2010年10月18日(月)
第16回四万十川ウルトラマラソン・続き [ランニング]
「すいませーん。あのー、フェンシングをやってられた方ですよね。」
ヨメさんの高校のフェンシング部の先輩が、この大会に出ているはずと聞かされていた。それで、京都から参加の選手が見つけられないか注意しながら走っていた。
この大会のナンバーカードは、ナンバーの下に大きく都道府県名が書いてある。これは助かる。
60km過ぎ、追いついた「京都府」のナンバカード。よく見ると、今度は小さな文字でお名前が・・・。「大坪○○」、まちがいない。
「はい。えーと、藤井さんですよね。」
「そうです。ヨメさんからお世話になったと聞いてます。」
ここから「カヌー館」まで、いろいろな話をしながら並走。私が一番聞きたかったのは、ヨメさんの高校時代の悪事の数々。しかし残念ながら、そのあたりの話は聞き出せなかった。
ヨメさんと、「何で先輩は高知の端である大会やのに何回も参加してはんにゃろう」と言っていたのだが、そのわけが分かった。奥様の実家が、この大会の地元中の地元・西土佐村(現在は、四万十市西土佐)。さらに聞いて驚いたのは、奥様のお父様が大工さんで、その時私たち二人の目前に迫っていた「カヌー館」を建てられたというのだ。それなら毎年来られるのもよく分かる。
「今まで一度も関門収容されたことはないんですけど、今回はダメです」と大坪さん。
「そんなんまだ分かりませんて。最後まであきらめんと走りましょ。」
一つだけ大坪さんにあやまらなあかんことがある。
今まで一度もリタイアされていないと聞いて、「フルはどれくらいで?」と聞いたとき、「速い時でサブ4です」と答えられた。その時思わず「そんな遅いんですかー」と言ってしまった。なんと失礼な!
フルまでのタイムがそんなに速くなくても、そのまま100km走れる人が本当にウルトラの適性がある人と言える。見習わなあかん人でした。
大坪さんといっしょに入った第3関門62.1kmの「カヌー館」。
ここも見かけは30分の貯金だが、実質12分。あまりゆっくり休んでいられない。
ここで待っておられた大坪さんの奥様にお願いして記念写真。
大坪さんの奥様は、美しさとかわいらしさを兼ね備えた魅力的な方でした。まあ、うちのヨメさんとええ勝負です。(ヨイショっと。)
5本指ソックスをはき替えたあと、またエイドでおにぎりをパクリ。本当にゼファー750さんの教え通り、初めから食べておいたら後半も気持ちよく食べることができる。ウエストバッグに入れてきたゼリー系の食糧も、ここまでで全部食べつくしていた。こんなことは初めて。
「最初から食べる」というこの教えは、もしまたウルトラに出ることがあったら守っていこう。
ただし、途中で抜けた差し歯を元の場所に戻していたことを忘れていた。歯がないと、肝心なときに歯を食いしばれない。(私が今までウルトラを完走できないのは、食いしばるべき歯が欠損しているのが原因かもしれない。)
今度はおにぎりごと変な噛み方をしたので、「バキッ!」
わずかに残っていた土台の歯がポロポロに。あーあ。
でも、そんなことにかまっているヒマはない。抜けた差し歯をまたポケットに入れ、再スタート。
このトランペッターさんは、去年もここで応援してくださっていた。
このあたりは応援の少ない区間なので、ほんとに心強く思います。ありがとうございました。
去年、ちょっと余裕をかましすぎてしまった沈下橋。その時は、この先の関門に引っかかるとは思ってもみなかった。
今年は、関門規制時刻をきっちりメモしてきたのでだいじょうぶ。
大会役員さんらしき方にお願いして写真を撮っていただいた。
「平和・憲法九条」のミニのぼりが光っています。
橋を渡ると、オカリナ奏者。心なごむ音色です。
確か、去年はこの場所ではなかったような・・・。
70km、9時間54分。
平均ペースでは、ここは9時間48分で通過しなければいけないところ。かなりペースが落ちてきているが、71.5kmの関門は甘くしてあるのでたいじょうぶ。ただ、その先の79.8kmの関門が危なくなってきた。
「おー、立命(立命館大学)の旗! 私も立命の卒業生です。」
それより、ワンちゃんの写真やね。
でも、柴犬は飼い主さん以外には愛想なしです。
橋を渡れば71.5kmの関門。
去年は2分足らずでアウト。今年は2分余しでセーフ。
関門ギリギリまで待ってみたが、大坪さんは追いついては来られなかった。残念!
さあてここから次の関門までの8.3kmを、1時間ちょいで行かねばならない。キロ8分ペースをキープしないと・・・。
ここから先は去年到達できなかったところ。
ギター演奏での応援、ありがとうございます。
だんだんと、明らかにキロ8分ペースをオーバーするペースに落ち込んでいく。
ただし、ゼファー750さんの教え通り食べ物の補給をこまめにしているので、割と意識ははっきりしている。歩きたいとも思わない。自分ではしっかり走っているつもりだったが、歩いている人に次々と抜かれる。
「なんじゃー、こりゃー。」
ちょっと退屈しかけた時、目を覚ましてくれる美人ダンサーさんが。
「写真撮らせてください。ブログに載せたいんでー」と言うと、喜んでポーズをとってくださった。ありがとうございます。
ここらあたりから、再びキロ8分ペース復活。
あーん、わき道にかわいいワンちゃん見つけてしもたー。これ、かまわんでどうする。
「かわいいワンちゃんですね。お名前は?」
「ラム。」
「いやー、ラムちゃんかいな。女の子やね。お歳は?」
「歳? 歳はなんぼじゃろうね。」
へへへー、歳がすぐ出てこんワンちゃんは、たいてい雑種です。めっちゃ、かわいいー。
小学生が作ってくれた看板が設置されていたので、大会役員さんにお願いして写真を撮っていただいた。
次の関門制限時間まで、あと3分か。うーん。
それでも強制収容されるまでは、一歩でも前に進むぞー。
結局、78.3kmあたりでお迎えの車に。
その先の79.8kmの関門から、バスでゴール地点へ。
ここからバスに乗った人はすごく少なかった。
この大会は完走率が8割とか。きっちり練習されてきたランナーには完走しやすいコースだと言えるのだろう。
今回は左足の痛みも何とかおさえ、食べ物も小きざみにとり、歩きたくなってしまうということもなかった。でも、自分の思っていた速さはキープできなかった。やっぱり、前半でもうちょっとたくさん貯金を作っておかなくてはならないのだろうか。悩みは尽きないですね。
今回ウルトラ初使用の「NB・MR967R」は思っていた以上によかった。私のように足の痛みが出ないかと不安を持っているものには、最適であったように思う。
ただ、「シューズ全体が光る」という特徴を夕闇の中で確認したかったなあ。まだ明るいうちにバスに収容されてしまったし・・・。
ゴールに戻ると、12時間少しのランナーが次々とゴールされていた。ああ、うらやまし。
荷物を取りに行くと、「キャロットさん」と声をかけてくださる方が。長崎の宮園さんでした。「京都キャロット」の通販のお客様です。
阿蘇ウルトラが中止になったので、急きょこちらを申し込まれたらしい。軽々11時間台で完走のようです。
うらやましい。
荷物を持って帰ろうとしたら、スタート直後かなり長くいっしょだった仮装ランナーさんにバッタリ。なんと、こちらも11時間台で完走。強い!
またまた、うらやましい。
かっこよかった蛍光色のゲイターをパチリ。
「私のブログで宣伝しときます。」
きようは素泊まりの予約なので、会場から車で5分ほどのところにあるスーパー銭湯へ。名前がよろしい、「平和の湯」。
おふろから上がって、ラーメンとミニ親子丼。いつものように気持ち悪くもならず、ぺロリと食べられた。
あーあ、楽しかった3大ウルトラ(サロマ、丹後、四万十)が終わってしもたね。69→87→78か。(というより、参加費だけでも3つで45000円か・・・。)あーあ。
これからどうしたらいいんやろう。ゆっくり考えることにしよう。(しみじみ・・・)
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2010年10月17日(日)
第16回四万十川ウルトラマラソン [ランニング]
※前回「丹後ウルトラ」は結果報告をじらしましたが、それは何の意味もない。
「四万十川ウルトラ」は、およそ78.3km地点で強制収容でした。
ぼちぼち記事を書いていきますので(どんどん増えていきますので)、また見てくださいね。
3時起床。
私が泊まった窪川から四万十市までは約50km。
前の晩に作っていただいたおにぎりをほおばりながらの運転。3個のうち2個は運転しながら食べることができた。
四万十市からはバスでスタート地点の蕨岡中学校へ。残りの1個のおにぎりも、その蕨岡中学校についてから食べきった。
今日の最大のテーマは、走友・ゼファー750さんからの教え「食べたくなくても初めから積極的に食べる」を実践すること。いつもより大きめのウェストパックに、ゼリー系の食糧を入れられるだけ入れた。(ちと重い。)
そろそろスタート地点に向かおうかというとき、「藤井さん」と呼ぶ声が。「丹後」でもお会いした土井さん。
土井さんは過去5回申し込んでみなはずれ。今年やっと選ばれたそうだ。そう思うと、私は2回申し込んで連続当選なので運があるほうなのかもしれない。はずれた人のためにも、あきらめずにできるだけ進まなければ・・・。
ただし、気になるのは左足。2週間前は50mも走れなかった。
「あいおわ治療院」さんに詰めて通ったので痛みは和らいできたが、いまだにこわくて走れない。5日間まったく走らずに本番を迎えたが、これがどっちに出るか。
最後尾に陣取っていたら、今年もまた「みかた」の久保井さんがギリギリになって駆けつけた。どう見ても目がしょぼしょぼ。「また、二日酔いのスタートかいな・・・」と思ったが、どうもそれだけが理由ではなかったようだ。
「藤井さん、ウルトラの途中で眠たくなったことない?」
「ボクはあんまりないですけど、それってよう聞きますね。」
「こないだの『村岡』で眠り病になってしもて、途中で1時間半も寝てしもたわ。」
「えー、それで完走できたんですか。」
「それは問題なかったんやけど・・・。」
久保井さんは、去年の「村岡」では携帯電話に仕事の依頼が入り途中抜けをしたというし、ほんまわけわからんオッサンです。(私と同い年。)
久保井さんとしゃべっていると、横から「こんにちは」とあいさつしてくださる方あり。去年もこの「四万十」の記事に登場していただいた原さん。おきれいな八田さんという方との2ショット。お二人とも、「京都キャロット」のお得意様です。
さあ、そろそろスタートかというとき・・・。
「あれ、みんな両足にチップつけてるやん。これって片方だけでいいんとちゃうの?」と久保井さん。
「いや、他の大会は片っぽだけですけど、なんやさっきから『両足につけてください』って放送してましたで。」
「あー、えらいことや。一応持っては来たんやけどな。今からつけよう。」
ピストルの音は聞こえなかったが、前にいたかたまりが遠ざかっていく。
「藤井さん、ええから先行って。」
人のことをかまえる余裕もなく、もちろん私は久保井さんを見捨ててスタート。(と言っても、最後尾ですが。)
今年は100kmの部に3000人ちょいの応募があったそうだ。出場枠は1500人ちょい。競争率2倍です。
スタート地点までバスでの選手の送迎があるので、ここらが限界か。でも、100kmにこだわらず、ゴール地点からスタートしたらあかんのかな。バスで10分ちょっとやったから、10kmほどとちがうんかな。いっそ「四万十川110kmウルトラマラソン」にしたら、定員増やせるのに。
レースに出るとき、いつもウェアで悩む。それは暑さ寒さで着用するものを悩むのではない。
今持っているランシャツランパンは、「京都キャロット」の黄色と、「ランナーズ9の会」の青。店の宣伝が重要な時は「京都キャロット」、そうでもないときは「ランナーズ9の会」と使い分けている。
今回は店の出店もしていないので、「ランナーズ9の会」のユニフォームで出ようかとも思った。でも、この大会の参加費や旅費などはすべてヨメさんがかせいだお金から出ている。それならせめて店の宣伝をせんとね。今回は、「京都キャロット」の赤いTシャツで出ることにした。
その代わり、多少とも平和のアピールもしたい。「ランナーズ9の会」には、大きなのぼりを持って100kmを走る人もおられる。私にはとても無理なのでネットで調べてみた。
ありました!
「関西共同印刷所」の憲法グッズ。
ちっちゃいのぼりをウエストパックにはさみ、憲法9条シールをTシャツに貼り、頭には憲法9条手ぬぐいを・・・。これなら私でもできる。(ちっちゃなアピール!) ここで、トップの写真へ↑
あたりが薄明るくなったころ、かわいいワンちゃん発見。
たぶん、2ひきともかわいい雑種。
ここのコースは、いなかのわりにワンちゃんが少ない。そういう意味でも今年はラッキー!
給水所があるところで、用意してきたゼリー系をいっしょにガブリ。今まで食糧を持ち歩いたことはなかったが、食べようと思えば食べられるものだ。
蛍光色のゲイターをつけているランナー発見。
「あっ、すいません。そのゲイター、すごく目立ちますよねー。」
「よくぞ聞いてくれました。」
「ちょっと見たことないような・・・。」
「そうでしょう。僕の友だちが輸入の仕事をしていて、外国から仕入れたものなんです。蛍光ピンクとか全部で15色くらいあって、値段も日本製と変らないんですよ。」
どうせ身に着けるのなら、あんな目立つ色がいいなあ。
10km、1時間12分。
キロ7分ちょっと。とりあえず、理想的なペース。
左足は痛み出しているが、普通の痛み。激痛とまではいっていない。そうろりと走ったら、まだまだ行けそう。
コース沿いのおうちから「ワンワン」とほえ声。
「こら、写真撮らんなん。」
ちょっと道をそれると、かわいいかわいいワンちゃんが。これは、私らを応援してくれてるんやね。
「あっ、『9条の会』の人や。9条ゆうても九条ねぎとちゃうで。憲法9条やで」とプロペラさん。
「あっ、そうそう。スポーツ店の雑用係さんや。ねえ」とオレンジTシャツさん。
「お二人とも『つう』ですなあ。『9条の会』とか『雑用係』とか、なかなか言えませんでー。」
「あっ、『京都キャロット』というと・・・。」
「はい、ランニング用品店です。」
「あっ、やっぱり。僕も京都からの参加なんです。」
「もう何回も出てはるんですか。」
「いえ、去年初めてで。ウルトラ自体が初めてだったんですけど・・・。」
「ひょっとして、それで完走?」
「ええ、ぎりぎりですけど・・・。」
「すごいですやん。」
「81kmに、すごい私設エイドがあるでしょう。」
「いや、私もここは去年初めて出たんですけど、そこまで行けてませんねん。」
「ビール出ますよ。カニとかもありますよ。」
「えー、そらええこと聞いた。今年はどんなことしても81kmまで行かなあきませんね。」
しばらく話をしながら並走してくださったのは、佐山さんという方でした。走る意欲のわく情報をありがとうございました。「ビールは苦手だが、カニは食いたい!」このあと、この思いがだいぶ私の推進力になりました。
20km、2時間30分。
この10km、1時間18分。ずっと上りであった割には健闘。
「最初の堂ヶ森の上りが・・・」と言われる方が多いようだが、私はこの上りは大好き。
さあ、やっと来ました。おにぎりがある最初のエイド。
ゼファー750さんの教えどおり、それほど食べたいという感じでもなかったが1個いただく。
このとき事件が・・・。
なんか歯がおかしいと思ったら、おにぎりをかんだ拍子に差し歯がポロリ。「あー、こういう恐れがあったんや。」すっかり忘れていた。ああ、こんな大事な時に・・・。
取れた差し歯はトランクスのポケットに。いつもならランパンだったので、今日はトランクス型パンツにしといてよかった。
差し歯抜け記念の1枚。大会カメラマンらしき方にお願いして撮っていただいた。
21kmのエイドを少し上ったところから、今度は下り。
スピードアップするかと思えば意外に遅い。
給水所を手伝ってくれていた小学生。
「名前、教えて」と言ったら、ちっちゃな声で「○○たくひろ。」
ありがとね、たくひろ君。おっちゃんはな、ちっちゃい子が応援してくれたらほんまにうれしいねん。
おー、川向いの田んぼから大声の応援。うれしいっス。
30km、3時間48分。
この10km1時間18分ということは、下りばっかりやったのに上りばっかりと同じタイム。
どういうこっちゃ!
やはり、下りのほうが足への負担は大きい。
調子に乗って飛ばしてしまわないように、道端の花などもゆっくり観察しながら走らなくてはいけない。
小さくてかわいい女の子のハイタッチの応援。
「写真、撮らせてね」と言ったらはにかんでしまった。
お母さんに娘さんのお名前をお聞きすると、「かこです」とのこと。ありがとね。その応援がどんなにうれしいことか・・・。
「わかものー、写真撮るでー」と言ったら、このポーズ。
ここではバナナをいただいた。
エイドの近くにすわっておられたおばちゃんが、私が腰につけている「平和・憲法九条」のミニのぼりを見て一声。「平和の使者、がんばれー。」
「ありがとうございます。最後の最後まで走り続けまーす。」
この橋を渡ると大通り。しばらく単調なコースになる。
道路の反対側にかわいいワンちゃん発見。わざわざ横断して見に行った。
「いやま、バナナ食べてはりますやん! うちのは、バナナは食べませんけど・・・。」
「今、知り合いのランナーが通ってやってくれたんですよ。だから食べてるんやと思います。」
「ハチ・なんとメス・1歳」でした。
四万十川沿いにしばらく走るとトンネル。
トンネル内は1車線をコース専用にしてくださっていた。これだと恐怖感なく走ることができる。
40km、ちょうど5時間。
この10kmは1時間12分。
ほんとうに理想的なペースで進んでいる。
この先の大きなエイドで、またおにぎりをパクリ。
全然普通に食べられた。今までの大会で食べたくなかったのは何でやろ? よう分からん。
エイドを手伝ってくれている中学生が、私のミニのぼりに気付いてくれた。
「平和・・・、憲法九条・・・」と小さな声で読んでくれた男の子。
「守って行こな!」と私。
この思い、伝わったかな。
写真ばっかり撮っていて、タッチをするのを忘れてしまった。これはもったいない。
四万十川を見下ろすと、渡し船が見えた。
風情がありますなあ。時間があれば乗ってみたいなあ。
道路わきの石の階段の上にかわいいネコちゃん。カメラを向けても逃げない。
こんな一瞬の間にネコちゃんを見つけられるということは、私もまだまだ余裕があるといえる。
50km、6時間26分。
この10kmは1時間26分もかかっちゃったね。日差しがきつくなってきたのが一番の原因かな。でも、まだ34分の貯金があるのだからうれしい。
沈下橋では、プロのカメラマンさんが写真を撮ってくださっていた。
「きれいに撮れてたら、買います!」
「あっ、お願いします。」
この先は第二の上り坂。去年はここでだいぶ歩いてしまった。今年は歩くまいと思い、自分では走っているつもりだったが、明らかに歩いている人に抜かれていく。「くっそー。」
去年もここから同じ写真を撮った。これぞ、「四万十の清流」。
去年はこの辺からヨメさんに電話した。
京都を出るとき「今年も電話していい?」と聞いてみたが、「アンタの遊びの相手をしてるヒマはない!」とキッパリ。しょうがないので真樹にメール。真樹は、3時ごろ、冬休みのバイトの面接に行く。
「面接、しっかりね! 今、55キロをこえました。足は棒。でも、まだまだ走ります。」
峠を越え下りに入ったところで声をかけられた。
大会でよくお会いする大阪の福原さん。少し弱りつつある私を追い抜き、快調に下って行かれた。
第2関門55.6km地点到着。
これだと38分の貯金に見えますが、平均ペースから計算すると実際は18分くらい。もうおしりに火が・・・。
またもや、広くて真っすぐな単調なコース。
しかし、給水所から元気な声が聞こえてきた。「がんばってくださーい!」
「ありがとうね。高くてよく通るいい声やわ。その声で、ほんまに元気が出てくるわ。ここ単調なコースであきてくるから、しっかり声かけてね。たのむわ。」
60km、8時間11分。
この10kmは1時間45分かー。貯金は13分まで減ってしもた。
でも、まだまだあきらめへんでー。
(注)後半に続く。
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2010年10月16日(土)
「四万十しっかり!」 [ランニング]
「廉、四万十行ってくるわ。」
「あっ、またかあちゃんにおこられるヤツか。」
「そそそ。」
うちの子どもらにとって、私の「ウルトラ挑戦」=「かあちゃんにおこられるヤツ」。トホホー。
こんなときは、きくとあんもに応援してもらうしかないね。
今日の朝8時にきくのお散歩。
帰り際、なんか私の顔をチラチラ見る。
と思えば、いきなり私のシューズを「ガブガブ」。
「きく、あかんて、これさらの高いヤツやにゃってー。」
きくは、そんなことおかまいなしに「ガウガウガウ」。
「くつに穴あくって!」
「そっかー、パオパオに喝入れてくれとんのか。」
ずっと「四万十」で使うシューズを、「サロマレーサーST」にするか「NB・MR967R」にするかで悩んでいたが、これで決まり。
きくチャンのツバつきシューズに決定。
「次は、私の出番ですかな?」
「あいおわ治療院」に行った後、10時ごろ、あんものえさやりに。
「オッサンに2、3発、ネコパンチ入れといたろ。」
「ありがとうございます。」
「シャー、シャー・・・」 (目にもとまらぬ早わざ。)
「そんなことより、ごはん、ごはん。」
「ははー。」
「オッサン、本場高知のかつお、こうてきてな。」
「ははー。」
「ほんなら、行ってきまーす。」
※悲しいお知らせ
「丹後ウルトラ」ブログコンテストの結果が発表されました。31分の5の確率で当選だったので、ほぼ当選かなあと思っていたら・・・。
見事、落選。
当選の報を聞いて「四万十」に臨めると思っていたのに・・・。ガックリでした。
あのー、「読者が選ぶ特別賞」とかはないんでしょうか。それやったらひっかかったかも・・・。
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2010年10月12日(火)
第18回京都鴨川ゆっくりラン・お友だち編 [ランニング]
「気がついたことがあったら何でもゆうてや。」
これが、大会実行委員長・太田さんの口ぐせです。
私のような者の意見までしっかりと聞いてくださる太田さんの姿勢が、この大会をここまでにぎやかになものにした一番の要因であると思います。
太田さんのことを「お友だち」と言うのはおこがましいのですが、私よりだいぶ年上なのに「カチカチ頭」になっておられないところはすごいと思っています。
そんな太田さんを慕って、多くの方が集まって来られるようです。
実行委員の矢瀧さん。
もう、すっかり「ゆっくりランの顔」的存在です。
「矢瀧さん、ツイッターの更新してはりませんやん。」
「いやー、見てくれてはんのん。ブログのほうは更新してるし、また見てください。」
「えっ、ブログ書いてはったん。知らんかったー。」
「『やたやん』で検索してくれはったら、すぐ見つかりますわ。」
見つかりました。
「やたやんの徒然なるままに」
この「京都鴨川ゆっくりラン」のことも書かれています。みなさん、ぜひのぞいてみてください。
前に出て準備運動の指導をされていた女性は、先日、「武庫川ロード記録会」でも指導されていた方。(お名前は聞きそびれました。)
この眺めは壮観。
9時スタートの先発組を加えると、過去最高の参加者数かも。
救急救命の講師、朝日さん。時間がなくてお気の毒でした。もう少し時間をさいて講習してもらってもよかったように思います。
さて、これから私が勝手にお友だちだと思い込んでいるランナーのみなさんを紹介していきます。写真に加工する(目隠しを入れる、ぼかすなど)のは、かえってそのご本人に失礼だと思っていますので、撮ったまま公開させていただきます。みなさんいい表情で写っていますので、私は問題ないと思っているのですが、もし不都合がありましたらご連絡ください。(お友だちなのに、タイミングが合わずに写真が撮れなかった人もいます。)
私は、「走った後のひと言」を書いてこなかった。でも、書くとしたらこれに尽きます。
「役員さんをはじめ、楽しい大会に盛り上げてくださったすべての方にありがとう!」
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2010年10月11日(月)
第18回京都鴨川ゆっくりラン・愛妻編 [ランニング]
「今日の写真の中では、これが一番かなー。」
「何で私の顔が写ってへんのが一番やねん!」
今日の「ゆっくりラン」の最重要課題は、ヨメさんのかわいい写真を撮ること。
でも、私がそこそこいけてると思った写真も、よくヨメさんからNGが出る。ほんま、むずかしいんですわー。
上の写真なんか、文句なしですよね。
釣り人二人がのんびりしている近くを、軽快に走っていく眞寿美さん。
写真家の愛情が画面いっぱいにあふれ・・・てへんか?
今日は、私がヨメさんを誘ったわけではなく、自分から走りに行くと言った。ああ、こんなことは超めずらしい。
ヨメさんは、とにかく参加人数の多さに驚いていた。今まで私が参加した「ゆっくりラン」のブログ、ちゃんと見てへんのかいな。毎回、大勢写ってたはずやけど・・・。やっぱり、写真と自分の目で直接見るのとでは大ちがいなんかな。
定刻の10時をちょっとすぎたころ、10kmと3kmがスタート。(それ以外は、その数分後。)
ヨメさんは、一番川側の端のほうに並んでいた。
今日は、10kmを1時間20分以内で走るのが目標らしい。
私は左足の具合がよくないので、今回は10km。ただし、ヨメさんから「絶対に近くを走らんといて」ときつく言われている。
スタートの写真だけ撮って、私は先行。
できるだけ振り返らないようにして走った。
第1折り返し(約1.5km)を折り返し、上流に向かって走り出すと、「あやや!」
もう、ヨメさんが。たぶん、まだ10分くらい。それ、速すぎるって。
第2折り返し(約6.5km)を折り返して、今度は南下。
西賀茂橋を過ぎたあたりでヨメさんと再会。
「笑いや!」と言ったら、「ニコッ」とした。
最後まで、その笑顔でね。
私はそのまま10kmのゴール。56分45秒。
左足は痛かったが、なぜか昨日よりましなような気がする。
ここから、ヨメさんを迎えに。
もっともっと写真を撮らないと。
厳選した写真は以上です。
実際撮った枚数は、この3倍以上。その中からよさそうなのを選んだつもりですが、またヨメさんに怒られるかも・・・。
ヨメさんのゴールタイムは書きませんが、当初の目標はかなりの余裕をもって達成。これも、ひとえに私がジャマをしなかったおかげです。
ゴール後、岩田さん(京都走ろう会)にお願いして、「仮面夫婦2ショット写真」。
岩田さん、ありがとうございました。ものすごく仲のいい夫婦みたいに撮っていただきました。
(注)大会レポートは、明日に。
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2010年10月10日(日)
2010(第20回)あざいお市マラソン [ランニング]
京都府立大学・京都工芸繊維大学陸上部のメンバーの写真を撮ってくださっているのは・・・。
「うっ、うまそうなおにぎり・・・、じゃなかった、失礼しました!」
私のブログに載せてもいいとおっしゃってくださったので、さっそく採用です。
このおいしそうな・・・じゃなくて、このやさしい男性は、廉が日ごろお世話になっているM先輩のお父さんです。
私的には、今日の主役は断然「Mパパ」さんです。
「Mパパ」さんは、娘さんの応援だけでなく、自ら10kmの部に出場。
私は今まで廉の仲間のお父さんとしゃべったこともなく、初めての経験でうれしかったです。
それもマラソン大会に出ておられるお父さんなんて、なかなかお目にかかれません。
私よりだいぶ大きく立派な体格の方なので、見るからに健康そう。ぜひマラソンは続けていってくださいね。
ゴール前の写真も撮らせてもらおうと思っていたのですが、残念ながらスタート直後の写真しか撮れませんでした。
ぜひまたどこかの大会でお会いしましょう。
息子・廉ともども、これからもよろしくお願いします。
(それにしても、廉が、「パオパオー、M先輩のお父さんやし」と紹介してくれたのにはビックリ。あんなに人前で「パオパオ」と呼ぶのを嫌がっていたのに・・・。なんで?)
さて、今日も私のむさくるしい足から始まります。
昨日の夜寝る前、シップをしようと思ったが見つからず。しゃーないのでサロンパスベタベタ。こんな足で・・・。
私は廉を乗せて、名神から北陸道・長浜ICへ。そこから会場まで10分くらい。家からはトータルで1時間半くらい。近いもんです。
今年は久しぶりに「京都キャロット」の出店もお願いしてみたのだが、いろいろと事情があってかなわなかった。別の2店舗が出店しておられた。
心配されていた雨も夜中にあがり、曇り空。このままの感じで行ってくれると一番走りやすいコンディションになるのだが・・・。
「ひこにゃん」に続け、あざいのゆるきゃら。
この会場には大型遊具がたくさんあり、廉や真樹を連れて出店させてもらっていたときはそこでよく遊んだものだ。
選手宣誓。
招待選手は、エリック・ワイナイナさんと、昨年度ハーフマラソン優勝者(男女)。
「廉よ、パオパオの写真撮って。今日は真剣に走るし。」
「えー。それはゴールの写真撮れってことか。」
「なんでえ。スタートしてすぐこの前通るやん。その時撮ってくれたらええんやけど。」
3kmのレースで、カメラ持って景色とか撮りながら走ってたら、ちょっとヒンシュクやろなあ。まあ、ええ判断でしょう。
廉は、ブツブツ言いながらも上手に撮ってくれていました。ありがとね。
最初の10時スタートは、私らの3kmと小学生の2km。
来る途中のSAで、トイレに行くのにも足を引きずっていた私。こんな足で・・・と思ったが、ふだん絶対にしないウォーミングアップをしてみた。そうすると、だんだん痛みが和らいでいくようで。
ここのコースは行きしがゆるやかな上り。折り返せばゆるやかな下り。そう思いながら、今の自分が出せる最大の力を出して走った。
残り1kmで8分33秒。これはギリギリ13分を切れるペース。
そう思って走っていると、「がんばってください!」とかわいい声の応援。京都府立大陸上部が誇る美人トリオ。(かわいい声をかけてくれたのは、3人のうちのだれだったんだろう。私がしげしげと見つめた時、3人ともニコニコしていた。)
そのすぐ後には、美人ハイジャンパーさんも。これは豪華な応援団。
ターボエンジン全開。下りをうまく利用した効率のいい走り。トラックに入る手前で、私を抜きにかかる中学生あり。
「オッちゃんは負けへんでー!」
最後の100mはそうとうなスピードで突っ走った。二人のひじがぶつかる。ゴール1m手前で抜き返す。
このレースはいったい、ナニ! あの足の激痛は何処へ!
記録は12分40秒、20位。最後の1kmは、4分7秒で走れたことになる。
記録証をもらいに行ったころ、大雨が。
記録証発行テントに避難させてもらい、10時30分スタートのハーフのランナーを眺めていた。
大雨はやっとやんだが、下はびちゃびちゃ。
11時からの10kmには、廉をはじめ京都府立大陸上部のメンバーが大勢出場する。
この大会は、今年の出場申し込みが去年の2.2倍になったそうだ。中でもこの10kmは、330人→1029人と3倍以上。入賞をねらうには、まず前に並ぶこと。
1000人がスタートを待つ緊張の一瞬。
「ワワワワワーン!」
「おー、あいかちゃんやんかー。」
あいかちゃんは、ご主人様が走るのを見ると興奮してほえてしまうらしい。残念ながら、「スタート近くから離れてください」と役員さんに促され退場処分になってしまった。私は、スタートをワンちゃんが見送るというのもほのぼのとしていいなあと思うのですが・・・。
スタート直後、廉は見つけられなかった。
やっぱり、「ごめんやす、ごめんやす」ゆうて前行くのはようせんかったんかなあ。
トラックを1周して・・・。
「おったおったー!」
全体の10番目くらいかな。
「頼むで、8番以内に帰って来てやー。」
私が3kmをゴールした時、ドリンク渡しのところでなつかしい人に会った。この大会の役員もしておられる多賀さん。
「多賀さん、お久しぶりです。」
「やー、キャロットさん。今日は、奥さんは?」
「今日は息子と走りに来ましてん。ヨメさんは、家で仕事です。」
「息子さんは・・・。」
「もう大学生で、陸上部に入ったんです。」
「えー、あの子が大学生! 僕が初めて見たときは、車の中でスヤスヤ寝てたくらいのちっちゃい子やったのにね。」
「そうでしょ。あれがもう大学生で、下の子が高1ですわ。」
多賀さんは、小1の娘さんと2kmファミリーを走り、今度は10kmに出場。中1の息子さんは、私と同じ3kmに出ていた。ひょっとして、ひじぶつけ合った相手だったりして・・・。
廉は雨が好きなのに、10kmがスタートするころから晴れ間が出てきた。
気温、上らんといてくれ。
10kmのトップが帰ってきた。
2位以下をグーンと離していた。
さあ、廉は何番目に・・・。
来たー、6番目!
ちょっと、しんどそう。
残り500m。
34分台をめざしていただろうが、タイムはあまり期待はできない。このときだけ晴れてしまったからね。
36分10秒、6位。
ようがんばった。
目標タイムは、次の楽しみに。
さて、このあとは京都府立大陸上部のメンバーを中心に、写真をバチバチ撮るぞー。
「玉木さーん!」
「あっ、ありがとう!」
「ランナーズ9の会」の玉木さん。おととしの滋賀反核平和マラソン以来、2年ぶりにお会いできました。
背が高くハンサムな多賀さん。そして、いつも私らに声をかけてくださる心優しい方です。
私の大好きな中島さんご夫婦。
どこが好きかって、そのかわいらしさです。
ねっ、かわいいご夫婦でしょ。
参加賞のお米1.5kgと長そでTシャツをもらって駐車場に向かうと、細井さんにバッタリ。細井さんともいつ以来でしょう。超久しぶり。
今日は、ハーフを走られたそうです。
またもや嵐のような大雨で、廉の表彰式には間に合わず。
(写真は、私のブログのリンク集・「京都府立大学陸上競技部」へ→)
私が到着した時は、女子10kmの表彰だった。
3位4位8位が京都府立大。これはすごい!
最後に、みんなそろってパチリ!
(雨のしずくがレンズについて、少しぼけた写真になってしまいました。)
今日は、「Mパパ」さんの写真をいっぱい撮ろうと画策していたのに失敗。どうも、同じ時間帯に私の知り合いが次々と帰ってきて紛れてしまったようです。
走るほうより、写真の腕のほうを上げたいなあ。
明日は「京都鴨川ゆっくりラン」。
私は左足絶不調なので、またもやごまかしラン。
ヨメさんが10km走るらしいので、腕によりをかけてかわいい写真を撮ろう。
♪〜それが私の生き延びる道〜♪
Posted by パオパオ パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
【 過去の記事へ 】