パオパオだより

2017年08月08日(火)

墓そうじ2017 [雑用]

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 恒例、いなかの墓そうじ。

 自分が続けているものと言えば、26歳から始めたランニング。もう35年を超えた。
 しかし、もっと続いているものがあった。小学生の時から始まった「墓そうじ」。中学生から一人でするようになったから、そこからでももう50年近くになる。たぶんほとんど抜けずに続けているはずだが・・・。

 去年10月に「癌宣告」を受けたとき、「私が死んだら、誰が墓そうじするんやろう」と思った。それ以外には、私がいなくなって困ることが思いつかなかった。
 私はほとんど人の役に立たん人間だが、「墓そうじ」はご先祖さんも喜んではるやろうと思えるのでやりがいがある。今年も、兄の家から鎌や鍬を借りて福田寺の裏の墓へ向かった。

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 うち(勘六の隠居)の墓は、かなり上の方。
 手前にきれいな花が飾ってあるのは、うちではなく、上の町の三四郎さんとこ。(うちのいなかは60軒中40軒くらいが「藤井」。)

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 敷地が安定しておらず、うちの墓があちこち傾いている。これは仕方ないですね。土葬ですから。
 以前は1年ぶりに来てみると草ぼうぼうだったが、最近はほとんど生えていない。その分作業は楽なので、墓石磨きをがんばった。

 私が初めて墓そうじを一人で任されたとき、墓参りの当日に参りに来た母に「あほ」と言われた。私は墓の周りを完璧にきれいにしていたのだが、墓石はそのままにして帰った。墓そうじは周りより墓石をきれいにせんなあかんらしい。知らんかった。それ以来は、墓石の汚れをしっかり取るように気を付けている。

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 墓石をタワシでゴシゴシ磨く。一年分の汚れはそう簡単にはとれない。
 この作業には大量の水が必要。一番下まで下りて水を汲んで、まただいぶ上まで持って上がる。このくり返しがきつい。

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 うちは分家で、墓の数は少ないほう。
 曾祖父、曾祖母、祖父、祖母、若くして亡くなった父の姉、父の妹、それに母。
 母は別として、この中で一番なじみのあるのが祖母・ウメ。私が中1の時に亡くなった。いろいろな思い出があるので、一番力を込めて墓を磨いておいた。

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 これが母の仮のお墓。
 毎年見るとせつなくなる。
 「あんもちゃんの墓のほうが立派やし・・・。」

 もう亡くなって26年もたつ。
 父は、妻を亡くした夫として26年以上生きているということになる。父の生命力をあらためてすごいと思う。

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 お寺の付属施設であった「別所保育園」。
 閉鎖されて長いが、建物は何にも使われていない。この地区にしたら立派な建物なのに、もったいない気がする。
 多くの人が集まって楽しく過ごせる施設にしていけないものだろうか。

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【RUN】

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 墓そうじが終わって戻ってきたのが6時。
 せっかく涼しいいなかに帰ってきたので、花背峠往復8kmを走ることにした。

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 峠までの上り約4km、25分38秒。

 峠近くでは、6時半ころなのにまだ日が差しているところがあった。

 走りながら考えていたこと。
 2回目の甲状腺全摘手術後、喉の締め付け具合が一向によくならない。それをひとに説明するとき、「喉にぶっといゴムがはめられてる感じです」と言ってきた。特に走っているときはほんとうにきつい。
 でも、そう言うより「太いヘビに巻きつかれて、首をじんわり絞められてる感じです」と言ったほうがうけるかも・・・。この先もずっとこんな感じが続くんでしょうね。

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 峠では休まず、折り返し。

 下りは順調で、約4km19分54秒。

 往復8kmで45分ちょっと。
 気温は21℃、気持ちよく走れた。

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【今日のきく】

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 「こうじさんこうじさん、きくちゃんかわいいで、はよ見にきー」とヨメさんが呼ぶ。
 なにごとぞーと廉の部屋に行くと、きくが移動用ハウスに自主的に入っていた。こんなこと、初めて。

 今日「京都キャロット」に出勤中、店のドアが開けたままで、ヨメさんがメーカーとメールのやり取りに集中しているときにこっそりと出ていってしまったらしい。うちの店の前はけっこう車が通る大通り。もちろん、そのあとヨメさんにきつく叱られた。

 それでアピールしてたんですね。
 「私は、何も言われなくてもちゃんとハウスに入る賢い犬です」と。
 その日の失敗はその日のうちに挽回しようと思ってたんかな。

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