パオパオだより

2018年05月21日(月)

通知簿 [昔話]

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京都市立別所小学校?年

 今日、旧事務所に廃品処理業者が入っているはず。
 (私は臨時で寮の管理の24時間バイトのため、実際どうなったのかは分からない。)

 必要なものは昨日までに持ち出さなくてはならなかった。そのため土曜の夜と日曜の夜、出張販売のさなかに無理して整理に行っていた。私の腰痛がひどくなったのは、中腰で作業をしていたせいもある。
 
 ヨメさんは「ぜんぶほかし」と言う。
 (関西以外の人には分かりませんよね。「ほかす」は「捨てる」という意味です。)
 「どうせ、もうじき死ぬんやから」とは言われませんでしたが・・・。

 とりあえず写真は全部救出。ほかすにしても、もう一度見てからほかしたい。
 本は半分以上ほかした。でも、またアイソトープ治療のときに「捨ててもいい本」を持ち込まんなん。ひどい場合は毎年入院治療が必要だから、ちょっとは残しとかなあかん。
 服は全部ほかす。なんちゅうても21年以上前のものばかり。(いなかに10年+今の家に11年のその前からあった服。)全部きれいに洗っておいてあるので着られないことはない。でも、さすがにこれはもういらん。

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 あとは、大事な大事な通知簿(正式名は「通知票」)。
 「たしか、オール5ちゅうのんを1回取ったったことがあるはずなんやけど・・・。」

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 しかし、それはなんぼ探してもない。夢見とったんかなあ。
 「この抜けてる年にオール5が・・・」、そんなことないか。

 小3の時の木村先生(年配の男性教諭)は、「まじめに努力する態度を養いたい」「気ままな面」「態度にきままなところ」とか書いてはるなあ。よう見てくださる、いい先生でした。

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 中学3年間担任してくださった中古賀先生(若い英語の男性教諭)は、最後まで「慢心にならぬよう」と注意してくださっている。「大海に出て大魚に成長されることを期待します」と。いい先生でした。
 「大海」には出てへんけど、マラソン「大会」にはいっぱい出て、そこそこ入賞しとりますよ〜ん。(小魚!)
 
 まあ「オール5」は幻想やったとしても、小3も中3も一日も休んでへんのがえらいね。めっちゃチビやったのに。(関係ないか。)

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 話は変わりますが・・・。

 私の3台目GPS腕時計の具合が悪い。ついに充電できんようになってしもた。昨日の「奥びわ湖」が最後の晴れ舞台になるんでしょうか。
 60の還暦祝いに買ってもらったものだから、まだ2年5か月なのに。前の2台も同じように充電できなくなり、使えなくなった。

 「こうじさんは、人のエネルギーを吸い取って生きてるからなあ。機械系のエネルギーもみんな吸い取ってしまって、こわしてしまうんやわ。」
 「そうなんかなあ。」
 「私のエネルギーもみんな吸い取って、私はボロボロやわ。こうじさんが死んだら、急に元気になるんやろなあ。」
 「なんちゅうことゆうねん! でも、そうかもしれん・・・。」
 変に納得。

 私の人生の自己採点の通知簿は、「オール5」とは言わんけど、「5と4が半々、3がひとつ」くらいですかねえ。自分にも他人にも大甘な私ですから。
 でも、ヨメさんが評価したら「オール1」に近いんでしょうね。そら、33年もエネルギー吸われ続けたらきついわねえ。
 「ご苦労、お察しします!」

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※ 通知票の氏名ゴム印が「藤井広司」になっている。それも「広」が「まだれにカタカナの『ム』を手書き」。これは、私の戸籍名「まだれに『黄』の字」がなかったからだと思う。活字の「廣」とも少しちがうので。
 でも、手書きするなら正しい表記で全部手書きしてくれたらよかったのに。

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2018年05月20日(日)

第38回奥びわ湖健康マラソン [ランニング・出張販売]

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 ふつうの車いすランナー・川畑さん(大阪)。
 15kmの部のスタート前にお見かけし、「お話させてもらっていいですか」と声をかけさせてもらった。

 奥様といっしょに待機されていたのだが、すごく実のあるお話ができた。ご夫婦とも気さくな方で、私の話を親身になって聞いてくださった。
 もちろん、その中身は「ふつうの車いすランナー・下山さん」の件。私との出会いから話し始め、ふつうの車いすではほとんどの大会で出場を認められないことを主に話させてもらった。

 川畑さんも同じ悩みを持っておられたが、今までいくつかの大会でふつうの車いすでの出場を認められたとのこと。この「奥びわ湖」も前もって問い合わせたが、「どうぞ出場してください」と大歓迎されたそうだ。もうそれだけでも、いい大会だと感じます。

 また、目標にしている「ふつうの車イスランナー」がおられることも教えていただいた。神戸のHさんという方(50歳代)は、ハーフを1時間半くらいで完走されるらしい。日常生活用で、重くて太いタイヤの車いすでですよ。

 関西には、ふつうの車いすでも出られる大会がけっこうあるらしい。(残念ながらフルはなく、ハーフ以下の距離のレースではあるが。)
 「下山さんにもぜひ出てもらいたい」とお誘いを受けた。年齢も下山さんに近いようだ。下山さんと川畑さんのお二人が並んで走っているところ、見てみたいですねえ。早く下山さんにメールしなくては。


 スタート前に、私といっしょの写真を奥様に撮っていただいた。本当は、ご夫婦の写真を撮りたかったんですが・・・。
 今度お会いした時に、また交渉してみよう。
     ◇     ◇     ◇

 川畑さんがこのブログを見てくださると信じ、今までの下山さん関連の主な記事をピックアップ。

「なぜ車イスだけが、ダメなんでしょうね」」2012年9月11日
「マラソン大会から車イス使用者を排除することは社会から排除するのと同じではないのか」」2012年9月15日
「下山さんに申し訳ない」2012年9月21日
「普通の車イスランナー・下山さんの決意」2014年2月22日
「『かつしか』でお会いしましょう」2015年3月5日
「第4回かつしかふれあいRUNフェスタ」2018年3月11日
 
 こんなところでどうでしょう。
 どの記事も長くて見るのが大変でしょうが、見てくださーい。
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 朝6時出発予定が、もたもたしていて6時7分。
 それでも会場(旧西浅井町役場)到着は7時25分。近いと焦ることがないので楽。

 今年は、ランニング用品系はうちともう1店舗だけの出店だった。

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 15kmに2000人、5kmに500人の参加だが、受付が混雑することはなくスムーズに。

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 この大会はなんでもシンプル。
 タイム計測なし、記録証なし、ナンバーカードは前だけ、参加賞も小さめのタオルのみ。これで十分です。

 今日はヨメさんがおにぎりを作って来てくれて、運転しながら2個とも食べた。それでも物足りなかったので、赤飯を買ってきて腹ごしらえ。今日は順位を争うレースではないので、お腹いっぱい食べてもだいじょうぶ。

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 9時半ごろからアップジョグに。
 いつものワンちゃんコース。
 「ひょっとしたら今年は会えへんかも・・・」と心配していたが、ちゃんと会ってきました。ガリガリになっていたのが気になったが、また来年までしっかり生きてね。

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 会場のトイレは混雑していたので、すぐ近くのJR・永原駅のトイレを借用。こちらはすいていた。

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 この大会に出店させてもらうようになって7年目。
 出店場所が同じなので、毎年顔を出してくださるお客様も増えた。あがたいことです。 

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 10時10分ごろにランナーが動き出した。
 「えっ、もうはや移動かいな。」
 15kmの部は、スタート地点が500mほど先。プログラムにはスタート10分前の10時20分に整列と書いてあったので、このころから移動される方が多かったようだ。
 私も前に並びたかったので、いつもより早めにスタート地点に向かった。

 たぶんすでに私の前に1000人以上。追い抜けそうになかったので、左側にある歩道を駆け抜けていった。
 その時、チラッとふつうの車いすのランナーが目に入った。
 「これは素通りはできん。こういう時に話をせんことには」と思い、引返した。

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 いきなり話しかけられて戸惑われたとは思うが、やはり話しかけさせてもらってよかった。今までいろいろな大会に出場してきたが、車いすランナーと「いっしょに走った」経験は、「マラソンに挑戦する会」(金沢)、「阿波吉野川マラソン」(徳島)、「かつしかふれあいRUNフェスタ」(東京)の3大会のみ。今日でやっと4大会目。そんな貴重な体験を、取材しないわけにはいかない。

 東京の下山さんを紹介する話をしていて、途中で「これは完全に自分の自慢話みたいになってるなあ」と思った。
 「長距離夜行バスで東京・金沢を往復してフルマラソンに参加」とか「泊まる場合はネットカフェ」とか、「フルを4時間半ちょっとで完走」とか。
 「ところで、その下山さんとあなたはどういうご関係?」と聞かれると言葉に詰まってしまう。
 「まあ、ちょっと変わったオッサン同士ということで・・・。(一回りも年下の下山さんに、「いっしよにしないでください」と怒られそうですが。)」

※ついでに、「第34回阿波吉野川マラソン〜新しいともだち〜」2012年10月21日 も見てください。

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 10時30分、15kmの部がスタート。
 私はずっと5kmの部に出て続けていたので、15kmは初めて。でも出られた方にお聞きすると、「景色が抜群で、ずっとフラットで走りやすい」とのこと。ということは、絶好調時ならキロ4分半で1時間7分、不調時でもキロ4分50秒で1時間12分くらい・・・。

 それが頭に残っていたので、スタート前に川畑さんから「今日はどれくらいで?」と聞かれたときに、見栄を張って「1時間7分で」と答えてしまった。
 なんでやねん。腰痛最悪で、靴下履くのにかがめへんゆうてるのに。この「見栄」が、だんだんと効いてくることになるとは・・・。

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 自分ではかなり前のほうに並んでいたつもりだったが、スタートラインを超えるのに55秒もかかってしまった。
 最初の1kmは4分22秒で行けたが、そのあとはガクンと落ちて4分50秒。
 「えっ、このペースやと最悪想定の1時間12分も無理やん。」

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 そのあともスピードアップを図るが、アップせず。
 今日はかなり涼しくなるとの予報だったが、日なたはかなり暑い。これがスピードアップできない理由か。いやいや、やっぱり腰痛のせいですね。

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 折り返してきたトップ。
 今年は、1位の選手に宿泊券が贈呈されるらしい。
 これは、私は反対。
 この大会は「健康マラソン」と銘打って、タイム計測も順位表彰もしないはず。中途半端な「優勝者のみたたえる」はやめたほうがいい。どうせするのなら、「全参加者(または全完走者)の中から抽選」でしょう。健康マラソンですから。

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 7km過ぎで折り返し。
 つまり、往路は8km近くある。

 この大きな木を折り返し点に決めたため、スタート地点が前のほうになったようです。

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 「折り返してからの残りのほうが長い」ちゅうのは、ちょっとしんどいですねえ。

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 折り返すと、急に走りやすくなった気がした。
 ほとんど風はないように思っていたが、若干帰りは追い風になっていたのではないのだろうか。

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 川畑さんに遭遇。
 もっと差をつけていると思っていたが、そんなに大きな差は空いていなかった。

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 川畑さんは、まずまず順調な走りに見えた。

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 10km、48分19秒(23分57秒)。
 残り5kmを24分で行っても、1時間12分を超える。
 「今日は景色を見ながらゆっくり」のはずだったのに、「1時間7分で」と宣言したばっかりに、「これではかっこ悪すぎる」と思えてきた。

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 そのあとは自分のターゲットに出来そうなランナーを、一人食いまた一人食いしてがんばった。

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 最後のほうも、何回も抜きつ抜かれつの男性ランナーと競い合った。
 そのおかげで、最後の5kmはかなりのスピードアップができた。

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 最後が直線で、ゴールアーチが見えるのがいいですね。
 ここでラストスパートするランナー多し。私もがんばったつもりだったが、例の「抜きつ抜かれつさん」に最後はかわされてしまった。

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 ゴールは1時間11分50秒(23分30秒)。

 何とか、最悪想定の1時間12分が切れたからいいか。

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 この大会名物の手書き完走証。
 みなさん、ものすごくていねいに書いてくださっています。ありがとうございます。私はこれを毎年楽しみにしています。

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 ゴール後はコースを逆走し、応援へ。

 私に「15kmの部は景色が抜群ですよ」と教えてくださった相馬さん。
 いつもの軽快な走りだった。

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 そのすぐ後ろに川畑さん発見。

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 今日は、1時間半切りが目標だったそうだ。
 余裕で8分残しのゴール。
 その表情からは、ほとんど疲れておられないように見えた。

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 出店テントに戻ろうとすると、お隣のテントにかわいいワンちゃん。大型系雑種犬に見えたけど、ちがうんでしょうか。
 飼い主さんがどの方が分からなかったので、勝手に写真を撮らせてもらった。たぶん、次はうちのテントに来てくださるだろうと思って。
 ところが、このワンちゃんの飼い主さんはうちにはご来店なさらず。ワンちゃんのお話を聞こうと思っていたのに、残念!

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 店に戻ってしばらくすると、川端さんご夫妻がごあいさつに来てくださった。
 「走った後すぐにお仕事で、たいへんですね」と川畑さん。
 「安心してください。この人は仕事なんか一切しませんから」とうちのヨメさん。
 「仕事するふりするのもたいへんなんですよ」と私。

 また、「抜きつ抜かれつさん」もご来店。
 「ずっと抜きつ抜かれつでしたよね」と話しかけたが、私の存在はまったく意識の中にはなかったようだ。しかし、その言葉をきっかけにいろいろと話しこんだ。
 20代だと思いこんでいたその男性ランナーは42歳。まだ走り始めて4年とおっしゃっていた。「練習ではキロ5分を切ったことがないのに、レースになると速く走れるんですよ」ともおっしゃっていた。
 こんなふうに、同じレースを走った者同士がすぐ友だちのように話せるのがマラソン大会のいいところ。
 商売的にはほとんど役に立っていないかもしれないが、マラソンの話なら何でも対応できるところが私のいいところである。

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 毎年のことだが、JRで来られるランナーも多い。
 今日が、一年で一番乗降客が多い日かも。

 1時ごろから片付け始めて、2時半ごろ会場出発。
 今年は商品の品ぞろえが芳しくなかったが、その割には売り上げは健闘。楽しみに待ってくださっているお客様が多くいてくださっているということ。その期待に、こちらもこたえられるようにがんばらないと。

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 遅いお昼ごはんは、「道の駅・マキノ追坂峠」へ。
 びわ湖がきれいに見える「おうさかとうげ」やと思っていたら、「おっさかとうげ」と読むんですね。

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 私は「エビフライ定食」(980円)。

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 ヨメさんは「チキン南蛮定食」(980円)。

 きれいな景色を見ながら、ゆっくり食べることができた。 
 帰りも近いですから。

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 先週寄ったばかりの「道の駅・くつき新本陣」へ。
 もちろんお目当ては、「ひだまり堂」のパン。
 あと、お漬物がなくなったので梅干しなども買った。
 それと、ヨメさんは庭に植えたトマトとしそ用の腐葉土を買っていた。
 
 寄り道して帰ったのに、家に着いたのは5時。
 朝出るもそんなに早くなく、帰りは早く帰れる。天気さえよければ、大会規模の割にはまあまあ売れる。「京都キャロット」にとっては、本当にありがたい大会です。


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【今日のきく】

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 オバサンの家庭菜園づくりに付き合ったげているきく。

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 なぜか、憂いのある表情・・・。

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2018年05月19日(土)

おうまさんパッカパッカ [家族]

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 今日はまた、出張販売の荷物の積み込み。
 明日は「奥びわ湖健康マラソン」ですから。

 晩ごはんを食べたあとは、旧事務所に行き、置きっぱなしの荷物の整理。主に写真の整理。「なんぼほど写真撮ったんやー」と自分でも呆れるくらいの写真の量。でも、写真を見るといろいろなことが思い出されて楽しい。

 写真の整理をしていると、押し入れの上のほうで「おうまさんパッカパッカ」を見つけた。これは、ヨメさんのおねえさんからいただいたもの。廉や真樹のいとこが使っていたものだから、もう30年以上前のもの。後ろの部分が少し壊れてしまっているが、処分してしまうのは忍びない。何とか直して置いておけないものか。

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 増田明美さんにサインしてもらったTシャツも見つかった。
 「第1回日本アルプスサラダ街道 信濃山形ロードレース」のときにサインしてもらったもの。この大会はもうないのでしょうか。
 大会の前泊では増田明美さんと同じ宿になり、ヨメさんは増田明美さんといっしょにおふろに入ったらしい。ヨメさん27歳、増田明美さん25歳の時の話です。

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 また写真を見つけてきた。
 1996年6月の「スイス村リゾートマラソン」(京都府弥栄町、現京丹後市)。

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 廉4歳10か月、真樹1歳10か月。
 この日は、ヨメさんと廉がレースに出た模様。

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【今日のきく】

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 また、私の朝帰り即お散歩。
 今日は、よその犬には1ぴきも会わなかった。

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 今日もほとんど遊んでもらえなかったきく。
 けっこうすねていた。

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 リボン型のきゅっきゅちゃんで一人遊び。

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 自分が噛んで放り投げたきゅっきゅちやんが、うまい具合に首の上に乗った。
 「こんなことできるんですか!」

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 明日は晴れるみたい。
 がんばって販売してくるからねー。

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2018年05月18日(金)

京大のタテカン [時事]

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「近頃京大に流行る物」、めっちゃいいですね。(Kさんのツイッター)

 
 アメフト(ナリケン関連)、ヒデキ(私と同い年)も気になるけど、今の私の関心はやはり「京大のタテカン」。
 京大名物の立て看板が、京都市の新景観条例に違反してるとされ強制撤去されたニュース。

 今日は24時間バイトで、恒例の朝日・日経チェック。このニュースは、全国紙にも詳しく報じられていた。でも、京都以外の方にはピンと来んかなあ・・・。

 ネットで調べていると、上の写真が見つかった。(@nonamea774 2018-5-12 16:32:31)
 これぞ「京大魂」ですかねえ。みなさん大絶賛。

 京都大学の存在は、京都人としての誇りの一つ。ほとんどの京都人が「京大は東大より上の日本一の大学」と思っていると思う。
 私自身は京大に何のかかわりもなく(もちろん受験できたレベルでもなく)、私の一族に京大出身者や京大関係者はいない。それでも勝手に「うちの大学は・・・」と言いたくなってしまう。それは京大が誇る「自由」な学風が、京都人気質にうまく受け入れられているからだと思う。

 今回の強制撤去は、(だれも書いていないが)学歴コンプレックスの暴走ではないのだろうか。
 私のように「京大」と聞いただけでうれしくなってしまう人間もおれば、学歴コンプレックスから反感を抱く者もあるだろう。「あこがれ」と「ひがみ」の差と言いますか・・・。
 学歴コンプレックスを持つ者が権力を握ってしまうと、うらやましいと思う人たちを迫害しにかかるかもしれない。
 (例を出して悪いが、中国の文化大革命とか、カンボジアのポルポト政権とか・・・、ちがうんかなあ。)

 景観は人間の容姿と同じで、かなり好みが分かれると思う。たとえ容姿が芳しくなくとも、不快感を与えないように努力している人は攻撃されることは少ない。
 「京大のタテカン」は1960年代に始まり、50年以上の歴史がある。京都市の新景観条例は2007年からなので、やっと10年。どちらが地域になじんでいるかは明白です。
 「何もない石垣が続く景観を見たかったら、よそへ行きなさい、なんぼでもあるから。『京大のタテカン』は、ここでしか見られんよ」と訴えたい。

 「京大だけ特別扱いは許されない」というのが京都市の主張らしい。
 いや許されるでしょう、京大なら。文句を言う人がどれだけいるんでしょうね。
 そんなこと言うんなら、市バス乗り場の変な看板撤去せーよ!見苦しい! あんな企業(商品)広告はええんかい! 私は京大タテカンより、あっちのほうを撤去してほしい。

 この際、裁判沙汰にした方がいいのかも。しょうもない京都市の条例より、日本国憲法第21条「表現の自由」のほうが上でしょう。

 京都の誇りである京都大学とその学生の良心を信じて、この問題は大学に任せたらどうでしょう。過去の京大総長の多くは、「立て看板を規制するつもりはない」というコメントを残しておられます。
 学歴コンプレックスを持った政治家の出る幕ではないような気がしますが・・・。

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(上)大学による撤去後に百万遍交差点に登場した「こざっぱりとしてはる。」と書かれた看板(5月14日午後0時6分撮影)と、(下)撤去前の周辺の景観(5月11日午後3時22分撮影。いずれも京都市左京区・百万遍交差点)

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【参考】

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2018年05月17日(木)

ポスト投函ラン [ランニング]

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 5月10日から16日までの7日間、、走ったのは13日の「鯖江」5kmのみ。
 頭痛はましになってきたのだが、今度は強烈な腰痛。靴下を履くのさえ難儀するほどの痛み。だいぶガタが来てますねえ。

 明日も24時間バイトで走れないし、今日こそ走らねば。
 たまたま早くださなくてはならない書類があったので、郵便局まで走っていくことにした。何か理由がないと、走る気が起こらない。

 また整理した荷物からいいウェアが出てきた。フランクショーターのハーフパンツ。いったい何年前のものでしょうね。
 でも、履いてみるとすごくいい感触。私は締め付けられるのがイヤなので、ハーフタイツは履かない。でも、これは締め付けもきつくなく十分使える。

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 うちから一番近いのは幡枝郵便局だが、それではおもしろくない。それにもう6時なので、今日の集荷は終わっている。まだやっている京都北郵便局まで走っていくことにした。

 圓通寺の裏のきつい下り坂を通り上賀茂へ。
 上賀茂小学校にぶつかる通りをまっすぐ西へ。ぶつかる手前に、玉本なるみ市会議員のご自宅があった。そのあたりでちょうど3km。

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 上賀茂橋を渡る。

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 今日も蒸し暑かったが、夕方になり少し涼しくなった。

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 北郵便局到着、4.36km、24分40秒。

 大事な書類をポストに投函
 
 さあ、堀川通を通って帰ろう。

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 御薗橋手前で5km、28分25秒。
 そこそこ速く走れている。

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 上賀茂神社もひっそり。

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 ここは、毎年5月5日に「くらべ馬」をするところ。
 馬の気分で走ってみる。

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 「京都キャロット」到着。約7.5km、43分。

 ちょうど7時の閉店時間だったので、片付けてからみんなで歩いて帰ることに。

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 しかし、今日の晩ごはんのポテトサラダのハムがないということで、私ときくはコンビニへ。
 「なんでオバサンはいっしょにきーひんの」と、きくは後ろばかり見ていた。

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 98円のハムを買ってコンビニの外へ。コンビニ前で待っている姿も、こんなにかわいいきくちゃんでしたー。

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 今日は、私の大好きな豆ごはん。
 「ごはんは白ごはんに限る」派の私だが、豆ごはんだけは別。豆ごはんは、ごはんの色が変わらないのがいい。第一、おいしいし。
 ポテトサラダもおいしかったし、今日は大満足。
 おいしい晩ごはんをありがとう、ますみちゃん。
 

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42日ぶりの三線教室 [雑用]

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 今日はイオンモール京都五条へ。
 久しぶりの三線教室。
 三線教室は月2回なので、本当は4月19日にあったのだが、ちょうどその日から沖縄に行っていた。そのため42日ぶり。その間、一度も練習していない。ひどいもんです。

 午前中、家でちょっと練習。意外とよく覚えていた。ただし指の動きはひどいもの。弾ける曲と弾けない曲がはっきりと分かれてしまった。

 午後1時半から3時半までの2時間。
 やはりブランクはきつかった。曲によっては、最初の一音しか弾けないものもあった。そのあとずっと、ぼーっとしたままで・・・。

 今日は、「てぃんさぐぬ花」「かぎやで風」「安里屋ユンタ」「沖縄(うちなあ)」と新しい曲「パラダイスうるま島」。
 この中でまともに引けたのは「沖縄(うちなあ)」だけだった。

 ちょっとさぼりすぎた。
 これからは、ちょっとでも練習するようにしよう。

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 2階では「ちゅら島市場」というのが開催されていた。
 ゆっくり見たかったが、駐車3時間を超えると有料になるので出てきた。
 見ているお客様がほとんどおられなかったのが残念。

 「私、横で三線弾きましょか」とか言えるくらいまでに上達したいもんやねえ。

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2018年05月16日(水)

余命とは [病院]

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◎JIJI.COM 5月16日より

   「私はどれだけ生きられる?」 がん患者の余命とは何か

 私のように、がん患者さんを頻繁に診療する立場の医師は、「私はあとどのくらい生きられるでしょうか?」「余命は何カ月でしょうか?」と尋ねられることが数え切れないほどあります。
 医療ドラマならここで、「残念ですが、余命3カ月です」というような余命宣告があるわけですが、私はこの「余命○カ月です」という言葉を、これまで患者さんに使ったことは一度もありません。他の医師もおそらく同じでしょう。理由は簡単です。「そんなこと分かりっこないから」です。
 「余命」とは、「その人があとどのくらい生きられるか」を意味する言葉です。しかし、同じがんで、かつ進行度が似た人でも、生きられる期間はあまりにもさまざまです。
 余命を正確に予想することなど到底できません。がんの進行の速さや、薬がどのくらい効くか、患者さんの体力がどのくらいか、どんな持病があるかなどの特徴が、一人として同じ人はいないからです。
 そこで「余命」を伝える場合は、「生存期間中央値」という値を便宜上使います。例えば、過去のデータから同じ病気の人を99人集め、生きられた期間が長い順番に並べた時に、ちょうど真ん中の50番目に来る人の生きた期間が「生存期間中央値」です。誤解してはならないのが、ある病気の生存期間中央値が3カ月であっても、「その病気を持つ人が今後生きられる期間が3カ月である可能性が最も高い」という意味ではないということです。
 これは、学校の試験の成績にたとえるとよく分かります。例えば、ある学校の中学1年生の学力テストの得点の中央値が、これまでのデータから60点だと予想されるとしましょう。ここに、毎日まじめに勉強し、いつも成績優秀なA君と、全く勉強せずにテレビゲームばかりしているB君がいます。この2人の成績を予想するとして、「二人とも中央値である60点を取る確率が高い」と言えるでしょうか?
 A君はきっと中央値より高い点数を取る可能性が高く、B君は中央値より低い点数を取る可能性が高いはずですね。中央値とはあくまで、性質の異なる人たちを集めた時に、真ん中にくる値にすぎません。個人がどの値に位置するかは、その個人次第、ということになります。そして「がんの性質」と「余命」の関係は、「試験前の勉強量」と「試験の成績」の相関関係とは比べ物にならないほど複雑です。

■がんの余命を考える時の注意点
 ステージ4の大腸がんの患者さんから「余命はどのくらいでしょうか?」と尋ねられたら、私は生存期間中央値の定義を説明した上で、「生存期間中央値は抗がん剤治療(化学療法)を行わないケースでは約8 カ月、化学療法を行って約2 年とされています」(※)と答えます。
 しかし、これだけでは説明として全く不十分です。これらの数字はあくまでステージ4の大腸がん全体の生存期間中央値で、実際には多種多様です。肝臓に転移が1カ所あっても、肺や肝臓、おなかの中に広くがんが広がっていても「ステージ4の大腸がん」です。
 また、今は肝臓に転移が1カ所でも、1カ月後は肺に転移が現れているかもしれません。同じサイズの肝転移のあるステージ4の大腸がんでも、抗がん剤がよく効けば長く生きられますし、抗がん剤の効き目が悪ければ余命は短いかもしれません。
 肝臓の転移も部位によっては手術で切除できるものもあれば、そうでないものもあります。もしかすると、肝転移のサイズが小さくなったらその時点で手術を検討できる、というものもあるかもしれません。がんの性質や進行のスピード、治療介入の影響で、生存期間の可能性の幅はあまりにも広いということです。
 よって、患者さんから「余命」を尋ねられたら、ここに書いた全てのことを説明しなくてはなりません。そして、ある程度の幅をもって予想していただく、ということになります。生存期間中央値は一つの目安にはなりますが、決して「余命○カ月です」というシンプルな余命宣告はありえないということです。
 余命を問われた医師が、上述したような回りくどい答えを返すと、「医師はきっと余命が分かっているはずなのに、ごまかされた」「あとどのくらい生きられるか正確に知らないと、家庭や仕事の調整ができないのに、はっきり教えてもらえなかった」と不信感を持つ人がいます。こういう方々の中には、がんの標準治療に不信感を示し、医学的根拠のない民間医療に傾倒し、結果的に余命を縮めてしまう人もいます。
 皆さんは、がんの余命宣告というものが、どうしてもこのようなあいまいな形でしか行うことができない、ということを分かっておいていただきたいと思います。(了)

※日本癌治療学会「大腸がん治療ガイドライン」(http://jsco-cpg.jp/guideline/13.html)より

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武矢けいゆう医師

■武矢けいゆう
 医師。専門は消化器外科。月間30万人以上が利用する医療情報ブログ「外科医の視点」で、現役勤務医の立場から、患者さんの役に立つ情報を日々発信中。資格は外科専門医、消化器外科専門医、消化器病専門医など。

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 「余命」に関する記事を見つけた。
 以前はまったく関心がなかったが、今は気になってしょうがない。

 おととし10月に癌宣告を受けたときは、意外と落ち着いていた。その時は、胃がんで亡くなった母のことを思い出した。そしてすぐに、「もうすぐ死ぬとしてもしょうがないやん」と思えた。(母は癌宣告から2年後くらいに死去。)
 母は目の具合が悪く病院に行き、ついでの検査で胃がんが見つかった。胆のう炎で病院に行き、甲状腺癌が見つかった私も似た道をたどっている。

 ところがPET検査で遠隔転移していないことが分かると、「もうちょっと生きさせてくれー」と思うようになった。
 それからは、自分の「余命」が気になってしょうがない。というか、現在の関心事の90%くらいが「余命」に関することと言っても過言ではない。

 武矢けいゆう医師の話はたいへん分かりやすい。
 「生存期間の可能性の幅はあまりにも広い」、その通りでしょう。
 ほなら、そのあらゆる可能性を分析して、できるだけ正確な「余命」判断ができるようにする研究はないのだろうか。「分かりっこない」で済まさないで、プロジェクトチーム作れよと思う。

 次々と、癌に劇的な効果のある新薬が開発されている。でもそれって、金持ちが喜ぶだけのもんですやん。何百万、何千万もする薬なんて、そうやすやすと買えません。そんなお金があるのなら、私は自分の延命ではなく、犬猫の延命に使いたい。

 私は「延命」より、「死期」に関心がある。莫大なお金を使って命を伸ばすより、今ある「余命」内でできることを精いっぱいしたい。

 私の「甲状腺低分化癌」はマイナーな癌のため、その治療に関する研究も進んでいない。身近に医療関係者がいるが、この癌のことはほとんど何も知らないようだ。そらそうやわねえ。めったに来ない患者より、よくよく接する患者の病気のほうに関心は向くものでしょう。

 私ら甲状腺低分化癌患者は、患者同士で情報交換するしかない。みなさん不安やから、よく調べておられる。こんなこと言ったらあかんのかもしれんけど、頼りになるのは「身近な医療関係者より、遠い同病患者」です。(ただし、このブログの病気カテゴリーにコメントを入れてくださる方は全員女性。「男の甲状腺低分化癌患者、出て来いや―!」)

 自分の死が近いかもしれないことはよく理解している。今は声が出にくく息苦しくなっただけで、癌宣告前とほとんど変わらない生活をしている。でも、遠隔転移というのが起こったら、その先はどうなるかは分からない。

 こないだ姉夫婦が来てくれた時、私の病気の話になった。
 「あれから(胆のう炎発作)あとは、どうもないんか」と姉。
 「胆のうは7月に取ってしまうから、もうええねん。甲状腺のほうは今はまあまあ安心なんやけど、癌が遠隔転移したらどうなるか分からへん。甲状腺癌は肺と骨と脳に転移しやすいらしいわ。」
 「そうかー。脳やったら、すすむちゃん(私らの叔父)とおんなじやなー。」

 姉のその言葉を聞いて、私の死が具体化されたような気がした。
 めったに親戚の病気見舞いさえ行かない私なのに、小さい時にかわいがってくださった「すすむちゃん」だけはお見舞いに行った。奥さんが「こうちゃんが来てくれはったよ」と何べんもおじさんの耳元で言ってくださったが、最後まで私のことは分からなかったと思う。

 そうか、そうゆうことなんかー。あんな感じで死んでいくんやろなー。
 また一つ、覚悟せんなんことが増えたなあ。
 早う「余命診断コンピューター」開発してくれよ。
 このごろ、カレンダーばっかり見てしまうわ。

画像(240x320)・拡大画像(480x640)

バイト先に飾ってあるカレンダー

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