2008年07月20日(日)
第22回やぶはら高原ハーフマラソン [ランニング・出張販売]
去年は、台風直撃の予想で、前日に中止決定。
今年は、ガンガン照りのスタート。
スタートから2kmほどのところ(最初の坂を下りきったあたり)で、声をかけられた。
「キャロットさん。このシューズ、通販で買いました。」
「あっ、ミズノのウェーブLSD。それ、いいでしょう。私も今日は新しいスカイセンサーをはいているんですけど、こないだまでずっとウェーブLSDはいてたんですよ。フルもだいじょうぶですよ。」
京都キャロットのホームページ、「雑用係のおすすめコーナー」に載せたシューズ。気にいってもらえ、声までかけてもらえるとはありがたい。
「ブログに載せさせてください。」パチリ。
さて話は、スタート前に戻り・・・。
当日受付が6時半からなので、5時半起き。もちろん朝ごはんは、なし。昨日買っておいたパンを食べ、そろそろスタートの準備と思ったころ、石川の折戸小百合さんがうちのテントに来られた。
「乗鞍の写真、よかったでしょう。幻想的な千葉ちゃんとのツーショット。まああのー、カメラの具合が悪かっただけなんですけど・・・。」
「ボケてて、ちょうどいいくらいです。今日もカメラを持って走られるんでしょう。」
「はい。あっ、そうや。折戸さんもハーフでしょう。もしどこかでお会いできたら、写真撮りますわー。」
「いやー、もうはずかしいから、いいですよ。」
この時、私と折戸さんの走力差をすっかり忘れていた。
ここのハーフはダム湖の周りを走るコースだが、後半に2ヶ所折り返す所がある。
「シューとした、サングラスのかっこいい女の人」と思いながら、その折り返しで対抗ランナーを見ていたが、甘かった。その時折戸さんは、私のはるか前を走っておられたようだ。
もう一度話は戻り・・・。さあ、スタートへ。
スタート(ゴール)地点は、芝生なので気持ちいい。
昨年中止になったにもかかわらず、今年の申込者は去年を上回ったそうだ。真夏に行われるこの大会の固定ファンが多いのと、昨年中止後の対応が良かったのがこの結果になったのだと思う。(おわびのお手紙と参加賞などが、すぐに送られてきた。)
スタート地点に立つと、すぐ横に「あいかちゃん」の飼い主ご夫婦が。4月の兵庫「宍粟市さつきマラソン」以来、お久しぶりだ。
「おうちは、どちらなんですか。」
「うちは、大阪よ。」
「大阪からやったら、けっこう時間かかったでしょう。」
「まあ、なれてるから・・・。」
(ロープをぐいぐい引っ張るあいかちゃん。)
「一緒に走りたがって、しょうがないのよ。いつも走ってるから。」
「そういや、さっきから勝手にあっちこっち走りまくってましたね。うちの犬も、いなかに住んでた時はけっこう好き勝手に走れたんですけど、今住んでるとこは車が多くて。ひかれたら、えらいこっちゃし。」
「そうでしょう。あいかちゃんのお母さんも交通事故にあって、腰の手術したんよ。その後で、あいか産んだんやから。」
「いやー、それ、すごいことですやん。そら、よけい大事に大事にせんとねえ。」
「バーン」の音とともに飛び出すあいかちゃん。ご主人をおっかける。あいかちゃんをおさえるため、必死にロープを引き寄せる奥さん。またどこかの大会で、この場面を見られることでしょう。
(ゴールしてから選手名簿を確認。あいかちゃんのご主人は、秋田重夫さん。 えっ! 所属が「京都ランナーズ」って、うちのクラブやん。知らんかった。)
この大会の名物、スタート直後の急な上り坂。
ここが以外とスムーズに行け、最初の1kmが5分55秒。こんな感じで行けたら、ぎりぎり2時間切れるかも。
先週の「北軽井沢マラソン」が1時間58分40秒やから、このコースで2時間切ったらえらいもんや。
そんなことを考えながら走っている時、矢澤茂さんに話しかけられた。しかし、2kmすぎから二度目の上り坂に入ると、スイスイと抜き返されてしまった。私は、上り坂に弱いんです。
ダムに着くと、ちょうど往路が南向きの斜面になるようで、お日さんガンガン照り。ここの坂は思っていたほどきつくはなかった。それより暑さ。もちろん、給水所ごとに水をとった。
今日のレースで必ずしようと思っていたこと。
「給水所で水をとるごとにお礼を言おう!」
ちゃんと、全部言えました。
「いただきます。」・・・「ありがとうございました。」
ほとんどの人から、「がんばって!」とお返事をいただいた。
せめて、これくらいのことは続けていこう。みなさんのおかげで、こんなに楽しく走らせてもらってます。
8km過ぎ、赤い橋を渡り対岸に入ると、状況は一変した。
すずしい。南側の山が日よけになって、別世界に。おまけに、ゆるやかな下り。こらー、楽やー。
その時、また声をかけてくださる方あり。
「キャロットさん、調子はどうですか。」
「こっち側に渡ってから調子出てきました。めちゃくちゃすずしいですね。2時間切れるかも。」
「切れますよ。がんばって!」
「ありがとうございます。」
(ゴール後調べたら、かのランナーは、大阪の佐用光広さんでした。)
そのうち最初の小さな折り返し、ダムの横。
「シューとした人(折戸小百合さん)」、おらんわな。
次に、恐怖の大原周回コース、やっぱりおらんわな。
この大原周回コース、このマラソンコースのメインと言ってもいいやろね。心臓破りの丘ならぬ、心臓破りの白菜畑。
ダムのまん前の南向きの盆地。風がぴたっとやみ、気温急上昇。遠くに大きな山(木曽駒)がちらっと見えるだけで、周り一面白菜、白菜、白菜。
ここでも、声をかけられた。
「子どもさんは、ついてこないの?」
「クラブの練習が休めないみたいで・・・。」
「陸上?」
「いや、上の子がサッカーで、下の子がバスケなんです。」
「そう。どこもおなじね。親の背中を見てないんかね。」
(かのランナーは、愛知の山田幸弘さんでした。3年前の「金沢城下町マラソン」で、じゃじゃぶりの雨の中並走させてもらった方です。)
山田さんは、この周回コースのことを、「人間の盲腸」と言っておられた。必要のない余分なものという意味だそうです。「うまい!」
この平原から、坂だらけのコースに戻ると生き返るから、あら不思議。
しかし、やっぱりあの恐怖の大原周回コースで時間を食いすぎた。残り3km地点で、1時間43分30秒。2時間まで、あと16分30秒。キロ5分半は、ちょっと無理か。
あきらめへんどーと思いながら、最後の上り坂(19kmから20kmあたり)もがんばったが、この1kmが7分13秒。ゴールは2時間1分6秒。くっそーん。
そやそや、抜きつ抜かれつやった矢澤茂さん。すぐ後ろにいるはず。写真撮ろうっと。
振り返ればそこは、壮絶なつばぜり合い。21kmも走ってきて、最後にそんなデッドヒートせんでもと思ったが、見ているほうはおもしろかった。
私が見た限りでは、全くの同着。これは、写真判定ですな。
まっ、あのー、うちで買ってくれはったシューズをはいておられる、矢澤さんの勝ちということでどうでしょう。
ゴール後、うちのテントに、作用さんが。
「2時間、切れました?」
「あきません。2時間1分6秒です。」
「おしいー。」
その少し後、今度は矢澤さんが。
「最後、強かったですね。」
「最後の坂に、力残しといたんです。」
私のスカイセンサーブリーズは、上り坂に威力を発揮。やっぱり上り坂は、軽いシューズがありがたい。下り坂の衝撃も、けっこう吸収していたように思う。
これで、丹後ウルトラ100、出ようかなー。うーん、まだまだ悩むところです。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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