2019年10月22日(火)
消息不明か [病院]
全国パオパオファンの皆様、おはようございます。(と言っても5人くらいかなあ。)
「パンツ忘れ騒動」から一夜明け、まずまず落ち着いています。それでも夕べは安眠出来ず、朝も吐き気がして「きもわるー」状態です。なんなんでしょうね。まだ放射性ヨードも服用していないのに。
今日の昼過ぎに隔離部屋に移動し、そのあと放射性ヨードを服用。そのあとずっと缶詰で、木曜夜の体外への放射線測定でOKが出れば、金曜お昼ごろに退院です。
だから、缶詰め状態なのは3日(72時間)程度。3年連続3回目の出場、・・・もとえ3回目の入院の私にとってはどうってこともありません。
ただ、隔離室には捨てていいものしか持ち込めません。ケイタイやパソコンをラップに包んで持ち込む人も多いらしいのですが、私は両方古い機種で死にかけています。放射線にやられたら、どうなることやら。だから、3日間ほぼ消息不明状態になります。あしからず。
ありがたいことに、この「パオパオだより」の一日のアクセス数は平均7000。(ヨメさん曰く、「カウンターが狂ってるだけ。」)
ケイタイのほうにも、家族以外からちょくちょくメールが来ます。それらの確認はすべて金曜のお昼ぐらいになります。それまでは治療に専念です。よろしくお願いいたします。
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まずは、昨日の続き。
放射線治療科は、京大病院北病棟の1階の一番奥にある。
ナースステーションから左に進むと、放射線管理区域に入る。
まずは待機部屋。
月曜と火曜のお昼過ぎまではここで過ごす。
まだ放射性ヨードを服用する前なので、医師や看護師も普通に入ってこられる。
この時着ている服は持って帰れる。
黒猫・あんもちゃん靴下も生き残れたねえ。よかったねえ。
お昼ごはんは、タイのみぞれ煮、オクラのマヨ和え、とろろ芋、梅干し。おいしゅうございました。
看護師、薬剤師、医師が次々と来られ、けっこういそがしかった。ただ私は3回目なので、もう知っていることばかり。てなこと言ってると、大事なパンツを忘れたりするんですよねー。要注意、要注意。
午後3時半ころ、タイロゲン注射2回目。
昨日の看護師さんはすごく手際よく、あっという間に終わった。全然痛くもなかった。
そのあとシャワーに行こうとして、パンツやせっけんなど一式を忘れてきたことが発覚。ヨメさんに電話したら、めっちゃ叱られた。
「ボケにもほどがある!」
部屋をウロウロしていると、去年はなかったものを発見。
◇ ◇ ◇
「RADStricker」(ステッカー式線量計)は、急性放射線モニターです。
センサーは常に使用可能な状態になっており、ガンマ線/エックス線にさらされると即座に発色します。
センサーの色を照合カラーサンプルバーと比較し、線量を判定してください。
◇ ◇ ◇
ほー、便利なもんですね。
晩ごはんは、とうふの茸あん、じゃがいもの煮物、春菊のお浸し、梅干し。
おっと、「春菊」は禁止食品とちゃうんかーい。まあ病院が管理してるんやから、だいじょうぶなんやろう。
昨日は用事の合間合間を縫って、「花脊トレイルラン」のブログの続きが書けた。
今日もお昼まではヒマなので、明日とあさっての分のブログを書いとこうかなあ。
今日の朝ごはんは、煮奴、白菜のお浸し、なめこのみそ汁、梅びしお、オレンジ、ジョア。
ジョアうまかった。ヤクルトファンは、これ飲まな。
起きたときから吐き気がしていたが、やっぱり完食。
食い意地はってますからねえ。
午前10時、「パンツ宅急便」来ていただきました。
よかったー。
お昼ごはんは、鯖のバターしょうゆ焼、ナスの炒り煮、清汁、梅干し。
また梅干しですね。
これで病院食紹介も終了。
あとは密室での食事になります。
昨日忘れていたせっけんとシャンプーも、ヨメさんが持って来てくれた。
本当は女性の割り当ての時間だったが、介護付きシャンプー室を特別に使わせてもらった。なんせ、頭がかいかいやし。
これで準備万端。
3日間の密室暮らしをがんばりましょう。
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【追加】
今日、ツイッターでこんなん見つけました。
◇ ◇ ◇
みーゆー
@Haitai_meyou
おばぁが逝って6日。身体のあちこちが痛そうで、ずっと眠れてないおばぁにマッサージしてると、初めは瞬きもせずに見開いていた目を少しずつ閉じていった。眠れたかなと思ったらそのまんま、逝ってしまった。おばぁも癌だった。まだ途方に暮れてるけど、このツイートを見て少し救われた。
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つかさ
@G9RKl23TutizPPk
· 21h
肺癌末期 60代男性 緩和ケア
訪問するやいなや「いらん」と。
奥様に促されながら準備。
不機嫌な表情ながらもマッサージや足浴をそっぽ向いて受けてくれた。
終わると「こんなことしてもろて悪いな。でも、あんたが足触ってくれてる間、病気のこと忘れてたわ」
その人なりのありがとうだった。
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2019年10月21日(月)
「パンツがない!」 [病院]
「ますみちゃん、パンツ忘れたー。」
「はあ?」
「パンツ、持ってくんのん忘れたー。」
「何寝ぼけたことゆうてんの。ちゃんと用意してたやん。」
「ちゃんと用意して、カバンに入れんのん忘れたー。」
「カバンてパンパンやったやん。何持って行ったん?」
「2リットルのジュースとお茶と、果物とお菓子と、コーヒーと・・・。」
「食べるもんだけかー。ええかげんにしいや。私はいそがしいねん。」
ますみちゃんときくちゃんが病院までお見送りにきてくれたのに、このありさまや。
きくちゃんもあきれてんのかなあ。
今日の分は何とかなったけど、明日から隔離室。
「捨てていいパンツ、頼むし持って来てやー。」
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2019年10月16日(水)
右肩激痛 [病院]
おとといくらいから右肩の調子が悪く、昨日さらに悪くなり、夜は痛くて何度も目が覚めた。
今日の朝はちょっとましになっているように感じたが、バイト先(寮1)でだんだん痛みがひどくなってきた。
取りおいていただいているお昼ごはんを食べる頃は、もう右腕が上がらない。それどころか、肩から腕がちぎれそうな激痛。
「これは頚椎狭窄症が暴れ出したにちがいない。また小西真奈美似医師の世話にならんなんなあ」と、激痛の中にも楽しみを見出してヨメさんにメール。
「頚椎狭窄症の再発とちゃうんでしょうか。」
「ちがいます。そもそも治ってないから。」
ヨメさんからきついお言葉。
そらそうや。小西真奈美似医師も「治りません」とはっきり言ってはったし。
「バッファリンとかのんで、痛みがおさまったら少しずつ動かしてみてください。神経痛だと思います」とアドバイス。
寮の置き薬の中にバッファリンがあったので、それをもらってのんだ。
次第に痛みはましになってきたが、それでもまだ痛くて痛くて・・・。
あさっては寮2の24時間バイトやし、日曜は「花脊トレイルラン」。そして月曜から入院なんですけど・・・。
痛みが治まってくれんかなあ。
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【今日のきく】
恒例、バイト帰りの夜のお散歩。
前は私が帰ってきたら大喜びだったのに、最近そうでもない。
「ちゅーるちゅーる、きくちゅーる。」
ヨメさんが「犬ちゅーる」を買ってきてくれた。
きくは「舌使い」がうまいので、なんでもペロリンと食べますでー。
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2019年10月09日(水)
昆布、危険! [病院]
もうすぐ、3年連続3回目のアイソトープ治療(放射性ヨード治療)。
10月21日(月)に入院し、22日(火)に放射性ヨードを服用する。
その2週間前からヨード制限食開始。
ヨードを多く含む食品をとってしまうと、放射性ヨードが甲状腺由来の細胞(癌細胞)に届かなくなってしまう。
ヨードを多く含む食品の横綱は昆布!
服用する放射性ヨードの3万倍のヨードがあるんやてー。昆布のかけらとか昆布だしをとってしまったらおしまいやね。要注意、要注意。
あと、だいたい海のもんは全部アウト。
これから2週間、食べるもんきーつけなあかんわー。
昨日のお昼は、ヨメさんがパスタを作ってくれた。
正直言ってあんまり好きじゃないんやけど、食べさせてもらってるだけで感謝せなあかんね。
昨日の夜は豚肉の水炊き。
土鍋が割れてしまっていやーな感じだったけど、体がぬくもっておいしかったなあ。私の大好きな菊菜には、ヨードが多く含まれているらしい。なんでかなあ。海のもんとちがうのに。菊菜、食べたかったなあ。
今日は寮1の17時間バイト。
「食べられるもんはあるかなあ・・・。」
明太いわし、アウト。白菜のあえ物、アウト。
ミートボール ポトフ風となめ茸おろしはだいじょうぶかな。
朝昼同じおかずでいたただいた。
夜は、おでん、アウト。ツナと水菜のサラダ、アウト。抹茶わらび餅、アウト。
食べるもんあらへんやん。
家から持って来た鶏肉そぼろ、ザーサイ、黒豆煮でごはんをかけこんだ。スープを持ってくるのを忘れてしまったこともあって、全然満腹にならんかった。
明日は家のごはんやから、ヨメさんが工夫しておいしいのをつくってくれるやろ。
楽しみにしとこー。
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2019年09月06日(金)
うつらないんです [病院]

イラスト・中村久美
◎日本経済新聞9月4日夕刊
がん社会を診る
うつらないメカニズム 中川恵一
福島第1原子力発電所の事故後、「放射能がうつる」といったデマが広がり、福島からの避難者がいじめに遭うといった悲しい事例が見られました。同様に、「がんはうつる病気」という誤解も一部にあるようですが、これも全くの間違いです。
私は35年間で3万人近い患者を診てきました。99%以上はがん患者です。患者から風邪をもらったことは何回かありますが、患者のがん細胞が私に感染したことは一度もありません。
がん細胞は発がんに関係する遺伝子が傷ついて生まれます。遺伝子の老化が進む高齢者では、毎日多数のがん細胞が発生するといわれます。しかし、免疫細胞が水際でがん細胞を見つけ、殺しにかかります。これを「免疫監視機構」と呼びます。体の中で「がん細胞」が発生しても、それらが病巣としての「がん」になるわけではないのです。
ところが、この免疫細胞も決して万能とはいえません。そもそも免疫細胞は、あやしい細胞を見つけると、「自分」か「自分でない(=異物)」か、判断します。そして、異物とみなすと殺しにかかるのです。
ちなみに、自分の細胞を誤って殺してしまう病気が「自己免疫疾患」です。たとえば、関節リウマチは、自分の関節の細胞を「異物」と誤認して、免疫細胞が攻撃してしまう病気です。
がん細胞は、排除すべき対象ではありますが、もともとは自分の細胞ですから、「異物性」が低いのです。しかも、がん細胞にとって、天敵である免疫細胞の働きを阻害します。がん細胞が免疫細胞の働きにブレーキをかけて、その攻撃を阻止していることがわかってきました。このブレーキを解除することで、免疫細胞の働きを再び活発にしてがん細胞を攻撃できるようにする新たな治療法が、オプジーボに代表される「免疫チェックポイント阻害薬」です。
しかし、私の免疫細胞にとって、赤の他人である患者のがん細胞はどうみても「異物」ですから、確実に攻撃が可能です。私の体のなかで免疫の攻撃をまぬがれて増殖できるのは、私のがん細胞だけ。他人のがん細胞が万が一にも入ってこようとしても、殺されてしまい、感染はしないのです。
(東京大学病院准教授)
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こないだから、お尻あたりにビリビリと電流が走る。これ、たぶんリュウマチです。
20代の後半、足首に電流が走りリュウマチと診断された。それが、35年後の今ごろまた出てきましたかねえ。
「今年は隔離病棟に入院しなくてもいいでしょう」と言われていたのに、また癌細胞が暴れているらしい。「おとなしーしとけよ!」
でも、癌はうつらないんです。その点、自分だけの問題ともいえる。
自分の力でなんとか克服できるもんならいいんですけどねえ。
なんとも・・・。
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2019年08月27日(火)
収益と被曝 [病院]
今日は京大病院・放射線治療科へ。
本来N医師の外来診療のない日なのだが、私の都合で特別に診察してくださった。
地下の物置のような長い長い廊下の先へ。
元々は想定してなかった3年連続のアイソトープ治療。二つの病院の担当医の意見が一致しているのだから、もう迷うことはない。
私は退屈な監禁生活に耐えればそれでよい。今の関心事は、どのパンツを捨てるかとどの長編小説にチャレンジしようかということくらい(去年の入院時には、加賀乙彦の「高山右近」を読了)。
大変なのは、ヨード制限食を2週間も続けなくてはならないこと。和食系の食べ物はほぼ全滅なので、またヨメさんに苦労かけることになる。
「常に殺意を持ち続けているが思いとどまっている」らしいますみさん、どうかよろしくお願いいたします。
今日N医師と、「どうして、アイソトープ治療の予約はいっぱいなのにその施設が増えないのか」という話になった。
「収益が上がる治療とは言えないし、私たちも被曝しますからねえ」とのこと。「ふにゃふにゃふにゃ」とごまかされるかと思ったら、あまりに正直すぎてビックリ。私はそういう医師のほうが信頼できる。
今日もあることが抜けていてちょっと心配になったりもしたが、こちらの要望に臨機応変に対応してくださっていた。
アイソトープ治療は、大きな効果のある人とそうでもない人とかなり差があるらしい。
3度目の正直ということで、これで終わりにできたらいいんですけどね・・・。
京大病院の駐車場が一律1000円になってから、一度も車をとめていない。しかし、今日は雨が降りそうだったので車で。
京大病院に到着すると、タダだったときと変わらず車が道路まであふれていた。中に停められるまでかなり時間がかかりそうだった。
「有料化してもいっしょかいな!」
近くのコインパークを探しておいてよかった。
丸太町通に面したところに、「30分200円」とまあまあ格安なところが空いていた。
胸部エックス線や心電図をとっていたのと、いつも通りの支払いまでの待ち時間とで全部で2時間近くかかってしまった。これで800円。まあ病院の中に停めるより200円だけ安かったけど。
「次こそ走って行かなあかん」と思ったが、次に来るのは入院日前の10月20日、「花脊トレイルラン」終了後。お尻にタイロゲン注射をせんならん。
花脊交流の森から直通で車で向かわならん。
汗臭いお尻にブスッと!
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◎甲状腺がん.jpより
■タイロゲンによるアブレーション
アブレーション(残存甲状腺組織の破壊)について
甲状腺がんの治療は手術が基本となりますが、手術で甲状腺を取り除いても、微量の甲状腺組織がのどに残っていることがあります。これをそのままにしておくと、がんが再発するおそれがありますが、手術後に、放射性ヨウ素を内服してからだの中から放射線を当てることで、残っている甲状腺組織を攻撃して完全に取り除くことができ、この治療法をアブレーションと言います。
放射性ヨウ素を十分に甲状腺組織に取り込ませるためには、甲状腺刺激ホルモン(TSH)を増やす必要があり、タイロゲンを用いることで甲状腺ホルモン薬の服用を中断せずにTSHを増やすことができます。
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コインパーキングの横に貼ってあったポスター。
あまんきみこさんの童話のような、谷山浩子の歌の世界のような・・・。
仕事じゃなかったら、行きたかったなあ。
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【今日のきく】
午後からずっと雨。
今日も私は走れなかった。
私のランは休んでも、きくのお散歩は休めない。
きくも初めは嫌がっていたが、途中から調子が出てスタスタ歩き出した。
オバサンがタオルを持って玄関に来てくれたが、なぜか固まってしまったきく。
拭いてもろたら、気持ちええのに。
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