パオパオだより

2019年05月01日(水)

「誰がために憲法はある」 [映画]

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◎ムービーウォーカーより

 「誰がために憲法はある」

■作品情報

芸人・松元ヒロによる一人語り『憲法くん』をモチーフに制作されたドキュメンタリー。名優・渡辺美佐子が同作を新たに演じるほか、渡辺が中心となり33年間、続けられてきた原爆朗読劇に出演した女優たちが未来へ託す思いを語り、日本国憲法の原点を見つめ直す。出演は「果しなき欲望」の渡辺美佐子、「あいつと私」の高田敏江、「おもひでぽろぽろ」の寺田路恵、「黒部の太陽」の日色ともゑ。監督は「大地を受け継ぐ」の井上淳一。

■ストーリー

女優・渡辺美佐子は。初恋の人を疎開先の広島の原爆で亡くしたことを戦後35年目の1980年になって知った。そんななか、渡辺が中心メンバーとなり、鎮魂の想いを込めてベテラン女優たちと共に33年もの間、原爆朗読劇を続け、全国各地を回ってきた。渡辺をはじめ、それぞれの女優たちがこの活動を通じて抱くそれぞれの思いを語る。また、芸人・松元ヒロが20年以上、日本国憲法の大切さを伝えるためユーモラスに演じ続けている一人語り『憲法くん』を、渡辺美佐子が新たに演じる。
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 5月1日に、新天皇即位日をぶつけるとはねえ。
 「メーデーつぶしか」と思ったが、今は5月1日にメーデーのデモをしている労組も少ないんやてねえ。どうなっとるんじゃ。

 今日水曜は、本来なら寮の管理代行のバイト日。しかし、今週は「土曜に来てもらいたい」と言われ、思いがけない休日に。
 「久しぶりの夫婦デートかなあ」と思ったら、ヨメさんは京都に出てきた親友とランチに行くとのこと。
 「そらしゃーない」。

 ということで、私は一人で映画を見に行くことにした。
 久しぶりの「京都シネマ」。
 会社更生法適用で大変だったみたいだが、やっと落ち着いて「更生」に向かっているようだ。

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 この映画の出演者。

 渡辺美佐子・86歳
 高田敏江・84歳
 寺田路恵・76歳
 大原ますみ・76歳
 岩本多代・79歳
 日色ともゑ・77歳
 長内美那子・80歳
 柳川慶子・83歳
 山口果林・71歳
 大橋芳枝・78歳

 日本の名だたる女優がずらずら・・・。しかし、みなさんすっかりおばあさんになっておられた。中でも、あんなにキラキラしていた山口果林さんが、71のおばあさんなんて・・・。
 いやいや、注目すべきはそこではなく。 
 戦争と平和、日本国憲法の成り立ちを語り継ぐ人たちがどんどん高齢化し、いずれ一人もいなくなってしまうという大問題。この「原爆朗読劇」も、今年で終わってしまうらしい。
 私が一番心に残った言葉は・・・。
 大原ますみさん、「こういうこと(原爆朗読劇)をしていると、すぐ『左』と言われるんですね。当たり前に普通のことをしているだけなのに・・・。」
 ほんと、戦争反対に右も左もあるものかと思う。

 時間がない。もうある程度分かっている人達への働きかけは不要。今こそ、「ネトウヨ」と呼ばれいてる人たちへの働きかけが重要でしょう。
 前から言ってますが、私たち一般人と右翼との連帯がない限り真の平和は実現しない。
 どうしたらいいかは私にもよく分からないが、まずは「ネトウヨ」との粘り強い対話が必要でしょう。たぶんあの人たちは、今までまともに話を聞いてもらえなかった人たちだと思うので。

 「誰がために憲法はある」、それは右も左も関係なくすべての人のためにある。

 私のそばに、さびしい「ネトウヨ」はおらんかえー。
 63のええ加減なジジイでよかったら、なんぼでも話を聞いたげるでー。

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【追加】
 ついさっき(5月2日午前11時)、「うーむ」とうなる記事を見つけた。
 「沖縄スパイ戦史」や「標的の村」の映画監督と知られる沖縄在住のジャーナリスト・三上智恵さんのfacebookより。

     ◇     ◇     ◇

令和婚、令和ベビー、画面を占拠する皇室行事。異常な日々が続く。勾玉と剣と鏡の継承をもって天皇に特段の霊威を付与する習わしをありがたく「報道」するメディアと、言祝ぐ大衆の中から政教分離の原則は揺らいでいないのか?という問いさえ聞こえてこない。
「新しい時代」が来る。本当に?「平成の垢はみんな落としました!」と浴場で叫ぶ御仁。元号が変わっただけで、平成の垢なんて落とせてませんから!何もよくなってませんから!とテレビに向かって思わず叫ぶと息子が言った。
「こだわりすぎなんだよ。みんなが前向きに盛り上がろうとしてる時に、なんでいつも反対とかブレーキかけるの?」
沖縄で育った25歳に、そんな認識でいられたらたまらない。
「じゃあ、天皇制バンザイで無批判に盛り上がるだけでこの国は良くなるとでも思ってるわけ?」
「そうは言ってないけど、平成天皇はいろいろ努力したでしょ。ありがとう、お疲れさま、と言う気持ちを持つことは悪くないんじゃない?なんでも反対だよね?過激派?」
たぶん、息子は大勢派で、自分も多くの意見を代表していると、常識的に当たってることを言ってる自負もあるのだろう。多くの「政治的に偏ってない」を標榜する人々は、息子の意見に違和感を持たないだろう。
でも「せっかく」人々が「心を一つにして」同じ流れの中で盛り上がろうとしている時に、異なる意見や違和感を口にしたら眉をひそめられる、異端視される、過激派とレッテルを貼られて排除される。これこそ天皇制を最大限に利用して軍国主義社会を築き上げ、迎合し思考を怠った以外には大して罪もない大勢の国民を死に追いやった.あの「時代の空気」そのものではないか。
その結果、他府県の何倍もの地獄を味わい、他府県が忘れた頃になっても負担と苦しみを背負わされ続けてる沖縄で、一つも子孫のためにならなかった、と死してなお呻き声を上げ続けているおびただしい人々の血を吸ったこの島の大地にその両手と両膝を這わせて、立って、歩くことを覚えたあなたが、なぜ戦争をもたらした正体に、社会の膿を大衆の歓喜と熱狂にくるんでぶくぶくと権力を太らせていくシステムにまだ気づかないのか。この島で戦争と平和の何を学んできたのか。どんな育てられ方をしたのか、親の顔が見たい。
とここまで書いて討ち死に。
今羽田に着いて、降りたら土産物店に思わず目を背けた。令和まんじゅう、令和Tシャツ。なんて薄っぺらい国民性。勝手にしろ、と言いたいところだが、でも異端と言われようが過激派とレッテル貼りされようが、おかしいことはおかしいと言い続けなければ誰かに気づいてもらうチャンスすら捨てることになる。
荻上チキさんもラジオで言っていた。水を差す、と嫌がられても、この状況には冷水をぶっかけるしかないと。
違う視点や異なった意見に耳を傾けたり考え直したりするより、盛り下がるヤツ、とみんな排除する方が楽だ。団結力が増したようで気持ちいいし、スッとする。でもそこがキモなんだ、わかってくれ、息子よ。

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