パオパオだより

2025年10月23日(木)

「ゲシュタルト崩壊」じゃなかった [アルバイト]

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 私の好きな筒井康隆。
 中でも「ゲシュタルト崩壊」が出てくる小説は秀逸。
     ◇     ◇     ◇
「ゲシュタルト崩壊」のAI回答
ゲシュタルト崩壊とは、知覚における現象の一つで、まとまりのある構造(ゲシュタルト)が失われ、個々の構成部分にバラバラに認識されてしまう現象を指します。

この現象は、以下のような特徴があります。

語源 ドイツ語の「ゲシュタルト(Gestalt)」は「形態」や「全体的な姿」を意味します。
発生状況 同じ漢字などを長時間見つめ続ける「持続的注視」によって、その文字の各部分がバラバラに見え、何という文字だったか分からなくなる現象が代表的です。これは健常者にも起こりうる現象です。
原因 ゲシュタルト崩壊の原因はまだ完全に解明されていませんが、部分を統合し全体形態を把握するパターン認知の高次過程において、持続的注視による機能低下が起こるためと考えられています。
ゲシュタルト心理学との関連 ゲシュタルト心理学は、人間の精神を全体的に捉えることに重点を置いた心理学であり、「はじめに全体ありき」という考え方を基本としています。ゲシュタルト崩壊はこのゲシュタルト心理学の概念と関連しています。
英語での発生 英語のアルファベットは画数が少ないため、漢字に比べてゲシュタルト崩壊が起こりにくいとされています。
     ◇     ◇     ◇
 「ねばりん先生」のせいで、施錠の順番が狂ってしまった。2年間ずっと同じパターンを続けていたので、1か所変わるだけで大きな狂いが出てきた。
 施錠の順番は、一つの形態として頭の中に入っている。それが狂ってしまったので、これも一つの「ゲシュタルト崩壊」かなと思っていた。
 でも、ちょっとちがうみたい。
     ◇     ◇     ◇
■筒井康隆作 「筒井順慶」より抜粋〜

 見ろ。こうやって車を運転している。と、出し抜けに横からトラックが飛び出してきた。うわっ、大変だ。あわててハンドルを切ろうとする。ところが、どちらへ切っていいのかわからない。ただ大変だ。驚いてブレーキを踏もうとする。いや違う。こっちがブレーキだ。ハンドルを。ハンドル。いったいこのハンドルというのは何のためにあるのだ。このボタンは何だ。足元にある、このおかしなものはなんだ。この棒は何という。いったい俺は、こんな動く箱の中で何をしているのか。いや。いや。俺は誰だ。名はなんと言う。なぜ生きている」俺はクッションの上にころげ落ちた。「どかあん」男はあきれて俺を眺め続けている。「これがゲシュタルト崩壊だ」俺は額の汗を拭いながら彼にそう言った。
     ◇     ◇     ◇
 そういうことです。
 私の仕事は、「ゲシュタルト崩壊」というより「ルーティーン崩壊」と言った方がいいのかもしれない。
 とにかく、型通りにカチカチっと仕事をしていくのは無理ちゅうことです。「臨機応変」、難しいですね。


(注)もうちょっと、続きます。

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