2011年05月17日(火)
あんじる [わんこ・にゃんこ]
またまた、あんものことですいません。
あんもがうちに来たころの写真がないかとさがしてみた。ところが、写真はほとんどいなかの家に持って帰っているのでそのころのものはなかった。
上の写真は、2歳になるちょっと前。引越しする1ヶ月前なので、ここは上賀茂馬ノ目町の家。
先輩ネコにいじめられ、ほとんどエサがあたらなかったはずなのによう肥えている。
そっかー、私が小学校教師を辞めてまだ1週間の時。先のことなーんにも考えずに、お気楽にネコちゃんの写真を撮ってたわけですね。
あんもはみんなにいじめられてたけど、いつもボーとしていた「チビンタ」とは仲がよかったみたい。
キャロちゃんファミリー7ひきのなかに、後から入ってきたんやから苦労したやろうな。いつも目立たんように、すみっこにおったなあ。
20年前の私。
抱っこしてるのは、4年前の3月に死んだネーモちゃん(だと思う)。
ネーモちゃんが死に、最高8ひきいたネコちゃんがあんも1ぴきだけになってしまった。
さて、ここからが本題。
私は自分勝手な人間。このころの前もあとも、人のために何かをしたということがない。ましてや、人の身を「案じた」という経験もない。
母がもう長く生きられないと兄から聞かされたのは、亡くなる前の日のことだった。結果的に、母の身を案じる隙もなかった。
あんもにはまいった。
金曜の夕方、あんもを動物病院にあずけたあと・・・。もう、ずっとドキドキしぱなっし。
次の日は、早朝から鳥取へ出張販売。強風と黄砂のせいもあったが、頭がガンガンしてフラフラになってしまった。いつもお気楽な私らしくなく・・・。
生まれて初めて、人の身を案じたのかも・・・。(いや、あんもは人じゃなかったね。)
あんもが具合悪くなった時、自分で動物病院に連れて行った。死んじゃったあとも、家族の写真を入れたり、一晩いっしょに寝たり・・・。
「今まで何もしてこんかったくせに、あんもだけ特別扱いかー?」とヨメさんに言われた。
どうなんやろう。
毎日毎日見てるうちに情が移ったんかな。
それとも、自分が歳をとってきて気弱になってきたんかな。
心当たりは、「水曜日の奇跡」。
先週の火曜日に一挙に弱ってしまって、水曜日はもうあかんのかと思っていたら復活。私を追って階段を下りてきた時は、ほんとうにわが耳とわが目を疑った。そのあと私が店のパソコンでブログを書いている間、私のヒザの上でスヤスヤと眠っていた。「寝ションベン」のおまけまで付けてくれて・・・。
それまでの私とあんもとの関係を考えると、あれこそ奇跡。私が勝手な夢でも見てたんやろうかとも思ったが、ちゃんと写真も残ってるし・・・。
それから、動物病院に迎えにいった時。
寝たきりやったネコが立とうとするかー。あのあんものひたむきな姿が目に焼きついて、私は死ぬまで忘れられんと思う。
そんな話、人からはよく聞いていたが偶然だと思っていた。でも、連れて帰って30分ももたなかったことから考えても、最後の力を振り絞ったとしか思えん。
ほんまに、まいった。
今まで、ネコの世話も犬の世話も全部ヨメさんがやってきた。私は写真を撮ったりして、勝手に楽しんでいただけ。ネコや犬の具合が悪くなっても、ほとんど「身を案じる」ということがなかったように思う。
これではあかんね。
でも、「身を案じる」ちゅうのはしんどい。
今までしたことないことをしたからやね。
私はもう初老の域に入りつつあるけど、今からでもちょっとでも成長せなあかんね。
※ 20年前、20代のますみさんとエリ(2004年没)。取り壊される前の私のいなかの実家の前で。太ってるのではなく、おなかの中に廉がいます。
(この写真は本人に無断で掲載したので、消去される可能性があります。)
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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