2008年10月22日(水)
なぜ、土肥校長とともに立ち上がらないのか [学校]
◎毎日新聞 2008年10月20日朝刊 「新・教育の森」より
「言論の自由」か「経営適正化」か 三鷹高校長VS都教委、場外も熱く
東京都教育委員会が職員会議での挙手・採決を禁じた通知について、都立三鷹高校(三鷹市)の土肥信雄校長(59)が撤回を求め続けている。現職校長による異例の言動に都教委は対応を決めあぐねるが、市民の支持は広がりつつある。【木村健二】
■賛同の人あふれ
「東京都の教育において言論の自由がどんどんなくなっていく恐怖を感じた。誰かが言わなければ、誰かがストップをかけなければ、恐ろしい社会になっていくから、立ち上がった」
9月27日、東京都武蔵野市の武蔵野公会堂。土肥校長は昨年11月から校長会などで通知の撤回を訴え始めた経緯を語った。350人収容のホールは満員となり、通路にも人があふれた。集会は土肥校長に賛同した市民らの主催で、会場に入り切れないため帰った人たちが200人以上もいたという。
土肥校長は1948年生まれの「団塊の世代」。都立新宿高(新宿区)から東京大農学部に進んだ。大手商社に就職したものの、企業風土になじめずに辞めた。「平和主義と基本的人権の尊重を伝えたい」と教諭に転身して政治経済を教え、02年に都立神津高(神津島村)の校長に就任。05年に三鷹高に移り、06年4月に都教委の通知が出た。
■「生徒知るのは現場」
通知によってどんな影響が出たのか。土肥校長は「『結論ありき』で先生方が意見を言うのか。職員会議が討論する場ではなく、伝達の場になっている」と証言。具体的なデメリットとしては「特に困るのは、退学とか留年とか、生徒指導の問題。私は校長が常に正しいとは思わない。生徒のことを一番よく知っているのは先生方だから、生徒の問題については全体の意向を聞きたい」と付け加えた。
校長は学校の管理運営の全般にわたって権限と責任を持っている。都教委の通知は校長が目指す学校づくりを後押しする狙いで出された。
しかし、土肥校長は「すべての問題について、校長の責任と権限はほとんどない。校長は都教委の『ロボット』『コンビニの店長』のようなものだ」と言う。
都立学校では、校長が卒業式や入学式の際に教職員に対し、君が代斉唱時に起立することなどの職務命令を出さなければならない。さらに、教職員の業績評価でも、都教委から厳しい指導を受ける。
土肥校長は職員会議の挙手・採決の禁止を取っ掛かりに、都教委の教育行政のあり方全体を問いただしてもいる。
■公開討論は実現せず
土肥校長は8月に公開討論の開催を都教委に申し入れたが、都教委は「組織内の職務は当事者間で対応すべきだ」と拒否した。逆に、都教委が校長に示した教員の業績評価制度に関する内部情報を報道各社に公表したことが地方公務員法上の守秘義務違反の疑いがあるとして、土肥校長から事情聴取した。
また、教育委員が文書で意見を提出するよう指示したのに従い、土肥校長は9月に委員あての文書を出した。土肥校長の処分も想定されるだけに、今後の展開は予断を許さない。
土肥校長に賛同して集会に参加した漫画家の石坂啓さんは、こう呼びかけた。「最悪のシナリオを考えると、土肥先生はいけにえになっちゃう気がする。私が都庁にいたら、どうやって狙い撃ちをしようか、やると思う。それを阻止するには、味方を増やして連携するしかない」
◇各道府県教委の対応、専門家意見も割れる
職員会議はかつて「最高議決機関」とする説が強く主張され、「日の丸・君が代」問題などを巡って校長と教職員が激しく対立する舞台にもなった。校長の権限を強化しようと、旧文部省は00年に省令を改正し、職員会議を校長の職務を円滑化する「補助機関」と位置づけた。ただし、教職員の意向を確認する手段としての挙手・採決まで禁止したわけではない。文部科学省初等中等教育企画課は都教委の通知について「都教委の責任と権限で決めたことで、コメントをする立場にはない」と論評を控えている。
各都道府県教委の姿勢には幅がある。毎日新聞が8月に実施したアンケートでは、挙手・採決を明文化して禁止している教委は都教委だけだった。校長に判断を委ねているのは18教委に上る。中でも埼玉県は「校長が必要と認める場合には、さまざまな方法により職員の意向を把握することはあり得る」、島根県は「必要であると校長が判断すれば『挙手』を求めることもあり得る」と回答した。
一方、鳥取県が「『採決』等の方法は望ましくなく、行われていないのが実態」、広島県が「そもそも『採決』等により意思決定を行う場ではないため、通知文を出す必然性がない」とするなど、禁止を明文化せずとも挙手・採決は不適切との認識を示す教委もあった。
専門家の見解も分かれている。教育法規に詳しい菱村幸彦・国立教育政策研究所名誉所員は「職員会議の多数決によって学校を運営するのは校長の職責の放棄だ。都教委の通知は自由な発言を禁止しているわけでもなく、『言論の自由の侵害』という主張もおかしい」と指摘。一方、藤田英典・国際基督教大教授(教育社会学)は「挙手・採決をしたからといって、校長の決定権が損なわれるわけでも何でもない。やり方次第で何ら問題がないことを、行政が抑圧すること自体が重大な問題だ」と通知を疑問視する。
◇「校長の意思決定、職員会議が拘束」 挙手・採決禁止通知の背景
都立学校の職員会議を巡っては、都教委が06年1月に全校で経営上の自己点検を実施し、課題のあった22校に対しヒアリングをした。うち約7割で教職員の考えを挙手で確認していたことについて、校長の意思決定を拘束しかねない運営だと判断した。
このため、都教委は同年4月13日、「学校経営の適正化について」と題する通知を各都立学校長に出した。「職員会議を中心とした学校運営から脱却することが不可欠」とし、「職員会議において『挙手』『採決』等の方法を用いて職員の意向を確認するような運営は不適切であり、行わないこと」と規定。校長ら管理職が主なメンバーになる企画調整会議を「学校経営の中枢機関」と強調した。
ある都立高校長は職員会議について「最大のデメリットは時間がかかり過ぎることだ」と話す。少なくても2時間以上かかり、教員生活で最長は結婚した生徒の対応について話し合ったもので2日がかりだった。校長になってからは企画調整会議を中心に効率的な経営を進め、なるべく職員会議を開く前に方向付けを済ませている。この校長は「意見があれば、私や副校長のところに来ればいいし、担当者間や校内研修でも解決できる。挙手・採決は必要ない」と自信を見せるが、「自分の主義主張で動く教職員がいる学校は実に大変で、通知の存在によって助かっている学校もあると思う」と語る。
都立高校長195人が加入する都公立高等学校長協会は、土肥校長がメディアを通じて通知の撤回を訴え始めた5月から各校の実態を調べた。会長を務める都立晴海総合高(中央区)の斉藤光一校長は「言論の自由がなくなるような変化は感じていない」と述べ、土肥校長の言動については「組織内で議論すべきことを外に出すやり方は遺憾だ」と不快感を示している。同協会の方針に反発した土肥校長は7月に退会した。
☆長い文章を読むのがにが手な人。ぜひ、最初と最後だけでも読んでほしい。
「誰かが言わなければ、誰かがストップをかけなければ、恐ろしい社会になっていくから、立ち上がった」
何をたいそうにと思われる方もあるかもしれない。そういう方のために、ぜひ職員会議を公開してもらいたい。(授業参観じゃなく、職員会議参観をね。)
物言えぬ職場(学校)から、自分の意見をはっきりと持った子どもが育つと思います?
「同協会(都立公立高等学校長協会)の方針に反発した土肥校長は7月に退会した。」
ああ情けなや。東京の公立高校がいくつあるかは知らないが、こうして自分の考えをしっかり述べる校長をはじき出してしまうとは・・・。いっしょに立ち上がる校長は、一人もいなかったんでしょうか。
我々一般人から見ると、教育委員会という組織はかなりの脅しのテクニックを持っているとしか思えない。どんな手を使えば、こんなに多くの校長を一度に黙らせることができるのか。前から、ふしぎでふしぎで。
裁判員制度はやめて、教育委員制度にしたらどうでしょう。(抽選で当たった人が教育委員会の仕事をする。)
裁判員のほうはごめんこうむりたいけれど、そっちならしてみたい気もします。
とりあえず、土肥さん。あなたはひとりじゃない。何の役にも立ちませんが、私は京都の片隅からエールを送り続けます。
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2008年10月21日(火)
近江大橋LSD・懇親会 [ランニング]
「やまとの湯」に到着したのが、ちょうど1時ごろ。スタート前にいただいた予定表には、「12時半までにお帰り下さい。」と書いてあった。
私が宴会場に入ると、すでに半分くらいの人がおふろから上がっておられ、早くもジョッキをグビグビと。
「いやー、みなさんてっきり3周走ってはるもんやとばっかり・・・。」
「3周は、渡辺さん兄弟がかなりのスピードで行かれ、最後藤井さんの一人旅やったみたいです。」
「ほーでっか。やっぱり。」
「まだ宴会始めるまで30分ほどあるさかい、おふろ入ってきてください。」
「すんませーん。急いで入ってきます。」
おふろから上がると、ちょうど宴会開始時刻。今日は、豚シャブです。飲み物は、チケット4枚。セルフだそうです。
(注)以下、宴会の様子を紹介しますが、これはあくまでも個人のブログ。クラブの広報ではありません。写真や文章にかたよりがあると思いますが、それはかんにんしてください。
京都ランナーズ会員番号5番、古参会員である武内満男さんの乾杯の音頭。
武内さんとは、今年の夏、滋賀反核平和マラソンの時お会いした。
「武内さん、お聞きしたいことがあるんですけど・・・。滋賀反核平和マラソンね、中抜きばっかりで全然走れませんでしたやん。京都もあんなんですか。」
「いや、そんなことないで。だいぶ前は競争みたいな感じやったんやけど、今はゆっくりの人も走れるペースで行ってるでー。」
「そら、いいですね。ボク、滋賀のん行って、ちょっとがっかりしましたわ。全然走らしてもらえへんにゃもんね。」
「そうや。各市役所でのセレモニーが多すぎるわなあ。キロ4分で走っててゆわれた時は、まいったわ。」
武内さんは、もう65歳を越えておられるが、たぶん今も私より速い。いくつになっても、精進しておられる感じがします。
お一人お一人の自己紹介。
私と私の隣の谷村さんは、浦島太郎状態。
「あの人、誰でしたっけ。」
「あの人、顔は見たことあんにゃけどなあ。名前が・・・。」
二人とも竜宮城での生活が長かったもんで。
「藤井君、ところで君は、サブ3したんか。」
「そんなもん、できますかいな。」
「なんやなー、もったいない。君やったら、軽々サブ3行けるで。いつの間に、そんなしりのへんでかなったん。今からでも体しぼったら、サブ3ねらえるで。」
「練習なしでサブ3は、何ぼなんでも無理でしょう。平日は一切走ってませんし。」
「ほんまかいなー。もったいない。練習する気ないんかいな。」
「今日来てはったでしょう、京都ランナーズのホープ・外峯さん。あの人ががんばってはんのん見て、ちょっとがんばってみようかなー、とか思ったりして。」
「藤井君、あの人はなあ、実績のある人の言葉しか聞いてへんで。藤井君、相手にしてもうてへんのんちゃう。」
「そうですねん。ボクは、もっぱら、おちゃらけ担当で・・・。」
「ところで、眞寿美さんは・・・。」
「バージョンアップしてまっせー。毎日、離婚の危機ですわー。『何で、アンタここにいんの? はよ、出て行ってくれへん。』って、毎日言われてますねん。いつ追い出されるかビクビクしている毎日ですわ。」
「そうかー。でも、藤井君が眞寿美さんと結婚したかったんやろ。」
「はい。」
「それやったら、毎日ビクビクしながら生きて行き。それで、ええやん。」
「そう言われても・・・。」
このあとも、いろいろな話をいっぱいしたが、三途の川から生還したオッサンと、ヨメさんこわーてたまりませんオッサンの会話はこれくらいでかんにんしたろ。
次に、私の自己紹介。
「谷村さんの弟子の藤井です。
今日、谷村さんにお会いして、『この世の別れになるかも知れんし、いっしょに写真撮っときましょ。」ってゆったんです。そしたら、谷村さん、何にも言い返さらへんかったんです。いや、こら、ほんまに危ないぞーと思いました。たぶん、2、3年後、谷村さんはこの世にいやはらへんと思います。(爆笑)
私んとこ、京都キャロットというランニング用品店やってまして、私はブログを書いてます。今日のことも書く予定ですので、よかったら見てください。
私は、平日一切練習なしでレースばっかり出ています。練習なしで、まじめに練習している人に一泡吹かせる、それが今の私の目標です。」
(しょーもないことゆうとんなー。)
みなさんのお話し中、私は何回も壁に向かってストレッチ。すんません。またもやこぶらがえりです。
今日のLSDの実行委員長的な存在であった橋爪さん。
すんません。お顔は存じていたのですが、初めてお名前が分かりました。
69歳だそうです。めっちゃお元気。人あたりがよく、お話もじょうずそう。
今日、3周(36km)は渡辺兄弟と私の3人だけ。1周(20km)以下が5人。残りの12人が2周(28km)だったようだ。
細井さん、登場。
「今日は、外峯さんが、どーしても僕と走りたいと言わはるもんで、ずっといっしょに走らせてもらいました。と言うのは、ここだけの話で・・・。」
「藤井君、今のん『パオパオだより』に書きやー。」と谷村さんからの指令。
「ははー。」
「外峯さんと細井君、ええ感じやったやん。二人引っ付けたらええんちゃうん。」と谷村さん。
「そら、あきません。二つの家庭が崩壊してしまいます。両方子どもいやはんにゃから。」
「そうかー。そら、知らんかった。」
細井さんは、42歳。きっと、外峯さんとも歳が近いから話が合うんでしょうね。
初代さん。
「途中でマクドを見つけたので、思わず入ってしまいました。私のLSDのDは、ディスタンスのDではなく、ディナーとかそっちの方面のDです。」
ええ味持っとるなあー。
最初、しばらくトップ引っ張ってはったもんなあ。私とちょっとキャラかぶる?
池田一夫さん。
京都キャロットのホームページを見て、京都ランナーズの存在を知り、今年の初め入会されたそうだ。ありがたい。
「なんか、前からお会いしていたような・・・。」と言うと、「そうかも知れません。」とのこと。
今、43歳だそうです。京都ランナーズの中では若手です。
このころ、私は生ビール4杯目。
あれ。こんな飲めたっけ。
いつもなら、2杯でベロベロ。3杯で、気分わるー。4杯で、ゲロゲーロ。
ところが、今日はだいじょうぶ。眠くもならへんし。体質変わってしもたんかな。
お開きになり、「やまとの湯」を出ようかなという時、売店で8個1000円の柿発見。私が買うと、「ワシもこうとこ。」という同調者が。
「なんか持って帰らんと、ヨメはんが・・・。」みなさんたいへんです。
駅に向かう道で、初代さんとの会話。
「藤井さん、ブログで『外峯さん、大好き』とか書いてはるでしょう。そんなん、奥さんOKなんですか。」
「大好き」って書いた覚えはないんやけど、読む人によってはそういうふうにとれるんかなあ。
「全然だいじょうぶです。ボクよりも、ヨメさんのほうが外峯さんのこと気にいってんにゃから。」
「はー。」(絶句ですな。)
LSDとはまったく関係ないのですが・・・。
京都駅から地下鉄で「国際会館」駅。そこから、「市原」行きのバスを待っている時の話。
だいぶ待って、やっとバスが来た時。私のすぐ横にいたお母さんと小さな男の子。男の子が、おしりをクネクネ。
「オシッコ? バス乗ったら、15分くらい降りられへんよ。次のバスにする?」
お母さん、それ無理です。この子、15分の感覚も分からへんし、次のバスの意味も分からへんと思います。
その時、横から、「小っちゃい子やし、そこらでしたらええやん。」の声。おばあちゃんの二人連れでした。
私も、「そうそう、そこらでしやはったら。まだ間に合いますよ。」と加担。
二人は近くの草むらへ。
「ジョンジョロリン、ジョンジョロリン。」
小さな子は、さっぱりした顔でかえってきました。セーフ。これで、また20分待たんでもよくなった。
「よかったね。」
「よかった、よかった。」
私とおばあちゃんらは、拍手でもしたくなるくらいの勢い。
小さな子をみんなで見守ってあげる余裕のある社会でありたいですね。
(すいません。あんまりかわいいので、その子の写真を勝手に撮らせてもらいました。お母さんは、「よーちゃん」と呼んでおられました。)
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2008年10月20日(月)
近江大橋LSD・続き [ランニング]
りゅうちゃんの飼い主さんとしゃべっている間に、外峯・細井コンビに離されてしまった。近江大橋の上り口が、ちょっと分かりにくいと聞いていたので心配だった。
橋の下をくぐって、Uターンして欄干の方を見たら、外峯さんの「こっち、こっち」の合図。あっ、待ってくれてはったんかなー。
近江大橋は思っていたよりずっと長く、橋の真ん中あたりで外峯さんに追いつくことができた。
「外峯さーん、一つだけ聞いておきたいことがあったんですけど・・・。」
「えー、なんでしょう。」
「あのー、陸上競技の経験はないってゆってはったけど、何かクラブはやってはったんでしょう。公開してもいい範囲で教えてください。」
「うん、公開してもいい範囲でね(笑)。一番長くやってたのは、バレーボールでね、あとテニスとか水泳も長くやってました。でもそのどれもやりきったという感じがなくて、私は持久力を生かしたスポーツがいいんや。『よし、走ろう』と思ったときに妊娠して、それを実行に移すのが遅れてしまったんです。」
「そうかー。2番目の子もその2年後やったから、本当に念願の再スタートになったわけですね。」
「そうなんですよ。」
「今日は、途中で帰らはるんですよね。何周行かはる予定ですか。」
「うーん、時間のある限りは走ろうと思ってるんですけど・・・。景色もいいし、気持ちよく走れますよね。3周行けたら行きたいなあ。」
近江大橋のたもとに下りたところで、1時間17分31秒。1周8kmは、43分41秒。キロ5分半ペースか。これは、LSDのペースとしたらどうなんやろう。ちょっと早すぎるかもな。
2周目の南向きに入ってだいぶ走ったころ、湖上をゆっくり走るボートを発見。
声が届く範囲だったので、「写真、撮りまーす。」(「撮らしてください」ではありません。)
そしたら、うれしいピースサイン。(肉眼では手前の子のピースサインしか気づかなかったが、写真をよく見ると奥のほうの子もやってくれていた。うれしー。)
「ありがとー」と言ったら、手を振ってくれた。すまんなー、こんなランシャツランパンのへんなオッサンに。
これくらいの歳になったらね、あなたたちのような若い元気な子たちの姿を見せてもらえるだけでうれしいねん。ありがとね。
元気がモリモリわいて、「きたー」。
瀬田の唐橋を渡って少し北上したところに、県立琵琶湖漕艇場。何かのレースをやっているようだ。礼儀正しい若い元気な子たちが、いっぱい。ほんまに、見てるだけで元気がもらえる。
ここで、ジュースの自動販売機発見。ビックルを買って飲んでいる時、外峯・細井コンビが抜いていく。しゃーないな。ゆっくり行きましょ。
また、近江大橋西詰に戻り、22km1時間59分59秒。なかなか、ええ通過タイムじゃー。2周目の8kmは、42分27秒。1週目よりはよなっとるがな。(と言うか、犬の写真撮らへんかっただけのことか。)
あと、1周行けるよね。外峯さんも、3周行きたいって言ってはったし。
でも、おかしいなあ。
近江大橋では、前にかすかに見えていた外峯さんの姿が見えん。帰ってしまわはったふうもなかったんやけどなあ。
後ろからも誰もこんし。これはつらいなあ。前も後ろもランナーの姿なし。あー、ちょっとイヤになってきた。
こんな時に、雑種のワンちゃん現れてくれたらなあ。さっきから、ようけ犬には会うんやけど、上等系お座敷犬系の犬ばっかり。おもろなー。
ちょっとヘロヘロっぽく、近江大橋3周目。近江大橋西詰30km地点、2時間45分38秒。この8kmは、45分39秒。
さすがにだいぶ落ちたな。でもまあこれは、かわいいワンちゃんがいなかったからということで・・・。
ここから「やまとの湯」までの6kmが、めっちゃしんどかった。もう、一人ぼっちということが分かっていたので、目標がなくなってしまった。
暑いわ、足は上がらんわ。
「ひょっとして、誰か心配してくれはって、迎えに来てくれはったりしてー。」
頭がボーとしてくると、自分に都合のいい幻ばっかり見てしまいます。
あー、やっと見えてきました「やまとの湯」。
「藤井さん、がんばったね。」
そんなお出迎えがあるかなーとひそかに期待したけれど、これも幻でした。
誰もいない駐車場に、手を広げてゴール。3時間25分12秒。最後の6kmは、39分34秒。ぎょうさんかかったなー。
このLSDはいい練習になったのかな。よう分からん。
でも、かわいいワンちゃんに会えたこと、ボートの元気な女の子の写真が撮れたこと、外峯さんとしゃべれたこと、谷村さんの元気な走る姿を見られたこと、などなど、いっぱいいいことあったなあ。
私は、どんな中でも自分の楽しみを見つけるのがうまいと思う。実は、今回のLSDも大満足なんです。
へへへー、何でも勝手に楽しむどー。
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2008年10月19日(日)
近江大橋LSD [ランニング]
JR湖西線「大津京」駅に降りると、粟津さん、細井さん、外峯さんが待っておられた。外峯さんは、私と同じ、9時7分着の電車に乗っておられたようだ。
「おはようございますじゃなくて、外峯さん、よかったね。」
「それ、誰もゆってくれはらへんねんけど・・・。」
「えー、そんなことないでしょう。ボクのまわりでは、みんなゆってはるよ。まあ、これからボクがはやらすから、心配せんとー。」
駅から今日の拠点になる「やまとの湯」まで、およそ10分間、外峯さんとしゃべりながら歩いた。
「藤井さんのブログ、すごいね。鴨川ゆっくりランのことがすごくくわしく書いてあって、私もそこで走っているような気分になりました。」
「ちょっとやりすぎかなあとも思ったんですけど・・・。」
「私は知ってる人がいっぱい出てきておもしろかったけど、知らない人はどうなんやろね。」
「そら、何をダラダラ書いとんねんっていう感じやろね。うちのヨメさんに、そうゆうていっつもおこられてんねん。」
「『ビッグ・ピーチ』もよかったよ。」
「えっ、意外。自分でも『あー、しょうもなー』と思いながら書いてたんやけど・・・。」
「話は変わりますけど、『大会レポート』って知ってはる? それに福井マラソンの大会レポートを書いている人がたくさんいたんやけど、そのほとんどがよくなかったって。スタート地点に仮設トイレが全然なかったとか、ゴールからスタートまでのシャトルバスがなかなかこなくて、おまけに有料やったとか。」
「そうなんですか。私はバタバタしていてあんまり感じへんかったけど・・・。」
「でも、結果が出たからよかったですやん。松田さんも、わざわざ応援に来てくれはったし。」
「そうなん。松田さんが、そこまでしてくれる人やとは思ってもみなかったし。」
「あの人、剣道何段とか言ってはったし、ちょっと男っぽい系の人かと思ってたけど、情の深い人やったんや。」
「今回も走ってみて分かったんやけど、やっぱり最後の方に腹痛がきてしまって。腹筋をきたえなあかんね。いい課題が見つかりました。」
「一般のオッサンランナーの代表として言わせてもらいます。・・・いっぺん腹がいとなるほどのスピードで走ってみたいわ。」
「えー。藤井さんは、今はもうレースでいいタイム出したろとか思わはらへんのですか。」
「そら、思いますよ。こないだ京都ランナーズの記念誌が見つかって、前は御所2周どれくらいで走っとったんかいなーと思って見てみたら、28分55秒でしたわ。」
「えっ。(絶句)」(このオッサンは絶対口から出まかせを言っているという表情。でもこれは事実なのです。)
「結婚の前の年やから、28歳かな。ボクもけっこう速い時あったんですよ。」
「また、がんばらはったらいいのに。」
「最近、外峯さんのがんばりを見て、ボクもちょっとがんばってみようかなという気持ちが出てきました。」と言いたかったけど、その言葉はのどにひっかかってしまいました。「がんばる」は、私に最も似合わない言葉。これからも、おちゃらけで、外峯さんの気分転換の役に立てるような人間でありたいです。
「やまとの湯」に着くと、谷村守茂さんがおられた。(谷村さんについては、4/14のブログ参照)
「谷村さん、谷村さんとは今日この世の別れになるかも知れんし、いっしょに写真とっときましょ。」
「なんやなあ。」
あれ? 谷村さんはニコニコと笑っているだけ。前の元気な時の谷村さんやったら、ボクの言葉を3倍にも4倍にもして返さはったやろに。こら、ほんまに危ないぞ。
5年前、三途の川を渡りかけてから、人間変わってしもたんかな。
来年の京都シティーハーフを目標に、ぼちぼち走り始めておられるらしい。がんばれ、元サブ3ランナー。
まず、目指すは、近江大橋。スタート地点から6kmと聞いたが、いやに遠い。
公園を通ると、人だかり。
全国スポーツ・レクリエーション祭(スポレク滋賀2008)が開催されている。この公園は、ウォーキングの会場になっているようだ。
私が通り過ぎようとした時、ゲストの早狩実紀さんがあいさつをされていた。
近江大橋に着いた時、タイムを見ると33分50秒。何ぼなんでも、ちょっとゆっくりすぎたかな。
めっちゃかわいいワンちゃん発見。
ロープにつないでなく、うれしそうに湖畔を走っている。
「写真撮らせてな。」と、一応ワンちゃんに交渉。いやがってなかったので写真を撮っていると、その横をスーと抜いていく外峯・細井コンビ。
「この写真を撮ってる藤井さんを撮りたいわ。」とは、外峯さんの言葉。
この二人をまた、横から抜き返すワンちゃん。
「何かいやなことしたんちゃいますか。」とまたまた外峯さん。
「ちゃうて。うれしくなって走ってんにゃん。」
後ろから自転車の女性が追いついてきたので聞いてみた。
「飼い主さんですか。ワンちゃん、何ていう名前ですか。歳は?」
「はい。名前は、わんです。4歳です。」
ワンちゃんの名前が「わん」やてー。これは、今日はがんばって走れます。
もう少しで近江大橋東詰というところで、またまたかわいいワンちゃん発見。
「ワンちゃんの写真撮らせてもらっていいですか。」と聞くと、ちょっととまどっておられた。
「犬、大好きですねん。」と言ったら、ちょっと飼い主さんの表情がやわらいだ。
「お名前と歳を教えてください。」と言うと、
「名前はりゅう、歳はちょっと・・・。捨て犬を拾ってきたから・・・。」
「そうなんですか。子犬で拾わはったんですか?」
「いや、今とおんなじくらい。もう、大きかった。拾ってから5年半です。」
ああ、ええ人や。
りゅうちゃんは、すごく人なつっこく、私にもお手しまくり、ペロペロしまくり。もうちょっとかまいたかったなあ。
(注)まだまだ、続きます。
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2008年10月18日(土)
学力テストとミニスカート [学校]
まったくつながりのないような話をつなげてしまう。そしてそこから、超へ理屈な話の展開。聞いてる相手は、ただあきれるばかり。でも、ちょっとだけ引っかかるところもある。この展開は、私の得意技です。
「学力テスト」と「ミニスカート」。
今、30何年かぶりに復活した全国学力テストの結果を公開するかどうかで議論が分かれています。特に、大阪では、知事対各自治体首長の言い争いのようになっています。
もともと一般には結果を公表しないというふれこみで復活したはずの全国学力テストなのですから、いまさら何を言っているのかという感じです。
このテストを復活させた元文科大臣は、学力の低い都道府県と日教組の組織率の関係を実証したくて復活させたそうです。(本当にそう言っているところをテレビで見ました。)
それは、全国でも組織率が上位な秋田県が2年連続で学力1位になっていることからも分かるように、元大臣のもくろみはくずれてしまいました。だったら、もう来年からやめれば・・・。
このテストでは、事前に模試の猛特訓をした学校が問題になったり、成績下位の子を無理やり休ませた校長がいたりと、何のためのテストなのか分からなくなっています。
「学校ごとの平均点の発表など何の意味もない。」みなさん、早くそれに気づいてください。意味があるとしたら、各個人の成績の公開でしょう。「公開せよ」と言うなら、そこまで腹をくくって主張してください。
さて、ここで話は一転。「ミニスカート」。
昨日、娘の中学で、服装の点検があった。
登校時、代議員(昔で言う学級委員ですかね)が、男子はシャツをきちんとズボンに入れているか、女子はスカートを短くしていないかを調べるらしい。
うちの子は、かなりなミニスカートになっている。しかし、これは仕方がない。入学の時、小さかったのが今はだいぶ大きくなった。制服屋さんが「これでだいじょうぶ」と言って買った制服なのに、今さら「短すぎる」と言われても。
「もし、これで学校から何か言われたら、母ちゃんが学校に文句言いに行ったる。」
「もっと短いスカートはいてか。」と私のつっこみ。
ここで思ったこと。各中学校で、女子のスカートが平均ひざ上何センチか公開したらどうだろう。ついでに、各都道府県の順位も発表してほしい。テストの平均点よりはずっとおもしろいと思う。
でも、これにも問題がある。セクハラとかじゃなく・・・。
娘の中学には、入学以来ズボンをはいて登校している女の子がいる。どんな事情かは知らないが、ずっと気になっていた。
先日の学校祭で、その子を初めて見た。ある重要な役割に選ばれ、その仕事を見事にこなしていた。すばらしい。(おっちゃんは、あなたを応援します。)
私としては反骨の精神でこのスタイルを貫いていると思いたいが、どうであるかは定かではない。
ここで、問題が。
ミニスカートのひざ上平均を出す時、この子はどうなってしまうんだろう。はじき飛ばされてしまうのか。成績下位の子が、学力テストを無理矢理欠席させられてしまったように。
どこにでも、枠に入りきらない子がいる。管理者側はそんな子を目の敵にする。
すべての子の個性を認めてあげましょうよ。そんな子も含めて平均を出すことに何の意味があるんですか。
ただ派手なだけ、決して上品とは言えない知事さんにぜひお聞きしたい。
「何の意味があるんですか」
(注)今日採用の写真は、すべてうちの「あんも」。19年前、天安門事件の年にひろってきたので、「あんも」。来年20歳になります。こんなに長い付き合いなのに、どういうわけかまだなついていません。ながー。
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2008年10月17日(金)
矢瀧さ〜ん! [ブログ]
昨日の深夜(今日の午前2時半ごろ)、「京都鴨川ゆっくりラン」の矢瀧さんから、私のブログにコメントをいただいた。
それは、かなり長いコメントだった。
前半は、私の3日連続の「ゆっくりラン」のブログに対しての感謝の言葉。後半は、私が撮ったスタートの写真を新聞社へ送る原稿に使わせてほしいというお願いだった。
そして、一番最後に、「このコメントは削除してください」。
「なんでー」
私のブログは、極端にコメントが少ないんです。
初登場で、すごい長いコメントを入れてくれはったのに、「削除してください」はないでしょう。よっしゃー、公開したれー。
今日の夕方、長い長いお返事を書き、さあ一挙公開! と思ったとき、コメント登録した私の返事のコメントの文に変な所を見つけ、いったん削除。 と思ったら、ななななんと! 矢瀧さんのコメントを削除してしまった。 えええ、えー。気が動転し、私の長い長い返事のコメントも消してしまった。
「アホですばい!」
これが、うちのヨメさんの言葉です。(なぜか、関西弁と九州弁のチャンポンです。)
ブログを始めて、もう8ヶ月になるのに、こんな基本的なことも理解できていません。
矢瀧さ〜ん!
矢瀧さんの数々の感謝の言葉の中で、一番うれしかったのは「何度もくり返し読み返しています」。こんなうれしい言葉はない。(読み返すごとに、ビミョーに文章の手直しがされていることにお気づきでしょうか。)
私の返事のコメントをなんとか思い出そう。
「コメントを削除してください」とのことでしたが、どうか載せさせてください。(同い年のよしみということで・・・)
私のブログは1日平均800アクセスあるのですが、コメントはすごく少ないんです。だから、数少ない貴重なコメント、ぜひ公開させてください。「こんないいコメントしてくれはる人いんにゃでー」と、自慢したいんです。
私は、「ゆっくりラン」で困ったことは何もありませんでした。いっぱいいっぱい楽しませていただきました。ブログにもいろいろと書かせてもらいましたが、私の思いちがい聞きちがいがあるかもしれませんので、気が付かれたことがあれば教えてくださいね。
この大会で一つだけ心配なのは、大雨の時の対応です。これだけ人数が増えると、荷物置き場や更衣スペースがだいじょうぶかと思います。10回に1回くらいは大雨になると、心構えだけはしておかないとね。
写真の件ですが、私のヘタ写真でよかったらどんどん使ってください。ブログから直接取ることも出来るみたいですよ。
私はブログ以外、まったくパソコンの使い方が分かりませんので、ヨメさんに頼んで送ってもらいます。
また、よろしかったらコメント入れてくださいね。
こんな感じやったんかな。
矢瀧さ〜ん!
お願いです。本当に、また、コメント入れてくださいね。
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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