2012年10月21日(日)
第34回阿波吉野川マラソン〜新しいともだち〜 [ランニング・出張販売]
10時半、1506名エントリーのハーフがスタート。
その最後尾に普通の車イスランナーを発見。
ああ、やっとお会いできました。
「普通の車イスですよね。」
「そうです。」
「私のともだちで、普通の車イスでフルマラソンを完走されている方がいるんですよ。」
「えー、そうなんですか。」
「でもね、ほとんどの大会が車イスアウトなんですよ。」
「そうですよね。徳島マラソンも出られませんもんね。」
「今、普通の車イスでもフルマラソンに出られるように働きかけしてるんですよ。いろんな情報がほしいんで、ぜひ協力してください。」
ハーフマラソン初挑戦の「普通の車イスランナー」は浅野高弘さん。
さっそく、私のおともだちになってくださるよう申し込んでおいた。
「今日の目標は?」
「一応、制限の3時間以内の完走です。」
「そしたら、あとでまた写真撮らせてもらいに来ますわ。」
11時5分からの私の5kmレースも終わり、ハーフスタートから2時間たった12時半からコースを逆走。
3km地点をすぎしばらく行ったところで浅野さん発見。
「写真撮りに来ましたー。」
浅野さんはかなり汗をかいておられるようだったが元気だった。
残り3km地点でちょうど1時。あと30分。
「制限時間内に行けますよ。しっかり!」
思っていたより気温が上がり、朝に吹いていてた風もやんでしまった。
ランナーのみなさんの様子を見ていると、思いがけない暑さに体力を消耗してしまっている人が多かった。
しっかり給水。
最後尾スタートだったのに、かなりの人を抜いている。
浅野さんの後ろにまだまだランナーが。
「初めてのハーフ、しっかり完走できそうですね。」
「はい。でも、だいぶ後ろから押してもらいました。」
いずれは全部一人で、そしてフルにも挑戦してほしい。
このあたり半分以上のランナーが歩いているので、普通の車イスランナーが混じっていても全く問題なし。
一部の競技性の高いレースは別として、一般の市民ランナーのためのレースなら普通の車イスランナーと一緒が当たり前になってほしい。
スタートから1km地点に河川敷から土手に上がる階段がある。
「あの階段はどうしやはったんですか。」
「遠回りしてスロープのところから・・・。」
残り1kmで、同じ階段を通る。
浅野さんはまた遠回りしてスロープへ。
自動車や自転車を避けながら車イスで下ってくる。
ここだけは楽そうだった。
野球場の横を曲がると、ゴールまで数百メートル。
浅野さんはフラッシュオレンジのブレーカーを来ておられるので、遠くからでも見つけやすい。
もし来年もこの大会に来れたら、私は伴走者をやってみたいと思った。
さすがに、ラグビーグランドに入るとなかなか進まなかった。
最後の力を出し切って・・・。
なんと、ゴールは2時間59分。
制限時間内完走です。
「京都キャロット」出店の後片付けをしているとき。浅野さんが顔を出してくださった。
お互いに名刺交換。私が撮らせてもらった写真をお送りする約束をした。
車イスに関しては知らないことばかりなので、これからもいろいろと教えていただきたい。そして、下山さんのライバルになるくらい、「普通の車イスのランナー」としての腕を磨いていってもらいたい。
これからもよろしくお願いいたします。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
スローライフさん、コメントありがとうございます。
普通の車イスランナーが一般ランナーに混じって迷惑だと思う人なんか、ほとんどおられないと思います。スローライフさんと同じように、そのランナーを「応援したくなる」のが走る仲間の普通の感覚でしょう。しかし、ほとんどの大会主催者はそのへんが全然理解できていません。ランナーでない人が大会実行委員さんの中にたくさんおられるようです。
私は、普通の車イスの方の中にもマラソンを完走したいと熱望されておられる方があるということを世間に知ってもらいたいと思っています。今後どんな働きかけができるか分かりませんが、スローライフさんも助けてくださいね。
普通の車いすランナーを応援したいですね。
伴走する機会があれば教えてください。
ハーフを3時間であればできそうです。