2019年05月06日(月)
その辺歩いてる人をつかまえて [病院]
衝撃の発言。
「その辺歩いている人をつかまえてMRI撮ったら、そんな人(頚椎狭窄症)いっぱいいますよ。痛みが出ているかどうかは別として。」
「(うっ、なんというクールな・・・。)」
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今日は、鞍馬口医療センター・整形外科。
連休中だが、今日は開院。混みごみかと思ったが、いつもの月曜とそんなに変わらなかった。
整形外科のお向かいが小児科。こここそ混みごみかと思ったら、すきすき。今や「小児科」より「ジジババ科」がいるでしょうね。需要高いでー。
予約時刻より40分ほど待たされて診察室へ。
「痛みはどうですか。」
「リリカ25mgは効きませんでした。75mgになってから痛みはましになったんですけど、まだ痛みは残ったままです。」
昨日から痛みがかなりましになった。それまでとちがうところを考えたが、久しぶりにたくさん走ったのがよかったのかなと勝手に考えていた。
「昨日からだいぶ痛みがましなんです。理由がよく分からないんですけど。」
「この薬は徐々に効いてくる薬なんで・・・。」
徐々にゆうても、飲みだして2週間、75mgになってから1週間経つのに。効くのに、そんな時間がかかるんかーい。
ここで握力測定。
左35kg、右36kg。
おー、右手握力が復活している。
「薬が効きだしているようなので、朝25mg夜75mgにしましょうか。」
「でもその薬が効いたとしても、根本は何も変わってないんですよね。」
「それはそうです。でも、その辺歩いてる人つかまえてMRI撮ったら、そんな人いっぱいいますよ。痛みが出ているかどうかは別として。手術すれば治るという単純なものじゃないんです。まずは痛みを和らげることです。」
「手術してもらえませんか」と言おうと思っていたのに、それを見透かしたようなお言葉でビックリ。それにしても、小西真奈美似医師のクールさにはしびれますなあ。
けっきょく、リリカカプセル増量で様子を見るということに。
「頚椎椎間板ヘルニアですか」とお聞きすると、「ヘルニアではなく、狭窄症です」とのこと。
ああ、まだまだ続く「首肩腕イタタタタタ・・・。」
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【今日のきく】
「出してくれー・・・。」
「きくちゃん、雨やから散歩はあと。」
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【RUN】
夜7時半、やっと雨が小降りになったので町内1kmコースへ。
2周目で雨がきつくなってきたが、濡れてもすぐに着替えられるので3周。ちょうど18分。
ちょっとだけでも走らんとね。
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2019年05月05日(日)
京都走ろう会例会〜おいしいお弁当〜 [ランニング]
今日は待ちに待った、京都走ろう会の春の親睦会。
いや、待ちに待っていたのは大人げない私だけだったかも。
「今日はビール飲まんなん」ということで、出雲路橋の会場まで往復を走って。
まー、あのお弁当のおいしかったこと。準備してくださった役員さん、どうもありがとうございました。
行きが4.9km、帰りが5.6kmで、これだけで10.5km。例会5kmと応援ラン3kmで、合計18.5km。久しぶりにぎょうさん走れましたわ。
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9時すぎ、着替えを入れたバッグを背負い自宅スタート。
左アキレス腱の具合が悪いので、ゲルカヤノで。
自宅→頼光橋→圓通寺裏→深泥池西→地下鉄・北山駅→京都府立大→出雲路橋で最短距離になるはず。
圓通寺裏の黒犬君は、今日も元気。
北山駅で3km、19分半。
出雲路橋着、4.9km、32分。
いいウォーミングアップになった。
今日は懇親会があるせいか、例会の参加者も多かった。
ただし、走るには少し暑すぎる。
今日の準備運動のリーダーは新居さん。
私は5km走ってきたせいか、いつもより体が柔らかくなっている気がした。
5月は「鯖江」「奥びわ湖」と5kmレースが続くので、今日の例会も5kmを走る。
頚椎症で右腕がうまく振れないのと、左アキレス腱の痛みがあるのとで目標タイム設定はなし。4月7日の例会の23分05秒から、大幅に遅れなければいいのだけれど。
対岸になる東側に1.4kmと3.1kmのランナー。
10kmは出雲路橋西の下スタート。
私たち5kmは、出雲路橋西の200mほど上流から。
「スタート前の写真撮りますわー」と言ったとたんに、「バーン!」
今日はこんな写真になってしまいました。
ゲルカヤノはアキレス腱炎にはやさしい。
ただしシューズ自体が重いので、「スピードを出して走る」のは無理。最初の1kmが4分半近くかかってしまった。
葵橋を下りてしばらく走ったところで中嶋さんに抜かれ、ちょっとでも付こうと思ったがむりだった。
その差は広がるばかり。北山大橋で50秒差。
「これは、ゴールは1分半の大差やな。」
4:27 4:35 4:55 4:47 4:44 でゴールは23分31秒。
ゴール先におられた中嶋さんに、「22分切った?」
「はい、21分58秒でした。」
「あー、中嶋さんの前を走っていたころがなつかしい。」
まあ、このタイムから短期間でどれだけ縮められるか。
そう思えば楽しみもある。
また、クーリングダウンを兼ねて仲間の応援に。
途中ランナーが切れたところで自撮り。
今日は暑かったので、もちろんランシャツランパンです。
賀茂川パートナーズの松村さん発見。
声をかけさせていただきました。
鴨川飛び石のところで、たくさんの子が水遊びをしていた。
気持ちよさそう。
おととい「ユリカモメウルトラ」に出ておられた中島徹さん。
「今日はもう元気になって走ってます」と言って走って行かれた。
10km最終の林さんと伴走・堂本さんを追いかけゴールまで。
途中から吉田康彦さんといっしょに。
応援ランだけで3kmほど。毎回これくらい走らなあきませんね。
出雲路橋北から南に場所を変えて、懇親会。
日かげがいっぱいあるのかなと思ったら、意外と日なただらけ。
でも湿度が低いので、日なたでもまあまあいけそう。
あるものを一つ食べてから、「あっ、写真撮るのん忘れてた。」
空いた空間を上手に埋めて、パチリ。
さて、私が一番に食べたものは何でしょうか。
こちら「日なた組」。
ゼッケン1番・佐藤光一さんの言葉。
「僕は寒いのは苦手やけど、暑いのはまあまあ大丈夫。」
こちら「日かげ組」。
意外と若手が多い。
女子は日焼けを気にしておられるのだろう。
私は350缶2本でベロベロ。
「ちゃんと家に帰れるかどうか分かりませんけど、走って帰りますわ。」
「しんどなったら、途中で寝て帰らはったらよろしいやん。」
「ほんま、ほんま。」
走り出したら、よろけずにちゃんと走れている。
こういう時に、「初めから歩きを挟む村松流ウルトラ走法」の練習をしよう。
帰りは遠回りになるが、御薗橋から京産大を経由するコースで。
御薗橋の東南にいちご直売所。「もし残っていたらええのになあ」とのぞいてみたが、売り切れ。もっと早い時間じゃないとダメみたい。残念!
京産大はお休みのため、シーンとしていた。
「京都キャロット」のパソコン前にヨメさんの姿。
もちろん、こちらには気づいていない。
ラン1km+ウォーク0.5km。
7:43 5:29
7:27 5:25
7:23 5:07
7:30 0:39
5.6km、46分46秒。キロ8分23秒。
おー、これは100kmウルトラの完走ペース(8分24秒)に近い。
この練習をもっとしたらええのかもしれん。酔ってへんときにね。
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【今日のきく】
今日は、年1回だけある寮1の24時間管理代行。
日曜日の朝帰りなど初めてかもしれないが、家に帰るときくがガバッと起き上がってきた。
そして、楽しい早朝散歩。
私は慣れない場所で、首も痛くて安眠できなかったが、きくの顔を見たら疲れも吹き飛ぶ。いつまでも元気で、「朝帰り散歩」しようねえ。
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2019年05月04日(土)
三賢ランナー [雑感]
おとついは、約2年ぶりに三賢者(?)がそろった。
私が勝手にやり投げのコーチと呼んでいるNさん。
京都走ろう会で私にどんどん迫って来てついに追い抜いた中嶋さん。
そしてこの私。
この三人を勝手に「三賢ランナー」と呼ぼう。(「おまえだけ外れとるやろう」と言われそうですが・・・。)
2年前の「香住」で入賞した三人。表彰式に呼ばれたのだが、なかなか始まらなくて、その時にけっこうお話しできて楽しかった。そのとき私は二度目の手術の直前で、「甲状腺全摘+リンパ節郭清」と言われ、かなりビビっていたころ。入賞もでき、楽しい会話もでき、心置きなく手術に臨むことができた。
久しぶりの楽しい会話・・・、楽しい会話は公開できないものが多い。
これはいいかな。
私と同じく故障の多いNさん。
「この先いつどうなるか分からないから、やりたいことは今やっておかなくてはねえ」と。私より一回り以上年下のNさんから、こんな言葉が飛び出すとは思わなかった。
もちろん、強烈な同意。賢さの差はだいぶあるのだが、以前から親近感がわいていたのは、こんな発想の持ち主だったからかも。
やりましょね、やりましょね、今しかできないことを。
ああ、長い事やっていない「やり投げ」も、もういっぺんやってみたくなった。
中嶋さんは、ある意味とらえどころのない人。
だれとでも普通にしゃべっておられる。もちろん、このヘンタイジジイ系の私にも。常に、「なんにでもいっちょかんだろう」みたいなところがあるのが頼もしい。
先日、ロケとは知らずに、火野正平を見つけて、握手してもらいに行ったそうだ。その様子が、BSの番組にバッチリ映っていたらしい。
「『火野正平は握手しただけで妊娠するらしいで』と友だちに言われました」と言って笑っておられた。
いっちょかみましたね。
ほかにも本来のランニングに関する話題など、おもしろい話をいっぱいさせてもらったんですけどねえ・・・。
またね。
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2019年05月03日(金)
第27回ユリカモメウルトラ70km [ランニング・出張販売]
今日の私の目当ては、大阪芸大4年の長山夢芽選手からサインをもらうこと。今年2月の「おきなわマラソン」で、フルマラソン沖縄県新記録を出した長山選手。北山高校1年の時から応援してきた甲斐があった。
長山選手は、ペースランナーとして21.5km走ったあと、ちゃんと私の願いを聞いてくれました。
私も走った「おきなわマラソン」のTシャツに、名前と記録を書いてもらいました。このTシャツは、私の宝にします。
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今日の眞寿美さんの目当ては、ウルトラ出場選手の体を見させてもらうこと。
声をかけやすい選手がいないかと探していると、犬つながり走友の桜井さん発見。うまい具合に(?)ふくらはぎを痛めておられてDNS。
「桜井さん、うちのヨメさん鍼灸師の資格取ったんで、見させてもらっていいですか。」
素直な桜井さんは、「そしたら、遠慮なく」と言って「京都キャロット」のテントに来てくださった。
何をどうしたのか私にはさっぱり分からないが、施術が終わったあと、「痛みがなくなって、しっかり歩けます。」
「桜井さん、そうゆうて10歩ほど歩いたら、ガクッと来たりして・・・。」
まさか、そんなことはありますまい。これで本当に痛みが取れたらいいですね。
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5時10分出発で、6時20分開場着。
ところが出店場所を変えたり、テントの支柱がサビて伸ばせなかったりして、30分ほどタイムロス。
出店準備が整ったのは7時半ころ。8時半にスタートやのに。
大阪芸術大女子駅伝部のみなさん。
毎年恒例、キロ4分半〜6分半のペースメーカーを務めてくれる。
地元の中学の吹奏楽部も盛り上げてくれる。
荷物置き場もしっかり。
貴重品は、有料預かりあり。
8時30分、約900名が一斉スタート。
キロ6分ペースのペースメーカーに、長山夢芽選手(サングラス姿)。
「ひろこちゃーん!」
「キャロットさん、ありがとう。」
中島てっちゃんの奥さま、寛子さん。
かなり前の方を走っておられましたが・・・。
「てっちゃーん、しっかり!」
「はーい。」
てっちゃんは最後尾に近いところ。
でも、今日は暑いのでこれくらいのペースで行った方がいいのかも。
「さあ、これから長い時間をどうしましょう」と思っていたら、DNSの桜井さんがお店に来てくださった。
「オッサンはこわがりが多い」はずなのに、桜井さんはだいじょうぶ。
桜井さんは痛みが取れて喜んでおられたし、ヨメさんも役に立ててよかったと言っていた。「青空鍼灸」で、ちょっと落ち着かなかったかもしれないけれど。
「ランナーズ9の会」のサワーさんがタエちゃんを連れてご来店。
「藤井さんに相談したいことがあって・・・。」
私ごときに相談してもらってだいじょうぶかしらんと思ったが、自分の分かる範囲でできるだけていねいにお答えした。それをタエちゃんはすごく喜んでくださった。(相談内容は書けません。)
キロ6分ペースに必死に食らいついているひろこちゃん。
このあたりが一番多いように見えた。
3月の「武庫川ペア」でごいっしょさせていただいたヤンクミさん。
今日は「一人で黙々と」という感じです。
ペースメーカーは、一周17.5km+南側往復4kmの21.5kmを走って任務修了。
さすが大学の駅伝部の子たちだけあって、どのペースメーカーも見事なペースで走っていた。
約束通り、長山夢芽選手がサインを書きに来てくれた。
長山選手の出た「おきなわマラソン」に私も出てたんですけど、最近ではワーストと言える4時間18分15秒ですからねえ。長山選手と1時間36分の差か・・・。
いくら恥骨骨折治療中だったとは言え情けない。もし来年同じレースに出るとしたら、長山選手2時間35分、私3時間35分くらいにならんかなあ。
吹奏楽部の引率は、指揮をされていた先生お一人だけ。こんな大人数をたいへんやわ。
部員のみなさんは、サイクリングロードをきれいに一列で帰っていった。
ありがとね。また、来年もよろしくね。
「お昼は何食べよう」と、近所をウロウロ。
しかし、このあたりは住宅街で食堂ぽいところは全然見つからなかった。
戻ってきたとき、サワーさん発見。
三郎太さんは、35kmでやめられた。初めからその予定だったらしい。
9ちゃんや尼崎の酔う太郎君も加わり、にぎやかになってきた。
今日は宴会は?
大阪芸大女子駅伝部のみなさんに、官浪理事長からお礼の言葉が。
私も、こんなんいっぺんやってみたいなあー。
ヨメさんが変なかっこうのままお買い物へ。
万代スーパーで弁当を買ってきてくれた。
ヨメさんはやっすいお弁当。
私には高いお寿司を。愛情やね。
お昼を食べていると、1位の選手がゴール。
4時間半を数秒越えただけのダントツ。
すごい!
ヤンクミさんは35kmで終了。
こちらも、最初からその予定だったみたい。
着替えられて、「京都キャロット」のテントにも顔を出してくださった。
「ますみちゃん、こちらの方がボクの愛人です。」
「何人愛人おんね。」
てっちゃん、かなりお疲れ。
ひろこちゃん、もっとお疲れかと思ったら、この元気さ。
山越さんゴール。部門2位らしい。
「4周目が落ちまくりました。このコースを、ちょっと甘く見てました。」
私も5kmだけ走ってみることにした。
シューズは底が一番分厚いゲルカヤノで。
阪急電車の下をくぐり・・・。
5kmごとの距離表示はしっかりしてあった。
2.5km地点で折り返し。約17分。
35kmでやめられたランナーが多いのか、だいぶ人がまばらな感じ。
5km、33分半。
頚椎症とアキレス腱炎なら、こんなもんでしょう。走れただけでもよかった。
走り終えられた方たちは、暑さのせいかみなさんヨレヨレで、お店をのぞこうという元気が残っている方はほとんどなかった。仕方ないですね。
そんな時あらわれし救世主。
「かわいいワンちゃん、写真撮らせてください。」
「あっ、前も撮ってもらいました。」
「ともこ・メス・10歳」
たしかに、3年前の「ユリカモメウルトラ」のブログに載ってました。
「藤井さん」と声をかけてくださる女性あり。
「沖縄で・・・」、もうこれで分かった。
「田中さん、ゆみこさんですよね。」
「はい。」
田中さんは、古くからの「京都キャロット」のお客様。
「サロマ」や「なごうら」のレース中に、田中さんの方から私を見つけて声をかけてくださっていた。
「今日は出てられたんですか。」
「いいえ、友達の応援に。家から走ってきました。」
「家からって、確か・・・。」
「ここまで40何キロですかね。」
「40何キロも走ってくるかー!」
大好きです、こういう人。
ほかにもいっぱい楽しい話(これも書けませんなあ)。
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2019年05月02日(木)
ムカデ! [雑感]
今日は、明日の「ユリカモメウルトラ」の出張販売に向けての荷物の積み込み。
店に行ったとき、ごみの片づけをしているときにムカデ発見。ティッシュでつかんで外に出そうとすると、「イテテテテ・・・。」
左手中指の第1関節の下をかまれてしまった。ハチに刺された時と同じような強烈な痛み。
時間がたつにつれて、痛みが増してきた。もう中指が曲がらない。
冷やしたらいいのかと思い流水で冷やすと、さらに耐えられない痛み。
ヨメさんがネットで調べてくれると、「温水で温めると、ムカデの毒が和らぐ」とのこと。ポットでお湯を沸かしてもらい、そのお湯に左手をつける。すると、みるみる痛みが消えていった。
中指はまだ赤いままだったが、もっと腫れてボンボンになるかもと思っていたのでよかった。
今日は「香住」で応援させてもらったNさんと、京都走ろう会の中嶋さんが鍼灸治療に来られていた。そこで、私も含めて久しぶりの三者会談。自分で言うのもなんですが、この3人はけっこう話が合う3人です。
ヨメさんは、今日は延べ4名の方に施術。クタクタに疲れているのだが、そのあとに荷物の積み込み。ほんまにご苦労さんです。
明日は朝5時ごろでかけ、8時半から5時までがレース。家に帰ってくるのは7時ごろでしょうか。長丁場ですねえ。
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2019年05月01日(水)
「誰がために憲法はある」 [映画]
◎ムービーウォーカーより
「誰がために憲法はある」
■作品情報
芸人・松元ヒロによる一人語り『憲法くん』をモチーフに制作されたドキュメンタリー。名優・渡辺美佐子が同作を新たに演じるほか、渡辺が中心となり33年間、続けられてきた原爆朗読劇に出演した女優たちが未来へ託す思いを語り、日本国憲法の原点を見つめ直す。出演は「果しなき欲望」の渡辺美佐子、「あいつと私」の高田敏江、「おもひでぽろぽろ」の寺田路恵、「黒部の太陽」の日色ともゑ。監督は「大地を受け継ぐ」の井上淳一。
■ストーリー
女優・渡辺美佐子は。初恋の人を疎開先の広島の原爆で亡くしたことを戦後35年目の1980年になって知った。そんななか、渡辺が中心メンバーとなり、鎮魂の想いを込めてベテラン女優たちと共に33年もの間、原爆朗読劇を続け、全国各地を回ってきた。渡辺をはじめ、それぞれの女優たちがこの活動を通じて抱くそれぞれの思いを語る。また、芸人・松元ヒロが20年以上、日本国憲法の大切さを伝えるためユーモラスに演じ続けている一人語り『憲法くん』を、渡辺美佐子が新たに演じる。
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5月1日に、新天皇即位日をぶつけるとはねえ。
「メーデーつぶしか」と思ったが、今は5月1日にメーデーのデモをしている労組も少ないんやてねえ。どうなっとるんじゃ。
今日水曜は、本来なら寮の管理代行のバイト日。しかし、今週は「土曜に来てもらいたい」と言われ、思いがけない休日に。
「久しぶりの夫婦デートかなあ」と思ったら、ヨメさんは京都に出てきた親友とランチに行くとのこと。
「そらしゃーない」。
ということで、私は一人で映画を見に行くことにした。
久しぶりの「京都シネマ」。
会社更生法適用で大変だったみたいだが、やっと落ち着いて「更生」に向かっているようだ。
この映画の出演者。
渡辺美佐子・86歳
高田敏江・84歳
寺田路恵・76歳
大原ますみ・76歳
岩本多代・79歳
日色ともゑ・77歳
長内美那子・80歳
柳川慶子・83歳
山口果林・71歳
大橋芳枝・78歳
日本の名だたる女優がずらずら・・・。しかし、みなさんすっかりおばあさんになっておられた。中でも、あんなにキラキラしていた山口果林さんが、71のおばあさんなんて・・・。
いやいや、注目すべきはそこではなく。
戦争と平和、日本国憲法の成り立ちを語り継ぐ人たちがどんどん高齢化し、いずれ一人もいなくなってしまうという大問題。この「原爆朗読劇」も、今年で終わってしまうらしい。
私が一番心に残った言葉は・・・。
大原ますみさん、「こういうこと(原爆朗読劇)をしていると、すぐ『左』と言われるんですね。当たり前に普通のことをしているだけなのに・・・。」
ほんと、戦争反対に右も左もあるものかと思う。
時間がない。もうある程度分かっている人達への働きかけは不要。今こそ、「ネトウヨ」と呼ばれいてる人たちへの働きかけが重要でしょう。
前から言ってますが、私たち一般人と右翼との連帯がない限り真の平和は実現しない。
どうしたらいいかは私にもよく分からないが、まずは「ネトウヨ」との粘り強い対話が必要でしょう。たぶんあの人たちは、今までまともに話を聞いてもらえなかった人たちだと思うので。
「誰がために憲法はある」、それは右も左も関係なくすべての人のためにある。
私のそばに、さびしい「ネトウヨ」はおらんかえー。
63のええ加減なジジイでよかったら、なんぼでも話を聞いたげるでー。
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【追加】
ついさっき(5月2日午前11時)、「うーむ」とうなる記事を見つけた。
「沖縄スパイ戦史」や「標的の村」の映画監督と知られる沖縄在住のジャーナリスト・三上智恵さんのfacebookより。
◇ ◇ ◇
令和婚、令和ベビー、画面を占拠する皇室行事。異常な日々が続く。勾玉と剣と鏡の継承をもって天皇に特段の霊威を付与する習わしをありがたく「報道」するメディアと、言祝ぐ大衆の中から政教分離の原則は揺らいでいないのか?という問いさえ聞こえてこない。
「新しい時代」が来る。本当に?「平成の垢はみんな落としました!」と浴場で叫ぶ御仁。元号が変わっただけで、平成の垢なんて落とせてませんから!何もよくなってませんから!とテレビに向かって思わず叫ぶと息子が言った。
「こだわりすぎなんだよ。みんなが前向きに盛り上がろうとしてる時に、なんでいつも反対とかブレーキかけるの?」
沖縄で育った25歳に、そんな認識でいられたらたまらない。
「じゃあ、天皇制バンザイで無批判に盛り上がるだけでこの国は良くなるとでも思ってるわけ?」
「そうは言ってないけど、平成天皇はいろいろ努力したでしょ。ありがとう、お疲れさま、と言う気持ちを持つことは悪くないんじゃない?なんでも反対だよね?過激派?」
たぶん、息子は大勢派で、自分も多くの意見を代表していると、常識的に当たってることを言ってる自負もあるのだろう。多くの「政治的に偏ってない」を標榜する人々は、息子の意見に違和感を持たないだろう。
でも「せっかく」人々が「心を一つにして」同じ流れの中で盛り上がろうとしている時に、異なる意見や違和感を口にしたら眉をひそめられる、異端視される、過激派とレッテルを貼られて排除される。これこそ天皇制を最大限に利用して軍国主義社会を築き上げ、迎合し思考を怠った以外には大して罪もない大勢の国民を死に追いやった.あの「時代の空気」そのものではないか。
その結果、他府県の何倍もの地獄を味わい、他府県が忘れた頃になっても負担と苦しみを背負わされ続けてる沖縄で、一つも子孫のためにならなかった、と死してなお呻き声を上げ続けているおびただしい人々の血を吸ったこの島の大地にその両手と両膝を這わせて、立って、歩くことを覚えたあなたが、なぜ戦争をもたらした正体に、社会の膿を大衆の歓喜と熱狂にくるんでぶくぶくと権力を太らせていくシステムにまだ気づかないのか。この島で戦争と平和の何を学んできたのか。どんな育てられ方をしたのか、親の顔が見たい。
とここまで書いて討ち死に。
今羽田に着いて、降りたら土産物店に思わず目を背けた。令和まんじゅう、令和Tシャツ。なんて薄っぺらい国民性。勝手にしろ、と言いたいところだが、でも異端と言われようが過激派とレッテル貼りされようが、おかしいことはおかしいと言い続けなければ誰かに気づいてもらうチャンスすら捨てることになる。
荻上チキさんもラジオで言っていた。水を差す、と嫌がられても、この状況には冷水をぶっかけるしかないと。
違う視点や異なった意見に耳を傾けたり考え直したりするより、盛り下がるヤツ、とみんな排除する方が楽だ。団結力が増したようで気持ちいいし、スッとする。でもそこがキモなんだ、わかってくれ、息子よ。
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