パオパオだより

2012年09月27日(木)

京都マラソンのチャリティー枠とペア駅伝 [マラソン評論]

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◎京都新聞9月25日朝刊

  京都マラソン倍率前回並み3・3倍
                参加料値上げでも


 京都マラソン実行委員会(事務局・京都市)は24日、来年3月10日に開催する第2回大会のランナー応募者数を発表した。参加料の値上げで減少が心配されたが、フルマラソンは定員1万4200人に対し4万7134人の申し込みがあり、倍率は前回と同じ3・3倍となった。10月末に抽選で参加者を決める。
 大会運営費の予算不足に伴い、フルマラソンは国内ランナーが1500円、海外ランナーが2500円値上げされる。応募者数は前回より1075人減ったが、市の基金に10万円以上寄付した人に出走権を与えるチャリティー枠(480人)を設けたことで定員枠が狭まり、倍率は前回並みとなった。
 ペア駅伝(定員79組)は倍率8・4倍の664組が応募し、前回(8・9倍)と同様に高い人気を示した。
 実行委は「市民ぐるみで盛り上げたことがランナーに好評だった。参加料の値上げにも理解が得られ、前回水準を保てたと思う」としている。
 東日本大震災の被災証明書を必要とする被災者枠は、フルマラソン200人、ペア駅伝11組の参加が決まった。
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 第1回京都マラソンは特色のないマラソンだった。京都人がもっとも嫌う、よその「まねし」の大会だった。

 第1回大会のあと、出場された私の知り合いからいろいろと話を聞かせてもらった。
 みなさんが一番に言われたのが「ランナーストップ」。今までたくさんのレースに出ておられる方ばかりだが、レースに出場していたランナーが救急車で運ばれることはあっても、それ以外の緊急車両によるランナーストップは初体験だったようだ。それも、だれもその緊急車両を見ておられない。また、「ピーポー」とか「ウーウー」の音さえ聞こえなかったということだ。ふしぎふしぎ、「幻の緊急車両」でした。
 意外だったのが、コースの評価。「京都のはしっこばっかり走らせて・・・」と前評判は悪かったが、実際走った人は「けっこうよかった」と言われる方が多かった。よく考えてみると、常々「走らせてもらえるだけでありがたい」と思っている人たちが、コースにいちいち文句をつけるはずがない。42,195kmもいろいろなところを走ったら、それなりに楽しめるもんですよね。
 大会後かなりたってから発表された大赤字。これにはビックリ。2億3000万円の赤字だったそうだ。京都市の人口は約140万人なので、京都市民一人あたり1600円の税金を使いこまれたことになる。うちは4人家族なので、6400円持ち出しか。
 新聞記事によると、警備関係者の交通費・宿泊費がかなりかさんだらしい。それと鴨川のフェンス。これは私の想像だが、京都市は数々の訴訟に敗訴している。それを恐れて「警備・安全」の石橋をたたきすぎて、自分の使っているお金が市民の税金だということを忘れてしまわれたのだろう。ああ、おそろし!

 以上まとめると、「第1回京都マラソン」は「ランナーストップ、意外といいコース、大赤字」ですね。

 さて第2回。
 第1回とほとんど変更なし。一つだけ大きなちがいは、「チャリティー枠」を設けたこと。10万円以上寄付すれば、無条件出場枠ゲット(厳密に言うと車イス使用者のみ除く)。
 「チャリティー」というと「社会福祉」を思い浮かべるが、大会実行委員会が使っておられる「チャリティー」は「赤字補てん」という意味としか思えない。
 第2回京都マラソンの至上命題は、なんとしても赤字を減らすこと。そのためには「チャリティー」という言葉を利用してお金を集めることに後ろめたさなど感じません。
 本当に「チャリティー」の精神を重んじるのであれば、京都マラソン出場を熱望されている「ふつうの車イスランナー」下山さんの出場への道を探ってほしい。そういうことに使ってこその「チャリティー枠」の寄付でしょう。

 もう一つ、ペア駅伝の人気。そんなに人気があるのなら、もっと枠を広げたらどうでしょう。わずか79組限定とは、ちょっと中途半端すぎる。
 前に誰かが言っておられたが、マラソンの「大学対抗戦」を取り入れたらいい。フルマラソンは負担が大きいが、2人でのペア駅伝なら出場しやすい。うちの廉のような少人数陸上部からも参加できる。

 ここでまた下山さんの話に戻るのだが、私が1区24kmを走って2区下山さんにたすきリレー。私はそのまま下山さんの伴走者としてゴールまでの18kmをお供。そして二人でゴール。こんなことができたらなあ・・・。いや、できますよね。

 ぜったいにあきらめへんでー。

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