2023年12月17日(日)
第6回沖縄100Kウルトラ [ランニング]
今日の一枚はこれ。
今日も、いろいろな方にカメラのシャッターをお願いした。これが一番きれいに撮れていた。
中間点に、今までの最速タイムで到達。
「これなら制限時間内完走も楽々かも」と思っていた。
しかし、現実はそんなに甘くはなかった。
結果は、13時間58分31秒。
6年前が、13時間58分05秒。
進歩なしです。
朝3時15分起き。
民宿・芭蕉布さんから一番近いコンビニに寄って食料調達。
会場の駐車場に着いたのは4時15分くらい。
受付は前日にすんでいるし、脱いだ服も預けないので、車の中でゆっくりと食べることができた。
私は他のランナーに迷惑をかけてはいけないので、毎年最後尾スタート。
スタート地点に移動されている中に、福井のねこ4さん発見。
私とねこ4さんは、ウルトラに関してはほぼ同じくらいのレベル。
「14時間ギリギリ完走できるかどうか・・・。」
南城市の今日の予報は、最高16℃、最低14℃。
ただしきつい風が吹いているので、体感温度はもっと低い。
「今年のこの好条件で完走できなかったら、もう完走は無理ですよ。」
去年もそんなことを言っていた。
心配なのは慢性腰痛(左)とNAHAマラソンゴール前で痛めた左足首。
調子が出るまではゆっくりゆっくり行きましょうね。
序盤はまだ夜も明けておらず、写真は撮れなかった。
だいたい5km35分ペース。
20kmも、スタートラインまでの1分半を引くとキロ7分ペースで行けている。
奥武島の橋を渡ったところで、毎年民宿芭蕉布のオーナーさんが応援してくださる。
「今年はかなり寒そうなんで、応援はいいですよ」と言ったのだが、やっぱり来てくださっていた。
道の反対側にはダンナさんも。
私の上の姉と同い年のようです。
「奥武島猫公園前エイドが一番一番楽しみ。
少年野球の子たちが大声を出してくれている。
ここの猫ちゃんらはすごく穏やかで、こんなほっこりする写真も撮れる。(「写真、撮らせてくださいね」とちゃんと言いました。)
とにかく風がビュンビュンで、猫ちゃんらも気の毒だった。
でも、この猫ちゃんらのおかげで「がんばって走ろう」という気になる。
奥武島1周1.5kmを走って、また橋の袂へ。
寒い風がビュンビュン吹く中、古波蔵さんご夫妻はずっと私を待ってくださっていた。
ご夫婦の写真を撮っていると、「3人で撮りますか」と走路員らしき人からの申し出。うれしいです。
上り坂はさすがに遅くなったが、そんなに大崩れせず進むことができた。
何でもないようなところに、かわいい猫ちゃん。
これは励みになる。
35kmあたりのバス停で声をかけられた。
「平和の旗、すばらしい。私は平和運動を始めて25年になります。」
「私は第1回大会から、ずっとこののぼりを背負って走っています。」
今日、私のことを一番喜んでくださったのがこの方だと思う。
私が35kmくらいのとき、帰りのトップランナーが。この時点で65kmくらいなので、私のちょうど倍の速さ。
そのちょっと先、見慣れた背中が。
「ねこ4さん、やっと追いつきましたわ。」
ねこ4さんの前に出て写真を撮ろうとしているのに、けっこう食らいついてくる。
「負けず嫌いか―」
40km地点も、いつもよりだいぶ早く到着。
2週間前のNAHAマラソンの時にも撮ったおまわりさん。
ちょっとAIぽい。
大会要項をよく読んでいなかった。
今年は糸満市役所には入らず、中間のエイドはこの先の小学校になる。
50km、6時間04分00秒。
去年は50kmをどれくらい通過したんやろうとブログを見てみると、書いてない。
でも6時間04分は今までで最速のはず。
残り50kmを8時間近くかかってもいいって。なにかアクシデント巣がないり、絶対に完走できると自信を持った。
かわいいおねえさんに、「中間点到達記念」の写真を撮ってもらった。
不思議とどこも痛くない。
毎年上り坂の途中で私設エイドを出してくださっている方。
ほんとうにありがたいです。
55kmあたりだっだろうか。
私が追いついた女性ランナーが突然話しかけてこられた。
「私、心が折れてしまって、全然完走できそうにないんです。」
「なんでですのん。前半でかなり貯金作ってるじゃないですか。
残りを平均9分半で行けたら完走できます。
下りを7分台、平坦地を9分半で走れたら、上り坂で12分ペースに落ちてもだいじょうぶです。これなら走れるでしょ」
そう言うと、その女性の顔色がいっぺんに明るくなった。
「ありがとうございます。どちらが先にゴールしても、ゴールで待っておきましょうね。」
なんとうれしい。こんなことを言われたのは初めて。
私の具体的な指図がよかったのか、その人はすぐに見えなくなってしまった。
下りと平坦地はできるだけ走る。そうすれば、上り坂は歩いてもいい。
67kmあたりのエイド。
ここでのぼりなどを下ろしてトイレへ。
ここのエイドも充実している。
でもその先がきつい上り坂で、全然走れない。
でも、いいんです。
それは織り込み済み。
ここまで来るともうすぐ奥武島が見える。
奥武島は、小さい島ですがいいところです。
ここがコース上最もえぐい「百名の坂」。
全員歩いている。
80km、10時間48分。
あと20kmを3時間10分ほどで。
9分半ペースで行けば完走できる。
でも知らんうちにだいぶ余裕がなくなってきた。
ここらあたりから、「絶対に歩かない」に方針変更。
「百名の坂」みたいなところはないので、ギリギリ9分半ペースをキープ。
ニライカナイ橋の最後のとこらへんが85km。
このエイドを過ぎると、あとは下りと平坦。
すごくにぎわっていたが、収容バスも待機していた。
90km、12時間26分。
あと10kmを94分で。
かなりきついけど、「走れー、走れー。」
「平坦地やから走れる。無理せず普通に走ったら、関門時間内にゴールできる。」
ところがここで不測の事態が。
ゴール会場である与那原町はけっこうな都会で、ちょっと行っては信号、ちょっと行っては信号。4つ連続で赤信号にかかった時は、「信号無視して行ったろうか」と思ったくらい。
「それも運のうちかー。」
もう時計を見ずに必死で走った。会場前の信号はクリア。
「これで行けたんちゃうん?」
13時間58分31秒。
ギリギリセーフ。
6年前はほんとうに最下位だったが、今日はゴール前で歩いているランナーを追い抜いだ。栄えあるブービーです。
「ゴールされましたね」と55kmあたりで話しかけてこられた美人ランナーさんが目の前に。
「ほんとうに待ってくださっていたんですね。」
めっちゃ感動やわ。
私のアドバイスがすごくよく、それを守って走ったら最後まで行けたそうだ。私より20分ほど前にゴールされていた。
服を預けていなかったので、もう寒くて寒くて。
暖かい缶コーヒーを飲んで、やっと生き返った。
高速道では何べんも居眠りしかけた。
危ないので、中城SAと伊芸SAで休憩。
かねひでによって食料調達。
「はんちゃん、オッサン最後の方は『はんちゃん、がんばれ』って言い続けて走ってたんやで。それがよかったんやわ。
早く元気になってね。」
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
ねこ4さん、コメントありがとうございます。
あのコースには、終盤に「赤信号地獄」が待ってますよー。
もうやめるんかと思っていたら、すぐに野辺山を申し込まれて・・・、うれしいです!
ねこ4さんは、私との実際の歳の差以上の体力差があると思います。「私はこんなもんじゃない。68のジジイに負けてらるかい!」の精神で、これからもがんばってください。
私はもうウルトラは無理です。
これからは短いのをがんばります。
ナイスラン&100km完走おめでとうございます!
私もギリギリ完走する予定でしたが、甘くなかった(^^;)
最後の関門を通過できていても、制限時間内にゴールできたかはかなり微妙です。
今回は体のダメージが思ったより少なかったので、100km卒業は延期になるかもしれません(笑)