2018年08月10日(金)
退院から隠遁 [病院]
午前11時ごろ、無事京大病院を退院いたしました。
気にしていてくださっていたみなさん、ありがとうございました。
去年と同じく、退院後3日間はできるだけ人と接触しないようにと言われている。
・人との添い寝禁止。
・5歳以下の子ども、妊婦との接触禁止。
・5歳以上の子どもとは1m以上離れる
・家族とはできるだけ離れる。長時間一緒に過ごさない。
・用便後は2回流す。
・寝るときは一人部屋で。
・入浴は家族の最後で、入浴後はすぐに浴槽などを洗浄。
・衣類の洗濯は家族のものとは別に。
こんないっぱいのことを、普段いいかげんな私が全部守れるはずがない。
また去年と同じく、いなかの家に帰って3日間隠遁生活。これなら何とかできそう。
愛妻、愛犬とは会えないが、あと3日のしんぼうです。(妻も犬もなんとも思ってへんかったりして・・・。かえってのびのび?)
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毎朝6時過ぎに目覚めていたのに、退院日の今日に限って寝過ごし。「ふじいさーん」と呼ぶインターホンの声で起こされた。
とは言っても、どんな看護師さんかまったく分からない。初日準備室にいたときに来られたお二人の看護師さんとは対面したが、そのあとの方は声だけ。出ていくときに通ったナースステーションにおられたのかもしれないが、けっきょく分からずじまいだった。
7時に起こされ、部屋内のごみの処理。ゴミではない物もすべて処分しなければならないのがつらかった。
加賀乙彦著「高山右近」、めちゃくちゃよかった。334ページもあるので中途半端で処分かと思っていたが、しっかり読めた。早く読み過ぎて2回目の半分まで読んだ。
そんなに読むと愛着がわく。古本屋で105円で買った本なのに、まだまだ何回も読みたくなった。
内緒で持ち出したろか知らんとも思ったが、それはやめておいた。せっかくの治療が水の泡になっては、元も子もない。
最後のシャワーを浴び、それまで履いていたパンツと靴下、使ったタオルとバスタオル、せっけんとシャンプーも廃棄。まあこれで、ゴムの伸びたパンツとふっるいバスタオルがたくさん処分できたので良しとしよう。
ナースステーション前のパントリーで朝食。
その時ちょうど、夜勤の方と昼勤の方の引継ぎをやっておられた。
そして、そのあとシンチ検査へ。
1年前にも同じ事をしたのだが、もうすっかり忘れていた。
機械が鼻すれすれのところまで来たり、目の前をグルングルン回ったり。全部で45分くらいなので耐えられるが、普通こんなことされたら気がおかしくなりますね。
これで、放射性ヨードがしっかりと甲状腺由来の細胞に届いたかどうかが分かるそうだ。
「全部焼き尽してくれよー!」
退院後の説明というのが楽しみだった。去年、すごくかわいくて感じのいい看護師さんだったので。「最後にいっちゃんええのを出してくるあたり、京大病院もやるねえ」と思っていた。
しかししかし、今年は男性。イケメンで女性の受けはいいだろうが、オッサン的には最低。話は半分くらいしか聞いていない。去年はいっぱい質問もさせてもらったのだが、今年はそんな気も起らなかった。
「病は気から、やもんなあ・・・。」
去年とちがい、会計は一般とは別のところだった。癌患者は待たせたら気の毒ということになったのかなあ。あっという間に請求書を出してくださった。
入院5日分 677552→63832円
タイロゲン注射1本分 106780→32030円
合計95862円。いたたたた・・・。(でも、実費になると78万円なんですね。)
できるだけ人に1m以内に近づかないようにと言われているので、もちろん車で迎えに来てもらうわけには行かない。自力で帰る。
でもその前に腹ごしらえ。
去年と同じく、「らんたん」のラーメン。
丸1年たっているのに、何も変わっていない。
ホッとする。
今年は、シャーシューメン並(850円)と麦飯小(120円)にした。
去年見つけた「きくちゃんねぎ」。
なんと、今年もありました。
ちょっと、泣けてきた。
初めて乗った「市バス65番」。
東大路を高野まで、高野交差点を左折して下鴨高木町まで。生協の横を右折して北上。北山通りを右折して修学院駅前。白川通に突き当たって左折。あとは宝が池交差点を左折して国際会館前へ。なんちゅう複雑なコースやねん。
国際開館前からは京産大行きのバスで地球研前まで。乗り継ぎがうまくいったのに、病院前から家まで50分くらいかかった。バスは疲れるわ。
家に着くと、ヨメさんがお昼ごはんを用意して置いて行ってくれていた。しかし、ラーメンを食べてしまったのでもう食べられない。晩ごはん用に持って帰ったらいいとの書置きがあったが、お皿などまためんどくさいことになるのでやめておいた。
忙しい中、せっかくヨメさんが用意してくれたのに申し訳なかった。
どこかから缶詰をいっぱいいただいたとのこと。これはありがたい。3日間の隠遁生活にはうってつけ。でもこれだけでは足りないのでお買い物に出かけた。
スーパーから出てくると大雨。でもこれでだいぶ涼しくなった。
家に帰って隠遁生活の準備。あれやこれや揃えるのがたいへんだった。「退院して、その続きに隠遁とはねえ」とか思いつつ・・・。
ぐずぐずしていたので、いなかの家に着いたのは午後6時過ぎ。
さあ、これから3日間は強化合宿のつもりで・・・。って、何を強化するんですかね。
月〜金と病院だったので、体がなまっている。
どこも痛いわけではないので、退院したらすぐ走らなければ。
ゆっくり気持ちよく走れるのは、花脊峠往復8km。
峠までの上りは、キロ6分半くらいのペースで。
さすがに、足が全然動かない。それに、あちこちが痛む。
8月12日は別所にいるけど、人との接触禁止。
9月23日は予定がないが、ヨメさんは鍼灸院を休めないという。
10月28日は諏訪湖マラソンに出張販売。
今年も全×ですかねえ。
峠まで3.93km、26分15秒。
いつもならここで少し休けいするのだが、もう暗くなってきたので折り返して続けて下り。
別所大橋の手前で、「こうじさん、だいじょうぶですか」と車から声をかけてくださる方あり。メイママさんじゃないですか。
私のブログをしっかり見てくださっているメイママさんは、ちゃんと1m以上離れたところから声をかけてくださっていた。さすが!
家に到着、3.83km(なぜか100m短い)22分24秒。
往復で7.77km、48分39秒。
あちこちそうじをした後、1年ぶりのいなかでの食事。
缶詰があってよかった。今日は焼き鳥の缶詰。
あとはモズクと野菜とインスタントみそ汁。
これで十分ですね。
1年ぶりに入るいなかの家のおふろ。
広くて、足をビューンと伸ばせる。
ほんまにええ気分。
広いおふろに入れるだけで、長生きできそうな気がする。
あとは、いつもとちがう布団でぐっすり寝られるかどうかが問題やね。
Posted by パオパオ トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
メイママさん、コメントありがとうございます。
コメント自体がループ状になっているようで、おもしろいですねえ。何が「申し訳ない」のだかよく分かりませんが・・・。
私の「ジジイは暑さに鈍感」説はどうでしょう。このごろ暑いと感じたことはありません。愛想で「暑いですね」なんて言ってはいますけど。
別所では広いおふろを満喫しています。これで寿命が延びます。
ああ極楽、極楽。
こうじさん、退院おめでとうございます。ますみさんの鍼灸院でお世話になった、かえりみちにこうじさんにおあいするとは!そして、退院したその日に走っておられたのには、驚きました。ますみさんより先にこうじさんにおあいしてしまい、また、こうじさんより先にますみさんときくちゃんにお会いしてしまい、なんだか申し訳ないです。別所は昼間は暑いですが夜はとても涼しいです。満喫してくださいね。