2009年10月10日(土)
チャレンジド [雑感]
◎めったに見ないNHK。でも、今日の夜9時は見ようと思っています。佐々木蔵之介も富田靖子も村川絵梨も好きだし・・・。盲導犬も出てくるし・・・。
〜ヤフージャパン・秋のドラマ特集より〜
「チャレンジド」(NHK総合)
■あらすじ 10月10日放送分(第1話)
熱血教師の啓一郎(佐々木蔵之介)は、病で失明し、教師を辞めざるを得なくなる。自分の運命をのろう啓一郎だったが、妻・幸江(富田靖子)の勧めでリハビリを始め、再び教壇に立ちたいと思うように。視覚障害のある教師の存在を知った啓一郎は、復職活動を行うがすべて断られてしまう。そんな時、幸江の中学時代の担任で、現在は静岡県で校長を務める花村(西郷輝彦)が採用を決定してくれるが…。
■キャスト
佐々木蔵之介/塙啓一郎役
病気により失明するが、花村校長と出会い、必死の努力で教師として復職する。苦難を乗り越えた彼だからこそ生徒たちに伝えられる愛の大切さとは何かを身をもって教えていく。
富田靖子/塙幸江役
啓一郎の妻。失明した啓一郎を、朗らかに明るく支えている。中学時代の恩師である花村を啓一郎に紹介し、教職復帰へのきっかけを作る。
村川絵梨/新谷京子役
副担任。本来は啓一郎が担当したクラスの担任になる予定だったが、その座を奪われてしまったため、啓一郎のことを認められず冷淡な態度をとるが…。
西郷輝彦/花村聡吉役
幸江の中学時代の恩師。現在は中学校の校長。いじめや学級崩壊などの問題を啓一郎ならではのやり方で解決してほしいと、教師として受け入れる。
■概要
チャレンジド(challenged)とは、英語で、神からチャレンジする使命を与えられた人を指し、障がい者を意味する。全盲となった教師が苦難を乗り越えて再び教壇に立ち、生徒たちに人を愛することの大切さを教えていくヒューマンドラマ。主演は佐々木蔵之介で、ハンディキャップを乗り越えて教壇に立つ盲目の教師・塙啓一郎を演じる。周囲の無理解を、自らが行動することで変えていき、生徒に目が見えないからこそ伝えられる人間の心の大切さを教え、教育とは何かを問いかける。
■ストーリー
熱血教師の塙啓一郎(佐々木蔵之介)は病で次第に視力を失い、ついに失明してしまった。だが啓一郎は盲目というハンデ、その苦難に耐えて、妻の幸江(富田靖子)の中学時代の恩師で、現在は静岡の中学校の校長である花村(西郷輝彦)ら周囲の協力を得て復職を果たす。だが、教員の中には啓一郎を受け入れることに反対する者も多い。教室の場所さえわからず、たどり着けないなど困難の連続だったが、啓一郎は逆境にめげず、熱いハートで行動することでまわりの見方を変えていく…。
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「オバマ氏のノーベル平和賞について」
話は全然かわりますが・・・。
昨日の「オバマ氏へのノーベル平和賞」に、賛否両方の意見が出されているらしい。もちろん、いろいろな意見があってよい。
ただし、今までの受賞者が過去の実績に対して評価されたのに対し、オバマ氏はまったくちがう。「核兵器なき世界」実現に向けたオバマ氏の構想と努力を高く評価されたものである。
同じ実績に対して、何度も何度も賞を与えることが多い。これに違和感を感じている人はいないのだろうか。
まったくちがう世界の話かもしれないが、オリンピックでメダルを取った選手に対し、帰国後、県民栄誉賞とか何とか賞とか「とってつけたような賞」がよくおくられる。
これまた例えがおかしいかもしれないが、高額宝くじに当たった人に、寄付を要請する人が群がるのと似ているような気がする。
(うーん、やっぱり私の言いたいことからずれてきましたね。)
要するに、まだはっきりとした実績を残していないオバマ氏に対して、「こいつなら、やってくれそうや。ええことゆうとるがな。みんなで応援しようかい」と賞を与えたノーベル賞選考委員会は、エライ! ・・・と、私は思っています。
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◎さっき、テレビドラマ「チャレンジド」、見終わりました。
過剰演出が気になった場面もあったが、全体としてはいいドラマであった。
第1話の主役級の中学生が「ひよちゃん」だったのもよかった。うちのヨメさんは、ある時期、「ひよちゃん」と呼ばれていたらしい。(ドラマの内容とはまったく関係ないのですが・・・。)
「どうか、私を助けてください」という二人の二つの場面が心に残った。
このドラマは、全5回。あと4回も見よう。
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2009年10月09日(金)
第1回9の日平和ラン [ランニング]
7時40分過ぎ、やっと我が家の大黒柱・眞寿美さんが帰宅。「お仕事、ご苦労さん。」
帰ってきたヨメさんに、すぐに言った。
「ビッグニュースやで。オバマさんに、ノーベル平和賞やって。」
「えー、すごいやん。でも、ちょっと早すぎるんちゃう?」
「いや、オバマさんのプラハ演説で言わはったことを、世界中のみんなが応援しまっせーちゅうことや。異例と言えば異例。今までノーベル賞ゆうたら、じいさんばっかりやったもんな。ほんまによかったわ。」
8時45分、「第1回9の日平和ラン」開始。
本当は9時9分にスタートしたかったが、廉が「あんまり遅い時間に走ってたら逮捕されるで」と言うので、ちょっと早いスタート。
豚の水炊きを腹いっぱい食べた直後だったので、おなかはキンキン。走ってだいじょうぶなんかなー。
走り出してすぐ、例の右足のアキレス腱の外側が痛みだした。やっぱり。
先日、私のブログをしっかり読んでくださっている女性から、「藤井さん、右足に爆弾抱えてはってたいへんやね」と言われた。
とんでもない。ダイナマイトを発明されたノーベルさんに対して失礼です。「右足にカミカミ犬抱えてはって」とか「右足にゴキブリ抱えてはって」くらいにしといてください。(やや、意味不明)
今日はちょっと早めに帰って、9kmから10kmになるコースを調べておいた。
そしたら、なんと、うちから北山のノートルダム学院を折り返したら9.9km。こら、ええコースが見つかったわい。
岩倉は新興住宅街なので、わりと広い歩道がある。でも、夜走るのは久しぶりなのでこわい。視力の悪い私には、歩道の傾斜さえこわい。目の見えない人はずっとこんなんなんや、と思う。
走っている人がいれば、かわせみさんからいただいた「憲法9条パンフ」を渡そうと思っていたが、全然見当たらず。
やっと北山通り。
ここで5km。33分32秒。まあ、キロ7分近いペースやからええ感じやね。
このお店はウエディングの店なので、写真を楽しみにしていたのにシャッターが閉まっていた。残念!
帰りはちょっとコースを変えて。
気温は13℃。けっこう寒い。
この「きつね坂」は、6年前、廉と「大文字駅伝」の練習で何回も走ったところ。いつかまた、いっしょに走りたいね。
どっちにしても、行きも帰りもこのお墓の横を通ります。めっちゃ、緊張!
トンネルを越えると、下り。
岩倉の一等地にある「世界思想社」。この7月、ここの創業者が亡くなられた。出版人として「戦争」と対峙された方であったらしい。
出版人として「戦争」にこだわり、問い続けた。その宿題を形にしたのは亡くなる前年だった。生涯かけて集めた膨大な学生新聞や教科書の資料を1120ページに及ぶ「資料で読む教育と戦争」にまとめ、国民が戦争に染まっていく過程を検証した。(京都新聞より)
このあたりから、おなかがゴロゴロいいだしてきた。
やっぱり、食べた直後のランはきつい。
一応9時台にはゴールできそう。
「9の日ラン」やから、やっぱり9時台にゴールしたい。
ゴロゴロおなかのまま、ゴール。9時55分。1時間9分41秒。ほぼ、キロ7分ペースをキープしたということ。
足の痛みも悪化しなかったし、今日は気持ちよく走れました。
これからも、この「9の日平和ラン」を続けて行きたい。
※ 愛娘・真樹のブログ「にょんにっき」が1ヶ月ぶりの更新。見てやってください。
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9の日平和ラン+オバマ大統領のノーベル平和賞 [平和]
オバマ米大統領「核なき世界を目指す」、プラハで演説
4月5日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は5日、チェコの首都プラハ(Prague)で演説し、「核兵器のない世界」の実現に向けて世界をけん引してゆくことを誓った。また、核拡散を「運命だとあきらめる」姿勢を非難し、北朝鮮のロケット発射について北朝鮮は罰せられるべきだと語った。
米国と欧州連合(EU)の初の首脳会議のため、チェコを訪れたオバマ氏は、「世界で唯一核兵器を使用したことのある核保有国として、米国は行動を起こす責任がある」と述べ、「この取り組みをわれわれ一国で成し遂げることはできないが、しかし、世界をけん引することはできる」と語った。
「だから今日、わたしははっきりと信念を持って、核兵器のない世界の平和と安全保障の実現に米国が取り組むことを宣言する」
オバマ氏は、核実験をただちに禁止したいとの考えを示し、米国議会での包括的核実験禁止条約( Comprehensive Test Ban Treaty、CTBT)の批准を目指すと述べた。
また、2010年までに、国際的な核安全保障サミットを開催したいとの意向を示した。
午前4時30分に北朝鮮のロケット発射の知らせで目を覚ましたオバマ氏は、北朝鮮は報いを受けなければならないと述べ、国連安全保障理事会(UN Security Council)の緊急会合で国際社会が強い反応を示すことを求めた。
「この挑発行為は、行動の必要性を強調するものだ。きょう午後の安保理会合のみならず、核兵器の拡散防止にむけたわれわれの決意をより強くする」(オバマ米大統領)
オバマ氏は、「規則に拘束力を持たせ、違反には制裁を行い、発言は意味を持たせなければならない」と述べ、「核兵器拡散の防止に向けて、世界は共に立ち上がらなければならない。今こそ、国際社会の強力な対応を示す時だ」と訴えた。(c)AFP/Stephen Collinson
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「9の日平和ラン」をしようと思っていた日に、うれしいニュース。
「オバマ大統領に、ノーベル平和賞」
これは、4月5日のプラハでの演説が大きい。(上に当時のニュース記事を載せておきました。)
実は、現在(午後7時)、私はまだ走りに行っておりません。でも、このニュースを聞いてから走れば、身も心も軽快に走れます。
(注) 「9の日平和ラン」の記事は、走った後で。
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2009年10月08日(木)
マコちゃん [私の好きな人]
「ランナーズ9の会」のマコちゃんが、新聞にデカデカと載った。
京都民報10月4日第8面(裏1面)。
前はPDFがうまくいったのに、もうやり方忘れてしまいました。
京都民報をとっておられない方にもぜひ読んでいただきたかったのに、残念!
最初のほうの部分。
高校卒業後、京都の労働基準局(当時)に就職。労働組合に入り、賃金闘争や平和運動に参加しました。時は60年安保。「平和憲法があるのになんで米軍は日本に駐留し続ける?憲法に反するで!」と仲間とともに「安保反対!」と声をあげました。退職後も国民平和大行進など平和活動に取り組んできました。
真ん中へん。
「戦後日本でスポーツが発展し、60年以上も国民がスポーツを楽しめるのは戦争をしないと決めた憲法9条があるから。9条を守ろうと訴えているんです」
最後の部分。
安保闘争当時に抱いていた「どうして大人たちは戦争を止められなかったんだろう」という疑問が最近ようやく解けたといいます。「政府は国民をうまくだましながら戦争を始めるんですね。今、なし崩しに自衛隊が海外へ送られるなど戦争ができる状況が出来上がりつつあります。戦争を放棄した9条は絶対に守らなあきません。」
11月に行われる福知山マラソンで、憲法9条とともに城下町を駆け抜けます。
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私が、マコちゃんこと藤井眞さんに初めてお会いしたのは、去年11月の福知山マラソン。30km過ぎで、やっと追い抜くことができた。
そのとき目に焼き付けられた、「ランナーズ9の会」のユニフォーム。私は「9の会」の「9」の意味するところは、すぐピンときた。
そのときのマコちゃんは本当にかっこよく、またそのユニフォームもすごく似合っていました。それが、私と「ランナーズ9の会」との出会いです。
その日以来、マコちゃんは、同じ名字である私のことを「弟よ」と呼んでくださる。私も、マコちゃんをランニング界の(と言うより、人生の)アニキだと思っている。
とにかく、マコちゃんはかっこいい。初めて会った「ランナーズ9の会」の会員さんがマコちゃんでなかったら、私はこの会に入っていなかったかも知れない。
こんなかっこいい70代になりたいなあ。
※ 「ランナーズ9の会」のかわせみさんが提案されていた「9の日の平和ラン」は、準備不足のため、各自で実行することになりました。私は、明日(10/9)、9km走る予定です。みなさんも走ってみませんか。
※ 今日の「0.1tのひとりごと」、なかなかおもしろいです。ぜひ、私のリンク集から見てください。
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2009年10月07日(水)
川にはまりー [雑感]
今日は、「へき地合同陸上競技大会」の日。本当は先週の水曜日だったのだが、大雨だったので1週延期になっていた。
しかし、今日も雨の予報。朝は降っていなかったのだが、早々と中止が決まってしまった。これでもう延期ではなく、今年度は中止。
西京極のサブグランドを走る、真樹の姿を思い描いていたのに・・・。800m、見たかったなあ。ここで活躍できたら、そのあとのいろいろなことが変わっていくような気がしていたのに・・・。
「あーあ。」
朝のきくの散歩は、いつもどおり長代川沿いの散歩道。
しかし、今日は、なぜか川のほうに引っ張っていく。
そっかー、なんか知らんけど、川のそばに行きたいんや。最近そんなことなかったし、いい写真撮れるかも。
どうせなら、川側からのアングルでっと。
足をのせるのにちょうどいい石があった。
「きくちゃんよ、ほれほれ、こっちむいて・・・」
「おー、ええ感じ、ええ感じ・・・」
ズリッ!
ジャポン!
異変に気づいたきくは、逃げようとする。
こいつ、こっちになんかあっても、絶対に助けてくれへんな。
廉は、受験面接用のスーツを買いに「コナカ」さんへ。
ヨメさんは、真樹の前期末懇談会へ。
私は、古本屋さんで「なんぞないかいなー」。
結果論ですが、午前中ほとんど降らなかっただけに、陸上大会中止はほんとに残念でした。
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2009年10月06日(火)
まっちゃんに、電話 [私の好きな人]
今日、「ランナーズ9の会」のまっちゃんに電話した。
まっちゃんは、兵庫県で「ゆめさき舎」という障害者作業所の所長をしておられる。私より5歳ほど年下である。
今月の7日か14日に、その「ゆめさき舎」を訪問させていただく約束をしていた。
しかし、明日は娘の学校行事が入ってきたので、そのことを連絡せねば。
でも、どうして私が障害者作業所に?
話は、一挙に40年前。当時、私は中学生。
京都で若者の服といえば「長崎屋」(今はもうありません)。私は、高校生の姉に連れていってもらった。店を出たときの姉の言葉。
「今の店員さん、かたっぽの手、なかったな。」
「えー、全然気ーつかんかった。」
そして、今。
ヨメさんの言葉。
「こうじさん、今のお客さん、目の見えへん人て分からんと応対してたやろ。」
「えー、全然気ーつかんかった。」
私は、こんなやつです。あまりにも注意力散漫。よく言えば、細かいことにこだわらない。
こんなこともあった。
出張販売先でのお客様。ヨメさんが応対するがまったく話がかみ合わない。それがあまりにも極端な場合は、ヨメさんはお手上げ。
そこで、私が登場。何でも楽しんでしまうくせのある私は、そのめちゃくちゃな会話さえ楽しんでしまう。
「あの応対ぶりだけは、負けるなー」と、ヨメさんに言われたことがある。
また、こんなこともあった。
伴走者付きの全盲ランナー。
「写真撮らせてもらいました。私のブログに載せさせてもらいます。」
「ありがとうございます。見ておきます。」
うん?
「見ておきます」って、どうゆうこと?
障害(障がい、しょうがい)のある方は、奥が深い。
ということで、以前から障害のある方に関心はあった。しかし、今やただのスポーツ用品店のオッサンである私には、そんな施設との接点がない。
そんな時、「ランナーズ9の会」のまっちゃんと出会った。ご迷惑でなければ、訪問させていただこう。
まっちゃんとは知り合ってまだ日が浅いのに、これも私のブログのおかげか、私には好印象をもってくださっていたようだ。まっちゃんは、こんな私の申し出をすんなりと受け入れてくださった。
ということで、こういう展開になった。
以前まっちゃんに送っていただいた「ゆめさき舎」のお便りの中に、気になった一文があった。
「自傷行為の激しい入所者がおられる。なにもできなくてもいい。その自傷行為を見つけていただけるだけでもいいから、手助けしてほしい。」
そっかー。そういう入所者もいて、自傷行為を見つけるだけでも役に立つんやー。
できるだけ長い時間、「ゆめさき舎」にいんとあかんね。
お昼のお弁当も予約してもらったし、10月14日が楽しみ。
◎京都新聞・7月7日朝刊
「壁を破る 障害者と映像表現(中)
参加と改革 “良い人"美化しない番組模索」
NHKの福祉番組「きらっといきる」(大阪放送局制作)。チーフプロデューサーの嘉悦登(当時)は、何か引っ掛かるものを感じていた。番組は週1回、前向きに生きる障害者を紹介する。担当して3年がたっていた。
「感動した」「勇気をもらった」という手紙やメールが数多く届く回がある。たが、大半は健常者から。それも、障害のある子どもが努力して困難を克服するといった「ちょっと美談的な感じの時」に集中した。
昨年6月、嘉悦の抱く違和感の正体を言い当てるような手紙が匿名で届いた。
「出演する障害者のレベル、ハードルが高い。この番組は理想にすぎない」。そう書かれていた。
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「障害者からの反響が少ないのは、番組が“きれいごとを描いている"と思われているからでは」
そう思った嘉悦は2ヶ月後、特別編「これがほんまのありのまま!? 『きらっと』改革委員会」を放送する。過去に出演した障害者ら5人をスタジオに招き、番組について自由に語ってもらった。
「きれいに作ることはやめませんか」「ありのままを出してもいいんじゃないか」。描き方への違和感を述べる意見が相次いだ。
番組では実験も行った。ある脳性まひの青年に3日間密着してカメラを回した。制作側の狙いに合わせる従来の編集をやめ、時系列で並べた映像を放映した。
ヘルパーに助けてもらいながら暮らす様子や症状に加え、仕事の手を抜く、しかられてやけ酒を飲む・・・。これまでならカットしたであろう部分も伝えた。
反響は大きく、賛否さまざまな意見が寄せられた。
「目からうろこ。『ああ、一緒なんだ』って初めて思えた」「がっかりした。この番組から勇気をもらってきたのに」
特別編は二ヶ月ごとに続いた。番組は今、▽失敗ばかりでもええやん!と、いろいろな“きらっと"を見つける▽どんな制度を使っているのか、主人公の活動の“舞台裏"も紹介する▽主人公が「きらっとしたいが難しい」と感じている社会の仕組みも放送し、変えようと呼びかけるーと新しい方針(要約)を掲げる。
「テレビでは、健常者が共感しやすい“良い人"に障害者を描こうという文脈が1980年代からあった。障害者を撮るのは常に健常者。番組を作るメディアの側に障害者がいないために、この流れが変わらなかった」(嘉悦)
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嘉悦は今年6月、異動で「きらっと生きる」の担当から離れた。番組では 今、アルコール依存症など重いテーマも扱う。今月17日には、知的障害者たちがトレーニングジムの運営を任された話を放送する。なかなか独り立ちできない様子、進まない会議も時間をかけて撮った。担当したディレクターは全身の筋力に障害があり、車いすで生活する若手だ。
障害者に力を与えるという番組の根幹は変えない。だが、「改革」以後、大きく変わった点が一つある。反響の9割が障害者からになった。番組への意見だけでなく、自分のことをつづったものが増えている。
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この記事には、うなった。
何でもかんでも、「美化」は変。
だらしない人間が普通にいるように、だらしない障害者がいても何の不思議もない。
いろいろなことが、普通に見られるようになれば一番いいと思う。
※「壁を破る 障害者と映像表現」は、今年7月6日より3回にわたって連載された。
(上) 脱モザイク 「記号化」拒否、素顔をさらす
岡山の精神科クリニックを撮ったドキュメンタリー映画「精神」を取り上げた記事。私はこれを読んで、映画「精神」を見に行こうと思った。
(中) 参加と改革 “良い人"美化しない番組模索
上に紹介したとおり。
(下) 殺人犯役 制約なく演じる自由 求めて
身体障害者が連続殺人犯を演じた映画「おそいひと」を取り上げたもの。
主演は、脳性まひの重度障害者である住田雅清さん。住田さんが寄せた一文。
<障害者というだけで、過激な表現が暗黙の了解のもとに制約されてきた日本映画界において、障害者が常軌を逸した人物として登場するこの映画は、強いメッセージ性を持ち、且つすぐれた作品だと誇りを持って言えます。困難なことかもしれませんが、障害者が自分たちの文化を取り戻す作業が必要だと思います>
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2009年10月05日(月)
ドッキリ、27年! [家族]
今、テレビ番組の改変期で特番が多い。
中でも、ドッキリ系の番組が目に付く。「弱い者を追い詰めて楽しむ」という制作姿勢は、心からは笑えない。しかし、途中で笑ってしまうタレントを見ていると、これも「やらせ」なんかなと思う。
今日も廉がテスト期間中で昼に帰ってくるので、3人で食べに行った。「Indo Asia Dining」
毎度のことながら、嫌がられながらもなんやかんやとヨメさんにかまう私。
「もう、ええかげんにしいや。きしょくわるいっちゅうねん。」
「ますみちゃん、実はな、今までのことは全部『ドッキリ』やねん。もうじき、『ドッキリ』って書いた看板持った人が入ってくるし。」
「ちょっと、それ、長すぎるんちゃうん。20何年?」と廉。
「えーと、ますみちゃんと知り合って、27年か。」
「はー」と廉のため息。
でも、よくある話。
夫は蒸発、子どもたちは独立。気がつけば、自分ひとり。
「夫は蒸発」は願ったりかなったりとしても、「自分ひとり」はちょっとね。
星新一のショートショートで、こんなんありましたよね。
家族だと思っていた人々が、ある日突然「お疲れ様でした」と解散してしまう。みんな、長い長い間、家族を演じていただけというもの。
「まさかそんなこと・・・」と思うが、でもそれはそれでありえる恐怖ですね。
家に帰れば、きくがガウガウ。
アホな犬のふりしてるけど、実はこれも「ドッキリ」やったりして・・・。
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