2017年07月07日(金)
別所の自慢 [雑感]
◎毎日新聞7月7日朝刊・キョウトスコープ
祇園祭のチマキザサ 危機
コンコンチキチン、コンチキチン−−。7月に入り祇園祭が始まると京都は祭り一色。山鉾(やまほこ)巡行を前にした宵山(よいやま)宵々山では子供たちが「チマキいりませんかーっ」とかわいらしい声をからす。これまでおなじみの光景で、今年も来年も再来年もずっと続くと私たちは信じて疑わないが、実はその裏側で重大な変化が起きているという。しかもそれは祭りに限らず、京料理や和菓子など伝統文化全般にかかわってくるというから深刻だ。はたして何が起きているのか?【榊原雅晴】
京大・東口さん「祭りの持続 」を懸念
祇園祭の厄よけチマキなどに使うササは長らく京都市左京区の花脊(はなせ)別所町や大原百井町などの森林で採集されてきた。農家の軒先で天日干しされ、100枚ずつ束にして上賀茂・深泥池(みぞろがいけ)付近の農家に出荷。そこで乾燥したササをお湯に浸して戻し、稲ワラを包んでい草で結び、厄よけチマキとして山鉾町に納められた。農家にとっては大事な副業であり、1世帯当たり年100万円ほどの貴重な収入源になっていたという。
だが供給源となっていた洛北の山林で2004年から07年にかけササが一斉に花を咲かせ、枯れるという異変が起きた。ササの一斉開花・枯れ死自体は数十年に一度は起きる自然現象で、従来なら10年ほどで回復するはず。ところが今回はシカが新芽を食べる食害が追い打ちをかけた。人間の背丈ほどのササが茂っていたところの多くが、今も地面がむき出した状態。祇園祭で使われるササは今では長野や青森など他県産などに置き換わってしまったのだ。
ことは祭りに限らない。京都で毎年消費されるササは約1000万枚と推定されるが、うち祭りでの使用は約200万枚。残りは京料理を飾ったり、生麩(ふ)や和菓子の材料に広く利用されてきた。洛北のササは香りが良く、葉裏に毛がなく加工しやすいことから上物とされ、江戸時代の地誌「雍州府志(ようしゅうふし)」は「他産地のものは使用に耐えない」としている。京都の伝統文化を支える重要な脇役だったのだ。
この危機に市民グループなどから再生運動の機運が広がっている。2013年には産地や山鉾町、大学、行政の関係者や市民が加わった「チマキザサ再生委員会」が発足。花脊で採集されたササを鉾町の小学校で育ててもらう里親制度の推進や、シカ防止柵の設置などを進めている。
子供のころから南観音山で囃子(はやし)方を続け、現在、京都大農学研究科博士課程で「チマキザサの持続的利用」を研究している委員会メンバーの東口涼(ひがしぐちりょう)さん(28)は「今の状況が続けば過疎や高齢化が進む産地でササの採集・加工の技術が失われてしまう」と懸念。「ササだけでなく、祇園祭に必要な松やワラなどの植物資源も京都で賄うのが難しくなっている。よそから持ってくればよいという考えで、祭りを持続的に守っていけるだろうか。ササ葉1枚の値段は3、4円。厄よけチマキは一つ1000円とか500円で売っている。受益者である鉾町の人びとが適切な負担をし、産地を支える仕組みを考えるべきだ」と訴えている。
〔京都版〕
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私のふるさと京都市左京区花背別所町は、京都市内に住んでいる方でも知らない方が多い。そんな人には、「鞍馬から北に行き、峠を越えたところです」と言うとだいたい分かってもらえる。
ただし、それは「花背」としての認識で「別所」としては認識されていないことが多い。
私も含め、別所の住人は自分が「花背」の住人という認識がない。別所の住人にとっての「花背」は、花背大布施町、花背八桝町、花背原地町の総称で、「花背別所町」はその名の通り別の所である。
前者三町で一つの小中学校区(八桝小学校・花背第二中学校)になっており、別所町は単独で小中学校区(別所小学校・花背第一中学校)になっていた。これだけでも別所町が別の所だったことが理解できる。(別所から一番近い花背大布施町まで5kmある。)
左京区の花背峠以北は、旧小学校区ごとに別所(別所小)・花背(八桝小)・広河原(堰源小)・久多(久多小)の4地区に分けるのが普通である。
まあそれはいいとして・・・。
別所の自慢は、京都市内なのにスキー場があったこと。私が小さい時は、スキー場の雪が見えなくなるくらいたくさんのお客様が来られたこともある。これは私の小さい時からの自慢だった。ただ、その名前が「花背スキー場」というのが気に食わんかった。「別所スキー場やろが」といつも思ってましたけど・・・。
そんなスキー場も、だいぶ前に閉鎖されてしまいました。
でも、もう一つ自慢できるものがあることを忘れていた。
「別所の笹」。
26年前に亡くなった私のおかちゃんも、「笹取り」にはすごくこだわっていた。胃がんの手術のあと一旦退院した時、父と一緒に一度だけ笹取りに行った。その思い出を胸に旅立って行った。
「笹取りなんか行かんかったら、もうちょっと長生きできたのに」という人もいる。でも、私はおかちゃんがしたかったことをさせてあげて本当によかったと思っている。
「道喜のちまき」とかゆうてありがたがっているけど、ちまきの笹は京都の山奥の別所で取ってるんですよ。
私の七夕のお願いは、「別所がなくなりませんように」です。
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【今日のきく】
今日は寮2(出町)17時間。
朝出て行くときのきくちゃん。
階段の下の板間で、まったく動きません。
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【今日の制限食】
(朝食)
きゅうりの塩もみでお茶漬け。
(昼食)
昆布の何とかとみそ汁アウト。たまごも胆のう炎にはあかんのやけど、そんなことゆうてたら食べるもんがない。これで何とかしのいだ。
(夕食)
私の大好きなちらし寿司、アウト中のアウト。昆布だしでごはんを炊かれるということで、ごはんももらえない。
仕方ないのでコンビニへ。
いろいろ調べて、チンジャオロース丼(498円)、しっとりカステラ(216円)、シュガーマーガリンスナック(90円)、カルピスソーダ(129円)。全部で933円(税込)になってしまった。痛い!
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2017年07月06日(木)
三線教室・初日 [雑用]
7月から、三線教室の正会員。7・8・9月分と前払いしてある。
しっかり練習しなければと思いつつ、一日体験教室からの三週間ほとんど練習していない。6月29日には、先生のご厚意で新入会3名のためだけの特別教室も開いてくださった。私にもお誘いのお電話があったのだが、ちょうどその日は寮の管理代行のバイトの日で行けなかった。
今日は一日体験の時と同じく「きらきら星」「ちょうちょう」「涙そうそう」、それに「娘ジントヨー」も加わった。
この三週間で、私と他の2名(女性)の立場逆転。お二人スラスラ、私茫然。お二人の女性は、「このオッサン、なにをぼーっとしてんにゃろ」と思ってはったでしょうね。
「くやしー」と思ったけど、練習用の三線を借りておきながらろくに練習せん者が悪い。
これからガンバって練習しょ。
「追い付くでー!」
新会員3名のうち、お一人はもう自分用の三線を購入された。
残る私ともうお一人で相談。私たちも、この先長く続けていくという意志を持続するために購入することにした。
先生にお願いすると、飛行機にも積めるケース付きで3万円くらいで手に入る。二週間後の次回に、ギリギリ間に合うかどうかというタイミングらしい。
「また入院でお金がたくさんいるのに、何ぜいたくしとんねん」と思われるでしょう。しかし4月の手術以降、ビールは月に2回くらいしか飲んでいない。その分を三線に回したと思って・・・。
とにかく、これからはちょこちょこでも練習しよう。
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【RUN】
今日は三線教室が全然思い通りに行かず、めちゃくちゃ疲れてしまった。教室の途中で「ゲー出んのんちゃう?」と思うぐらい具合が悪かった。
それでも走れる時間があるときは走る。
夕方5時半、お気に入りになりつつある深泥池コースへ。
走り始めはフラフラ。それでもある程度走ったら、シャキンとした。
そうゆうもんですね。
6分07、6分14、6分06、5分58、5分47で30分15秒。
前は練習でも5km30分超えるのがイヤだったが、最近は全然平気になってきた。
成長したなー(???)
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【今日のきく】
このごろ、出社拒否が続く。
「そんなことで、どうすんねん!」とオバサンに喝を入れられる。
「そんなヤツは、そんなヤツは・・・。」
「お灸をすえたろー。」
「おっ、おっ、ええ感じ・・・。」
なぜか喜んでいる、変なきくちゃんでした。
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【今日の制限食】
(朝食)
今日は大根の塩もみでお茶漬け。
(昼食)
ヨメさんが「安心お好み焼き」を作って行ってくれた。
(ソースには増粘安定剤が入っているので使えない。)
三線教室があるので、昼前に急いで食べた。
「これはお好み焼きの味とちゃうで。」
(夕食)
鶏肉焼き、もやし炒め、椎茸ホイル焼き、豆腐汁。
どれもみなおいしかった。
学校に行く前の短時間で用意してくれるヨメさんに感謝。
今日の体重は、夕食前57.5kg、夕食後58.2kg。
昨日もこんなもんやった。まあギリギリセーフの範囲かなあ。
ふろ上がりに鏡を見ると、「やせがまんジジイ」みたいでかなんけど・・・。
このごろ、制限されているものが食べたくてしょうがない。一番食べたいのはアイスクリーム。これは、ヨード制限にも胆のう炎制限にもひっかかる。
退院日にはアイスクリームを山盛り食べたいけど、胆のうが暴れて苦しむことになるんでしょうね。
「あー!」
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2017年07月05日(水)
ヤクギレ [家族]
今日は寮1(二条)17時間。
寮の朝ごはんをいただいて、さあ薬飲もかーとなって「ありゃ、薬がない。」
鞍馬口医療センターのI医師からは、「その薬を飲まないと、一日も生きられない」とビビらされている。看護師をしている姪に聞くと「そんなことはない」と言っていたけれど。
とりあえずヨメさんにメール。
「薬忘れたー」(これは「ヤク、ワスレター」と読んでほしいところ。)
「すみません。もし時間があれば、薬を持ってきてもらえないでしょうか。キャラバンしかないけど。
たぶん、一日飲まんくらいだいじょうぶやと思いますが・・・。」
だいぶたってから返信。
「わかりました。もう少ししたら行きます。」
ボケている私のことだから、いつかこんなことになると思っていた。手術から2か月が過ぎて、気が緩んでるのかもしれん。
ヨメさんは雨の中、でっかいキャラバンで来てくれましたがな。ああ、ありがたや、ありがたや。
なんかよう分からんきくも連れられて。
「このビルから出で来たオッサンはだれ?」とか思ってるんかなあ。
一応、隙間から手を入れたら喜んでたみたいやけど・・・。
も一つ分かってへんかったんかも知れん。
その様子を見ていたお掃除のK内さんが、「来てくれはってよかったなあ」と。
「ほんま、薬の禁断症状が出るかと心配でしたわー。こんなおっきい車で、よう来てくれたもんや。」
「でも、仕事でいっつも乗ってはるんでしょう。」
「はい、まあ。」
「そら、奥さんが社長やもんね。」
「分かってらっしゃる。」
「えらいワンちゃん喜んでたけど、今朝会ったとこでしょう。」
「はい。」
とはゆうたけど、ほんまはきくもヨメさんも寝ているとこをそーっと出てきてますにゃわ。
まあ、大事に至らずよかった。
次から、余分の薬を常にカバンに入れとくことにしよう。そしたら心配することもない。
今日は、ますみさんきくちゃん、どうもありがとうございました。
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【今日の制限食】
(朝食)
シーカマバーグ、オクラとモロヘイヤの和え物、スープ。
シーカマバーグはシーフードの入ったハンバーグらしいのでアウト。S料理長さんが、一つだけ普通のハンバーグを作ってくださった。
スープが椎茸のスープで笑ってしまった。家といっしょやん。
(昼食)
基本は昼の残りなのだが、普通のハンバーグはお昼はなし。
ふりかけでもかけて食べたろか知らんと思ったが、3種類あるふりかけは全部アウトだった。仕方なく、オクラとモロヘイヤの和え物にポン酢をかけ、味を濃くしたおかずにして食べた。
(夕食)
麻婆豆腐、中華玉子焼き、味噌汁。
麻婆豆腐ギリギリおまけのセーフ。(昨日、家でも食べたなあ。)
中華玉子焼き、味噌汁アウト。またS料理長が、スペシャルおかずとスペシャルスープを用意してくださった。
ほんまにほんまにありがとうございます。おいしかったです。腹ふくれました。
これでちょっとは体重増えたかな。
今なら力仕事でもできそう。
※今日も休けい時間に、放置していた沖縄ブログの続きを書きました。たいしたことは書いてませんけど、よかったら見てください。
6月24日 「あいあいファーム」
「森の巣箱」
6月25日 ミニマンゴー
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2017年07月04日(火)
「はよう戻って来て」 [雑用]
「藤井さん、声出てるやん。思ってたより元気や。それならだいじょうぶ。はよう戻って来て。藤井さんみたいにしっかりした人、なかなかここにまわしてくれへんにゃわ。」
「そんなんゆうてもろたらうれしいです。次の入院で治療もひと段落なんで、復活できひんか考えよう思ってます。」
今日は超久しぶりに○ナートへ。I隊長はお休みだったが、K副隊長がおられた。
6月30日、我が社の制服を管理してくださっているSさんから電話があった。「冬服が戻ってないので、戻してください」と。
ガードマンの制服は、悪用されないようにすべてに個別番号が入れてある。冬服は、確か5月末に夏服と交換しなくてはならない。去年11月に受け取って、けっきょく一度も着ることはなかった。
竹田まで持っていくのは大変なので、○ナートの詰め所に預かってもらうことにした。
川端搬入口には、一番仲のよかったS水さんとベテランM井さん。川端入り口にはU手さん。なつかしい顔がそろっていてホッとした。
車を入れてすぐ地下の食料品売り場へ。休けいの時に食べてもらうお菓子を買いに。
それを持って4階の詰め所に行くと、K副隊長と休けいに入ったS水さんがいた。
K副隊長は無駄に笑ったりされない。私も何度も注意されたが、だらしない人には厳しい。そのK副隊長が、満面の笑顔で「はよう戻って来て。」こういう方にそういってもらえると、本当にうれしい。
「退院したからと言ってどうなるかは分かりませんけど、またお世話になることになったらよろしくお願いします。」
南出口にはベテランF庭さん。
「無理したらあかんでー」と声をかけてくださった。
去年8月31日の勤務を最後に、もう10ヶ月が過ぎてしまった。
制帽、ヘルメット、誘導灯、蛍光チョッキなどはまだ返還せずに自宅に保管している。このままやめるのもなんだかなあ・・・。
せめて、引退試合ならぬ引退勤務みたいなんはして、みなさんにごあいさつしてからやめたいなあ。
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【RUN】
今日は台風通過に伴う雨で、走るのは無理と思っていた。
ところが、夕方6時ごろに小雨になった。
よっしゃー、今やー。
昨日と同じ、深泥池コース。走り始めたらまたパラパラ降ってきたが、その分昨日よりだいぶ涼しかった。
家から1.7km地点で分かれ道。もちろん、今日も左のS字坂。
この坂の途中で、前にも一度会ったかわいいワンちゃん。
たしか前は写真が撮れなかった。今日は立ち止まって、写真を撮らせてもらった。
「ミル・メス・9歳」
甲斐犬の血が入っているかわいいワンちゃん。
写真を撮るときにちょうど首を振ったので、ブレブレ写真みたいになってしもた。
貴舩神社では距離不足なので、そこを左折して深泥池の畔まで。
ここまで来ると、2.6kmくらいになるんですよねー。
とにかく、ここで折り返し。
坂を上っていくと、「よかったー、ミルちゃん、いたー。」
「すいません、さっきのうまいこと撮れてませんでした。もう一回・・・。」
「いっやー、かわいく撮れたー。」
またこの時間にここに来れば会えるのかな。
楽しみ!
もうすぐ家というところで、アルちゃんに遭遇。
もう全然こわがらない。
それどころか、シューちゃんステップと同じようなステップまでしてくれる。アルちゃんステップやねえ。うれしいねえ。
今日は約5.2km。
5分44、5分59、5分53、5分55、5分51、1分04で30分29秒。
今週は水と金がバイトで走れないので、無理と思っていた今日に走れて本当によかった。
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【今日のきく】
雨が降り続くと思っていたので、きくのお散歩どうしようと思っていた。でも早くやんでよかった。
いつもよりちょっと長めに散歩した。
きくは大喜び。
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【今日の制限食】
(朝食)
何もなかったので、「磯じまんの椎茸うま煮」でお茶漬け。
(昼食)
そうめん、少な目。
またお腹が痛くなったらかなんし。
(夕食)
ヨメさん曰く、「麻婆豆腐の辛味には増粘安定剤が入ってるし、辛くない麻婆豆腐。」
「えー・・・。」
「なにぜいたくゆうてんにゃ。いややったら・・・。」
「すいません、ありがたくいただきます。」
あとは、ししとうとたまごの白身だけの吸い物。
「あー、力が出ない。」
今日、京大病院放射線治療科のK医師に電話。
「退院の予定時刻、だいたいでいいんですけど分かりませんでしょうか。」
「その日によって変わってきますので、何とも言えません。」
これで、ヨメさんに迎えに来てもらう思惑は外れた。重い荷物を持って、バス・電車で帰るしかない。
そのあとは、きくに放射能が影響しないか心配なのでニ、三日はいなかに帰るつもり。その夜から何を食べてもいいのだが、胆のう炎もあるしねえ・・・。いなかにはもちろんお店はないし、一人で何を食べましょか。
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2017年07月03日(月)
2017年前半 [振り返って]
2015年までは前半後半に分けて、「振り返って」カテゴリーの記事を書いていた。しかし去年は、「もうこの歳(60歳)になって、振り返ってもしゃーないか」という感じで書かなかった。
そのとたんに「癌宣告」。
「振り返って」どころか、ブログ自体を続けて行けるかどうか危ないところだった。「全身転移の可能性大」と言われたときは、「動けるのはあと1年くらいかなあ」と真剣に考えていた。
ところが、PET検査では「現段階で転移なし」という極まれといわれる結果を聞かされた。きちんと治療を進めれば、すぐにどうこうなるということはないらしい。
「もうあかんかも」からの「もうちょいだいじょぶですよ」だから、その余分に生きた期間に感じたことは記しといたほうがいい。
私にとっての前半のメインイベント、「一人沖縄平和ラン」が無事終了。その時に使ったターサージールTS4を含め、いつも使っているシューズを洗った。そんなことをしながら今年前半を振り返ってみた。
一番に思い浮かぶのは、3月29日の日帰り家族旅行。
全員そろったのは、去年の11月6日以来。私ら夫婦は京都、廉彩夫婦は兵庫、真樹は沖縄とふだんはバラバラだが、無理してでも集まってよかった。ふだん仕事と勉強ばかりで心も体も疲れ切っているますみさんも、少しはゆったりとできたようでよかった。あとは、ここにきくちゃんが入ってたらゆうことなしやったんですが・・・。
来年春から、廉は東京に単身赴任になるらしい。今より一層集まりにくくはなるが、1年に一回か二回は集まりたい。
次に思い浮かぶのは、4月6、7日の真柴先生宅訪問。
私のブログの愛読者のうち、男性の多くがこの話題にふれてくださる。ほとんどが「ええなー」という感想。
小学生時代の憧れの先生に、こんなふうに歓迎してもらえることなどめったにないことなのだろう。男はみんなうらやましいらしい。
「ええやろー」と自慢しまくりたい。
その次に思い浮かぶのは、3月12日の下山さんの奥様との対面。
普通の車イスランナー・下山さんとは細々ながら長いお付き合いになる。ご家族のお話はよくお聞きしていたのだが、今まで一度もお会いしたことがなかった。
9年目にして奥様初登場。いろいろとお話ができて、私自身の中にあったわだかまりも解消できた。次はお子さんたちに会って、話がしたいなあ。
4月27日の手術はこたえた。
去年10月の1回目の手術が心配していたよりは楽だったので、2回目も侮っていた。しかし、それは大きな大きな誤りだった。まさか立ち上がれないほどしんどくなるとは思ってもみなかった。
その時自分の励みにしていたのは、「一人沖縄平和ラン」で真樹のところにゴールすること。自分なりによく考えて、目標に向けて、無駄な動きをしないように気を付けた。
緩やかではあるが順調に回復していった。ところが6月に、頭痛、腹痛、便秘、濃い尿など次々と体調不良が襲ってきた。しかしその状況をヨメさんにいろいろと聞いてもらい、最悪の事態までには至らなかった。
そして6月23日、何とか「一人沖縄平和ラン」61kmを完走。
やっぱり「明確な目標を立てて、それに向けてがんばること」。これが何よりも病気に抗うことになるみたい。病気が悪化して行ったら、自分のしたいことがどんどんできなくなりますから・・・。
先日の高校時代の同級生と43年ぶりにしゃべれたことなども含め、「神さんが、私を励ます使者を次々と送ってくれてんのかなあ」と思ってしまう。
神さん信じてませんけど・・・。
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【RUN】
私の5kmコースと言えば、東へ行く「十王堂橋往復」と「コーナン往復」、北へ行く「静原口往復」、北西に行く「東北部クリーンセンター往復」。4コースあるのだが、もうあきてきた。新しい5kmコースを作らねば。
家の裏から長代川沿いの土道へ。頼光橋のところでバス通りを横断。
円通寺の裏を通る道を南へ。
ここら辺は木が生い茂っていて涼しい。
深泥池にまっすぐ下りる急坂は避け、ゆっくり下りていくS字坂へ。
ここも走っていてすごくさわやか。
急坂と合流したところでも、まだ2.3kmほど。
もうちょっと進むと神社(貴舩神社らしい)があったので、ここで折り返し。
帰りは上り坂がちょっとしんどかったが、いい負荷になった。
6分25、6分25、6分47、6分21、6分16で32分15秒。
5kmにちょっとだけ足らんかったので、次はもうちょい調節せなあかん。
歩道はないが、ほとんど車が通らないいいコース。ゆっくり走るなら最適。
また、ここを走ろう。
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【今日のきく】
「よっ、おっとこまえ!」
「女の子ですよ〜ん。」
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【今日の制限食】
(朝食)
昨日とまったく同じ。キャベツの塩もみでお茶漬け。
(昼食)
ヨメさん特製冷やし中華。
すごくおいしかったのだが、3時ごろからお腹がドーンとしてきた。昨日の焼きそばのあとも、3時ごろにドーン。以前のようなところまで痛くはならなかったが危なかった。
麺はだいじょうぶなはずなんやけどなあ。これもあかんかったら、なに食べたらええねん!
(夕食)
焼き豚、豆腐、キュウリとトマト、椎茸汁。
うまかったけど、相変わらず力が湧いてきそうにない晩めし。
本日の体重、走ったあと57.2kg。(もうすぐ56kg台突入。高校以来か?)
晩ごはんのあと58.2kg。もうちょいほしいねえ。
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2017年07月02日(日)
京都走ろう会例会〜「ボクにとってはレースですから」〜 [ランニング]
5月7日以来の京都走ろう会例会参加。
ベンチのところでシューズをはきかえていると、松山会長が話しかけてこられた。
「それは『セン』ですか。」
「そうです。そろそろ軽いシューズで走ろかなあと思って。」
「軽いシューズのほうが気分的にいいでしょう。」
「はい。手術から2カ月たったし、そろそろええかなあと思って。練習でこのシューズをはくことはないんですけど、走ろう会の例会はボクにとってはレースですから。」
「なるほど。」
京都走ろう会には、私のようにガンガン走らないと気がすまない者ものもおれば、ゆったりとした気持ちで走られる方もおられる。「走るのが好きな人ならどなたも大歓迎」という京都走ろう会の姿勢がありがたい。
さて、今日の私の結果は・・・。
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今日もバイトさんの都合がつかず、ヨメさんは「京都キャロット」に出勤。例会には私一人での参加。
コインパーキングに車を入れて出雲路橋に向かう時、福田勝三さんにバッタリ。
この蒸し暑い中を、軽快に走っておられた。
みなさんにごあいさつしてから、アップジョグへ。
ちょうど賀茂川パートナーズの皆さんがスタートされたころ。
私のアップジョグは、いつもの1.4kmコース。
北大路橋を渡って下ってきたときに、千尋さんたちに遭遇。(千尋さん、かげになって写ってませんけど。)
1.4km、7分30秒。
とにかく蒸し暑くて、スピードが出ない。
7月から10kmは実施されない。それにもかかわらず、すごい参加者数。役員さんも入れると、50人近くおられそう。
たくさんの方から声をかけていただいた。
「ブログ見させてもらってます。でもなんぼ読んでも、どんな病気なんか分かりませんね。」
「実は私も、もひとつよう分かってへんのですわ。お医者さんも、こっちが分かるようにていねいに説明してくれはらへんし・・・。」
こんな会話のくり返し。
準備運動はいつもの新居(にい)さん。
いつもはいい加減にやっているのだが、さすがの私も今日は真剣にやっていた。
堂本さん(担当幹事)が数えられると、5kmの参加者は24名。
みんなそろって、スタート前の記念写真。これだけおられると迫力ありますねえ。
さあ、スタート。
最初の1kmはずっと下り。私の前には4人。
それでも4分10秒だったのでまあまあ。
出雲路橋まで戻って100mほど上がったところが2km。8分41秒(4分31秒)。
なんとかこれ以上ペースを落としたくない。上りをがんばれ!
3kmまでは長かった。
途中水道があったので、2回給水。このため13分30秒(4分49秒)。
北山大橋で後ろを振り返ると、坂口さんがすぐ後ろに迫って来ておられた。
4km、18分04秒(4分34秒)。
最後の1kmはちょっとはがんばったつもり。
ゴール、22分32秒(4分27秒)。
目標の21分台には30秒ほど届かず。
でも蒸し暑い中、よくがんばりました。
※スタートで時計をきっちり押せていなかったのか、会の記録では22分40秒だった。
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またダウンジョグを兼ねて、仲間の応援へ。
川向には、マラニックの集団か?
この蒸し暑いのに、どこまで行かれるんでしょうね。
倒れる方もなく、無事全員ゴール。
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ダウンジョグから戻ると、入院されていると聞いていた塚本副会長の姿が。
「塚本さん、お見舞いに行こうと思ってたのに。よかったですやん、退院しやはったんですね。」
「あー、ありがとう。たぶん、またすぐに入院せんなんと思うけど・・・。」
「ヨメさんが心配してたし、いっしょに写真撮りましょ。塚本さんの元気な姿、ヨメさんに見したらんなん。」
京都走ろう会のいいところは、ただ走るだけでなく、いろいろとおしゃべりができるところ。(今日は、ポップさんにタイの徴兵制度の話が聞けてよかった。)
もちろんおしゃべりが苦手な人は、すーっと帰ればいいし。
こんな楽しくて融通の利く「京都走ろう会」に、みなさん来てくださいねー。最近は若い人も増えてますよー。
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【今日のきく】
京都走ろう会例会からの帰り、店に寄った。
そしたら、きくちゃんが「連れて帰ってくれー。」
「オバサンが、帰ってもいいって。」
ところが、2時ごろから雷ゴロゴロ。
いつの間にか、最も落ち着くトイレに逃げ込み。
あとで見に行くと、えらい狭いとこに挟まってました。
「オッサン、○ッコできひんがなー。」
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【今日の制限食】
(朝食)
お茶漬けサラサラ。具はヨメさんが用意してくれたキャベツの塩もみ。
(昼食)
ヨメさんが作って行ってくれた焼きそば。海苔もカツオもなし。ソースではなくしょうゆ味。焼きそばらしくない焼きそば。しょうがないけど・・・。
(夕食)
二日連続の二人晩ごはん。
すき焼き風定食。これをたまごなしで食べる。
トウモロコシは、もうお腹がいっぱいになったので残してしまった。食べ過ぎたときも腹痛になりやすいので。
今日は昼前のシャワーのあとの体重が57.5kg。
お昼、晩と食べてなんとか58.5kgに戻った。
なーんか、体に力が入らへん感じ。
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