2008年07月26日(土)
灼熱地獄のマラソン練習 [ランニング]
朝9時半、御所で荷物を預かってもらう。
京都ランナーズ「希望が丘」合宿は、みんなで10人ちょっとらしい。さびしいな。
吉川さんから声をかけられた。
「現地集合で、紅一点の参加者がおられるらしいです。藤井さん、よろしく頼みます。」
「頼みます」って言われても・・・。私、いったい何係。
いったん市原の家に帰り、もう一度こまごまとした準備。ごそごそしているうちに、11時20分になってしまった。出遅れたな。
市原の家から希望が丘まで、43km。
一応、目標は5時間。4時半くらいには着きたいなあ。
玄関で、きくちゃんと記念撮影。きくちゃんの暖かい毛皮で暖めてもらう。
私のブログの読者の方ならご存知のとおり、私はレースばっかり走り、間に練習をまったくしていない。
今日みたいに一人で走るのは・・・、そうそう去年最高気温日本記録を更新した日(8月中旬やったと思う)、それ以来。ちょうど、丸一年か。
べつに、何かのポリシーを持ってるわけではありません。ただ、グータラでお気楽なだけです。
走りだそうとすると、近所のネコさんがお見送り(?)。これは、幸先いい。(ねこ走りをこころがけよう。)
家から、まず北上。
市原バイパス交差点から、静原方面へ。
この時点で、30℃は軽々越えている。
昨日部屋の掃除をし、きく毛をいっぱい吸い込んだせいか、くしゃみ連発。鼻水ドロドロ。
家から持ってきたお茶は、すでにぬるいビール状態に。
静原から江文峠を越え、大原へ。
国道367ではなく、寂光院の前を通る旧道へ。
のどが渇いてたまらんかったので、自動販売機でコーラを買う。
めっちゃ、うまい。炭酸ガブ飲みしたら、後走るのがしんどくなるのは分かっていたけど、こりゃやめられまへん。
途中峠の上り坂は、車で通るとすごい坂に感じるが、走ってみると十分に走れた。ここ、意外と練習場所にいいかも。
時計を見ると、スタートからちょうど2時間。
京都を脱出するるのに、2時間もかかったのか。
しかし、ここを過ぎるとしばらく下りばかり。自然と足が出た。
このへんは人が全然歩いていないので、車の運転がむちゃくちゃ。何回かひかれかけた。
温度計を見ると、山の中なのに33℃。
あかん。暑すぎる。
家もほとんどないところなので、殺風景。気分転換できるようなものが何もない。
ダラダラ走っていると、お腹がグルグルいいだしてきた。
あかん! こら、もう走れん。
また間の悪いことに、コンビニが全然ないところ。
さっきのコーラ500一気飲みが効いてきたなあ。
腹、グルグルグル。「あかん、危ない。」と思ってへたりかけた時、神の救い。工事現場の簡易トイレが見えてきた。
事務所にいた方にことわり、トイレを貸していただいた。
「あー、すっとした。」
大津市水道局さん、お世話になりました。
ここから、ちょっとだけスピードアップ。下りが続くので、また自然に足が出るようになった。
左に伊香立中学校を見ながら、スイスイスイ。
琵琶湖大橋、到着。
確か、カーナビによると、ここは26km地点。スタートから、2時間56分。途中峠からの下りがんばったなあ。
後17kmか。2時間ちょっとで行けへんかなあ。そしたら、予定どおり5時間。
琵琶湖大橋の温度計は、36℃。しんどいはずや。直射日光下は、いったい何度?
琵琶湖大橋を歩いて渡るのは、初。
橋の上は風が吹いて、気持ちいい。
ちょうど遊覧船がきたので、写真を撮っておいた。かなり大勢のお客さんが乗っておられるようだ。
さすがに、歩いて渡る人には一人も会わなかった。わずかに自転車の人が一人。
「いったいこの人は、いずこへ?」というような顔をしてこっちを見ておられた。
橋を渡ったところにあったコンビニで、サンドイッチとコーヒーと塩を買う。
コンビニ前で、塩を手のひらにのせてなめていると、小学生の男の子二人がしげしげとながめていた。
「このオッサン、何ペロペロなめとんにゃろ。」と不思議そうに見つめ続けていた。
さあ、できるだけ近道をして「希望が丘」をめざそう。
とりあえず、三上山をめざしたらいいんや。
横道入ってと。
と思ったのが大まちがい。
「いまどこ? どっちむいてんの?」頼りにしてた三上山まで、かくれてしもた。
ヨメさんに電話したら、「今いそがしい。」とあしらわれてしまった。(私の携帯にGPS機能があるはずだが、出し方がわからない。)
ここらあたりから、足が「ピッピッ」としてきだした。
あかん! これ以上走ったら絶対こぶらがえりや。
歩こ。
歩いても、後3時間あったら着くやろう。でもどっち向きに歩くん?
心細くなりかけたころ、再び三上山が見えてきた。よっしゃ!
後はただ、ひたすら歩いて歩いて。
途中で、今回の合宿の世話役・粟津さん(絶対ブチ切れない人)に電話した。
いつものやさしい声で、「無理されないように、ゆっくり来てください。」
怒ってはおられなかったが、かなりあきれてはおられた。
「すんません。皆さんにご迷惑おかけします。おふろにいっしょに入れるように、がんばって歩きます。」
野洲駅に着いたのは、5時38分。スタートから、6時間14分。よう走りました。(というより、後半は、よう歩きました。)
野洲シティホテル前に、土井正人さんと一人の女性が。この方が「紅一点」さんかなと思ったら、ホテルの従業員さんでした。
かなり意識がもうろうと・・・。
まっ、とにかく無事着いてよかったです。
◎「スカイセンサーブリーズは、フルマラソンに使えるか?」
今回はいてみてわかった事。走り続けていれば全く問題ないのだが、歩きだすと足が内側に沈み込む。「だからどうなの?」と言われれば、「気になる人は気になるのでは…」と答えるしか仕方ない。その状態で17kmほど歩ききったのだから。
ただし、初めから歩きも想定されるウルトラでは、やめておいた方がいいかも。気になることはできるだけ排除しておいた方がいい。
ここまでの私の結論。10kmまでは、ゲルヌーサトライ。ハーフとフルは、スカイセンサーブリーズ。ウルトラは、ミズノ・ウェーブLSD。
みなさん、どう思われますか?
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2008年07月25日(金)
「社長様」と「毒嫁」絶賛 [ブログ]
前にも書いたが、私のブログはコメントが極端に少ない。
コメントを入れてもらうとうれしくてうれしくて、すぐ公開しているのがいかんなのかなあ。
昨日もお二人の方から、京都キャロットにメールをいただいた。
お一人は、「やぶはら高原マラソン」のブログで、トップ写真に使わせてもらった矢澤茂さん。公開されるのがあまりうれしくないという前提で抜粋。
「やぶはら高原の社長様のブログ読ませていただきました。(略)今回使用したミズノは、社長様が使用していると書かれていましたので購入したものでしたが、期待通りの商品で満足しております。(略)」
あのー、私は「社長様」ではありません。藤井眞寿美社長(別名・鬼嫁)に役立たずとののしられている雑用係です。ただレース出場の回数に関しては、そんじょそこらの人に負けません。シューズやウェアのモニターとしては、まあまあではないでしょうか。実際に使って、よかった物をおすすめしています。矢澤さんのように喜んでいただければ、こちらもうれしいです。
もうお一人は、「みかた残酷マラソン」実行委員長・久保井洋次さん。
「(略)またまた話が替わりますが、ご主人ののブログは面白く楽しいですね。たまに拝見しています。毒嫁の話は良かったですね。かなりのレベルのブログです。よろしくお伝え下さい。(略)」
「毒嫁ますみ」シリーズは、なぜかアクセス数が多い。私が全国悲哀夫の代表としてがんばっているのが、評価されているのかな。それとも・・・。うちのヨメさんは、昔からマニアっぽい人に好かれたらしい。その恩恵? (ヨメさんに言わせると、私はマニア中のマニアだそうです。)
「毒嫁ますみ」シリーズを充実させなくては。
今日、私のブログの師匠・西表のよんなぁよんなぁさんからやっとメールの返事が来た。
「クーちゃんにあいたい」というメールに対して、「よろしくお願いします。」という返事。あー、返事が来るまで長かった。でもしようがない。京都と沖縄、それも西表島とでは、流れている空気がちがう。多少の時差(?)は、納得しよう。
クーちゃんとクーちゃんの子犬に会うのが楽しみ。今回の西表は、クーちゃんがメイン。真樹も、ものすごく楽しみにしてる。
台風、来んなよー。たのむでー。
◎あのー、今日のブログのテーマと全然関係ないんですが、さっき私の部屋に行くと拷問部屋みたいになっていました(34.5℃)。ヨメさんの扇風機をかりてかけてみたが、ほとんど下がらない。今晩、どうなるんかな。
★今日(7/26)の朝刊を見てびっくり。昨日の京都の最高気温、37.5℃。私の部屋は、夜中12時で32℃ありました。
これから、滋賀の希望が丘公園に走っていきます(京都ランナーズの合宿)。
カーナビで調べたら、市原の家から43km。フルマラソンより長いし。今日も37℃いきそうやし。ゆーっくり、ゆーっくり走ります。着くのは何時になることやら。
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2008年07月24日(木)
「巨人の二岡にしてください」 [家族]
今日の夕方、廉と散髪に行った。
本当は、廉一人で行く予定だったが、さいふを忘れたらしい。昼3時過ぎ、店により、「さいふ忘れたー、ごはんも食べてへん。どうしたらいい?」
また自転車のチェーンがはずれて、手が油まみれになっていた。炎天下、サッカー部の練習をしてきてへとへと。見るも哀れなわが息子。
そういや、小っちゃい時、よく「どうちたらいいの?」って言ってたなあ。もうすぐ17歳になる今も、あんまり変わらんか。
私も沖縄旅行の前に髪の毛を切っておきたかったので、一緒にビブレの1,000円散髪屋さんに行った。
「どんなふうに切りましよう?」
「おかしくない程度に、バサッと切ってください。」
でも本当に言いたかったのは、このせりふ。
「巨人の二岡にしてください。」
これは、分りやすい。
山本モナとの浮気が発覚して、丸坊主にするはずだった二岡選手の中途半端な髪型。この言葉が出なかったのに、だいたい二岡くらいの長さにしてもらえた。(ええのか、悪いのか・・・。)
それにしても、二岡の一軍復帰戦のヤジにはまいった。
「モナおかー、モナおかー・・・。」
こんなセンス、私もほしい。
散発したての廉とのツーショットをヨメさんに撮ってもらったが、廉がいやがるので非公開。廉は側頭部の毛が立つくせ毛なので、散髪するごとに真樹にけなされています。
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2008年07月23日(水)
私の寝室31℃ [雑感]
おととしの夏は、すずしいいなか暮らし(花背別所町)だった。
去年の夏は、市原に引っ越して初めての夏。梅雨らしい梅雨の時期があったので、夏は猛烈に暑かったが短かった。
そして、今年の夏。どうなっとんじゃー。梅雨は、どこ行ってもたー。7月の初めから、暑うてたまらん。
特に私が寝ている2階の北側の部屋は、蒸し風呂状態。このごろ、毎晩30℃を越えている。
ついに昨日夜12時なのに、今年の最高31.1℃を記録した。こら、寝られまへん。
「年寄り部屋に、エアコンはいらんわな。」(毒嫁の言葉)ということで、エアコンなし。扇風機もなし。まるで、ガマン大会です。
「ひからびんぞー!」
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2008年07月21日(月)
民宿「りんどう」とどぶろく [宿情報]
「やぶはら高原ハーフマラソン」では、最初のころは薮原駅前の旅館に泊まっていた。
会場のスキー場から少し離れているため、お客さんも少なく静かでよかったのだが、最近は民宿「りんどう」さんに泊まっている。
会場(こだまの森)に一番近く、とにかくすずしい。
窓をあけていると、寒いくらい。ヨメさんは、「クーラー、ゆるめて」とかんちがいしていた。
泊まっておられる方が多いので静かとは言えないが、そにはみなさんランナーですから、節度があります。
今年は、夕食の時、カラオケが始まりかけていた。ところが、恥ずかしがりが多いようで、なかなか始まらない。
そこで、おかみさん登場。
歌こそなかったが、流れるように流暢なごあいさつ。「バスガイドやってはったんかな?」とは、うちのヨメさんの感想。
そして、今年はなんとびっくり、「どぶろく」。ご主人が持ってこられた。
飲んでみると、「甘くない甘酒?」。日本酒特有のむせる感覚がない。飲みやすい。日本酒大にが手の私にも飲めた。二人でけっこういただいた。それにしても、「どぶろく」って、前面解禁になったんかなあ。
早朝に出かけたのに、おかみさんが大根を持たせてくださった。会場には、ご主人が白菜を持ってきてくださった。
「りんどう」さんは、なかなか心あたたまる民宿です。
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2008年07月20日(日)
第22回やぶはら高原ハーフマラソン [ランニング・出張販売]
去年は、台風直撃の予想で、前日に中止決定。
今年は、ガンガン照りのスタート。
スタートから2kmほどのところ(最初の坂を下りきったあたり)で、声をかけられた。
「キャロットさん。このシューズ、通販で買いました。」
「あっ、ミズノのウェーブLSD。それ、いいでしょう。私も今日は新しいスカイセンサーをはいているんですけど、こないだまでずっとウェーブLSDはいてたんですよ。フルもだいじょうぶですよ。」
京都キャロットのホームページ、「雑用係のおすすめコーナー」に載せたシューズ。気にいってもらえ、声までかけてもらえるとはありがたい。
「ブログに載せさせてください。」パチリ。
さて話は、スタート前に戻り・・・。
当日受付が6時半からなので、5時半起き。もちろん朝ごはんは、なし。昨日買っておいたパンを食べ、そろそろスタートの準備と思ったころ、石川の折戸小百合さんがうちのテントに来られた。
「乗鞍の写真、よかったでしょう。幻想的な千葉ちゃんとのツーショット。まああのー、カメラの具合が悪かっただけなんですけど・・・。」
「ボケてて、ちょうどいいくらいです。今日もカメラを持って走られるんでしょう。」
「はい。あっ、そうや。折戸さんもハーフでしょう。もしどこかでお会いできたら、写真撮りますわー。」
「いやー、もうはずかしいから、いいですよ。」
この時、私と折戸さんの走力差をすっかり忘れていた。
ここのハーフはダム湖の周りを走るコースだが、後半に2ヶ所折り返す所がある。
「シューとした、サングラスのかっこいい女の人」と思いながら、その折り返しで対抗ランナーを見ていたが、甘かった。その時折戸さんは、私のはるか前を走っておられたようだ。
もう一度話は戻り・・・。さあ、スタートへ。
スタート(ゴール)地点は、芝生なので気持ちいい。
昨年中止になったにもかかわらず、今年の申込者は去年を上回ったそうだ。真夏に行われるこの大会の固定ファンが多いのと、昨年中止後の対応が良かったのがこの結果になったのだと思う。(おわびのお手紙と参加賞などが、すぐに送られてきた。)
スタート地点に立つと、すぐ横に「あいかちゃん」の飼い主ご夫婦が。4月の兵庫「宍粟市さつきマラソン」以来、お久しぶりだ。
「おうちは、どちらなんですか。」
「うちは、大阪よ。」
「大阪からやったら、けっこう時間かかったでしょう。」
「まあ、なれてるから・・・。」
(ロープをぐいぐい引っ張るあいかちゃん。)
「一緒に走りたがって、しょうがないのよ。いつも走ってるから。」
「そういや、さっきから勝手にあっちこっち走りまくってましたね。うちの犬も、いなかに住んでた時はけっこう好き勝手に走れたんですけど、今住んでるとこは車が多くて。ひかれたら、えらいこっちゃし。」
「そうでしょう。あいかちゃんのお母さんも交通事故にあって、腰の手術したんよ。その後で、あいか産んだんやから。」
「いやー、それ、すごいことですやん。そら、よけい大事に大事にせんとねえ。」
「バーン」の音とともに飛び出すあいかちゃん。ご主人をおっかける。あいかちゃんをおさえるため、必死にロープを引き寄せる奥さん。またどこかの大会で、この場面を見られることでしょう。
(ゴールしてから選手名簿を確認。あいかちゃんのご主人は、秋田重夫さん。 えっ! 所属が「京都ランナーズ」って、うちのクラブやん。知らんかった。)
この大会の名物、スタート直後の急な上り坂。
ここが以外とスムーズに行け、最初の1kmが5分55秒。こんな感じで行けたら、ぎりぎり2時間切れるかも。
先週の「北軽井沢マラソン」が1時間58分40秒やから、このコースで2時間切ったらえらいもんや。
そんなことを考えながら走っている時、矢澤茂さんに話しかけられた。しかし、2kmすぎから二度目の上り坂に入ると、スイスイと抜き返されてしまった。私は、上り坂に弱いんです。
ダムに着くと、ちょうど往路が南向きの斜面になるようで、お日さんガンガン照り。ここの坂は思っていたほどきつくはなかった。それより暑さ。もちろん、給水所ごとに水をとった。
今日のレースで必ずしようと思っていたこと。
「給水所で水をとるごとにお礼を言おう!」
ちゃんと、全部言えました。
「いただきます。」・・・「ありがとうございました。」
ほとんどの人から、「がんばって!」とお返事をいただいた。
せめて、これくらいのことは続けていこう。みなさんのおかげで、こんなに楽しく走らせてもらってます。
8km過ぎ、赤い橋を渡り対岸に入ると、状況は一変した。
すずしい。南側の山が日よけになって、別世界に。おまけに、ゆるやかな下り。こらー、楽やー。
その時、また声をかけてくださる方あり。
「キャロットさん、調子はどうですか。」
「こっち側に渡ってから調子出てきました。めちゃくちゃすずしいですね。2時間切れるかも。」
「切れますよ。がんばって!」
「ありがとうございます。」
(ゴール後調べたら、かのランナーは、大阪の佐用光広さんでした。)
そのうち最初の小さな折り返し、ダムの横。
「シューとした人(折戸小百合さん)」、おらんわな。
次に、恐怖の大原周回コース、やっぱりおらんわな。
この大原周回コース、このマラソンコースのメインと言ってもいいやろね。心臓破りの丘ならぬ、心臓破りの白菜畑。
ダムのまん前の南向きの盆地。風がぴたっとやみ、気温急上昇。遠くに大きな山(木曽駒)がちらっと見えるだけで、周り一面白菜、白菜、白菜。
ここでも、声をかけられた。
「子どもさんは、ついてこないの?」
「クラブの練習が休めないみたいで・・・。」
「陸上?」
「いや、上の子がサッカーで、下の子がバスケなんです。」
「そう。どこもおなじね。親の背中を見てないんかね。」
(かのランナーは、愛知の山田幸弘さんでした。3年前の「金沢城下町マラソン」で、じゃじゃぶりの雨の中並走させてもらった方です。)
山田さんは、この周回コースのことを、「人間の盲腸」と言っておられた。必要のない余分なものという意味だそうです。「うまい!」
この平原から、坂だらけのコースに戻ると生き返るから、あら不思議。
しかし、やっぱりあの恐怖の大原周回コースで時間を食いすぎた。残り3km地点で、1時間43分30秒。2時間まで、あと16分30秒。キロ5分半は、ちょっと無理か。
あきらめへんどーと思いながら、最後の上り坂(19kmから20kmあたり)もがんばったが、この1kmが7分13秒。ゴールは2時間1分6秒。くっそーん。
そやそや、抜きつ抜かれつやった矢澤茂さん。すぐ後ろにいるはず。写真撮ろうっと。
振り返ればそこは、壮絶なつばぜり合い。21kmも走ってきて、最後にそんなデッドヒートせんでもと思ったが、見ているほうはおもしろかった。
私が見た限りでは、全くの同着。これは、写真判定ですな。
まっ、あのー、うちで買ってくれはったシューズをはいておられる、矢澤さんの勝ちということでどうでしょう。
ゴール後、うちのテントに、作用さんが。
「2時間、切れました?」
「あきません。2時間1分6秒です。」
「おしいー。」
その少し後、今度は矢澤さんが。
「最後、強かったですね。」
「最後の坂に、力残しといたんです。」
私のスカイセンサーブリーズは、上り坂に威力を発揮。やっぱり上り坂は、軽いシューズがありがたい。下り坂の衝撃も、けっこう吸収していたように思う。
これで、丹後ウルトラ100、出ようかなー。うーん、まだまだ悩むところです。
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