パオパオだより

2019年05月01日(水)

「誰がために憲法はある」 [映画]

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◎ムービーウォーカーより

 「誰がために憲法はある」

■作品情報

芸人・松元ヒロによる一人語り『憲法くん』をモチーフに制作されたドキュメンタリー。名優・渡辺美佐子が同作を新たに演じるほか、渡辺が中心となり33年間、続けられてきた原爆朗読劇に出演した女優たちが未来へ託す思いを語り、日本国憲法の原点を見つめ直す。出演は「果しなき欲望」の渡辺美佐子、「あいつと私」の高田敏江、「おもひでぽろぽろ」の寺田路恵、「黒部の太陽」の日色ともゑ。監督は「大地を受け継ぐ」の井上淳一。

■ストーリー

女優・渡辺美佐子は。初恋の人を疎開先の広島の原爆で亡くしたことを戦後35年目の1980年になって知った。そんななか、渡辺が中心メンバーとなり、鎮魂の想いを込めてベテラン女優たちと共に33年もの間、原爆朗読劇を続け、全国各地を回ってきた。渡辺をはじめ、それぞれの女優たちがこの活動を通じて抱くそれぞれの思いを語る。また、芸人・松元ヒロが20年以上、日本国憲法の大切さを伝えるためユーモラスに演じ続けている一人語り『憲法くん』を、渡辺美佐子が新たに演じる。
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 5月1日に、新天皇即位日をぶつけるとはねえ。
 「メーデーつぶしか」と思ったが、今は5月1日にメーデーのデモをしている労組も少ないんやてねえ。どうなっとるんじゃ。

 今日水曜は、本来なら寮の管理代行のバイト日。しかし、今週は「土曜に来てもらいたい」と言われ、思いがけない休日に。
 「久しぶりの夫婦デートかなあ」と思ったら、ヨメさんは京都に出てきた親友とランチに行くとのこと。
 「そらしゃーない」。

 ということで、私は一人で映画を見に行くことにした。
 久しぶりの「京都シネマ」。
 会社更生法適用で大変だったみたいだが、やっと落ち着いて「更生」に向かっているようだ。

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 この映画の出演者。

 渡辺美佐子・86歳
 高田敏江・84歳
 寺田路恵・76歳
 大原ますみ・76歳
 岩本多代・79歳
 日色ともゑ・77歳
 長内美那子・80歳
 柳川慶子・83歳
 山口果林・71歳
 大橋芳枝・78歳

 日本の名だたる女優がずらずら・・・。しかし、みなさんすっかりおばあさんになっておられた。中でも、あんなにキラキラしていた山口果林さんが、71のおばあさんなんて・・・。
 いやいや、注目すべきはそこではなく。 
 戦争と平和、日本国憲法の成り立ちを語り継ぐ人たちがどんどん高齢化し、いずれ一人もいなくなってしまうという大問題。この「原爆朗読劇」も、今年で終わってしまうらしい。
 私が一番心に残った言葉は・・・。
 大原ますみさん、「こういうこと(原爆朗読劇)をしていると、すぐ『左』と言われるんですね。当たり前に普通のことをしているだけなのに・・・。」
 ほんと、戦争反対に右も左もあるものかと思う。

 時間がない。もうある程度分かっている人達への働きかけは不要。今こそ、「ネトウヨ」と呼ばれいてる人たちへの働きかけが重要でしょう。
 前から言ってますが、私たち一般人と右翼との連帯がない限り真の平和は実現しない。
 どうしたらいいかは私にもよく分からないが、まずは「ネトウヨ」との粘り強い対話が必要でしょう。たぶんあの人たちは、今までまともに話を聞いてもらえなかった人たちだと思うので。

 「誰がために憲法はある」、それは右も左も関係なくすべての人のためにある。

 私のそばに、さびしい「ネトウヨ」はおらんかえー。
 63のええ加減なジジイでよかったら、なんぼでも話を聞いたげるでー。

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【追加】
 ついさっき(5月2日午前11時)、「うーむ」とうなる記事を見つけた。
 「沖縄スパイ戦史」や「標的の村」の映画監督と知られる沖縄在住のジャーナリスト・三上智恵さんのfacebookより。

     ◇     ◇     ◇

令和婚、令和ベビー、画面を占拠する皇室行事。異常な日々が続く。勾玉と剣と鏡の継承をもって天皇に特段の霊威を付与する習わしをありがたく「報道」するメディアと、言祝ぐ大衆の中から政教分離の原則は揺らいでいないのか?という問いさえ聞こえてこない。
「新しい時代」が来る。本当に?「平成の垢はみんな落としました!」と浴場で叫ぶ御仁。元号が変わっただけで、平成の垢なんて落とせてませんから!何もよくなってませんから!とテレビに向かって思わず叫ぶと息子が言った。
「こだわりすぎなんだよ。みんなが前向きに盛り上がろうとしてる時に、なんでいつも反対とかブレーキかけるの?」
沖縄で育った25歳に、そんな認識でいられたらたまらない。
「じゃあ、天皇制バンザイで無批判に盛り上がるだけでこの国は良くなるとでも思ってるわけ?」
「そうは言ってないけど、平成天皇はいろいろ努力したでしょ。ありがとう、お疲れさま、と言う気持ちを持つことは悪くないんじゃない?なんでも反対だよね?過激派?」
たぶん、息子は大勢派で、自分も多くの意見を代表していると、常識的に当たってることを言ってる自負もあるのだろう。多くの「政治的に偏ってない」を標榜する人々は、息子の意見に違和感を持たないだろう。
でも「せっかく」人々が「心を一つにして」同じ流れの中で盛り上がろうとしている時に、異なる意見や違和感を口にしたら眉をひそめられる、異端視される、過激派とレッテルを貼られて排除される。これこそ天皇制を最大限に利用して軍国主義社会を築き上げ、迎合し思考を怠った以外には大して罪もない大勢の国民を死に追いやった.あの「時代の空気」そのものではないか。
その結果、他府県の何倍もの地獄を味わい、他府県が忘れた頃になっても負担と苦しみを背負わされ続けてる沖縄で、一つも子孫のためにならなかった、と死してなお呻き声を上げ続けているおびただしい人々の血を吸ったこの島の大地にその両手と両膝を這わせて、立って、歩くことを覚えたあなたが、なぜ戦争をもたらした正体に、社会の膿を大衆の歓喜と熱狂にくるんでぶくぶくと権力を太らせていくシステムにまだ気づかないのか。この島で戦争と平和の何を学んできたのか。どんな育てられ方をしたのか、親の顔が見たい。
とここまで書いて討ち死に。
今羽田に着いて、降りたら土産物店に思わず目を背けた。令和まんじゅう、令和Tシャツ。なんて薄っぺらい国民性。勝手にしろ、と言いたいところだが、でも異端と言われようが過激派とレッテル貼りされようが、おかしいことはおかしいと言い続けなければ誰かに気づいてもらうチャンスすら捨てることになる。
荻上チキさんもラジオで言っていた。水を差す、と嫌がられても、この状況には冷水をぶっかけるしかないと。
違う視点や異なった意見に耳を傾けたり考え直したりするより、盛り下がるヤツ、とみんな排除する方が楽だ。団結力が増したようで気持ちいいし、スッとする。でもそこがキモなんだ、わかってくれ、息子よ。

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2019年01月19日(土)

「いろとりどりの親子」 [映画]

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◎映画.comより

「いろとりどりの親子」

■解説
親や周りとは「違う」性質を持った子どもを持つ300以上の親子たちのインタビューをまとめ、ニューヨークタイムズ紙ベストブックなど、アメリカ国内外で50以上の賞を受賞し、世界24カ国で翻訳されたベストセラーノンフィクションを原作にしたドキュメンタリー。作家アンドリュー・ソロモンが10年の歳月をかけてまとめあげた原作「Far From The Tree: Parents, Children and the Search for Identity」に基づき、自閉症、ダウン症、低身長症、LGBTといった「違い」を抱えた子どもを持つ6組の親子が直面する困難、戸惑い、その経験から得られる喜び、そして親から子への愛情が描かれる。監督はエミー賞を受賞したレイチェル・ドレッツィン。

■作品データ

原題 Far from the Tree
製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 ロングライド
上映時間 93分
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 おととい、ピーチの遅延のために見逃してしまった映画。

 「真樹、ちいちゃんて知ってる? パオパオの最後の教え子の・・・。」
 「知ってるよ。」
 「この映画はな、ちいちゃんの推薦映画やねん。そやから見とかんとあかんねん。」

 見るタイミングを外してしまった映画は、たいていはそのまま。読むタイミングを外してしまった本も、たいていはそのまま。
 「今や!」と思ったら、すぐ行動を起こすべし。

 ということで、何の予定もない今日。ちょっと交通費が高くついてしまうが、那覇の桜坂劇場に行くことにした。

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 映画を見終わって、たしかにいい映画だったと思った。
 ただし、この映画を見て「いろとりどり」が分かったつもりになってはいけない。

 私は、兵庫「ゆめさき舎」のまっちゃんの計らいで、「いろとりどり」の親子と会わさせてもらうことができた。重度知的障害のある通所者とそのご家族。
 私はそれまで、まっちゃんが運営されている施設は、部外者が気軽に訪問できる施設ではないと思っていた。
 初めて訪問させてもらったときは、私自身に何の知識もなく、正直ビビりまくりだった。それでも何度か行かせもらうごとに、少しだけ打ち解けさせてもらったような気がした。

 最近、私の病気のこともあってご無沙汰している。
 せっかく気軽に受け入れてくれるところがあるのにもったいない。
 また行かな。
 ほかのところも、遠慮せず首突っ込まな。
 そう思い返した映画でした。
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 帰りのバスまで時間がなかったが、「猫拝み」の早回り。

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 「ねこちゃんもいろとりどりやねー。」

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 牧志から旭橋までゆいれーる。
 そして、旭橋のバスターミナルから名護へ。

 交通費が映画代の3倍ほどしたが、思い切ってここまで来てよかった。

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 名護市陸上競技場で、明日の「名護ハーフマラソン」の受付。
 午後6時までだったので、ぎりぎり。

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 その続きで、我部祖河食堂で「中身汁定食」(700円)。
 これを食べんと、沖縄に来た気がせん。あいかわらずうまかったー。

 あしたは、真樹とハーフをしっかり走ろう!

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2018年11月21日(水)

「ガンジスに還る」 [映画]

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◎映画.comより

■解説

インドの新鋭シュバシシュ・ブティアニ監督が弱冠27歳で手がけ、ベネチア国際映画祭などで賞賛されたヒューマンドラマ。雄大なガンジス河を背景に、誰にでもいつか訪れる「死」というテーマを、ユーモアと人情味を交えて描いた。ある日、不思議な夢を見て自らの死期を悟った父ダヤは、ガンジス河の畔の聖地バラナシに行くと宣言する。家族の反対にも決意を曲げないダヤに、仕方なく仕事人間の息子ラジーヴが付き添うことに。安らかな死を求める人々が集う施設「解脱の家」にたどり着き、ダヤは残された時間を施設の仲間とともに心穏やかに過ごそうとするが、ラジーヴとは何かと衝突してしまう。しかし、雄大なガンジス河の流れが、次第に父子の関係を解きほぐしていく。
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 バイトの都合で、私が水曜休みになることはめったにない。しかし今週はもう一人の代行さんの都合が悪く、私が火・木と出ることになった。そのため久しぶりの夫婦そろっての水曜休み。
 「映画行こか」と誘ったら、「『ガンジスに還る』がおもしろそうやわ」とヨメさんが言う。ヨメさんが自分から見たい映画を言うことはめずらしいので、即決定。
 ところが、その日にヨメさんの親友・くーちゃんが遊びに来ることになった。
 予定変更になりかけていたが、映画に興味のないくーちゃんが私らに付き合ってくれることになった。晴れて、3人で京都シネマへ。

 以前京都映画サークルに入っていた時、年に1回はインド映画が含まれていた。そして、そのどれもが印象に残るいい映画だった。

 今回もよかった。
 異文化に触れるだけでも価値がある。
 また「老人の死」がテーマになっていて、私にとっても身につまされるシーンがたびたびあった。ただ、私より6歳下のヨメさんやくーちゃんにはどうだったんでしょう。

 「この映画、日本人がやるとしたら三國連太郎と佐藤浩市やな。」
 我ながら、グッドアイデア!
 ほなら、「解脱の家」で知り合った彼女は・・・。
 息子の嫁は・・・。孫娘は・・・。
 なかなかいい人が思いつかないが、そんなふうに映画を見るのもおもしろい。

 映画の最後に原題が表記された。
 「HOTEL SALVATION」
 直訳すると「救済ホテル」。

 なーんや、「解脱の家」じゃなくてホテルやったんかー。
 「ますみちゃん、別所で『解脱の家』しょうか。別所産の間伐材による火葬サービス付きちゅうのはどう? めっち繁盛すると思うけど・・・。」
 「却下!」

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「ぼけますから、よろしくお願いします。」 [映画]

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◎映画.comより

■解説

自身の乳がん闘病を描いたドキュメンタリー番組「おっぱいと東京タワー 私の乳がん日記」でニューヨークフェスティバル銀賞などを受賞したテレビディレクターの信友直子が、認知症の母親と耳の遠い父親を題材に手がけたドキュメンタリー。広島県呉市で生まれ育った信友監督は、大学進学のため18歳で上京して以来、40年近く東京で暮らし、現在はドキュメンタリー制作に携わるテレビディレクターとして活躍している。呉市に暮らす両親は結婚もせずに仕事に打ち込むひとり娘を遠くから静かに見守っていた。45歳で乳がんが見つかり、落ち込む娘をユーモアあふれる愛情で支える母。そんな母の助けにより、人生最大の危機を乗り越えた信友監督は両親との思い出づくりのため、父と母の記録を撮りはじめる。しかし、信友は母の変化に少しずつ気づきはじめ……。2016年と17年にテレビで放送された作品に追加取材、再編集を加えて、信友監督初の劇場作品として劇場上映。
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 「私が動けんようになっても、アンタはなーんにもしてくれへんやろなあ」というのがヨメさんの口癖。
 「いやいや、その時になってみんと分からんで」と私。
 「わかっとる、わかっとる」とヨメさんは断定。

 今日は徳島からヨメさんの親友のくーちゃんが出てくるので、お昼から3人で映画を見てランチバイキングの予定。
 せっかく映画館(京都シネマ)へ行くので、私は単独先乗りしてもう1本見ることにした。それがこの映画、「ぼけますから、よろしくお願いします。」

 信友直子監督の母87歳、父95歳。
 その母が徐々にぼけて、父が世話をしていくドキュメンタリー。

 お父さんは大正9年生まれらしいので、現在98歳。うちの父の1歳上。毎日、新聞を端から端まで読み、記事の切り取りをするのを日課にされている。そこだけ、私と似てますね。

 「100歳まで生きる」おっしゃっていたが、何も書かれていなかったので、今も元気で、あと2年くらいだいじょうぶなんでしょうね。

 うちの父も、もう27年以上前になるが、病に伏せた母の世話をしっかりとしていた。そのDNAを、私が少しでも受け継いでいたらいいんですけど・・・。

 いい映画だと思いました。

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2018年10月31日(水)

「顔」 [映画]

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◎ミドルエッジより

■映画『顔』

ボクサー・赤井英和を描いた映画「どついたるねん」(1989年)などで知られる阪本順治監督がメガホンを取った意欲作『顔』。
同作は殺人犯で、約15年にも及ぶ逃走劇で有名な福田和子の実話を基にしている。

主演は上方喜劇界を牽引した藤山寛美の実娘、藤山直美が務めた。同作は阪本監督が初めて女性を主演に据えた映画でもあった。

■映画『顔』 出典 www.amazon.co.jp

福田は時効目前で逮捕された事でも注目を集め、また逮捕までの間にホステスとして働いていた事や美容整形で顔を変えて逃げていた事で日本中を震撼させたが、同作で主演した藤山が演じた吉村正子は、少しユーモラスなキャラクターとして描かれている。

福田同様になんとも不幸で稀有な人生を歩んだ点は共通するが、35歳のひきこもりで控えめな女性だった主人公が、逃走過程で自立してエネルギッシュな人間へと変わっていく様を、大胆なまでの演出で描いている。

■映画『顔』 あらすじ

1995年冬。引きこもりの正子は、母親が営むクリーニング店の二階で洋服のかけはぎの仕事をしながら、おとなしい性格もあり、質素な暮らしをしていた。
しかし、店内で母親が倒れ、そのまま亡くなってしまう。

通夜の夜、手伝いもせず二階に閉じこもった正子に、普段から仲違いの関係である妹・由香里(牧瀬里穂)に「私子供の時からお姉ちゃんの事恥ずかしかった」と強い口調で言われてしまう。姉を見下していた由香里にさらに暴言を吐かれ、その後殺してしまう。

■数々の映画賞を受賞!

同作は2001年に発表された「第24回日本アカデミー賞」で、優秀作品賞、優秀助演女優賞、優秀脚本賞、優秀音楽賞、最優秀監督賞を受賞している。

また、キネマ旬報社が発行する映画雑誌で、映画批評のひとつの指標ともなっている「キネマ旬報」においても、2000年度の日本映画ベスト・テン1位をはじめ、読者選出日本映画ベスト・テン1位、監督賞(阪本順治)、主演女優賞(藤山直美)、助演女優賞(大楠道代)、脚本賞(阪本順治、宇野イサム)を受賞した。

他にも「報知映画賞」、「日刊スポーツ映画大賞」、「毎日映画コンクール」、「ブルーリボン賞」、「ヨコハマ映画祭」、「朝日ベストテン映画祭」、「高崎映画祭」、「2000年度 映画芸術日本映画ベストテン 第1位」などまさに”総なめ”した。

■主演・藤山直美 プロフィール

1958年12月28日生まれ。京都府京都市山科区出身。
実父は喜劇俳優で松竹新喜劇で活躍した藤山寛美。

1964年、父が主役を務めたNHKのテレビ番組『お好み新喜劇・初代桂春団治』でデビュー。1992年、『おんなは度胸』での名脇役ぶりで全国区になった。またドラマ新銀河で放送された『この指止まれ!!』シリーズでも主演。

2006年のNHK朝の連続テレビ小説『芋たこなんきん』で、主役の花岡町子を演じた。これは『おしん』でヒロインの老後を演じた乙羽信子のようなケースを除くと、史上最年長の朝ドラヒロイン(放送開始当時47歳。それまでの最年長は1989年「青春家族」に主演したいしだあゆみ=当時41歳)であった。
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 「ずっと先のことなんか考えんでええんよ。お腹が減ったらごはん食べて、お腹が減ったらごはん食べて、そうやって生きて行ったらええんよ。」

 スナックのママ役の大楠道代さんの言葉が一番よかった。

 私は、大楠道代さんが安田道代さんだったころからのファン。いつ名前が変わったのか調べてみると、1976年。私20歳ですやん。大楠さんは私の10歳上なので、当時30歳。
 うーん、見る目があるというか、やっぱりヘンタイやったかと言うか・・・。

 この映画は2000年に公開。
 ということは、実際に撮られていたのはその少し前。つまり、役者さんたちも今より20歳ほど若いということ。

 藤山直美 59→39
 牧瀬里穂 46→26
 岸部一徳 71→51
 佐藤浩市 57→37
 豊川悦司 56→36
 大楠道代 72→52

 ちょい役で出ておられた中村勘九郎さんは、私と同い年(2012年、57歳で没)。撮影当時は43歳くらい。

 ヨメさんが「豊川悦司はええ、ええ」とやかましい。今一番見たい俳優だそうだ。ヨメさんを映画に誘って、その一点でも見どころがあったということはよかったということ。


 「私の映画評なんかだれが見るねん」と思い、最近はさっぱり書けていなかった。
 でも、こんなんでええんかな。
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 水曜が月末日になったため、バイト先の寮長寮母さんは休めない。そこで私の管理代行日が、今週だけ火曜に変更。空いた水曜日は「京都キャロット」の定休日なので、久しぶりに夫婦でお出かけすることができた。

 映画の後は地下レストラン街で昼食。
 定食が7〜800円くらいで食べられるお店があったので、そこで食べようと思ったらもうつぶれていた。
 仕方なく、ちょっと高そうな中華料理の「老香港酒家京都」さんへ。

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 一番安い「シェフのおすすめランチ」(1580円)。

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 おいしいものが少しずつ。
 それをお粥でいただきました。
 お昼にはちょうどいい具合。

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 帰りに鞍馬口医療センターへ。
 96歳の父が肺炎になり入院していた。

 看護師さんが、「善一さん、息子さんたちが来られましたよ」と起こしてくださった。名字ではなく下の名前で呼んでくださったのがよかった。

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 目を開けていたのは1分か2分。
 もちろん、私やヨメさんのことは分からなかったと思う。

 ヨメさんはしばらく父の足をさすってくれていたが、以前よりむくみはましになっているらしい。
 順調に回復しているので、入院はそんなに長くはならないだろう。寝てばっかりは刺激がなくて退屈やしね。
 12月30日の餅つきは、元気に参加してくれるのだろうか。廉夫婦や真樹も参加予定やし・・・。
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【RUN】

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 夕方5時スタートで、久しぶりの佛大グランド往復10km。

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 行きの緩やかな上り5kmは、28分21秒。

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 帰りの緩やかな下リ5kmは、27分33秒。
 トータル10km、55分55秒。

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 ダウンジョグをしていると、ご近所の人気犬・アルちゃんに遭遇。
 「なんでこんな遅くから?」と思ったが、日が短くなっただけのことで、アルちゃんのお散歩時間はいつも通り。夕方5時から6時くらいに走りに行くと、会える可能性が高い。
 今日も大喜びで、ペロペロしてくれた。ありがとね。

 今月の走行距離は半年ぶりに200km超え(213.5km)。
 とはいっても、「峨山道」の73kmを入れてですからねえ。練習自体は150kmも行ってない。
 「少ない練習でレースの結果を出す」という私のモットーが守れていますね。

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2018年07月19日(木)

「焼肉ドラゴン」 [映画]

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◎シネマトゥデイより

■見どころ
『愛を乞うひと』などの脚本家としても知られる鄭義信が、数々の演劇賞に輝いた自身の舞台を映画化。1970年を舞台に、関西で小さな焼肉店を営む一家が、たくましく生きる姿を描く。3姉妹に『さよなら渓谷』などの真木よう子、『八日目の蝉』などの井上真央、『最後の忠臣蔵』などの桜庭ななみ、長女の幼なじみに『探偵はBARにいる』シリーズなどの大泉洋、父親に『隻眼の虎』などのキム・サンホ、母親にイ・ジョンウンがふんする。

■あらすじ
日本万国博覧会が開催された高度経済成長期の1970年、関西地方で焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む龍吉(キム・サンホ)と妻・英順(イ・ジョンウン)は、娘3人と息子と共に暮らしていた。戦争で故郷と左腕を奪われながらも、前向きで人情味あふれる龍吉の周りには常に人が集まってくる。

■キャスト
真木よう子(静花)
井上真央(梨花)
大泉洋(哲男)
桜庭ななみ(美花)
大谷亮平(長谷川豊)
ハン・ドンギュ(尹大樹)
イム・ヒチョル(呉日白)
大江晋平(時生)
宇野祥平(呉信吉)
根岸季衣(長谷川美根子)
イ・ジョンウン(英順)
キム・サンホ(龍吉)

■スタッフ
原作・脚本・監督
鄭義信

■映画詳細データ
製作国 日本
配給 KADOKAWA
   ファントム・フィルム
製作「焼肉ドラゴン」製作委員会
   カラー
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 私の退院予定日は、一番早くて17日(火)、遅くて19日(木)ということだった。
 ヨメさんは私が早く帰ってこられたらうっとおしいようで、「木曜にし」と何度も言っていた。でも、私は「京都キャロット」の定休日である水曜に退院したかった。それは、ヨメさんといっしょに映画を見て、晩ごはんを食べたかったから。一応胆のう摘出手術がうまくいけばこの件は終わりなので、祝ってもらえたらなあと思って。

 私の思惑通りになり、晴れて水曜に退院。
 この日の午後に見られる映画で、いいのはないかなあ・・・。
 あった! ビビ二条の「焼肉ドラゴン」。

 見終わったあと、ヨメさんが言った。
 「右翼の人らにこの映画見てほしいわ。『韓国朝鮮人は帰れ!』ゆうて、帰るとこあらへんやん。日本のせいで。そんなこと分かってゆうてんのかなあと思うわ。」

 よかった。
 ヨメさんを誘うときは、いつでも「気に入ってもらえるかなあ」と心配。でも、今回は高評価だった。「ほっ!」

     ◇     ◇     ◇

 私は映画全体より、心に残るシーンがあったかどうかで評価するようなところがある。
 美花と結婚したいと言ってきた長谷川さんに、オッパーが「昔の話をしてもええか」と聞くところから始まるシーンは最高。
 その中で、「はたらいたー、はたらいた」という言葉が何度も繰り返される。「働いて、働いて」じゃなく。あの時のオッパーの顔は忘れられない。

 オモニがだれかを慰めていた時に、「ボンカレーでも食べ」と言う。「あっ、もう食べてしもた。買ってこー。」あのシーンもよかったなあ。

 鄭義信監督は姫路出身で、私の2歳下。ほぼ同世代。
 私の洛北高校時代の同級生には、林(りん)君や孫さんがいてクラスの人気者だった。(孫さんとは、去年40数年ぶりに出会った。「ある精肉店のはなし」(2017.6.30))
 末っ子の時生(万博のちょっと前に中学生)が鄭義信監督の分身かと思ったが、当時の姫路あたりはあんなにひどかったのだろうか。

 私自身は、私が若かった頃より今のほうが韓国朝鮮人差別がひどくなっているように感じる。
 この映画を一本見て、えらそうにどうこう言うのもおかしいだろうが、差別を考えるヒントには十分なると思う。

 配役が全部うまくはまっていて、見ていておもしろかった。両親よし、長女次女もよし、李哲男もよし。そんなベテラン陣の中にあって、三女・桜庭ななみさんもよくがんばっていたように感じた。

 見る価値あると思いますけど・・・。

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東映京都撮影所のスタジオに作られた路地のセットで昨春に撮影を行った「焼肉ドラゴン」の出演者やスタッフたち(京都市右京区太秦)

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2018年05月09日(水)

「憲法を武器として 恵庭事件 知られざる50年目の真実」 [映画]

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◎「憲法を武器として」公式サイトより

[ 恵庭事件 ]

北海道恵庭町、自衛隊島松演習場。近くで酪農を営む野崎牧場の兄弟が通信線を切断した。 長年戦闘機や大砲の騒音被害を受け、牛の乳量が落ち、家族の健康が損なわれ、約束が守られなかったことからやむにやまれぬ実力行使だった。 国(検察)は自衛隊法121条「防衛の用に供する物」で起訴。 自衛隊の公然化を国民に突き付けた。

[ 恵庭裁判 ]

恵庭裁判は札幌地方裁判所で、3年半、計40回の公判が開かれた。 被告と弁護団は自衛隊と自衛隊法は憲法第九条に違反すると主張。 裁判所は1967年3月29日判決(辻三雄裁判長)「被告は無罪」としたが、自衛隊の憲法判断は回避、「肩すかし判決」と言われた。 50年後の今、「自衛隊と日本国憲法」が問われることになった。
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[スタッフ]

監督:プロデュース 稲塚秀孝
撮影:中堀正夫
編集:矢船陽介
音楽:足立美緒
後援:日本平和委員会
北海道平和委員会
協賛:学校法人 東放学園

[キャスト]

語り:仲代達矢
松崎謙二(野崎健美)
村上新悟(野崎美晴)
無名塾、劇団男魂、C.A.Wほか

[監督プロフィール]

稲塚秀孝
1950年北海道苫小牧市生、中央大学文学部哲学科卒。
1973年からテレビ番組製作を始め、現在:株式会社タキオンジャパン代表取締役。
■「二重被爆」(2006年)
■「二重被爆〜語り部・山口彊の遺言」(2011年)
■「フクシマ2011〜被曝に晒された人々の記録」(2012年)
■「書くことの重さ 作家 佐藤泰志」 (2013年)
■「仲代達矢“役者”を生きる」(2015年・上映中)

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◎毎日新聞2017年10月15日

   「憲法の歴史的意義問い直す」 ドキュメンタリー映画を特別上映へ(一部省略)


「肩すかし判決」……自衛隊の憲法判断自体を回避

 1962(昭和37)年12月、札幌市近郊の北海道恵庭町(現恵庭市)にある自衛隊島松演習場近くで酪農を営む野崎健美(たけよし)さん、美晴(よしはる)さん兄弟が、演習場内の通信線をペンチで切断した。射撃演習などの爆音被害で搾乳量が落ち、さらに家族が健康を損なっていた。再三の抗議もほごにされたことへのやむにやまれぬ実力行使だったが、兄弟は刑法の器物損壊罪より刑が重い自衛隊法121条違反(防衛供用物損壊)の罪で起訴された。
 札幌地裁では3年半、計40回の公判が開かれた。野崎兄弟は裁判で「演習で生活権を脅かされた自分たちこそが被害者。自衛隊の存在そのものが、憲法9条と憲法前文に反するものである以上、自衛隊法は違憲無効な法であり、121条違反によって処罰されることはない」と無罪を一貫して主張した。

  67年3月29日の判決公判で、辻三雄裁判長は「切断された通信線は『防衛の用に供する物』にあたらない」として無罪を言い渡した。同時に、自衛隊の憲法判断に関しては「121条の構成要件に該当しないとの結論に達した以上、弁護人ら指摘の憲法問題に関し、なんらの判断を行う必要がないのみならず、これを行うべきでもない」とした。自衛隊の憲法判断自体に踏み込まなかったことから「肩すかし判決」と呼ばれた。

核心迫る重大証言を発掘 時機を得た問題作

 稲塚監督は北海道苫小牧市出身。中高生時代、恵庭裁判を通じて憲法・安全保障問題を考えるようになった。約3年前から野崎兄弟をはじめ、弁護団の内藤功弁護士、辻裁判長の遺族ら関係者を探しだし、地道にインタビューを重ねた。さらに公判記録や新聞記事などをつぶさに調べあげて、証言部分と再現ドラマで構成した迫真の法廷劇を作り上げた。
 キャストは野崎兄弟を「無名塾」の松崎謙二さんと村上新悟さんが演じる。ナレーターを務める仲代達矢さんは「ドラマ部分のセリフのために全ての公判記録を調べ尽くし、膨大なインタビューの末、核心に迫る重大証言を得ている。『恵庭事件』という戦後の一場面の意味を今に問う力のある映画に仕上がった」とメッセージを寄せた。憲法学者で平和論を専門とする水島朝穂さん(早大教授)も「無罪判決なのに検察官は大喜びで、控訴もしない。半世紀の時を越えて日本国憲法の歴史的意義を問い直す映画が生まれた」と、時機を得た問題作を歓迎する。
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 「恵庭事件」というのは、聞いたことはあるが、ほとんどその内容は知らなかった。自衛隊が合憲か違憲かが問われた裁判・・・。
 もう書物で調べる粘り強さは私にはない。そんな時、映画化されるとありがたい。

 「ふーん、そうやったんかー・・・。」

 知らない役者さんばかりだと思ったら、あの無名塾の方たちだったんですね。
 辻裁判長役が秀逸だった気がします。あの方も無名塾でしょうか。
 映画の最後に辻さんの次女が出て来られ、「50年目の真実」を告白された。

 「ふーん、そうやったんかー・・・。」

 この映画を見て、ちょっとだけ賢くなりました。
 「京都シネマ」での上映は11日まで。
 ぜひ!
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 土曜日に夏木マリさん来やはんにゃ。
 あの「あやしさ」が好きなんやけど、今度の映画は大震災の被災者役。
 なーんかなあ・・・。ちょっとなあ・・・。

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 北大路駅近くに車を置いてきたので、そこらでお昼を食べることにした。もう駐車代の上限に来てますから、何時間停めても同じやし。
 たしか、お世話になってる自転車屋さんの近くにラーメン屋さんがあった。ところが、ちょうど12時過ぎということで満員。
 そのすぐ近くに「相生餅食堂」があったのでそこにした。

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 このごろ、600円くらいでは食べられへんにゃねえ。700〜900円くらい。お昼にしたらちょっと高い。

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 だいぶ迷ったが、「メンチカツ定食」(880円)にした。
 これがまたボリュームたっぷりで、お腹いっぱいになった。

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 裏道を通って、コインパーキングまで。
 途中にこんないい雰囲気のお寺さんがあった。 

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 車のところに着くと、なにやら見つめられている気配。
 少し上から、白いネコちゃんが見つめていた。

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 「ネコちゃん、ネコちゃん・・・」と呼んだら、こっち来ますがな。

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 すぐ近くまで来てはまた戻り、すぐ近くまで来てはまた戻り・・・。
 かわいくてかしこいネコちゃんだった。

 「車にきーつけやー。」

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 晩ごはんは昨日とまったく同じ・・・、ではなくキムチが追加。

 また「中日対ヤクルト」を見ながら。
 昨日と同じく球場ガラガラ。
 昨日と同じく同点引き分けかと思ったら、1点差負け。
 早くも、ヤクルトの最下位独走体制が固まってきたかー。

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