パオパオだより

2017年08月07日(月)

川内選手の中本評価 [マラソン評論]

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ゴール後、倒れ込んだ9位の川内優輝(右下)をねぎらう10位の中本健太郎(6日、ロンドン)=共同

◎スポーツナビ8月7日より

   川内優輝が示したマラソンの戦い方 万全の準備で「やりきった」ラストラン

 最初にゴールゲートをくぐったジョフリー・キルイ(ケニア)から遅れること3分52秒、日本代表のユニホームを着ては最後のマラソンと明言していた川内優輝(埼玉県庁)がゴールラインを越えた。タイムは2時間12分19秒。何度も2時間10分切りの「サブテン」をしている川内にとっては平凡なタイムだが、それ以上に意味のある結果となった。

 陸上の世界選手権第3日が現地時間6日、イギリス・ロンドンで行われ、男子マラソン決勝では、川内が日本勢としては最高位となる9位に入った。また中本健太郎(安川電機)は2時間12分41秒で10位、井上大仁(MHPS)は2時間16分54秒で26位に終わった。


■「この6年間、無駄ではなかった」

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苦しい表情でラストスパートをかける川内

 「もちろん、8位と7位が見えていたので、悔しいというのはあります。ただ、その悔しさとともに、ようやく自分の中ではやりきったなと。メダルが目標、入賞が最低限と言っていたのに9位で、最低にもいけなかったのですが、自分の中では出し切れた部分はありました。そういった意味で、この6年間、無駄ではなかったかなと」

 そう語る川内の表情はすがすがしく見えた。

 レース中には看板に激突し左脚に切り傷を負い、転倒もし、給水ミスも犯し、先頭集団から大きく離されるなど、「上手いレース」ではなかった。そして、ゴール後には倒れ込んで車いすで搬送。それほど最後の「猛追撃」で力を使い切っていた。それでも、今回の日本選手団の主将を務める責任感からか、すぐに回復して自力で記者が待つミックスゾーンへ訪れ、自身のレースを前述のように振り返った。

 中間点を過ぎたところで、優勝したキルイら3人が飛び出し、それを皮切りに、レースは5キロ14分台で進む“高速マラソン”さながらの展開となる。ここで先頭集団についていった井上が落ちていったのと同じタイミングで川内も下がってしまい、メダル争いはおろか、入賞もほぼ厳しい状態になった。

 この状況を身をもって体験した井上は「ペースアップというのは意識していましたが、前半の比じゃなかったです。足にも内臓にもきました。体が対応できなかったです」と、世界との力の差を痛感したと話す。

 しかし同じく遅れた川内はまったく違う印象を持っていた。

 「ペース変換がすごくあるのは分かっていて、私も過去2回の経験で、井上くんの位置だと揺さぶられて終盤に足がおかしくなると分かっていました。とにかく中本さんと一緒に走っていけば大丈夫と考えていました」

 「中本さんと一緒に走る」というのは、先頭集団を走るアフリカ勢のペースに惑わされず、離されても前が見える位置で冷静に判断するという走り方。代表のチームメートであり、ライバルでもある中本のような戦い方をすることが、今回のテーマでもあった。この走り方で中本自身は2012年ロンドン五輪、13年モスクワ世界陸上で入賞を果たしている。

 「それができれば、金メダルは無理でも銅メダルはいけるというのは、6年前から分かっていました」(川内)

 これが世界で戦ってきた経験則から導き出した1つの答えだった。


■暑さ対策は物理的な対応で万全に

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チームメートかつライバルの中本の走りに川内はひとつの光を見いだした

 ただ「私の実力不足で、中本さんに付き切れなかった」と、中間点以降の遅れを潔く認める。しかしここからの巻き返しが、川内の“真骨頂”だった。

 「沿道の家族に、『とにかく順位を教えてほしい』と頼んでいて、順位をずっと伝えてもらいました。それで『17位』と言われて、『また17位かよ!』と。そんな順位は嫌だというのがあって、1つでも上の順位に上げたいと、それだけでした」

 11年のテグ大会、13年のモスクワ大会ではともに18位。この結果もあり「夏マラソンからの卒業」を決めたのだが、このロンドンを最後の戦いに決めたのは、比較的涼しい気候だからこそ戦えるという計算もあった。

 昨年12月の福岡国際マラソンで日本人トップの3位に入り、世界選手権の切符に近づいた際、川内自身に手記を書いてもらった。その中で川内は、「(自己ベストが)世界記録と5分以上の差がある状況では、暑さを克服するための努力をしている余裕はない」と2つの“課題克服”を同時にこなすことは無理であると考えていた。ただ物理的な準備によって暑さ対策が立てやすいロンドンだからこそ、その準備を万全なものにすることで、暑さに対する不安を取り除いた。

 「(給水では)ボトルをしっかり2本用意して、中身も重いものにしませんでした。直射日光で暑くなるということだったので、日本陸連(陸上競技連盟)の方にしっかりボトルを冷やしてもらい、その冷やした水で首の部分、腕の部分、股関節の部分と冷やし、体温上昇を防ぎました。スペシャルドリンクも意識的に1口、2口、プラスアルファで飲んで、冷静に対応しました」


■脅威の粘りは積み重ねてきた距離の賜物

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いつものように力を出し切った川内はレース後、車イスで搬送される

 暑さ対策に心配がなくなることで、本来の粘り強い走りも生きてくる。

 その粘りの部分は、レース前々日に行われた記者会見でも述べていたように「トレーニングの質、量ともに今までを上回っている」と、絶対的な自信を持っていた。それはウルトラマラソン(100キロ)の挑戦だったり、50キロの距離走を取り入れたりと、フルマラソン以上の距離を積み重ねることで、自分の武器に磨きをかけていた。

 「過去の海外のレースの経験で、『絶対に前が落ちてくる』と思っていました。いったん10番以下に落ちてから、7番まで上がったこともあったので、必ず粘っていれば落ちてくると分かっていました。しかも気温が上がっていたので、自分は冷静にかけ水とかをやっていて、ほかにはそんな選手はいないだろうと思っていました」

 自分ができることを追求し、最善の策を練る。数多くのマラソンを走ってきたからこそ、それに合った戦い方ができるのが川内の強みだ。

 そして“予想通り”ほかの選手がペースを落とす中、30キロ以降、5キロ15分台のペースを刻んだ川内は、最後の最後で、足にきていた中本に先着し9位にまで順位を上げることに成功した。


■川内が望む、これからのマラソン人生

 結果としては入賞に届かなかった。しかし川内が見せた走りというのは、日本人が世界と戦うための、1つの可能性を示したことに間違いないだろう。

 「年末年始に自費で下見したことで、コースを把握している部分もあり、安心感がありました。そういった時に、実業団の批判はしたくないのですが、やっぱり実業団の選手では会社のお金や陸連の補助を期待してしまって、自分のお金でコース下見をしようとはならないと思います。それは、自分のためなのですから、やっぱり自分のお金を使ってでもコース下見をして、いいイメージを植えつけていくのが大事だと思います」

 言葉どおりに捉えると「実業団批判」と受け取られてしまいそうなコメント。しかしその真意を探るなら、「自分のために、自分の準備をした方が良い」という、これからの日本代表選手へのアドバイスでもあったのだろう。

 川内は決して長距離や、駅伝のエリート街道を歩いてきたわけでない。歩かなかったからこそ、「自分のやり方」を追求し、人任せなアスリート人生は送ってこなかった。

 今回でマラソン日本代表としての活動から退く川内だが、それはマラソンを止めるという意味ではない。「今後もマラソンはバンバン走っていきます。本当に夏の大会は苦しいし、日本代表はすごい責任が重いものなので。ただ、今回も(出場選手が)知り合いばっかりでした。そういう感じで、世界中で仲間やライバルがいますので、そういったライバルと戦っていければいいかなと思っています」

 「世界で戦う」という意味は、世界陸上や五輪で世界の強豪とメダルを争うという意味だけでなく、もしくは世界記録を競い合うというだけでもない。川内が話す「世界と戦う」は、世界中のマラソン大会で、世界の強豪と楽しみながら競り合うレースをするという意味も含まれている。

 日本代表としての戦いを終えた川内だが、これからもまた、川内らしい「マラソンの戦い方」を示してくれるだろう。

 (取材・文:尾柴広紀/スポーツナビ)
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 昨日、京都走ろう会例会での話。

 「夜中3時に起きて100m準決勝見てたから、寝不足であきませんわー。」
 「結果はどうやったんですか。」

 あれっ?
 夜中に起きてまで見る人は少ないとは思ったが、朝のニュースでもゆってたのに・・・。それさえ見んと来てはるんかー。

 「今日は男子マラソンと女子マラソン見んなんしね。」
 「えっ、何時からですか。」

 あれっ?
 めっちゃ日本向きのええ時間に中継があるのに、関心ないんかなあ・・・。

 普段よくしゃべらせてもらっている何人かの方に同じような話をし、同じような反応。
 「次は病気で見られへんかもしれんし、無理してでも見とこう」という私みたいな人はおられないようでした。話が合わなくて、残念。

 私の予想、だいたい当たりましたね。
 中本・入賞圏内→10位、惜しい。
 川内・入賞圏内、メダル無理→9位、入賞惜しい。
 井上・最初からバンバン行け→最初からバンバン行った、ようやった。
 女子・全滅→全滅。

 上に長々と引用させてもらいましたが、私が注目するところは一ヶ所。
 「揺さぶられない中本選手の走りをすれば、銅メダルはいける」という川内選手の言葉。私もずっと前からそう言い続けてきました(ただし、銅メダルはむずかしいと思う。うまく行って4〜6位か。)

 世界には2時間3〜4分台の選手がゴロゴロいるのに、2時間8分台の日本選手がメダルを取るのは無理。できるとすれば、速い選手を無視してマイペースで自己ベストを狙うような走りしかない。今回も優勝タイムが2時間8分台だったので、作戦さえうまくはまれば入賞は手の届くところにあったと思う。

 私は中本選手の地味な顔が大好き。
 引退後は、ぜひ「中本塾」を開いてもらいたい。

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 世界陸上・女子マラソンは、久しぶりにビール(第3のビール)を飲みながらテレビ観戦。
 「頂」は安くて(500cc、165円)、よう酔う(アルコール7%)。こういうのを、コストパフォーマンスに優れた商品というんでしょうね。
 久しぶりに飲んだのでようまわって、女子マラソンの35〜40kmあたりは寝たり起きたり。なんか、めっちゃアルコールに弱くなっている。ああ安上がり。

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【今日のきく】

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 今日は台風が近畿直撃。
 一日雨で、きくはトイレに閉じこもり。

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 それでも、お昼12時すぎと夜8時半ごろ、小やみになった時にお散歩に行けた。
 きくもあきらめかけていたみたいだが、行けてよかった。

 私は無理せず、今日のランはお休み。
 その代わり三線の練習を1時間。全然うまく弾けへんかったけど、明日も練習しようっと。

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