2011年03月14日(月)
能登和倉万葉の里マラソン2011・続き [ランニング・出張販売]
夜、こわい夢をいっぱい見た。ぐっすりとは眠れていない。それは、テレビで被災地のすざましい光景をくり返し見たせいだと思う。
七尾駅前の「さたみや旅館」さんを出たのは5時半過ぎ。会場に着いたのは6時だったが、出店テントは7時にならないと立ててはいけないということだった。約1時間待ちぼうけ。
受付に行くと、受付横で中学生の女の子が黄色いリボンを配っていた。「被災地復興を願って身につけて走ってください。」
どうせなら、ここに募金箱も設置されていればよかったのに。それらしきものは見当たらなかった。(このだいぶあと、カキの会場で募金箱を見つけたので少しだけ募金をさせてもらった。)
9時半ごろ、フルのスタートに向かう三宅文彦さんとすれちがった。三宅さんは、先週の篠山マラソンを走られたばかり。2週連続フルはきついと思うけど、今日もいつもの満面の笑みでスタートに向かわれた。
金沢市のレストラン「カーサミア」の能登谷さんご夫妻も。フルに出られるご主人の目標は、4時間を大幅に切ること。タイミングが合えば、応援に行きたい。(能登谷さんとは2年前のこの大会のレース中に知り合った。「犬を捨てるな!」と書かれたTシャツで走っておられた。)
10時ちょうど、フルがスタート。申込者の数から見ると、実際の参加者はかなりへったらしい。それでもフルの参加者は多く、私はスタート地点から500mほど先で待ち構えていたのだが、三宅さんも能登谷さんも見つけることはできなかった。
このスタートを見届けてからウォーミングアップへ。会場周辺を約3km。睡眠不足のせいか体が重い。流し200×1本+100×6本。そのあと、ゆっくりゆっくり1km。
うちの出店テントの前を通ってスタート地点に向かおうとすると、商品がいっぱい風で飛ばされていた。それらを急いで元に戻してスタート地点へ。
アナウンスでも、「行きがきつい向かい風、帰りは楽な追い風」のようなことを言っていた。いやいや、それでも距離の短いレースでは初めからどんどん突っ込んでいかなくては。そう思い、最前列近くに並んだ。まわりは七尾高校陸上部。
「ついていくでー。」
11時10分、10kmの部がスタート。
スタートから3kmまでは順調。4分00、4分06、4分08。
しかし、3km過ぎから右に曲がると強烈な向かい風。4分32、4分40。
折り返しで、21分28秒。
さて、後半の巻き返し。4分15、4分13。まあまあ。
ところが、7km手前で左に曲がるとまた向かい風。7〜8の1kmが4分29。
くっそー、せめて最後の2kmねばろうぜ。4分18、3分57。
ゴールは、42分41秒(後半21分13秒)。
目標の41分台には遠く及ばず。でも、向かい風がなかったらもう少しは迫れたかも・・・。
今日は新しいウェアのデビュー。
着心地はよかったが、ちょっと足が短く見えるかも・・・。
フル40km地点のエイドに、「さたみや旅館」のご主人がおられるとのことだったので、行きも帰りもさがしてみたが見つけられなかった。「さたみやさーん、さたみやさーん」と言いながら走ったのだが。
しかし、そのだいぶあと、私のいない時にご主人がうちのテンに来てくださったらしい。ヨメさんの話によると、「さたみや」さんのご主人は、私を見つけてくださっていたようだ。応援ありがとうございました。
かわいいワンちゃん発見!
さっそく写真を。
「うえ様・メス・9歳」
足の手術をしたばかりなので、手製エリザベスをしていた。
そろそろ能登谷さんがゴールしそうな時間。
ゴール付近は混雑していたので、ゴール手前500mのあたりまで足を伸ばした。ここは、建物の間から七尾湾が見える。遠くには能登島大橋も見えていた。
この近くの橋の上で、ランナーに向かってずっと声をかけておられた方があった。
「写真撮らせてもらっていいですか」とお聞きすると、「オッケーです。」
走っていると、こんな応援がうれしいんですよね。
何かのモニュメントのようなところの前も走る。
「ラブ注入」ならぬ「ファイト注入」。
ゴールはこんな感じ。
私も、2年前の第1回大会でここを晴れがましい気持ちで走らせてもらった。
4時間をだいぶ過ぎても能登谷さんの姿は見えず。ひょっとしたら見過ごしたかも知れないと思い、いったん店に戻ることにした。
このあたりをうろうろしたのがクーリングダウン代わり1kmとして、今日は合計16km。
そのちょっとあと、能登谷さんが「全然ダメでしたー」と照れくさそうに笑いながら帰ってこられた。そばにはかわいい奥様とかわいいワンちゃんを連れて。
ワンちゃんの名はオッティー。ほかの3びきは車に待たせてあるそうだ。お出かけの時は、こんなふうにいつもみんないっしょらしい。
うちも、子連れ犬連れ出張販売で有名だったんですけど・・・。
今回の「京都キャロット」の売り上げは過去最低。今年は出店料がドンとはね上がってしまったため、大幅な赤字になってしまった。
それでも、「京都キャロットの大ファン」と言ってくださる方もおられることだし・・・。うちの出店を楽しみにして待ってくださっている方がおられる限り、これからもがんばって出かけて行こうと思っています。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 7 )
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コメント
メーカー品ならなんでもいいので5000円くらいの置いといてください・・
福井に着た時には買わせてもらいまっせー・・
貧乏ランナーに贅沢は禁物ですがシューズは最低でもメーカー品を履きたいね・・よろしく
サクライさん、はっきりと覚えていますよあのおでこ。でも、仙台に知り合い(サクライさん)がおられたことはすっかり忘れていました。
まさか被災地現地からコメントがいただけるとは・・・。それも、私の意見への賛同とは・・・。本当にありがたいです。被災地から「走れ〜!」と言ってもらえたらこれ以上のことはありません。
今日、沖縄大学のあるゼミのホームページでこんな記事を見つけました。
【被災地の声】「自分を責めないで」 福島から
福島の方から、支援のメールに対して。
「ありがとうございます。 絶対負けません。
そして、皆さんはいつも通り笑っていて下さい。そうしていて下さい。
自分を責めたり、悲しんだりしないで下さい。
そしていつか、被災地が復興するとき、地元民が倒れそうになったら、助けて下さい。
それまで、私達の変わりに、力を蓄えて、時に笑いながら過ごして下さい。
本当にありがとうございます」
これを見て、私は、今日も明日もあさっても笑顔で走り続ける事にしました。
どうか体調をくずされないように。またどこかでいっしょに走りましょう。待っています。
パオパオさん、こんにちは。
覚えていただいているでしょうか?
昨年4月29日の鴨川ゆっくりランでお会いしたサクライです、現在仙台に単身赴任中で今回の震災に遭遇しました。
この一週間、社員や家族の安否確認、関係先との問い合わせ、そしてまさか現代にこんなことが必要だとは思わなかった食料の確保に追われていました。
一週間たちやっとネットを見る余裕も出来てパオパオ便りを覗かせていただいた所、パオパオさんが現状でのマラソンの開催と言うことについて、私の考えと同じような考えだと思い思わずコメントさせて頂きました。
テレビなどではいたずらに悲惨さばかりが報道されていますが、現地では決してそればかりではありません。
みんなその日を生きる為に一所懸命本当に明るく送っておられます。
そんなことをもっともっと伝えてほしいし、離れた所からはマラソン走りながら東北地方のことを考えて、フレー!フレー!と応援していただきたいと思っています。
昨日も私の走友がこんな時期に大会に出ていいのかな?と悩んでいましたが、
走れ〜!!!!とメールしておきました。
まっするさん、コメントありがとうございます。
あるツイッターにこんな言葉が入っていました。
「チャリティーイベントの開催と募金箱を置いたマラソン大会の開催の違いって・・・あんの」
確かに、「チャリティーイベントは中止すべき」と叫ぶ人はいませんよね。どうしてマラソン大会だと目くじらをたてられるんでしょう。
急造マジメ人間が一挙に増えたようで、私はちょっと気味が悪いです。今までどおりできることは、できるだけそうしましょうよ。ねえ。
福井も大震災がありましたがわたしは知らない世代です・・4月の祭りの中止が相次いで発表されてます
マラソン大会はできるだけ止めないで復興祈念義援募金を盛り上げる大会にしていくべきだと・・・
そのためには1人でも多く参加しましょう・・よろしく
みったんさん、コメントありがとうございます。
最近の私は、いつもいつも目標にあと一歩(二歩?)という感じです。決して背中は遠くなっていませんよ。
今回の大会開催に関しては様々なご意見があったようです。でも、私は私が走っているのを見て(知って)それだけで喜んで下さる方がいると信じて走っています。
今冷静に振り返って見ると、スプリットタイムがよかった区間は追い風だったようです。向かい風はすぐ気づいても、追い風には気がつかないもんですね。
人の心も似ているような気がします。自分に向かってくるものには敏感でも、背中を押してくれるものには鈍感かも・・・。
私は自分が元気いっぱい走ることによって、元気のなくなった誰かの背中を押す力になれたらいいと思っています。
「板橋シティ」、中止が決定したようですよ。ランネットに出ていました。次の目標を考えないといけないですね。
パオパオさん、能登和倉マラソン10k、お疲れ様でした。強い向い風の中、健闘された姿が分かり勇気をもらいました。
私も、板橋シティマラソンで、沿道の方々に元気をもらいながら、今自分ができることも考えつつ、精一杯走ってきたいと思っています(ただし、開催されればですけど…)。今回の大会は、これまで目標に練習してきたので、できれば走りたいです。でも、走れなかったとしても、自分のスタンスは変わらないし、これからも一つ一つの場面で、できることを前向きに取り組んでいきたいです。すっかりパオパオさんの背中が遠くなりそうですが、私も頑張ります!