2018年05月20日(日)
第38回奥びわ湖健康マラソン [ランニング・出張販売]
ふつうの車いすランナー・川畑さん(大阪)。
15kmの部のスタート前にお見かけし、「お話させてもらっていいですか」と声をかけさせてもらった。
奥様といっしょに待機されていたのだが、すごく実のあるお話ができた。ご夫婦とも気さくな方で、私の話を親身になって聞いてくださった。
もちろん、その中身は「ふつうの車いすランナー・下山さん」の件。私との出会いから話し始め、ふつうの車いすではほとんどの大会で出場を認められないことを主に話させてもらった。
川畑さんも同じ悩みを持っておられたが、今までいくつかの大会でふつうの車いすでの出場を認められたとのこと。この「奥びわ湖」も前もって問い合わせたが、「どうぞ出場してください」と大歓迎されたそうだ。もうそれだけでも、いい大会だと感じます。
また、目標にしている「ふつうの車イスランナー」がおられることも教えていただいた。神戸のHさんという方(50歳代)は、ハーフを1時間半くらいで完走されるらしい。日常生活用で、重くて太いタイヤの車いすでですよ。
関西には、ふつうの車いすでも出られる大会がけっこうあるらしい。(残念ながらフルはなく、ハーフ以下の距離のレースではあるが。)
「下山さんにもぜひ出てもらいたい」とお誘いを受けた。年齢も下山さんに近いようだ。下山さんと川畑さんのお二人が並んで走っているところ、見てみたいですねえ。早く下山さんにメールしなくては。
スタート前に、私といっしょの写真を奥様に撮っていただいた。本当は、ご夫婦の写真を撮りたかったんですが・・・。
今度お会いした時に、また交渉してみよう。
◇ ◇ ◇
川畑さんがこのブログを見てくださると信じ、今までの下山さん関連の主な記事をピックアップ。
「なぜ車イスだけが、ダメなんでしょうね」」2012年9月11日
「マラソン大会から車イス使用者を排除することは社会から排除するのと同じではないのか」」2012年9月15日
「下山さんに申し訳ない」2012年9月21日
「普通の車イスランナー・下山さんの決意」2014年2月22日
「『かつしか』でお会いしましょう」2015年3月5日
「第4回かつしかふれあいRUNフェスタ」2018年3月11日
こんなところでどうでしょう。
どの記事も長くて見るのが大変でしょうが、見てくださーい。
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朝6時出発予定が、もたもたしていて6時7分。
それでも会場(旧西浅井町役場)到着は7時25分。近いと焦ることがないので楽。
今年は、ランニング用品系はうちともう1店舗だけの出店だった。
15kmに2000人、5kmに500人の参加だが、受付が混雑することはなくスムーズに。
この大会はなんでもシンプル。
タイム計測なし、記録証なし、ナンバーカードは前だけ、参加賞も小さめのタオルのみ。これで十分です。
今日はヨメさんがおにぎりを作って来てくれて、運転しながら2個とも食べた。それでも物足りなかったので、赤飯を買ってきて腹ごしらえ。今日は順位を争うレースではないので、お腹いっぱい食べてもだいじょうぶ。
9時半ごろからアップジョグに。
いつものワンちゃんコース。
「ひょっとしたら今年は会えへんかも・・・」と心配していたが、ちゃんと会ってきました。ガリガリになっていたのが気になったが、また来年までしっかり生きてね。
会場のトイレは混雑していたので、すぐ近くのJR・永原駅のトイレを借用。こちらはすいていた。
この大会に出店させてもらうようになって7年目。
出店場所が同じなので、毎年顔を出してくださるお客様も増えた。あがたいことです。
10時10分ごろにランナーが動き出した。
「えっ、もうはや移動かいな。」
15kmの部は、スタート地点が500mほど先。プログラムにはスタート10分前の10時20分に整列と書いてあったので、このころから移動される方が多かったようだ。
私も前に並びたかったので、いつもより早めにスタート地点に向かった。
たぶんすでに私の前に1000人以上。追い抜けそうになかったので、左側にある歩道を駆け抜けていった。
その時、チラッとふつうの車いすのランナーが目に入った。
「これは素通りはできん。こういう時に話をせんことには」と思い、引返した。
いきなり話しかけられて戸惑われたとは思うが、やはり話しかけさせてもらってよかった。今までいろいろな大会に出場してきたが、車いすランナーと「いっしょに走った」経験は、「マラソンに挑戦する会」(金沢)、「阿波吉野川マラソン」(徳島)、「かつしかふれあいRUNフェスタ」(東京)の3大会のみ。今日でやっと4大会目。そんな貴重な体験を、取材しないわけにはいかない。
東京の下山さんを紹介する話をしていて、途中で「これは完全に自分の自慢話みたいになってるなあ」と思った。
「長距離夜行バスで東京・金沢を往復してフルマラソンに参加」とか「泊まる場合はネットカフェ」とか、「フルを4時間半ちょっとで完走」とか。
「ところで、その下山さんとあなたはどういうご関係?」と聞かれると言葉に詰まってしまう。
「まあ、ちょっと変わったオッサン同士ということで・・・。(一回りも年下の下山さんに、「いっしよにしないでください」と怒られそうですが。)」
※ついでに、「第34回阿波吉野川マラソン〜新しいともだち〜」2012年10月21日 も見てください。
10時30分、15kmの部がスタート。
私はずっと5kmの部に出て続けていたので、15kmは初めて。でも出られた方にお聞きすると、「景色が抜群で、ずっとフラットで走りやすい」とのこと。ということは、絶好調時ならキロ4分半で1時間7分、不調時でもキロ4分50秒で1時間12分くらい・・・。
それが頭に残っていたので、スタート前に川畑さんから「今日はどれくらいで?」と聞かれたときに、見栄を張って「1時間7分で」と答えてしまった。
なんでやねん。腰痛最悪で、靴下履くのにかがめへんゆうてるのに。この「見栄」が、だんだんと効いてくることになるとは・・・。
自分ではかなり前のほうに並んでいたつもりだったが、スタートラインを超えるのに55秒もかかってしまった。
最初の1kmは4分22秒で行けたが、そのあとはガクンと落ちて4分50秒。
「えっ、このペースやと最悪想定の1時間12分も無理やん。」
そのあともスピードアップを図るが、アップせず。
今日はかなり涼しくなるとの予報だったが、日なたはかなり暑い。これがスピードアップできない理由か。いやいや、やっぱり腰痛のせいですね。
折り返してきたトップ。
今年は、1位の選手に宿泊券が贈呈されるらしい。
これは、私は反対。
この大会は「健康マラソン」と銘打って、タイム計測も順位表彰もしないはず。中途半端な「優勝者のみたたえる」はやめたほうがいい。どうせするのなら、「全参加者(または全完走者)の中から抽選」でしょう。健康マラソンですから。
7km過ぎで折り返し。
つまり、往路は8km近くある。
この大きな木を折り返し点に決めたため、スタート地点が前のほうになったようです。
「折り返してからの残りのほうが長い」ちゅうのは、ちょっとしんどいですねえ。
折り返すと、急に走りやすくなった気がした。
ほとんど風はないように思っていたが、若干帰りは追い風になっていたのではないのだろうか。
川畑さんに遭遇。
もっと差をつけていると思っていたが、そんなに大きな差は空いていなかった。
川畑さんは、まずまず順調な走りに見えた。
10km、48分19秒(23分57秒)。
残り5kmを24分で行っても、1時間12分を超える。
「今日は景色を見ながらゆっくり」のはずだったのに、「1時間7分で」と宣言したばっかりに、「これではかっこ悪すぎる」と思えてきた。
そのあとは自分のターゲットに出来そうなランナーを、一人食いまた一人食いしてがんばった。
最後のほうも、何回も抜きつ抜かれつの男性ランナーと競い合った。
そのおかげで、最後の5kmはかなりのスピードアップができた。
最後が直線で、ゴールアーチが見えるのがいいですね。
ここでラストスパートするランナー多し。私もがんばったつもりだったが、例の「抜きつ抜かれつさん」に最後はかわされてしまった。
ゴールは1時間11分50秒(23分30秒)。
何とか、最悪想定の1時間12分が切れたからいいか。
この大会名物の手書き完走証。
みなさん、ものすごくていねいに書いてくださっています。ありがとうございます。私はこれを毎年楽しみにしています。
ゴール後はコースを逆走し、応援へ。
私に「15kmの部は景色が抜群ですよ」と教えてくださった相馬さん。
いつもの軽快な走りだった。
そのすぐ後ろに川畑さん発見。
今日は、1時間半切りが目標だったそうだ。
余裕で8分残しのゴール。
その表情からは、ほとんど疲れておられないように見えた。
出店テントに戻ろうとすると、お隣のテントにかわいいワンちゃん。大型系雑種犬に見えたけど、ちがうんでしょうか。
飼い主さんがどの方が分からなかったので、勝手に写真を撮らせてもらった。たぶん、次はうちのテントに来てくださるだろうと思って。
ところが、このワンちゃんの飼い主さんはうちにはご来店なさらず。ワンちゃんのお話を聞こうと思っていたのに、残念!
店に戻ってしばらくすると、川端さんご夫妻がごあいさつに来てくださった。
「走った後すぐにお仕事で、たいへんですね」と川畑さん。
「安心してください。この人は仕事なんか一切しませんから」とうちのヨメさん。
「仕事するふりするのもたいへんなんですよ」と私。
また、「抜きつ抜かれつさん」もご来店。
「ずっと抜きつ抜かれつでしたよね」と話しかけたが、私の存在はまったく意識の中にはなかったようだ。しかし、その言葉をきっかけにいろいろと話しこんだ。
20代だと思いこんでいたその男性ランナーは42歳。まだ走り始めて4年とおっしゃっていた。「練習ではキロ5分を切ったことがないのに、レースになると速く走れるんですよ」ともおっしゃっていた。
こんなふうに、同じレースを走った者同士がすぐ友だちのように話せるのがマラソン大会のいいところ。
商売的にはほとんど役に立っていないかもしれないが、マラソンの話なら何でも対応できるところが私のいいところである。
毎年のことだが、JRで来られるランナーも多い。
今日が、一年で一番乗降客が多い日かも。
1時ごろから片付け始めて、2時半ごろ会場出発。
今年は商品の品ぞろえが芳しくなかったが、その割には売り上げは健闘。楽しみに待ってくださっているお客様が多くいてくださっているということ。その期待に、こちらもこたえられるようにがんばらないと。
遅いお昼ごはんは、「道の駅・マキノ追坂峠」へ。
びわ湖がきれいに見える「おうさかとうげ」やと思っていたら、「おっさかとうげ」と読むんですね。
私は「エビフライ定食」(980円)。
ヨメさんは「チキン南蛮定食」(980円)。
きれいな景色を見ながら、ゆっくり食べることができた。
帰りも近いですから。
先週寄ったばかりの「道の駅・くつき新本陣」へ。
もちろんお目当ては、「ひだまり堂」のパン。
あと、お漬物がなくなったので梅干しなども買った。
それと、ヨメさんは庭に植えたトマトとしそ用の腐葉土を買っていた。
寄り道して帰ったのに、家に着いたのは5時。
朝出るもそんなに早くなく、帰りは早く帰れる。天気さえよければ、大会規模の割にはまあまあ売れる。「京都キャロット」にとっては、本当にありがたい大会です。
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【今日のきく】
オバサンの家庭菜園づくりに付き合ったげているきく。
なぜか、憂いのある表情・・・。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
川畑さん、さっそくのコメントありがとうございます。
(このコメントは公開してよかったのでしょうか。「公開しないでください」とことわってない限り、原則みんな公開してますので・・・。もし都合が悪ければ言ってきてください。)
今日は思い切って声をかけさせていただいて、本当によかったです。正直に言って、「下山さんをシティフルマラソンに参加させようプロジェクト」は、大きな壁にぶつかっています。私が思いつくことは全部やったつもりなんですが、今のところ1ミリも前には進んでいません。
私は、あちこちのマラソン大会に電話して、すべてにべもなく断られた悔しさが忘れられません。下山さんも私も癌患者です。ひょっとしたら、もうそんなに時間がないかもしれないのに・・・。
「ゴチャゴチャしょーもないこじつけみたいな断りばっかりしてんと、走らせてくれよー。絶対に迷惑はかけんから」というのが私の本音です。
いろいろな情報提供、ありがとうございます。明日、下山さんにメールします。
案外人見知りジジイである私にも、気さくに話してくださった奥様にもよろしく。またどこかの大会でお会いできればうれしいです。
川畑です
藤井さん 奥びわ湖健康マラソンお疲れさまでした。
今日 藤井さんに声を掛けて頂けた事は、私自身にも大きな影響を受けました。
自分のような方がいた事と、こんなに親身になって活動している藤井さんに出会えた事です。
また来年も参加しようと思いますので、また一緒に走りましょう
よろしくお願いします
(藤井さん 勝手にブログの私用ごめんなさい)
下記の件は下山さんに見て頂ければと思います
車イス(生活用)でのマラソン大会は、あまり無いですね
自分が参加している大会を紹介します
開催場所:兵庫県篠山市:毎年9月末日
大会名 :全国車いすマラソン大会
ハーフ :一般(生活用)車いすの部
見本(昨年度)
https://hyogossnet.com/taikai/pdf/20170924_marathon.pdf#search=%27%E5%85%A8%E5%9B%BD%E8%BB%8A%E6%A4%85%E5%AD%90%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%BD%E3%83%B3+%E7%AF%A0%E5%B1%B1%27
開催場所:岡山県吉備高原:10月上旬
大会名 :車いすふれあいマラソン
10K :車いすの部
見本(昨年度)
http://kibifureairoadrace.com/
参加される場合(申込は、6月頃かな)
岡山は、インターネット申込でOKです
兵庫は、大会者へ私から連絡をしますよ
ご検討よろしくお願いします
川畑