パオパオだより

2011年08月07日(日)

京都走ろう会例会〜炎天下の38分〜 [ランニング]

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5kmコース最終グループ

 スタート時の気温32℃。

 廣司  3.1km、14分33秒。
 眞寿美 5km、38分19秒。

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 毎年一番暑くなる、8月第1日曜例会。
 それでも参加者は意外と多い。

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 準備運動の指導をしてくださっている八田努さん。
 「八田さん、こないだうっかりしてて聞くのん忘れてました。」
 「えっ、なんやろう。」
 「八田さん、2000m障害も出てはりますやん。どこで練習してはるんです?」
 「どこでって、西京極ですよ。」
 「えっ、あそこって障害用のハードルありますの?」
 「あるよ。木製の倒れへんやつ。確か、ワコールがくれはったんや。」
 「えー、そうですか。でも、大きくて一人では運べへんでしょう。」
 「いやいや、練習用のは小さいから一人で運べるよ。」
 「やったー。ほんなら、西京極に3000m障害の練習しにいこ。」

 その話を聞いておられたまわりの人が話に加わってこられた。京都走ろう会は、いろいろと経験豊富な方ばかりでほんとうに勉強になる。
 「ハードルの近くでは他のランナーと引っ付きすぎないこと」
 「ハードル前で小股でちょこちょこ歩幅をあわせるのはダメ」
 「ぬれたシューズで走る練習をしておくこと」などなど。

 みなさん、55歳にして初めて3000m障害に出る私を心から応援してくださっていた。今度ばかりは足の故障を回復させ、何が何でもスタートラインに立てるようにしたい。
 最初の目標、13分30秒。
 その後、廉のアドバイスを聞いて変更した目標、15分以内。
 今の目標、とにかくスタートラインに立つ。そして、止められない限り最後までゴールをめざす。これで行きます。

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スター地点に向かう5kmコース参加者

 今日の例会参加者は30名ほどだと思うが、その半数以上が最長の5kmコースだった(10kmは夏の間お休み)。
 うちのヨメさんは時間がかかって申し訳ないと言っていたが、最後尾伴走役の上野さんにお願いすると快く引き受けてくださった。これやから京都走ろう会はええんやね。

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 私は足を痛めているので3.1km。
 考えてみると、例会ではその時々の最長コースばかり走っていたので3.1kmコースは初。
 こないだ佐藤光一さんが言っておられた「大文字山ランニング」と「例会3.1kmコース」のタイムはだいたい同じ、という説も検証してみたい。

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 1.4kmコースはお二人だけかな?

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 スタートして北大路橋を越えたところで、「賀茂川パートナーズ」のランナーとすれちがい。
 たぶん、「賀茂川パートナーズ」の練習会はスタート時刻を早められたのだろう。私が車で出雲路橋に向かっていた9時45分ころ、たくさんのランナーが上流に走って行かれた。

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 北山大橋西詰め。毎度おなじみ塚本副会長さん。

 「今日は、3.1kmにしときましたー。」
 「○△□×・・・。」
 「えっ?」
 「さんぱつ、したんか。」
 「はい、バッサリ。」

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 おっと、顔のでかいかわいいワンゃん。
 「すいません、ワンちゃんの写真撮らせてください。」
 「はい、ありがとうございます。」
 「お名前は?」
 「クーです。」
 「クーちゃん・・・、クーちゃんて、前も写真撮らせてもらいましたよね。」
 「そうでしたっけ・・・。」

 家に帰って調べたら出てきました。5月1日の例会。
 「クー・メス・6歳」、まちがいない!

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 ちょっと足が痛くなってきたが、最後もスピードを落とさないように走ったつもり。
 ゴールは14分33秒。自分では13分台で走ったつもりだったが、恐るべき佐藤光一さん説。大文字山ランニングとほとんど同じタイム。やっぱりねえ・・・。

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 あとはスロージョグをしながら、次々とゴールに入ってくる仲間の写真撮り。

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 向こう岸には、北上する5km最後尾(もちろんヨメさんです)。

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 ヨメさんは、38分ちょっとでゴール。
 「炎天下に38分も立ってるだけでもたいへんなことなんやから、走れるってすごいことですよ」と。走ろう会のみなさんは、人をほめるのも上手です。

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 今日の私は、アップ1km、レース3.1km、ダウン2kmで合計6.1km。
 走っている間はあまり痛みが出なかったけれど、足のケアをしっかりしなくては・・・。

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2011年08月06日(土)

きくの犬かき [わんこ・にゃんこ]

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 犬かきと言うより溺れかけ。
 ものすごいしぶき。

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 今日の昼過ぎ、きくがあんまり「ハーハー」ゆうもんやから賀茂川に連れて行ってやった。

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 前にも来たことがある柊野ダムの上流。

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 浅いところから入っていったので、初めは調子よく歩いていた。

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 「おっとっと、これは足が届かん。」

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 「岸に上らしてくれー!」

 きくの苦労も知らず、周りにいた子どもらは「犬が泳いでるー」と大喜び。

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 「きくちゃん、期待にこたえてもうちょっと泳がんと。」
 「うー、苦しーい。溺れるー・・・。」
 「しゃーない、これくらいでかんにんしたろ。ええ運動になったやろな。」

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 川から上って柊野グランドの横で記念撮影。

 「きくちゃん、前行ったらおしりでっかく写ってしまうって・・・。」
 
 この写真では、とても「琉球ミニシェパード」とは言えません。
 「アラスカン・マラミュート?」
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【RUN】

 夜、きくを連れていなかに帰る。
 きくの散歩の時、右アキレス腱がだいぶましになっているような気がした。

 きくを置いてちょっと走る。
 家から小谷屋手前の500m往復。
 1本目、6分22秒。足は痛くないが体が重い。
 500mジョグのあと2本目、5分30秒。もっと速く走ったつもりが、こんなかかるか・・・。

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 また500mジョグをして、合計3km。
 いくら遅くとも、走れただけでも良しとしよう。

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 いなかに帰ったのは私ときくだけなので、今日はしっぽりと仲良く寝よう。
 ・・・と思ったら、きくはコタツに避難。
 「なんやねん、寒いんかい!」

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2011年08月05日(金)

ヘーン・シン! [雑感]

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 久しぶりの1000円散髪。調べて見ると、2ヶ月半ぶりだった。
 これは、散髪前と散髪後の写真を撮っておいたらおもしろいかもしれない。

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 なんか、あんまり変らんかった。もうちょっとおもしろいと思ってたのに・・・。
 「ヘーン・シン」じゃなく・・・。

 (仮面ライダーのポーズで)
 「ヘーン・タイ!」「おとうちゃん、ヤメテヤメテ!」

 これ、関西以外の人はなんのこっちゃ分かりませんよね。吉本興業の村上ショージさん(私と同い年)のギャグです。私の一番好きなギャグかも・・・。 

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2011年08月04日(木)

父からの・・・ [家族]

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 こないだ、おじいさん(父)の家に行ってちょっとしゃべった。
 「このごろ小さい字が全然見えへん」と行ったら、「これ、持って帰れ」と言って自分の老眼鏡をさがしだしてきた。父にはもう度が合わなくなったものらしい。かけてみると、私の目にはピッタリだった。
 そのあと、「カッターシャツも持って帰るか」と言い、一着出してきた。実は、今の私はカッターシャツを着る機会など皆無といってもいいのだが・・・。ありがたくもらっておいた。

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 今までに父からもらったもの?
 いくら考えても思いつかない。たぶん、ほとんどない。

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 それなのに、こないだは身に着けるものを二つももらった。
 ひょっとして、これは形見?

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 今日、私の最後の教え子の一人であるちいちゃんからコメントをもらった。「親より先に死ねない」。
 ここから、ちいちゃんとの「いのち問答」が始まるかも・・・。私の答えは、「『親より先に死なない』。今の私は、私のヘマ人生を笑って喜んでくれている89歳の父のためにという気持ちもだいぶあります。私の存在は、父の長生きの役に立ってへんかなあ・・・。」

 私が生まれてきたのは(存在価値は)、「ちょか」をしまくって親を喜ばすことだと思っていた。ほなら、親が死んでしもたらどうしたらいいんやろねえ・・・。

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「奇跡」 [映画]

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◎goo映画より

 小学生の兄弟、航一と龍之介は、両親の離婚で、鹿児島と福岡で暮していた。新しい環境にすぐに溶け込んだ弟・龍之介と違い、鹿児島に移り住んだ兄・航一は、現実を受け入れられず、憤る気持ちを持て余していた。ある日、航一は、新しく開通する九州新幹線、「つばめ」と「さくら」の一番列車がすれ違う瞬間を見ると奇跡が起こるという噂を聞く。もう一度、家族で暮したい航一は、弟と友達を誘い“奇跡”を起こす計画を立てる。
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 「奇跡」というたいそうな題。
 ストーリーもだいたい予想できる。あとは、是枝監督の腕の見せ所というところか。

 さすが、さすがの是枝監督でした。「ふかいなあー・・・。」

 それよりも・・・。
 主人公の兄弟が小学生だったので、学校のシーンがたくさん出てきた。その中の先生を見てつくづく思った。「こんな大変な仕事、よう12年もしとったなあ・・・・。」
 今でもヨメさんは、「アンタは何にもでけへんにゃから、講師で雇ってもらい」と迫る。「無理!」
 ほんま思います。ペテン教師は12年で十分。20年のブランクのあと、また勤められるほど甘い仕事ではないねえ、教師って。

 オダギリジョーと大塚寧々のおとっつぁんおかあはんはないぞ。阿部寛と長澤まさみの先生もないぞ。原田芳雄は死んでしもたなあ。

 オダギリジョーといっしょに住んでいるまえだ弟が、母親の元に行けない理由として「ソラマメの種をまいたから」と言っていたのがねえ。よう分からんかった。この映画を見られた方、どう解釈したらいいのか教えてください。
 「ああ深い、深すぎる・・・。」

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2011年08月03日(水)

西京極3000m [ランニング]

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 昨日もいなかに寝に帰る。
 窓を開けていると、家の前の川から吹く風がクーラーのよう。寒すぎるので、窓は全部しめ切って寝る。

 朝起きたら、きくとヨメさんがおらず。すでに散歩に出ていた。

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 ヨメさんがロープをはなしたら、前は一目散で逃げていたのに・・・。きくも大人になったもんや。

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 今日、また真樹はさっちゃんとお出かけ。映画を見に行くらしい。
 家を8時半に出発。「別所上の町」バス停前でさっちゃんを乗せ、いったん市原の家へ。そこから河原町三条。ここで9時半くらい。
 私も久しぶりに映画を見ようかと思ったが、ここらは駐車代が高いし・・・。

 ここでひらめいた。
 昨日走ってへんし今日は走ろう。でも足を痛めてるし、できるだけ硬くないところで。あー、それなら西京極補助競技場。
 今見たい映画「奇跡」は、京都シネマ11時から。それまで少し時間があったので、先に練習しよう。西京極に着いたのはちょうど10時。あー、30分くらいしか練習する時間がない。

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 700円駐車場に車を入れ、走って競技場へ。入り口で200円を払い、さあ着替えようと思ったら見慣れたお顔が。京都走ろう会の柴田さんと八田さん。

 「いやー藤井さん、めずらしいですやん。」
 「今足痛めててね、硬いアスファルトとか走りたないんですよ。ここやったらましかなと思って・・・。」

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 夏休みのせいか、大人数のグループが2つ。トラックもかなり混雑していた。

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 柴田さんとしゃべっていると、「あっ!」

 「あーりーさん、こんにちは。練習に来てはるんですか。」
 「はい。お父さん、足はだいじょうぶなんですか。」
 「いや、悪いままなんです。でも、ここやったらまだ走ってもましかなあと思って・・・。13日の学連記録会応援に行きますし・・・。」
 「ありがとうございます。」

 こっちの方が「ありがとうございます」や。廉の大学陸上部のあーりー先輩。私のブログをよく読んでくれているそうだ。

 最初にまず、トラックの外側を逆まわりに3周。約1.5km、10分くらい。
 そのあと3000mを走ってみることにした。3000m障害出場に向けて、まずトラック3000mをどれくらいで走れるか。

  1分37秒
  3分23秒(1分46秒)
  5分10秒(1分46秒)
  6分57秒(1分47秒)
  8分46秒(1分48秒)
 10分35秒(1分49秒)
 12分25秒(1分49秒)
 13分17秒(  51秒)

 笑っちゃいます。
 最初、3000m障害の目標タイムを13分30秒にしていた自分が恥ずかしい。少し足が痛いとは言え、ハードルなしの3000mが13分17秒とは・・・。

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 走っている途中、声をかけてきてくださる方あり。
 「キャロットさん、いつもお世話になっています。松本といいます。こないだ、大文字山もいっしよに走らせてもらいました。」
 「あー、そうでしたか(ゼエゼエ)。どれくらいで行けました?(ゼエゼエ)」
 「13分半くらいです。」
 「いやー、りっぱりっぱ(ゼエゼエ)。」
 「また、産大前の店に行かせてもらいます。」
 「あー、ありがとうございます(ゼエゼエ)。」

 松本さんは八田さんや柴田さんのお知り合いのようで、私が走り終わった時、3人仲良くストレッチをされていた。

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 八田さん・・・、八田さん・・・。
 しもたー、八田さんと言えば2000m障害のスペシャリスト(世界大会にも出場されています)。時間があったらいろいろ聞いたのに・・・。

 ダウンジョグはちょっとだけ。でも、阪急・西京極駅まで走ったので合計1.5km分くらいはあるだろう。
 ということで、今日は1.5km+3000m+1.5kmで6kmの練習ということにしておこう。

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 西京極駅10時50分の電車に間に合った。
 でも、駅までけっこう遠回りをしてしまい、だいぶ走ってしまった。汗ビチョビチョ。
 四条烏丸まで5分ほどだったので、映画には間に合った。でも、体はビチョビチョ。ビチョビチョのままで映画を見た。

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 1時15分に映画が終わり、西京極へとんぼ返り。
 1周1.25kmジョギングコースがとってあるようなので、走ってみようかなとも思ったが自重した。今日は3000m走れただけで良しとしよう。
 「欲張りは禁物!」

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 左から、有森、高橋、野口の足型。
 有森普通の大きめ、高橋べったん、野口ちっちゃ。

 駐車代700円、「西京極→四条烏丸」往復360円。合計1060円なら安い。
 映画と西京極の練習、このパターン、また使えるなあ。

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2011年08月02日(火)

「いのち問答」香山リカ・対本宗訓 [書評]

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(クリックで拡大)

◎紀伊國屋書店BookWebより

「いのち問答―最後の頼みは医療か、宗教か?」

香山 リカ 対本 宗訓【著】
角川書店 角川グループパブリッシング〔発売〕 (2011/03/10 出版)

172p / 18cm
ISBN: 9784047102781
NDC分類: 490.15

価格: ¥760 (税込)


詳細
死んだらどうなる?西洋医学代表の精神科医と宗教者として生きる僧医が「いのち」の行方を徹底問答。

序章 僧医という存在
第1章 「いのち」の現場へ
第2章 予め用意されている「死の仕組み」
第3章 「死」は点ではなくプロセスである
第4章 自分の「死」をどこまでデザインできるか
第5章 「生老病死」は変えられない
第6章 すがる心、求める心
第7章 「死」は終わりではない


著者紹介
香山リカ[カヤマリカ]
精神科医。立教大学現代心理学部教授。1960年北海道生まれ。東京医科大学卒業。臨床経験を活かし、各メディアで社会批評、文化批評、書評など幅広く活躍し、現代人の“心の病”への洞察を続ける。専門は精神病理学だが、サブカルチャーにも造詣が深い

対本宗訓[ツシモトソウクン]
僧医。1954年愛媛県生まれ。京都大学文学部哲学科卒業、京都嵯峨天龍寺僧堂で修行僧として過ごし、ヨーロッパなど諸外国で禅指導にも携わる。93年臨済宗佛通寺派管長に就任。2000年帝京大学医学部に入学、同年佛通寺派管長を辞任。同大医学部卒業後は、心や魂に寄り添う僧侶と、身体を科学的視点で診る医師を兼ねた「僧医」として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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 このブログに「書評」カテゴリーを作った時、最低月に1回は書こうと思っていた。
 ところが、7月も何冊かの本をあっち読みこっち読み。これは私の悪い癖で、同時に何冊かを並行して読む。これをすると、なかなか1冊が読み終わらない。そして、読みかけで放置された本がたまっていく。
 そうそう、この悪いパターンをなんとかくずそうとして「書評」カテゴリーを設けたのだ。7月31日は、その中で最も終わりに近づいていた「いのち問答」を集中して読んだ。いなかに帰って廉の部屋の勉強机で読んだので、その後半部分はまあまあ頭に入ったと思う。

 2004年2月、私はスケートリンクで転倒し顔面を強打した。そのあと、ヨメさんの運転で近くの六地蔵病院へ。しかし、このあたりの記憶がまったくない。私が覚えているシーンは、診察室から出てきたら廉と真樹がニコニコしながら座って待ってくれていたこと。なぜか、いっしょにいたはずのヨメさんがいない(実際はいた)。
 このあと、また記憶が飛ぶ。そうとう頭もやられていたらしい。もうちょっときつく頭を打っていたら・・・。

 レントゲン検査の結果、頬の骨がバラバラに砕けていた。口の中を開いて手術する必要があったため、京都府立病院に転院。2月の末にその手術が行われた。
 夕方5時に手術台に乗せられ、すぐに全身麻酔の点滴。
 「藤井さん、ちょっと冷たく感じますよー・・・」の声を聞いて3秒ほどで意識がなくなった。

 「藤井さーん、藤井さーん、終わりましたよー。」
 耳元で大きな声で呼ばれ、目が覚めた。その時、9時半。4時間以上の手術がやっと終わった。当たり前のことだと思うが、4時間半の間、夢も何も見ていない。

 当時、私は48歳。これが、私にとっての臨死体験に一番近いものと言えるのではないだろうか。

 思春期、私もいっぱしに死にたいと思ったことがある。ただ、死んだあとのこの世が見られるのならという条件つきで。当時のあまり回転のよくない私の頭でいろいろ考えてみたが、それはありえないという結論になった。だから、今も生きている。

 たしか寺山修司だったと思うが、「死」は生きている者だけに存在するものだと言っていた。死んだ者には「死」さえない。この言葉はすごく納得できた。「自殺者」は、「生」だけでなく「死」をもなくしてしまう人なのだ。

 50歳を境目に、思春期とはまったくちがう「死」が身近なってきた。
 大学の時仲のよかったK君(金沢で教師をしていた)が、肺ガンであっという間に亡くなってしまった。奥様から喪中ハガキをいただいた時、「死ぬんやったら、もうちょっとはよう知らせてくれよー」と思った。その時、大学のクラス会を計画中やったから、余計に残念やった。「K君、自分のしたいことして死んだかなー」と気になった。

 「臨終の際に、自分の人生はよかったと思って死にたい」という言葉をよく聞く。
 「へへーんだ! 」 
 私はそれだけは思わない。死んだら、「無」でしょう。この期に及んで、「よかった」とか「悪かった」とか思い返したってしょうがない。逆に言うと、いつ死んでもよかったと思えるようにしとかんと。

 私のようなあんまりかしこくないものにも分かりやすい心理学系の本を乱発している香山リカさんと、38歳(最年少)で臨済宗佛通寺派管長となるも45歳で医学部に入学し医師になられた対本(つしもと)宗訓さん。香山さん1960年生まれ、対本さん1954年生まれ。ええぞ50代。これはおもろい。

 興味を持たれた方にはぜひこの本を読んでいただくとして、内容の紹介は控えさせていただきます。ただし、対本さんの姿勢がよくわかる部分のみ一部引用させていただきます。

  ✿ ✿ ✿

対本・経典を学ぶだけでは、とても厳しい現実には通用しない。修行を否定するわけではないですが、それだけならタダの修行僧に終わってしまうと痛感しました。
香山・なるほど。修行で得られる“悟り”だけでは現実に対応しきれない、と。
対本・私は現場で学ぼうと思ったんです。外の方にはあまり見えないことかもしれませんが、今の仏教界は、数百年の権威と檀家制度の上に安住していると言って過言ではないのです。
 坊さんたちが陥りがちな弊害は、自分の宗派の教義や教理の枠組みにあてはめて考えようとすることです。硬直化した祖師の言葉にとらわれるあまり、生の現実を見ようとせず、カビ臭い経典の方に合わせてしまっています。本当は現実をありのままに見て、自分の頭で考え自分の言葉で語らなくてはいけないのに。これは何とかしなくちゃいけないと思いました。坊さんが現場に出ていかなければと。

  ✿ ✿ ✿

 これはすごい。この言葉はすべての組織に当てはまる。私は、「硬直化した祖師の言葉にとらわれるあまり」のところを、「硬直化した組織の・・・」と読みまちがえてしまいました。
 でも常にこういう姿勢でいる人の言葉なら、信じてもいいかなあと思ってしまう。
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 いなかで、2004年の写真が見つかりました。

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 2004年2月21日、転倒事故より5日目。
 手術準備のためいったん退院。その隙に、「天竜杉の里ロードレース」に出張販売。目がパンダになっている。
 口がうまく動かせないため、旅館に頼んでおかゆを作っていただいた。食欲だけはあったので、全部ペロリ。

 こんなこわい顔のパオパオとでも、にこやかに写真におさまる真樹(当時小3)でした。

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 2004年2月24日、京都府立病院。
 手術に髪の毛がジャマになるかもしれないということで、地下の散髪屋さんで丸坊主に。48歳にして、生まれて初めて。たしか、この日に手術をしたような・・・。

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 2004年3月14日、「なかじま万葉の里マラソン」。
 この1週前の「篠山マラソン」は、さすがに出走せず販売に専念。しかし、この「なかじま」は廉との最後の親子レースだったので強行出場。高学年の子と親のレースのあとすぐに、低学年の子と親のレース。もちろん私は連続で出ました。

 ああなつかしい丸坊主。

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