パオパオだより

2010年12月01日(水)

「10時40分!10時40分!」ー兵庫・ゆめさき舎にてー [私の好きな人]

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 「MI君、『10時40分!』やってー。今日のブログの題は、『10時40分』に決まり!」

 私がゆめさき舎について、一番喜んでくれたのがこのMI君。なぜかずっときげんがよく、一人ミュージカル状態になっていた。
 その中で、腕をまくって「10時40分! 10時40分!」
 そんなシュールなギャグを、この私が見逃すはずがない。
 「それ、もーらい。それ京都に持ってかえってはやらすわー。10時40分! 10時40分!」

 そのあと間欠泉のように突然「10時40分! 10時40分!」
 その声を聞いた私は、多少離れたところにいても「10時40分! 10時40分!」と返事。
 「MI君、ほかのんもできるで。11時30分! 11時30分!」
 「2時55分! 2時55分!」
 「おっ、やるやんけー。4時50分! 4時50分!」
 「10時40分! 10時40分!」
 「おっ、またもどっとる。10時40分! 10時40分!」

 こうして、パオパオ対MI君の禅問答(?)は果てしなく続くのであった・・・。

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 昨日、ゆめさき舎のまっちゃんこと松本さんに電話。
 「急で申し訳ないんですけど、明日行かせてもらっていいですか。なんかお手伝いできることがあったらさせてください。
 朝早めに出て、JRで姫路駅まで行って、そっから走って行きますわ。姫路駅からゆめさき舎までちょうど20kmくらいみたいです。『平和・憲法九条』ののぼり背負って行きますわー。」

 のぼりを背負って行くのは平和のアピールランをするというより、変なオッサンがのぼりをはためかせてやってきたらゆめさき舎のみんなが喜んでくれるだろうと思ったから。

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 だいたい思い通りの時間に姫路駅に着いた。
 でも、駅前でのぼりを背負う形にセットするのにてこずってしまった。着替えなどを入れてきたバッグも背負わなくてはならないのでよりてこずった。
 駅をスタートしたのは10時15分。
 ここから20kmを2時間20分くらいで行く予定だったので、これでは到着がかなり遅くなってしまう。
 スタートした場所は日陰で寒かったので、上は3枚も着ていた。ほぼ、だるまさん状態。

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 姫路城は修復中のようでよく見えなかった。その代わりに、歩道上に設置されていたしゃちほこの写真を撮っておいた。

 交差点で信号待ちをしている時、向かいの軽バンのおじさんが「がんばってやー。」
 これだけ大きな字で「平和」と書いたのぼりを見まちがえるはずがない。「平和」をアピールして走っている私に向かっての声かけだ。ああ、ありがたいお言葉。がぜんやる気がわいてくる。

 その少し後には、車の助手席で笑顔で拍手をしてくださっている若者とも出合った。声を出しての応援は恥ずかしいけど拍手ならしてあげられる、という気持ちだったんでしょう。ありがとね。これもうれしかった。

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 日なたに出ると汗がふき出してきた。
 美術館前でいったん荷物を降ろして、ウインドブレーカーを脱いだ。これでちょっと動きやすくなった。

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 国道312号と山陽道が交差するところ。
 「うん? ここなんか見覚えあるぞー。」

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 通り過ぎたところで確信した。
 「○○君ちや。」

 表にお母さんがおられた。
 「すいませーん。ここ、○○君のおうちですよね。」
 「はい、そうです。」
 「私、ゆめさき舎の松本さんの友だちです。○○君とも仲良くさせてもらってる者です。これから、ゆめさき舎まで走っていきますねん。」
 「そうなんですか。」
 「お母さん、○○君に『お母さんにおうた』てゆわんならんし、写真撮らせてください。」
 「はい。」

 それにしても1年前に一度通っただけのおうちを、よくおぼえていたものだ。

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 走っている途中に、大きな会社や工場がたくさんあった。上の写真は、「ショーワグローブ」さん。

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 踏み切りを越えたら、ちょうど「カーンカーンカーン」。
 せっかくなんで電車(播但線)の写真も撮っておいた。

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 もう、汗ブルブル。
 上着を脱いで、代わりに「ランナーズ9の会」のランシャツを着る。こんないい天気なら、初めからこのスタイルでよかったかも。

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 またもや「ショーワグローブ」さん。ほんまに大きな会社みたい。

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 さっきとは反対側からまた電車。さっきのとはちがう色の電車だ。

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 横道から出てきたかわいいハスキーちゃん。ハスキーは誰にでもなつくようなので、「雑種専門」を公言している私にはある意味禁じ手。でも、かまいに行ってしまった。
 「やと・オス・2歳半」

 変った名前なので由来を聞いてみたが、「特別な意味はない」とのこと。私的には、「やっと」買うことができたから「やとちゃん」なんかなあと思ったり・・・。

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 そのちょっと先に、かわいい柴犬君。

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 ありゃりゃ、ぎょうさんおる。

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 みゃー、いっぱいいっぱい・・・。
 とよく見てみたら、ブリーダーさんのよう。

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 後ろから「プップップ」とクラクション。
 よく見たら、松本さんのハイエース。何人かを乗せて、ゆめさき舎に帰られるところのようだった。
 ちょっと先回りして、私への応援。
 MI君とSA君と松本さんが車から降りて、「パオパオさーん」と手を振ってくれていた。私一人だけへの応援。なんとぜいたくな!

 ここで荷物を預けさせてもらい、再スタート。たぶん、残り半分(10km)くらい。
 「きばって走りまっさー。待っててねー。」 

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 「ネッスル」の工場を通り過ぎ・・・。

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 紅葉のきれいな小高い山を越え・・・。

 そうそう、この手前の畑で農作業をされている方(40前後の男性)からも応援が。
 「がんばってくださーい。」
 少しはなれたところからだったのに、私ののところまでしっかり届く大きな声の応援だった。本当にありがとうございます。

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 丘の上に見えるのは、香寺町運動公園の体育館。
 松本さんは、ここまで走りにこられることが多いと前に言っておられた。

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 十字路をまっすぐ入ったところから、やや迷走。
 でも、太陽が出ていたのでとりあえず北へ。そこで中国道にぶつかったら左折(西へ)、そうすればゆめさき舎にたどり着けるはず。

 携帯電話で松本さんに連絡をしようと思ったが、携帯は預けた荷物に入れたままやった。肝心なもん持ち忘れとる。

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 工業団地の丘を越え、下っていくと中国道が。
 どうも予定していたルートより東側に出でしまったようだが、ここからは高速に沿っていけばまちがわない。

 ただ、この時点で12時半。
 先にお昼ごはん食べてくれてはったらいいんやけど、きっと心配して待ってくれてはんにゃろね。すいません。

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 福崎町から夢前町へ。
 今は市町村合併で姫路市夢前町になっているので、分かりにくいったらありゃしない。

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 ところどころにため池があったが、ここらも雨が少ない地域なのだろうか。

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 おー、やっと見えた。 
 うん? 看板きれいになったんちゃうん。

 もう、12時50分過ぎてるし。
 「すんませーん、おそなりました」と言って声をかけると、「パオパオさん、パオパオさん、・・・」と首をふりながらMI君が出てきた。
 いっしょに出てこられた女性スタッフさんが、「車と出会いませんでしたか?」
 心配した松本さんが、予定ルートを逆走して探しに行ってくださったそうだ。私はちがう道から来てしまったためにすれちがい。ほんまにほんまにすいません。

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 女性スタッフさんが松本さんに連絡してくださり、戻ってこられた松本さんとやっと再会。なんと、このときちょうど午後1時。みなさん、この時間までお昼ごはんを食べずに待っていてくださっていたのだ。

 のぼりを背負った変なオッちゃんのために、お昼ごはんがおそうなってしもうてごめんね。でもな、「平和」あってこその昼ごはんやから、それに免じて今日はかんにんしてな。(おー、我ながらむちゃくちゃな論理!)

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 私が着替え終わって、やっと昼食。
 ほんまにこんなおそうまで、よう待ってくれたもんや。これ私が逆の立場やったら、絶対に暴れてる。まちがいない!

 「MI君、パオパオさんに歓迎の言葉言おか」と、松本さん。
 「むにゃむにゃむにゃ・・・。」
 「ありがとう。」

 私は私のことを明らかに嫌がっている人以外は、みな歓迎してくれているものと思っている。そういう意味では、私のことをまったく見てくれないあの子やこの子も含めて、ここにいる全員に歓迎してもらっていると思える。
 みんなみんなありがとね。今はしゃべってくれていない子も、これからちょっとずつでもしゃべってな。


(注)まだ、続きます。

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