パオパオだより

2017年10月04日(水)

筋金入りの右派中の右派 [時事]

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◎朝日新聞10月4日朝刊(混沌の正体 2017衆院選:2)

   権力ゲームとなった政治こそ「国難」 高村薫さん

 解散総選挙は、ときの政権与党がこれまでも自身に一番有利なかたちで行ってきたことです。ただ、臨時国会冒頭の所信表明演説や代表質問さえなかったのは、議会制民主主義政治の否定です。安倍政権の政治姿勢は厳しく問われなければなりません。

 この解散は政権にとって不都合な懸案への追及をかわしたい意図と、野党の混乱につけこんだ先手必勝の計略が露骨です。政治がここまで平然と権力ゲームに血道を上げるだけの代物になってしまった現状こそ、「国難」と呼ぶべきです。

 もちろん、近代の政治が、国民の多様な意見を集約して、正しく公共の精神を体現するものだったかどうかは疑問です。資本主義と金融経済が、国民の幸福という目標を蹴散らしてしまったいま、政治家は利益誘導と権力ゲーム以外の存在理由を持ちません。こうした政治家の行動原理は日本に限ったことではなく、アメリカをはじめ世界で見られるようになりました。自国ファーストを掲げる一方、それが引き起こす利害の衝突や矛盾への目配りはないのです。

 安倍晋三首相の手前勝手な個人的歴史観に基づき、教育基本法改正、国民投票法、特定秘密保護法、安全保障関連法、そして「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法が次々に成立、施行されました。

 戦後の出発点において、日本は侵略と敗戦の「戦争責任」をきちんと総括できませんでした。その結果、私たちは戦前と戦後の歴史を確定することができず、勝手な歴史解釈の横行を許しています。安倍政権はもちろん、衆院解散を機に新党を立ち上げた小池百合子都知事も、筋金入りの右派の中の右派です。

 300万人を死なせた戦争の総括すらできなかった国にまともな政治を望むことはむなしいことかもしれませんが、それをかみしめている政治家がこの国にどれほどいるでしょうか。

 新党「希望の党」に、野党第1党の民進党の大半が吸収され、リベラルな有権者は選択肢を狭められることになりました。自己保身のために政治信条を曲げて新党に駆け込んだ政治家たちを、笑っている場合ではありません。教育勅語を否定しない安倍首相と、これまでも権力ゲームに興じ続けてきた小池都知事の一騎打ちとなった選挙に私は心底、青ざめています。リベラル新党に希望をつなぐことになるのでしょうか。(聞き手・小林孝也)

     *

 たかむら・かおる 作家 64歳 1953年、大阪市生まれ。商社勤務を経て作家に。93年に「マークスの山」で直木賞を受賞。近著に「土の記」など。

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 今日は寮1(二条)17時間。
 またいつもの朝日新聞チェック。

 私のように今まで政治的なことにまったくかかわってこなかったものは、今の日本の政治状況が全然理解できない。
 「自民党と希望の党って、どこがちがうん?」と聞かれても答えられない。

 希望の党は(というより小池百合子氏個人は)、「寛容な改革保守」を標榜している。しかし、一連の行動、発言からは「寛容」も「改革」も全く感じられず「保守」の印象だけが残る。いや、今までの発言の中で最も印象に残る「リベラルを切る」という発言は、保守というより「右翼」的発言といったほうがいいのではないだろうか。

 高村薫さんの「小池百合子都知事も、筋金入りの右派中の右派」発言もすごい。でも、ストンと腑に落ちる。
 「小池百合子 右翼」で検索したら、いろいろな人がいろいろと解説してくれている。

 「右翼と手を結んだ民進党・前原代表。」
 これも、ストンとではないが腑に落ちる。

 前から思っていたのだが、前原氏と自民党のちがいがよく分からなかった。前原氏は「自民党」という名前がイヤなだけであって、「寛容も改革もない保守」であってもなんとか保守側に入りたかったんでしょうね。
 「(民進党は)別に護憲政党ではない」と前原氏が発言したという記事を見た。「別に」って、小学生か!

 前原氏は今いろいろなところからボロクソに言われてるけど、起死回生策ありますよ〜ん。
 とりあえず小池百合子人気を借りて選挙を通っておいて、当選直後に彼女を裏切るちゅうのんどうですか。
 「だましたつもりがだまされとるがなー、あっほー」って、ゆってみたいやろなあ。
 「そっちは民進党つぶしのつもりで来たみたいやけど、こっちは初めから希望の党乗っ取りで動いてたんですよーだ」くらいゆうたれよ。

 そして、ありとあらゆる手を使って総理候補に。
 「腐ったサバの目のような総理候補・・・。」

 あかんあかん、ほめすぎた。

 以上、「保守」と「右翼」と「暴力団」の区別も分からない、パオパオの政治批評でした。

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