2023年01月10日(火)
薬がない! [病院]
◎東京大学医学部付属病院 放射線科ホームページより
■放射性ヨード内用療法とは
放射性ヨード内用療法とは、甲状腺癌がヨードを取り込む性質を有することがあるのを利用し、I-131と呼ばれる放射線を放出するヨードのカプセルを内服することで施行する放射線治療です。甲状腺とは、体内に摂取されたヨードを集め、甲状腺ホルモン(新陳代謝を促すホルモンであり、健全な精神・身体の活動に密接に関係します)を分泌する臓器です。
I-131カプセルです。カプセルからは放射線が照射されています。治療としては、入院後カプセルを1回内服するだけです。
体内に入った放射性ヨードは、自然に甲状腺癌の病巣に吸い寄せられます。ヨードから放出される放射線の到達距離は非常に短い(0.5mm程度)ため、癌病巣のみに集中して放射線を照射することができます。このため、非常に副作用の少ない放射線治療を行うことができます。
------------------------------------------------------------------------------------
今日は京大病院放射線治療科。
先月の血液検査の結果から、今後の甲状腺癌治療の予定を相談させていただく。
結論を言うと、去年8月のアイソトープ治療(放射性ヨード内用療法)は一定の効果があった。サイログロブリン値が3年前ほど下がらなかったのは、治療前の値が以前より高かったから仕方ないらしい。
「では、今年も同じ治療をしていきましょうか」と言われるかと思ったら、衝撃の事実が・・・。
「治療薬の輸入がずっとストップしていまして、1月から3月に入院予定だった患者さんはすべてキャンセルになっています。」
「ということは、治療が再開されたとしてもそのキャンセルの方が後ろにずれてきて・・・。」
「そうですね。今はまだ再開の時期もはっきりしていません。でも、こちらとしては4月ころからは再開したいと思っています。」
えらいことですやん!
治療薬がないって。
薬不足のニュースが流れていても、「自分にはあまり関係ない」と思って聞いていた。ところが、こんなところにまともに影響してきてますやん。
早く再開できたらいいのになあ。
---------------------------------------------------------------------------------
◎上毛新聞 2022/12/28
群馬大病院が甲状腺がん、バセドウ病の治療を一部停止、複数の病院が検査を縮小
輸入頼りの放射性医薬品が品薄
原料の放射性ヨウ素やモリブデンを輸入に頼っている放射性医薬品の供給不足が、群馬県内の医療機関に影響を及ぼしている。原料を作る海外の複数の原子炉がトラブルなどで停止し、世界的な品薄となったことが要因。群馬大病院(前橋市)が甲状腺がんとバセドウ病の放射性医薬品を使う治療を11月上旬から一時的に停止しているほか、複数の病院が検査を縮小するなどした。国が国産化を目指す計画を策定するなど対策に動き出している。
放射性医薬品の販売や処理などを行う公益社団法人日本アイソトープ協会(東京都)によると、日本は放射性ヨウ素とモリブデンの全てを海外研究機関などの原子炉での製造品に頼っている。ベルギーやオランダ、ポーランドなど稼働から50年程度経過した原子炉が多く、定期的なメンテナンスや緊急的なトラブルなどで停止し、供給不足が断続的に発生している。
群馬大病院によると、一時停止しているのは放射性ヨウ素を原料とした医薬品を使う「内照射治療」。医薬品の製造元から11月4日に供給制限の通知があり、同9日の実施予定分から供給されなくなった。
治療を受ける患者は月5人程度。一時停止に伴い治療計画を変更し、新規の患者受け入れは見合わせている。緊急度の高い患者については製造元に問い合わせて何とか確保し、対応したという。再開はバセドウ病が来年1月以降、使用量が多い甲状腺がんは来年4月以降を見通している。
がんの骨移転や狭心症、認知症などの患者に行う「核医学検査」も、モリブデンを原料とする医薬品を使うため、11月7日から12月4日まで一時停止した。240人程度に影響が出たとみられる。同病院は「急な事態で検査や治療に支障が出て心苦しく感じている。不安に感じる患者さんに寄り添って対応していきたい」としている。
核医学検査については太田記念病院(太田市)が脳の血流を診る検査を11月21日から12月4日まで停止するなど、県内の他の病院も影響を受けた。高崎総合医療センター(高崎市)の担当者は「(供給制限の)通知が来てすぐに医師や製薬会社と慌てて調整した。今回はたまたま検査予定者がいなかったが、どうにかしてほしい」と打ち明けた。
放射性医薬品のニーズが高まる一方、海外でのトラブルによる供給停滞が発生する状況を受け、国の原子力委員会は5月にアクションプランをまとめ、今後10年間で国産化や普及を進めることなどを掲げた。
-----------------------------------------------------------------------------------
「原料を作る海外の複数の原子炉がトラブルなどで停止し、世界的な品薄となったことが要因」って!
反核運動ぽいこともしているのに、原子炉がなくなったら私の治療薬もなくなるん?
うーん、複雑。
----------------------------------------------------------------------------------------
【RUN】
「元気な病人は走って通院」、今年もこれで行きましょう。
京大病院放射線治療科に9時に予約。たしかうちから8km弱だったので、1時間あれば着くでしょう。
午前8時ちょうどに我が家出発。こんな時刻に走ったことが少ないので、なかなか調子が出なかった。
ほぼまっすぐな下りで下鴨通へ。
ゆっくりしか走れなく、5kmが33分40秒もかかった。
川端通に入り荒神橋まで。
ここまで6.5km、43分20秒。
ちょっと焦ってきた。
そうや、正面(南)にまわると遠回りになる。西北にも入り口があったはず。
そこが見つかったので、だいぶ近道になった。
ここ、ここ。
約7.1km、47分ちょっと。
余裕で間に合った。
診察時間は待ち時間も入れて20分ほど。
会計もがらすきで、すぐに帰ることができた。
3連休明けなので混雑すると覚悟してきたのに、拍子抜け。
いつものように全快地蔵を拝んでからスタート。
でもよく考えると、甲状腺癌も膀胱癌も「全快」はないな。
帰りはいつものように東大路通を北上。
今度の日曜、都道府県対抗女子駅伝ですね。
また、沖縄を応援しようっと。
昨日、叡電・元田中駅近くでおいしそうな中華屋さんを見かけた。今日はそのお店をよく見ておこうと思った。
すると、この近くに中華料理店が5、6軒。中華雑貨のお店も2軒あった。ここらは、京都の中華街といってもいいところなんかなあ。たぶん、どのお店もおいしいにちがいない。こんど、ヨメさんと食べに行こう。
建物の隙間から比叡山が見える。
走るのに退屈になったら東側を見る。そこに比叡山。
一条寺ラーメン街道を通り、修学院駅の西を通り・・・。
「音羽川の氾濫」で有名な音羽川を越え、ずっと北上。
白川通、宝ヶ池通から同志社前へ。
そこから同志社の東側を通って、家まであと2.5kmほど。
帰りはゆっくりゆっくりで約8.4km、1時間06分もかかった。
でもこれで、往復15.5km。
通院でこれだけ走れたら儲けもんです。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
トラックバック
トラックバックURL
http://blog.kyoto-carrot.com/tb.php?ID=5932