2011年10月29日(土)
京都マラソン、このていたらく [マラソン評論]
昨日の夜、いつものように「お気に入り」のブログをチェック。
その中の「湖周ランニングでサブ3.5」を見てビックリ。このブログは、私と同世代の滋賀のランナー・リュウさんのブログです。
「京都マラソンの抽選日」という題。
京都マラソンの抽選結果発表のメールが遅いなあ、と思い大会ホームページを見ると 本日付けで以下のようなお知らせが。
【2011/10/28
当落結果通知延期のお知らせ(お詫び)
このたびは、京都マラソン2012にお申し込みいただき、誠にありがとうございました。
10月下旬でご案内しておりました、当落結果発表につきましては、事務局の事務手続きの遅れにより、11月25日(金)頃、通知させていただくこととなりました。
お待ちいただいている皆様、関係企業・団体の方々には、約1ヶ月に及ぶ大幅な遅れとなり、大変なご迷惑をお掛けすることを心から深くお詫び申し上げます。
特に、京都マラソンの当落結果発表を待って、他の大会へのエントリーをご判断されようとしているランナーの皆様におかれましては、参加大会の計画変更を余儀なくされることにもなること、また、発表日に関するお問い合わせを多数お受けする中、このたびの延期のお知らせが、10月末に至ってしまったことにつきましても、重ねてお詫び申し上げます。
本件につきまして、10月29日(土)以降、申込者の皆様全員に対し、Eメールまたは郵送にて順次通知させていただきます。
なお、正式な発表日につきましては、決まり次第、本ホームページでご案内させていただきます。
このたびの発表延期につきまして、何卒ご理解、ご了承の程、よろしくお願い申し上げます。】
このあと、リュウさんのご意見を書かれていますので、ぜひブログ「湖周ランニングでサブ3.5」をごらんください。( リュウさん、貴重な情報、ありがとうございました。)
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やってくれましたなあ、京都マラソン。
「四万十川ウルトラマラソン」でのこと。
「あっ、キャロットさん、私ら京都マラソンの申し込みしたんですけど、抽選の結果発表いつなんでしょうね。」
「あー、あれね。一応10月の下旬ゆうことで、はっきりした日はぼかしてありますね。ゆうてなんやけどね、京都マラソンの実行委員会、あんまり評判ええことないんですよ。」
「はー、そうなんですか。」
地元のマラソン大会なので、あんまり悪口ぽいことは言いたくないのだが・・・。
前代未聞の「抽選の1ヶ月引き伸ばし」。
「まさか!」としか言いようがありません。
前にもちょっと書きましたが、「京都シティハーフマラソン」を中止にして取り組んだはずの「京都マラソン(フル)」。「この2年間なにしてたんですか」と問い詰められても仕方がない。
今ごろなにをバタバタしているんでしょう。先発の大型シティマラソンに学ぶということもなかったのでしょうか。
先日の「マイカー自粛」の署名簿強制回覧だけでもヒンシュクをかっているというのに・・・。その批判の中には、来年改選を控える現市長の選挙運動ではないかとかんぐる人もあるくらいです。
こういう流れから浮かぶ一番の疑問は、「どっちを向いた大会運営をめざしているのか」ということ。大会実行委員会に有能なベテランランナーは何人入っているのか。
私が今までに出場したマラソン大会は、100ヶ所を超えていると思う。その中で気持ちよく走らせてもらったと心から思えるのは、マラソンが大好きな人が実行委員長をしている大会である。
一番に思い浮かぶのは、「みかた残酷マラソン」の久保井洋次さん。久保井さんは、走るのが好きで好きで。あの人にお願いして、京都マラソンの実行委員会に入ってもらったらよかったのに。
次に思い浮かぶのは、数々の時間走などを主催しておられる田中千洋さん。一流ランナーでありながら、レースを通して自分の得たものを我々一般ランナーに還元しようとしておられる姿は敬服に値する。
あと、身内みたいな人やけど太田武志さん。「京都鴨川ゆっくりラン」を主催され、ランナーがなにを望んでいるのかをいつも考えておられる。
大規模大会としては、「能登和倉マラソン」が好感が持てる。大会ホームページには、実行委員さんのブログがアップされている。今や「時速10kmの男」とカムバックされた「新0.1tのひとりごと」の2本立てである。もちろん、各地のマラソン大会に視察も兼ねてレース参加。これをしないとね。(私のブログのリンク集からどうぞ→)
私の結論。
今からでもええし、さきの3人(久保井・田中・太田さん)にお願いして実行委員会に入ってもらうこと。
そして、「能登和倉マラソン」実行委員会が視察・参加されている大会にいっしょに連れて行ってもらうこと。
まず、ここらから出直したらでどうですか。
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※ 滋賀のリュウさんから追加情報。
今日の毎日新聞朝刊の小さな記事。あの方は、こんな小さな記事も見逃さない注意深い人です。(今のところ、地元京都新聞はこの件を記事にはしていません。29日朝刊時点で。)
■京都マラソン通知延期
京都市は28日、来年3月11日の「京都マラソン」の参加者を決める抽選結果通知を、今月下旬から来月25日ごろに延期すると発表した。フルマラソンの定員1万4800人に対し約3.3倍の4万8436人の応募があり事務処理が膨大なため。
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【追加】
すいません、ボケボケでした。今日のの京都新聞朝刊に記事が出ていました。
■抽選結果通知1ヶ月先
京都マラソン 事務作業に遅れ
来年3月11日に開催される「京都マラソン2012」の実行委員会は28日、今月下旬に予定していた参加申し込み者への抽選結果通知が約1ヶ月遅れの11月25日以降になると発表した。事務作業の遅れが原因で、申込者全員にメールまたは郵便でおわび文を送る。
京都市と京都陸上競技協会などでつくる実行委は、9月に市職員12人を増員し、30人体勢で準備を急いでいる。しかし、事務量が当初の見込み以上に多く、作業が大幅に遅れているという。
1万4800人の定員に約4万8千人(倍率3.3倍)の参加申し込みがあったが、抽選を11月下旬に遅らせ、25日以降に結果を通知する。
実行委は「結果を待っている人には申し訳ない。大会の成功に向けて万全を期したい」としている。 (広中孝至)
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2011年10月14日(金)
やめてもいいよ京都マラソン [マラソン評論]
◎毎日新聞10月14日朝刊
「京都マラソン:当日の車自粛巡り、市が回覧で署名集め」
来年3月に初開催される「京都マラソン」大会当日のマイカー自粛への賛同を求め、京都市が自治会の回覧板で署名を集めていたことが分かった。対象は市内全域。市民からは「拒否したらどうなるのか」など戸惑いや反発の声が出ている。
大会は市を中心とする実行委員会が主催。観光名所を含む市街地のコースを、1万5000人が走る。交通規制で最大5時間通行止めになる道路もあって大規模な渋滞の発生が予想され、京都府警は実行委に対策を強く求めている。市は当日を「ノーマイカーデー」に設定。通常の交通量の35%に当たる17万5000台の削減を目標にしている。
署名用紙は「京都市から『ご署名』のお願い」と題し、「大会当日はノーマイカーデー。ご賛同いただける方は、ご署名ください」などと住所、氏名、乗用車の台数の記載を求めている。
さらに、市のまちづくり施策「歩くまち・京都」に賛成する人は印をする欄もある。市は9月中旬から配布、回覧して今月14日をめどに集約するよう求めている。
市民団体「市民ウォッチャー・京都」は13日、「隣人に見られる回覧板で、特定の施策に意思表示させるのはおかしい」とし、用紙代などの返還を求めて住民監査請求した。
市スポーツ企画課は「署名は市が独自に判断した。賛同する市民の数を把握し、今後に生かしたい」としている。【古屋敷尚子】
◇平野武・龍谷大法学部教授(憲法)の話
個人情報を収集する際は目的を明確にし、その範囲内で最小限の情報を集めるのが常識になっている。協力者数の把握に住所や名前は不要だ。署名しなかった人には説得に来るのかと勘ぐる市民もいるのではないか。行政のやり方として適切でない。
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私が9月15日のこのブログの記事「京都マラソン門前払い」で書かせてもらった「マイカー自粛署名」が、やっと新聞記事になった。この翌日、日本共産党京都市議団が、署名中止・回収を求めて市長への申し入れをしたことも一般紙には報じられなかった。
やっとですか。住民監査請求とかにならないと、新聞にも載らんちゅうことですか。
京都シティハーフマラソンを中止して、2年以上の準備期間があったにも関わらず、なにをバタバタしてるんでしようね。
私が取り上げた問題点は、新聞での内容とはちょっとちがう。「町内会の役員さんの迷惑」を考えよということ。
うちの町内会は約100軒。その中を約10軒ずつ10組に分けてある。回覧物は会長さんから各組の組長さんへと渡され、各家庭に回される。会長さんは一応立候補制だが、組長さんは輪番制だ。うちの組は今年はお隣りが組長さん。つまり、来年度はうちが組長をしなくてはならない。そんなとき、今回のようなわけの分からん署名簿が下りてきたらどうしよう。私は良心に従って、こんな署名簿は回覧できない。つまり、こんな署名簿は町内会の組長さんにいらぬ心労をかけることになる。京都市はそこまできちんと考えているんでしょうか。こんなことをしていたら、ますます町内会を脱会する人が増えていってしまう。
先日、綾部・じょんのび村の村長さんが言っておられた。
「京都府警が、よく6時間の交通規制を受け入れましたね。」
じょんのび村村長さんは、かつてトライアスロンの実行委員をされていた。そのときの、京都府警との交渉のことを思い浮かべておられたのであろう。うわさには聞いてはいたが、京都府警の頑迷さはかなりのものらしい。
しかし、2年もの準備期間があったのに、その点をクリアできていなかったということなのか。「京都マラソン」の開催に関しては賛否両論あっただろう。それでも開催が決まったからには協力しようと思っている市民のほうが圧倒的に多いと思う。マラソン参加者に対して、「不愉快な思いをして帰ったらいいわ」なんて思っている人なんておりませんてー。
公務員削減がはやってるけど、警察を批判する人は少ないようだ。「京都マラソン」のひとつもしっかり警備できないような京都府警なら解体してしまえばと思う。この人たちも公務員として優遇されている人たちだろうに。
いや、その前に準備期間にろくな仕事もせず、直前になってバタバタしている京都市の責任のほうが重い。
今回はもう決めてしまったのでなんとしてでも開催して成功してほしいが、次年度以降はもういいです。無理に無理を重ねるようなマラソン大会なんて、だれも望んでいません。
特色のないマラソン大会なんて、いずれ落ちぶれていきます。
「やめてもいいよ、京都マラソン。」
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2011年09月15日(木)
京都マラソン門前払い [マラソン評論]
今、町内会の回覧にあやしい署名簿が回っている。
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京都市からの『ご署名』のお願い
3月11日当日はノーマイカーデー(クルマ利用の自粛)
ご賛同いただける方は、ぜひ、ご署名ください。
京都マラソンは、15000人の市民ランナーが最大6時間かけてゴールを目指します。
このため、長時間にわたり道路を使用するため、京都市全域で大規模な渋滞(渋滞予想図参照)が発生します。
緊急自動車や路線バス・福祉関係車両の通行に支障をきたさないためにも、マラソン当日におけるマイカー使用の自粛が必要です。
ぜひとも3月11日は、クルマの利用をお控えいただきますよう、ご理解、ご協力をお願いいしたします。
ご協力いただける方は、下記の記入例を参考に、「マイカー自粛宣言!」へご署名お願いいたします。
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なんと京都市民をバカにした回覧か。
3月11日に京都の市街地を使って大規模マラソンを実施する、ということを市民に周知徹底させることは大事なことである。でも、最後の一行はいらんでしょう。
署名簿には、住所・氏名・台数の記入と、「趣旨にご賛同いただける方は、□に✓を入れてください」。
ということは、チェックを入れない人はマイカー自粛しない人と見なされるわけ?
住所・氏名・車の保有台数という個人情報を提出させて、「自粛」を「強制」するなんて・・・。京都市民をどこまでバカにしているのか。京都市民は、マラソン大会を妨害するようなそんな非常識な人が多いとでも思っているのか。あいた口がふさがりません。
でも、この回覧のおかげで大事なことを思い出した。
「公道を使ったフルマラソンを完走したい」とおっしゃっていた東京の下山利博さん。下山さんは、競技用ではなくふだんの生活で使っておられる普通の車イスでフルマラソンを完走されているランナーである。金沢・犀川河川敷を使った「マラソンに挑戦する会」に出場され、4時間30から50分くらいのタイムで何度も完走されている。
「下山さんが出られる大会をさがします」と約束しておきながら、ほとんど何もしてこなかった。ここは、私の地元京都で大々的に開催される「第1回京都マラソン」に問い合わせなければ。
「お手紙、お手紙・・・」
こういうときは自筆の手紙に限る。おとといの夕方、さっそくFAXで送信。
京都マラソン実行委員会事務局様
失礼します。左京区の藤井廣司と申します。
京都マラソンのエントリーに関しておたずねします。
募集要項の中の「参加資格」の欄に「※車いすでの参加はできません」と書かれています。しかし、この一行のみでそのくわしい説明は一切ありません。
私の友人で東京にお住まいのSさん(40代男性)は、車いすのランナーですが、京都マラソン出場を希望されています。彼は競技用ではなくふだんの生活に使っておられる一般用の車いすで何度もフルマラソンを完走されています。
一般の車いすランナーを排除していないマラソン大会に参加される時は、スタート時の接触をさけるため自主的に最後尾からスタートされています。また折り返しなどのせまい所ではスピードを弱められたりと、事故が起こらないように工夫されています。そうして、フルマラソンを4時間30分〜50分くらいで何度も完走されています。
もちろん、日々マラソンのトレーニングも積んでおられます。Sさんは公道を使った大規模マラソンを完走することを望んでおられます。
このSさんのような努力家も含め、わずか一行で「車いすでの参加はできません」という説明では納得がいきません。
まったく練習もされていない方でも、ただ抽選に当たれば出場でき、日々努力を続けておられるSさんのような車いすランナーは抽選自体に参加できないのは不公平であると思います。
なぜこういう結論に至ったか、その経過をお聞きしたいです。
文面では、「車いすランナーは一切受付ない」と取れるのですが、例えば伴走者を付ければどうかとか、ペアマラソンの第2走者(混雑が緩和されているはず)ならばどうかとか、考慮の余地はないのでしょうか。
京都マラソン開催の趣旨として、「参加者・応援者・市民が一体となって楽しめる大会」とあります。その中にSさんのような一般の車いすランナーが排除されていることが残念でなりません。
エントリーしめ切り日が近づいています。
早急に、大会事務局様の公式見解のご返答をよろしくお願いします。(ご返答をそのままSさんに伝えようと思いますので、FAXでお返事がいただけるとありがたいです。)
2011.9.13
藤井廣司
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◎ 昨日、大会事務局からお返事があった。
藤井 廣司 様
日ごろは、京都マラソンの開催にご理解とご協力をいただき、厚く御礼申し上げます。
さて、ご質問いただきました車いす競技について御回答させていただきます。
京都マラソン開催に当たりましては、何よりもランナーの方が安全に走行していただけることを第一に準備を進めてきたところでございます。京都は、他の都市と比較し、立体交差が少なく、道路も狭いなど、市民参加型マラソンを行うのに決して恵まれている環境ではありません。
このたびの京都マラソンのコースは、観光名所を巡るなど、京都らしい魅力的なコースである一方、交通に与える影響を最小限に抑えることとした結果、きぬかけの路や狐坂をはじめとするアップダウンや河川敷など、車いすランナーと一般ランナーとが並走するに当たり、危険であると思われる箇所が数多くございます。
そこで、車いす競技につきましては、安全に走行できると考えられる嵐山をフィニッシュとすること、また、一般ランナーとの混在を避けるために、スタートを5分早くすることとさせていただきました。伴走付きでの参加や、ペア駅伝の第2走者としての参加につきましても、上記理由から実現できる環境には至っておりません。
募集要項では、スペースの関係上、簡素な表現となっておりますが、これらの事情により、車いすでの御参加は、嵐山までの6kmとさせていただいている旨、御理解くださいますよう、お願い申し上げます。
京都マラソン実行委員会事務局
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ごていねいなお返事だった。
しかし、私には「門前払い」という言葉しか思い浮かばなかった。数多くのランナーを喜ばせるためには、少数派は排除。
「ハンデがある人もない人も、できる限りいっしょに」という考えは、マラソン大会ではまだまだとしか思えない。
下山さんは、「ふつう」ということにすごくこだわっておられる人だと思う。以前、「競技用の車イスを使おうとは思われないんですか」とお聞きしたことがある。その答えは、「はい!(きっぱり!)」
理由は、「その必要を感じないから」というものだったように思う。だから、車いすだけの大会には出場されていない。
しかし、第1回京都マラソンに参加するには、嵐山までの車いす6kmレースに参加という道しか残されていない。募集は20名以内。参加資格は・・・、「えっ!」
【 車いす競技】身体障害者福祉法(昭和24年法律283号)第15条の規定により身体障害者手帳の交付を受けた車いすの使用者(平成24年3月11日現在)で、京都障害者スポーツ振興会が推薦し、主催者が認めたもの。
京都障害者スポーツ振興会の推薦がないと出られない。まさかまさかの他府県人排除?
さっそく、京都障害者スポーツ振興会さんに電話。
「東京にいる私の友だちが、京都マラソンに出たいって言ってるんですけど・・・。」
電話を代わられた男性は、さすがに車いすランナーの立場に立って物事を考えてくださる方だった。
5分前スタートで一般のトップランナーに追いつかれないのは、かなりのスピードを持っている車いすランナーでないと無理なこと。(その見通しがつけば、他府県人でも推薦するとのこと。)
別枠の6kmという中途半端なレースでは出場希望者が少ないこと。
振興会からは、車いすでも一般と同じフルマラソンが走れるように要望していること、などなどお聞きした。
最後に、「今年はダメだったけれど、来年は車いすのランナーもいっしょに走れる京都マラソンにしましょう。いっしょに声をあげていってください」と言われた時はうれしかった。
そうですよね。
困難は一つ一つ克服していくものですね。
下山さんは車いす生活になったあと、そうして前を向いて生きてこられたんですものね。
今年がダメなら、来年に向けて働きかけて行きましょう。
ぜひとも出場したいという一人の声を大切にできないような大会なら、続けていく価値はないでしょう。
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2011年09月03日(土)
ニイヤ! [マラソン評論]

◎スポーツナビ 8月30日(火)12時16分配信
決勝進出の新谷「わがままな性格が世界で通用したのかな」=世界陸上・女子5000m予選
陸上の世界選手権(韓国・テグ)第4日は30日、女子5000メートル予選が行われ、新谷仁美(佐倉アスリート倶楽部)が15分31秒09で決勝進出を果たした。絹川愛(ミズノ)はわずか及ばず、予選敗退となった。杉原加代(デンソー)も姿を消した。
以下、新谷のコメント。
「特に決勝を狙ったっていうわけじゃなく初体験だったので、自分が守るものなんてないし、世界で通用するとも思っていないので、空の状態で走れたのが逆によかったのかなと思います。
(最初から飛ばしたのは)どう思われようが自分のペースでいこうと思っていたので……。あんまりよくない性格が効いたのかなと思います。自己中心的でわがままな性格が世界で通用したのかな(笑)。コーチの方からも、ケニア勢が上げ下げするペースでいくよりも、最初から自分のペースでやった方がプラス(タイム上位5人)でも引っかかるからという言葉をいただいていました。私は頭も空っぽなので、だからできたのかなと思います。今ではこの空っぽな頭にちょっと感謝しています。本当にその通りにいい結果が出ました。
(追いつかれてからは)これが当たり前の世界ということをすんなり受け入れて、粘ることに切り替えていきました。(ペースは)上がっているという感覚はなかったんですけど、ついていけるペースだったんで、最後に落ちても、プラスで拾われなくても、粘って粘ってという感じでした。(決勝は)わたしの性格上、ついていくことが苦手みたいなので、ちょっとでも前の位置で走れたらいいなと思います」
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今回の世界陸上では、女子マラソンの中里麗美選手と男子マラソンの中本健太郎選手の二人をマークしていた。中里選手はうちのヨメさんの若いときに似ているから、中本選手は「京都キャロット」をよく利用してもらっている安川電機の選手だからというのがその理由。
ところが、女子マラソンは録画するのを忘れ、中里選手の活躍が見られなかった。明日の男子マラソンは、しっかりと録画しておかなくては・・・。
あまり期待していなかった女子5000mで快挙。新谷仁美選手が決勝進出。
実はこれも録画しておらず、レース内容は見ていない。しかし、新谷選手のコメントをあとで見てビックリ。「空の状態で走れた」、「どう思われようが自分のペースでいこうと思っていた」。すばらしい。
映像を見て、またビックリ。「別人?」
以前に見たロングヘアーを後ろで束ねたスタイルではなく、髪を短めにし、茶色に染め、かわいくセットされている。
以前ののんびりした受け応えではなく、はきはきと積極的に発言されていた。
「何かあったんかしらん」と思えるくらい。
これは決勝も期待できる。
昨日の女子5000m決勝は、しっかりとリアルタイムで見ることができた。
「スタートから自分のペースで行ってくれよー・・・。」
期待通り先頭へ。
途中同時進行のやり投げに中継が変り、その間に後続集団に追いつかれてしまった(2000mくらい?)。でも、そのあとの走りもによかったように思う。新谷選手は、絶対次に期待できる。そう思えるレースだった。
新谷といえば、岡山・興譲館高校のイメージが強すぎてなかなかそこから抜け出せなかったような気がする。今回のレースで、そこから二段も三段も駆け上がったのではないだろうか。
「ニイヤ!」
ちょっとアフリカっぽい名前の響き・・・、応援しようぜ!
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◎スポーツナビ 9月2日(金)22時19分配信
新谷「後悔まったくない」=世界陸上女子5000m決勝
陸上の世界選手権第7日が2日、韓国・テグで行われ、女子5000メートル決勝では新谷仁美(佐倉アスリート倶楽部)が出場したが13位だった。
新谷はスタート直後からペースを上げ、一時は大きく集団を引き離した。しかし中盤以降ペースを落として、13位でのゴールとなった。
以下、新谷のコメント
「本当はもっと第一集団についていければ盛り上がる状況になったんですけど、今回の目標は達成したんじゃないかなと思います。
前半から自分のペースで、スタートから1周してスローペースというのが分かったので、もうどうせメダルとか入賞とか取れる走りではないので、どう思われようが、ちょっとでも皆さんに(胸の)日の丸が見せられるようにと思っていました。そういう展開にしようと、後半のことは考えていませんでした。
ペースは考えていません。予選のときのように空の状態で走っているので、オーバーペースだろうがオーバーペースじゃなかろうが、自己ベストを狙うつもりもないし、無我夢中で走るのが今回の目標だったので、それが達成できてよかったと思います。最初に(先頭に)出て粘れなかったという後悔はまったくありません。出なかったら逆に後悔していました。2000メートルまでちょっとでも粘れたんだから、その部分だけは満足しています。
(中盤以降は)皆さんが見ての通り、ダメでしたね。終わってみれば、もっと粘れたんじゃないかという部分もあったと思うし、記録もそんなに速いわけじゃないので、後半の失速は日本の皆さんには申し訳なかったなという反省点はあります。
(初の世界選手権は)きついですね。できれば(予選と決勝を走るのは)二度とやりたくないですね(笑)。5000メートル1本なら走ります。2本は間があいても嫌という気持ちが強いです。
結果はどうあれ、目標とする前半自分のペースで引っ張っていくという形をとれたので、それに関してはすごく満足しています」
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2011年02月28日(月)
京都マラソンに妙案 [マラソン評論]
今日、沖縄の智さんから電話があった。
「はじめまして・・・。」
私のこのブログ「パオパオだより」に最近最もコメントを入れてくださっている智さん。「沖縄で福祉の勉強をしている若者」、私が知っているのはただそれだけ。その若者から電話をもらえるなんて・・・。
ブログって、おもしろいですね。
「マラソン大会に出てみようかなと思って・・・。」
おー、意外な展開。まさか、マラソンのことを話し合えるなんて・・・。(その内容は秘密です。)
それは、ひょっとしたら昨日の東京マラソンの報道の影響もあるのかも。東京マラソンの話題は、全国的なものになっているようだ。その華やかな様子は、後発の都市マラソンへの期待とつながっていく。もちろん、来年3月に第1回が予定されている京都マラソンへも。
そこで、わが地元「京都マラソン」を検証してみると・・・。
「京都マラソン」で検索してみると、一目瞭然。「あー、なさけない」という調子の論評が多い。それは、イメージで批評されているのではなく、一つ一つのことを自分なりに検証して論評されているものが多い。(それをくわしく知りたい方は、ご自分で検索して見てください。)
私なりの解釈では、「あー、なさけない」のほとんどは「京都らしくない」のひと言に尽きる。
「東京都って、東の京都やん。1200年の古都とわずか140年ほどの東京と比べることさえバカバカしい。京都マラソンは東京マラソンの『まねし』にはしてほしくない。これぞ『京都』っていうマラソンにしまひょ。」
以前私が考えた「京都マラソン」は、御所の砂利道をグルグル回るコース。交通規制の必要はないし、世界に一つしかない京都御所内を走れるし、我ながらいい案やと思ったんですけどねえ・・・。御所内に温泉掘ってやねえ、京都迎賓館を休憩所に開放してやねえ・・・。でも、この案はまったく反響なし。
今日、新しい妙案がひらめいた。
「京都マラソンに先頭規制を!」
速いランナーは出場を遠慮してもらい、完走するのに6時間から7時間かかるランナーのみ出場許可。ランナーの先頭には、雪の高速道路の先頭規制みたいにパトカー・白バイを時速7kmで走らす。もちろん、これを抜こうものなら即失格(どころか、検挙?)
このペースで行くと、1時間7km、2時間14km、3時間21km、4時間28km、5時間35km、6時間42km。
ゴール関門は7時間。7kmごとに関門を設け、先頭から1時間で関門封鎖。こうすると、各地点の交通規制が1時間ちょっとですませることができる。ということは、交通規制を気にして周辺部ばかりを走らせる必要もない。
「人類史上初の先頭規制マラソン」
オリジナリティーを重要視するなら、これくらいの発想の転換があってしかるべき。
私が考えた京都マラソンコース。
スタート京都駅(京都タワー)→東寺→二条城→金閣寺→御所→銀閣寺→八坂神社→清水寺→三十三間堂→・・・。これでは距離が足らんのでもうちょっと寄り道してっと(やっぱり、最終的には御所ゴールがいいかなあ・・・。)。
先頭を規制しているので、15000人がパラけることもなく固まったままゴールへ。これはこれで見ごたえがあると思うんですけど。もちろん、完走者のゴールタイムは全員6時間台。
先頭ゴールがちょうど6時間だから、ランナーが預けた荷物もゆっくりと輸送することができる。荷物渡しが混雑しそうだが、集中して短時間にやってしまったほうが効率がいい。
「京都マラソンは、遅いあなたが主役です」 (速いあなたは出られません。)
こんなキャッチフレーズにしてほしいなあ。
どうしても出たい人は、6時間台で完走をめざす人をサポートするつもりで出る。「ゆっくり走る人の気持ちもよう考えよ」って話です。
こんな京都マラソンなら、沖縄の智さんもいつかは走ってみようと思ってくれはるかなあ・・・。
(一番上の、京都マラソンのロゴマーク候補を見てください。どこかで見たようなマークばかり。これも、「あー、なさけない」の一つの要素になっているような・・・。)
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【何を今さら5km20分切りメモ】
今日もいつもの5km。かなりゆっくり。
28分37秒(14分08秒+14分29秒)。
ジョグ1kmで合計6km。
2月は合計260.1km。毎日チョビチョビとしか走っていないのに、ほとんど休まなかったので合計ではかなりになった。
懸念の体重のほうも、64.0〜64.7kgの間を行ったり来たり。今日はその中間の64.3kg。来週は64.0kgを切りたいねえ。
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2011年01月21日(金)
藤井勘太選手の背中 [マラソン評論]
今日、藤井勘太選手のお母さんにお借りしていた写真を返しに行った。
「お母さん、ありがとうございました。
勘太君から聞いたんですけど、お母さん、スポーツが得意ではなかったって本当ですか。」
「そうですよ。」
「クラブとかは?」
「中学の時に、バレーとかバトミントンをちょこちょことやっていた程度です。」
「そうなんですか。お父さんも足は速いほうじゃなかったって、うちの姉から聞いてますし・・・。そのお二人からあの勘太君が生まれはったんやね。」
「勘太も小さいときはそれほどでもなかっんやけど、小5の時『大文字駅伝』を家の近くで見てからやわ。自分も走りたいと思ったみたいで、そこから練習しだしたんです。でもね、6年のときの予選会で2位までの学校が出れるのに3位やったから、結局『大文字駅伝』は走れてないの。あの時の予選会を吐きながら走ったのが、勘太の原点です。
中学の陸上部入っても6位以上が上に進めるレースで7位とか、そんなんばっかりでねえ。中3の終わりころにやっとライバルの子に勝てたんですよ。」
「そうなんですか。でも、その悔しさがくじけず長続きした理由かもしれませんね。」
「あっ、それから一つだけお聞きしたいことが・・・。こないだ勘太君としゃべらせてもらって初めて知ったんですけど、去年の前半全く走れへんかったって。それで、体重がずいぶん増えてしもたらしいですね。そのとき、お母さん、勘太君になんかゆうたげはったんですか。」
「実はね、私、それまったく知らんかったんです。」
「えー!!! えー!!!」
「勘太は私には何も言わへんから・・・。6月の教育実習で京都に帰って来たときは、『ちょっと太ったみたい。もう少しやせんと走れへんやろう』とは言いましたけど・・・。」
「えっ、それだけですか・・・。」
「それだけ・・・。」
「よう、そこから猛練習に転換できたもんやねえ。」
「ほんまにねえ。」
お母さんも、確実に勘太君の「背中を押してくれた一人」であると思う。しかし、最近よく見る「息子が大学生にもなっているのにかまいまくる気持ち悪い母親」とは一味ちがう。私には、でーんとかまえて息子の決意を信じている立派な母親に見えた。
お仕事中におじゃましたので長話ができなかったが、勘太君のお母さんとはもっともっとしゃべってみたいと思った。
※ 今日いろいろ検索していると、東海大4年の赤染選手(箱根8区)のブログに行き当たりましたhttp://ameblo.jp/a1k2a3z4o5m6e/。リンクさせてもらおうと思いましたが、またまた失敗。「ゾメ」で検索してみてください。藤井勘太選手の○○な写真も見ることができます。
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【何を今さら5km20分切りメモ】
お昼3時半過ぎ、家から宝ヶ池へ。
こないだ車で測ったら、3.5km。
往復プラス宝ヶ池1.5km2周で、合計10kmになる。
まず家から宝ヶ池、16分31秒。
キロ4分40秒ペース。
1周目、7分01秒。
昨日の雪は、ちょっと少なくなった程度。
ただ昨日は夜で足元が見にくかったが、今日は明るいうちに来たので走るのはまし。
2周目、7分16秒。
シェパードを散歩させておられる方発見。
「すいませーん、ワンちゃんの写真撮らせてください。」
「ありがとうございます。飼っておられるんですか?」
「うちは雑種なんですけど、よくシェパードの子犬にまちがわれるんです。」
日が当たらないところはいつまでも雪が消えない。
せっかく車の心配がなく正確な距離表示があるところなのに、これではなあ。
まだ雪の残っているところは、スタートから200m付近、600m付近、1100m付近。走る予定の方、気をつけて走ってくださいね。(昨日、廉の練習仲間の京都工繊大のY先輩がこけたらしい。)
宝ヶ池から家へ。3.5km、18分06秒。
さすがに帰りは上っているので、キロ5分以上かかった。
合計10km、48分55秒。
帰ってから家の近所を約1kmダウン、7分。
こんなゆるい練習で、5km20分切れるようになるんかな。
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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