パオパオだより

2012年09月25日(火)

「琉球独立」 [沖縄]

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 ■ 松島 泰勝(まつしま・やすかつ)
  石垣島、南大東島、与那国島、沖縄島で育つ。早稲田大学大学院博士過程終了。在グアム日本総領事館・在パラオ日本大使館専門委員などを経て現職(龍谷大学経済学部教授)。49歳。専門は島しょ経済論。NPO「ゆいまーる琉球の自治」代表。近著に「琉球独立への道」。


◎毎日新聞9月24日朝刊・「そこが聞きたい」より

   「琉球独立」現実の選択に

 沖縄県民の強い反対の中、米軍垂直離着陸輸送機オスプレイの普天間飛行場配備が進められている。石垣島出身で太平洋諸島や琉球の自治・自立・独立を研究する松島泰勝・龍谷大学経済学部教授は「日本への絶望が広がっている。琉球独立を現実的な選択肢として考えざるを得ない」と主張する。【聞き手・鈴木敬吾、写真・森園道子】

   沖縄のオスプレイ反対

 ーー沖縄本土復帰40年の節目の年に、オスプレイ配備問題が持ち上がりました。
 ◆私たちは10年に「琉球自治共和国連邦独立宣言」を発表しました。鳩山由紀夫元首相が公約した普天間飛行場の「最低でも県外移設」が簡単に破り捨てられたからです。日本の一部では永遠に基地はなくならない、独立しかないと考えました。
あの時、日本の自治体、国民の大多数は米軍基地受け入れを拒否しました。「抑止力」維持のために、琉球を犠牲にしてもよいのだという本音が出たのです。だから「私たちは差別されている」と声を上げました。それに重ねて「40年」とオスプレイです。単なる機種変更の話ではない。普天間の辺野古移設と併せ、今年を日米同盟強化の年にするのだという意思表示です。偶然ではありません。

 ーー「琉球は日米の植民地」と主張しています。
 ◆1879年の「琉球処分」以降、本土決戦のための「捨て石」とされた1945年の沖縄戦、「本土」から切り離し米軍統治を認めた52年のサンフランシスコ講和条約発効、72年の「本土復帰」と、琉球の運命は琉球の人々の意思とは無関係に日米政府が決めてきました。
それは現在もずっと続いています。国土の0.6%しかない琉球に米軍墓地の74 % を押し付け、琉球人の人権を侵す日米地位協定を変えようとしない。経済も、外部から資金が投じられても琉球内で循環せず外部に流出する「ザル経済、砂漠経済」、つまり植民地経済です。

 ーーしかし、沖縄を差別し、植民地支配していると考える本土の人は少ないでしょう。
 ◆琉球が450年続いた王国で、中国だけでなく、オランダ、フランス、アメリカと条約を結び、国際的に認められた国家だったことを知る日本人がどれだけいるでしょうか。国連人種差別撤廃委員会が10年、琉球人を独自の民族として認定し、米軍基地の押しつけを人種差別とし、琉球側と協議するよう日本政府に勧告したことを、どれだけの日本人が知っているでしょうか。
私たちは北海道のアイヌと同じように先住民族です。差別を差別として認識しないのは、日本がこの問題を国内・地域問題に矯小化しているからです。

 ーーそれでも分離・独立を求める県民はどれだけいますか。
 ◆独立論は過去にも言われ冷めた見方もありましたが、鳩山元首相の公約違反で状況が全く変わりました。基地の撤去・返還を求める保守政治家も増えています。一人1人がどうすれば基地を無くせるかと考えれば、独立の必要性が現実的な選択肢・課題として認識されます。
 また私たちの主張には、国連が60年に採択した植民地独立付与宣言など国際法に基づく明確な法的根拠があります。国連の脱植民地化特別委員会や人種差別撤廃委員会などで人民の自己決定権を主張しています。
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   安全宣言 なお不信

 ーー自立は可能ですか。
 ◆太平洋には小国がたくさんあります。94年にアメリカから独立したバラオの人口は2万人、同じくツバル、ナウルは1万人です。国連に加盟する独立国です。沖縄県は140万人です。不可能ではありません。
 研究者の世界でも、政治・経済学、国際法、民俗学、社会学など、幅広い分野で組織琉球独立総合研究学会が来年度からの発足を目指しています。イギリスからの独立を目指し14年に住民投票を実施する予定のスコットランドの動きなどが参考になります。

 ーー政府はオスプレイの「安全宣言」を出しました。
 ◆原発事故での政府の「安全宣言」が安全をいみしないように、今回の宣言も琉球の安全を保障するものではありません。
 森本敏防衛相は「飛行の安全性に最大限の配慮がなされる」と言いましたが、人為的ミスが起これば最大限の配慮も無に帰します。人為的ミスをカバーする技術が欠如しているのがオスプレイであり、それが弾薬も積んで琉球中を飛行するのです。
 「復帰」後、絶えることのない米軍関係の犯罪は、まさに「人為的ミス」でした。米軍人に対する不信が「安全宣言」を無化しており、オスプレイに強く反対する要因になっています。
 配備が強行されれば、日本との関係は破断界を越えるでしょう。オスプレイ配備は、琉球とは何か、琉球人との関係をどうするのかという問いを、一人一人の日本人に突き付けています。「沖縄」ではなく、「日本」の問題なのです。

▽琉球王国
 琉球は1429年、王国として統一され、明に朝貢して王に任命される冊封体制に入った。1609年、薩摩藩の侵略を受け支配下に入るが、王国は存続し朝貢も続く。明治政府は1879年、軍隊を派遣して沖縄県を設置。王国は滅亡した。琉球処分と呼ばれる。
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滋賀県栗東市の「さきら」にて ( 2008年11月3日)

 松島泰勝氏著「琉球独立への道 −植民地主義に抗う琉球ナショナリズムー」法律文化社は、2490円。ちょっと高いけど、これは読まなくては。
 前にも書いたと思うけど、今から大学に入って勉強できるなら「松島ゼミ」で学びたい。

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【追加】

 午後3時40分、私のケイタイに着信。
 「パオパオさんにお詫びが・・・。」
 「なにをしでかしてくれはったんですか。」
 「パオパオさんの今日のブログの記事を、パクリました。」
 「えっ! はやっ! さっきアップしたばっかりですよ。」
 「そうなんですか。家に帰ってきてパオパオさんのブログ見せてもらったら、沖縄のこと書いてあったのでそのままパクらせてもらいました。」
 「あれ、苦労したんですよ。新聞記事がそのままサイトに載ってることもあるんですけど、あの記事はそれがなくてね、全部私の手打ちです。へんな変換とかしてるかもしれんし、ちゃんと見てくださいね。」
 「いや、まだしっかりとは見てないんですよ。」

 それにしても、このパクリスピードの速さったら・・・・。
 私の記事のバクられ先は、「ハッチャンのアスナロ日記」(私のリンク集にあり)でした。
 

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2012年09月24日(月)

「百萬」さんの渋いご夫婦 [グルメ情報]

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 9月22日、「マラソンに挑戦する会」の前夜は恒例の「百萬」さん。開催時期が5月から9月に変わっても、やっぱりこここ。今年は秋の旬のものが食べられそう。

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 渋くて男前のご主人。
 内緒で背中を撮らせていただきました。

 去年もいっぱい写真を撮らせてもらったのに、ブログにアップできなかった。今年はしっかりアップさせれてもらいますよー。

 以下、ヨメさん1800円のセット、私2000円のセットにプラスアルファ。

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 私はこれが一番おいしかった。
 「五郎島金時と海老のてんぷら」。
 なんぼでも食べられそうだった。

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 去年は飲みすぎてベロベロになり、翌日も二日酔いで苦しんだ眞寿美さん。今年はだいぶアルコールを控えていました。その分、おかみさんといっぱいしゃべらせてもらい、いい気分で帰らせてもらった。

 ありがとうございました、渋い「百萬」さんご夫婦。
 でも、本当にお名前が「百萬」さんなので、これだけでもビックリですよね。

 ぜーんぶ、すごくおいしかったです。
 また、来年もよろしくお願いします。

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2012年09月23日(日)

マラソンに挑戦する会2012 [ランニング・出張販売]

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 この大会では初の5kmに挑戦。
 犀川上流1km地点を折り返し、本部前の2km地点の手前。
 愛妻・眞寿美さんが撮ってくれた写真。
 キロ3分45秒ペースでぶっ飛ばしていた。このまま行けば、楽々5km20分切り。
 さて・・・。

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 朝5時40分起き。
 外は雨音。
 コンビニによって会場の大豆田橋へ。
 
 ゴールデンウィーク中の5月3日から9月23日に開催日変更。そのせいか、参加申込者は半減し450名ほど。それでもなじみのお客様や役員さんが買ってくださるはずと期待して、「京都キャロット」の出張販売は継続。なんといっても、「あのおんぶしてた子は大きくなった?」と必ず聞かれる歴史のある大会ですから。
 「もう3年なんですよ」と言っても、中学3年と小学3年を思い浮かべられるかもしれない。まさか、大学3年と高校3年とは・・・。

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 雨が降る中の出店準備は大変。
 当分やみそうにないという予報だったので、降り続いても商品がぬれないような出し方をしなければならない。幸い休けいテントの端を使わせていただけたので、大型テントの端とうちの黄色のテントと車をブルーシートでつなぎ、まずまずのスペースが確保できた。
 ただ、この準備に時間がかかり、だいたいの商品を出せたのが7時40分過ぎ。
 「ゲゲゲ、スタートまであと20分!」

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 急いで着替えて、道路を挟んだ向かいの大きい公園のトイレへ。往復1km足らずがアップ代わり。ここ最近では最低のアップということになってしまった。今日は5km20分切りを狙ってきたのに・・・。これではねえ。

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 スタートはもちろん最前列。
 だいぶ小降りにはなったが、まだ雨は降り続いている。
 全種目8時同時スタートだが、今年は人数が少なかったのできわめてスムーズ。

 今日のシューズは、私が持っているシューズのなかの最軽量「アディゼロ・プロ」。「アディゼロタクミ・レン」の紛失騒動以来レースではこれを使っている。「レン」は見つかったのだが、5km以下のレースではこの薄さでもだいじょうぶそうだ。自分の本当に実力で走れる感じがしていい。

 スタート直後、私ともう一人のランナーがポーンと飛び出した。その方は、私のゼッケンと色がちがったのでたぶん10kmの方。上流1kmの折り返しまで並走。1kmは3分48秒。私の思い通りのペース。
 折り返してからはその方に徐々に離されたが、自分なりにいいペースで走れていた。ヨメさんに、「7分ちょっとで帰ってくるし、写真撮ってやー」と頼んでおいた。去年は二日酔いでとんでもなかったが、今年は自重していたので「はいはい」といいお返事。本当に京都キャロットテント前は7分過ぎで通過だった。

 大豆田橋下の2km表示で、7分31秒。
 「こっ、これはおかしい。最初の1kmが3分48秒やのに、次の1kmが3分43秒なんて・・・。」
 
 やっぱりね。
 3km地点、11分46秒(4分14秒)。なんぼなんでも落ちすぎやろー。距離表示が正しいとしたら、あまりにも粘りが足らんちゅうことになる。

 下流1.5km地点で5kmのランナーは折り返し。その手前で20kmのトップの方にも抜かれてしまった。でも、まだここでギリギリキロ4分を上回るハイペース(3.5km、14分弱)。残り1.5kmを粘れー!

 しかししかし、4km地点16分06秒(4分20秒)。
 残り1kmは、前から来るゆっくりランナーをよけながら走らなくてはならずきつかった。

 ゴール、20分16秒(4分09秒)。
 小雨で20℃くらいという願ってもないコンディションだったのに・・・。
 「京都キャロット」の売り上げが期待できないときは、レースをもっとがんばらないと。まあ、アップがしっかりできなかったということにしておきましょう。

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 この大会にも20年以上も来させてもらっているので、役員さんはみんな顔見知り。
 「わー、速い。キャロットさんだー」とゴール付近の役員さんが口々に言ってくださっていたのが救いです。
 「うーん、20分切ってたらもっとかっこよかったのに・・・。」

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 お買い物に着てくださるお客様は、予想通りなじみの方と役員さんがほとんど。私が相手ではお話にならないのでヨメさんに任せ、ダウンがてらまたお向かいの大きい公園へ。

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 広い芝生の横にえらい立派なレンガの建物。
 「ここは、なんなんやろう・・・。」

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 「そうやったんか。」

 この広い敷地は、「大和紡績」工場跡地。あの立派なレンガの建物は工場を改装して「職人大学校」として利用されているらしい。

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 この会場には何度も来ているのに、まったく知らなかった。
 「大学校」に使われているのもいいけれど、ここも観光施設にしてもらったらどうでしょう。おいしいレストランとかも入ってもらって。

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 451名エントリーの内訳は、5km26名、10km89名、20km86名、30km73名、フル177名。こじんまりとした大会になってしまったが、それでもフルに挑戦する方が177名もおられるのがすごい。ただし、フルを長時間かけて完走したランナーはお買い物をする元気が残っていない。そらそうでしょう。

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 役員さんも20年前とほぼ同じで、6時間以上立ちっぱなしのお世話は大変。今回から少し涼しい9月開催になったのも、役員さん側から見てもよかったのかもしれない。本当にもお世話様です。

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 2年前のこの大会で知りあった、「ランナーズ9の会」の木村吉伸さん。今日は20kmを走られた。
 「あー、オリジナルTシャツ持ってきといたらよかった。買ってくれはったのに・・・。」

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 この大会は順位はなし。
 ゴール後、役員さんの手書きでタイムを記入してくださいます。
 いまや数少ないランニングクラブが主催の大会で、特色があり暖かさが感じられる大会なので、もっともっと多くの方に知ってもらいたい大会です。
 ふつうの車イスランナー・下山さんともここでお知り合いにならせてもらえたし・・・。

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 7月の「やぶはら高原マラソン」の雨でやぶれてしまったテント。買い換えようと思ったが、思っていたより高かった。
 そこでヨメさんが、お姉さんからミシンをもらってきて補修。お買い物用ビニールバックを切って、テントのてっぺんにあたる部分に縫い付けてくれた。

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 今回の雨くらいならだいじょうぶそう。
 「すまんなー、これでテント代、節約できたなー。」

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 例年より早く片付け始めたので、お昼ごはんもそんなには遅くはならなかった。会場のすぐ近くの回転寿司屋さんへ。

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 100円、130円、200円の3種類の値段だったので、わりと気楽に食べられた。

 上の写真は、「ふくらぎ」。
 地方に行けば、その地でしか分からない食べ物の呼び方がある。このやわらかくておいしかったお魚は、ブリの若いやつ。関西で言う「ハマチ」でした。

 このあとどこにも寄らず真っ直ぐ家に帰ったので、到着は7時ごろ。朝は早かったけど、この時間に家に帰れると体が楽。あとはもう少し「京都キャロット」の売り上げが・・・。
 来年以降に期待しましょう。

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2012年09月22日(土)

別所運動会2012〜ラムネ塾生全員撃沈〜 [家族]

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 「あんだけラムネ飲み競争の極意を伝授しといたのに・・・。」

 ヨメ、善一父、優三兄、多鶴子姉、隆雄義兄、悠子姪、直子姪、直子姪夫・・・、全滅。
 しかし、ラムネ塾長を自称する、かくいう私もラムネ飲み終了時点で2位。そこから直線で逆点という薄氷の勝利。これは実質負けです。
 今年は、口に流し込みながら同時にのども通過させるという高度なテクニックがうまくいかなかった。歳とってしもたんでしょうか。
 こんなことではいかん!
 来年の運動会のラムネ飲み競争での圧倒的な勝利をめざし、あしたからまた精進精進。

 以下、「パオパオラムネ塾」塾生の奮闘写真集です。(一応ことわっておきますが、そんな塾はどこにもありません。あしからず。)

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 来年は、わが「パオパオラムネ塾」から栄えある優勝者が続出しますように!

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2012年09月21日(金)

下山さんに申し訳ない [私の好きな人]

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◎「ふつうの車イスランナーSさんを京都マラソンに!」要望書

 京都マラソン実行委員会事務局様          2012年9月13日  

 失礼します。左京区の藤井廣司と申します。
 大会事務局様は、第2回大会の成功に向けて誠心誠意努力されておられるここと思います。ぜひ、「さすが京都」と言われる大会をめざしてください。

 昨年に引き続きということになるのですが、京都マラソンのエントリーに関しておたずねさせていただきます。それは、「参加資格」のところです。
 
 「参加資格」の欄には、【1】年齢、【2】時間制限について書かれています。これについては全く問題ありません。しかし、その下の注意書きとして「※マラソン・ペア駅伝に車いすでの参加はできません。」と書かれています。もう一つの注意書きとして「※障がいをお持ちの方で単独走行が困難な方は伴走者をつけることができます」と書かれ、障がいのある方も積極的に受け入れようとされているのに、車いすの方のみを排除されている理由が分かりません。

 昨年も全く同じおたずねをさせていただいたのですが、「安全に走行していただけない」、「車いすランナーと一般ランナーとが並走するに当たり、危険であると思われる箇所が数多くある」というお返事でした。

 そこで、私は第1回の京都マラソンを沿道から見させていただきました。その中には、安全に走行するのは困難と思われる松葉杖のランナーが数名出場されていました。また、テレビ関係のタレントランナーの映像を撮るスタッフや、それをガードする役のランナーも走っておられました。その周りは、「一般ランナーと並走するに当たり、危険であると思われる」状態でした。

 去年もお話させていただいたのですが、私の友人の東京のSさんは、日常生活用の車イスで何度もフルマラソンを完走されています。だれの手も借りずに、フルマラソン4時間半台で完走という実績をお持ちです。たぶん、日本でただ一人のランナーであると思います。そのSさんの希望は、「(河川敷の道路ではなく)公道を使ったフルマラソンを完走したい」というものです。

 こんな実績をお持ちのSさんですが、京都マラソンのコース中の急な上り坂やでこぼこの多い鴨川河川敷を普通の車イスで通り抜けられるかどうかは分かりません。しかし、それは他の一般ランナーにとっても全く同じこと。まずスタートさせてもらえなければ、話にも何もならないのでははないでしょうか。

 車イスランナーが入ることによって心配されることは、一つ一つ解消への手立てを考えればいいことです。昨年私が提案させてもらった「伴走者つきの参加」や、「ペア駅伝2区走者としての参加」も、第2回大会を迎えるに当たり検討していただいたのでしょうか。

 京都マラソン主催の一番に書かれているのは「京都市」。
 確か京都市は、「健康都市・京都」というキャッチフレーズを使われていたはず。また、門川京都市長様は、どんなときも「共汗」という言葉を使っておられます。しかし、全国に発信しているこの「京都マラソン」で、(他の障がいをお持ちの方は一切不問なのに)健康なSさんを「車イスを使用している」という理由だけで排除し、ともに汗をかくどころかスタートラインに並ぶ参加資格抽選の権利さえ剥奪するとは・・・。このような扱いは、「人権蹂躙」「差別」と受け取られても仕方ないのではないでしょうか。
 本当に「健康都市」「共汗」という精神を尊重するのであるなら、ぜひ全国に先駆けて車イスランナーと一般ランナーがいっしょに楽しく走る「京都マラソン」を実現させてほしいです。

 以上の点につきまして、実行委員会様のご見解だけでなく、「京都マラソン」の最高責任者であられる京都市長様のご見解もぜひお聞きしたいです。
 どうかよろしくお願いいたします。
     ◇     ◇     ◇

【追伸】

 また、昨年、「車イスランナーには平坦な嵐山までの6kmレースを用意してある」とのことでした。しかし、京都障害者スポーツ振興会さんに問い合わせさせていただくと、「5分後にスタートする一般ランナーに追いつかれないハイレベルな競技用車イスランナーでないと出場は無理」とのこと。こちらの抽選がどうなっているのかは存じませんが、ハイレベルと言うことは、毎年同じようなメンバーが出場される可能性もあるわけですね。この競技用車イスランナー20名枠を死守される意味はあるのでしょうか。
 20名のエリートランナーのためでなく、どうか一人の普通の車イスランナーに光を当ててください。
 Sさんのお人柄が分かる私とのメールのやり取りを、以下に添付させていただきます。「もし参加が可能なら、3月まで年休をためておいて京都にいく」と張り切っておられます。完全な形でなくとも、何らかの形で京都マラソンに参加できる方法はないものでしょうか。
 ご検討よろしくお願いいたします。

(私からSさんへ)
 ごぶさたしています。京都の藤井です。
 お変わりなくお元気にしておられますか。

 今年は「マラソンに挑戦する会」が5月から9月に変更になり、毎年恒例になっていた犀川河川敷での○○さんとのおしゃべりができていなくて残念です。「大会が秋に変更になると出にくくなる」とおっしゃっていましたが、今年は参加されますか?もし来られるようでしたら、またぜひおしゃべりさせてください。

 さて、また「京都マラソン」の参加申し込み締め切り日が近づいてきました。去年は「公道を使ったフルマラソンを完走したい」とおっしゃっていた○○さんの言葉を思い出し、勝手に実行委員会に交渉してみました。その結果は(ブログにも書いたので読んでくださったとは思いますが)、「安全に走行できない」「一般ランナーとの混在を避ける」などの理由で門前払いされました。
 しかし、今年の第1回の大会を見学させてもらったのですが、松葉杖のランナーが数名出場。また、テレビ放送関係のタレントランナーにはガード役のランナーをつけることを許可していました。「車イスランナーを排除しておいて、それはないでしょう」と思いました。
 もし○○さんがご迷惑でなかったら、今回はこの点あたりからもう一度実行委員会の見解を問いただそうと思っています。
 前回も、○○さんのことは「私の友人で、ふつうの車イスでフルマラソンを完走されるSさん」ということにしてあり、実名は出していません。
 ○○さんの希望に添える結果になるかどうかはまったく分かりませんが、言うだけは言ってみたいです。今回は○○さんにちゃんとお話してからと思い、メールさせていただきました。お忙しいとは思いますが、お返事よろしくお願いいたします。

(Sさんから私へ)
 藤井さま
お久しぶりです。○○です。
その節は、大変にお世話になりました。

風穴をあける活動に脱帽しています。
なぜ車イスだけが、ダメなんでしょうね。と不思議に思う今日この頃です。

今年は金沢マラソン大変残念ですが、不参加となりました。
やはり、GWのタイミングが身体への負担も含めて調整可能期間です。

京都マラソン、とても興味深いですね。
参加可能ならば、参加してみたいです。
コース図を確認してみました。
10km手前広沢池付近の50m程度の高低差と
25km付近の25m程度の高低差を探してみたのですが(グーグルストリートビュー)わ
かりませんでした。結構きついですか?
それ以外についてはほぼ問題ないのでは……と思いました。

6時間の制限であれば、完走可能と思います^^;
他ランナーとの接触云々については、大声を張り上げて危険回避可能と思います。
自転車用のベルも付けていますし問題無いと思います。
もし、参加可能ならば……、と思いますのでよろしくお願いします。

ちなみに、年度末なので残りの有給を利用して、体力回復をもくろんでいます(笑)
今後とも、よろしくお願いします。
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◎昨日京都マラソン実行委員会事務局からのお返事をいただいたあと、私が下山さんに送ったメール

 こんばんわ。京都の藤井です。
 先日の要望書の件ですが、京都マラソン事務局のメールアドレスが書かれておらず仕方なくプリントアウトしてFAXで送りました。そして本日午後、事務局よりFAXでお返事がありました。
     ◇     ◇     ◇

 藤井 廣司様

 このたびは、京都マラソンに関する貴重な御意見をいただき、ありがとうございます。ご質問いただきました車いすでの参加について回答させていただきます。
 昨年と同様の回答となりますが、京都マラソンについては何よりもランナーの方が安全に走行していただけることを第一として準備を行っております。昨年大会を直接ご覧になっていただいたということですが、コースの一部である「きぬかけの路」や「鴨川の河川敷」などではランナーが密集し、現状でもランナー同士の交錯が発生しかねないポイントとなっております。また、立体交差の少ない京都の特性上、コース全域において救急車や消防車等の緊急車両通行時には、ランナーストップとしてランナーの皆様に急停止をお願いする場合がございます。その中で、目線の高さが違う車いすランナーと一般ランナーの並走を考えた場合、危険と思われる要素が多々あり、参加者の安全確保の観点から実現は困難であると考えております。
 また、「伴走者つきの参加」につきまして上記の理由から、「ペア駅伝2区走者としての参加」については上記理由に加え、コース後半部分には走路が狭く未舗装の河川敷コースや、歩行者横断のための「島方式」、折り返しポイント等が多数あることもあり、車いすランナーと一般ランナーの並走の実現は困難であると考えております。
 なお、京都マラソンにおける現行の車いす競技のつきましても、京都障害者スポーツ振興会をはじめとした関係機関と競技のうえ、一般ランナーとの混在を避ける観点からスタート時間の前倒しを行っている次第です。
 今後、京都マラソンのコース変更等が実現し、ランナーの皆様の安全を十分に確保できるコース設定が可能となった際には、参加種目の門戸拡大や運営方法について改めて検討を行いたいと考えておりますので、何卒御理解いただきますよう、お願い申し上げます。
     ◇     ◇     ◇

 すいません、がっかりですね。
 「ゼロ回答」という言葉がありますが、これでは「ゼロ」どころか「マイナス回答」です。「前回から何の進展もありません」と正直に言われたらよかったのに・・・。あろうことか、「目線の高さが違う車いすランナーと一般ランナーの並走を考えた場合、危険と思われる要素が多々あり、参加者の安全確保の観点から実現は困難であると考えております」とは。目線の高さがどうのこうのと、参加資格に身長制限などないのに、これは明らかな車イス使用者差別です。他の障害をお持ちの方には寛容であるのに、なぜ車イスランナーに対してだけこんなに厳しいのかわけが分かりません。こんなちっぽけなこと、伴走者さえつければ解消することなのに。

 ちなみに、緊急車両の件ですが、第1回京都マラソンに出場した私の知人は全員ランナーストップに引っかかりました。しかし、これまた不思議なんですが、全員緊急車両の姿どころか「ピーポー」の音も聞いてないんです。京都マラソンを妨害するために、偽の出動要請をした人がいたのではないかというわさも出ています。

 「今後、京都マラソンのコース変更等が実現し、ランナーの皆様の安全を十分に確保できるコース設定が可能となった際には、」と、まるで第三者のような書き方で、自ら改善していこうという気は全く感じられません。これが、京都マラソン実行委員会事務局の実態です。

 私はこれで終わりでは納得できません。今年参加実現が無理であったとしても、去年より一歩でも進んだご回答をいただけると期待していました。こんなことになるとは・・・。
 このあとどんな手が打てるか分かりませんが、とりあえずは「新聞への投書」、「京都市長への手紙」サイトへの投稿はしてみようと思います。

 下山さんにしていただけそうなことは、京都マラソンへのエントリーでしょうか。ランネットからの初期エントリーは無料です。抽選に通ったあと参加費を振り込むことになります。
 このあと、万が一(億が一かも)参加が認められた時、エントリーもしてなかったことが問題になるのもしゃくですし。
 このあたりの判断は下山さんにおまかせします。私が無理強いするものでもありません。もしエントリーしていただけるのなら、締め切りは明日(9/21)午後5時です。

 私は、もうちょっと粘りたいです。
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◎今日返ってきた下山さんからのメール (本来は公開するものではないと思いますが・・・、下山さん、すいません。)

 藤井さま
毎々お世話になります。下山です。

コース変更……。
私もなかなかやらないような気がしますね^^;
(どちらかというと、他のランナーが許さないような気がします)

もし車イスのランナーOKということでしたら
喜んで参加させていただきます。

本当に残念な気持ちですが
下山の気持ちになってご対応いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

金沢マラソンだって、狭いところいっぱいでしたよね。
他のランナーとの接触はなかったのに! って思います。
なかなか、風穴を開けるのは大変ですね。

今後とも、よろしくお願い致します。
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 正直言って、第2回京都マラソンに下山さんが出場できる可能性は低いと思っていた。しかし、今後に希望がもてる点が一つでも表明してもらえばと思い働きかけをした。しかし、国会答弁でもあるまいに、私の質問にまともには答えておられない。
 一番ショックだったのは、京都マラソンに出たいと強く願っておられる下山さんに対する謝罪がひと言もないことである。年齢も時間制限も軽々クリアされている下山さんが、車イスを利用されているというだけで抽選にさえ参加させてもらえないなんて・・・。これは「安全」という言葉を隠れ蓑にした差別です。人を人とも思わない大会実行委員会って、なに?  

 下山さんとお話させてもらって、大規模シティフルマラソンでは車イスランナーは出場できないことは知っている。しかし、「健康都市・京都」を標榜し、市長自らが「共汗」というご自身が考えられた造語をキャッチフレーズに使われている。その京都市が主催の「京都マラソン」なら、何か突破口が見つけられるかもとがんばってみたつもりだが・・・。

 本当に、下山さんに申し訳ない。
 でも、まだあきらめへん! 
 これから何ができるかわからんけど、考えられる限りのことはする。下山さん、見ていてください。

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2012年09月20日(木)

六公立戦 [陸上競技]

画像(320x240)・拡大画像(640x480)

男子5000m

画像(320x240)・拡大画像(640x480)

スウェーデンリレー2走200m

 尼崎ベイコム競技場で行われた六公立戦(実際は三校)。
 今日の廉は、1500m、5000mともに惨敗だった。インターンシップで、2週間ほとんど走る時間がなかったのが原因のようだ。
 5000mの最後の1000mは、見ているこちらが泣きそうになった。体が硬直して、もがき苦しんでいる感じ。レベル差はあっても私も同じ状態を何度も味わっているので、こちらの息が止まりそうな気がした。
 記録的にも、最近にはなかったくらい悪かった。

 このあと、どんな言葉をかけたらいいんやろう・・・。
 そう思っているうちにスウェーデンリレーが始まった。短距離パートの選手が体調不良で代役が回ってきたらしい。でも、200mって !?
 どきどきしながら見ていた。とりあえず、バトンパスだけはしっかり。いや、そのあとの走りがきれいだったこと。他の2校はもちろん短距離専門選手。差は少し広がったが、廉もしっかり短距離選手のきれいなフォームで走っていた。そして、しっかり3走のアーリー先輩へ。

 戻ってきた廉にスタンドから声をかけた。
 「200m、かっこよかったやん。」
 「うん、今日はこっちのほうがよかったみたい・・・。」

 そのときの廉の照れ笑い。あんなかわいい笑顔は久しぶりに見た気がした。
 ほめてやれるところがあってよかった。私自身も救われた気がした。

※ 本日午後、「ふつうの車イスランナーSさんを京都マラソンに!」の要望書のお返事が大会事務局から届きました。「ゼロ回答」というより「マイナス回答」。前年よりさらにひどくなっていました。その件についてはまたくわしくご報告させていただきます。
 「六公立戦」については、また後日くわしく。

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【RUN】

 「軽々3000m11分半切ってきたわー」と廉に言いたくて、六公立戦観戦の前に西京極へ。2日連続の3000mタイムトライアル。
 また2kmジョグのあとにスタート。

 1000m  3分48秒
 2000m  7分49秒(4分00秒)
 3000m 11分49秒(3分59秒)

 本当は、昨日よりちょっとでもタイムが縮められればいいと思っていた。最初の1000mはいい感じ。これははええどーと思ったとたんにしんどくなってきた。2000mまでの1000mが4分もかかり、これではあかんと最後がんばった。でも一度落ちると戻ることはむずかしい。まあ、これで昨日の1秒遅れでまとめられたので、良しとしよう。
 1kmジョグをはさんで400m1本。1分23秒。「おそー。」
 最後に500mジョグをして、今日は2+3+1+0.4+0.5で合計6.9km。
 次は最低でも11分40秒を切らなくては。

画像(320x240)・拡大画像(640x480)

西京極サブグトラック

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