2011年03月20日(日)
第33回中・長距離記録会 [ランニング]
そらくーん、おかあさーん。写真載せさせてもらいましたよー。
5km20分切ると決めた日から、はや3ヶ月。
ロード5kmは不確定な要素が多すぎる。それならトラックの5000mに挑戦、ということで名古屋遠征。
ここは瑞穂北陸上競技場。名古屋国際女子マラソンが行われるはずだった瑞穂陸上競技場はすぐお隣り。新名神のおかげで、うちから2時間ほどで来れた。
昨日、大会事務局に電話した。
「受付に震災復興の募金箱を置いてください。」
「もう、用意してあります。」
「能登和倉マラソン」では、76万円あまりの募金が集まった。参加者全員が100円以上募金した計算になる。この大会は参加者100名ほどなので、目標は・・・。
私も少しだけ入れさせてもらった。走るのが好きな人の所に届けばうれしいんですけど。
せっかく名古屋まで行くのだからと、5000mだけでなく3000mも申し込んだ。10時から3000m、午後1時半から5000m。
今日は新しいランシャツのデビュー。
背中はほとんどメッシュなので「京都キャロット」のプリントが入れられなかった。仕方がないので、おしりあたりに来る部分に小さく「京都キャロット」と入れた。陸上競技大会ではランシャツをパンツに入れなくてはいけないのだが、そのへんは公認大会ではないのでセーフ。
3000mのスタート付近に待機していると、ニコニコしたまだあどけない男の子がこっちに向かって歩いてきた。
「ぼく、何年生?」
「3年。」
「そっかー、3000走るんや。おっちゃんは、負けへんでー。」
その子の後ろには、いかにも走れそうなスタイルのお母さんが付き添ってられた。
「お母さんですか。お子さん3年生やのにすごいですね。走るのを嫌がったりしませんか。」
「それはないですね。走るのはすごく好きなんですよ。」
「いやー、それは何より。」
3000mは11名。
私は昨日長居の練習で12分を切っていたので、まあまあ余裕だった。
最初の400mが1分24秒。これは速すぎるとも思ったが、行ってまえー。そのあとは1分34〜39秒で安定。
1000m 3分46秒
2000m 7分51秒(4分05秒)
3000m 11分55秒(4分04秒)
最後もアップアップとならず、いい感じでゴールすることができた。よかった。
しかし、ここで事件発生。
私を1周抜いたランナーが2人いたのだが、大会役員さんの不手際でゴール後もう1周走らされるはめに。つまり、3番手を走っていたランナーがトップでゴールしたことになってしまった。
2人のランナーはおとなしそうな青年だったので、私が役員さんに抗議しに行った。話してみると、完全に勘ちがいをされていたようだ。でも、7周半を数えまちがえるなんて・・・。12周半(5000m)や25周(10000m)、だいじょうぶなんでしょうか。
そんなこんなでごちゃごちゃしており、小3君の力走を写真に撮るのを忘れていた。気がついた時は残り100m。あわててカメラを取りに行き追いかけたが、時すでに遅し。最後の100mもしっかりきっちり走っていた。
「13分42秒、小3やのに立派なもんや。」
そのあとお母さんとダウンしていたので、追いかけてパチリ。小3君のお名前は「宙」と書いて「そら」君。
また、どこかでお会いしましょう。(そのときは、もう私が負けてしまうかも・・・。)
さて、事件の顛末ですが・・・。
1位2位でゴールした2人は、2人ともゴールタイムをとっていなかった。そらそうや。「記録会」やから、自分で記録をとる必要はない。
大会役員さんのほうも、全て手動計時でラップタイムもとっておられなかったので2人のゴールタイムは闇の中。なななんと、最終的に2人のタイムは「推定」ということで落ち着いてしまった。なななんと・・・。
ここから、さらに事件が・・・。
私は全体の6番目にゴールしたのだが、ゴールタイムは自分でしっかりとっていた。電光掲示板でも確かめてゴールしたので、「11分55秒」はまちがいない。ところが、張り出された記録は「12分01秒」。
「えー! 12分超えになっとるがなー。」
なんぼなんでも6秒もちがうはずがない。その旨申し出ると、あっさりと書きなおされた。
そのほかの人にも、一人一人ゴールタイムを確認されていた。これは、どえらい「記録会」だ。
そのときは腹が立ってしょうがなかったが、ちょっと考えなおしてみた。役員さん5名で、受付から召集、スタート、周回カウント、計時、記録発表・・・。無理です。
一つ提案。参加ランナーの中で時間が空いている人が、できることを手伝ったらどうでしょう。周回カウントなら誰でもできそう。
もし私が来年も来れそうだったら、一番大変な10000mの周回カウントを手伝います。(私はトラックの10000mは走りませんから。)
まだ11時だったが、早い昼食。
近くの「チロル」という喫茶店。
ランチタイムは「11時半〜」となっていたが、お願いしたらOKだった。午後の5000mの前に、しっかり腹ごしらえをしておかなくては。
陸上競技場に戻ると、修正された3000mの記録表がはり出されていた。
これで満足してたらあかんね。本命の5000mをしっかり走らなければ。
さあ・・・。
(注)まだ、続きます。
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2011年03月19日(土)
第3回学連競技会 [陸上競技]
今日は長居へ。
関西学連の競技会。
2月27日「宇治川マラソン」で復活したかに見えた廉だったが、その後またヒザ付近の傷みが発生。本日5000mにエントリーしていたが、ずいぶん前に棄権を決めていた。残念。
長居はかわいいネコちゃんやワンちゃんに会えるので、それだけでも出かける値打ちがある。
廉は自分が走れない分、出場している仲間の応援をしっかりするらしい。
以下、女子1500mに出場した京都府立大学の三須選手と庵原選手の力走。
明日トラックのレースに出場する私にも、二人の力走はいい刺激になりました。
さあ、今度は自分の練習・・・、と思ったらかわいいネコちゃんが。
「グールグールグル・・・」
まず駐車場からスタート起点まで1.6kmアップ。9分くらい。
本当は5kmタイムトライアルをしたかったのだが、体が重く3kmに。
3分53秒、4分00秒、4分05秒で何とか11分58秒。
2.2kmくらいからまともに向かい風になり、12分切りは無理かーと思ったが、ようねばった。
これで明日のトラック3000m11分台もーらい。でも5000mがねえ・・・。
きれいな梅林で写真を撮り、1.8kmダウン。12分くらい。
これで、今日は合計6.4km。
反対まわりでダウンをしていたら、なんとRさん。うちの取引メーカーの元営業担当さん。2月13日に大会でお会いして以来。ご縁がありますね。
何度来ても思う。長居はいい。走りやすい。それでRさんも、ご自宅からは遠いのにここまで練習に来られているんでしょうね。
京都にもこんな公園がほしい。
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お昼に長居を出て、家により真樹を乗せる。
鞍馬を越え、花背峠を越え、うちのいなかの自宅も越えて、「花背小中学校」へ(花背大布施町)。
「卒業生を祝う合宿(?)」があるらい。
この新校舎を見るのは、真樹も私も初めて。
「新・宝の持ち腐れ」にならないように、ね。
いなかの我が家の周りにはたくさんの雪。今日暖かくなってだいぶとけたらしいが、昨日は30cmくらいあったらしい。いなかは、まだまだ冬。
今日、車のスライドドアを閉めるとき、自分の指を挟んでしまった。指が「ムギュー」となるところをスローモーションのように見てしまった。
この指、ブログを書くときよう使うんですけど・・・。なんか、感覚ありません。トホホー。
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2011年03月18日(金)
評価 [雑感]
まさかの3日続きの雪。
今日は高校の終業式。成績発表の日でもある。
人間が人間を評価する?
ちょっと無茶がある。
かくいう私も、過去に12年間も小学生の成績評価をしていた。あな恐ろしや。
私はデータ集めやデータ分析が大好きだったが、今から思えばそれらはすべてひとりよがりなもの。私に評価されてしまったみなさん、ごめんなさい。
真樹は、沖縄効果か社会が「4」に。よかった、よかった。
勉強って、こんなもんですね。興味関心のあることは、何も言わなくても勉強するし身にもついていく。これを「4」と評価していただいたのは本当によかった。
こんなふうに、大学でも勉強したいということが見つかればいいのにね。
東日本大震災発生後、一般人の中に「にわか評論家」のような人が気持ち悪いくらい増えている。
「被災地・被災者のために○○をしよう、○○をやめよう」。
そんなこと急に言われいても・・・。
一番大事なのは、「今までどおりに自分自身の心と体を保つこと」だと思うんですが・・・。まずはそこから。人の評価は気にせずに。
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【何を今さら5km20分切りメモ】
震災後、「京都キャロット」の通販のご注文が激減。当たり前だが。
雑用係の私の雑用もなくなってしまった。
仕事がないので5時前から宝ヶ池へ。
今日は5kmのタイムトライアルをしよう。
まずは2周3kmのウォーミングアップ。8分04秒、7分56秒で16分01秒。
あれは・・・、昨日の・・・。
「すいませーん、モコとウィルですよね。」
「あっ、はい。」
「いやー2日連続で会えるとは思ってませんでしたわ。昨日、ダンナさんが・・・。」
「あー、写真撮ってもらったって言ってましたわ。」
「ほんまにかわいいワンちゃんで。ダンナさんがゆってはりましたけど、野良犬やったって・・・。」
「そうなんですよ。ウィルは友だちの家に迷い込んできて、モコは子犬3びきで山に捨てられてたんです。」
「そうなんですかー。ウィルちゃん、モコちゃん、よかったなあ。いや、昨日はウーってうなってたのに、今日は全然。ちょっとは覚えてくれてんのですかねえ。」
「そうかもしれませんね。」
「ウィルちゃんは猟犬みたいなカッコいい顔してますやん。」
「顔はねえ・・・。でもこわがりなんですよ。」
「また1枚写真撮らせてもらっていいですか。」
「はい、ありがとうございます。」
今日もいいタイミングでかわいいワンちゃんに会えた。
それ行け、5kmタイムトライアル。
1km 4分01秒
2km 8分22秒(4分20秒)
3km 12分46秒(4分23秒)
4km 17分03秒(4分17秒)
5km 21分17秒(4分13秒)
3km通過が、昨日の3kmより3秒だけだが速く行けたのがよかった。
これでトラック5000m20分切りは・・・、ビミョー!
最後に反対まわり2kmジョグ、13分23秒。今日の合計ちょうど10km。
今日は、ソックスもシューズもはき替え、ランパンまではいたんやけど・・・、もひとつやったかな。
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2011年03月17日(木)
高石ともや・てるえご夫妻 [私の好きな人]
ついに・・・。
今日、高石ともやさんからお葉書をいただいた。いつもどおりの筆書きで。(高石ともやさんは、パソコンを使っておられるのに、ランニング用品のご注文もいつも筆書きでFAXから。)
1週間ほど前から、私のブログのリンク元に「高石てるえ」検索というのが増えていた。
「あー、これは覚悟しておかなくては」と思っていた。
お葉書の裏には、てるえさんの悲しいお知らせが記されていた。しかし、そのお知らせは悲しいことなのだが、高石さんのご家族が今までずっと一つで、この先もそうだろうと思わせてくれる内容だった。「誇り高きご家族」です。うらやましい。
大変な時なのに、「どうぞ御一家仲のよい春を!」と。
私がお会いするたびに、「うちは毎日離婚の危機」と言っているのを心配してくださっているのでしょうか。ほかの方は皆じょうだんとしか受け取っておられいないのに、高石ともやさんは本気で心配してくださっていたのかも・・・。
今は全然ですが、うちも高石さんのところのように信頼しあう夫婦をめざしたいです。
今年の「みかた残酷マラソン」は、「1回走ってみたい」と言っていたヨメさんに譲ろうかと思っていましたが、やっぱり走りたい。今年は、高石てるえさんのことを考えながら・・・。
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【なにを今さら5km20分切りメモ】
夕方6時過ぎ、宝ヶ池へ。
「今日はタイムトライアル。ソックスはき替え、シューズもいっちゃん軽いヤツにはき替えようっと・・・。」
と思った瞬間、ケイタイにメール着信音。
「あら、ちいちゃんやん。おとといの続きかな・・・。」(もちろん、内容は非公開)
私にしてはすばやく返信。
「今から、走るでー。 今、宝ヶ池。私でよかったら、なんぼでも話聞くでー。役に立つとは思えんけど・・・。ほなら、走ってくるわ。」
もうめんどくさくなって、ソックスもシューズもそのまま。服装もジャージの上下やし。これでタイムトライアルはあかんやろな。
走り出したら突然の大雪。途中で目が開けられんくらい。
「ちいちゃん、雪ふらしてる? 『練習無理ないようにしてください』って書いてくれてたけど、私が無理なんか絶対せえへんええかげんな人間やってよう知ってるくせに・・・。お愛想までゆえるようになったか。成長したなあ」とか思いながら・・・。
最初の2周3kmは、ウォーミングアップ。7分21秒、10分04秒で17分25秒。
さあー、3kmタイムトライアル。服装むちゃくちゃ、地面もぐちゃぐちゃ、日が暮れて足元よう見えん。この条件なら13分切れたら上出来か。
おーっと、かわいいワンちゃん2頭立て。
こら、写真撮らせてもらわんなん。わざわざ車までカメラ取りに行きましたがなー。
「すんませーん、ワンちゃんの写真撮らせてください。」
「はいはい。」
「かわいいワンちゃんですね。」
「両方もらいましてん。野良ですわ。」
「そうですかー、さわらせてもうてもいいですか。」
「はい、だいじょうぶです。犬、こうてはるんですか。」
「そうですねん、雑種ですけど・・・。」
「モコ・メス・2歳」
「ウィル・オス・10歳」
よっしゃー、めちゃくちゃ走る気が湧いてきたぞー。お犬様様、お犬様様。
6分20秒、6分29秒で12分49秒。すばらしい(自画自賛)。これは、トラック3000m12分切りまちがいなし。
ダウン2周3km。10分58秒、9分58秒で20分56秒。これで、今日は合計9km。
でも、薄暗がりで足首ぐねってちょっといたいんですけど・・・。やっぱり明るいうちに走らんとあかんね。
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2011年03月16日(水)
雲ヶ畑中学校卒業式・続き [学校]
雲ヶ畑中学校最後の卒業生の2人は、真樹の高校とはちがう高校に進学する。真樹も、これからはもう雲ヶ畑に行くことはほとんどなくなるかもしれない。でも、この先もずうっと真樹と仲良くしてやってね。
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【何を今さら5km20分切りメモ】
今日は朝から雪が降ったりやんだり。昨日はポカポカ陽気で最高気温は19℃。ところが、今日の最高気温の予想は7℃。体がおかしくなるほど寒い。
夕方6時過ぎ、雪が降る中、いつもの5kmコースへ。雪対策に、ウィンドブレーカー上下、キャップ、グローブも身に着けて。ゆっくり目に走ったので、暑くはならなかった。
26分19秒(12分46秒+13分32秒)。
これだけで終わるわけにはなー・・・。
今週末には名古屋まで遠征し、トラックの3000mと5000mに挑戦。走るからにはいいタイムをたたき出したい。
1kmスロージョグをはさんで、 今日は久しぶりに「300m上り坂ダッシュ」を1本、75秒。もうちょっとやりたかったけど、ここはぐっとしんぼうして明日に。
最後にまた1kmスロージョグをプラスして、今日の合計7.6km。
明日はタイムトライアルしょうっと。
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2011年03月15日(火)
雲ヶ畑中学校卒業式 [学校]
◎京都新聞3月15日夕刊
「京滋の中学校で卒業式」
京都府内や滋賀県内の多くの中学校で15日、卒業式が行われた。今春から休校になる京都市北区の雲ケ畑中では、卒業生2人がともに学んできた小学生や保護者、地域の人に見守られ、学舎を巣立った。
府内の公立中学校ではこの春、約2万200人が卒業する。式は11日から始まり、この日は京都市や向日市、長岡京市、福知山市、舞鶴市などの115校で行われた。県内では一部を除く93校で卒業式があった。
少子化から休校する雲ケ畑中では、生徒は卒業する2人だけ。式には同じ校舎で過ごした雲ケ畑小の全校児童5人も出席した。
坂本滋校長から卒業証書を受け取った高橋真美さんと波多野里菜さんは「(高校で)何十人のクラスで学ぶことに不安もあるが、雲ケ畑中で培ったことを心の支えに自分の足で生きていく」と力強く応えた。
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ひゃー、新聞には惜しいところで真樹の姿が切れとったのに、京都新聞のホームページの写真ではすべり込みセーフで写ってるやん。右端ぎりぎりに。
これは、明日、真樹にゆうたらんなん。喜びよんでー。
かわいいかわいい2人の後輩から「まきちゃん、まきちゃん」と慕ってもらって、真樹もまんざらでもなさそう。
この雲ヶ畑中最後の卒業生となる2人といっしょに学んだ直近の先輩たちが、ほとんど来ていなかった。そのため、中3の1年間だけいっしょだった真樹が、まるで先輩代表かのような状態だったらしい。式が終わった後も、この3人でずっとおしゃべりをし続けていた。
その姿を見ながらあらためて思った。いろいろとご迷惑をおかけしたが、中3の1年間は本当にいい学校にお世話になった。
その中学校が、この3月で休校となる。また、併設されている小学校も1年後の来年3月末には休校になるそうだ。
真樹は、小学校卒業とともに母校をなくし(別所小学校閉校)、昨年卒業した中学校もこれでなくなるということになる(雲ヶ畑中学校休校)。なんともやりきれない気持ち。
すごく仲のよかった1年後輩の2人の卒業を見届けることが、自分なりの役目だと思って今日は出かけてきたのかもしれない。
学校に着いたのは、卒業式が始まる10時の7、8分前。
もうみなさん講堂に入られていたようで、外はひっそりしていた。
真樹は、「一人でよう入らんわー、どうしょー」と言っていたが、そこに地域の方がちょうど式に出席しようとしてやってこられた。真樹はそのご夫婦といっしょに講堂へ。私は初めから式には出席するつもりはなかったので、そのあたりを散歩でもしようかと思っていた。
雲ヶ畑中学校に併設されている雲ヶ畑小学校は、私の小学校教師としての最後の赴任地。私が32歳から35歳までの3年間お世話になった学校である。
あれからちょうど20年。
学校も地域の様子も、あのころとほとんど変ってはいない。
学校で変ったものといえば、校門横にある石碑くらいだろうか。「ハロー 畑の子」という歌の歌詞が書かれたものだった。
校門前の掲示板には学校だよりが。
休校の後の学校がどう扱われていくのか、休校による地域への影響はどうなのかなど、不安は次々とわきあがってくるだろう。
私や私の子どもたちの母校がなくなってしまった地域を見ても、その先は決して明るくはないことは確かだと思う。
校庭でボーとしていると、郵便配達員さんが。
「あれっ、藤井さん、何でこちらに?」
「いや、扇田さんこそ・・・。ここら、配達してはるんですか。」
扇田さんは、「京都キャロット」の通販の荷物の出荷で利用しているゆうパックの集荷係さん。いつも夕方6時に来ていただいているのだが、午前中は雲ヶ畑や真弓などを配達で回っておられるそうだ。
「実は、うちの娘、去年この中学校卒業しましてん。」
「えっ! そうなんですか。」
「中3の1年間だけなんですけど、ここにお世話になったんですわ。」
「ということは、男の子と女の子が一人ずついた学年ですね。」
「いやー、よう知ってはりますやん。そこに寄せてもうたんですわ。」
お互いにひょんなところで顔を会わせたので、そこからけっこう長い立ち話になった。
11時をだいぶ過ぎて、式が終わり中の人たちがが出てこられた。
その中になつかしい顔。私の最後の教え子・ちいちゃんのお父さん。
「藤井先生、お久しぶりです。」
「いや、こちらこそ。」
「お父さん、もう退職されたんでしたっけ。」
「いえいえ、まだ1年あります。」
「あっ、すんません。意外と若かったんや。」
「はは」と、なつかしいかわいい笑顔。
実は私はこのとき、ちいちゃんのお父さんの髪の毛がふさふさなのにショックを受けていた。20年前に見ていたあの柔らかそうだった髪の毛なら、きっとズボッといっているにちがいないと予想していたのに・・・。
「ちいちゃん、元気にしてはりますよね。」
「・・・、まあどうにかこうにか・・・。」
少し間があってこたえられたのが少し気になった。
そのあと、ちいちゃんにメール。
「今、雲ヶ畑中学校の卒業式に来ています。さっき、ちいちゃんのお父さんとちょっとしゃべりました。お父さん、はげてへんね。予想がはずれた。」
この私のお気楽なメールに対するちいちゃんからの返事は夕方に来た。その内容はもちろん非公開。
私にとってはかなりショックな内容も含まれているメールだったが、ちいちゃんはしっかり生きている。私の「5km20分切りメモ」を楽しみに見てくれているらしい。いろいろと大変やのに、ありがとね。
私はいつもいつもヨメさんから言われている。
「何の苦労もせんとのうのうと生きてるのは、世の中でアンタだけ。みんなそれぞれ大変なことを背負ったり乗り越えたりして生きて行っているのに・・・。」
ああ、ほんまにその通り。
卒業式の話が変な方向に行ってしまったが、私の大事な大事な最後の教え子のことを思う一日にもなりました。
(注) 卒業式のことについては、明日に続きます。
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【何を今さら5km20分切りメモ】
日曜から体が重く、月曜は完全休養。
今日も雨がパラつているし、よっほど走るのはやめようかと思ったが・・・。ちいちゃんが「楽しみにしてる」って言うもんで・・・。
夜7時より、最近では最短の3km。北稜高校の先の緑の農具小屋のあるところを往復。
17分06秒。これでもけっこうしんどかった。
まあ、今日はこれくらいでかんにんしたろ(???)。
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