パオパオだより

2012年09月12日(水)

脱原発のジレンマ [時事]

◎ゼファー750さんのブログ「田舎に暮らしたい!」9月10日の記事より全文引用

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狩●   ●
「あなたがたのような散々世話になってきたくせに恩を仇で返す意味の
脱原発には賛同できません。」
フィードを読ませていただいていたら、こんなコメントの書き込みを
みつけました。僕よりちょうど20歳若い男性の書き込みでしたが、
ようは、資源の無い日本という国で、散々原子力発電の恩恵を受け
取ってきたのに、自然災害が原因で原子力発電所の事故が起こっただけで、
手のひらを返すようにあれは「政府が起こした人災」だとさけび脱原発を
主張するのはおかしい・・・(そもそも自然災害に人は抗うことはできない
のだから)恩をあだで返すとはなにごとか。というような主旨ですね。
彼の勉強不足が随所に露呈するのですが、その日本人的な発想、意外に
多いのかもしれませんね。ちなみに、僕が反論するとすれば、次のような
ことになるでしょうか。

1.彼は資源が無いというけれど、火山列島日本には地熱エネルギーがあり、
地熱発電は日本の技術として海外に輸出していますし、風力発電だって
洋上発電で原発数基に相当するものが開発されていますし、四方を海に
囲まれた日本ならではの波動発電なんてのも技術は確立しています。
それを、原子力に拘るあまり使ってこなかったのは歴代の日本政府ですし、
電力会社です。
...すでに各地で実験的な利用が始まっている用水路を利用した
小規模水力発電とか、町内会をカバーする規模の太陽光発電とか、
原子力発電を止めても必要なエネルギーを確保する道筋は明らかに
なっていると思います。

2.彼のいうとおり、原発事故は政府が起こしたのではありません。
一民間企業である東京電力が、地震と地震による津波による被害の
危険性を何度も指摘されながら、その影響を軽視、適切な対応をとって
こなかったことによる事故であり、人災です。
彼の言うとおり、自然に抗うことができない人間が、放射能という
自然界で最も厄介なエネルギーをコントロールすることはできないのです。
その意味では彼の発言は自己矛盾を内包しています。

3.彼は知らなかったのかもしれませんが、ずっと、原子力政策・
原子力発電所に反対する運動はあった。僕も、学生時代から原発反対の
立場です。手のひらを返したように脱原発を叫んでいるわけではありません。
311で、ずっと指摘した原発の問題が正しかったことが明らかになった、
だから何故原発を止めきれなかったのかという自戒もこめて同じ過ちを
繰り返さないよう『脱原発』を叫んでいるのです。
そこに、事故を経験して、原発の怖さに気づいた人たちが合流し、
大きな流れができたのです。その民意を無視しているのが野田内閣です。

4.「恩をあだで返すのか」ここが一番厄介です。日本人的な感性の部分
ですからね。それを言うなら、豊かな自然の恩恵をいただいてきた人間が、
その豊かな自然を破壊する放射能をばら撒くことこそ、「恩をあだで返す」
行為だと僕は思います。

いずれにしても、原発反対運動はこれからが正念場です。


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この文章に対して私のコメは

薬害の運動でもこれとほぼ同じ論理で因縁 をつけてくる人がいて困ってし まい
ます。このような人は確かに多いですね。 私は(独断と偏見では)人類が科学
技術を受け入れる時 には斜に構えているべきだと信じています。そんなものな
くともちょっと不便でも自然のままがいいんだけどな!っ と。ただ科学が進み
便利になった、時間も限られており有 効に使いたい。ならば人類共通の財産と
なったその科学的 事実とやらを使ってやってもいいぞ。周りに迷惑を及ぼし た
りしないことさえわかればね。くらいの態度が正しい科 学との接し方と思って
います。一科学者のはしくれとして、 科学に対する主人は人間だと思っていま
す。人類を幸せ にしない科学技術なんてものは糞くらえです!


このようなものでした。
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画像(320x214)・拡大画像(400x268)

 この記事にコメントを入れさせてもらった。

 おひさしぶりです。京都のパオパオです。
 今日の記事は、ゼファー750さんのクリーンヒットです。
 「今まで散々原子力発電よって作られた電気を消費し、今も使っているものがなにをえらそうに言う」と言われたときうろたえていました。しかし、この分かりやすいていねいな説明を読んですっきりしました。ありがとうございます。
 私のブログに、この記事を全文引用させてもらってもいいでしょうか。(クリックでリンクさせてもらっても、なぜかあまり見てもらえないので・・・。)
     ◇     ◇     ◇

 「ジレンマ」という言葉もいまや死語でしょうか。

 ジレンマ、ディレンマ (dilemma) とは、
ラテン語、ギリシャ語においては2つの仮定や前提(di-lemma)から導き出される矛盾や障害や問題を意味し、日本語では「両刀論法」[1]という。「進退両難」、「板ばさみ」という「二方向のどちらも行けない」、「二方からの相容れない要求によって身動きが取れない」といった表現も表記されている。転じて「抜き差しならない羽目」や「窮地」という意味にも使われるようになった。
ある問題に対して2つの選択肢が存在し、そのどちらを選んでも何らかの不利益があり、態度を決めかねる状態。
哲学・論争などの分野では前提を受け入れると2つの選択肢の導く結論がともに受け入れがたいものになることを示し、議論の相手を困らせる論法。

のいずれかを指す。(ウィキぺディアより)
     ◇     ◇     ◇

 脱原発運動がたとえ「板ばさみ」であろうと、自分の頭でよく考え、自分のできることを見つけて行動していこうと思う。
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【RUN】

 日曜に炎天下を18kmも走り、「もう当分走りたくない」と思った。
 月火と休んだが、今日も走らないとかえってこのあとがしんどそう。
 最短3kmコースへ。15分23秒。まあまあ走れた。
 1kmスロージョグをプラスし、今日は4km。

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