パオパオだより

2016年12月14日(水)

つちんちゅ? [時事]

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◎毎日新聞12月14日夕刊・柳に風

   「ずらして笑う」琉球魂=松井宏員 

 今年最後のコラムは、沖縄で飛び出した「土人発言」について触れよう。大阪府民として、この発言をした府警機動隊員をかばった府知事を恥ずかしく思うし、一市民として、「差別とは断定できない」という政府見解を出した日本は、なんと恐ろしい国になったのかと思う。発言の現場は簡単に動画で見ることができる。侮蔑、差別発言であることははっきりしている。それなのに、平気で「差別と断定できない」なんて発言できる政治家の感覚、神経はだいぶずれている。

 と直球を返すばかりが能ではない、と思わされる話を、知り合いの沖縄の新聞記者に聞いた。若い世代は「土人」という言葉を聞いたことも見たこともなく、ある高校生が「つちんちゅ」と読み間違えた。沖縄の言葉で「海人」と書いて「うみんちゅ」と読むからで、海人は漁師のことだから、「土人は農家のこと?」と言ったとか。このエピソードがきっかけで、沖縄大学の大学生たちが「つちんちゅトートバッグ」を制作したというのだ。米軍の輸送機オスプレイが飛んでいるデザインに、「土人!」「なにそれ? つちんちゅ?」のセリフを配している。2500円で販売中だ。

 知り合いの記者は「意味をずらして笑い飛ばしてしまう。そうすることで土人発言の暴力性が失われるし、考えるきっかけにもなる」と話す。「ずれている」のと「ずらす」のは大違いだ。

 ずいぶん前に沖縄で聞いた話。国が強制使用している米軍基地の土地使用権が切れ、一時的に国の不法占拠状態となった時、地主のおじぃが堂々と基地内の自分の土地に入って、ニンニクを植えアヒルを放した上、「米軍の無断立入を禁ず」の立て札まで立てたと。「つちんちゅバッグ」と共通するのは、ユーモアと明るさだ。これが沖縄の持ち味だと思う。

 先の記者は「政治と運動と日常が地続き」と沖縄を表現する。だからこそ、笑い飛ばして、踊ってという楽しむ要素を欠かさず、それが拳を振り上げるだけではない反基地運動の二枚腰の源になっているのだろう。土人なんぞと、なめんなよ。(夕刊編集長)<タイトルイラスト・高宮信一さん>
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 私の誕生日にいい記事を見つけた。

 土人首相、土人大臣、土人知事、土人作家の発言にはゲーが出た(土人首相は「土人発言擁護首相」の略。以下同様)。その「ゲー気分」をこのブログにも書きたかったが、うまく表現できなかった。

 今日の記事は秀逸。
 「つちんちゅ」って・・・、思わず笑ってしまった。

 「政治と運動と日常が地続き」の沖縄にあこがれる。
 「ずらして笑う」にあこがれる。
 私も拳を振り上げるだけの運動にならないように、肝に銘じて「平和アピールラン」をしていこう!

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