パオパオだより

2011年03月18日(金)

評価 [雑感]

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 まさかの3日続きの雪。
 今日は高校の終業式。成績発表の日でもある。

 人間が人間を評価する?
 ちょっと無茶がある。

 かくいう私も、過去に12年間も小学生の成績評価をしていた。あな恐ろしや。
 私はデータ集めやデータ分析が大好きだったが、今から思えばそれらはすべてひとりよがりなもの。私に評価されてしまったみなさん、ごめんなさい。

 真樹は、沖縄効果か社会が「4」に。よかった、よかった。
 勉強って、こんなもんですね。興味関心のあることは、何も言わなくても勉強するし身にもついていく。これを「4」と評価していただいたのは本当によかった。
 こんなふうに、大学でも勉強したいということが見つかればいいのにね。

 東日本大震災発生後、一般人の中に「にわか評論家」のような人が気持ち悪いくらい増えている。
 「被災地・被災者のために○○をしよう、○○をやめよう」。
 そんなこと急に言われいても・・・。
 一番大事なのは、「今までどおりに自分自身の心と体を保つこと」だと思うんですが・・・。まずはそこから。人の評価は気にせずに。
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【何を今さら5km20分切りメモ】

 震災後、「京都キャロット」の通販のご注文が激減。当たり前だが。
 雑用係の私の雑用もなくなってしまった。

 仕事がないので5時前から宝ヶ池へ。
 今日は5kmのタイムトライアルをしよう。

 まずは2周3kmのウォーミングアップ。8分04秒、7分56秒で16分01秒。

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 あれは・・・、昨日の・・・。

 「すいませーん、モコとウィルですよね。」
 「あっ、はい。」
 「いやー2日連続で会えるとは思ってませんでしたわ。昨日、ダンナさんが・・・。」
 「あー、写真撮ってもらったって言ってましたわ。」
 「ほんまにかわいいワンちゃんで。ダンナさんがゆってはりましたけど、野良犬やったって・・・。」
 「そうなんですよ。ウィルは友だちの家に迷い込んできて、モコは子犬3びきで山に捨てられてたんです。」
 「そうなんですかー。ウィルちゃん、モコちゃん、よかったなあ。いや、昨日はウーってうなってたのに、今日は全然。ちょっとは覚えてくれてんのですかねえ。」
 「そうかもしれませんね。」
 「ウィルちゃんは猟犬みたいなカッコいい顔してますやん。」
 「顔はねえ・・・。でもこわがりなんですよ。」
 「また1枚写真撮らせてもらっていいですか。」
 「はい、ありがとうございます。」

 今日もいいタイミングでかわいいワンちゃんに会えた。
 それ行け、5kmタイムトライアル。

 1km  4分01秒
 2km  8分22秒(4分20秒)
 3km 12分46秒(4分23秒) 
 4km 17分03秒(4分17秒)
 5km 21分17秒(4分13秒)

 3km通過が、昨日の3kmより3秒だけだが速く行けたのがよかった。
 これでトラック5000m20分切りは・・・、ビミョー!

 最後に反対まわり2kmジョグ、13分23秒。今日の合計ちょうど10km。
 今日は、ソックスもシューズもはき替え、ランパンまではいたんやけど・・・、もひとつやったかな。

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2011年03月17日(木)

高石ともや・てるえご夫妻 [私の好きな人]

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 ついに・・・。

 今日、高石ともやさんからお葉書をいただいた。いつもどおりの筆書きで。(高石ともやさんは、パソコンを使っておられるのに、ランニング用品のご注文もいつも筆書きでFAXから。)

 1週間ほど前から、私のブログのリンク元に「高石てるえ」検索というのが増えていた。
 「あー、これは覚悟しておかなくては」と思っていた。

 お葉書の裏には、てるえさんの悲しいお知らせが記されていた。しかし、そのお知らせは悲しいことなのだが、高石さんのご家族が今までずっと一つで、この先もそうだろうと思わせてくれる内容だった。「誇り高きご家族」です。うらやましい。

 大変な時なのに、「どうぞ御一家仲のよい春を!」と。
 私がお会いするたびに、「うちは毎日離婚の危機」と言っているのを心配してくださっているのでしょうか。ほかの方は皆じょうだんとしか受け取っておられいないのに、高石ともやさんは本気で心配してくださっていたのかも・・・。
 今は全然ですが、うちも高石さんのところのように信頼しあう夫婦をめざしたいです。

 今年の「みかた残酷マラソン」は、「1回走ってみたい」と言っていたヨメさんに譲ろうかと思っていましたが、やっぱり走りたい。今年は、高石てるえさんのことを考えながら・・・。

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【なにを今さら5km20分切りメモ】

 夕方6時過ぎ、宝ヶ池へ。
 「今日はタイムトライアル。ソックスはき替え、シューズもいっちゃん軽いヤツにはき替えようっと・・・。」
 と思った瞬間、ケイタイにメール着信音。
 「あら、ちいちゃんやん。おとといの続きかな・・・。」(もちろん、内容は非公開)

 私にしてはすばやく返信。
 「今から、走るでー。  今、宝ヶ池。私でよかったら、なんぼでも話聞くでー。役に立つとは思えんけど・・・。ほなら、走ってくるわ。」

 もうめんどくさくなって、ソックスもシューズもそのまま。服装もジャージの上下やし。これでタイムトライアルはあかんやろな。

 走り出したら突然の大雪。途中で目が開けられんくらい。
 「ちいちゃん、雪ふらしてる? 『練習無理ないようにしてください』って書いてくれてたけど、私が無理なんか絶対せえへんええかげんな人間やってよう知ってるくせに・・・。お愛想までゆえるようになったか。成長したなあ」とか思いながら・・・。

 最初の2周3kmは、ウォーミングアップ。7分21秒、10分04秒で17分25秒。
 さあー、3kmタイムトライアル。服装むちゃくちゃ、地面もぐちゃぐちゃ、日が暮れて足元よう見えん。この条件なら13分切れたら上出来か。

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 おーっと、かわいいワンちゃん2頭立て。
 こら、写真撮らせてもらわんなん。わざわざ車までカメラ取りに行きましたがなー。

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 「すんませーん、ワンちゃんの写真撮らせてください。」
 「はいはい。」
 「かわいいワンちゃんですね。」
 「両方もらいましてん。野良ですわ。」
 「そうですかー、さわらせてもうてもいいですか。」
 「はい、だいじょうぶです。犬、こうてはるんですか。」
 「そうですねん、雑種ですけど・・・。」

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 「モコ・メス・2歳」

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 「ウィル・オス・10歳」

 よっしゃー、めちゃくちゃ走る気が湧いてきたぞー。お犬様様、お犬様様。
 6分20秒、6分29秒で12分49秒。すばらしい(自画自賛)。これは、トラック3000m12分切りまちがいなし。

 ダウン2周3km。10分58秒、9分58秒で20分56秒。これで、今日は合計9km。
 でも、薄暗がりで足首ぐねってちょっといたいんですけど・・・。やっぱり明るいうちに走らんとあかんね。 

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2011年03月16日(水)

雲ヶ畑中学校卒業式・続き [学校]

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 雲ヶ畑中学校最後の卒業生の2人は、真樹の高校とはちがう高校に進学する。真樹も、これからはもう雲ヶ畑に行くことはほとんどなくなるかもしれない。でも、この先もずうっと真樹と仲良くしてやってね。
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【何を今さら5km20分切りメモ】

 今日は朝から雪が降ったりやんだり。昨日はポカポカ陽気で最高気温は19℃。ところが、今日の最高気温の予想は7℃。体がおかしくなるほど寒い。

 夕方6時過ぎ、雪が降る中、いつもの5kmコースへ。雪対策に、ウィンドブレーカー上下、キャップ、グローブも身に着けて。ゆっくり目に走ったので、暑くはならなかった。
 26分19秒(12分46秒+13分32秒)。

 これだけで終わるわけにはなー・・・。
 今週末には名古屋まで遠征し、トラックの3000mと5000mに挑戦。走るからにはいいタイムをたたき出したい。

 1kmスロージョグをはさんで、 今日は久しぶりに「300m上り坂ダッシュ」を1本、75秒。もうちょっとやりたかったけど、ここはぐっとしんぼうして明日に。

 最後にまた1kmスロージョグをプラスして、今日の合計7.6km。
 明日はタイムトライアルしょうっと。

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2011年03月15日(火)

雲ヶ畑中学校卒業式 [学校]

◎京都新聞3月15日夕刊

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述べ卒業の言葉をる雲ケ畑中の卒業生 (15日午前10時50分、京都市北区・雲ケ畑小中学校)

 「京滋の中学校で卒業式」

 京都府内や滋賀県内の多くの中学校で15日、卒業式が行われた。今春から休校になる京都市北区の雲ケ畑中では、卒業生2人がともに学んできた小学生や保護者、地域の人に見守られ、学舎を巣立った。

 府内の公立中学校ではこの春、約2万200人が卒業する。式は11日から始まり、この日は京都市や向日市、長岡京市、福知山市、舞鶴市などの115校で行われた。県内では一部を除く93校で卒業式があった。

 少子化から休校する雲ケ畑中では、生徒は卒業する2人だけ。式には同じ校舎で過ごした雲ケ畑小の全校児童5人も出席した。

 坂本滋校長から卒業証書を受け取った高橋真美さんと波多野里菜さんは「(高校で)何十人のクラスで学ぶことに不安もあるが、雲ケ畑中で培ったことを心の支えに自分の足で生きていく」と力強く応えた。
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 ひゃー、新聞には惜しいところで真樹の姿が切れとったのに、京都新聞のホームページの写真ではすべり込みセーフで写ってるやん。右端ぎりぎりに。
 これは、明日、真樹にゆうたらんなん。喜びよんでー。

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 かわいいかわいい2人の後輩から「まきちゃん、まきちゃん」と慕ってもらって、真樹もまんざらでもなさそう。
 この雲ヶ畑中最後の卒業生となる2人といっしょに学んだ直近の先輩たちが、ほとんど来ていなかった。そのため、中3の1年間だけいっしょだった真樹が、まるで先輩代表かのような状態だったらしい。式が終わった後も、この3人でずっとおしゃべりをし続けていた。

 その姿を見ながらあらためて思った。いろいろとご迷惑をおかけしたが、中3の1年間は本当にいい学校にお世話になった。

 その中学校が、この3月で休校となる。また、併設されている小学校も1年後の来年3月末には休校になるそうだ。
 真樹は、小学校卒業とともに母校をなくし(別所小学校閉校)、昨年卒業した中学校もこれでなくなるということになる(雲ヶ畑中学校休校)。なんともやりきれない気持ち。
 すごく仲のよかった1年後輩の2人の卒業を見届けることが、自分なりの役目だと思って今日は出かけてきたのかもしれない。

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 学校に着いたのは、卒業式が始まる10時の7、8分前。
 もうみなさん講堂に入られていたようで、外はひっそりしていた。
 真樹は、「一人でよう入らんわー、どうしょー」と言っていたが、そこに地域の方がちょうど式に出席しようとしてやってこられた。真樹はそのご夫婦といっしょに講堂へ。私は初めから式には出席するつもりはなかったので、そのあたりを散歩でもしようかと思っていた。

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 雲ヶ畑中学校に併設されている雲ヶ畑小学校は、私の小学校教師としての最後の赴任地。私が32歳から35歳までの3年間お世話になった学校である。 

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 あれからちょうど20年。
 学校も地域の様子も、あのころとほとんど変ってはいない。

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 学校で変ったものといえば、校門横にある石碑くらいだろうか。「ハロー 畑の子」という歌の歌詞が書かれたものだった。

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 校門前の掲示板には学校だよりが。
 休校の後の学校がどう扱われていくのか、休校による地域への影響はどうなのかなど、不安は次々とわきあがってくるだろう。
 私や私の子どもたちの母校がなくなってしまった地域を見ても、その先は決して明るくはないことは確かだと思う。

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 校庭でボーとしていると、郵便配達員さんが。
 「あれっ、藤井さん、何でこちらに?」
 「いや、扇田さんこそ・・・。ここら、配達してはるんですか。」

 扇田さんは、「京都キャロット」の通販の荷物の出荷で利用しているゆうパックの集荷係さん。いつも夕方6時に来ていただいているのだが、午前中は雲ヶ畑や真弓などを配達で回っておられるそうだ。

 「実は、うちの娘、去年この中学校卒業しましてん。」
 「えっ! そうなんですか。」
 「中3の1年間だけなんですけど、ここにお世話になったんですわ。」
 「ということは、男の子と女の子が一人ずついた学年ですね。」
 「いやー、よう知ってはりますやん。そこに寄せてもうたんですわ。」
 
 お互いにひょんなところで顔を会わせたので、そこからけっこう長い立ち話になった。

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 11時をだいぶ過ぎて、式が終わり中の人たちがが出てこられた。
 その中になつかしい顔。私の最後の教え子・ちいちゃんのお父さん。
 「藤井先生、お久しぶりです。」
 「いや、こちらこそ。」
 「お父さん、もう退職されたんでしたっけ。」 
 「いえいえ、まだ1年あります。」
 「あっ、すんません。意外と若かったんや。」
 「はは」と、なつかしいかわいい笑顔。
 実は私はこのとき、ちいちゃんのお父さんの髪の毛がふさふさなのにショックを受けていた。20年前に見ていたあの柔らかそうだった髪の毛なら、きっとズボッといっているにちがいないと予想していたのに・・・。

 「ちいちゃん、元気にしてはりますよね。」
 「・・・、まあどうにかこうにか・・・。」
 
 少し間があってこたえられたのが少し気になった。
 そのあと、ちいちゃんにメール。

 「今、雲ヶ畑中学校の卒業式に来ています。さっき、ちいちゃんのお父さんとちょっとしゃべりました。お父さん、はげてへんね。予想がはずれた。」

 この私のお気楽なメールに対するちいちゃんからの返事は夕方に来た。その内容はもちろん非公開。
 私にとってはかなりショックな内容も含まれているメールだったが、ちいちゃんはしっかり生きている。私の「5km20分切りメモ」を楽しみに見てくれているらしい。いろいろと大変やのに、ありがとね。

 私はいつもいつもヨメさんから言われている。
 「何の苦労もせんとのうのうと生きてるのは、世の中でアンタだけ。みんなそれぞれ大変なことを背負ったり乗り越えたりして生きて行っているのに・・・。」
 ああ、ほんまにその通り。
 卒業式の話が変な方向に行ってしまったが、私の大事な大事な最後の教え子のことを思う一日にもなりました。

(注) 卒業式のことについては、明日に続きます。
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【何を今さら5km20分切りメモ】

 日曜から体が重く、月曜は完全休養。
 今日も雨がパラつているし、よっほど走るのはやめようかと思ったが・・・。ちいちゃんが「楽しみにしてる」って言うもんで・・・。

 夜7時より、最近では最短の3km。北稜高校の先の緑の農具小屋のあるところを往復。
 17分06秒。これでもけっこうしんどかった。

 まあ、今日はこれくらいでかんにんしたろ(???)。

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2011年03月14日(月)

能登和倉万葉の里マラソン2011・続き [ランニング・出張販売]

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 夜、こわい夢をいっぱい見た。ぐっすりとは眠れていない。それは、テレビで被災地のすざましい光景をくり返し見たせいだと思う。

 七尾駅前の「さたみや旅館」さんを出たのは5時半過ぎ。会場に着いたのは6時だったが、出店テントは7時にならないと立ててはいけないということだった。約1時間待ちぼうけ。

 受付に行くと、受付横で中学生の女の子が黄色いリボンを配っていた。「被災地復興を願って身につけて走ってください。」
 どうせなら、ここに募金箱も設置されていればよかったのに。それらしきものは見当たらなかった。(このだいぶあと、カキの会場で募金箱を見つけたので少しだけ募金をさせてもらった。)

 9時半ごろ、フルのスタートに向かう三宅文彦さんとすれちがった。三宅さんは、先週の篠山マラソンを走られたばかり。2週連続フルはきついと思うけど、今日もいつもの満面の笑みでスタートに向かわれた。

 金沢市のレストラン「カーサミア」の能登谷さんご夫妻も。フルに出られるご主人の目標は、4時間を大幅に切ること。タイミングが合えば、応援に行きたい。(能登谷さんとは2年前のこの大会のレース中に知り合った。「犬を捨てるな!」と書かれたTシャツで走っておられた。)

 10時ちょうど、フルがスタート。申込者の数から見ると、実際の参加者はかなりへったらしい。それでもフルの参加者は多く、私はスタート地点から500mほど先で待ち構えていたのだが、三宅さんも能登谷さんも見つけることはできなかった。

 このスタートを見届けてからウォーミングアップへ。会場周辺を約3km。睡眠不足のせいか体が重い。流し200×1本+100×6本。そのあと、ゆっくりゆっくり1km。

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 うちの出店テントの前を通ってスタート地点に向かおうとすると、商品がいっぱい風で飛ばされていた。それらを急いで元に戻してスタート地点へ。

 アナウンスでも、「行きがきつい向かい風、帰りは楽な追い風」のようなことを言っていた。いやいや、それでも距離の短いレースでは初めからどんどん突っ込んでいかなくては。そう思い、最前列近くに並んだ。まわりは七尾高校陸上部。
 「ついていくでー。」

 11時10分、10kmの部がスタート。
 スタートから3kmまでは順調。4分00、4分06、4分08。
 しかし、3km過ぎから右に曲がると強烈な向かい風。4分32、4分40。
 折り返しで、21分28秒。

 さて、後半の巻き返し。4分15、4分13。まあまあ。
 ところが、7km手前で左に曲がるとまた向かい風。7〜8の1kmが4分29。
 くっそー、せめて最後の2kmねばろうぜ。4分18、3分57。
 ゴールは、42分41秒(後半21分13秒)。

 目標の41分台には遠く及ばず。でも、向かい風がなかったらもう少しは迫れたかも・・・。

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 今日は新しいウェアのデビュー。
 着心地はよかったが、ちょっと足が短く見えるかも・・・。

 フル40km地点のエイドに、「さたみや旅館」のご主人がおられるとのことだったので、行きも帰りもさがしてみたが見つけられなかった。「さたみやさーん、さたみやさーん」と言いながら走ったのだが。
 しかし、そのだいぶあと、私のいない時にご主人がうちのテンに来てくださったらしい。ヨメさんの話によると、「さたみや」さんのご主人は、私を見つけてくださっていたようだ。応援ありがとうございました。

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 かわいいワンちゃん発見!
 さっそく写真を。

 「うえ様・メス・9歳」
 足の手術をしたばかりなので、手製エリザベスをしていた。

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 そろそろ能登谷さんがゴールしそうな時間。
 ゴール付近は混雑していたので、ゴール手前500mのあたりまで足を伸ばした。ここは、建物の間から七尾湾が見える。遠くには能登島大橋も見えていた。

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 この近くの橋の上で、ランナーに向かってずっと声をかけておられた方があった。
 「写真撮らせてもらっていいですか」とお聞きすると、「オッケーです。」
 走っていると、こんな応援がうれしいんですよね。

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 何かのモニュメントのようなところの前も走る。

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 「ラブ注入」ならぬ「ファイト注入」。

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 ゴールはこんな感じ。
 私も、2年前の第1回大会でここを晴れがましい気持ちで走らせてもらった。

 4時間をだいぶ過ぎても能登谷さんの姿は見えず。ひょっとしたら見過ごしたかも知れないと思い、いったん店に戻ることにした。
 このあたりをうろうろしたのがクーリングダウン代わり1kmとして、今日は合計16km。

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 そのちょっとあと、能登谷さんが「全然ダメでしたー」と照れくさそうに笑いながら帰ってこられた。そばにはかわいい奥様とかわいいワンちゃんを連れて。
 ワンちゃんの名はオッティー。ほかの3びきは車に待たせてあるそうだ。お出かけの時は、こんなふうにいつもみんないっしょらしい。

 うちも、子連れ犬連れ出張販売で有名だったんですけど・・・。

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 今回の「京都キャロット」の売り上げは過去最低。今年は出店料がドンとはね上がってしまったため、大幅な赤字になってしまった。
 それでも、「京都キャロットの大ファン」と言ってくださる方もおられることだし・・・。うちの出店を楽しみにして待ってくださっている方がおられる限り、これからもがんばって出かけて行こうと思っています。 

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2011年03月13日(日)

能登和倉万葉の里マラソン2011 [ランニング・出張販売]

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 「この時期にマラソン大会に参加させてもらった私の考え」

 心情を強制して、そこから生まれるものは?

 死者・行方不明者が数万人になろうとしている東日本大震災。「能登和倉マラソン」は、その発生の2日後に行われた。
 「名古屋国際女子マラソン」を初め、全国各地で予定されていたマラソン大会が中止された。「能登和倉マラソン」についても、ぎりぎりまで開催か中止かの議論がなされたようである。

 直接被害を受けた地域以外の住民にできることはなんだろう。マラソン大会を中止して、被災地のために具体的に何かができるのであればそれも一つの考えである。でも、とっさにそんな判断をするのは極めてむずかしい。

 この時期にマラソン大会に参加している人を批判する人は、少し勘ちがいされているのかも知れない。「ランナーは、自分のことだけしか考えないわがままな人たちだ」とか?

 もちろん、この私も一番には「走るのが楽しい」から走っている。でも、最近は大会中に道端で応援してくださる人たちの表情がよく見られるようになった。
 いなかのほうの大会ほど、お年寄りの応援が多い。中には車イスで、ほとんど動けないような体の不自由なご老人もおられる。しかし、そのお年寄りたちが私たちを応援してくださる表情は、皆生き生きとしたものに見える。その応援の日を待ちに待ったかのように。

 大会を中止するということは、この1年に1回の応援の機会もなくすことでもある。
 私がマラソン大会で一番うれしかった応援の言葉は、お年寄りから言われた言葉「また来年も来てくださいね」。

 「この非常事態に浮かれている場合か」とおっしゃる方には聞いてみたい。「自粛自粛と心情を強制して、そこから生まれるものは何?」
 全国民が黙ってじっとしていれば、震災から復興できるのでしょうか。私はそうは思いません。

 極めて個人的な話になり恐縮ですが・・・。
 私の中学時代の同級生・Y君のこと。彼は運動がほとんどできなかった。それでもいなかの小さな中学校だったので、本人の意思に関係なく強制的に野球部のメンバーに入れられた。当然のことながら、練習すらまともにできないような状態でで3年間過ごした。
 こんな書き方をすると、私がいかにも野球がうまかったように聞こえるがとんでもない。ただ人数あわせに、何とかぎりぎりレギュラーの9人に入れてもらっていただけのことである。
 そんな私は、私よりずっと体格のいいY君のことをいじめるようなことはしなかったと思う。ただ、確実にないがしろにはしていた。そのことが、中学を卒業した後もずっとずっと気になっていた。

 それから約35年後、私らがもう50代になった時。私たちの出身中学校が閉校になることになり、当時PTAの役員だった私はY君に会いに行った。
 「○○ちゃん、ずっとずっと気にしてたことなんやけど・・・。○○ちゃんなあ、野球とか陸上とか全然でけへんのに、いやな顔一つせんとボクらに付いて来てくれてたやん。あれって、かなんことなかったんかなあって・・・。」
 「なにゆうとんねん。おもしろかったって。自分がでけへんことを、みんなが一生懸命やってくれてるんやとおもて見とったわいな。見てるだけでもけっこうワクワクしておもろかったで。」
 「そっか・・・。」
 そんな気持ちでボクらのこと見てくれとったんかー。それを聞いてほっとして、ちょっと泣けてきた。

 そうなんや。
 「こんなたいへんな時に、なにをへらへら走っとんねー!」という人も一部はおられるかもしれない。でも、「元気に走っている姿を見ているだけでうれしいです。また来年も来てくださいねー」と言ってくださる方もたくさんおられる。私は走りながら、自分の目でそういう人をいっぱい見つけられた。

 どのようなときにも、批判的な意見は必ず出てくる。それが今後に生かされる建設的な意見であればよいのだが、私から見れば感情的な意見であることが多いように思う。しっかりと自分の目で見た自分の体験から出てきた批判であるのなら、論理的に根拠のある批判にしてほしい。もちろん、ちゃんと実名を出して。

 以上、私・藤井廣司の考えです。

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