2011年12月13日(火)
「101歳のアスリート」 [書評]
■内容紹介
101歳の昨年、シニア陸上100歳以上の部でやり投げの世界記録を樹立。101歳にもかかわらず、お酒もたしなめば、散歩もし、毎日笑って暮らしている。健康でいきいき長生きするにはどうすればいいのか。その秘密を101歳のアスリートが明かす。
■内容(「BOOK」データベースより)
98歳からはじめて、マスターズ陸上100歳以上で、やり投げと円盤投げの世界記録を樹立した体力と気力!毎朝、寄り道散歩に、夜な夜な、ただ酒ざんまい…すべてを笑い飛ばして愉快に生きるスーパー101歳の健康で長生きの秘密。
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最低月に1冊は本を読もうと思っていたのに、また私の悪いクセが・・・。1冊読み終わらないうちにまたちがう本を読み始め、その本を読み終わらないうちにまたちがう本を・・・。
とりあえず最後まで一気に読める本を、と思い手に取ったのが「101歳のアスリート」。今年の東日本大震災の津波で亡くなられた下川原孝さんが3年前に出された本。
私が滋賀の太田君子さんにマスターズ陸上を勧められたのが今年の3月6日。そこから私のマスターズ陸上が始まった。
マスターズ陸上の宝・下川原さんが亡くなられたのは、その5日後だった。ご存命であれば、今年の全日本マスターズ陸上(和歌山)でお会いできただろうに・・・。ただただ残念です。
死ぬまでずっと走り続けたいと思っている人は必読です。私も下川原さんを見習って、せめてあと10年は走り続けたいと思っています。
すごくいい「あとがき」を紹介します。
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あとがき
ほんとうに今日までよく生きたなと自分でも思います。
もういつ死んでもいいという気持ちも持っていますが、年寄りというのは、いったいいくつぐらいまで動くのか、そのあたりに興味はあります。
ここまで生きてきたのだから、自分の体でそれを試してみたい。そんな好奇心も持っています。
102歳になる今年2008年の秋に開催されるマスターズ陸上は九州の宮崎県で行われます。昨年は、山口県の下関市でしたから、さらに遠くなるわけです。
出場したい気持ちは持っていますが、実際に出場するかどうかは、まだ決めていません。
さすがに九州まで行くのはやめておきなさいととめる人もあれば、ここまできたのだから死んでも行ったほうがいいですよと、はっぱをかけてくれる人もいます。人によって意見が違うのが面白い。
どちらも私のことを気遣ってくれているのは間違いないので、うれしい。
行けば行ったで友だちもできるし、また楽しみが増えるのがいい。昨年も沖縄の人とか、地元の岩手県の人で86歳になる人と友だちになりましたし。
「また来年、会おう」
そう言って別れた人も何人かいます。
しかし、80歳や90歳にもなって、また会えたねと手を握りあって喜んでいるのだから、はたからみたらおかしな光景だと思います。
いずれにしても参加するとなったら、記録がどうかということより、健康を維持することに特別に気を使わなければいけません。
そして、それこそが高齢で参加する者の意義だし、使命なのだと思います。
元気な姿で、まっさらなゼッケンをつけて、グラウンドに立つ。
その姿を今年も見せること。それが、記録よりも、100年以上生きてきた人間の正しい姿でしょう。
私は99歳からマスターズ陸上に参加してはじめて、どこまでやれるかやってみたいという野心があって、それで今までやっているわけです。
今は午前中と午後では体の力が全然違います。午後になると力が落ちます。そういう自分の体をよく知って楽しくやりたい。そう思っています。
また今年、競技場のどこかで皆様にお会いできたら、ぜひ声をかけてください。人と話すのは何よりの楽しみですから。
老人の戯言(ざれごと)を最後までお読みいただきありがとうございました。
最後になりましたが、一緒に暮らしている長男の徹と嫁の秀子、それに釜石市の関係者の方々に感謝申し上げます。それから立派な写真を撮っていただいたカメラマンの斎城卓さん、編集の労をとっていただいた、今年101歳の誕生日を迎えられるおじいさんがご健在の朝日新聞出版の桑原渓一さんに感謝申し上げます。
そしてみなさま、どうぞ、どうぞ楽しく長生きしてください。人生は、いろいろ面白いことが多いものです。
2008年6月吉日
下川原 孝
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「どこまでやれるかやってみたいとう野心があって」という言葉は私の胸に「ビシッ」ときた。
「野心」、いいですね。私もそれを持ち続けています。
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【RUN】
今日は午前中に5kmコース。
やっぱり明るい時に走るほうがいい。
行き13分51秒、帰り13分58秒で27分49秒。
足はまだまだ重い感じ。ビューンと飛ばしたいなあ。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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