれからもう4年たつので、きくのお母さんが生きているかちょっと心配だったが、3びきもいたらだいじょうぶやろう。

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きくの異父姉妹

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きくのおかしゃん

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きくの異父姉妹

 ワンちゃんたちの強烈な鳴き声で、おうちから女の方が出てこられた。
 最初、娘さんかなと思ったが,よく見ると菊司さんの奥さんだった。菊司さんは、確か私の4歳上だが、奥さんはお若い。
 その後、菊司さんも出てこられた。私が久しぶりにおじゃましたことを、たいそうよろこんでくださった。

 「うちの犬は、何でか知らんみんな長生きで・・・。」

 「きくのお母さんて何歳ですか」と聞こうと思ったがやめておいた。たぶん、おぼえておられないだろう。その代わり、こっちを聞いてみた。

 「きくのお父さんは・・・。」

 「ああ、うちにいるのは、みんなこいつの子でメスや。きくのお父さんは、出合橋の近くの鴨井たつしさんとこの犬や。まあ、元々は給食調理員してはった安井さんとこの犬やったんやけど・・・。」

 そうか、それはぜひ見せてもらわんならん。

 私が持っていった「赤福餅」は、菊司さんの大好物だそうだ。京都駅くらいしか売っていないので、京都駅に用事のある人に頼んで買って来てもらったりしておられるらしい。
 持って行って、よかった!

 この後は、牛さんの写真でも・・・。

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 牛さんも暑くて扇風機。

 奥さんが、「牛乳、持って帰られます?」
 「ありがとうございます。」
 
 ここの牛乳は、うまいんだー。

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 まったくくせがなく、飲みやすい。
 第一、おいしいて。

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 真樹が合同文化祭の音楽の練習だったので、4時過ぎに迎えに行った。その帰り、市原のゴミ焼却場の近くの道路でカメ発見。道の真ん中にいたので、車にひかれるかもしれん。
 よっしゃー、助けたろう。
 これで竜宮城行きのチャンスゲット!
 または、地獄から這い上がれる「カメの糸」ゲット!

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 家に帰って、高山牧場の牛乳をきくちゃんに。 
 最近、牛乳を嫌って全然飲まなかったきくなのに、高山牧場の牛乳は「うめーうめー」。

 今度、いっぺん、おかしゃんに会いに行こね。
 でも、噛みちゃちゃくり合いになるかもねー。

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2009年07月27日(月)

京都ランナーズ合宿・2日目(7/26) [ランニング]

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 「藤井さん、みんなでおいしそうにソフトクリーム食べてるとこ、撮ってぇな。」
 「しゃーないなー。」

 パチリ!

 「あー、えつくるしー。これはどう見ても、いかがわしい団体でっせー。」(でも、なんか、木村さんのすました顔がかわいいー。)

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 (話は、朝に戻り・・・)

 今日も近道を通って希望が丘へ。
 朝飯前のひとっ走り。
 宣言タイムレース4.5km。

 去年どれくらいで走ったか分からないので、キロ5分15で行くとして、23分40秒。これでどうですかね。
 宣言タイムを書いた用紙を見てみると、23分台が目白押し。これはおもしろい争いになるぞ。

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 このコースは、初めと終わりが舗装道、真ん中は土の道。なかなか変化に富んだコースです。む

 私は、23分30秒と宣言されていた片岡さんに離されないようついていった。しかし、最後の直線でかなり離されて、そのままゴール。30秒以上は離された感じ。3位入賞危うしか?

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 私の後ろを走っている人の応援に。
 ゴール手前には、きれいな花壇もあります。

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 一番最後は、山嵜さん。
 ただし、誰にでも優勝の可能性があるのが、この「宣言タイムレース」のいいところ。

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 またまた近道を通ってホテルまで。

 シャワーを浴びて着替えて、朝食会場へ。

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 喫茶「ろんど」の朝ごはん。
 これが、めっちゃおいしかった。特にいなかの古くさーい味が抜群だったお味噌汁。朝がにがてな私でも、バクバク食べることができた。

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 ホテルに帰って、宣言タイムレースの成績発表と表彰。

 1位 片岡さん、13秒差 (宣言23分30秒が23分17秒)
 2位 藤井(私)、23秒差 (宣言23分40秒が24分03秒)
 3位 西山さん、35秒差 (宣言20分00秒が19分25秒)

 後でわかったことだが、私は去年のこのレースを24分ちょうどで走っていた。
 そして、今年は24分03秒。去年と3秒差。ある意味、これもすごい!


 そのあと、また希望が丘へ。
 さすがに走って行かれたのは2名のみ。私も、中村彦四郎さんの車に乗せてもらった。

 車の中での会話。
 「藤井さん、この参加者の中で一番スタミナあんのんちゃいますかー。」と保坂さん。
 「そら、ほら、普通の人って、平日に仕事のストレスがいっぱいあって、休みやからゆうてそんな走れませんやん。その点ボクは、普段ヨメさんに食わしてもらってるお気楽な立場やから、けっこう力残ってますねん。」
 「そらー、奥さんたいへんやわ。」
 「ほんま、たいへんですよー。一家の大黒柱やから。こんなこと言っててもね、なかなか信用してもらえへんのですけど、ほんまに『京都キャロット』は何から何までヨメさんがやってますねん。私、全然役に立ってへんのです。」

 同乗者は、みなあきれ顔。

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 午前のメインは、合宿恒例の駅伝大会。

 宣言タイムレースの先着4名をシードして、残りの人をくじ引き。
 約1.1km×3名の4チーム対抗駅伝。(今年は、タイムはとらないことに。)

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 私は片岡チームの2走。
 片岡さんが、前3人によくくらいついてくださり、いい位置でタッチ。
 ここは、すごく走りがいがあった。(私は意外とこれくらいの短い距離が得意です。)
 あー、めっちゃしんどかったけど、前3人全員抜くことができた。いいお膳だてをしてくださって、ありがとうございました。

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 最後は少し差が開いてしまった。
 やはり、チーム編成はくじ引きより、力が平均になるように組んでもらった方がよかったようだ。
 私一人、いい気分にさせてもらってすいません。

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 片岡さんがどなたかとしゃべっておられたのでお聞きすると、ご実家のお母さんと小2の娘さん。少し離れたところには、ご実家のお父さんと小4の息子さんも来ておられたようだ。
 こんな形での合宿の応援は初めてかもしれない。せっかくいい環境の所なので、他の方も家族そろっての参加なんてどうでしょう。

 片岡さんは、北海道マラソンに向けてのいい練習になると判断されて、この合宿に参加してくださったそうだ。
 去年の久保田さんもそうだったが、自分でしっかり判断し、単独でも思い切ってクラブの合宿に参加してくださるような方は本当に輝いている。
 片岡さん一人の加入が、どれだけこの合宿を盛り上げてくれたことか。

 北海道マラソン、しっかり走ってね!
 そして、懲りておられなければ、ぜひ来年も合宿に参加を!

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 駅伝のあとは、なんと、100m走。
 足が上がるか心配だったが、みんなよう走りました。
 全員走り終わった後で、私が言わせてもらった講評。

 「さすが京都ランナーズ。一人もこけませんでしたやん。これが地域の運動会やったら、絶対何人かこれてますで。」

 タイムは二の次。100m、息を止めて走れただけても、感動もんです。

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 食堂での昼食。一人660円まではクラブから出た。
 私がカレーを食べ終わったあと、ソフトクリームをうまそうに食べていると、木村さんが、「みなさん、私らもソフトクリーム食べまししょか。」
 けっきょく、この分もクラブから出ることになった。(私は、代わりにホットコーヒー。)

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 昼食後は、昨年好評だった中村彦四郎さんの講義。
 ところが、みなさんおなかがいっぱいになったせいか、コックリコックリ。私はなぜか初めから終わりまで、しっかり聞かせていただきました。
 「体の軸をしっかり」、「着地点を意識して走る」など、聞いていて「ふむふむ」と思うことはたくさんあるのだが、具体的に何をしていいかが分からない。

 とりあえず、「走りながら考えよう」ということで、また「青年の城」往復約10kmへ。

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 途中どしゃ降りになったり、日がさしたり。
 大変な天気でしたが、みなさん、理論が実践に生かされたでしょうか。

 これで、合宿の行事はすべて終了。
 私的には、この希望が丘で松見輝子さんと太田君子さんにお会いできたのもうれしかった。(お二人とも、それぞれのクラブの練習会で来られていたようだ。) 予想もしていなかった人に会えるとうれしいものだ。

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 最後のしめは、木村さん。
 「また来年も参加しよう」と思える、とてもいいごあいさつでした。

 おひらきになって駐車場まで行こうと思うのだが、どしゃ降り。
 かなり待って少し小降りになったので、やっと行動開始。

 私と木村さんと保坂さんと宮本さんは、吉野さんの車でJR野洲駅へ。ここで宮本さんとお別れし、3人で京都方面へ。

 今日は、3.2km+4.5km+3.2km+1.1km+10kmで、計22km。
 これでは、ちょっと物足りないかな。やっぱり、帰りも京都まで走って行ったほうがいいのかも・・・。


※ 木村さんを初め、この合宿のお世話をしてくださった役員さん、どうもありがとうございました。とてもいい合宿でした。
 来年は参加者20人以上めざしましょうね。

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2009年07月26日(日)

京都ランナーズ合宿・1日目(7/25) [ランニング]

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 京都ランナーズの合宿の特色のひとつは、宿泊場所から5kmほど離れた「希望が丘」まで走っていくこと。
 直線距離は3kmほどなのに、三上山の北側をぐるっと迂回して走るため、すごく時間がかかってしまう。

 しかし、野洲中学校の先生に、学校の裏から行く近道を教えてもらった。この道はほぼ直線で、ちょっときつい坂があるが絶対に近い。標識を見てみると、野洲駅から希望が丘まで3.2kmとなっていた。

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 (話は、希望が丘到着時に戻り・・・。)

 私がやっと希望が丘に到着し、ゆっくりお昼ごはんを食べているとき、先着グループが明日の宣言タイムレースコースの試走に出発した。

 私はごはんを食べ終わった後は、ちょっとお昼寝。

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 みんなが帰ってきてしばらく休けいした後、今度は「青年の城」までの往復約10km。

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 ゆっくりペースの初代さんと山嵜さん。 

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 速い組3人が、もう帰ってきた。

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 その後、粟津さん。

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 「青年の城」の前は、きれいな芝生。

 ここで折り返しなのに、ちょっと先に行ったはずの初代さんが行方不明。探し回ったが見つからない。
 「ショートカットして帰ってしまわはったんかなー。」

 ということで、私と山嵜さんと木村さんの最後尾トリオは帰ることに。

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 ゴールに戻っても初代さんの姿はなし。

 心配して待っていると、山嵜さんが初代さんを引き連れてゴール。
 初代さんは、「青年の城」の中で冷たいお水をいただいていたらしい。
 「心配させんなよなー。」

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 芝生中央あたりでは、滋賀県の高校陸上部の合同練習。
 男女いっしょに練習できるのは陸上部くらい。しんどい練習だが、楽しそうでもある。

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 「帰り、近道ありまっせー」と誘ったら、2人がついて来てくれた。

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たっちゃん・オス・3歳

 野洲中学校の横で、かわいいワンちゃん発見。
 一日の最後に、いいワンちゃんに会えてよかった。

 私の合宿1日目は、10km走+3.2km。これに御所〜希望が丘を足すと、約35km。けっこういいトレーニングです。

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 「ほほえみの湯」は、人工的に北海道の二股温泉と同じ湯にしてあるそうです。

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 夕食会の参加者は、10名。
 ちょっとこじんまりして、さびしかったですね。

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 一人一人のあいさつがあった。

 私が言ったこと。
 「今日の合宿は、クラブ員ではない片岡さんが参加してくださったことが一番うれしい。それも紅一点の女性として。
 やっぱり合宿というからには、20人以上くらいの参加をめざしたい。それには、参加してよかったと思えることをどんどん取り入れていってほしい。
 例えば、私みたいにここまで走ってくるとか・・・。そんな元気のある人は少ないですかねえ。
 そうそう、せっかくいい陸上競技場があるんやから、あれを使ったらどうですか。正確な距離の5000mとか走れますし、いいと思うんやけど・・・。
 毎年新しい方が参加してくださるように工夫していかなあかんと思います。」 

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 私たちのお世話をしてくれたバイトさん。
 現在短大在学中で、就職先を探しているそうです。
 すごく笑顔のかわいい働き者です。みなさん、よろしく。

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 去年もしてもらったマッサージ。
 今年も行きました。(20分コース、2200円)

 最初ひと言ふた言お話して、その直後にぐっすり。
 「終わりです!」の声で目が覚めた。
 これ、効いてんのかどうなんだか。マッサージ中は、寝たらあきませんね。

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 ホテルの1階の談話室で懇親会。
 夜遅くなるにつれ、一人抜け二人抜け、けっきょく最後は私を含め5人が残った。

 公開されることを前提としていない話し合いなので、くわしくは書きません。ただ、みなさんが「京都ランナーズ」をさらにいいクラブにしたいという思いがひしひしと伝わってきた。ただし、話がかみ合っていたかどうかは少し疑問の残るところもあった。

 ここで、今、私がちょうど読んでいる本「<対話>のない社会」(中島義道著・PHP新書)より。

 <対話>の基本原理

(1)あくまでも一対一の関係であること。
(2)人間関係が完全に対等であること。<対話>が言葉以外の事柄(例えば脅迫や身分の差など)によって縛られないこと。
(3)「右翼」だからとか、「犯罪人」だからとか、相手に一定のレッテルを貼る態度をやめること。相手をただの個人として見ること。
(4)相手の語る言葉の背後ではなく、語る言葉そのものを問題にすること。
(5)自分の人生の実感や体験を消去してではなく、むしろそれらを引きずって語り、聞き、判断すること。
(6)いかなる相手の質問も疑問も禁じてはならないこと。
(7)いかなる相手の質問に対しても答えようと努力すること。
(8)相手との対立を見ないようにする、あるいは避けようとする態度を捨て、むしろ相手との対立を積極的に見つけてゆこうとすること。
(9)相手との見解が同じかか違うかという二分法を避け、相手との些細な「違い」を大切にし、それを「発展」させること。
(10)社会通念や常識に納まることを避け、つねに新しい了解へと向かってゆくこと。
(11)自分や相手の意見が途中で変わる可能性に対して、常に開かれてあること。
(12)それぞれの<対話>は独立であり、以前の<対話>でコンナことを言っていたから私とは同じ意見のはずだ、あるいは違う意見のはずだというような先入観を棄てること。

 どうですか。すごく参考になるでしょう。
 私は、特に(3)と(9)を大事にしています。

 それよりも話の中でおもしろいことを発見した。
 私は、自分で「京都ランナーズ」の「役立たず会員」を自称していたが、多くの人の評価はさらにその一段上(?)の「ええとこ取り会員」であった。もう、うまいこと言い過ぎちゃうん。(仕事をまったくせず、自分の好きな行事だけ適当に参加する会員という意味)

 たとえ「ええとこ取り会員」であっても、きちんと年会費を早め早めに納め、みんなをなごませる技もちょっとだけ持っている私を、・・・どうか切らないで!

Posted by パオパオ   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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