パオパオだより

2008年09月17日(水)

やくみつる「週刊テレビ評〜日本柔道を救った男〜」 [石井慧選手関連]

 漫画家・やくみつるさんは、すごい。
 いつも感心させられる。
 9月11日、毎日新聞夕刊のTV批評欄に、石井慧選手を取り上げた番組の批評があった。

■日本柔道を救った男

(前半、朝青龍を取り上げた番組の批評・・・省略)

 一方、もう一人の注目の“異端児”といえば柔道の石井慧。こちらも口を開けば超ユニークな発言が飛び出すことから、テレビ等のかっこうのターゲットとなっている。
 そんな彼を2月のパリ国際合宿から丹念に取材していたのが8月30日放送のNHK「日本柔道を救った男〜石井慧 金メダルへの執念〜」であった。美しく一本を決める日本柔道の限界を見極め、「織田信長が鉄砲に気づいたように、新しい物に目を向け」て、国際化著しい“JUDO"の頂点を貪欲に追求する石井。カメラはその石井が対峙を余儀なくされる。各国の民族格闘技色濃厚なJUDOの乱取り風景を追う。タックルあり、ブリッジありの映像は異様といえば異様。我が日本の柔道関係者ならずとも身の毛がよだつような、ある種衝撃的な代物だ。
 だが石井は幾度かの敗戦を経て、その対処法をさぐり出す。必殺の決定技をもたないといわれる石井が臨機応変に現場に対応した結果、選んだ道が北京の金メダルへとつながった。彼の突飛な言動も、そのバックボーンにその柔軟な思考回路があったればこそと思えば、関係者が気をもむほどのことでもあるまい。
 重厚な番組のテーストとは裏腹の、どこか痛快な後味の残る番組であった。
 蛇足ながらその石井。握手の時点で、福田総理の退陣を感じ取っていたという。さすがだ(笑い)。

◎私は、残念ながらこの番組を見ていない。しかし、やくさんの批評は、分かりやすく適格だ。
 「柔軟な思考回路」と説明されているが、はっきり「頭がいい」と言ってもいいと思う。中でも、情報分析力は卓越している。そのへんをもっと解説してくれる人が出てくるとうれしいのですが・・・。

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やくみつるさんのホームページより

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2008年09月16日(火)

「マキのお母さん、いくつ?」 [家族]

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 「マキのおかあさん、いくつ?」
 これは、真樹が友だちに一番聞かれたくない質問だそうだ。バスケ部の友だちのお母さんは、ほとんど自分とこより年下らしい。「それにしては、格好だけは若作り・・・。」とまでは中学生やから言わんとは思うが、娘は娘なりにいろいろなことを気にしているようだ。

 昨日(9/15)は珍しく、バスケ部の練習がオフ。
 久しぶりに母と娘でお買い物に行った。夏物がかなり安くなっていたようで、ごきげんさんで帰ってきた。
 夕方からは、三宅八幡さんのお祭りに行くらしい。誰か気づいて「かわいい、服やね。にあってるね。」くらい言ってくれへんかなー。

 出かける前、嫌がっていたが二人の写真を撮った。真樹が少し前に出ているせいもあるが、もう背がかわらないくらいになった。それでも、クラスの女子の中では、まだ一番小さいらしい。
 ええで、そんなに急いで大きならんでも。ゆっくり、ゆっくりでね。

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2008年09月15日(月)

第8回丹後100kmウルトラマラソン・おまけ [ランニング]

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こんなかわいい花が咲いている道を走りました

 予想通り71km地点で収容になった丹後ウルトラ。
 いくつか書き加えておきたいことがある。

 まずシューズ。
 ミズノ・ウェーブLSDにするか、アシックス・スカイセンサーブリーズにするかで迷った。
 結果的には、予想以上に歩いたので歩きやすいウェーブLSDにしておいて正解だった。前にも書いたが、スカイセンサーブリーズは歩くと内側に沈み込む。初めから歩くことを想定しているランナーにはお勧めできない。(あの軽さとクッション性は捨てがたかったが)
 ミズノ・ウェーブLSDにワイドが出たので、「後半これにはき替えよっかなあ。ますみちゃん、もらってもいい?」とヨメさんに聞くと、「なにがますみちゃんやねん、気持ち悪い。後半なんかあるんかー。」
 ごもっとも。はき替えようと思っていた碇高原牧場にたどり着けなかったので、本当にヨメさんのゆうとおりでした。くそー。
 ぎりぎり完走に手が届きそうなランナーに、ウェーブLSDをお勧めします。

 次にソックス。
 だいぶ前から5本指ソックスばかりをはいている。これにしてから水ぶくれが少なくなった。
 ただ、困ったこともある。はきにくい。はくのに時間がかかる。ウルトラの途中ではき替える時、必ずと言っていいほどこぶらがえりが起こる。
 それを解消してくれるソックスがある。アシックスの「XAS103・5本指パイルベリーショートソックス」。ランニング用に開発されたソックスではないが、私が今まではいた5本指ソックスの中でもピカ一です。
 全体としてはやや厚めだが、指の部分は薄く、空気穴まで空けてある。これはどえらい技術じゃー。
 このため、今まで苦労していた一本一本の指がすんなり入る。こぶらがえりもなし。(よく伸びるので、ぬぐのも楽です。) 
 京都キャロット価格で、1100円。これは値打ちもんです。8年連続丹後100kmウルトラ未完走の私が、自信を持ってお勧めします(!?)。 

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 今回のレースでは、長い時間走っている割に「出会い」は少なかった。
 京都で開催されている大会であるのに、意外に京都の人が少ない。選手名簿をパラパラっと見ただけだが、会ってしゃべってもらえそうな人は福井の出倉真由美さんくらいだった。その出倉さんにも会えなかったし・・・。
 そうそう、弥栄庁舎をイヤイヤ出てしばらくしたところで、「キャロットさん!」の声。あっという間に通り過ぎた美人ランナーは、石川の流星・折戸小百合さんでした。60kmの部のかなり上位の方だったと思う。「あわわ、あわわ」と言っているうちに遠ざかり、またもや写真が撮れなかった。
 それにしてもあの走りは、理想的なウルトラ走法。女性としては長身の方なのに、比較的小さなストライドで「さささ走り」。むだがない。次こそ、あの走りをカメラに!

 このコースは長い長い周回コースなので、ランナーと対面する箇所がほとんどない。抜くか抜かれるかだけ。(おおかた、抜かれるばかり。)これはちょっとおもしろくない。対面できる箇所があれば、もっと出会いはあるだろうに。
 そういう意味でも、33km地点の梨の提供、44km過ぎのマッサージ、46kmあたりのアイスキャンディは楽しみで楽しみで。ただこの先にあんまり楽しみがない。碇高原前で収容されるランナーが多いのは、ただ坂がきついからだけではないような気がする。楽しみが少ないのでは?

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 ゴール地点までバスで送ってもらい、売店で使えるチケットを使おうと思ったが、これは今まで一度も使ったことがない。気持ち悪くて、食べ物がのどを通らない。今回も同じだった。
 実は、44.8kmの浅茂川漁港でもらったおうどんは、食べ終わった直後に全部吐いてしまった。そのあと固形物はのどを通らなくなった。ジュース系も気持ち悪い。だいじょうぶなんは、よく冷えた水と氷、アイス系のみ。
 これで残り50km以上は、やっぱり無理ですよね。
 今回初登場の秘密兵器「干し梅」も、不発に終わってしまいました。

 あとの楽しみは、温泉。
 近くのいろいろな温泉で使えるチケットをもらったが、遠くまで行く元気がない。やっぱり今年も、一番近い「浅茂川温泉・静の里」に落ち着いた。

 ここでいい話。
 脱衣場で、くっさいランシャツランパンを脱いでいる時、横にいたお父さんと小3くらいの男の子。その男の子が、大急ぎで服を脱いでいる。
 「おじいちゃんの背中流してくる。」 
 「おお、行ってき。」
 なんと、今どきまだこんな子がいるんや。

 体がめっちゃ塩を吹いていたので、とりあえず体を洗おうと思って洗い場に行くと、さっきの男の子がせっせとおじいちゃんの背中を流していた。
 「おじいちゃん、かゆいとこない?」
 「ああ・・・」
 泣いてしまうやんけー!

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 温泉から上がり、次は「ラーメン藤」に直行。
 入るなりいきなり、「最後まで行けました?」
 「あきません。碇高原の手前でアウトです。」
 「そうですかー。毎年来てくださってますよね。」
 たぶん、日に焼けて足を痛そうにして店に入って来ているので、こう言ってくださるのだろう。まさか去年のことなんて・・・。でも、うれしいですよね。
 旧大宮町の国道沿いは、ラーメン激戦区。それでも、ここ「ラーメン藤」が盛況なのはこの暖かさが理由かも。

 ちょっとしたひと言で、また来年も来たくなる。京都キャロットも見習わなくては。

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2008年09月14日(日)

第8回丹後100kmウルトラマラソン [ランニング]

 結果は、まったく予想通り。(おもんなー。)
 第1関門(55.8km)をギリギリで通過し、碇高原への上りでへたり、約71km地点にあたる峠で役員さんの車に収容。第2関門(73.2km)の碇高原牧場から送迎バスでゴールへ。
 ああ、このパターンはいったい何回目。

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約71km地点の峠 (一応、指で8回連続アウトを表しています)

 3時半起床、3時40分に峰山の「竹藤屋旅館」を出発。
 15分ほどで選手駐車場到着。
 スタート地点を見てびっくり。スタートまでまだ30分ほどあるのに、いっぱいのランナーが並んでいる。(みなさん、ちょっと入れ込みすぎちゃう?)

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スタート式

 昨日、選手名簿で「出倉真由美さん」の名前を見つけたので、ピンクゼッケンの女性を注意して見たが見つからず。この大会は、私がすすめたところもあるので、ぜひ会ってお話したかった。(出倉さんは、福井の美人ランナーです。)
 100kmだけで902人の申し込み(うち女性103人)と言うのだから、この中から見つけるのは無理か。
 前日終わりがけに受付に行ったのだが、その時点でもうほとんどの人が受付を済まされていた。それに、今年から当日受付もあるので、受付率は100パーセントに近いのでは。

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レースディレクター坂本雄次さんと司会のわかちゃん

 スタートは4時半。もちろん真っ暗。
 スタートしてから少したって気づいたが、全体のかなり後ろの方を走っていた。
 これでいいのです。走る前から足が痛いんですから。

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 今日の一番の目標は、こぶらがえり阻止。
 なんとか30kmくらいまでは、だましだまし、「こぶらがえんなー、こぶらがえんなー」を合言葉に。 

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 行きの七竜峠は、まだ7km地点。
 やっとしらじらと夜が明けかけてきた。ここからは下りが続くので、気持ちがぐっと楽になる。

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 6時過ぎ、やっと日の光が。(12.5km地点)
 日の出を見るのは、一年でこの日だけ。しっかり見ておこう。
 朝日を背に浴びて、気持ちよく前へ。今のところ、こぶらがえりの兆候なし。ゆっくりゆっくり走っているのがいいのかな。

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 くみはまSANKAIKANで休憩と思ったが、疲れてなかったので梨だけもらってGO!

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 毎年見る久美浜湾の干しイカ。うまそう。

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 60kmのスタート地点を通過。(21.8km地点)
 ここでは60kmの部に参加されるランナーがいつも応援に出てくださっているのだが、今年はわかちゃん一人。
 「完走してくださいね〜。」
 「無理、ムリ!」 
 「え〜。」

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 久美浜湾の景色はきれい。後ろの方なのでランナーはまばら。その代わりこのきれいな景色を見て、心をなごませよう。

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 33kmくらいのところで、毎年梨を出してくださるおうちがある。ほんとうにありがたい。
 今年はご主人がかわをむいてくださっていた。(もちろん食べ放題です。)

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 地には可憐な花が。
 何人のランナーがこの花に気づいたかな。

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 帰りの七竜峠。(39.3km)
 この手前はだいぶ歩きました。ここは前半のヤマ場。(文字通りの)

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 ダラダラ坂はあきるぞーと思っていたら、見事な転覆車。よく見たら大会関係車両でした。

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 44.6km地点の浅茂川漁港。 
 ここでは、ファイテンのマッサージが受けられる。
 今年は大学生ぽい女性にあたった。本当のあたり。ここで女の人に当たると、疲れの取れ方が3倍増。

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 45km過ぎでは、お年寄りの応援もあります。

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 毎年楽しみにしているアイスキャンディ。
 今年は一本を店で食べ、一本を持って行った。垣中製菓店さん、ありがとうございます。
 どうしてみんなここでアイス食べんかなあ。

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 店の中では、小学生の女の子が二人、行儀よくいすにすわってアイスを食べていた。いいねえ、こんな店が近くにあると。

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 ゆーらぴあに着く前に、60kmの部の先頭に抜かれる。これは初めて。
 最初のころは、第1関門の手前。最近はゆーらぴあの中で抜かれるパターンだったのに。これはかなり私が遅いのかな。
 第2関門の弥栄庁舎に近づくと、なにやらこちらに向かって叫ぶ声が。よく聞き取れなかったのだが、近くまで来て分かった。
 「関門閉鎖まで、あと1分でーす。」
 「えー、そんなギリギリやったんかい。」

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 関門閉鎖45秒前にイン。
 でもよく考えると、去年も閉鎖1分前やったよな。この後のがんばり次第で、第2関門も行けんことはない。去年行けたんやから。
 しかし、ここからが去年とちがった。去年は平坦地は全部走ったが、今年は走れなかった。 
 70km地点手前で、第2関門の時間制限をオーバー。ここで今年の挑戦は終わり。お情けで、峠までは行かせてもらった。

 峠での私と女性役員さんとの会話。
 「これで8年連続アウトです。」
 「えー、そうなんですかー。」
 「そろそろ表彰してもらえへんかなあと思ってるんですけど・・・。」
 「それには、もうちょっとね。」
 「あと2回来て10回連続アウトやったら、表彰してもらえますかねえ。」
 「・・・。(あきれ顔、完走めざさんかいという表情。)」

 ちょっと楽しみすぎですか。もうちょっと真剣さがないと、完走は無理やねえ。
 

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2008年09月13日(土)

丹後100kmウルトラへの作戦 [ランニング]

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芸術的なきくのえびぞり

 明日は、第8回丹後100kmウルトラ。

 今までを振り返ってみると・・・。
 第1回 62.5km。
 第2回 70km。
 第3回 80km。
 第4回 71km。
 第5回 73.2km。
 第6回 71km。
 第7回 85.2km。

 見事! (何が!)

 この7回とも、練習はほとんどしていない。すべて週一回のレース出場が、練習の代わりである。(月間走行距離50km前後・・・、ウルトラをなめきっているとしか言いようがない。))

 去年、今までの最高地点まで行けた理由は・・・。 
 まず、初めて前日旅館に泊まったこと。それまでの6回は全部、車で寝ていました。
 次に、氷で首(頚動脈)を冷やすのが効いたこと。(碇高原で氷をもらい忘れ、そのあと頭がボーとして失速。)
 思いつくのは、この二つくらい。

 さて、今年は・・・。
 旅館に泊まり、レース中は氷を必ずもらう。
 そして今年の秘密兵器(?)、「干し梅」。(これは、長距離に効果あり。京都走ろう会前会長・中村彦四郎さんとも意見が一致しました。)
 これはいいとして、一番肝心な足の状態が今までで最悪。7月末から、右ヒザと左ふくらはぎが痛くなる一方。
 京都ランナーズの合宿前にいちびって、「京都から野洲まで走って行きます」ってゆったもんやから、あれから足がガタガタ。ハーフくらいまでならそこそこ走れているが、ウルトラはその5倍の距離。これは、ちょっと・・・。
 「おまえは、練習なんか似合わんぞー。」と、マラソンの神さんが教えてくれはったんかな。

 明日の予想。
 30km付近で、左足ふくらはぎにこぶらがえり。
 40kmあたりから歩きで、右ヒザがチクチク。
 55.8kmの関門(弥栄庁舎)で思案。(もう、やめよっかなー。)
 トボトボ歩き出すが、またもやこぶらがえりの連発。
 73.2kmの関門(碇高原牧場)には間に合わず。
 また、このパターンかい!!!!!!!

 と言うか、今回のこの足の状態だと、55.8kmの関門もあぶないかも。自己最低記録更新か!

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芸術的なきくのえびぞり ・その2

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2008年09月12日(金)

石井美智子さん [石井慧選手関連]

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石井慧選手祝勝パーティーで拍手をする石井美智子さん(2008.8.15)

 「石井美智子様様という題で、ブログ書きます。」
 「いやっ、絶対書かんといてね。」

 石井慧選手応援ツアーから帰る時、私と石井美智子さんとの間にこんなやりとりがあった。
 確かに、石井美智子さんは現役の高校教師やし、少しでも誤解されるようなことはこちらも書けない。それは分かります。

 ただ、今日の朝のフジテレビ「とくダネ」(関西ローカルではなく、全国放送)に、石井美智子さんが写っていた。大阪市役所内で話されている内容も放送されていた。
 「息子は大阪人なので、人を笑わせようとしていろんなことを言っているようです。大学を卒業したら、もう少し落ち着くのでは。」と言っておられた。
 ちゃんと顔を出して発言しておられたし、これなら私のブログで少し紹介してもだいじょうぶでしょう。

 と言うか、今日の私のブログのリンク元を見ると、「石井慧 母」とか、「石井美智子」というのが急増している。これは、多分「特ダネ」での放送のせいだと思う。

 さしさわりのない範囲で・・・。
 前にも何回か書いたが、石井美智子さんと私は同郷。京都市の北のはし、鞍馬からまだ一つ峠を越えたところ、左京区花脊別所町の出身です。
 美智子さんの兄と私が同級生。美智子さんは、私の4歳下。ただいなかの学校は人数が少なく、小中併設校だったこともあり、4つ下でもよく知っている。
 当時の美智子さんの印象は、4つも下やのにでかい。めちゃくちゃ元気。それくらいです。

 私が中学を卒業してから、一度も会ったこともなく話したこともありませんでした。
 それが昨年の冬、私たちの母校(別所小・花一中)が閉校になることが決定。当時私がその学校のPTAの広報役員をしていた関係で、卒業生である石井美智子さんにPTAだよリへの寄稿をお願いしました。
 その時の私は、PTA仲間(美智子さんの1つ上・藤井宗明さん)から教えてもらうまで、美智子さんがその前年柔道日本一になった石井慧選手のお母さんだということさえ知りませんでした。知っていたのは、高校の体育の先生をしているということくらいです。
 電話で話をさせてもらった時、「えらいまた低い声やなあ。この声やったら、高校生、ようゆうことききよんで。」と思いました。
 美智子さんは、学校がいそがしい時期であったにもかかわらず、すごくいい原稿を送ってきてくれました。(その一部は、私の4/30のブログで紹介しています。)

 そこからおよそ一年がたち・・・。
 今年4月29日の柔道全日本選手権で、石井慧選手が優勝。北京オリンピック100kg超級、日本代表決定。
 「ぜひ、北京での活躍が見たい。」
 そこから、私の「お願い、連れて行ってください。」が始まりました。

 5月、久しぶりに電話させてもらった。
 「慧くんの応援に行きたいんですけど・・・。」
 「ありがとうございます。後援会の応援ツアーに入れないか聞いてみます。」
 そして、その週のうちにOKの返事をいただいた。仕事が早い!
 美智子さんにとっては、私のツアー参加はまったく想定外であったはず。にもかかわらず、すばやく対応してくださった。7月には、お仕事中に足を骨折され入院されていた。その入院先からも、メールでツアーの連絡をいただいた。お手間をかけてしまいました。
 「石井美智子様様」・・・は、書いたらあかんかったね。でも、私が北京オリンピックに行けたのは、本当に石井美智子さんのおかげです。

 ここで一つおもしろいこと。
 美智子さんが電話連絡してくださる時、どういうわけか私はいつも高速道路運転中。仕方なしにヨメさんが電話に出ていたのだが、あのこわいものなしのヨメさんが美智子さんの低音にかなりびびっていた。

 私も、私の中学卒業以来会ってないので、声からはどんな人になっているのか想像できなかった。
 8月、関空で37年ぶりに会った時、なぜかちょっとほっとした。お姉さんの豊栄さんと兄の修平君はどちらかと言うとお母さん似(まるいほっぺ)だが、美智子さんはお父さん似(すずしい目)やなあとその時思った。

 石井慧選手が金メダルを取った夜、一つだけ聞いてみた。
 「よう、選手のお母さんが、『心配で心配で試合の様子は見れませんでした。』って言ってはりますやん。美智子さんはどうやったんですか。」
 「私はずっと慧に向かってどなり続けてました。」
 (そうか、それであんなドスのきいた声に・・・。納得。)

 確か美智子さんが中学生の時に亡くなられたお父さん、2年前に亡くなられたお母さん。石井慧選手にとってはおじいさんとあばあさんになるのだが、きっとお二人が空の上から慧君にパワーを送っていたのだろう。
 そして、別所からは「ひーばあちゃん」のパワーが。「もう、二度と来んなー」じゃなくて、「またいつか、あそびに来てやー」って。
 
 いろんな人が、いろんなところで応援している。世界に羽ばたいて行っても、そんな人たちのことを忘れないでね、慧君!

(注)「ひーばあちゃん」が分からない人は、9/5のブログを見てください。

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