2008年08月31日(日)
第29回兵庫神鍋高原マラソン [ランニング・出張販売]
「写真、撮らせてもらっていいですか?」
「(驚いたように) はい、いいですよ。ちょっと疲れた顔ですけど・・・。」
ハーフ一周目、6km地点付近の峠を上りきろうとする時、きれいな背中を発見。声をかけて返事してもらえそうな人かどうかを確認してから(これは直感です)、声をかけてみた。思ったとおり、OK。よかった。
少し先行し写真を撮ってみたが、走る人を撮るのは難しい。
「あっ、失敗しました。もう一回。」
「じゃー、ゆっくり走りましょうか。」
「すいません。」
パチり。それがトップの写真です。
「ゆっくり走りましょうか。」のひと言で、こちらも落ち着いた。かわいい笑顔のいい写真が撮れた。
ご本人に確認していただき、「ブログに載せていいですか?」
「はい、どうぞ。」
お名前も出していいということで、掲載させていただきました。
ふしぎなもので、この会話の後、急に呼吸が楽になりペースが上がった。残り15kmほどを楽しく走れたのは、このめっちゃかっこよかった八津川さんのおかげです。
さて、話は朝に戻ります。
「ますみちゃん! 5時54分やわ。」
「なんで!」
「なんでて言われても・・・。」
目覚ましを5時40分に合わせたはずやのに・・・。
私の腕時計のベルトが切れてしまったため、今、廉の時計を借りている。アラーム設定を失敗したようだ。
廉を起こし、急いで着替え、歯磨き洗顔。「ささや」さんにお願いしておいたおにぎりを受け取り、キャラバンに乗り込んだのがぴったり6時。すごい! わずか6分の早わざ。
会場の但馬ドームに着いたのが、6時10分ごろ。それでも、全然余裕です。
普通だと少なくとも受付時間の1時間前に行っておかないと、商売にならない。しかしここは室内。雨の心配なく展示できるので、準備もすばやくできる。
今日は昨日にくらべれば、ヒマ。
他の大会だと当然、前日より当日の方がいそがしいのだが、ここは逆。
兵庫のお客様は目が肥えている。お買い得商品は、前日に行って確保しないとなくなってしまうということもよく知っておられる。
「今日来やはったお客さんは、何買わはんのかなー。」と、ちょっと心配になった。
シューズもウェアも、いいサイズから売れていっている。昨日の前日受付の時に、もうそのへんがたくさん売れてしまった。今日は大きい人と小さい人はいいが、中間くらいの人が買えそうなものが少ない。
でも目が肥えた人が多いから、きっとこんな中からでもいい商品を見つけて買っていかれるにちがいない。
ハーフスタートが8時半と早い。案の定、朝はヒマだった。みなさんスタート前の準備をしておられるのだ。
人もまばらになったころ、ちっちゃいワンちゃんをだっこしたランナーと、その奥さんが。そのワンちゃん、ちょっと目だれしとるからたぶん年寄りやね。
「ワンちゃんのお名前は?」
「チェリーです。」
「歳は?」
「13か14やね。」
うーん、この歳がはっきりしないとこが、好き!
ハーフスタート15分前になったので、スタート地点に向かった。
その時、またもやかわいいワンちゃんに遭遇。引っ張りすぎていて、いい写真が撮れなかった。
スタート前で、久保井洋次さんにばったり。(久保井さんは、みかた残酷マラソンの実行委員長。6/8のブログ参照。)
「藤井さんて、頭いいんや。」
「えー。」 (いきなり、なんですか?)
「頭ようないと、あんだけのブログは書けへんでー。」
(うーん。確かに私は、ぱっと見はボーとしたオッサンか?)
「毒嫁シリーズは最高やね。また、書いてくださいよ。」
(変なファンがおるー。でも、あのシリーズは命がけで書いているということを誰も知らない。)
今日のレースの目標は?
特別に何もない。強いてあげれば、9月14日の「丹後ウルトラ100」に向けて、気持ちよく走ることくらいか。
心配なのは、右ヒザと左ふくらはぎ。
普段は歩くのもたいへんなくらい痛い。右ヒザは去年10月の京都ランナーズ例会で痛めてから。左ふくらはぎは今年7月末の京都ランナーズ合宿に滋賀県野洲まで走って行ってから。
両方全然ましにならん。当たり前か。毎週毎週練習なしでレースに出てるんやから。
これがまたふしぎなことに、レース中はほとんど痛みがない。前よりいいタイムで走れたレースもある。どうなっとんじゃー。体から何か麻薬系の液が出てる?
久保井さんの息子さんとしばらく並走したが、いい顔して走ってる。楽しそうで、よろしい。
「オヤジはずっと先に行きました。」そんなもん、ほっとけ。
1km地点で、6分50秒。いくらスタートが混雑してたとはいえ、ちょっとかかりすぎか。ここからは上りが続くし、ちょっといやーな気持になりかけた時、かわいいワンちゃん発見!
ところが私の走っている反対側の歩道。よっぽど横ぎったろかいなと思ったけど、混雑していて無理でした。
「これは大きな失敗やったなー。悔やまれる。」
こんなこと考えながら走っているのは、私だけでしょうか。
久保井さんの息子さんともいつの間にか離れてしまい、5km過ぎからの峠越えにさしかかった。このコースで一番しんどいところ。でも、しんどい所こそ下を向かずに走ろう。これは、私のモットーです。
その視線に飛び込んできたのが、鍛えられたきれいさを醸し出している女性のきれいな背中。やっぱり、下向いてたらあきません。
みなさん! しっかり前見て走りましょう。きっといいことありますよ。
(ここで、最初の文につながり・・・。)
峠を越えてから急に楽になり、ペースアップ。下り坂をうまく走り切り、1周目は58分50秒。
今日は絶対2時間をこえると思っていたのに、これやったら2時間切り行けるんちゃうん。
それにしても、いつもなら2時間ペースランナーがそばにいるのにおかしいなあ。一回も会ってへん。今年はなくなったんかなあ。
ボーとしてたら、ダメ!
みなさん! しっかり前を向いて走りましょう!
ゆるい坂道を前を向いて走っていると、1周目に撮りそこねたかわいいワンちゃんが坂を降りてくるではありませんか。やったねー。1時間もレースを見続けていてくれたんやね。
飼い主さんは、突然斜行し近づいてきた私にちょっとびびっておられたが、「ワンちゃんの写真撮らせてください。」と言うと、いっぺんに顔がほころんだ。
もうこれで思い残すことなし。
スタート時より少し暑くはなったが、快調快調。足って痛かったんやったっけ、と思えるくらい。
ゴールは、1時間56分37秒。(2周目は、57分47秒。)
さあ、ゴール前で久保井さんの息子さんとランニングドレスのかっこいい人を撮ろう。
2時間4分くらいで、久保井さんの息子さんゴール。いい写真が撮れた。
そのあと、待てど暮らせどランニングドレスの彼女が来ない。6km過ぎまで私より先行していたくらいの人やから、こんな遅いはずがない。ひょっとしたら私のすぐ後ろでゴールしてはったんかなーと思いかけたころ、来ました来ました。全然疲れた様子もなく、足運びもしっかりと。
ここで、パチリ。
それに気づいてもらえたようで、こちらに向かって手を振る彼女。
あかん!
これは、完璧に動揺してしまった。
見事な手ぶれ写真。(と言うより、心臓ぶれ写真。)
まだまだ修行が足りません。
仙人への道は遠し???
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2008年08月30日(土)
第29回兵庫神鍋高原マラソン・前日受付 [ランニング・出張販売]
京都キャロットの出張販売の最大の敵は、雨である。どんなにたくさん売れる大会でも、雨になるとだいたい3分の1くらいの売り上げになってしまう。
ただの雨ならまだしも、時々嵐のようなこともある。出張販売を始めたころは、そんな嵐の中、雨でビチャビチャになっていく商品を前に、呆然とし、半泣きになっていたこともある。
そのころに比べれば、最近は雨にもだいぶ対応できるようになった。一番は、無理してたくさん出さないことだ。売り上げより商品を傷めないようにすること。しかし、今でも天気予報を気にしながらの毎日が続いている。
そういう意味で、但馬ドームが出店場所になる神鍋マラソンは天気の心配無用。一定の売り上げが予定でき、たいへんありがたい。
これを見込んで、廉がお手伝いのアルバイト。
サッカー部は休みがないので本当は来れないのだが、安定した売り上げが見込まれるので毎年この大会には来ている。(うちの手伝いアルバイトは、売り上げ歩合制です。)
今年は廉もやる気を出し、朝早いスタートにも関わらず、レースに参加することになった。(5km) 9月23日のトラック10000mのいい練習になる。
受付時間は午後3時から7時。4時ごろが客さんのピークで、廉がいなかったらどうなっていたんやろうと思うくらいの大混雑だった。
あとで聞くと、申込者が900人増。およそ20%増で5700人を越えたそうだ。いそがしいはずだ。
関東のマラソン大会は東京マラソンの影響で軒並み参加者増らしいが、関西ではこんなに増えた大会はめずらしい。
近辺の大会で神鍋のパンフレットを配りに来られているのが、やっと花開いたのでしょうか。真夏の8月の大会で、5700人はすごい。
お泊りは、毎年お世話になっている民宿「ささや」さん。ぶたの水炊きだったが、すずしいからおいしくいただけます。
例年よりよく売れて、眞寿美さんも廉も笑顔。
廉! 明日の5kmは18分切れよー。
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2008年08月29日(金)
「ちゃむ」〜シリーズご近所犬5〜 [わんこ・にゃんこ]
昨日の夕方、超久しぶりにちゃむちゃんに会った。
京都キャロットの通販事務所前(北区上賀茂東後藤町)を、ゆっくりゆっくり散歩していた。
もう、16歳4か月だそうだ。
「ゆっくりやけど、なんとか歩いてます。」
すごく上品な奥様は、普段、この近くで田や畑の仕事をされている方だ。
「前にここで飼ってはったワンちゃんは、もうなくならはったんでしたね。」
「そうなんです。エリちゃんは、いなかにつれてかえってたんですけど、16歳で死んでしまいました。今は、また犬をもらってきて3歳になります。」と、うちのヨメさん。
すごくおだやかで上品な飼い主さん。ちゃむちゃんも、おだやかに上品に育ったにちがいない。
たぶんほとんど何も見えず、何も聞こえない様子だ。人が近寄ると、その気配をこわがっているように見える。
でも、飼い主さんだけは大好き。
ゆっくりゆっくり、ながーーーく生きてね。
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2008年08月28日(木)
古村ショップ [ショップ]
岩倉幡枝の「古村ショップ」をご存じでしょうか。
幡枝のバス通りに面したこじんまりした店です。コンビニというか、何でも屋さんというか・・・。
いなかの何でも屋さんを知っている人なら、なんとなく分かると思うのですが・・・。
この店のご主人・古村正昭氏は、知る人ぞ知る名マラソンランナー。
ぱっと見は、ソウルオリンピックマラソン優勝のボルディン(イタリア)。しかし体型はアベベ(エチオピア)のようにほっそり。。
私より一回り上ですが、大学時代(40年くらい前)に出したフルマラソンの記録が、かなり長い間京都最高記録として残っていたのです。(確か、2時間21分やったと思う。)
そして、つい最近まで、母校立命館大学の陸上部監督をされていました。大学女子駅伝では、もう一歩のところで優勝を逃しましたが、その後育てた子たちが大活躍。今や立命館は、大学女子駅伝の常勝校におどりでています。
昨日うちの店の定休日で、近くで昼ごはんでも食べようと岩倉幡枝方面を歩いていると、古村さんにバッタリ。
「古村ショップ」におられることはめったにないのに、私を見つけ、「藤井くーん、こんなとこでなにしとんにゃな。」
けっきょく、そのすぐ近くの「まんまるのきもち」でいっしょにランチ。(ランチは1000円。わりと変わったものが出てきて、おいしいです。)
いろいろ話をしたが、その中で一番おもしろかったこと。
「藤井くーん、花背の家は今どうなってんの?」
「置いたままです。今、空き家です。」
「もったいないなあ、ええ家やのに。」
「ボクがヨメさんに離婚されたら、あこしか帰るとこないし、それで置いてありますねん。」
「そうかー。離婚されるかー。(しみじみ)」
そんなしみじみ聞かんでも・・・。
その帰り、「古村ショップ」に寄り果物を買う。
「ちょっと悪なりかけやし、まけとくわ。」
調子に乗って、いっぱい買ってしまいました。
「もうちょっと近くやったら、毎日買い出しに来んにゃけどな。」とヨメさん。
ここで、このブログの読者のみなさんに問題。
なぜ、私と古村さんは知り合いなんでしょう?
マラソンつながり・・・NO!
実は、牛乳つながりなんです。
くわしくは後日ということで・・・。
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2008年08月27日(水)
田中裕子さん [学校]
昨日、すごくいいことがあった。
私の8月25日のブログのコメントを見ていただいた方は、「お察しのとおーり!」
22年前上賀茂小学校を卒業した田中裕子(ひろこ)さんからのコメントだった。
「先生先生!藤井先生ですよね!・・・」
最初コメント先の名が「田中」とあったので、「たなかー、たなかってだれやねん。」と思っていたが、コメントを読んですぐ分かった。お人形さんみたいにかわいかった田中さんやん。
12年と短かった教師生活の6年目と7年目。だいぶ余裕の出てきたころ。小学校5年から6年までの2年間担任させてもらった。
このクラスは、本当にいいクラスだった。
「頼りない担任に頼らず、自分たちで楽しいクラスにして行こう」という気持ちを持った子がたくさんいた。心の広いこの子たちにはいつもいつも助けてもらっていた。この子たちのおかげで、毎日毎日が楽しくてしょうがなかった。(これは謙遜でなく、正味です。)
一番の思い出は、いっぱい遊んだこと。中でも、キックベースや雪合戦は忘れられません。
そんな中で田中さんは控えめでおとなしかったので目立つ存在ではなかったかもしれないが、とにかくかわいかった。ちょっと違反なくらいかわいかった。
家庭訪問に行ったとき、「田中さんはかわいくて・・・」とばっかり言っていたら、お母さんがちょっとあきれておられた。(でも、その言葉にちょっとうれしそうでもあった。)
その目立たなかった田中さんが、私を探してくれていたなんて!
22年もたって、とっくの昔に先生じゃなくなっている私に、「先生先生!」やなんて!
ありがたい。アンビリバーボー。
さて、今後新たな展開があるか。こうご期待。
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2008年08月26日(火)
「ゴン太(ゴンちゃん)」〜シリーズご近所犬4〜 [わんこ・にゃんこ]
今日の朝、いつものようにきくを連れて真樹といっしょに精華大学前方面に歩いていると、ゴンちゃんのおばちゃんに会った。おばちゃんは、ゴンちゃんを連れていない。
「おはようございます。」
「おはようございます。ゴンちゃんね、死んじゃったの。」
「えー!」
「みんなびっくりしやはるんやけど・・・。11日にね、娘がパン買いに行くっていって精華大学前のへんまで来たときに突然倒れてしまって。心臓マヒやったんやね。
お昼時やったので、出て来ておられた精華大学の人たちが心臓マッサージをしてくれたり、水を飲ませてくれたりしてくれはったんやけど。
お父さんがお弁当配りのボランティアに行っていて車がなくて、タクシーを呼ぼうとしたら『盲導犬意外は乗せられません』て言われるし。かわいそうやった。
市原の奥に動物霊園があってね、そこで火葬にしてもらったの。今うちに返ってきてね、49日が終わるまではうちにおいておこうと思ってるの。」
「何か一つ楽しい思い出教えてもらえますか。」
「楽しいことばっかり。
ゴンちゃんはね、北大路ビブレの4階のペットショップの売れ残りでね、うちの娘がビブレに勤めているんでそれがご縁で引き取ってきたの。
うちに来てからは、せめて家の周りを歩けるようにといろいろと家を直しましたよ。門扉に手をかけてもたれるもんやからすぐ壊れてしまって、今のこ門扉高かったんよ。」
ブログに載せたいので写真をお願いすると、遺影として飾ってあった写真を持ってきてくださった。ゴンちゃん8歳の時の写真。
おばちゃんも言っておられたが、8歳の時より12歳のゴンちゃんのほうがかわいかった。人間と同じで、歳をとると赤ちゃんのようにかわいくなる。初めてゴンちゃんに会ったとき、子犬かと思ったくらいだ。
ゴンちゃんはすごくおだやかなワンちゃんで、友だちのいないうちのきくの唯一のボーイフレンドと言ってもよかった。なんせ、うちのきくは、一匹だけで生まれてきた箱入り娘なもんで。ゴンちゃんのほうもまんざらでもないという感じやったのに。
ゴンちゃんやったら、きくのダンナさんになってもらえるかなと密かにねらっていたのに・・・。
ゴンちゃんのご冥福をお祈りします。
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